JPH11145666A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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Publication number
JPH11145666A
JPH11145666A JP30245397A JP30245397A JPH11145666A JP H11145666 A JPH11145666 A JP H11145666A JP 30245397 A JP30245397 A JP 30245397A JP 30245397 A JP30245397 A JP 30245397A JP H11145666 A JPH11145666 A JP H11145666A
Authority
JP
Japan
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conversion element
thermoelectric conversion
battery
electronic component
electronic
Prior art date
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Pending
Application number
JP30245397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Kawano
和美 川野
Keiichi Zenmei
啓一 善明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP30245397A priority Critical patent/JPH11145666A/ja
Publication of JPH11145666A publication Critical patent/JPH11145666A/ja
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な発熱対策を講じつつ装置の小型化およ
びバッテリの長寿命化を図れる電子機器を提供する事を
目的とする。 【解決手段】 所定の電気的処理を実行する電子部品4
と、電子部品4に電気エネルギを供給するバッテリ6
と、電子部品4の発熱により加熱されて熱エネルギを電
気エネルギに変換する熱電変換素子20と、熱電変換素
子20の温度を検知する温度センサ22と、バッテリ6
のみを電子部品4に電気的に接続する第1の位置、バッ
テリ4および熱電変換素子20を電子部品4に接続する
第2の位置の何れかに切り替え可能な切替部24と、温
度センサ22に検知された熱電変換素子20の温度をも
とに、バッテリ6のみで電子部品4を駆動する場合には
第1の位置に、バッテリ6と熱電変換素子20とで電子
部品4を駆動する場合には第2の位置に切替部24を切
り替える切替判断部25とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器における
発熱対策に適用して有効な電子機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年における携帯情報機器など電子機器
の高付加価値化に伴い部品の消費電力つまり発熱量が増
大しており、小型の電子機器の狭小化した内部空間で様
々な熱対策が実施されている。
【0003】以下、従来における電子機器の熱対策につ
いて説明する。図7は従来の電子機器の内部構造を示す
断面図、図8は図7の電子機器における電源供給経路を
示す説明図である。
【0004】図7に示すように、筐体1の内部には実装
基板2が上下方向に2枚取り付けられており、この実装
基板2にはCPUなどの電子部品4が実装されている。
なお、図示する場合において、CPU4aは下方の実装
基板2に実装されている。そして、CPU4a上には、
アルミニウム等の熱伝導性の良い材料からなるヒートシ
ンク5が取り付けられている。筐体1内には電子部品4
を作動させるバッテリ6が内蔵されている。そして、実
装基板2に設けられて電子部品4の電源端子と電気的に
接続されたコネクタ8とバッテリ6に設けられた端子7
とがリード線9を介して接続されており、これによっ
て、バッテリ6からの電気エネルギが電子部品4に供給
される。
【0005】筐体1の側面には通気孔11が開設されて
いる。そして、通気孔11の開口位置には、筐体1の内
部の空気を排出したり外部から空気を取り入れるための
ファン10が取り付けられている。
