JPH11146655A - 圧電トランス駆動方法及びその装置 - Google Patents

圧電トランス駆動方法及びその装置

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JPH11146655A
JPH11146655A JP9303091A JP30309197A JPH11146655A JP H11146655 A JPH11146655 A JP H11146655A JP 9303091 A JP9303091 A JP 9303091A JP 30309197 A JP30309197 A JP 30309197A JP H11146655 A JPH11146655 A JP H11146655A
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piezoelectric transformer
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JP9303091A
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English (en)
Inventor
Junichi Shimamura
純一 嶋村
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無調整でも安定した効率の良い圧電トランス
駆動方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 時定数抵抗器RT及び時定数コンデンサ
CTによって決定された周波数の信号VE を発振回路OS
C から出力し、この信号VE からPWM制御部11によ
って圧電トランス1の共振周波数のパルス信号を生成
し、これをインダクタL1を介してサイン波交流電圧V
A として圧電トランス1に印加する。さらに、放電管CC
FL1 の管電流IA に基づいてパルス幅変調を行い管電流
を一定に制御する。また、管電流IA の波形を矩形波に
変換してこのエッジによって時定数コンデンサRTを放
電させてトリガをかけることにより、圧電トランス1の
出力信号周期をを時定数コンデンサに帰還して圧電トラ
ンス1を含む自励発振回路を構成し、サイン波交流電圧
A の周波数を圧電トランス1の共振周波数近傍に維持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックライト用の
放電灯点灯装置や複写機、ページプリンタ、集塵機、オ
ゾン発生器等の高圧電源、DC−DCコンバータ等の電
源装置に使用される圧電トランス駆動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、バックライト用の放電灯点灯装
置、複写機、ページプリンタ、集塵機、オゾン発生器等
の高圧電源、DC−DCコンバータ等の高圧を必要とす
る電源装置の小型化及び軽量化を図るために圧電トラン
スが使用されている。
【0003】例えば、図2に示すような圧電トランスを
用いた高圧電源が知られている。図2において、201 は
圧電トランス、202 は電流検出回路、203 は位相制御回
路、204 は低周波フィルタ、205 電圧制御発振回路(以
下、VCOと称する)、206は増幅回路、207 は整流回
路、208 は電圧検出回路、209 は電圧比較回路、210は
帯電器等の負荷である。
【0004】このような圧電トランス201 を使用した高
圧電源においては、圧電トランス201 の出力電圧と入力
電流の位相(又は入カ電圧と出力電流の位相)をそれぞ
れ検出し、これらを比較することにより圧電トランス20
1 の共振状態を検出してVCO205 の出力周波数を変化
させ、圧電トランス201 の共振周波数の変化に追従する
ように制御する他励方式が用いられている。
【0005】また、入カ電圧範囲を広くするためには、
DC−DCコンバータを入力電圧の安定化のために使用
する方法や、入力電圧に応じて圧電トランス駆動部のス
イッチング素子の導通期間を変化させる方法等が用いら
れている。
【0006】この後者、即ち、入力電圧に応じて圧電ト
ランス駆動部のスイッチング素子の導通期間を変化させ
る場合には、例えば、図3に示すように、圧電トランス
301の入力側に巻線トランス302 の二次側を接続し、巻
線トランス302 の一次側に印加する電圧Vccの導通期間
をスイッチング素子303 を用いて制御する。これによ
り、スイッチング素子303 のゲートパルス信号304 のパ
ルス幅を入力電圧に応じて変化させることにより、巻線
トランス302 の一次側への供給電力を制御することがで
きる。
【0007】一方、負荷として冷陰極管等を用いたとき
の調光方法としては、図3や図4に示すように、駆動周
波数を圧電トランスの共振周波数からずらして昇圧比を
下げるような方法や、圧電トランス駆動部のスイッチン
グ素子の導通期間を変化させる方法、或いは図5に示す
ように、インバーター出力のON/OFFを繰り返して
ON/OFF期間の比率を変化させるバースト調光を用
いる方法が行われていた。
【0008】圧電トランス駆動部のスイッチング素子の
導通期間を変化させて調光を行うには、例えば、図3に
示した回路によって、スイッチング素子303 のゲートパ
ルス信号304 のパルス幅を変化させ、巻線トランス302
の一次側への供給電力を制御して冷陰極管305 の調光を
行う。或いは、図4に示すように、圧電トランス401の
入力側の一端及び他端へコイル402,403 を介して印加さ
れる電圧の、印加タイミングをスイッチング素子404,40
5 制御して、蛍光管(CCFL)406 の調光を行ってい
る。この場合、各スイッチング素子404,405 へのゲート
パルス信号407,408 のパルス幅PWを調整することによ
り、圧電トランス401 の一次側への供給電力を制御す
る。
【0009】また、バースト調光方式の場合は、圧電ト
ランス501 の入力側の一端及び他端へコイル502,503 を
介して印加される電圧の、印加タイミングをスイッチン
グ素子504,505 により制御して、圧電トランス501 に所
定周波数の交流信号を印加し、さらにコイル502,503 へ
の電圧供給をスイッチング素子506,507 によって制御
し、蛍光管(CCFL)509 の調光を行っている。この
場合、各スイッチング素子504,505 へのゲートパルス信
号のパルス幅は一定であり、スイッチング素子507への
ベース駆動パルス信号508 のパルス幅PWを調整すること
により、圧電トランス501 の一次側への供給電力を制御
している。この際、蛍光管509 を定電流制御ループに入
れた制御は行われていなかった。
【0010】また、圧電トランスの昇圧比は十分でない
ため、従来は、例えば図3及び図6に示すように、圧電
トランス301,601 の前段に巻線トランス302 やオートト
ランス602 等の電磁トランスを補助昇圧トランスとして
設けることが必要であった。
【0011】また、図7に示すように、互いに逆位相で
動作するオートトランス702,703を2組用い、これらの
出カ回路間に圧電トランス701 を接続して昇圧を有利に
する方法も行われていた。
【0012】一方、圧電トランスは、無負荷時や過励振
時に振動が過大になり破壊されるため、保護回路が必要
である。これを防止するために、従来は、特開平8−3
3350号公報に開示されるように、圧電トランスの出
力の高電圧を高抵抗で分圧して、無負荷時や過励振時の
電圧上昇を検出することにより圧電トランスを保護して
いた。
【0013】即ち、図8に示すように、圧電トランス80
1 出力と接地間に直列に分圧抵抗器802,803 を挿入して
出力が開放状態(負荷が接続されていない状態)で高電
圧が発生した場合、これを分圧して所定の電圧に変換し
て取り出し、さらにダイオード804 によって整流して積
分器805 に入力する。これにより、積分器805 及びV−
Fコンバータ806 によって圧電トランス801 の発振周波
数を変化させて、その出力電圧を所定の電圧に安定させ
