JPH11145084A - コンタクト膜バリア膜連続作成装置及び異種薄膜連続作成装置 - Google Patents

コンタクト膜バリア膜連続作成装置及び異種薄膜連続作成装置

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JPH11145084A
JPH11145084A JP32954097A JP32954097A JPH11145084A JP H11145084 A JPH11145084 A JP H11145084A JP 32954097 A JP32954097 A JP 32954097A JP 32954097 A JP32954097 A JP 32954097A JP H11145084 A JPH11145084 A JP H11145084A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高アスペクト比のホールの内面に十分な被覆
性でコンタクト膜バリア膜のような異種薄膜を真空中で
連続作成できるようにする。 【解決手段】 コンタクト膜を作成するスパッタチャン
バー2とコンタクト膜の上にバリア膜を作成するCVD
チャンバー3とがセパレーションチャンバー1を介して
気密に接続されており、セパレーションチャンバー2に
は基板9を真空中で搬送する搬送機構11と、内部に不
活性ガスを導入する不活性ガス導入系12と、セパレー
ションチャンバー1内の圧力がCVDチャンバー3の圧
力より高くCVDチャンバー3の残留ガスが所定のレベ
ル以下になったのを確認したのを確認した後にゲートバ
ルブ31を開ける制御部6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、基板の表面に
所定の薄膜を作成する薄膜作成装置に関するものであ
り、より具体的には、コンタクト膜とバリア膜のような
異種の薄膜を連続して作成する薄膜作成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】基板の表面に所定の薄膜を作成すること
は、LSI(大規模集積回路)等の電子デバイスの製作
の際に盛んに行われている。このような薄膜の作成で
は、基板の表面に異種の薄膜を連続して作成することが
必要な場合がある。図4は、異種薄膜の連続作成を行う
例を説明した図である。この図4には、FET(電界効
果トランジスタ)のチャンネルに対する導通を確保する
ために設けたコンタクトホールの内面にコンタクト膜バ
リア膜を連続作成する例が示されている。
【0003】具体的には、p型シリコンよりなる基板9
に燐等をドープしてnチャンネル91を形成する。そし
て、シリコン酸化膜92を作成した後にフォトリソグラ
フィによってこのシリコン酸化膜92をパターニングし
てコンタクトホール93を形成する。そして、このコン
タクトホール93の内面に導通用のメタル膜(以下、コ
ンタクト膜)94を作成する。そして、コンタクトホー
ル93内をタングステン又はポリシリコン等の材料で埋
め込んでコンタクト配線を形成するが、このコンタクト
配線の材料とnチャンネル91の材料との相互拡散を防
止するため、コンタクト膜94の上にバリア膜95を形
成する。この場合、コンタクト膜94としては抵抗の小
さいチタン薄膜が多く採用され、バリア膜95としては
バリア性の良い窒化チタン薄膜が多く採用される。
【0004】上記のようなコンタクト膜バリア膜の連続
作成には、従来からスパッタリング装置が採用されてい
る。スパッタリング装置は、チタン製のターゲットを使
用し、ガス導入系として、アルゴンガス導入系と窒素ガ
ス導入系とを備えている。まず、コンタクト膜としてチ
タン膜を作成する場合は、アルゴンガスを導入してチタ
ン製のターゲットをスパッタする。そして、ガスを窒素
ガスに切り替えて導入し、チタンと窒素との反応性スパ
ッタによって、窒化チタン膜を作成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記コンタクト膜バリ
ア膜の連続作成は、上述したコンタクトホールや層間配
線用のビアホール等、微細なホールの内面に行われるこ
とが多い。このようなホールは、デバイスの集積度のさ
らなる向上や高機能化のため、そのアスペクト比(ホー
ルの開口の直径又は幅に対するホールの深さの比)がど
んどん高くなってきている。例えば、256メガビット
クラスのLSIではホールの直径は0.25μmでアス
ペクト比は4程度、1ギガビットクラスのLSIではホ
ールの直径は0.18〜0.15μmでアスペクト比は
