JP3749761B2 - 空調換気装置 - Google Patents

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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば家屋、店舗あるいは各種ビルなどで利用できる空調換気装置に係り、特に熱交換効率のよい空調換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、窓サッシなどの設置によって住宅の高気密化が進み、自然換気の不足から煙草の煙などにより汚れた空気が部屋などにこもりがちである。また梅雨の時期に換気が不十分であると、壁面などに結露が生じ、カビなどの発生の原因となり、不衛生である。
【0003】
しかし、換気のために窓やドアを開けると、冷房していた部屋の温度が上がって冷房効果が減退し、暖房の場合は反対に部屋の温度が下がって暖房効果が減退して不経済である。また窓やドアを開けると、車や飛行機などの騒音が部屋に入ったり、夜中にラジオやテレビの音が外に漏れて近所迷惑になるなどの不都合が生じる。
【0004】
そのため従来、室内の汚れた空気を外に出す排気流路と外の新鮮な空気を室内に導く給気流路とを隣接して設け、その排気流路と給気流路の間に金属などからなる熱導体を配置して、熱交換機能をもたせた換気扇が用いられている。
【0005】
この換気扇により、排気流路を通して室内の汚れた空気を外に出すと同時に給気流路を通して外の新鮮な空気を室内に入れるとき、前記熱導体を介して外に排出する空気と外から入れる空気との間で熱交換して熱を回収し、冷房効果または暖房効果の減退を抑制するものである。
【0006】
ところがこの熱交換機能を有する換気扇は熱導体による熱回収率が50〜70%程度であり、十分な熱回収が行なわれず、室温が変化し、快適な環境が得られない。
【0007】
この欠点を解消するため、特開平2−219936号公報に記載されているような空調換気装置が提案されている。この空調換気装置は、給気流路と排気流路の間に熱導体を介在した上流側熱交換器と、給気流路と排気流路を跨ぐように熱伝変換素子を配置した後流側熱交換器とを併用した構成になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この熱導体を備えた上流側熱交換器と熱伝変換素子を備えた後流側熱交換器との併用で熱回収率をある程度高めることができるが、それには限度があり、制御できる温度範囲が狭く、不十分である。
【0009】
また、上流側熱交換器と後流側熱交換器が一体構造になっているため装置が大型となり、それを壁の上部などに設置する場合、装置の支持構造も大型となる。そのために壁面より大きく出張って目障りとなり、また重量が重くなるなどの欠点を有している。
【0010】
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、制御できる温度範囲が広く、熱交換効率(熱応答性)が良好で、室内の壁の上部などに設置する部分の小型化、軽量化が図れる空調換気装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は、換気のための給気流路と排気流路を設け、少なくともいずれか一方の流路を流れる空気の熱交換を行なうために、熱電変換素子を用いた熱交換器を設置した空調換気装置を対象とするものである。
【0012】
そして第1の手段は、前記熱交換器の吸熱系および放熱系の少なくとも何れか一方の系に、例えば水あるいは不凍液などの液流体による熱移動媒体を強制循環させて熱交換を行なう熱移動媒体循環系統を設けるとともに、
前記給気流路の途中と排気流路の途中を連通するバイパス流路を設け、
前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向上流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
前記排気流路のバイパス流路との分岐点よりも排気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置し、
前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
前記バイパス流路に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置したことを特徴とする。
第2の手段は、前記熱交換器の吸熱系および放熱系の少なくとも何れか一方の系に、例えば水あるいは不凍液などの液流体による熱移動媒体を強制循環させて熱交換を行なう熱移動媒体循環系統を設けるとともに、
前記給気流路の途中と排気流路の途中を連通するバイパス流路を設け、
前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向上流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
