JPH11145386A - インダクタ素子およびその製造方法 - Google Patents

インダクタ素子およびその製造方法

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JPH11145386A JP30693797A JP30693797A JPH11145386A JP H11145386 A JPH11145386 A JP H11145386A JP 30693797 A JP30693797 A JP 30693797A JP 30693797 A JP30693797 A JP 30693797A JP H11145386 A JPH11145386 A JP H11145386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4層〜5層配線等の複雑なプロセス技術を使
用することなく製造コストを抑えながら、半導体基板と
の寄生容量および基板損失を低減し、高い自己共振周波
数とQ値の得られるインダクタ素子を実現する。 【解決手段】 P型シリコン基板24上にシリコン酸化
膜25を設け、シリコン酸化膜25上にN型シリコン基
板21を設け、その上にフィールド酸化膜26,第1層
間絶縁膜27を介してインダクタ引き出し配線28を設
け、その上に第2層間絶縁膜29を設け、その上にイン
ダクタ渦巻き状配線31を設けてあり、インダクタ渦巻
き状配線31はその渦巻き状の中心端部で第2層間絶縁
膜29のバイアホールに埋め込んだタングステンプラグ
30によりインダクタ引き出し配線28と接続してい
る。そして、N型シリコン基板21中に、インダクタ渦
巻き状配線31と対応して形成した渦巻き状のトレンチ
22からなる空洞領域が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波半導体集積
回路装置等に搭載するインダクタ素子およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信技術の進歩発達は著し
く、携帯機器の小型軽量化実現のため半導体集積回路の
低消費電力化、高集積化や外付け回路部品の半導体チッ
プへの内蔵が強く要望されている。特に、携帯機器の小
型化実現のためにはインダクタやコンデンサ等の高周波
部外付け部品の集積化が必須となっている。このような
目的で、4層から5層の多層配線プロセス技術を用い
て、半導体集積回路にインダクタを内蔵しようとする試
みが近年相次いで報告されている。
【0003】ここでは、その一例の構造と製造方法を説
明する。図3(a)は従来のインダクタ素子の平面図を
示したものであり、図3(b)は図3(a)におけるB
−B’線での断面図を示したものである。この従来のイ
ンダクタ素子は、半導体素子を形成する不純物濃度が1
15〜1017cm-3程度の例えばP型シリコン基板71
上に、フィールド酸化膜72,第1層間絶縁膜73,第
2層間絶縁膜74,第3層間絶縁膜75,第4層間絶縁
膜76および第5層間絶縁膜78を介して、第5アルミ
配線層でインダクタ渦巻き状配線80を形成したもの
で、77は第4アルミ配線層によるインダクタ引き出し
配線である。シリコン基板71との寄生容量を低減して
高い自己共振周波数を実現するためと、高周波損失を低
減するために、最上層の第5アルミ配線層でインダクタ
渦巻き状配線80を形成し、これと第4アルミ配線層で
形成したインダクタ引き出し配線77とをタングステン
プラグ79により接続している。
【0004】このように構成された従来のインダクタ素
子の製造方法を図4を用いて説明する。図4は従来のイ
ンダクタ素子の製造方法を示す工程断面図である。ま
ず、図4(a)に示すように、公知のバイポーラ、CM
OS或いはBi−CMOSプロセス技術を用いて、P型
シリコン基板71上にフィールド酸化膜72および半導
体素子(ここでは図示せず)を形成する。次に、図4
(b)に示すように、CVD法により約1.5μm程度
のプラズマTEOS膜を成長させ、CMP法(化学的機
械的研磨法)等の平坦化法によって第1層間絶縁膜73
を形成した後、フォトリソグラフィ、ドライエッチ、ス
パッタ法により第1バイアホールおよび第1アルミ配線
層(共に図示せず)を形成する。以下同様の方法で、順
