JPH11146830A - 保管用ボックス装置 - Google Patents

保管用ボックス装置

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JPH11146830A
JPH11146830A JP33893897A JP33893897A JPH11146830A JP H11146830 A JPH11146830 A JP H11146830A JP 33893897 A JP33893897 A JP 33893897A JP 33893897 A JP33893897 A JP 33893897A JP H11146830 A JPH11146830 A JP H11146830A
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heat
storage
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heat transfer
box device
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JP33893897A
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Hideo Watanabe
日出男 渡辺
Bunichi Kitani
文一 木谷
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ECO TWENTY ONE KK
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B21/00Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B21/02Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effect; using Nernst-Ettinghausen effect
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
    • F25D11/02Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators with cooling compartments at different temperatures
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庫内を急速に冷却でき、しかも冷蔵、冷凍な
どの機能が確実に発揮できる保管用ボックス装置を提供
する。 【解決手段】 収納庫内15を冷却する冷却手段として
熱電変換装置4を用い、放熱側基体31の表面に熱移動
媒体48をほぼ垂直に衝突せしめるように構成したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば戸建住宅、マン
ションなどの集合住宅、ビル、デパート、駅、飛行場な
どに設置され、例えば宅配業者、酒店やクリーニング店
などの配達サービス業者からの配達物を預かったり、あ
るいは利用者が荷物を発送するときなどに利用できる保
管用ボックス装置に係り、特に保管荷物を冷蔵、冷凍あ
るいは保温できるように熱電変換装置を設置した保管用
ボックス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、マンションなどの集合住宅に保管
用ボックス装置を設置し、宅配業者が受取人宅に訪れて
不在のとき、荷物を保管用ボックス装置に預けるととも
に、伝票を受取人宅の郵便受けなどに投入し、受取人が
帰宅してその伝票から不在のときに荷物が配送されたこ
とを知り、保管用ボックス装置内の荷物を受け取るシス
テムが開発されている。
【0003】このシステムに使用する保管用ボックス装
置として、通常の電気冷蔵庫のようにフロン/コンプレ
ッサーを用いたり、熱電変換装置を用いて冷蔵機能を持
たせたものが知られている。
【0004】ところでフロン系の冷媒を用いるものは、
フロンによるオゾン層の破壊など環境上の問題があり、
またフロン/コンプレッサーを用いた保管用ボックス装
置では休止時間が比較的長いあとの間欠運転では、スイ
ッチをオンしてからまずガス圧縮という前段階が必要な
ため冷却までに時間がかかるから、最近では熱電変換装
置を用いる冷却システムが開発されている。このシステ
ムはフロンガスを使用しないため環境破壊がなく、冷却
性能面でも優れており、ガス漏れの心配がなく、主体は
半導体であるから長寿命で小型化でき、ガス圧縮という
前段階が不要で通電すれば直ち冷却されるなどの優れた
特長を有している。
【0005】図26は、フロン/コンプレッサー式の保
管用ボックス装置の温度制御(庫内設定温度+2.5℃
曲線X)と、熱電変換装置を用いた保管用ボックス装
置の温度制御(庫内設定温度−0.2℃ 曲線Y)の冷
却特性図である。
【0006】この図から明らかなように、フロン/コン
プレッサー式の保管用ボックス装置は温度制御を開始し
てから設定温度に到達するまでにかなりの時間を要し、
その間に庫内の温度が大きく上下にばらついている。こ
れに対して熱電変換装置を用いた保管用ボックス装置は
温度制御を開始して短時間のうちに設定温度に到達し、
その後の庫内温度はほぼ一定に保持され、温度コントロ
ールの精度が良好であるという特長を有している。
【0007】この種の熱電変換装置を用いた保管用ボッ
クス装置としては、例えば特開昭64−80321号公
報や特開平7−101492号公報などに記載されて公
知である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この保管用ボックス装