前記排気流路のバイパス流路との分岐点よりも排気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置し、
前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
前記排気流路のバイパス流路との分岐点よりも排気空気流れ方向上流側に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置したことを特徴とする。
第3の手段は、換気のための給気流路と排気流路を設け、少なくともいずれか一方の流路を流れる空気の熱交換を行なうために、熱電変換素子を用いた熱交換器を設置した空調換気装置において、
前記熱交換器の吸熱系および放熱系の少なくとも何れか一方の系に、液流体による熱移動媒体を強制循環させて熱交換を行なう熱移動媒体循環系統を設けるとともに、
前記給気流路の給気空気流れ方向に沿って熱電変換素子を用いた屋外側ならびに室内側の熱交換器の吸熱側伝熱部をそれぞれ配置し、
前記排気流路の排気空気流れ方向に沿って熱電変換素子を用いた室内側ならびに屋外側の熱交換器の放熱側伝熱部をそれぞれ配置し、
前記排気流路の室内側熱交換器の放熱側伝熱部と屋外側熱交換器の放熱側伝熱部との間に、補給空気を供給する補給口を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は前述のように、熱電変換素子を用いた熱交換器を設置する空調換気装置において、その熱交換器内に、熱移動媒体を強制循環させる熱移動媒体循環系統を設ける構成になっている。
【0014】
そのためこの熱移動媒体の強制循環により、例えば給気流路を通して導入される空気の冷却や加温などを効率良く、しかも迅速に行なうことができ、制御可能な温度範囲を拡張することができる。
【0015】
また、前記の熱移動媒体循環系統の介在により、熱電変換素子ならびにその付設部材を備えた部分と、給気または排気される空気と接触して熱の受授を行なう伝熱部(例えば後述の第2吸熱側伝熱部,第2放熱側伝熱部)を分けることが可能である。そのため前記伝熱部だけを給気流路あるいは(ならびに)排気流路に設置し、熱電変換素子やそれに付設されるポンプやファンなどの部材を屋外などの他の個所に設置することにより、給気流路あるいは(ならびに)排気流路の省スペース化、軽量化が図れる。
【0016】
本発明の実施の形態に係る空調換気装置には大きく分けて、熱電変換素子を用いた第1の熱交換器を単独で使用する単独タイプと、熱導体を用いた第2の熱交換器など他の構成の熱交換器と前記第1の熱交換器を併用する併用タイプとがある。この空調換気装置100の一部あるいは全部が、図5に示すように室101を区画形成する壁102の上部に、室101の内外を連通するように設けられ、この空調換気装置100を通して室101の換気が行なわれると同時に、冷房または暖房が損なわれないように熱回収が行なわれる。同図において103は壁102の別の個所に取り付けられた冷暖房兼用のエアコンである。
【0017】
まず、単独タイプの実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図で、室101を冷房する場合について説明する。同図に示すように壁102の上部には換気のための給気流路1と排気流路2が設けられ、排気流路2は室101内の汚れた空気を外へ排出するだけの機能を持っており、給気流路1を通して室101の外から内へ供給される新鮮な空気に対して熱交換が行なわれる構成になっている。
【0018】
この熱交換を行なう第1の熱交換器3の構成について、図1ならびに図2を用いて説明する。第1の熱交換器3は、ペルチェ効果を有する熱電変換素子4(吸熱側基板、放熱側基板、吸熱側電極、放熱側電極、吸熱側電極と放熱側電極の間に介在された多数のP型半導体とN型半導体などで構成)、熱電変換素子4の吸熱側に隣接して設けられた第1吸熱側伝熱部5、給気流路1内に配置されたラジェータ式の第2吸熱側伝熱部6、第1吸熱側伝熱部5と第2吸熱側伝熱部6を連絡する管体からなる吸熱側循環流路7、吸熱側循環流路7の途中に設けられた吸熱側ポンプ8、熱電変換素子4の放熱側に隣接して設けられた第1放熱側伝熱部9、ラジェータ式の第2放熱側伝熱部10、第1放熱側伝熱部9と第2放熱側伝熱部10を連絡する管体からなる放熱側循環流路11、放熱側循環流路11の途中に設けられた放熱側ポンプ12、第2放熱側伝熱部10の放熱面に近接して設けられた放熱ファン13、前記吸熱側循環流路7ならびに放熱側循環流路11の中に封入された液流体(例えば水)からなる熱移動媒体14(図2参照)、熱電変換素子4に給電する電源15などで構成されている。
【0019】
前記第1吸熱側伝熱部5と第2吸熱側伝熱部6と吸熱側循環流路7と吸熱側ポンプ8と吸熱側循環流路7内に封入された熱移動媒体14とで、熱交換器3の吸熱系が構成されている。また第1放熱側伝熱部9と第2放熱側伝熱部10と放熱側循環流路11と放熱側ポンプ12と放熱ファン13と放熱側循環流路11内に封入された熱移動媒体14とで、熱交換器3の放熱系が構成されている。そしてこの吸熱系と放熱系の接合位置に前記熱電変換素子4が介在された構成になっている。