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の他励式の圧電トランス駆動回路(図2の回路)
では、位相比較回路やVCOが必要なため回路構成が複
雑になり、部品点数も多くコストが大であった。また、
圧電トランスの周波数制御範囲が狭いため、積類の異な
る圧電トランスを置き換えて使用するには、圧電トラン
スによって共振周波数が異なるため、回路定数の変更が
必要であると共に、個々の圧電トランスで調整が必要で
あるので、工数が多くかかり、無調整で対応できる汎用
性が無かった。
【0015】また、入力電圧範囲を広くした場合、例え
ば入力電圧範囲を7〜18V程度とした場合、全入力電
圧範囲において、良好な効率を維持するのは、非常に困
難であった。即ち、DC−DCコンバータを使用して電
源電圧を変換する場合には、DC−DCコンバータ自体
の効率が入力電圧値によって異なるし、昇庄式チョッパ
回路を用いた場合には、一般に入力電圧が低くなると効
率が低下してしまう。
【0016】また、スイッチング素子の導通時間を入力
電圧の値によって変化させる方式(図3の回路)の場
合、特に、サイン半波での駆動の場合には、最良の波形
を得られる電圧範囲が狭く、その範囲外の電圧では圧電
トランスに印加される電圧波形が歪み高調波成分が多く
なるため、圧電トランスの駆動効率が低下してしまう。
【0017】一方、調光を行う場合、高輝度から低輝度
までの範囲に亘って良好な効率を維持するのは困難であ
った。
【0018】即ち、圧電トランスの駆動周波数(印加電
圧の周波数)を共振周波数からずらして昇圧比を下げる
ような方法で調光を行う場合には、共振状態からずれる
ため、低輝度状態のときに、圧電トランスの効率が低下
してしまう。
【0019】また、図3及び図4に示したように、駆動
スイッチング素子の導通期間を変えて、圧電トランスに
印加されるサイン半波の電圧レベルを変化させて調光す
る方式の場合は、調光レベルにより圧電トランスの駆動
電圧波形が歪みを増して、高調波成分が多くなり圧電ト
ランスの効率が低下する。
【0020】圧電トランスの昇圧比不足を補う補助昇圧
トランスを使用する場合(図3、図6、図7)、補助ト
ランス部での損失分が追加されるため、結果としてイン
バータ回路全体の変換効率が低下してしまう。また、補
助昇圧トランスを追加する分のコスト増となる。
【0021】さらに、補助トランスを使用したサイン半
被の駆動方式の場合は、サイン波の基本波以外に高調波
を多く含む波形となるので、圧電トランスでの損失が増
し効率よく駆動することができない。
【0022】また、サイン半波の2組の出力回路を使用
する差動駆動方式(図7の回路)の場合、互いに逆相の
サイン半被が圧電トランスの両端に印加され、これらが
合成されて連続したサイン波となるが、これらのサイン
半波の位相が変わるところでのつながりが滑らかでなく
なるので、クロスオーバー歪みが生じ易いため、連続し
た波形のサイン波や単一周波数成分のサイン波と比較す
ると効率が低くなる。
【0023】圧電トランスの昇圧比不足を補うために、
DC−DCコンバータを用いて供給電源電圧を昇圧する
方式の場合は、DC−DCコンバータ部での損失分が追
加されるため、結果としてインバータ回路全体の変換効
率が低下してしまう。さらに、DC−DCコンバータ部
を追加する分のコスト増となる。
【0024】また、最近では、昇圧比の高い積層型の圧
電トランスも使われ始めたが、長い蛍光ランプ(電極間
の距離が長い蛍光ランプ)を点灯させる場合、及び、低
いバッテリー電圧で圧電トランスを駆動させる場合に
は、図6及び図7に示したように、積層型の圧電トラン
スを用いても昇圧比が不足するため、オートトランス
や、簡易トランスを使用した補助昇圧トランスが必要で
ある。
【0025】積層型の圧電トランス用に、図9に示すよ
うに、電源電圧の2倍の矩形波出カ電圧の得られる2組
のプッシュプル回路901,902 をBTL接続した駆動回路
も実施されているが、圧電トランス903 の種類によって
は、十分な昇圧比を得ることができない。さらに、この
ようなプッシュプル回路901,902 は、矩形波駆動のた
め、圧電トランス903 における損失が大きいという欠点
があった。
【0026】また、図10に示すように、一組のプッシ
ュプル回路101 の出力で誘導性素子102 を介して圧電ト
ランス103 を駆動する方式も実施されているが、長い蛍
光管104 を点灯させるには昇圧が不十分であった。
【0027】また、従来の電流調光方式では、蛍光管の
調光範囲は、輝度100%〜50%くらいであり、これ
以上に調光範囲を広くすることができなかった。
【0028】さらに、従来のバースト調光方式では、図
5に示したように、定電流制御を行っていないため、温
度変化や経時変化によるランプ輝度の変動が大きかっ
た。
【0029】また、図8に示した駆動回路では、圧電ト
ランス801 の過励振による破壊を防止するために圧電ト
ランス801 の高圧出力を高抵抗で分圧して検出を行って
いるが、高圧側で電流を流して検出しているので損失が
大きい。さらに、インバータ起動時においては、ランプ
点灯開始に必要とする高電圧が、前記検出抵抗器802,80
3に流入する電流のために低下してしまうという問題点
があった。
【0030】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、無調
整でも安定した効率の良い圧電トランス駆動方法及びそ
の装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、時定数回路によって決定さ
れた周波数の信号を出力する発振回路を備え、該発振回
路の出力信号に基づいて電源電圧から生成された所定周
波数のサイン波交流電圧を圧電トランスの入力側に印加
して圧電トランスを駆動する圧電トランス駆動方法であ
って、前記圧電トランスの出力信号周期を前記時定数回
路に帰還し、前記サイン波交流電圧の周波数を特定周波
数に維持して自励発振させる圧電トランス駆動方法を提
案する。
【0032】該圧電トランス駆動方法によれば、圧電ト
ランス自体が自励発振回路の一部となっているため、負
荷の条件や、温度変化によって圧電トランスの出力信号
周波数が変化しても、この変化に対応して圧電トランス
の入力側に印加されるサイン波交流電圧の周波数が変化
し、前記出力信号周波数は常に特定周波数に維持され
る。
【0033】また、請求項2では、請求項1記載の圧電
トランス駆動方法において、前記特定周波数が前記圧電
トランスの共振周波数若しくはその近傍の所定周波数で
ある圧電トランス駆動方法を提案する。
【0034】該圧電トランス駆動方法によれば、圧電ト
ランス自体を自励発振回路の一部としているため、負荷
の条件や、温度変化によって圧電トランスの出力信号周
波数が変化しても、圧電トランスの入力側に印加される
サイン波交流電圧の周波数を変化することにより、前記
出力信号周波数は常に前記圧電トランスの共振周波数若
しくはその近傍の所定周波数に維持される。
【0035】また、請求項3では、請求項1又は2記載
の圧電トランス駆動方法において、前記圧電トランスの
入力側に印加されるサイン波交流電圧の振幅値が所定の
閾値以上となったときに、圧電トランスへの前記サイン
波交流電圧の印加を停止する圧電トランス駆動方法を提
案する。
【0036】該圧電トランス駆動方法によれば、圧電ト
ランスの入力側に印加されるサイン波交流電圧の振幅値
が所定の閾値以上となったとき、即ち圧電トランスの出
力電圧或いは出力電流が所定値以上となったときに、圧
電トランスへのサイン波交流電圧の印加が停止される。
【0037】また、請求項4では、請求項1乃至3の何
れかに記載の圧電トランス駆動方法において、前記圧電
トランスの出力電流を検出すると共に、該電流を電流値
に対応した電圧値を有する電圧に変換し、該電圧に出力
調整用電圧を加算して出力制御電圧とし、該出力制御電
圧が常にほぼ一定となるように前記サイン波交流電圧の
振幅を制御する圧電トランス駆動方法を提案する。
【0038】該圧電トランス駆動方法によれば、出力調
整用電圧の電圧値を変化させることにより出力制御電圧
が変化するため、該出力制御電圧が常にほぼ一定となる