【0006】なお、電子機器はキー入力部等の操作部、
スピーカやマイク等の音声処理部、LCD等の表示部等
を有しているが、ここでは図示されていない。
【0007】次に、このような構成の電子機器における
熱対策について説明する。先ず、電子機器を作動状態に
した場合、バッテリ6からの電気エネルギは端子7、リ
ード線9からコネクタ8を通って実装基板2上の電子部
品4へと供給される(図8参照)。これによって電子部
品4が正常動作を開始し、電子機器が使用可能な状態に
なる。
【0008】ここで、電子部品4、特に電子機器全体を
司るCPU4aでは多大な電力が消費され、その消費電
力に見合った分の熱が発生する。すると、その発熱によ
ってCPU4a自体が破損したりあるいは他の電子部品
4への悪影響が発生したりする。
【0009】そこで、前述のようにCPU4a上に熱伝
導性の良い材料からなるヒートシンク5を設けておき、
このヒートシンク5にCPU4aから発生した熱を伝導
させて効率良く分散放熱させることでCPU4a自体の
温度や周辺温度を下げるようにしている。
【0010】さらに、ファン10により筐体1内部の空
気を拡散させたり通気孔11により筐体1外部との空気
の入れ替えを行ったりすることで、ヒートシンク5から
空気への熱伝達率を上げてより一層の放熱効率の向上を
実現している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の熱対策技術では以下のような問題点がある。
【0012】すなわち、ヒートシンクを用いて放熱効率
を上げるにはその放熱部分の表面積をできるだけ大きく
する必要があるが、これでは電子機器の小型化という市
場の要請に逆行することになる。
【0013】また、ファンを用いた場合には、ファンを
駆動するための電気エネルギをバッテリから供給する必
要があるためにバッテリ寿命が短くなり、電子機器の利
便性が損なわれてしまう。
【0014】そこで、本発明は、十分な発熱対策を講じ
つつ小型化を図ることのできる電子機器を提供すること
を目的とする。
【0015】また、本発明は、良好な放熱効率を維持し
つつバッテリの長寿命化を図ることのできる電子機器を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の電子機器は、実装基板上に複数個実装さ
れ、所定の電気的処理を実行する電子部品と、これら電
子部品に電気エネルギを供給するバッテリと、少なくと
も1つの電子部品の発熱により加熱されて熱エネルギを
電気エネルギに変換する熱電変換素子と、熱電変換素子
の温度を検知する温度検知部と、バッテリのみを電子部
品に電気的に接続する第1の位置、バッテリおよび熱電
変換素子を電子部品に電気的に接続する第2の位置の何
れかの位置に切り替え可能とされた切替部と、温度検知
部に検知された熱電変換素子の温度をもとに、バッテリ
のみで電子部品を駆動する場合には切替部を第1の位置
に、バッテリと熱電変換素子との併用で電子部品を駆動
する場合には切替部を第2の位置にする切替判断部とを
有するものである。
【0017】これにより、電子部品において発生した熱
エネルギが熱電変換素子に吸収されることにより発熱量
が減少して温度上昇が抑制されるので、十分な発熱対策
を講じつつ電子機器の小型化を図ることが可能になる。
【0018】また、バッテリの電気エネルギに加えて熱
電変換素子により生成された電気エネルギでも電子部品
を駆動するようにしているので、バッテリの負荷が軽減
されてバッテリの長寿命化を図ることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、実装基板上に複数個実装され、所定の電気的処理を
実行する電子部品と、これらの電子部品に電気エネルギ
を供給するバッテリと、少なくとも1つの電子部品の発
熱により加熱されて熱エネルギを電気エネルギに変換す
る熱電変換素子と、熱電変換素子の温度を検知する温度
検知部と、バッテリのみを電子部品に電気的に接続する
第1の位置、バッテリおよび熱電変換素子を電子部品に
電気的に接続する第2の位置の何れかの位置に切り替え
可能とされた切替部と、温度検知部に検知された熱電変
換素子の温度をもとに、バッテリのみで電子部品を駆動
する場合には切替部を第1の位置に、バッテリと熱電変
換素子との併用で電子部品を駆動する場合には切替部を
第2の位置にする切替判断部とを有する電子機器であ
り、電子部品において発生した熱エネルギが熱電変換素
子に吸収されることにより発熱量が減少して温度上昇が
抑制されるので、十分な発熱対策を講じつつ電子機器の
小型化を図ることが可能になるという作用を有する。ま