【0020】
図示していないが、前記吸熱系と放熱系には熱移動媒体14中に含まれている空気などの気体を排除する気体抜き手段が付設されている。
【0021】
図1に示すように給気流路1の開口部付近には、押込式または吸引式の給気用ファン16とフィルタ(図示せず)が設けられている。また給気流路1内には前記第2吸熱側伝熱部6が通気可能に設置され、熱交換器3の他の構成部材はスペースや騒音の関係上屋外もしくは室外へ設置されている。
【0022】
前記第2吸熱側伝熱部6は図1では壁面開口部に設けているが、これを室外に設けてダクトで壁面を貫通すれば、壁の開口面積を小さくすると同時に室内側への突出部も小さくなる。
【0023】
熱電変換素子4と第1吸熱側伝熱部5と第1放熱側伝熱部9は1つにパッケージ化され、その構造を図3に示す。熱電変換素子4の吸熱側基板17と放熱側基板18は、表面にアルミナなどの電気絶縁薄膜を形成したアルミニウムなどの金属板からなり、電気絶縁薄膜上に熱電変換素子4の吸熱側電極ならびに放熱側電極(図示せず)が取付けられている。
【0024】
吸熱側基板17の外側には、吸熱側基板17側に向けて広く開口し、吸熱側基板17側とは反対側に給水口19と排水口20を設けた扁平状の吸熱側枠体21が接合されている。吸熱側枠体21の内側空間部に複数の分散孔22と集水孔23を有する分散板24が配置され、分散孔22は給水口19と連通し、集水孔23は排水口20と連通している。
【0025】
放熱側も吸熱側と同じで、放熱側基板18の外側には、放熱側基板18側に向けて広く開口し、放熱側基板18側とは反対側に給水口25と排水口26を設けた扁平状の放熱側枠体27が接合されている。放熱側枠体27の内側空間部に複数の分散孔28と集水孔29を有する分散板30が配置され、分散孔28は給水口25と連通し、集水孔29は排水口26と連通している。
【0026】
図3では金属製の吸熱側基板17と放熱側基板18を用いた熱電変換素子4について説明したが、従来の通常の基板付き素子を使用することも可能である。
【0027】
図4は、第1の熱交換器3の制御系統を示す説明図である。室内の温度T1を検出する室内温度センサ31が室内に設置され、外気の温度T2を検出する外気温度センサ32が屋外(室外)に設置されている。室内温度センサ31と外気温度センサ32の出力信号が、マイクロコンピュータ(CPU)からなる制御部33に所定の周期で入力され、室内温度T1と外気温度T2の差が演算され、この温度差と、第1の熱交換器3の成績係数(COP)などに基づいて熱電変換素子4に供給すべき電力値、吸熱側ポンプ8による吸熱側熱移動媒体14の循環流速、放熱側ポンプ12による放熱側熱移動媒体14の循環流速、放熱ファン13による送風量(すなわち放熱ファン13を駆動する放熱ファン用モータ34の回転数)、ならびに給気ファン16による室101への空気供給量(すなわちファン16を駆動する給気ファン用モータ35の回転数)が、個別にまたは関連性をもって制御される仕組みになっている。
【0028】
この空調換気装置の動作原理について図1ならびに図4を中心に説明する。室101内の空気が例えば煙草の煙や他の臭いなどによって汚れたとき、給気ファン16を回転駆動すると、新鮮で温度の高い屋外の給気空気36がフィルタを通して給気流路1へ導入される。
【0029】
給気流路1へ導入された給気空気36はラジェータ式になっている第2吸熱側伝熱部6の中を通ることにより、強制循環されている吸熱側熱移動媒体14の間で速やかに熱交換が行なわれ、結局、室温の設定冷房温度まで下げられる。本実施の形態では室内へ給気空気36を送風することにより、室内の汚れた空気は自然あるいは強制的(図1では排気ファンを図示せず)に排気流路2を通って屋外へ排出される。
【0030】
給気空気36から熱を奪った吸熱側熱移動媒体14は図3に示すように第1吸熱側伝熱部5の給水口19から吸熱側枠体21に入り、分散板24に衝突して分散し、複数の分散孔22から吸熱側基板17に向けて勢いよく噴射される。吸熱側基板17は熱電変換素子4への通電によって冷却されているから、吸熱側熱移動媒体14は吸熱側基板17に対してほぼ垂直方向に衝突してその外面に沿って流れることにより効率よく冷却され、排水口20から再び第2吸熱側伝熱部6へ循環して前述のように給気空気36の冷却に寄与する。
【0031】
吸熱側基板17に移動した熱は熱電変換素子4を介して放熱側基板18に伝達され、さらにその熱は第1放熱側伝熱部9で放熱側熱移動媒体14に奪われ、放熱側循環流路11を介して第2放熱側伝熱部10へ伝達され、そこで放熱ファン34からの送風によって熱を奪われ、放熱側熱移動媒体14は再び熱輸送に寄与する仕組みになっている。
【0032】