置は、設置場所によっては外気とほぼ同じ温度環境下に
なることがあり、また設置スペースの関係上から断熱層
の厚さは比較的薄い場合が多く、しかも荷物を入れる前
までは庫内は密閉状態にあるから、特に外気温度が高い
夏季では庫内ははかなりの高温になっている。
【0009】このような高温状態の庫内に例えば肉類な
どの生物を入れて、熱電変換装置の電源スイッチをオン
する訳であるが、従来の保管用ボックス装置は放熱側が
空冷であるため、庫内を急速に冷却することができず、
また外気温度に影響され易く冷蔵機能や冷凍機能が十分
に発揮されない。そのため庫内に保管されている生物の
鮮度が低下し、特に旅行などで長期間配達荷物を保管し
ていると生物が腐ってしまったり、悪臭が漂うなどの欠
点がある。
【0010】本発明の第1の目的は、このような従来技
術の欠点を解消し、外気にほとんど影響されることなく
庫内を急速に冷却または加温でき、しかも冷蔵、冷凍ま
たは加温などの機能が確実に発揮できる保管用ボックス
装置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、部品点数が少な
く、小型化が可能で、製造コストならびに消費電力の低
減が図れる保管用ボックス装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、第1の本発明は、収納ユニット内を冷却する冷
却手段または加温する加温手段として熱電変換装置を用
い、放熱側基体または吸熱側基体の表面に対して例えば
水などの液状の熱移動媒体をほぼ垂直に衝突せしめるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0013】前記第2の目的を達成するため、第2の本
発明は、収納ユニット内を冷却する冷却手段または加温
する加温手段として複数の熱電変換装置を用い、各熱電
変換装置の放熱側基体または吸熱側基体に液状の熱移動
媒体を循環しながら供給する熱移動媒体循環系統を設
け、その熱移動媒体に対する熱電変換装置外での放熱手
段または吸熱手段を複数の熱電変換装置で共用したこと
を特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】第1の本発明は前述のように熱電
変換装置を使用し、基体の面に対して液状熱移動媒体を
衝突させるもので、液状熱移動媒体の基体と接する状態
が確実に乱流となっているため、熱の移動が効率的にな
され、その結果、熱交換能力が高められ、性能的に優れ
ている。よって外気温度に影響されることなく庫内を急
速に冷却でき、しかも冷蔵、冷凍などの機能が確実に発
揮でき、また保温の場合でも信頼性の高い保管用ボック
ス装置を提供することができる。
【0015】第2の本発明は前述のように熱電変換装置
を使用し、熱移動媒体に対する熱電変換装置外での放熱
手段または吸熱手段を複数の熱電変換装置で共用してい
るから、例えば前記放熱手段または吸熱手段のラジェー
タ、ファンならびにポンプなどの部品点数が少なく、そ
のために小型化が可能で、製造コストならびに消費電力
の低減が図れる保管用ボックス装置を提供することがで
きる。
【0016】次に本発明の実施の形態を図とともに説明
する。図1は保管用ボックス装置に付設される熱電変換
装置の断面図、図2はその保管用ボックス装置の正面
図、図3はその保管用ボックス装置の側面図である。
【0017】図2ならびに図3に示すように、保管用ボ
ックス装置1は多数の収納ユニット2と1つの操作制御
ユニット3を積載した集合体から主に構成されている。
収納ユニット2のうち、例えば図面に向かって左側の縦
列は断熱層によって内張りされて冷蔵、冷凍機能を有す
る収納ユニット2a〜2dで、そのうちの下から1段目
と2段目の収納ユニット2a,2bは冷凍保存と冷蔵保
存の切り換えが可能で、3段目と5段目の収納ユニット
2c,2dは冷蔵保存が可能なユニットになっている。
これら収納ユニット2a〜2dは、通電しなければ常温
の収納ユニットとしても使用することができる。
【0018】図示していないが前記操作制御ユニット3
は、受領確認書を発行するタイマー付きプリンタ、操作
手順などを指示する音声出力装置ならびにディスプレ
イ、ICカードや磁気カードなどのカードリーダライタ
ー、テンキー、冷凍保存と冷蔵保存の選択キー、モデム
などが内蔵、設置されている。各収納ユニット2はオー
トロック方式になっており、操作制御ユニット3のテン
キーを操作することにより、ロック解除ができるように
なっている。またこのテンキーを操作することにより、
冷凍保存または冷蔵保存時の温度設定が成され、この温
度設定はステップ式に温度設定することもできるし、リ
ニアに温度設定することもできるようになっている。収
納ユニット2a〜2dには、冷凍保存または冷蔵保存の
表示がなされる。
【0019】なお、収納ユニット2を冷凍保存用として
使用する場合と冷蔵保存用として使用する場合とでは別
々の温度制御がなされ、それらの使用態様に応じた温度
制御モードは操作制御ユニット3によって選択的に設定
される。
【0020】この保管用ボックス装置1に対して操作制
御ユニット3を交換可能にしておけば、例えば装置のバ
ージョンアップあるいは操作制御ユニット3の故障など
のときに、収納ユニット2を含む装置全体を交換しなく
ても操作制御ユニット3だけを交換すればよいから、経
済的に得策である。
【0021】本実施の形態では収納ユニット2a〜2d
に対して1つの操作制御ユニット3を設けたが、各収納
ユニット毎に操作制御部を設けることもできる。
【0022】図3に示されているように、収納ユニット
2a〜2dにはそれぞれ熱電変換装置4が設置されてお
り、各熱電変換装置4は配水管5で接続され、その途中