た、バッテリの電気エネルギに加えて熱電変換素子によ
り生成された電気エネルギでも電子部品を駆動するよう
にしているので、バッテリの負荷が軽減されてバッテリ
の長寿命化を図ることが可能になるという作用を有す
る。
【0020】本発明の請求項2に記載の発明は、実装基
板上に複数個実装され、所定の電気的処理を実行する電
子部品と、これらの電子部品に電気エネルギを供給する
バッテリと、少なくとも1つの電子部品の発熱により加
熱されて熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電変換
素子と、熱電変換素子の起電力を検知する起電力検知部
と、バッテリのみを電子部品に電気的に接続する第1の
位置、バッテリおよび熱電変換素子を電子部品に電気的
に接続する第2の位置の何れかの位置に切り替え可能と
された切替部と、起電力検知部に検知された熱電変換素
子の起電力をもとに、バッテリのみで電子部品を駆動す
る場合には切替部を第1の位置に、バッテリと熱電変換
素子との併用で電子部品を駆動する場合には切替部を第
2の位置にする切替判断部とを有する電子機器であり、
電子部品において発生した熱エネルギが熱電変換素子に
吸収されることにより発熱量が減少して温度上昇が抑制
されるので、十分な発熱対策を講じつつ電子機器の小型
化を図ることが可能になるという作用を有する。また、
バッテリの電気エネルギに加えて熱電変換素子により生
成された電気エネルギでも電子部品を駆動するようにし
ているので、バッテリの負荷が軽減されてバッテリの長
寿命化を図ることが可能になるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、熱電変換素子とバッテ
リとの間には、これらを電気的に接続または遮断する補
助切替部が設けられており、切替判断部は、切替部が第
1の位置にある場合には補助切替部を介して熱電変換素
子とバッテリとを電気的に接続し、切替部が第2の位置
にある場合には補助切替部を介して熱電変換素子とバッ
テリとを電気的に遮断する電子機器であり、熱電変換素
子において電子部品を駆動するに十分な程度に電気エネ
ルギが生成されていないときには、その電気エネルギが
バッテリへ供給されるので、バッテリからの電気エネル
ギが電子部品に供給されている間はバッテリへの充電が
行われることになり、その分だけバッテリの長寿命化を
図ることができるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項4に記載の発明は、実装基
板上に複数個実装され、所定の電気的処理を実行する電
子部品と、これらの電子部品に電気エネルギを供給する
バッテリと、少なくとも1つの電子部品の発熱により加
熱されて熱エネルギを電気エネルギに変換し、この電気
エネルギをバッテリに供給する熱電変換素子とを有する
電子機器であり、電子部品において発生した熱エネルギ
が熱電変換素子に吸収されることにより発熱量が減少し
て温度上昇が抑制されるので、十分な発熱対策を講じつ
つ電子機器の小型化を図ることが可能になるという作用
を有する。また、熱電変換素子によりバッテリが常時充
電されるので、バッテリの長寿命化を図ることが可能に
なるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、熱電変換素
子は、電子部品上に搭載されている電子機器であり、十
分な発熱対策を講じつつ電子機器の小型化を図ることが
可能になるという作用を有する。また、バッテリの長寿
命化を図ることが可能になるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、熱電変換素
子は、実装基板に形成された配線層を介して電子部品か
らの熱が伝導される実装基板上に実装されている電子機
器であり、熱電変換素子を電子部品と同様にして実装基
板上に一括実装することができるので、電子機器の薄型
化を図ることが可能になるとともに組立工数を削減する
ことができるという作用を有する。また、複数の電子部
品から発生した熱を配線層を介して一つの熱電変換素子
で吸収することができるので、低コスト化を図ることが
可能になるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、熱電変換素子の配線層と反対側
の面には放熱部材が取り付けられている電子機器であ
り、熱電変換素子の両側における温度差を一層大きくす
ることができるので、十分な発熱対策とバッテリの長寿
命化とをより高いレベルで実現することができるという