次第2層間絶縁膜74,第3層間絶縁膜75,第4層間
絶縁膜76を形成する。なお図示しないが、上記同様
に、各層間絶縁膜74,75,76にはそれぞれバイア
ホールが形成され、各層間絶縁膜74,75,76の間
にはアルミ配線層が形成される。
【0005】次に、図4(c)に示すように、第4層間
絶縁膜76上に第4アルミ配線層として厚さ約1μmの
アルミ膜をスパッタ法により全面に成長した後、フォト
リソグラフィ、ドライエッチによりインダクタ引き出し
配線77を形成する。次に、CVD法により約1.5μ
m程度のプラズマTEOS膜を成長させ、CMP等の平
坦化法によって第5層間絶縁膜78を形成した後、フォ
トリソグラフィ、ドライエッチにより第5バイアホール
を開口し、タングステンプラグ79を埋め込む。次に、
第5アルミ配線層となる厚さ約1.5μmのアルミ膜を
スパッタした後、フォトリソグラフィ、ドライエッチに
よりインダクタ渦巻き状配線80を形成する。最後に、
保護膜(図示せず)を形成し、ワイアボインディング用
の窓(図示せず)を開ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
シリコン集積回路に用いられる基板不純物濃度は1015
〜1017cm-3と高いために、マイクロ波帯での基板損
失が大きく、十分なQ値を実現するためにはインダクタ
をシリコン基板から十分に遠ざける必要があった。この
ように、シリコン基板との寄生容量と高周波損失を低減
させて高い自己共振周波数とQ値の実現を図るためのイ
ンダクタをシリコン基板から十分に遠ざける方法とし
て、4層〜5層配線等の複雑なプロセス技術を用いてい
たために、製造コストが高くなっていた。
【0007】本発明の目的は、4層〜5層配線等の複雑
なプロセス技術を使用することなく製造コストを抑えな
がら、半導体基板との寄生容量および基板損失を低減
し、高い自己共振周波数とQ値を実現できるインダクタ
素子およびその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のインダク
タ素子は、半導体基板上に形成した第1の絶縁膜と、こ
の第1の絶縁膜上に形成した一導電型領域と、この一導
電型領域上に形成した第2の絶縁膜と、この第2の絶縁
膜上に形成した渦巻き状のインダクタ本体と、一導電型
領域中にインダクタ本体と対応して形成した渦巻き状の
空洞領域とを備えている。
【0009】この構成によれば、半導体基板上に第1の
絶縁膜を介して形成した一導電型領域中に、渦巻き状の
インダクタ本体と対応して形成した渦巻き状の空洞領域
を設けたことにより、空洞領域がインダクタ本体の下部
に第2の絶縁膜を介して配置されており、インダクタ本
体とその下部の半導体基板との距離を長くとることがで
き、また、空洞領域は絶縁膜より比誘電率が小さいた
め、インダクタ本体の下部の実効的比誘電率が低下し、
半導体基板との寄生容量を大幅に低減できるとともに基
板損失を低減し、高い自己共振周波数とQ値を実現でき
る。また、この構成では従来のように4層〜5層配線等
の複雑なプロセス技術を使用する必要がなく、製造コス
トを抑えることができる。
【0010】請求項2記載のインダクタ素子の製造方法
は、第1の半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程
と、第2の半導体基板に渦巻き状のトレンチを形成する
工程と、第2の半導体基板およびトレンチの表面にトレ
ンチ被覆絶縁膜を形成する工程と、トレンチ被覆絶縁膜
と第1の絶縁膜とを接触させて第2の半導体基板と第1
の半導体基板とを貼り合わせる工程と、貼り合わせた第
1および第2の半導体基板の第2の半導体基板側の表面
から研磨を行いトレンチ被覆絶縁膜に達する前に研磨を
終了する工程と、研磨後の第2の半導体基板の表面に第
2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜上に第1の
導電膜をトレンチの渦巻き状の中心端部上を通るように
形成してインダクタ引き出し配線を設ける工程と、第2
の絶縁膜とインダクタ引き出し配線とを覆うように第3
の絶縁膜を形成する工程と、第3の絶縁膜を選択的にエ
ッチングしてトレンチの渦巻き状の中心端部上のインダ
クタ引き出し配線上にバイアホールを形成する工程と、