この実施の形態では、室内温度センサ31と外気温度センサ32を用い、室温に対する外気温度の差を求め、その温度差と、第1の熱交換器3の成績係数(COP)などに基づいて熱電変換素子4に供給すべき電力値、吸熱側ポンプ8による吸熱側熱移動媒体14の循環流速、放熱側ポンプ12による放熱側熱移動媒体14の循環流速、放熱ファン13による送風量(すなわち放熱ファン13を駆動する放熱ファン用モータ34の回転数)、ならびに給気ファン16による室101への空気供給量(すなわち給気ファン16を駆動する給気ファン用モータ35の回転数)などを演算して、熱交換器3の駆動を開始する。
【0033】
そして熱交換された給気空気36の温度を室内温度センサ31で測定し、その温度が室内の設定温度と等しいか否かを前記CPU33で監視し、等しくない場合にはその温度差を演算して、熱電変換素子4に供給すべき電力値、吸熱側ポンプ8による吸熱側熱移動媒体14の循環流速、放熱側ポンプ12による放熱側熱移動媒体14の循環流速、放熱ファン13による送風量(すなわち放熱ファン13を駆動する放熱ファン用モータ34の回転数)、ならびに給気ファン16による室101への空気供給量(すなわち給気ファン16を駆動する給気ファン用モータ35の回転数)のうちの少なくとも1つを補正する仕組みになっている。
【0034】
図6は、放熱側熱移動媒体の循環流速と第2吸熱側伝熱部の熱コンダクタンスとの関係を示す特性図である。なおこのテストでは、第2吸熱側伝熱部として横225mm、縦320mmのラジェータを用い、吸熱側ポンプとして羽根の直径が300mmのものを使用して、3.5V(曲線A)と4.5V(曲線B)で駆動したときの、放熱側熱移動媒体の循環流速と第2吸熱側伝熱部の熱コンダクタンスとの関係を示す図である。
【0035】
この図から明らかなように、同じ駆動電圧でも吸熱側ポンプの回転数を変化して放熱側熱移動媒体の循環流速を変えれば、また吸熱側ポンプの駆動電圧を変化させることにより、第2吸熱側伝熱部の熱コンダクタンスを適切な値にコントロールでき、給気空気36を所望の温度まで冷却することが可能である。
【0036】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。この実施の形態の場合、第2放熱側伝熱部10を排気流路2に設置し、排気流路2の開口付近に排気ファン37が設けられている。
【0037】
この第2放熱側電熱部10を排気流路2に設置することにより、室101から屋外へ排出される温度の低い排気空気38を利用して放熱側循環流路11を強制循環する放熱側熱移動媒体14を冷却することができる。
【0038】
図8は、その第2の実施の形態に係る空調換気装置の制御系統を示す説明図である。この実施の形態の場合、第2吸熱側伝熱部6で冷やされた給気空気36の温度を検出する給気温度センサ39が給気流路1の排出口近くに設置されている。
【0039】
室内温度センサ31、外気温度センサ32ならびに給気温度センサ39の検出信号がそれぞれ制御部(CPU)33に入力され、室内と外気の温度差ならびに室内と給気温度との差がそれぞれ演算される。これらの演算結果と、第1の熱交換器3の成績係数(COP)などに基づいて、熱電変換素子4に供給すべき電力値、吸熱側ポンプ8による吸熱側熱移動媒体14の循環流速、放熱側ポンプ12による放熱側熱移動媒体14の循環流速、給気ファン16による室101への空気供給量(すなわちファン16を駆動する給気ファン用モータ35の回転数)、排気ファン37による室101からの空気排出量(すなわち排気ファン37を駆動する排気ファン用モータ40の回転数)が、個別にまたは関連性をもって制御される仕組みになっている。
【0040】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。この実施の形態の場合、前述の熱電変換素子4、第1吸熱側伝熱部5、第2吸熱側伝熱部6、吸熱側循環流路7(1本の太線で図示)、吸熱側ポンプ8(図示を省略)、第1放熱側伝熱部9、第2放熱側伝熱部10、放熱側循環流路11(1本の太線で図示)、放熱側ポンプ12(図示を省略)、熱移動媒体14(図示を省略)などで構成された第1の熱交換器3の他に、熱導体を備えた第2の熱交換器41が併用されている。
【0041】
第2の熱交換器41は図10に示すように、外周が断熱ダクト42で囲まれて形成された給気流路1と排気流路2の間にアルミニウムなどからなる熱導体43で構成されている。熱導体43は、給気流路1と排気流路2を区画するように流路方向に延びた基板44と、基板44から給気流路1に延びた第1フィン45と、基板44から排気流路2側に延びた第2フィン46とで構成されている。図9に示すように給気流路1の入口にはフィルタ47が設置され、ほこり等が給気流路1を通って室内に入るのを阻止している。
【0042】
次にこの空調換気装置の動作原理について説明する。室内の空気が例えば煙草の煙や他の臭いなどにより汚れたとき、ファン16,37を回転駆動すると、新鮮で温度の高い給気空気36がフィルタ47を通過して給気流路1へ導入されると同時に、室内の汚れた温度の低い排気空気38が排気流路2へ導入かれる。
【0043】