ようにサイン波交流電圧の振幅が変化されるので、圧電
トランスの出力電流値が変化する。従って、前記出力調
整用電圧の電圧値を変化させることにより、圧電トラン
スの出力電流を変化させることができる。
【0039】また、請求項5では、請求項1乃至4の何
れかに記載の圧電トランス駆動方法において、前記電源
電圧の電圧値を監視し、該電圧値の変動に対して前記圧
電トランスの出力電流値又は出力電圧値をへ電源電圧の
変動前の値に維持する圧電トランス駆動方法を提案す
る。
【0040】該圧電トランス駆動方法によれば、電源電
圧の変動に対する圧電トランスの出力電流或いは電圧の
変動が防止される。
【0041】また、請求項6では、入力された直流電圧
を電源電圧とし、該電源電圧から生成された交流電圧を
圧電トランスの入力側に印加し、該圧電トランスの出力
側より所定の交流電圧を得る圧電トランス駆動装置にお
いて、前記圧電トランスから出力された交流電圧又は交
流電流の位相を検出し、前記圧電トランスの入力側に印
加される交流電圧の位相に対して前記圧電トランスから
出力された交流電圧又は交流電流の位相が一定の関係に
なるように、前記圧電トランスから出力された交流電圧
波形を遅延する遅延部と、該遅延部によって遅延された
交流電圧の波形を矩形波にして出力する波形整形部と、
圧電トランスから出力される電流又は電圧を検出し、該
電流又は電圧の電流値又は電圧値に対応してレベル変化
する帰還電圧を出力する出力値検出部と、前記帰還電圧
と予め設定された基準電圧との差の電圧を誤差電圧とし
て出力する誤差増幅器と、前記波形整形部より出力され
た矩形波信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジでトリ
ガされて三角波電圧を出力する三角波発生回路と、該三
角波電圧と前記誤差電圧とを比較し、比較結果に基づく
矩形波電圧を出力する比較器と、該比較器から出力され
た矩形波電圧によってスイッチング素子を駆動し、該ス
イッチング素子のオン・オフに同期して、誘導性素子を
介して前記圧電トランスの入力側に電圧を印加する駆動
部とを備えた圧電トランス駆動装置を提案する。
【0042】該圧電トランス駆動装置によれば、遅延部
によって圧電トランスから出力された交流電圧又は交流
電流の位相が検出され、該位相が圧電トランスの入力側
に印加される交流電圧の位相に対して前記一定の関係に
なるように、前記圧電トランスから出力された交流電圧
波形が遅延される。
【0043】さらに、前記遅延部によって遅延された交
流電圧の波形は、波形整形部によって矩形波に変換さ
れ、該波形整形部より出力された矩形波信号の立ち上が
り及び立ち下がりエッジで三角波発生回路がトリガされ
て、該三角波発生回路から三角波電圧が出力される。
【0044】また、出力値検出部によって、圧電トラン
スから出力される電流又は電圧が検出されると共に該電
流又は電圧の電流値又は電圧値に対応してレベル変化す
る帰還電圧が出力され、該帰還電圧と予め設定された基
準電圧との差の電圧が、誤差増幅器によって誤差電圧と
して出力される。
【0045】また、比較器によって、前記三角波電圧と
前記誤差電圧とが比較され、該比較器からは比較結果に
基づく矩形波電圧が出力される。
【0046】さらに、駆動部において、前記比較器から
出力された矩形波電圧によってスイッチング素子が駆動
され、該スイッチング素子のオン・オフに同期して、誘
導性素子を介して圧電トランスの入力側に電圧が印加さ
れる。この際、スイッチング素子から出力された矩形波
電圧は、前記誘導性素子によってサイン波電圧とされて
圧電トランスに印加される。
【0047】従って、圧電トランスの出力波形によって
トリガされる自励発振回路が構成され、圧電トランス自
体が自励発振回路の一部とされるので、負荷の条件や、
温度変化によって圧電トランスの出力信号周波数が変化
しても、圧電トランスの入力側に印加されるサイン波交
流電圧の周波数が変化され、前記出力信号周波数は常に
所定の周波数、例えば圧電トランスの共振周波数に維持
される。また、圧電トランスの出力信号周波数は、前記
遅延部における遅延量によって調整可能となる。さら
に、前記サイン波電圧の振幅は、前記誘導性素子と圧電
トランスの入力容量によって構成される直列共振回路
が、前記圧電トランスの共振周波数に一致するような関
係になったときに最大になり、前記比較器から出力され
る矩形波電圧のパルス幅を変化させることにより変える
ことができる。
【0048】また、請求項7では、請求項6記載の圧電
トランス駆動装置において、前記駆動部は、スイッチン
グ素子からなり互いに逆位相で動作する矩形波出力の2
組のプッシュプル出力回路と、誘導性素子とを有し、該
2組のプッシュプル出力回路の出力間に圧電トランスの
入力側と前記誘導性素子を直列接続した圧電トランス駆
動装置を提案する。
【0049】該圧電トランス駆動装置によれば、駆動部
は、互いに逆相で動作する2組のプッシュプル出力回路
の出力間に圧電トランスの入力側を接続することによっ
て通常のプッシュプルの場合の約2倍の電圧が得られ、
電源電圧の約2倍になった矩形波電圧が誘導性素子を介
して圧電トランスに印加される。これにより、電源電圧
を低く設定でき、低電圧駆動が可能となる。
【0050】また、請求項8では、請求項6又は7記載
の圧電トランス駆動装置において、前記圧電トランスの
入力側に印加される交流電圧の振幅値が予め設定した閾
値以上になったときに、前記駆動部の動作を停止する保
護手段を設けた圧電トランス駆動装置を提案する。
【0051】該圧電トランス駆動装置によれば、圧電ト
ランスの入力電圧(サイン波交流電圧)の振幅レベル
と、圧電トランスの振動レベルは相関があるので、入力
電圧の振幅を検出して、振幅が設定値を超えたときは、
圧電トランスの励振が停止される。これにより、圧電ト
ランスの励振が所定値を超えたときに、圧電トランスの
励振を停止して圧電トランスを保護する過励振保護動作
が実行される。
【0052】また、請求項9では、請求項6乃至8の何
れかに記載の圧電トランス駆動装置において、調整用電
圧発生回路を設けると共に、前記出力値検出部に代え
て、前記圧電トランスから出力される電流又は電圧を検
出して該電流又は電圧の電流値又は電圧値に対応してレ
ベル変化する出力検出電圧に変換すると共に、該出力検
出電圧に調整用電圧を加算した帰還電圧を出力する出力
調整手段を設けた圧電トランス駆動装置を提案する。
【0053】該圧電トランス駆動装置によれば、前記調
整用電圧の電圧値を変化させることにより帰還電圧が変
化するため、該帰還電圧が常にほぼ一定となるようにサ
イン波交流電圧の振幅が変化されるので、圧電トランス
の出力電流値が変化する。従って、前記調整用電圧の電
圧値を変化させることにより、圧電トランスの出力電流
を変化させることができる。
【0054】また、請求項10では、請求項9記載の圧
電トランス駆動装置において、前記調整用電圧発生回路
の出力電圧が、直流又は交流信号、或いはパルス信号で
ある圧電トランス駆動装置を提案する。
【0055】該圧電トランス駆動装置によれば、前記調
整用電圧として直流又は交流信号、或いはパルス信号が
用いられる。
【0056】また、請求項11では、請求項6乃至10
の何れかに記載の圧電トランス駆動装置において、前記
電源電圧の変動に対して、前記圧電トランスの出力電流
値又は出カ電圧値を電源電圧の変動前の値に維持する出
力安定化手段を設けた圧電トランス駆動装置を提案す
る。
【0057】該圧電トランス駆動装置によれば、出力安
定化手段によって、電源電圧の変動が生じた際にも、前
記圧電トランスの出力電流値又は出力電圧値が電源電圧
の変動前の値に維持される。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1に本発明の一実施形態の圧電
トランス駆動装置の基本構成を示す。図において、1は
圧電トランス、2は冷陰極蛍光管等の放電灯、3は放電
灯2を流れる電流を検出して電圧に変換して出力する電
流検出回路、4は誤差増幅回路、5は矩形波電圧を出力
する調光信号発生回路、6は放電灯2を流れる電流の波
形を検出する電流波形検出回路、7は遅延回路、8は増
幅・波形整形回路、9はトリガ回路、10は時定数回路