バイアホールに第2の導電膜を埋め込む工程と、第3の
絶縁膜上に第3の導電膜を第2の導電膜と接続されトレ
ンチと対応して配置するように形成してインダクタ渦巻
き状配線を設ける工程とを含んでいる。
【0011】この製造方法により、第1の絶縁膜を形成
した第1の半導体基板上にトレンチおよびトレンチ被覆
絶縁膜を形成した第2の半導体基板が設けられ、その第
2の半導体基板のトレンチがインダクタ渦巻き状配線の
下部に第2および第3の絶縁膜を介して配置された構成
を実現できる。第2の半導体基板のトレンチは完成後に
は空洞領域となり、この空洞領域によりインダクタ渦巻
き状配線とその下部の第1の半導体基板との距離を長く
とることができ、また、空洞領域は絶縁膜より比誘電率
が小さいため、インダクタ渦巻き状配線の下部の実効的
比誘電率が低下し、半導体基板との寄生容量を大幅に低
減できるとともに基板損失を低減し、高い自己共振周波
数とQ値を実現できる。また、従来のように4層〜5層
配線等の複雑なプロセス技術を使用しないため、製造コ
ストを抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1(a)は本発明
の実施の形態におけるインダクタ素子の平面図、図1
(b)は図1(a)におけるA−A’線での断面図を示
したものである。図1において、21はN型シリコン基
板(一導電型領域)、22はN型シリコン基板21に形
成した渦巻き状のトレンチ(空洞領域)、23はトレン
チ被覆シリコン酸化膜、24はP型シリコン基板(半導
体基板)、25はシリコン酸化膜(第1の絶縁膜)、2
6はフィールド酸化膜(第2の絶縁膜)、27は第1層
間絶縁膜(第2の絶縁膜)、28はアルミ膜で形成した
インダクタ引き出し配線、29は第2層間絶縁膜、30
は第2層間絶縁膜29のバイアホールに埋め込んだタン
グステンプラグ、31はアルミ膜で形成したインダクタ
渦巻き状配線である。なお、渦巻き状のインダクタ本体
は、インダクタ引き出し配線28とタングステンプラグ
30とインダクタ渦巻き状配線31とから構成される。
【0013】本実施の形態におけるインダクタ素子は、
P型シリコン基板24上にシリコン酸化膜25を設け、
シリコン酸化膜25上にN型シリコン基板21を設け、
N型シリコン基板21上にフィールド酸化膜26を設
け、フィールド酸化膜26上に第1層間絶縁膜27を設
け、第1層間絶縁膜27上にインダクタ引き出し配線2
8を設け、インダクタ引き出し配線28と第1層間絶縁
膜27とを覆う第2層間絶縁膜29を設け、第2層間絶
縁膜29上にインダクタ渦巻き状配線31を設けてあ
り、インダクタ渦巻き状配線31はその渦巻き状の中心
端部で第2層間絶縁膜29のバイアホールに埋め込んだ
タングステンプラグ30によりインダクタ引き出し配線
28と接続している。そして、N型シリコン基板21中
に、インダクタ渦巻き状配線31と対応して形成した渦
巻き状のトレンチ22からなる空洞領域が設けられ、N
型シリコン基板21にはトレンチ22を覆うトレンチ被
覆シリコン酸化膜23が形成されている。このトレンチ
被覆シリコン酸化膜23は、P型シリコン基板24上の
シリコン酸化膜25と接触させて、P型シリコン基板2
4上にN型シリコン基板21を接着するために形成した
ものである。
【0014】この構成によれば、シリコン酸化膜25を
形成したP型シリコン基板24上に、トレンチ22から
なる空洞領域を形成したN型シリコン基板21が設けら
れ、空洞領域(トレンチ22)がインダクタ渦巻き状配
線31の下部に第1,第2層間絶縁膜27,29および
フィールド酸化膜26等を介して配置されており、空洞
領域(トレンチ22)の下に配置されたP型シリコン基
板24の不純物濃度を低濃度にできるため、基板損失を
低減できる。また、インダクタ渦巻き状配線31とその
下部のP型シリコン基板24との距離を長くとることが
でき、また、空洞領域は比誘電率をシリコン酸化膜の約
1/4の1にでき、絶縁膜より比誘電率が小さいため、
インダクタ渦巻き状配線31の下部の実効的比誘電率が
低下し、P型シリコン基板24との寄生容量を大幅に低
減できる。したがって、高い自己共振周波数とQ値を実
現できる。また、この構成では従来のように4層〜5層
配線等の複雑なプロセス技術を使用する必要がなく、製