給気流路1へ導入された給気空気36は、最初、広い伝熱面積を有する第1フィン45と接触し、一方、排気流路2へ導入された温度の低い排気空気38は広い伝熱面積を有する第2フィン46と接触することにより、熱導体43を介して給気空気36と排気空気38の間で直接熱交換が行なわれる。
【0044】
この熱交換によって給気空気36は温度が下がり、さらに給気流路1の出口側に配置されている第2吸熱側伝熱部6によって冷房の設定温度まで冷却されて、室内に供給される。一方、排気空気38は第2フィン46ならびに第2放熱側伝熱部10を通過する間に給気空気36の冷却に関与し、その後排気流路2の開口から排出される。
【0045】
図11は第2の熱交換器41の変形例を示す図で、この場合は薄い合成樹脂板(例えばポリエチレンやポリアミドなど)あるいは金属板(例えばアルミニウムやステンレスなど)をジグザグ状に折り曲げた熱導体43を断熱ダクト42に挿入することにより、給気流路1と排気流路2が簡単に形成される。合成樹脂板の薄いものは熱導体43として十分機能し、特に硫化性成分、酸化性成分、湿分などの腐食性成分を含む流体の熱交換の場合は、合成樹脂性の熱導体43が賞用される。
【0046】
図12は、本発明の第4の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図で、この実施の形態も第1の熱交換器3と第2の熱交換器41を併用している。第1の熱交換器3は、前述と同様に熱電変換素子4、第1吸熱側伝熱部5、第2吸熱側伝熱部6、吸熱側循環流路7、吸熱側ポンプ8、第1放熱側伝熱部9、第2放熱側伝熱部10、放熱側循環流路11、放熱側ポンプ12、熱移動媒体14などで構成されている。
【0047】
第2の熱交換器41は図13に示すように、給気空気36が流通する給気流路1と排気空気38が流通する排気流路2の流れ方向が互いに直交しており、この給気流路1と排気流路2は、熱導体(合成樹脂板または金属板などで構成)からなり、一方向に貫通した扁平状の箱体48aと箱体48bを交互に直交するように多数重ねて併設することにより、多室状に形成されている。この第2の熱交換器41の給気流路1の後流に、第1の熱交換器3の第2吸熱側伝熱部6が設置されている。
この例では完全に箱体になったものを使用しているが、製作を簡単にするため、一方の側面の大部分が切除されて断面形状がコ字形のものを多数交互に直交するように重ね合わせて多室状の給気流路1と排気流路2を形成することも可能である。
【0048】
図14ないし図17は、第2の熱交換器41の変形例を示す図で、図14は熱交換器41の斜視図、図15は図14X−X線上の断面図、図16は給気空気と排気空気の流れを示す説明図、図17は熱交換器41の主な構成部材の平面図である。
【0049】
この変形例に係る熱交換器41は、下面板48、上面板49、側面板50、第1波板51、第2波板52、第1波板51と第2波板52の間に介在された仕切板53とから主に構成されている。
【0050】
図17に示すように第1波板51と第2波板52の平面形状は平行四辺形をしており、第1波板51の方は短辺51a,51bが図面に向かって右上がりに切断され、第2波板52の方は反対に短辺52a,52bが図面に向かって右下がりに切断されている。第1波板51の長さL1と第2波板52の長さL2と仕切板53の長さL3は同寸になつており、第1波板51と仕切板53と第2波板52と仕切板53とが交互に所定枚数積層され、上下面に上面板49と下面板48が、両側面に側面板50が、それぞれ当接されて図14、図15に示すような立方体の熱交換器41が構成される。
【0051】
少なくとも各仕切板53は熱導体から構成され、この例の場合は、第1波板51と第2波板52と仕切板53が熱導体から構成されている。
【0052】
平面形状が平行四辺形の第1波板51と第2波板52を仕切板53を介して交互に積層することにより、熱交換器41の四隅に第1波板51の短辺51a群が露出した部分と、第1波板51の短辺51b群が露出した部分と、第2波板52の短辺52a群が露出した部分と、第2波板52の短辺52b群が露出した部分とが形成される。
【0053】
図14ならびに図16に示すように、この例では第1波板51の短辺51a群が露出した部分(図14の熱交換器41の手前右隅部分)が給気空気36の入口、第1波板51の短辺51b群が露出した部分(図14の熱交換器41の奥前左隅部分)が給気空気36の出口、第2波板52の短辺52a群が露出した部分(図14の熱交換器41の奥前右隅部分)が排気空気38の入口、第2波板52の短辺52b群が露出した部分(図14の熱交換器41の手前左隅部分)が排気空気38の出口となる。
【0054】
給気空気36は第1波板51の短辺51a群が露出した部分から導入され、第1波板51によって下側の仕切板53と上側の仕切板53との間に形成された隙間を、第1波板51の長手方向に流れ、第1波板51の短辺51b群が露出した部分から出る。一方、排気空気38は第2波板52の短辺52a群が露出した部分から導入され、第2波板52によって下側の仕切板53と上側の仕切板53との間に形成された隙間を、第2波板52の長手方向に流れ、第2波板52の短辺52b群が露出した部分から出る。従って給気空気36と排気空気38は層状になって交互に対向して平行に流れ、その間に仕切板53を介して熱交換が行なわれる。