作用を有する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である電子機器の内部構造を示す断面図、図2
(a)は本発明の実施の形態2による電子機器での電源
供給経路の切替部が第1の位置となっている場合を示す
説明図、図2(b)は切替部が第2の位置となっている
場合での図1の電子機器における電源供給経路を示す説
明図である。
【0028】図1に示すように、本実施の形態の電子機
器は、筐体1の内部に実装基板2が上下方向に2枚取り
付けられており、この実装基板2にはCPUやROM、
RAMなど所定の電気的処理を実行する電子部品4が複
数個実装されている。なお、図示する場合において、C
PU4aは下方の実装基板2に実装されている。
【0029】また、筐体1内には電子部品4を作動させ
るバッテリ6が内蔵されている。そして、実装基板2に
設けられて電子部品4の電源端子と電気的に接続された
コネクタ9とバッテリ6に設けられた端子7とがリード
線8を介して接続されており、これによって、バッテリ
6からの電気エネルギが電子部品4に供給される。
【0030】図示するように、CPU4a上には、この
CPU4aの発熱により加熱されることで熱エネルギを
電気エネルギに変換する熱電変換素子20が取り付けら
れている。この熱電変換素子20もまたリード線21を
介して電子部品4と電気的に接続されている。熱電変換
素子20には、この熱電変換素子20の温度を検知する
温度センサ(温度検知部)22が取り付けられている。
なお、本実施の形態においては、熱電変換素子20は一
般的に最も発熱量の大きいCPU4a上に搭載されてい
るが、CPU4a以外の電子部品4に搭載することもで
きる。また、熱電変換素子20を複数の電子部品4に跨
って取り付けて、あるいは、複数の電子部品4上にそれ
ぞれ熱電変換素子20を取り付けて、熱電変換素子20
を複数の電子部品4の発熱により加熱させるようにして
もよい。
【0031】図2に示すように、バッテリ6と熱電変換
素子20との間には切替部24が設けられている。この
切替部24は、バッテリ6のみを電子部品4に電気的に
接続する第1の位置(図2(a))、バッテリ6および
熱電変換素子20を電子部品4に接続する第2の位置
(図2(b))の何れかの位置に切り替えることができ
るようになっている。
【0032】このような切替部24を第1の位置または
第2の位置にするために、切替判断部25が設けられて
いる。切替判断部25には温度センサ22が接続されて
おり、切替判断部25ではこの温度センサ22に検知さ
れた熱電変換素子20の温度をもとにして切替部24を
第1の位置または第2の位置に切り替える。つまり、熱
電変換素子20におけるCPU4a側の温度とその反対
側の温度との温度差が小さいと温度センサ22で検知さ
れたならば、これは熱電変換素子20で生成された電気
エネルギが電子部品4を駆動するには不十分であること
を意味するので、切替判断部25は切替部24を第1の
位置にする。また、逆に温度差が大きいと検知されたな
らば、これは熱電変換素子20で生成された電気エネル
ギが電子部品4を駆動するに十分であることを意味する
ので、この場合には、切替判断部25は切替部24を第
2の位置にする。
【0033】なお、このような電子部品4はキー入力部
等の操作部、スピーカやマイク等の音声処理部、LCD
等の表示部等を有しているが、ここでは図示されていな
い。
【0034】次に、このような構成の電子機器における
熱対策について説明する。先ず、初期状態ではCPU4
aは全く発熱していないので熱電変換素子20は加熱さ
れずに電気エネルギの生成もない。したがって、この場
合には、図2(a)に示すように、切替部24は切替判
断部25により第1の位置とされて、バッテリ6のみが
電子部品4に接続される。そして、電子機器を作動状態
にすると、バッテリ6からの電気エネルギが電子部品4
に供給される。よって、この状態では、電子部品4はバ
ッテリ6のみから駆動されている。
【0035】電子部品4の作動が開始されて所定時間が
経過すると、電子機器全体を司るCPU4aでは多大な
電力が消費され、その消費電力に見合った分の発熱量が
発生する。この熱は熱電変換素子20のCPU4aと接
触している側の面に伝達、吸収されて他面との間に温度
差を生じる。そして、この温度差により熱電変換素子2
0には起電力が発生する。
【0036】温度差が大きくなって熱電変換素子20に
十分な起電力が発生すると、これが温度センサ22によ
り温度の上昇となって検知される。すると、図2(b)
に示すように、温度センサ22から温度上昇の情報を受
けた切替判断部25により切替部24は第2の位置に切