にラジェータ6と循環ポンプ7が接続され、ラジェータ
6の近傍に送風ファン8が付設されている。この実施の
形態では複数の熱電変換装置4に対して1つのラジェー
タ6を設置しているが、各熱電変換装置4に対してそれ
ぞれ個別にラジェータを設置することもできる。
【0023】図4は収納ユニット2a〜2dの中板11
を設置した状態での一部を切断した平面図、図5は中板
11を外した状態での一部を切断した平面図、図6は収
納ユニット2a〜2dの下部の断面図、図7は図6A−
A線上の断面図である。
【0024】収納ユニット2a〜2dは、例えば図4に
示すように断熱層を有する周壁12と、側面の出入口を
開閉する断熱層を備えたドア13と、断熱層を有する底
壁14(図6参照)によって収納空間15(図6、図7
参照)を区画形成している。前記ドア13は軽い弾性力
により常に閉じる方向に付勢されており、収納空間15
への熱の侵入を可及的に抑制している。なお、ドア13
にガラスを嵌め込んで、外部より庫内の状態が透視でき
るようにしてもよい。
【0025】中板11は金属板あるいは合成樹脂板など
で構成され、図4に示すようにその広さは周壁12とド
ア13で区画される広さとほぼ一致している。中板11
のドア13側に吸入口16が、それと反対側に排出口1
7がそれぞれ形成されている。本実施の形態ではスリッ
ト状の吸入口16と排出口17が形成され、図6ならび
に図8に示すように各吸入口16、排出口17と隣接し
て突起部18が設けられ、これが収納空間15側に突出
している。この突起部18により図6に示されているよ
うに、中板11とその上に載置する収納物19との間に
通気できる隙間20が形成される。さらにこの実施の形
態では、中板11のほぼ中央部に例えば波板やリブを有
する薄板などの通気性のスペーサ21が設置され、収納
物19が小さい場合でも中板11と収納物19との間に
も冷空気22が流通できるようになっている。なお、こ
のスペーサ21は、底面だけでなく側面に設けることも
でき、冷空気22の循環を良くするとともに、底面や側
面に結露水が付着している場合に収納物を底面や側面か
ら離すことにより収納物が濡れるのを防止する機能も有
している。また庫内面に生成した結露水を集める溝など
の凹部を、庫内の適当な所に形成しておくとよい。また
結露水を系外へ排出するドレン抜き構造を設けることも
できる。
【0026】図8のように突起部18を周壁12側に向
けて若干傾斜させれば、収納空間15内での冷空気22
の拡散に寄与することができる。この実施の形態ではス
リット状の吸入口16、排出口17を設けたが、空気抵
抗を減らすために大きな開口を2つ設けてもよいし、ま
た丸穴など他の形状でもよい。
【0027】図6に示すように中板11と底壁14の間
には、庫内ファン23と吸熱フィン部材24が介在され
ている。吸熱フィン部材24は例えばアルミニウムなど
の熱伝導性の良い金属からなり、フィンベース25と、
そのフィンベース25から多数枚わん曲状に立設したフ
ィン26とからなり、フィン26は庫内ファン23と対
向して、前記吸入口16側から排出口17側に向けて平
行に延びている。この実施の形態では、薄い板状のフィ
ン26を用いているが、例えばピン状のフィンなど他の
形状のフィンを用いることも可能である。
【0028】図6に示すように庫内ファン23は中板1
1の吸入口16付近に設置されており、また中板11の
排出口17と対向する底壁14の部分には冷空気22を
排出口17側に導くための傾斜面27が設けられてい
る。従って庫内ファン23を回転すると、冷空気22は
フィン26とフィン26の間を通り、傾斜面27に案内
されて排出口17を通過して収納空間15内に拡散さ
れ、収納物15を冷却した後にドア13側を通り、中板
11の吸入口16から庫内ファン23側に流入するよう
な循環ルートを通り、収納物19を効率よく冷却する。
【0029】図7に示されているように、フィン26の
両側は底壁14で囲まれ、フィン26の上側は中板11
で塞がっているから、庫内ファン23からの冷空気22
の全てを漏れなくフィン26に衝突させて、効率的な吸
熱を行なっている。
【0030】図6に示されているように、吸熱フィン部
材24の下方には吸熱側基板28を介して熱電変換素子
群29が密着しており、さらにその下に放熱側基板31
(図1参照)を内蔵した放冷ジャケット30が取り付け
られている。
【0031】前記吸熱側基板28ならびに放熱側基板3
1は共に例えばアルミニウムなどの金属板からなり、熱
電変換素子群29と接する側の表面にアルマイトなどの
電気絶縁薄膜が形成されている。陽極酸化法によってア
ルマイトの絶縁膜を形成する場合、その絶縁薄膜に封孔
処理しない方が、熱電変換素子群29との接合性が良好
である。電気絶縁膜は、この他に溶射などで形成するこ
とも可能である。
【0032】図1は熱電変換装置4の断面図である。熱
電変換装置4は前述の吸熱フィン部材24、吸熱側基板
28、熱電変換素子群29、放熱側基板31、支持枠体
32、カバー部材33、分散部材34から主に構成され
ている。
【0033】前記支持枠体32は合成樹脂で成形され、
放熱側基板31を支持するとともに、基端は前記吸熱側
基板28にピン35により位置決めされ、接着剤36で
固着されている。
【0034】前記カバー部材33は合成樹脂で成形さ
れ、給水管部37と排水管部38とが一体に設けられ、
給水管部37はカバー部材33のほぼ中央に、排水管部
38はカバー部材33の周縁近くに、それぞれ配置され
ている。カバー部材33には上方に向けて開口した周壁
39が設けられ、その内側に前記分散部材34が設置さ
れ、周壁39の上端はOリング40を介して放熱側基板
31の周辺と液密に接着されている。なお、このOリン
グ40を用いないで、接着剤のみで液密にシールするこ
ともできる。