の容量に基づく周期の鋸歯状波(三角波)電圧を発生す
る発振回路、11はパルス幅変調(以下、PWMと称す
る)部、12はスイッチング素子を介して直流電源電圧
をパルス状にして出力する出力部、13は誘導性素子、
14は圧電トランス1の入力側に印加される電圧の振幅
を検出する振幅検出回路である。
【0059】圧電トランス1の入力端子の一端には、誘
導性素子13を介して出力部12のスイッチング出力電
圧がサイン波交流電圧VA として印加され、これにより
圧電トランス1が駆動される。
【0060】放電灯2は、圧電トランス1の出力端子に
接続され、放電灯2の管電流IA は電流検出回路3によ
って検出され、この検出された電流は電流値に対応して
変化する電圧値を有する直流電圧VB に変換されて出力
される。
【0061】調光信号発生回路5は、所定周波数の矩形
波電圧VC を調光信号として出力し、パルスのデューテ
ィを変化させることにより調光を行えるようにする。
【0062】電流検出回路3から出力された直流電圧V
B は、調光信号発生回路5から出力される矩形波電圧V
C と合成される。この合成された電圧VD は、誤差増幅
回路4によって増幅された後、PWM制御部11におい
て発振回路10から出力される鋸歯状波電圧(三角波電
圧)VE と比較され、この比較結果に基づくパルス幅を
有する駆動パルス信号VF がPWM制御部11から出力
部12に対して出力される。
【0063】出力部12は、PWM制御部11から出力
される駆動パルス信号VF に基づいてスイッチング素子
をオンオフし、このスイッチング素子を介して電源電圧
をパルス状にして、直列接続された誘導性素子13と圧
電トランス1に印加する。
【0064】また、放電管2を流れる電流IA の波形
が、電流波形検出回路6で検出され、この電流波形は遅
延回路7で位相調整され、さらに増幅・波形整形回路8
によって増幅及び波形整形されて矩形波電圧VG として
出力される。この矩形波電圧VG の立ち上がり及び立ち
下がりで、トリガ回路9は発振回路10の時定数容量を
放電して、帰還信号の周波数、即ち圧電トランス1の出
力電流の周波数と発振回路10の発振周波数の同期を行
う。ここでは、遅延回路7による位相調整、即ち電流波
形の遅延量を所定値に設定することにより、圧電トラン
ス1への印加電圧の周波数が圧電トランス1の共振周波
数にほぼ等しくなるようにしている。
【0065】振幅検出回路14は、圧電トランス1の入
力電圧VA の波形の振幅を検出し、所定の閾値を超えた
ときにPWM制御部11から出力部12への駆動パルス
信号VF の出力を停止させる。
【0066】前述の構成によれば、出力部12から出力
されたパルス状の電源電圧は誘導性素子13を介して圧
電トランス1の入力側に印加されるので、圧電トランス
1に印加される電圧VA の波形は歪みの少ない連続した
サイン波となる。これにより、従来のオートトランスを
使用した合成サイン波駆動方式やサイン半波駆動方式に
比べて効率が非常に良くなると共に、ノイズの発生が大
幅に低減される。
【0067】また、出力部12のスイッチング素子をオ
ンオフする駆動パルス信号VF の周期、即ち発振回路1
0の発振周波数は、圧電トランス1の出力電流波形に基
づいて制御され、圧電トランス1の共振周波数にほぼ近
い値に設定する圧電トランスを含んだ自励発振回路を構
成しているので、損失を最小限に抑えて圧電トランス1
の最大出力を引き出すことができる。
【0068】また、圧電トランス1に印加するサイン波
交流電圧VA の周波数を常に共振周波数近傍に維持した
状態で、このサイン波交流電圧VA の振幅を変化させて
圧電トランス1の出力電流IA を変化させているので、
高効率を維持した状態で広い範囲に亘って出力電流IA
を安定して変化させることができる。
【0069】(第1の実施例)次に、本実施形態の第1
の実施例を説明する。図11は第1の実施例の圧電トラ
ンス駆動装置を示す構成図である。図において、図1の
基本構成に示した構成と同一部分は同一符号を持って表
す。即ち、1は圧電トランス、CCFL1は冷陰極放電
管、U1〜U4,U8,U12〜U15はインバータ
(NOTゲート)、U5,U6はオペアンプ、U7はコ
ンパレータ、U9はステアリングフリップフロップ(以
下、フリップフロップと称する)、U1O,U11はN
ORゲート、OSCは鍛歯状波発振回路、Q1,Q3は
PチャネルのパワーMOS・FET(以下、FETと称
する)、Q2,Q4はNチャネルのパワーMOS・FE
T(以下、FETと称する)、Q5〜Q7はNPN型ト
ランジスタ、Q8はPNP型トランジスタ、D1,D
3,D4はダイオード、D2はゼナーダイオード、CT
は発振回路(OSC)の時定数コンデンサ、RTは発振
回路(OSC)の時定数抵抗器、C1〜C6はコンデン
サ、R1〜R14は抵抗器、L1はインダクタ、PS1
は直流電源装置である。
【0070】ここで、図1に示した電流検出回路3は、
ダイオードD3、抵抗器R7及びコンデンサC7から構
成され、ダイオードD3のアノードは冷陰極放電管CC
FL1の一端に接続されると共にカソードは抵抗器R7
の一端に接続され、抵抗器R7の他端はコンデンサC7
を介して接地されている。また、冷陰極放電管CCFL
1の他端は圧電トランス1の出力端子に接続されてい
る。
【0071】誤差増幅回路4は、オペアンプU5及び抵
抗器R8,R9,R10から構成され、オペアンプU5
の反転入力端子(−)は抵抗器R8を介して基準電圧V
refが印加されると共に抵抗器R9を介して接地され、
さらに抵抗器R10を介してその出力端子に接続されて
いる。これにより、オペアンプU5の出力端子からは、
基準電圧 を抵抗器R8,R9によって分圧した電圧V
2 と非反転入力端子(+)に印加される電圧VD との差
の電圧が誤差電圧V3 として出力される。
【0072】調光信号発生回路5は、発振周波数が数百
Hzの矩形波でデューティを100%〜約10%まで変
化させることのできるパルス発生器からなり、その出力
端子はオペアンプU5の非反転入力端子(+)及び電流
検出回路3の抵抗器R7の他端に接続され、電流検出回
路3の抵抗器R7の他端から出力される直流電圧VB
重畳するように所定周波数の矩形波電圧VC を調光信号
として出力する。これにより、オペアンプU5の非反転
入力端子(+)には直流電圧VB と矩形波電圧VC とを
合成した電圧VD が印加され、矩形波電圧VC のパルス
のデューティを変化させることにより調光を行うことが
できる。
【0073】電流波形検出回路6は、抵抗器R1,R2
から構成され、抵抗器R1の一端は冷陰極放電管CCF
L1の一端に接続され、他端は抵抗器R2を介して接地
され、抵抗器R1の他端から冷陰極放電管CCFL1を
流れる電流波形を有する電圧V1 が出力される。
【0074】遅延回路7は、コンデンサC2から構成さ
れている。増幅・波形整形回路8は、コンデンサC3,
C4、抵抗器R3,R4及びインバータU1〜U4から
構成され、インバータU1の入力端子にはコンデンサC
3の一端が接続され、コンデンサC3の他端はコンデン
サC2を介して接地されると共に電流波形検出回路6の
出力電圧V1 が印加されている。さらに、インバータU
1の出力端子は抵抗器R3を介してその入力端子に接続
されると共にコンデンサC4を介してインバータU2の
入力端子に接続されている。
【0075】また、インバータU2の出力端子は抵抗器
R4を介してその入力端子に接続されている。さらに、
インバータU3の入力端子は、インバータU2の出力端
子に接続され、出力端子はインバータU4の入力端子に
接続されている。
【0076】トリガ回路9は、トランジスタQ5,Q
6、コンデンサC5,C6及び抵抗器R5,R6から構
成され、トランジスタQ5のベースはコンデンサC5を
介してインバータU3の出力端子に接続されると共に抵
抗器R5を介して接地され、エミッタは接地され、コレ
クタはトランジスタQ6のコレクタに接続されている。
また、トランジスタQ6のベースはコンデンサC6を介
してインバータU4の出力端子に接続されると共に抵抗
器R6を介して接地されている。これにより、トランジ
スタQ5,Q6のコレクタからトリガ用の矩形波電圧V