り替えられて、バッテリ6と熱電変換素子20とが電子
部品4に接続される。これにより、バッテリ6および熱
電変換素子20からの電気エネルギがともに電子部品4
に供給される。そして、この時点において、電子部品4
はバッテリ6および熱電変換素子20により駆動される
ことになる。
【0037】このように、本実施の形態の電子機器によ
れば、発生した熱エネルギが熱電変換素子20に吸収さ
れることにより、空中に放出される熱エネルギが減少し
て温度上昇が抑制されるので、十分な発熱対策を講じつ
つ電子機器の小型化を図ることが可能になる。
【0038】また、CCD4aの加熱によって十分な熱
電変換素子20からも起電力が得られる場合には、バッ
テリ6と熱電変換素子20との併用で電子部品4を駆動
するようにしているので、バッテリ6の負荷が軽減され
てバッテリ6の長寿命化を図ることが可能になる。これ
により、非常に使い勝手の良い電子機器を得ることがで
きる。
【0039】(実施の形態2)図3(a)は本発明の実
施の形態2による電子機器での電源供給経路の切替部が
第1の位置となっている場合を示す説明図、図3(b)
は本発明の実施の形態2による電子機器での電源供給経
路の切替部が第2の位置となっている場合を示す説明図
である。なお、本実施の形態における電子機器の全体構
成は図1に示すようになっている。
【0040】図3に示すように、本実施の形態の電子機
器では、温度センサに代えて、熱電変換素子20の起電
力を検知する起電力検知部26が用いられている点で前
記した実施の形態1の電子機器と異なっている。
【0041】このような電子機器によれば、CCDの加
熱により熱電変換素子20で発生する起電力が起電力検
知部26によって検知される。そして、熱電変換素子2
0に十分な起電力が発生したことが検知されると、切替
判断部25により切替部24が図3(a)に示す第1の
位置から図3(b)に示す第2の位置へと切り替えられ
て、電子部品4はバッテリ6のみによる駆動からバッテ
リ6と熱電変換素子20との併用駆動へと移行する。
【0042】このように、起電力検知部26により熱電
変換素子20の起電力を検知するようにしても、発生し
た熱エネルギが熱電変換素子20に吸収されることによ
り、空中に放出される熱エネルギが減少して温度上昇が
抑制されるので、十分な発熱対策を講じつつ電子機器の
小型化を図ることが可能になる。
【0043】また、CCDの加熱によって十分な熱電変
換素子20からも起電力が得られる場合には、バッテリ
6と熱電変換素子20との併用で電子部品4を駆動する
ようにしているので、バッテリ6の負荷が軽減されてバ
ッテリ6の長寿命化を図ることが可能になり、非常に使
い勝手の良い電子機器を得ることができる。
【0044】(実施の形態3)図4(a)は本発明の実
施の形態3による電子機器での電源供給経路の切替部が
第1の位置となって補助切替部により熱電変換素子とバ
ッテリとが電気的に接続されている場合を示す説明図、
図4(b)は本発明の実施の形態3による電子機器での
電源供給経路の切替部が第2の位置となって補助切替部
により熱電変換素子とバッテリとが電気的に遮断されて
いる場合を示す説明図である。なお、本実施の形態にお
ける電子機器の全体構成は図1に示すようになってい
る。
【0045】図4に示すように、本実施の形態の電子機
器では、熱電変換素子20とバッテリ6との間には、こ
れらを電気的に接続または遮断する補助切替部27が設
けられている。この補助切替部27は切替判断部25に
よって動作されるようになっており、切替部24が第1
の位置にある場合には熱電変換素子20とバッテリ6と
を電気的に接続する位置とされ、第2の位置にある場合
にはこれらを電気的に遮断する位置とされる。
【0046】このように構成された電子機器における電
源供給経路は、初期状態では、図4(a)に示すよう
に、切替判断部25により切替部24が第1の位置にさ
れてバッテリ6のみが電子部品4と電気的に接続され、
補助切替部27により熱電変換素子20とバッテリ6と
が電気的に接続される。これにより、電子部品4はバッ
テリ6のみにより駆動されるとともに、バッテリ6は熱
電変換素子20により充電される。
【0047】また、CPUの発熱により熱電変換素子2
0が加熱されて十分な起電力が発生し、これが温度セン
サ22によって検知されると、図4(b)に示すよう
に、切替判断部25により切替部24が第2の位置にさ
れてバッテリ6と熱電変換素子20とが電子部品4に接
続され、補助切替部27により熱電変換素子20とバッ
テリ6とが電気的に遮断される。これにより、電子部品
4はバッテリ6および熱電変換素子20により駆動され