【0035】分散部材34も合成樹脂で成形されて、外
周に壁部41が垂設され、上面部42には噴射孔43を
有する噴射ノズル44が多数等間隔に上方を向いて突出
している。そして各噴射ノズル44の根元部に接近して
逃がし用凹部46が設けられ、各逃がし用凹部46は噴
射ノズル44を避けて連通している。
【0036】分散部材34をカバー部材33内に装着す
ることにより、カバー部材33と分散部材34の間に扁
平状の第1空間45が、分散部材34と放熱側基板31
の間に前記各逃がし用凹部46による扁平状の第2空間
が、また分散部材34の外側には集水路47が、それぞ
れ形成される。
【0037】噴射ノズル43の上端は放熱側基板31の
表面近くまで延びており、噴射ノズル43と放熱側基板
31の隙間は約1〜3mm程度である。放熱側基板31
の各噴射ノズル43と対向する部分には、個別に凹部4
9が形成されている。本実施の形態では多数の凹部49
を有する放熱側基板31を用いているが、フラットな衝
突面を有する放熱側基板を使用することもできる。
【0038】熱移動媒体である水(純水)48を中央の
給水管部37から供給すると第1空間45で一斉に拡が
り、各噴射ノズル44から放熱側基板31の平面に向け
て勢いよくほぼ垂直方向に噴射する。放熱側基板31に
衝突してそれの熱を奪った水48は各逃がし用凹部46
側にすばやく逃げて、前記集水路47で集められ、排水
管部38から系外へ排出される。排出された水48は図
3に示すように配水管5を通ってラジェ−タ7で冷却さ
れ、循環系統を通って再利用される。
【0039】なお図1において50は支持枠体32に一
体に設けられた補強リブ、51は吸熱側基板28と熱電
変換素子群29の間に介在された熱伝導率が大きくしか
も弾性を有する薄膜である。
【0040】図1に示すように表面に多数の凹部49を
有する放熱側基板31を使用した熱電変換装置(実線)
と、表面が平坦な放熱側基板を使用した熱電変換装置
(点線)との、水48の流速と熱コンダクタンスとの関
係を図9に示す。
【0041】なお両装置の噴射孔43の孔径は1.2m
m、孔の数は24個、噴射ノズル44と放熱側基板31
の隙間は2mmとした。また熱コンダクタンスhAは、
下式によって求めた。
【0042】 hA=Q/{Tj−(Tin+Tout)/2} 〔W/℃〕 ただし Q:発熱量(投入電気量) Tj:基板温度 Tin:水入口温度 Tout:水出口温度 この図から明らかなように、両装置とも放熱側基板31
に衝突せしめる水48の流速を上げれば熱コンダクタン
スは高くなり、特に表面に多数の凹部49を有する放熱
側基板31を使用した熱電変換装置(実線)の方が高い
熱コンダクタンスを有し、性能的に優れていることが分
かる。
【0043】本実施の形態では熱移動媒体として水を使
用したが、本発明はこれに限られるものではなく、水以
外に例えば不凍液など他の液体を使用することもでき
る。
【0044】図10は水の流量と熱コンダクタンスとの
関係を示す特性図で、同図の横軸に循環ポンプへの一定
量の投入電力で熱電変換装置に流れる水の流量(圧力損
失ΔP×流速Gw)を、縦軸に熱コンダクタンスを、そ
れぞれとっている。図中の曲線イは図1に示す本発明の
実施の形態に係る熱電変換装置、曲線ロは放熱側基板の
表面に沿って水を蛇行するように流す構造の熱電変換装
置(比較例)の特性である。
【0045】この比較例の熱電変換装置は給水管から排
水管にかけての水の流路が狭く、しかも複数回蛇行して
距離が長いことから、水の圧損が大きい。また水が放熱
側基板の表面と平行になってほぼ層流状態で流れるた
め、放熱側基板から水への熱伝達が余り良くないことか
ら、曲線ロに示すように熱コンダクタンスが小さい。
【0046】これに較べて本発明のもの(曲線イ)は、
放熱側基板の伝熱面に対して水を衝突させて放熱側基板
から熱を奪い取るようになっており、しかも水の流路長
が短く、圧損が小さいことから、熱コンダクタンスが大
きく、優れた特性を有している。
【0047】本発明の熱電変換装置はこのように、基体
の面に対して液状熱移動媒体(例えば水)を衝突させる
もので、液状熱移動媒体の基体と接する状態が確実に乱
流となっているため、熱の移動が効率的になされ、その
結果、装置全体としての熱交換能力が高められ、性能的
に優れている。
【0048】前記熱電変換素子群29は1段でも複数段
でもよく、本実施の形態では2段のカスケード構造を採
用している。図11は熱電変換素子群29の概略構成図
で、図中の51は上段吸熱側電極、52はP型半導体チ
ップならびにN型半導体チップからなる吸熱側半導体チ
ップ群、53は上段放熱側電極、54は中間基板、55
は下段吸熱側電極、56はP型半導体チップならびにN
型半導体チップからなる放熱側半導体チップ群、57は
下段放熱側電極である。
【0049】本実施の形態では、吸熱側半導体チップ群
52と放熱側半導体チップ群56のチップの寸法ならび
に使用個数は同一になっている。このようにすれば、吸
熱側半導体チップ群52と放熱側半導体チップ群56を
区別なく製造でき、そのために生産歩留りが良好であ
る。
【0050】電源58が吸熱側電源58aと放熱側電源
58bに分かれており、吸熱側電源58aにより吸熱側
半導体チップ群52が電流密度I1 (例えば93A/c
2)で、放熱側電源58bにより放熱側半導体チップ
群56が電流密度I2 (例えば200A/cm2 )で、
それぞれ個別に駆動され、放熱側の電流密度I2 の方が
吸熱側の電流密度I1 よりも大きく設定されている(I
2 >I1 )。
【0051】図12は、本実施の形態に係る熱電変換装
置と比較例の熱電変換装置とのCOP特性を示す図であ
る。本実施の形態に係る熱電変換装置は吸熱側半導体チ
ップ群と放熱側半導体チップ群は同一の半導体チップを