造コストを抑えることができる。
【0015】なお、P型シリコン基板24は、トレンチ
22を形成したN型シリコン基板21を保持するための
もので、不純物濃度が低いほど損失を低減でき、P型不
純物濃度<1014cm-3であればよい。また、P型シリ
コン基板24の代わりに、N型シリコン基板を用いても
よく、その場合には、電子の移動度が正孔の約2.5倍
と大きいため、N型不純物濃度<4×1013cm-3であ
ればよい。
【0016】なお、図1では、インダクタ渦巻き状配線
31とインダクタ引き出し配線28との間の第2層間絶
縁膜29は、インダクタ引き出し配線28および第1層
間絶縁膜27上の全面に形成しているが、インダクタ渦
巻き状配線31とインダクタ引き出し配線28とが接触
しないように少なくともインダクタ引き出し配線28を
覆うように形成していればよい。ただし、インダクタ引
き出し配線28および第1層間絶縁膜27上の全面に第
2層間絶縁膜29を形成した方が、工程が簡素化され
る。
【0017】また、インダクタ引き出し配線28とタン
グステンプラグ30とインダクタ渦巻き状配線31とか
らなるインダクタ本体は、インダクタ引き出し配線28
をインダクタ渦巻き状配線31の下部に配置した構成と
したが、インダクタ引き出し配線28をインダクタ渦巻
き状配線31の上部に配置した構成としてもよい。次
に、図1のように構成される本実施の形態におけるイン
ダクタ素子の製造方法について、図2を参照しながら説
明する。図2は本実施の形態におけるインダクタ素子の
製造方法を示す工程断面図であり、図1(a)のA−
A’線における断面部分に対応する。
【0018】まず、図2(a)に示すように、不純物濃
度が1015〜1017cm-3のN型シリコン基板(第2の
半導体基板)21の全面にドライエッチのマスクとなる
シリコン酸化膜(図示せず)を形成し、フォトリソグラ
フィと酸化膜ドライエッチでトレンチ22を形成する領
域のシリコン酸化膜を除去した後、残ったシリコン酸化
膜をマスクにN型シリコン基板21にドライエッチング
でトレンチ22を形成する。その後、熱酸化法によりシ
リコン基板21全面に約100nmのトレンチ被覆シリ
コン酸化膜(トレンチ被覆絶縁膜)23を形成する。
【0019】次に、図2(b)に示すように、基板とな
るP型シリコン基板(第1の半導体基板)24の全面に
熱酸化法により約1μmのシリコン酸化膜(第1の絶縁
膜)25を形成する。次に、図2(c)に示すように、
図2(a)の天地を逆にして、図2(b)のP型シリコ
ン基板24のシリコン酸化膜25と図2(a)のトレン
チ被覆シリコン酸化膜23を接触させて、熱処理により
両者を貼り合わせる。その後、機械研磨法でN型シリコ
ン基板21の表面をトレンチ22の上約0.5μm程度
まで研磨する。次に、フィールド酸化膜(第2の絶縁
膜)26を形成した後、N型シリコン基板21中に公知
のプロセス技術によりインダクタ以外の素子(ここでは
図示せず)を形成する。
【0020】次に、図2(d)に示すように、素子形成
の後、厚さ約2μmのプラズマTEOS膜を全面に成長
させた後、CMP法により平坦化処理をして第1層間絶
縁膜(第2の絶縁膜)27を形成する。次に、厚さ約1
μmのアルミ膜をスパッタでウエハ全面に成長させ、フ
ォトリソグラフィおよびドライエッチによりインダクタ
引き出し配線(第1の導電膜)28を形成する。次に、
厚さ約2μmのプラズマTEOS膜を全面に成長させた
後、CMP法により平坦化処理をして第2層間絶縁膜
(第3の絶縁膜)29を形成する。次に、第2層間絶縁
膜29にフォトリソグラフィとドライエッチによりバイ
アホールを開口し、タングステンプラグ(第2の導電
膜)30を埋め込む。次に、スパッタ法により厚さ約
1.5μmのアルミ膜を全面に成長させた後、フォトリ
ソグラフィとドライエッチによりインダクタ渦巻き状配
線(第3の導電膜)31を形成する。
【0021】このようして、図1に示すインダクタ素子
を製造することができ、従来のように4層〜5層配線等
の複雑なプロセス技術を使用しないため、製造コストを
抑えることができる。なお、上記実施の形態では、半導
体基板としてシリコン基板(21,24)を用いている
が、GaAs等の化合物半導体基板を用いても良い。ま
た、インダクタ引き出し配線28およびインダクタ渦巻