るとともに、熱電変換素子20によるバッテリ6の充電
は停止される。
【0048】このように、本実施の形態の電子機器によ
れば、初期状態のために電子部品4を駆動するに十分な
程度に電気エネルギが熱電変換素子20で生成されてい
ないときには、補助切替部27により熱電変換素子20
をバッテリ6と接続してその電気エネルギをバッテリ6
へ供給するようにしているので、バッテリ6からの電気
エネルギが電子部品4に供給されている間はバッテリ6
への充電が行われることになり、その分だけバッテリの
長寿命化を図ることができる。
【0049】また、前記した実施の形態1および2と同
様に、発生した熱エネルギが熱電変換素子20に吸収さ
れて温度上昇が抑制されるので、十分な発熱対策を講じ
つつ電子機器の小型化を図ることが可能になる。
【0050】さらに、CCDの加熱によって熱電変換素
子20からも十分な起電力が得られる場合には、バッテ
リ6と熱電変換素子20との併用で電子部品4を駆動す
るようにしているので、バッテリ6の負荷が軽減されて
バッテリ6の長寿命化を図ることが可能になる。これに
より、非常に使い勝手の良い電子機器を得ることができ
る。
【0051】なお、本実施の形態においては熱電変換素
子20の温度を検出する温度センサ22が用いられてい
るが、実施の形態2のような起電力検出部を用いてもよ
い。
【0052】(実施の形態4)図5は本発明の実施の形
態4における電子機器での電源供給経路を示す説明図で
ある。なお、本実施の形態における電子機器の全体構成
は、温度センサが取り付けられていない点を除いて図1
に示すようになっている。
【0053】図示するように、本実施の形態では熱電変
換素子20がバッテリ6に接続されており、CPUの加
熱により生成された電気エネルギは常時バッテリ6に供
給されるようになっている。
【0054】このような電子機器によれば、電子部品4
において発生した熱エネルギが熱電変換素子20に吸収
されることにより発熱量が減少して温度上昇が抑制され
るので、十分な発熱対策を講じつつ電子機器の小型化を
図ることが可能になる。
【0055】また、熱電変換素子20によりバッテリ6
が常時充電されるので、バッテリ6の長寿命化を図るこ
とが可能になって非常に使い勝手の良い電子機器を得る
ことができる。
【0056】(実施の形態5)図6は本発明の実施の形
態5による電子機器における実装基板およびこれに実装
された電子部品ならびに熱電変換素子を示す断面図であ
る。
【0057】図6に示すように、実装基板2は、ベース
材31と、このベース材31上において絶縁層29に挟
まれて形成された配線層28と、外表面に形成された表
層30とからなる。また、CPU4aなどの電子部品4
はスルーホール32により露出された部分の配線層28
と電気的に接続されている。そして、熱電変換素子20
は配線層28と接するように埋め込まれて実装基板2に
実装されている。したがって、熱電変換素子20は配線
層28を介して伝達されたCPU4aからの熱により加
熱される。
【0058】このように、CPU4aからの熱が配線層
28を介して伝達されるように熱電変換素子20を実装
基板2に実装配置すれば、熱電変換素子20を電子部品
4と同様にして実装基板2上に一括実装することができ
るので、電子機器の薄型化を図ることが可能になるとと
もに組立工数を削減することができる。
【0059】また、複数の電子部品4から発生した熱を
配線層28を介して一つの熱電変換素子20で吸収する
ことができるので、低コスト化を図ることが可能にな
る。
【0060】なお、このように熱電変換素子20を実装
基板2に実装した場合には、熱電変換素子20の表面、
つまり配線層28と反対側の面には、ヒートスプレッダ
やヒートパイプなどの放熱部材を取り付けることができ
る。
【0061】これによれば、放熱部材により熱電変換素
子20の両側における温度差を一層大きくすることがで
きるので、十分な発熱対策とバッテリの長寿命化とをよ
り高いレベルで実現することができる。
【0062】なお、ヒートスプレッダ等の放熱部材は熱
電変換素子20で電気エネルギに変換されない分の熱エ
ネルギを放熱するに見合う分だけの小さな表面積のもの
でよいので、電子機器の小型化を阻害することにはなら
ない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電子部
品において発生した熱エネルギが熱電変換素子に吸収さ
れることにより発熱量が減少して温度上昇が抑制される
ので、十分な発熱対策を講じつつ電子機器の小型化を図
ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【0064】また、本発明によれば、バッテリの電気エ