同数使用し、すなわち吸熱側と放熱側のチップ数の比を
1対1とし、吸熱側半導体チップ群に対して93A/c
2 の電流密度になるように電流を流し、個別の電源を
使用して放熱側半導体チップ群に対して200A/cm
2 の電流密度になるように電流を流した。
【0052】一方、比較例の熱電変換装置は、吸熱側半
導体チップ群として本実施の形態に係る熱電変換装置と
同一の半導体チップを同数使用し、放熱側半導体チップ
群は吸熱側の3倍、すなわち吸熱側と放熱側のチップ数
の比を1対3とし、吸熱側半導体チップ群と放熱側半導
体チップ群を直列に接続し、200A/cm2 の電流密
度になるように電流を流した。
【0053】そして両熱電変換装置の各温度差ΔTとC
OPとの関係を図12に示した。図中の線ハは本実施の
形態に係る熱電変換装置、線ニは前記比較例の熱電変換
装置の特性を示す線である。この図から明らかなよう
に、同じ温度差ΔTであると本実施の形態に係る熱電変
換装置の方が熱電変換特性に優れCOPが高い。言い換
えれば、投入消費電力が少なくても所望の温度差を得る
ことができ、結局、ランニングコストの低減が図れる。
【0054】前記実施の形態に係る熱電変換装置では2
つの電源58aと58bを用いたが、電流密度が異なる
2出力が可能な1つの電源を用いることもできる。
【0055】図13は、第2の実施の形態に係る収納ユ
ニット2の概略構成図である。この実施の形態では周壁
12の内面に、例えばアルミニウムなどからなる熱伝導
性の良好な内箱59が設置され、その内面に温度センサ
ー60が付設されている。温度センサー60からの検出
信号は制御部61に入力され、制御部61からは熱電変
換装置4の電源58ならびに庫内ファン23の電源62
にそれぞれ制御信号が出力される。
【0056】熱電変換装置4に通電を開始した直後は庫
内温度が高いから、それを前記温度センサー60で検出
し、その検出信号に基づいて制御部61から電源58を
介して熱電変換装置4に多量の電力が投入される。
【0057】これにより特に内箱59の熱電変換装置4
が設置されている付近では温度が急激に下がり、水分が
凍結する温度以下になろうとする。このまま温度が下が
ると、庫内の空気中の水分が内箱59の内面に結露し、
それが凍結するため、内箱59の熱電変換装置4が設置
されている付近では相対湿度100%に近いが、庫内で
それより温度の高い(例えば3℃程度)領域では非常に
低湿度となる。生物などを保存する場合は低湿度である
と鮮度の低下を促進するため、好ましい保存環境ではな
い。
【0058】そこで本実施の形態では、内箱59の熱電
変換装置4が設置されている付近の表面温度を温度セン
サー60で監視しながら、水分が凍結する温度になる少
し前の時点で庫内ファン23への投入電力を増加させ
る。それにより冷空気22の線速度が速くなり、内箱5
9の熱コンダクタンスが高くなって、内箱59の表面で
の水分の凍結が無くなり、そのために庫内の湿度を高く
維持して、収納物の鮮度の低下を防止することができ
る。
【0059】庫内ファン23の高速回転は連続的でも断
続的でも良いが、余り長時間高速回転させると電力消費
が大となり、生物の保存に悪影響を及ぼすから、温度と
湿度が所望の値に維持できる程度に制限して、その後は
また定格運転(低速回転)に移るかもしくは停止するよ
うな制御モードにしておくとよい。
【0060】この実施の形態では図13に示すようにフ
ラットな板から構成された内箱59を用いたが、ヒート
マス(熱容量)低減のために内箱59の板厚を薄くする
とフラットな板では機械的強度が低下するため、例えば
所定の間隔をおいて多数のリブを平行に設けるか、ある
いは連続した波形の板などの波状に成形された薄板を用
いて内箱59を形成するとよい。
【0061】図14は、第3の実施の形態に係る熱電変
換装置の断面図である。この実施の形態で、前記図1に
示した第1の実施の形態に係る熱電変換装置と相違する
第1の点は、1つの吸熱フィン部材24に対して第1熱
電変換素子群29aと第2熱電変換素子群29b、第1
支持枠体32aと第2支持枠体32b、第1放熱側基板
31aと第2放熱側基板31b、第1カバー部材33a
と第2カバー部材33b、第1分散部材34aと第2分
散部材34bなどが別個に設置されている点である。
【0062】このように各熱電変換素子群29a,29
bに対して放熱側基板31a,31bなどが分割されて
別個に設けられているから、熱電変換素子群29a,2
9b間で高さのバラツキがあっても、そのバラツキに関
係なく、吸熱フィン部材24と熱電変換素子群29a,
29bの間、熱電変換素子群29a,29bと放熱側基
板31a,31bの間を密着させることができる。
【0063】第2の相違点は、図示していないがこの熱
電変換装置がユニット周壁の上部また側部に付設されて
いる点である。
【0064】図15ないし図17は、第4の実施の形態
に係るラジェータを説明するための図で、図15はラジ
ェータの正面図、図16はラジェータの側面図、図17
はそのラジェータに用いられるコルゲートフィンの一部
斜視図である。
【0065】ケーシング70の上下に、圧力損失を少な
くするため比較的大きな流通断面積を有する連結管部7
1a、71bが設けられ、一方の連結管部71aから他
方の連結管部71bに向けて扁平なパイプ72が所定の
間隔をおいて多数本並設されている。パイプ72とパイ
プ72の間には図17に示すように薄い金属板を蛇行状
に折り曲げたコルゲートフィン73が挿入され、パイプ
72とコルゲートフィン73の接触部はろう付けされて
いる。パイプ72は連結管部71aから連結管部71b
に向けて貫通しており、一方、コルゲートフィン73に
よって形成される無数の空間74はコルゲートフィン7
3の幅方向(図15の紙面に対して垂直方向)に貫通し
ている。