G が出力される。
【0077】発振回路10は、発振器OSCと時定数抵
抗器RT及び時定数コンデンサCTから構成され、コン
デンサCTと抵抗器RTの値によって決定される時定数
でコンデンサCTを充電し、接地されていないコンデン
サCTの一端から鋸歯状波電圧(三角波電圧)VE を出
力する。
【0078】PWM制御部11は、コンパレータU7、
インバータU8,U12,U13、フリップフロップU
9、及びNORゲートU10,U11から構成され、コ
ンパレータU7の反転入力端子には発振回路10から出
力される鋸歯状波電圧VE が印加され、非反転入力端子
にはオペアンプU5から出力される誤差電圧V3 が印加
され、出力端子はインバータU8の入力端子に接続され
ると共にNORゲートU10,U11のそれぞれの一方
の入力端子に接続されている。
【0079】フリップフロップU9のトリガ入力端子は
インバータU8の出力端子に接続され、出力端子(Q)
はNORゲートU10の他方の入力端子に反転出力端子
(−Q)はNORゲートU11の他方の入力端子にそれ
ぞれ接続されている。
【0080】また、NORゲートU10の出力端子はイ
ンバータU12の入力端子に接続され、NORゲートU
11の出力端子はインバータU13の入力端子に接続さ
れている。これにより、NORゲートU12,U13の
それぞれの出力端子から出力されるパルス信号V4 ,V
5 が駆動パルス信号VF となる。
【0081】出力部12は、インバータU14,U15
及びFETQ1〜Q4から構成され、FET(Q1)の
ゲートはインバータU15の入力端子とインバータU1
3の出力端子に接続され、インバータU13から出力さ
れるパルス信号V5 が入力されている。また、FET
(Q1)のソースには直流電源PS1の出力電圧Vccが
印加され、ドレインはFET(Q2)のドレイン及びイ
ンダクタL1の一端に接続されている。
【0082】FET(Q3)のゲートはインバータU1
4の入力端子とインバータU12の出力端子に接続さ
れ、インバータU12から出力されるパルス信号V4
入力されている。また、FET(Q3)のソースには直
流電源PS1の出力電圧Vccが印加され、ドレインはF
ET(Q4)のドレイン及び圧電トランス1の一方の入
力端子に接続されている。
【0083】FET(Q2)ゲートはインバータU14
の出力端子に接続され、ソースは接地されている。
【0084】FET(Q4)ゲートはインバータU15
の出力端子に接続され、ソースは接地されている。
【0085】振幅検出回路14は、ダイオードD1,D
4、コンデンサC1及びゼナーダイオードD2、オペア
ンプU6、トランジスタQ7,Q8、及び抵抗器R11
〜R16から構成され、ダイオードD2のアノードは圧
電トランス1の他方の入力端子及びインダクタL1の他
端に接続され、ダイオードD2のカソードはコンデンサ
C1を介して接地されている。
【0086】また、ダイオードD2のアノードは、抵抗
器R11を介してトランジスタQ7のベースに接続され
ると共にダイオードD4のカソードに接続されている。
さらに、トランジスタQ7のベースは抵抗器R12を介
して接地され、エミッタは接地され、コレクタは抵抗器
R13を介してトランジスタQ8のベースに接続されて
いる。さらにトランジスタQ8のベースは抵抗器R14
を介してそのエミッタに接続され、エミッタには直流電
源PS1の出力電圧Vccが印加されている。
【0087】また、トランジスタQ8のコレクタは抵抗
器R15を介してダイオードD4のアノードに接続され
ると共に抵抗器R16を介してオペアンプU6の非反転
入力端子(+)に接続されている。
【0088】オペアンプU6の反転入力端子には基準電
圧Vref を抵抗器R8,R9によって分圧した電圧V2
が印加され、出力端子はオペアンプU5の出力端子とワ
イヤー結合されてコンパレータU7の非反転入力端子に
接続されている。
【0089】尚、図11中の破線に囲まれた部分、即ち
オペアンプU5,U6、コンパレータU7、発振器OS
C、基準電圧Vref の発生手段(図示せず)、インバー
タU8,U12,U13、フリップフロップU9及びN
ORゲートU10,U11は、汎用のPWM制御IC
(IC1)を用いて構成されている。
【0090】次に、前述の構成よりなる第1の実施例の
動作を図12及び図13の波形図を参照しながら説明す
る。圧電トランス1の出力電圧が、冷陰極蛍光管CCF
L1の点灯開始電圧を超えると放電が開始して管電流I
A が流れる。管電流IA は、抵抗器R1,R2で検出さ
れ、電流波形はカップリングコンデンサC3を通り、抵
抗器R3,R4で負帰還をかけられて増幅器として動作
するリ二ア領域を有するインバータU1,U2で増幅さ
れる。
【0091】増幅された信号は、インバータU3により
波形整形されてパルス波形となり、インバータU4で極
性反転される。
【0092】インバータU3の出力信号は、コンデンサ
C5と抵抗器R5で微分され、この微分の結果得られる
パルス信号の立ち上がり部分でトランジスタQ5のベー
スを駆動してコレクタ・エミッタ間を導通し、発振回路
10の時定数コンデンサCTをディスチャージ(放電)
する。
【0093】同様に、インバータU4の出力信号は、コ
ンデンサC6と抵抗器R6で微分されこの微分の結果え
られるパルス信号の立ち上がり部分でトランジスタQ6
のコレクタ・エミッタ間を導通させ、発振回路10の時
定数コンデンサCTをディスチャージする。
【0094】即ち、検出した管電流IA の波形の2倍の
周波数で発振回路OSCにトリガをかける。
【0095】発振回路10の時定数コンデンサCTに発
生する鋸歯状波電圧VE は、PWM制御部11のコンパ
レータU7で誤差増幅器U5から出力される誤差電圧V
3 と比較され、PWM出力信号VPWM となる。
【0096】コンパレータU7のPWM出力信号VPWM
は、インバータU8によって反転された後、フリップフ
ロップU9によってトグルされて出力端子(Q)及び反
転出力端子(−Q)に出力される。
【0097】さらに、フリップフロップU9の出力端子
(Q)及び反転出力端子(−Q)から出力された信号と
コンパレータU7の出力信号VPWM はNORゲートU1
0,U11で処理された後にインバータU12,U13
によって反転され、プッシュプル出力駆動用の信号
4 ,V5 となる。
【0098】これにより、信号V4 はフルブリッジ接続
のFET(Q3)を駆動する。さらに、インバータU1
2の出力信号V4 は、インバータU14で極性反転され
てFET(Q2)を駆動する。
【0099】また、信号V5 はFET(Q1)を駆動す
ると共に、インバータU15によって極性反転された後
にFET(Q4)を駆動する。
【0100】FET(Q1〜Q4)をフルブリッジ接続
した出力部12の動作は、FET(Q1)がオンのとき
にFET(Q4)がオンであり、FET(Q2,Q3)
がオフとなり、FET(Q3)がオンのときにFET
(Q2)がオンであり、FET(Q1,Q4)がオフに
なる動作をする。
【0101】FET(Q1,Q2)及ぴFET(Q3,
Q4)の出力が交互に反転するので、圧電トランス1と
インダクタL1は電源電圧Vccの2倍の矩形波電圧で励
振される。これにより、インダクタL1に流れる電流の
向きは交互に反転するため、インダクタL1は逆起電力
を発生すると共に、インダクタL1は圧電トランス1の
入力容量と共振して、発生した逆起電力は圧電トランス
1の両端ではサイン波となる。
【0102】このサイン波の振幅は、インダクタL1と
圧電トランス1の入力容量からなる直列共振回路の共振
周波数が圧電トランス1の共振周波数と一致したときが
最大となる。
【0103】圧電トランス1の入力側は、サイン波電圧
A で励振され、2次側にサイン波の高圧出力が発生し
て蛍光管CCFL1をドライブする。
【0104】抵抗器R1とコンデンサC2は遅延回路7
を構成し、コンデンサC2で遅延量を調整し圧電トラン
ス1の自励発振の駆動周波数が最適となるように設定さ
れている。
【0105】また、蛍光管CCFL1に流れる電流IA
は、ダイオードD3、抵抗器R7、及びコンデンサC7
で直流電圧VB に変換され、オペアンプU5でリファレ