ネルギに加えて熱電変換素子により生成された電気エネ
ルギでも電子部品を駆動するようにしているので、バッ
テリの負荷が軽減されてバッテリの長寿命化を図ること
が可能になるという有効な効果が得られる。
【0065】熱電変換素子とバッテリとの間に、これら
を電気的に接続または遮断する補助切替部を設け、切替
部が第1の位置にある場合には補助切替部を介して熱電
変換素子とバッテリとを電気的に接続し、切替部が第2
の位置にある場合には補助切替部を介して熱電変換素子
とバッテリとを電気的に遮断するようにすれば、熱電変
換素子において電子部品を駆動するに十分な程度に電気
エネルギが生成されていないときには、その電気エネル
ギがバッテリへ供給されるので、バッテリからの電気エ
ネルギが電子部品に供給されている間はバッテリへの充
電が行われることになり、その分だけバッテリの長寿命
化を図ることができるという有効な効果が得られる。
【0066】熱電変換素子によりバッテリを常時充電す
るようにすれば、バッテリの長寿命化を図ることが可能
になるという有効な効果が得られる。
【0067】熱電変換素子を電子部品上に搭載すること
により、十分な発熱対策を講じつつ電子機器の小型化を
図ることが可能になり、バッテリの長寿命化を図ること
が可能になるという有効な効果が得られる。
【0068】熱電変換素子を実装基板に形成された配線
層を介して電子部品からの熱が伝導される実装基板上に
実装することにより、熱電変換素子と電子部品とを実装
基板上に一括実装することができるので、電子機器の薄
型化を図ることが可能になるとともに組立工数を削減す
ることができるという有効な効果が得られる。また、複
数の電子部品から発生した熱を配線層を介して一つの熱
電変換素子で吸収することができるので、低コスト化を
図ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【0069】このような電子機器において、熱電変換素
子の配線層と反対側の面に放熱部材を取り付ければ、熱
電変換素子の両側における温度差を一層大きくすること
ができるので、十分な発熱対策とバッテリの長寿命化と
をより高いレベルで実現することができるという有効な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による電子機器の内部構
造を示す断面図
【図2】(a)は切替部が第1の位置となっている場合
での図1の電子機器における電源供給経路を示す説明図 (b)は切替部が第2の位置となっている場合での図1
の電子機器における電源供給経路を示す説明図
【図3】(a)は本発明の実施の形態2による電子機器
での電源供給経路の切替部が第1の位置となっている場
合を示す説明図 (b)は本発明の実施の形態2による電子機器での電源
供給経路の切替部が第2の位置となっている場合を示す
説明図
【図4】(a)は本発明の実施の形態3による電子機器
での電源供給経路の切替部が第1の位置となって補助切
替部により熱電変換素子とバッテリとが電気的に接続さ
れている場合を示す説明図 (b)は本発明の実施の形態3による電子機器での電源
供給経路の切替部が第2の位置となって補助切替部によ
り熱電変換素子とバッテリとが電気的に遮断されている
場合を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態4による電子機器での電源
供給経路を示す説明図
【図6】本発明の実施の形態5による電子機器における
実装基板およびこれに実装された電子部品ならびに熱電
変換素子を示す断面図
【図7】従来の電子機器の内部構造を示す断面図
【図8】図7の電子機器における電源供給経路を示す説
明図
【符号の説明】
2 実装基板 4 電子部品 6 バッテリ 20 熱電変換素子 22 温度センサ(温度検知部) 24 切替部 25 切替判断部 26 起電力検知部 27 補助切替部 28 配線層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実装基板上に複数個実装され、所定の電気
    的処理を実行する電子部品と、 前記電子部品に電気エネルギを供給するバッテリと、 少なくとも1つの前記電子部品の発熱により加熱されて
    熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電変換素子と、 前記熱電変換素子の温度を検知する温度検知部と、 前記バッテリのみを前記電子部品に電気的に接続する第
    1の位置、前記バッテリおよび前記熱電変換素子を前記