【0066】ケーシング70のほぼ中央には駆動モータ
75が収納され、モータ軸に連結された羽根76はコル
ゲートフィン73の前方に配置され、羽根76の周囲は
ケーシング70によって保護されており(図16参
照)、図15に示す如く駆動モータ75の上下には盲板
77が配置されている。
【0067】図3に示すように各熱電変換装置4を流れ
て来た水48はラジェータ7の上側の連結管部71aに
入り、そこで各パイプ72に素早く分散され、パイプ7
2内を流下した水48は下側の連結管部71bで集めら
れる。一方、羽根76を回転駆動することにより空気7
8は図17に示すようにコルゲートフィン73の表面に
沿って、すなわち図15においては垂直方向に流れ、そ
の間にパイプ72内を流れる水48を効率よく冷却す
る。
【0068】本実施の形態のように駆動モータ75をパ
イプ72やコルゲートフィン73と共にケーシング70
に内蔵すれば、部分的に突出する部分がなく、ラジェー
タ7の薄型化が図れる。
【0069】図18は、第5の実施の形態に係るコルゲ
ートフィンの一部斜視図で、コルゲートフィン73の平
面部79に空気78の流れ方向と直交する方向に延びた
切起片80が多数設けられ、コルゲートフィン73によ
る水48の冷却効果を高めている。この実施の形態では
切起片80を設けたが、コルゲートフィン73の平面部
79に透孔を多数形成してもよい。
【0070】図20ならびに図21は、第6の実施の形
態に係る熱電変換装置の要部断面図ならびに図20のB
−B線断面図である。この実施の形態では放熱側基板3
1に液密的に固着されたジャケットケーシング64に給
水管部37と排水管部38が取り付けられ、給水管部3
7側には流通断面積の大きい散水流路65がジャケット
ケーシング64の幅方向に形成され、排水管部38側に
は流通断面積の大きい集水流路66が形成されている。
散水流路65と集水流路66の間には放熱側基板31側
に向けて突出した平面状の突出部67が設けられ、この
突出部67により放熱側基板31との間に放熱側基板3
1とほぼ同じかあるいはそれより広い面積を有する幅狭
の隙間68が形成される。
【0071】給水管部37からジャケットケーシング6
4内に供給された水48は図21に示すように散水流路
65で一斉に幅方向に広がり、その後に幅狭の隙間68
の間を高速で放熱側基板31の表面に沿って流れる。こ
のように水48を放熱側基板31の表面に沿って高速で
通過させることにより、放熱側基板31の表面に形成さ
れる境界層を可及的に薄くすることができ、そのために
熱コンダクタンスが大となり、放熱効果が高まる。隙間
68を通過した水48は集水流路66で集められ、排水
管部38から排出される。このようにジャケットケーシ
ング64内に流通断面積の大きい散水流路65ならびに
集水流路66を形成することにより、圧力損失を低減す
ることができる。
【0072】図22ならびに図23は、第7の実施の形
態に係る熱電変換装置の要部断面図ならびに放熱側基板
31の平面図である。この実施の形態で前記第6の実施
の形態と相違する点は、図23に示すように放熱側基板
31の平面に水48の流れ方向に沿って延びる突条69
が多数形成されている点である。このように放熱側基板
31の平面に突条69を多数形成することにより、放熱
効果をより高めることができる。
【0073】図24は、第8の実施の形態に係る保管用
ボックス装置の概略構成図である。前記図3に示す第1
の実施の形態では、各収納ユニット2a〜2dに設置さ
れている熱電変換装置4を1つの配水管5で接続して、
1つの大きな循環系統を構成した。これに対して本実施
の形態では、複数の配水管5a、5bと複数の循環ポン
プ6a、6bとからなる複数の循環系統を備え、各循環
系統に1個若しくは複数個の熱電変換装置4a、4bを
接続した構成になっている。なおこの場合においても、
配水管5a、5bの連結部に設けられたラジェータ7な
らびに送風ファン8は共用となっている。図示していな
いが、ラジェータ7内での配水管5a側の水の流路と配
水管5b側の水の流路とは別になっている。
【0074】収納ユニット2を冷蔵保存として使用する
場合と冷凍保存として使用する場合で水の循環速度を違
わせる場合、この実施の形態に係る保管用ボックス装置
は好適である。
【0075】図25は、第9の実施の形態に係る保管用
ボックス装置の概略構成図である。この実施の形態は、
収納空間の大きな大型収納ユニット2に好適で、1つの
収納ユニット2に対して複数の熱電変換装置4a〜4d
が全体的に等間隔に配置されており、各熱電変換装置4
a〜4dを1つの配水管5で接続して、ラジェータ7な
らびに送風ファン8は共用となっている。このように構
成することにより、大型収納ユニット2内での温度分布
を少なくして、精密な温度制御が可能となる。なお、収
納ユニット2内は必要に応じて一点鎖線で示すように気
密に仕切ることも可能になっている。
【0076】前記実施の形態のように水などの熱移動媒
体を用いる放冷ジャケット内に空気などのガスが溜まる
と放熱効果が低減する。そのためガスの排出機構を設け
たり、あるいは放冷ジャケットを水平に配置する場合は
排水側の方を給水側よりも若干高くしたり、またはジャ
ケットを垂直に配置する場合は排水側の方を上にして、
水とともにガスを排出するようにすればよい。
【0077】収納物を冷蔵あるいは冷凍する際、夜間電
力を利用して予め冷却した蓄熱剤を併用することもでき
る。
【0078】熱電変換装置の電源として、太陽電池など
の電池を使用したり、あるいは商用電源と電池を併設す
ることもできる。
【0079】庫内に赤外線センサーや荷重センサーなど
のセンサーを設置し、庫内の荷物の有無を検出して、そ
の検出信号により電源のオン・オフ制御することも可能
である。
【0080】複数の収納ユニットを集合した保管用ボッ