【0055】
この熱交換器では、波板51、52ならびに仕切板53の長さLを長くすることにより、給気空気36と排気空気38の間の熱回収率が高くなる。
【0056】
この実施の形態では、第1波板51の溝の方向と第2波板52の溝の方向を一致させたが、両波板51,52の溝の方向を若干角度をもたせて交差させることもできる。
【0057】
図18は、本発明の第5の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。この実施の形態は、給気流路1と排気流路2の間にバイパス流路54が形成され、屋外側の熱交換器3Aと室内側の熱交換器3Bの2個を併設している。
【0058】
そして屋外側の熱交換器3Aの第2吸熱側伝熱部6Aが給気流路1の入口側に配置され、それの第2放熱側伝熱部10Aが排気流路2の出口側に配置されて、熱電変換素子4A、第1吸熱側伝熱部5A、吸熱側循環流路7A、吸熱側ポンプ8A、第1放熱側伝熱部9A、放熱側循環流路11A、放熱側ポンプ12Aなどが屋外に設置されている。
【0059】
室内側の熱交換器3Bの第2吸熱側伝熱部6Bが給気流路1の出口側に配置され、それの第2放熱側伝熱部10Bがバイパス流路54に配置されて、熱電変換素子4B、第1吸熱側伝熱部5B、吸熱側循環流路7B、吸熱側ポンプ8B、第1放熱側伝熱部9B、放熱側循環流路11B、放熱側ポンプ12Bなどが屋外に設置されている。
【0060】
給気流路1に導入された給気空気36は最初に第2吸熱側伝熱部6Aで冷やされ、その給気空気36はバイパス流路54との分岐点の所で約1/2に分けられ、その約1/2の給気空気36はさらに第2吸熱側伝熱部6Bで冷却され、冷房の設定温度と略等しいかあるいはそれより若干低い目になって室内に供給される。
【0061】
室内側熱交換器3Bの第2放熱側伝熱部10Bはバイパス流路54に配置されており、そのバイパス流路54を通る給気空気36は前記第2吸熱側伝熱部6Aで1次冷却されて低温に維持されているから、熱交換器3Bの冷却能力は大きい。
【0062】
室内に供給された給気空気36に略相当する量の室内の汚れた排気空気38は排気流路2を通って排出され、バイパス流路54からの給気空気36と合流する。この給気空気36は第2吸熱側伝熱部6Aで1次冷却されているから、バイパス流路54に第2放熱側伝熱部10Bが設置されていてもさほど給気空気36の温度は高くならず、従って排気空気38の温度は低いまま保持され、その状態で第2放熱側伝熱部10Aへ供給されて給気空気36の1次冷却に関与する。
【0063】
なお図中の55は排気流路2の途中に設けられた補給口で、給気空気36と排気空気38の量的なバランス上、排気空気38に補給空気56を加えることもできる。給気空気36のバイパス量ならびに補給空気56の補給量を調整するために、図示していないがバイパス流路54ならびに補給口55にダンパなどの風量調整手段が設けられている。なお、補給口55は必ずしも必要ではない。
【0064】
図19は、本発明の第6の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。この実施の形態も屋外側の熱交換器3Aと室内側の熱交換器3Bの2個を併設し、給気空気36の流れ方向上流側に第2吸熱側伝熱部6Aが下流側に第2吸熱側伝熱部6Bが、排気空気38の流れ方向上流側に第2放熱側伝熱部10Bが下流側に第2放熱側伝熱部10Aが、それぞれ配置されている。
【0065】
そして屋外側の熱交換器3Aが室内側の熱交換器3Bよりも冷却能力(例えば伝熱部の伝熱面積、熱移動媒体の循環流速、熱電変換素子への供給電力など)が大きく設計されている。従って、給気空気36は屋外側の熱交換器3Aで大幅に冷却され、室内側の熱交換器3Bで温度の調整が行なわれる。
【0066】
図20は、本発明の第7の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。この実施の形態の場合、第2放熱側伝熱部10が温水タンク57内に設置されている。温水タンク57には水道水や井戸水などの冷水58が分岐して蓄えられており、第2放熱側伝熱部10からの放熱によって加温され、温水蛇口59から温水が取り出されるようになっている。60は冷水蛇口で冷水58が取り出される。図示していないが温水タンク57内には、熱回収効率を良くするために攪拌装置が付設されている。
【0067】
なお、第2吸熱側伝熱部6は室101の冷房の他に除湿に利用することもできる。温水タンク57内に、複数の熱交換器の第2放熱側伝熱部10をそれぞれ設置することもできる。
【0068】
この実施の形態のように第2放熱側伝熱部10からの放熱を利用して温水を作れば、熱回収効率はさらに良いし、温水を容易に作ることができる。また、夜間などは室内を強く冷却するよりも除湿主体の方が身体に良いし、消費電力も少なくて済む。
【0069】