ンス電圧Vref を抵抗器R8,R9で分圧した電圧V2
と比較されてPWMコンパレータU7の入力に加わる。
【0106】尚、電源制御用PWM回路の動作、即ちP
WMコンパレータU7の動作は周知なものなので詳細な
説明は省略する。
【0107】前述した各部の動作により、蛍光管CCF
L1の管電流IA が減ってコンデンサC7の電圧が下が
ったときは、PWM制御部11は、出力信号V4 ,V5
のパルス幅を大きくしてインダクタL1と圧電トランス
1に印加される矩形波電圧のパルス幅を大きくする。こ
れにより、圧電トランス1の両端に印加されるサイン波
電圧VA の振幅が大きくなり、その結果、圧電トランス
1の出力電圧を上げて蛍光管CCFL1に流れる電流I
A を一定にするような動作をする。
【0108】また、蛍光管CCFL1の電流が増加して
コンデンサC7の電圧が上がろうとした場合は、上記と
逆の動作をして蛍光管CCFL1の電流が一定となるよ
うな定電流制御の動作をする。
【0109】以上の動作により、圧電トランス駆動装置
の入力直流電圧、即ち電源電圧Vccが変化しても、蛍光
管CCFL1の電流値(蛍光管の輝度に相当)は一定に
なる。
【0110】また、蛍光管CCFL1の電流を変化させ
て調光を行う場合は,外部よりコンデンサC7に直流電
圧を印加すれば可能である。直流電圧で調光を行う場合
は、蛍光管の性質上、調光範囲は輝度MAXの100%
〜50%程度である。更に調光範囲を広くしたい場合
は、上記コンデンサC7の電圧に調光信号発生回路5か
ら周波数数百Hzのパルス電圧を加え、高圧出力のオン
/オフを繰り返し、オン期間又はオフ期間のパルスのデ
ューティを変化させることによりバースト状の調光を行
うことができる。この場合、調光範囲は100%〜10
%程度まで可能である。
【0111】調光信号発生回路5から出力される電圧V
C 、即ち調光パルスは定電流制御のフィードバックルー
プ内に印加されるため、温度変化、経時変化等による管
電流IA の変動が無く、輝度が安定である。
【0112】尚、調光信号発生回路5のバースト調光用
のデューティ可変パルスの発生は、周知の技術なので説
明は省略する。
【0113】入力電圧Vccの変動や調光によってインダ
クタL1と圧電トランス1を駆動する矩形波のパルス幅
が変化しても、インダクタL1の効果で圧電トランス1
の両端の電圧VA は比較的歪みの少ないサイン波となる
ので効率の良い駆動が可能である。
【0114】過励振時に圧電トランス1を保護するた
め、圧電トランス1の入力電圧VA のレベルをダイオー
ドD1及びコンデンサC1で検出して、電圧VA のレベ
ルが予め設定した閾値を超えたときに、ゼナーダイオー
ドD2が導通してトランジスタQ7をオンし、これによ
りトランジスタQ8が導通してラッチがかかる。これに
より、トランジスタQ8のコレクタ出力でオペアンプU
6の非反転入力(+)をハイレベルにしてPWM出力を
停止する。
【0115】尚、ダイオードD2、トランジスタQ7,
Q8による構成例以外にも、コンパレータ等による検出
回路も可能である。
【0116】また、第1の実施例では、簡略化のためパ
ワーMOS・FET(Q1〜Q4)をドライブするバッ
ファは省略してあるが、実回路ではバッファを追加した
方が効率が良い。
【0117】(第2の実施例)次に、本発明の一実施形
態における第2の実施例を説明する。図14は、第2の
実施例の圧電トランス駆動装置を示す構成図である。図
において、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一
符号をもって表しその説明を省略する。また、第1の実
施例と第2の実施例との相違点は、出力部12を2つの
FET(Q1,Q2)からなる一組のプッシュプル回路
によって構成したことにある。
【0118】即ち、出力部12は、インバータU14と
FET(Q1,Q2)から構成され、FET(Q1)の
ゲートにはPWM制御部11のインバータU13から出
力されるパルス信号V5 が入力され、ソースには電源電
圧Vccが印加され、ドレインはFET(Q2)のドレイ
ン及びインダクタL1の一端に接続されている。また、
FET(Q2)のゲートにはPWM制御部11のインバ
ータU12から出力されるパルス信号V4 がインバータ
U14によって反転されて入力され、ソースは接地され
ている。さらに、圧電トランス1の入力側他端も接地さ
れている。
【0119】第2の実施例は、出力部12をフルブリッ
ジ接続しなくても通常のプッシュプル接続でも動作可能
であることを示し、この第2の実施例の構成によって
も、比較的短い蛍光管ならば点灯させることができ、本
実施形態の効果を得ることができる。
【0120】(第3の実施例)次に、本発明の一実施形
態における第3の実施例を説明する。図15は、第3の
実施例の圧電トランス駆動装置を示す構成図である。図
において、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一
符号をもって表しその説明を省略する。また、第1の実
施例と第3の実施例との相違点は、出力部12をインダ
クタL2とFET(Q2)とからなるシングルエンドに
よって構成したことにある。
【0121】即ち、FET(Q2)のゲートは、PWM
制御部11のインバータU12及びインバータU13の
両方の出力端子に接続され、FET(Q2)はこれらの
インバータU12,U13の出力信号V4 ,V5 によっ
て駆動される。
【0122】また、FET(Q2)のドレインにはイン
ダクタL2を介して電源電圧Vccが印加されると共に、
ドレインはインダクタL1の一端に接続され、ソースは
接地されている。
【0123】第3の実施例は、出力部12をシングルエ
ンド方式で構成しても動作可能であることを示し、この
第3の実施例の構成によっても、比較的短い蛍光管なら
ば点灯させることができ、本実施形態の効果を得ること
ができる。
【0124】尚、第3の実施例では、出力部12のイン
ダクタL2としてチョークコイルを使用しているが、チ
ョークコイルの代わりにトランス或いはオートトランス
を使用しても良い。
【0125】(第4の実施例)次に、本発明の一実施形
態における第4の実施例を説明する。図16は、第4の
実施例の圧電トランス駆動装置を示す構成図である。図
において、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一
符号をもって表しその説明を省略する。また、第1の実
施例と第4の実施例との相違点は、電流検出回路3及び
調光信号発生回路5を除去し、遅延回路7によって調
光、即ち圧電トランス1の出力電流量の調整を行えるよ
うにしたことにある。
【0126】即ち、遅延回路7においては、コンデンサ
C2と並列にそれぞれ静電容量の異なる複数のコンデン
サC21 〜C2n を設け、スイッチSW1によってこれ
らのコンデンサC2,C21 〜C2n を切り替えて接続
できるようにした。
【0127】この構成によれば、スイッチSW1の切り
替えによって接続するコンデンサC2,C21 〜C2n
の容量を変化させることにより、帰還波形の位相が変化
して、駆動周波数、即ち圧電トランス1の入力側に印加
されるサイン波交流電圧VAの周波数がシフトする。こ
の駆動周波数が変化することにより、圧電トランス1の
昇圧比が変化し、圧電トランス1の出力電圧が変わる。
【0128】従って、帰還波形の遅延量の変化を蛍光管
2の調光に使用することができる。
【0129】また、本実施例では、電源電圧Vccの変化
による蛍光管2の輝度変化が発生しないように、抵抗器
R17,R18,R19によって電源電圧Vccを検出
し、これを誤差増幅回路4のオペアンプU5の非反転入
力端子に入力して、PWM出力信号VPWM の周期を制御
している。
【0130】前述したように第4の実施例は、調光制御
にPWM制御を使用しないで、遅延回路7における遅延
量を変化させても調光が可能であることを示し、この構
成によれば、調光による効率はPWM方式より劣るが、
回路構成が簡略化できる利点がある。
【0131】(第5の実施例)次に、本発明の一実施形
態における第5の実施例を説明する。図17は、第5の