クス装置の場合、各収納ユニット毎、あるいは集合ユニ
ット全体の使用電力を計測する電力計を設置することも
できる。
【0081】また各収納ユニット毎に使用時の温度記録
を行ない、必要に応じてその記録内容がプリントアウト
あるいは他の表示手段で表示できるように構成してもよ
い。
【0082】さらに自己診断機能を備え、収納ユニット
を使用する前に例えば熱電変換装置の制御系統や熱移動
媒体の循環系統などの機能診断を行なうように構成する
こともできる。
【0083】前記の各実施の形態では、冷蔵保存または
(ならび)冷凍保存する場合について説明したが、本発
明の保管用ボックス装置は収納物を保温する場合も使用
可能であり、保温保存の場合には熱電変換装置に対する
電流の流れ方向を冷蔵保存(冷凍保存)の場合の反対に
すればよい。保温保存の場合には、例えば送風ファンは
吸熱ファン、冷空気は加温空気、吸熱フィンは加温フィ
ンのように吸熱側と放熱側が逆になる。
【0084】従って本発明の保管用ボックス装置の使用
形態としては、例えば冷蔵保存/冷凍保存、設定温度の
異なる冷蔵保存/冷蔵保存、冷蔵保存/温蔵保存、冷凍
保存/温蔵保存、設定温度の異なる温蔵保存/温蔵保
存、冷蔵保存/冷凍保存/温蔵保存などの適宜な組み合
わせが可能となる。
【0085】
【発明の効果】図19は、第1の実施の形態に係る収納
ユニット(実線)と、空冷タイプの収納ユニット(点
線)の冷却特性を示す図である。両方とも庫内容積は6
4リットル、断熱層の厚さは30mm、外気温度は30
℃の条件で試験を行なった。なお、空冷タイプの収納ユ
ニットの投入電力は118W、本実施の形態に係る収納
ユニットの投入電力は68Wである。
【0086】この図から明らかなように、従来の空冷タ
イプの収納ユニット(点線)は投入電力が大きいにもか
かわらず、外気温度が高いためユニット内温度は7.5
℃までしか下がらず、これでは食品などの鮮度が著しく
低下してしまう。これに対して本発明のものは、投入電
力がすくないにもかかわらずユニット内温度は短時間の
うちに2.5℃まで下がり、鮮度の維持が確実である。
【0087】第1の本発明は前述のように熱電変換装置
を使用し、基体の面に対して液状熱移動媒体を衝突させ
るもので、液状熱移動媒体の基体と接する状態が確実に
乱流となっているため、熱の移動が効率的になされ、そ
の結果、熱交換能力が高められ、性能的に優れている。
よって外気温度に影響されることなく庫内を急速に冷却
でき、しかも冷蔵、冷凍などの機能が確実に発揮でき、
また保温の場合でも信頼性の高い保管用ボックス装置を
提供することができる。
【0088】第2の本発明は前述のように熱電変換装置
を使用し、熱移動媒体に対する熱電変換装置外での放熱
手段または吸熱手段を複数の熱電変換装置で共用してい
るから、例えば前記放熱手段または吸熱手段のラジェー
タ、ファンならびにポンプなどの部品点数が少なく、そ
のために小型化が可能で、製造コストならびに消費電力
の低減が図れる保管用ボックス装置を提供することこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る保管用ボック
ス装置に付設される熱電変換装置の断面図である。
【図2】その保管用ボックス装置の正面図である。
【図3】その保管用ボックス装置の側面図である。
【図4】その保管用ボックス装置の中板を設置した状態
での一部を断面した平面図である。
【図5】その保管用ボックス装置の中板を外した状態で
の一部を断面した平面図である。
【図6】その保管用ボックス装置の底部の縦断面図であ
る。
【図7】図6A−A線上の断面図である。
【図8】その保管用ボックス装置に使用される中板の一
部拡大断面図である。
【図9】水の流速と熱コンダクタンスの関係を示す特性
図である。
【図10】水量と熱コンダクタンスの関係を示す特性図
である。
【図11】この実施の形態に用いる熱電変換素子群の概
略構成図である。
【図12】温度差とCOPとの関係を示す特性図であ
る。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る収納ユニッ
トの概略構成図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る熱電変換装
置の断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係るラジェータ
の正面図である。
【図16】そのラジェータの側面図である。
【図17】そのラジェータに用いるコルゲートフィンの
一部斜視図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係るコルゲート
フィンの一部斜視図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態に係る収納ユニッ
トと従来の収納ユニットの冷却特性図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態に係る熱電変換装
置の要部断面図である。
【図21】図20のB−B線断面図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態に係る熱電変換装
置の要部断面図である。
【図23】その実施の形態に用いる放熱側基板の平面図
である。
【図24】本発明の第8の実施の形態に係る保管用ボッ
クス装置の概略構成図である。
【図25】本発明の第9の実施の形態に係る保管用ボッ
クス装置の概略構成図である。
【図26】フロン/コンプレッサー式の保管用ボックス
装置と熱電変換装置を用いた保管用ボックス装置の冷却
特性図である。
【符号の説明】