図21は、熱交換器へ供給する電流密度と成績係数(COP)との関係を示す図である。図中の曲線Aは温度差ΔTが3℃、曲線Bは温度差ΔTが5℃、曲線Cは温度差ΔTが7℃、曲線Dは温度差ΔTが9℃の場合の特性曲線である。
【0070】
この実験に用いた半導体チップの高さは0.16cm、半導体チップの単位面積当たりの吸熱側ならびに放熱側の熱コンダクタンスは共に4〔W/(℃・cm2 )〕、ゼーベック係数αは205〔μV/K〕、熱伝導率κは0.016〔W/(℃・cm)〕、電気伝導度σは900〔S/cm〕、半導体チップの吸熱側ならびに放熱側の平均温度は26.5℃である。
【0071】
この図から明らかなように、温度差ΔTが小さい場合(例えば9℃以下の場合)には熱交換器の成績係数(COP)は3以上で、エアコンのCOP2.5に比べると効率が高く、熱交換器を使用した効果が顕著に発揮でき、特に温度差ΔTが7℃以下の場合にはCOPは4以上となり、高効率で経済的である。
【0072】
本発明に係る空調換気装置は、通信回線を使用して出先などから遠隔操作によって駆動、停止、温度調整など諸操作を実行することもできる。
【0073】
本発明に係る空調換気装置は、太陽電池により駆動できる回路を備えたり、あるいは太陽電池による駆動回路と商用電源駆動回路とを併設して、季節や時間などによって太陽電池駆動回路と商用電源駆動回路とを切り換えることも可能である。
【0074】
室内に塵埃濃度センサ、煙検知センサ、臭いセンサなどのセンサを設け、このセンサによって室内の換気が必要な状態を検知して、自動的に換気を行なう制御回路を備えることも可能である。
【0075】
給気流路に精神をリラックスさせる物質(例えば香料など)を供給する手段を設けることも可能である。
【0076】
また空気の流路に断熱ダクトなどの断熱策を講じたり、或いは音響ノイズ(騒音)を低減するために消音材を付設するとよい。
【0077】
前記実施の形態では室の冷房の場合について説明したが、本発明は暖房にも適用可能である。また、熱交換器に流す電流の方向が切り換えできるようにして、冷房と暖房が兼用できるようにすることも可能である。
【0078】
前記実施の形態では空気:空気の熱交換の場合について説明したが、本発明は空気:液体の熱交換、液体:液体の熱交換、空気:空気以外の気体の熱交換にも適用可能である。
【0079】
本発明は、下記のような用途にも適用可能である。
▲1▼.家庭やホールなどでの集中冷暖房での集中換気。
▲2▼.乗用車、バス、電車、船舶、飛行機などの乗物の換気。
▲3▼.トイレ、焼肉レストラン、マージャン荘、実験室、各種作業場などの空気の汚れ易い場所の換気。
▲4▼.保育器の換気。
▲5▼.温室の換気。
▲6▼.浴室の換気。
▲7▼.クリーンルームの換気。
▲8▼.低温倉庫、冷蔵倉庫、冷凍倉庫の換気。
▲9▼.鑑賞魚の水の入替え時の水温を一定に保持する装置など。
【0080】
【発明の効果】
本発明は前述のように、熱電変換素子を用いた熱交換器を設置する空調換気装置において、その熱交換器内に、熱移動媒体を強制循環させる熱移動媒体循環系統を設ける構成になっている。
【0081】
そのためこの熱移動媒体の強制循環により、例えば給気流路を通して導入される空気の冷却や加温などを効率良く、しかも迅速に行なうことができ、制御可能な温度範囲を拡張することができる。
【0082】
また、前記の熱移動媒体循環系統の介在により、熱電変換素子ならびにその付設部材を備えた部分と、給気または排気される空気と接触して熱の受授を行なう伝熱部(例えば後述の第2吸熱側伝熱部,第2放熱側伝熱部)を分けることが可能である。そのため前記伝熱部だけを給気流路あるいは(ならびに)排気流路に設置し、熱電変換素子やそれに付設されるポンプやファンなどの部材を屋外などの他の個所に設置することにより、給気流路あるいは(ならびに)排気流路の省スペース化、軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。
【図2】その空調換気装置に使用する第1の熱交換器の概略構成図である。
【図3】その第1の熱交換器における熱電変換素子と伝熱部のパッケード構造を示す断面図である。
【図4】その第1の熱交換器(空調換気装置)の制御系統図である。
【図5】空調換気装置の設置例を示す説明図である。
【図6】熱移動媒体の循環流速と熱コンダクタンスとの関係を示す特性図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。
【図8】その空調換気装置の制御系統図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。
【図10】その空調換気装置に用いる第2の熱交換器の一部斜視図である。
【図11】第2の熱交換器の変形例を示す一部斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。
【図13】その空調換気装置の一部斜視図である。
【図14】第2の熱交換器の変形例を示す一部斜視図である。
【図15】図14X−X線上の断面図である。