実施例の圧電トランス駆動装置を示す構成図である。図
において、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一
符号をもって表しその説明を省略する。また、第1の実
施例と第5の実施例との相違点は、遅延回路7の配置
(挿入位置)を変えたことにある。
【0132】即ち、第5の実施例では、遅延回路7はコ
ンデンサC2と抵抗器R20から構成され、増幅・波形
整形回路8のインバータU2の出力端子とインバータU
3の入力端子間に抵抗器R20が直列に接続され、イン
バータU3の入力端子はコンデンサC2を介して接地さ
れている。
【0133】この構成によっても第1の実施例と同様
に、電流波形検出回路6によって検出した電流波形を遅
延して位相調整することができる。
【0134】即ち、遅延回路7の挿入位置は、電流波形
検出回路6(帰還検出部)の直後でも、増幅後でも、ま
たは波形整形後でも、トリガ回路9の前段部であれば同
様の動作をする。また、遅延回路7の構成は、コンデン
サのみ、或いは抵抗器とコンデンサを用いた回路でも可
能であるが、微調を必要とする場合はモノマルチ、タイ
マーIC等を用いた回路構成としても良い。
【0135】尚、前述した第1乃至第5の実施例の構成
は一例であり、本願発明がこれらに限定されることはな
く、上記実施例の各部の構成の組み合わせであっても良
いことは言うまでもないことである。
【0136】また、前述した実施形態および第1乃至第5
の実施例では、冷陰極放電管の点灯装置に圧電トランス
駆動装置を適用したが、これ以外にも複写機、ページプ
リンタ、集塵機、オゾン発生器等の高圧電源、及びDC
−DCコンバータ等の電源装置にも適用可能であること
は言うまでもない。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の圧電トランス駆動方法によれば、圧電トランス自体
が自励発振回路の一部となっているため、負荷の条件
や、温度変化によって圧電トランスの出力信号周波数が
変化しても、この変化に対応して圧電トランスの入力側
に印加されるサイン波交流電圧の周波数が変化して、前
記出力信号周波数は常に特定周波数、例えば圧電トラン
スの共振周波数に維持されるので、負荷の条件や、温度
変化による圧電トランスの出力電圧又は出力電流の変動
を防止することができると共に、圧電トランスの種類、
例えば圧電トランスの共振周波数の違いなどに係わら
ず、無調整で安定した動作を得ることができる。
【0138】また、請求項2記載の圧電トランス駆動方
法によれば、上記の効果に加えて、圧電トランスの出力
信号周波数は常に圧電トランスの共振周波数若しくはそ
の近傍の所定周波数に維持されるので、効率を最大にま
で引き上げることができる。
【0139】また、請求項3記載の圧電トランス駆動方
法によれば、上記の効果に加えて、圧電トランスの入力
側に印加されるサイン波交流電圧の振幅値が所定の閾値
以上となったとき、即ち圧電トランスの出力電圧或いは
出力電流が所定値以上となったときに、圧電トランスへ
のサイン波交流電圧の印加が停止されるので、圧電トラ
ンスの破壊を防止することができる。さらに、従来の保
護回路のように圧電トランスの高圧出力を抵抗で分圧し
て検出していないので、損失を大幅に低減することがで
きると共に、放電管等の点灯に適用した場合、圧電トラ
ンス起動時の点灯開始電圧を低下させることが無く、ま
た、圧電トランスの高圧出力電圧も低下しなくなるの
で、起動時に放電管の点灯が確実に行えるようになる。
【0140】また、請求項4記載の圧電トランス駆動方
法によれば、上記の効果に加えて、出力調整用電圧の電
圧値を変化させることにより、圧電トランスに印加され
るサイン波交流電圧の振幅を変化させて、圧電トランス
の出力電流を変化させることができるので、広い範囲に
亘って高効率を維持して出力調整を行うことができる。
【0141】また、請求項5記載の圧電トランス駆動方
法によれば、上記の効果に加えて、電源電圧の変動に対
する圧電トランスの出力電流或いは電圧の変動が防止さ
れるので、電源電圧の広い範囲に亘って、高効率を維持
することができる。
【0142】また、請求項6記載の圧電トランス駆動装
置によれば、圧電トランスの出力波形によってトリガさ
れる自励発振回路が構成され、圧電トランス自体が自励
発振回路の一部とされるので、負荷の条件や、温度変化
によって圧電トランスの出力信号周波数が変化しても、
圧電トランスの入力側に印加されるサイン波交流電圧の
周波数が変化され、前記出力信号周波数は常に所定の周
波数、例えば圧電トランスの共振周波数に維持されるの
で、負荷の条件や、温度変化による圧電トランスの出力
電圧又は出力電流の変動を防止することができると共
に、圧電トランスの種類、例えば圧電トランスの共振周
波数の違いなどに係わらず、無調整で安定した動作を得
ることができる。さらに、駆動部においては、スイッチ
ング素子から出力された矩形波電圧が誘導性素子によっ
てサイン波電圧とされて圧電トランスに印加されるの
で、圧電トランスには常にサイン波電圧が印加されるこ
とになり、常に高い効率を維持することができると共
に、従来行われているオートトランスを使用した合成サ
イン波駆動方式やサイン半波駆動方式よりも効率が良く
なると共にノイズの発生も低減される。さらにまた、遅
延部における遅延量を所定値に設定して圧電トランスの
出力信号周波数を常に圧電トランスの共振周波数若しく
はその近傍の所定周波数に維持することにより、効率を
最大にまで引き上げることができる。また、比較器から
出力される矩形波電圧のパルス幅を変化させることによ
り、効率を低下させることなく圧電トランスの出力値を
変えることができる。
【0143】また、請求項7記載の圧電トランス駆動装
置によれば、上記の効果に加えて、電源電圧を低く設定
できて低電圧駆動が可能になるので、放電管点灯装置に
適用した場合には、低い電源電圧でも放電管の点灯が可
能になると共に、従来と同じ電源電圧であっても従来よ
りも長い寸法の放電管を点灯することができる。
【0144】また、請求項8記載の圧電トランス駆動装
置によれば、上記の効果に加えて、圧電トランスに印加
されるサイン波交流電圧の振幅レベルを検出して、該振
幅が閾値を超えたときに圧電トランスの励振が停止され
るので、圧電トランスの破壊を防止することができる。
さらに、従来の保護回路のように圧電トランスの高圧出
力を抵抗で分圧して検出していないので、損失を大幅に
低減することができると共に、放電管等の点灯に適用し
た場合、圧電トランス起動時の点灯開始電圧を低下させ
ることが無く、また、圧電トランスの高圧出力電圧も低
下しなくなるので、起動時に放電管の点灯が確実に行え
るようになる。
【0145】また、請求項9記載の圧電トランス駆動装
置によれば、上記の効果に加えて、調整用電圧の電圧値
を変化させることにより、効率を低下させることなく圧
電トランスの出力電流を変化させることができる。
【0146】また、請求項10記載の圧電トランス駆動
装置によれば、上記の効果に加えて、調整用電圧の発生
回路を簡単に構成できると共に、既存のオシレータやパ
ルスジェネレータ回路を用いても構成することができ
る。
【0147】また、請求項11記載の圧電トランス駆動
装置によれば、上記の効果に加えて、電源電圧の変動が
生じた際も、前記圧電トランスの出力電流値又は出力電
圧値の変動を生ずることがなく、安定した動作を維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の圧電トランス駆動装置の
基本構成を示す図
【図2】従来例の圧電トランス駆動装置(高圧電源)を
示す構成図
【図3】従来例のシングルドライブ補助巻線トランス使
用の圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図4】従来例の駆動周波数変化による調光方式を適用
した圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図5】従来例のバースト調光方式を適用した圧電トラ
ンス駆動装置を示す構成図
【図6】従来例のオートトランスを用いたシングル方式
の圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図7】従来例のオートトランスを用いた差動プッシュ
プル方式の圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図8】従来例の保護回路を備えた圧電トランス駆動装
置を示す構成図
【図9】従来例の巻線トランスを使用しないプッシュプ
ル差動方式の圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図10】従来例の誘導性素子を用いた圧電トランス駆
動装置を示す構成図
【図11】本発明の一実施形態における第1の実施例の
圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図12】本発明の一実施形態における第1の実施例の
各部の信号波形を示す図
【図13】本発明の一実施形態における第1の実施例の
各部の信号波形を示す図
【図14】本発明の一実施形態における第2の実施例の
圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図15】本発明の一実施形態における第3の実施例の
圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図16】本発明の一実施形態における第4の実施例の
圧電トランス駆動装置を示す構成図
【図17】本発明の一実施形態における第5の実施例の
圧電トランス駆動装置を示す構成図
【符号の説明】
1…圧電トランス、2…放電灯、3…電流検出回路、4
…誤差増幅回路、5…調光信号発生回路、6…電流波形
検出回路、7…遅延回路、8…増幅・波形整形回路、9
…トリガ回路、10…発振回路、11…PWM制御部、
12…出力部、13…誘導性素子、14…振幅検出回
路、L1,L2…インダクタ、CCFL1…冷陰極放電
管、U1〜U4,U8,U12〜U15…インバータ
(NOTゲート)、U5,U6…オペアンプ、U7…コ
ンパレータ、U9…ステアリングフリップフロップ、U
1O,U11…NORゲート、OSC…鍛歯状波発振回
路、Q1,Q3…PチャネルのパワーMOS・FET、
Q2,Q4…NチャネルのパワーMOS・FET、Q5
〜Q7…NPN型トランジスタ、Q8…PNP型トラン
ジスタ、D1,D3,D4…ダイオード、D2…ゼナー
ダイオード、CT…時定数コンデンサ、RT…時定数抵
抗器、C1〜C6…コンデンサ、R1〜R14…抵抗
器、PS1…直流電源装置。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時定数回路によって決定された周波数の
    信号を出力する発振回路の出力信号に基づいて電源電圧
    から生成された所定周波数のサイン波交流電圧を圧電ト
    ランスの入力側に印加して圧電トランスを駆動する圧電
    トランス駆動方法であって、 前記圧電トランスの出力信号周期を前記時定数回路に帰
    還し、前記サイン波交流電圧の周波数を特定周波数に維
    持して自励発振させることを特徴とする圧電トランス駆
    動方法。
  2. 【請求項2】 前記特定周波数が前記圧電トランスの共
    振周波数若しくはその近傍の所定周波数であることを特
    徴とする請求項1記載の圧電トランス駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記圧電トランスの入力側に印加される
    サイン波交流電圧の振幅値が所定の閾値以上となったと
    きに、圧電トランスへの前記サイン波交流電圧の印加を
    停止することを特徴とする請求項1又は2記載の圧電ト
    ランス駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記圧電トランスの出力電流を検出する
    と共に、該電流を電流値に対応した電圧値を有する電圧
    に変換し、該電圧に出力調整用電圧を加算して出力制御
    電圧とし、該出力制御電圧が常にほぼ一定となるように
    前記サイン波交流電圧の振幅を制御することを特徴とす
    る請求項1乃至3の何れかに記載の圧電トランス駆動方
    法。
  5. 【請求項5】 前記電源電圧の電圧値を監視し、該電圧
    値の変動に対して前記圧電トランスの出力電流値又は出
    力電圧値を電源電圧の変動前の値に維持することを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載の圧電トランス駆
    動方法。
  6. 【請求項6】 入力された直流電圧を電源電圧とし、該
    電源電圧から生成された交流電圧を圧電トランスの入力
    側に印加し、該圧電トランスの出力側より所定の交流電
    圧を得る圧電トランス駆動装置において、 前記圧電トランスから出力された交流電圧又は交流電流
    の位相を検出し、前記圧電トランスの入力側に印加され
    る交流電圧の位相に対して前記圧電トランスから出力さ
    れた交流電圧又は交流電流の位相が一定の関係になるよ
    うに、前記圧電トランスから出力された交流電圧波形を
    遅延する遅延部と、 該遅延部によって遅延された交流電圧の波形を矩形波に
    して出力する波形整形部と、 圧電トランスから出力される電流又は電圧を検出し、該
    電流又は電圧の電流値又は電圧値に対応してレベル変化
    する帰還電圧を出力する出力値検出部と、 前記帰還電圧と予め設定された基準電圧との差の電圧を
    誤差電圧として出力する誤差増幅器と、 前記波形整形部より出力された矩形波信号の立ち上がり
    及び立ち下がりエッジでトリガされて三角波電圧を出力
    する三角波発生回路と、 該三角波電圧と前記誤差電圧とを比較し、比較結果に基
    づく矩形波電圧を出力する比較器と、 該比較器から出力された矩形波電圧によってスイッチン
    グ素子を駆動し、該スイッチング素子のオン・オフに同
    期して、誘導性素子を介して前記圧電トランスの入力側
    に電圧を印加する駆動部とを備えたことを特徴とする圧
    電トランス駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動部は、スイッチング素子からな
    り互いに逆位相で動作する矩形波出力の2組のプッシュ
    プル出力回路と、誘導性素子とを有し、該2組のプッシ
    ュプル出力回路の出力間に圧電トランスの入力側と前記
    誘導性素子を直列接続したことを特徴とする請求項6記
    載の圧電トランス駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記圧電トランスの入力側に印加される
    交流電圧の振幅値が予め設定した閾値以上になったとき
    に、前記駆動部の動作を停止する保護手段を設けたこと
    を特徴とする請求項6又は7記載の圧電トランス駆動装
    置。
  9. 【請求項9】 調整用電圧発生回路を設けると共に、前
    記出力値検出部に代えて、前記圧電トランスから出力さ
    れる電流又は電圧を検出して該電流又は電圧の電流値又
    は電圧値に対応してレベル変化する出力検出電圧に変換
    すると共に、該出力検出電圧に調整用電圧を加算した帰
    還電圧を出力する出力調整手段を設けたことを特徴とす
    る請求項6乃至8の何れかに記載の圧電トランス駆動装
    置。
  10. 【請求項10】 前記調整用電圧発生回路の出力電圧
    が、直流又は交流信号、或いはパルス信号であることを
    特徴とする請求項9記載の圧電トランス駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記電源電圧の変動に対して、前記圧
    電トランスの出力電流値又は出カ電圧値を電源電圧の変
    動前の値に維持する出力安定化手段を設けたことを特徴
    とする請求項6乃至10の何れかに記載の圧電トランス
    駆動装置。
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