き状配線31としてアルミ膜を用いているが、これに限
られるものではなく、例えば抵抗率のより低い金や銀等
の材料を使用しても良い。
【0022】また、上記実施の形態におけるインダクタ
素子は、矩形のスパイラル・インダクタとしているが、
多角形や円形のスパイラル・インダクタとしても同様の
効果があることは明白である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体基
板上に第1の絶縁膜を介して形成した一導電型領域中
に、渦巻き状のインダクタ本体と対応して形成した渦巻
き状の空洞領域を設けたことにより、空洞領域がインダ
クタ本体の下部に第2の絶縁膜を介して配置されてお
り、インダクタ本体とその下部の半導体基板との距離を
十分確保することができ、また、空洞領域は絶縁膜より
比誘電率が小さいため、渦巻き状のインダクタ本体の下
部の実効的比誘電率が低下し、半導体基板との寄生容量
を大幅に低減できるとともに基板損失を低減し、高い自
己共振周波数とQ値を実現できる。また、4層〜5層配
線等の複雑なプロセス技術を使用する必要がなく、製造
コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるインダクタ素子の
構成図。
【図2】本発明の実施の形態におけるインダクタ素子の
製造方法を示す工程断面図。
【図3】従来のインダクタ素子の構成図。
【図4】従来のインダクタ素子の製造方法を示す工程断
面図。
【符号の説明】
21 N型シリコン基板(一導電型領域,第2の半導体
基板) 22 トレンチ(空洞領域) 23 トレンチ被覆シリコン酸化膜(トレンチ被覆絶縁
膜) 24 P型シリコン基板(半導体基板,第1の半導体基
板) 25 シリコン酸化膜(第1の絶縁膜) 26 フィールド酸化膜(第2の絶縁膜) 27 第1層間絶縁膜(第2の絶縁膜) 28 インダクタ引き出し配線(インダクタ本体,第1
の導電膜) 29 第2層間絶縁膜(第3の絶縁膜) 30 タングステンプラグ(インダクタ本体,第2の導
電膜) 31 インダクタ渦巻き状配線(インダクタ本体,第3
の導電膜)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成した第1の絶縁膜
    と、この第1の絶縁膜上に形成した一導電型領域と、こ
    の一導電型領域上に形成した第2の絶縁膜と、この第2
    の絶縁膜上に形成した渦巻き状のインダクタ本体と、前
    記一導電型領域中に前記インダクタ本体と対応して形成
    した渦巻き状の空洞領域とを備えたインダクタ素子。
  2. 【請求項2】 第1の半導体基板上に第1の絶縁膜を形
    成する工程と、第2の半導体基板に渦巻き状のトレンチ
    を形成する工程と、前記第2の半導体基板および前記ト
    レンチの表面にトレンチ被覆絶縁膜を形成する工程と、
    前記トレンチ被覆絶縁膜と前記第1の絶縁膜とを接触さ
    せて前記第2の半導体基板と前記第1の半導体基板とを
    貼り合わせる工程と、前記貼り合わせた第1および第2
    の半導体基板の前記第2の半導体基板側の表面から研磨
    を行い前記トレンチ被覆絶縁膜に達する前に研磨を終了
    する工程と、研磨後の前記第2の半導体基板の表面に第
    2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜上に第
    1の導電膜を前記トレンチの渦巻き状の中心端部上を通
    るように形成してインダクタ引き出し配線を設ける工程
    と、前記第2の絶縁膜と前記インダクタ引き出し配線と
    を覆うように第3の絶縁膜を形成する工程と、前記第3
    の絶縁膜を選択的にエッチングして前記トレンチの渦巻
    き状の中心端部上の前記インダクタ引き出し配線上にバ
    イアホールを形成する工程と、前記バイアホールに第2
    の導電膜を埋め込む工程と、前記第3の絶縁膜上に第3
    の導電膜を前記第2の導電膜と接続され前記トレンチと
    対応して配置するように形成してインダクタ渦巻き状配
    線を設ける工程とを含むインダクタ素子の製造方法。
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