【図16】その第2の熱交換器における給気空気と排気空気の流れを示す説明図である。
【図17】その第2の熱交換器の主な構成部品の平面図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態に係る空調換気装置の概略構成図である。
【図21】各温度差での熱電変換素子に供給する電流密度と成績係数(COP)との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 給気流路
2 排気流路
3 第1の熱交換器
4 熱電変換素子
5 第1吸熱側伝熱部
6 第2吸熱側伝熱部
7 吸熱側循環流路
8 吸熱側ポンプ
9 第1放熱側伝熱部
10 第2放熱側伝熱部
11 放熱側循環流路
12 放熱側ポンプ
13 放熱ファン
14 熱移動媒体
15 電源
16 給気用ファン
17 吸熱側基板
18 放熱側基板
31 室内温度センサ
32 外気温度センサ
36 給気空気
33 制御部(CPU)
38 排気空気
39 給気温度センサ
41 第2の熱交換器
43 熱導体
100 空調換気装置
101 室
102壁

Claims (4)

  1. 換気のための給気流路と排気流路を設け、少なくともいずれか一方の流路を流れる空気の熱交換を行なうために、熱電変換素子を用いた熱交換器を設置した空調換気装置において、
    前記熱交換器の吸熱系および放熱系の少なくとも何れか一方の系に、液流体による熱移動媒体を強制循環させて熱交換を行なう熱移動媒体循環系統を設けるとともに、
    前記給気流路の途中と排気流路の途中を連通するバイパス流路を設け、
    前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向上流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
    前記排気流路のバイパス流路との分岐点よりも排気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置し、
    前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
    前記バイパス流路に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置したことを特徴とする空調換気装置。
  2. 請求項記載において、前記排気流路のバイパス流路との分岐点よりも排気空気流れ方向下流側に、補給空気を供給する補給口を設けたことを特徴とする空調換気装置。
  3. 換気のための給気流路と排気流路を設け、少なくともいずれか一方の流路を流れる空気の熱交換を行なうために、熱電変換素子を用いた熱交換器を設置した空調換気装置において、
    前記熱交換器の吸熱系および放熱系の少なくとも何れか一方の系に、液流体による熱移動媒体を強制循環させて熱交換を行なう熱移動媒体循環系統を設けるとともに、
    前記給気流路の途中と排気流路の途中を連通するバイパス流路を設け、
    前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向上流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
    前記排気流路のバイパス流路との分岐点よりも排気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた屋外側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置し、
    前記給気流路のバイパス流路との分岐点よりも給気空気流れ方向下流側に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の吸熱側伝熱部を配置し、
    前記排気流路のバイパス流路との分岐点よりも排気空気流れ方向上流側に、熱電変換素子を用いた室内側の熱交換器の放熱側伝熱部を配置したことを特徴とする空調換気装置。
  4. 換気のための給気流路と排気流路を設け、少なくともいずれか一方の流路を流れる空気の熱交換を行なうために、熱電変換素子を用いた熱交換器を設置した空調換気装置において、
    前記熱交換器の吸熱系および放熱系の少なくとも何れか一方の系に、液流体による熱移動媒体を強制循環させて熱交換を行なう熱移動媒体循環系統を設けるとともに、
    前記給気流路の給気空気流れ方向に沿って熱電変換素子を用いた屋外側ならびに室内側の熱交換器の吸熱側伝熱部をそれぞれ配置し、
    前記排気流路の排気空気流れ方向に沿って熱電変換素子を用いた室内側ならびに屋外側の熱交換器の放熱側伝熱部をそれぞれ配置し、
    前記排気流路の室内側熱交換器の放熱側伝熱部と屋外側熱交換器の放熱側伝熱部との間に、補給空気を供給する補給口を設けたことを特徴とする空調換気装置。
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