    電子部品に電気的に接続する第2の位置の何れかの位置
    に切り替え可能とされた切替部と、 前記温度検知部に検知された前記熱電変換素子の温度を
    もとに、前記バッテリのみで前記電子部品を駆動する場
    合には前記切替部を第1の位置に、前記バッテリと前記
    熱電変換素子との併用で前記電子部品を駆動する場合に
    は前記切替部を第2の位置にする切替判断部とを有する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】実装基板上に複数個実装され、所定の電気
    的処理を実行する電子部品と、 前記電子部品に電気エネルギを供給するバッテリと、 少なくとも1つの前記電子部品の発熱により加熱されて
    熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電変換素子と、 前記熱電変換素子の起電力を検知する起電力検知部と、 前記バッテリのみを前記電子部品に電気的に接続する第
    1の位置、前記バッテリおよび前記熱電変換素子を前記
    電子部品に電気的に接続する第2の位置の何れかの位置
    に切り替え可能とされた切替部と、 前記起電力検知部に検知された前記熱電変換素子の起電
    力をもとに、前記バッテリのみで前記電子部品を駆動す
    る場合には前記切替部を第1の位置に、前記バッテリと
    前記熱電変換素子との併用で前記電子部品を駆動する場
    合には前記切替部を第2の位置にする切替判断部とを有
    することを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】前記熱電変換素子と前記バッテリとの間に
    は、これらを電気的に接続または遮断する補助切替部が
    設けられ、 前記切替判断部は、前記切替部が第1の位置にある場合
    には前記補助切替部を介して前記熱電変換素子と前記バ
    ッテリとを電気的に接続し、前記切替部が第2の位置に
    ある場合には前記補助切替部を介して前記熱電変換素子
    と前記バッテリとを電気的に遮断することを特徴とする
    請求項1または2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】実装基板上に複数個実装され、所定の電気
    的処理を実行する電子部品と、 前記電子部品に電気エネルギを供給するバッテリと、 少なくとも1つの前記電子部品の発熱により加熱されて
    熱エネルギを電気エネルギに変換し、この電気エネルギ
    を前記バッテリに供給する熱電変換素子とを有すること
    を特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】前記熱電変換素子は、前記電子部品上に搭
    載されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一
    項に記載の電子機器。
  6. 【請求項6】前記熱電変換素子は、前記実装基板に形成
    された配線層を介して前記電子部品からの熱が伝導され
    る前記実装基板上に実装されていることを特徴とする請
    求項1〜4の何れか一項に記載の電子機器。
  7. 【請求項7】前記熱電変換素子の前記配線層と反対側の
    面には、放熱部材が取り付けられていることを特徴とす
    る請求項6記載の電子機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008166228A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Sharp Corp 燃料電池システム
JP2014006699A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Rohm Co Ltd 負荷駆動装置、電子機器、電源システム、照明装置、半導体モジュール、車両
JP2014089239A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Canon Inc 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
JP2015219464A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成装置の制御方法および制御プログラム

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