1 保管用ボックス装置 2 収納ユニット 3 操作制御ユニット 4 熱電変換装置 5 配水管 6 循環ポンプ 28 吸熱側基板 29 熱電変換素子群 30 放冷ジャケット 31 放熱側基板 32 支持枠体 33 カバー部材 34 分散部材 43 噴射孔 44 噴射ノズル 46 逃がし用凹部 48 水 49 凹部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納ユニット内を冷却する冷却手段また
    は加温する加温手段として熱電変換装置を用い、放熱側
    基体または吸熱側基体の表面に対して液状の熱移動媒体
    をほぼ垂直に衝突せしめるように構成したことを特徴と
    する保管用ボックス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記熱電変換装
    置に用いられる熱電変換素子群がカスケード構造を有
    し、吸熱側熱電変換素子群に流す電流密度と放熱側熱電
    変換素子群に流す電流密度が異なっていることを特徴と
    する保管用ボックス装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記吸熱側熱電
    変換素子群と放熱側熱電変換素子群のチップの寸法なら
    びに使用個数が同一であることを特徴とする保管用ボッ
    クス装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記熱移動媒体
    を噴射する噴射ノズルが前記放熱側基体の表面近くまで
    延びていることを特徴とする保管用ボックス装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、前記放熱側基体
    の噴射ノズルと対向する位置に凹部が設けられているこ
    とを特徴とする保管用ボックス装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または4記載において、前記噴
    射ノズルの根元部近傍に、放熱側基体または吸熱側基体
    に衝突した熱移動媒体をその基体表面から逃がすための
    逃がし用凹部が設けられていることを特徴とする保管用
    ボックス装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載において、前記熱電変換装
    置が吸熱フィン部材を備え、その吸熱フィン部材の両側
    ならびに上側が覆われて、庫内の空気がフィンとフィン
    の間を流通するように構成されていることを特徴とする
    保管用ボックス装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載において、前記収納ユニッ
    ト内の収納物載置面上あるいは内側面にスペーサを有
    し、その収納物載置面あるいは内側面と収納物の間に庫
    内の空気が流通する隙間が形成されていることを特徴と
    する保管用ボックス装置。
  9. 【請求項9】 収納ユニット内を冷却する冷却手段また
    は加温する加温手段として複数の熱電変換装置を用い、
    各熱電変換装置の放熱側基体または吸熱側基体に液状の
    熱移動媒体を循環しながら供給する熱移動媒体循環系統
    を設け、その熱移動媒体に対する熱電変換装置外での放
    熱手段または吸熱手段を複数の熱電変換装置で共用した
    ことを特徴とする保管用ボックス装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載において、前記各収納ユ
    ニット内に設置されている各熱電変換装置が1つの熱移
    動媒体循環系統で直列に接続され、その熱移動媒体循環
    系統に対して1つの前記放熱手段または吸熱手段が設け
    られていることを特徴とする保管用ボックス装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載において、前記熱移動媒
    体循環系統が複数に分かれ、各熱移動媒体循環系統に前
    記熱電変換装置が接続され、各熱移動媒体循環系統の連
    結部に1つの前記放熱手段または吸熱手段が設けられて
    いることを特徴とする保管用ボックス装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載において、前記1つの収
    納ユニット内に複数の熱電変換装置が設置されて、各熱
    電変換装置が1つの熱移動媒体循環系統で直列に接続さ
    れ、その熱移動媒体循環系統に対して1つの前記放熱手
    段または吸熱手段が設けられていることを特徴とする保
    管用ボックス装置。
  13. 【請求項13】 多数の収納ユニットと、その収納ユニ
    ット内を冷却する冷却手段または加温する加温手段とし
    ての熱電変換装置と、その各熱電変換装置を操作するた
    めの操作制御ユニットとを備え、その操作制御ユニット
    が前記収納ユニット集合体に対して交換可能になってい
    ることを特徴とする保管用ボックス装置。
  14. 【請求項14】 多数の収納ユニットと、その収納ユニ
    ット内を冷却する冷却手段または加温する加温手段とし
    ての熱電変換装置と、その各熱電変換装置を操作するた
    めの操作制御ユニットとを備え、その操作制御ユニット
    により各収納ユニットの温度が個別に設定可能になって
    いることを特徴とする保管用ボックス装置。
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Cited By (4)

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