6〜7程度に達する。
【0006】このような高アスペクト比の微細なホール
に対しては、ホールの開口が小さくホールの深さが深い
ので、ホールの底面まで十分にスパッタ粒子を到達させ
ることが難しく、ホールの底面での成膜速度が低下し易
い。このため、ホールの底面での膜厚が少なくなり、導
通性やバリア性が低下したりする問題が生じてきてい
る。
【0007】ホールの底面への十分な成膜を可能にする
スパッタリングの手法として、低圧遠隔スパッタと呼ば
れるものが開発されている。これは、成膜時の圧力を1
mTorr程度以下とし、ターゲットと基板との距離を
通常よりも3〜6倍程度長くして成膜する手法である。
低圧遠隔スパッタでは、ターゲットと基板との距離が長
いためにターゲットから基板に対してより垂直に近い角
度で飛行するスパッタ粒子が多く基板に入射するように
なり、圧力が低いために、このような垂直に近い角度で
飛行するスパッタ粒子が散乱されずに多く基板に入射で
きるようになっている。このため、微細なホールの底面
に対して高い成膜速度で成膜ができるようになってい
る。
【0008】しかしながら、低圧遠隔スパッタでは、低
圧で動作させるためにスパッタ放電の強度をあまり高く
できず、また、ターゲットと基板とが離れているために
ターゲットから放出されるスパッタ粒子のうち基板に到
達せずに無駄になってしまうものが多い。このため、全
体としての成膜の効率が悪い。
【0009】また、低圧遠隔スパッタでは、基板の周辺
部におけるホールへの成膜特にホールの側壁への成膜に
不均一性が生じてしまう問題がある。この問題を図5を
使用して説明する。図5は、低圧遠隔スパッタの問題点
を説明した図であり、(a)は基板の周辺部のホールへ
の成膜の状況を、(b)は基板の中央部のホールへの成
膜の状況を示している。
【0010】図5(b)に示すように、基板9の中央部
のホール93に対しては、薄膜96がほぼ均等に堆積す
る。しかしながら、図5(a)に示すように、基板9の
周辺部のホール93に対しては、外側よりのホール93
の側壁には比較的厚く薄膜96が堆積するものの、内側
よりの側壁97には、薄膜96は薄くしか堆積しない。
これは、基板9の中央部では、スパッタ粒子98は、基
板9に垂直な方向を中心として少し左右にずれて均等に
入射してくる。しかしながら、基板9の周辺部では、外
側に向けて斜めに入射してくるスパッタ粒子98が多く
なり、結果的に、ホール93の内側よりの側壁97に対
する膜厚が不足してしまう。このように膜厚が不足する
と、特にバリア膜の作成の場合には、相互拡散防止の効
果が十分得られなくなり、デバイス特性を阻害する要因
となる。このような問題から、低圧遠隔スパッタは、開
口直径(又は幅)が0.25μm(アスペクト比では4
程度)までのデバイスの製作が限度であると言われてい
る。
【0011】一方、デバイスの高集積度化に対応してさ
らに改良されたスパッタの手法として、イオン化スパッ
タの手法が開発されている。イオン化スパッタは、ター
ゲットから放出されるスパッタ粒子をイオン化させると
ともに、基板に垂直な電界を設定し、イオン化したスパ
ッタ粒子をこの電界によって加速して基板に垂直に入射
させる手法である。このイオン化スパッタでは、低圧遠
隔スパッタで見られたような成膜効率の低下や、基板の
周辺部におけるホールの側壁への成膜の不均一性はな
い。しかしながら、反応性スパッタを行う場合には、イ
オン化スパッタの効果が十分に得られない問題がある。
例えば、バリア膜としての窒化チタン膜を作成する場
合、窒素を導入しながらチタン製のターゲットをスパッ
タし、スパッタ粒子を窒化チタンとして基板に付着させ
るが、この窒化チタンは、イオン化効率が悪く、チタン
の成膜の場合のようにはホールの内面の被覆性の向上の
効果が得られない。
【0012】このように、スパッタリングによって異種
薄膜を真空中で連続して作成する場合、高アスペクト比
のホールの内面を十分に被覆できるようにすることは困
難であった。本願の発明はこの課題を解決するためにな
されたものであり、異種薄膜を真空中で連続して作成で
き、その異種薄膜によって高アスペクト比のホールの内
面を十分に被覆できる装置を提供することを目的とし、
さらにそのような装置を使用して、質の良いコンタクト
膜バリア膜の積層構造が得られるようにすることを目的
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、基板の表面の所定領
域に電気的導通を図るためのコンタクト膜とそのコンタ
クト膜の上に相互拡散を防止するバリア膜とを連続して
作成するコンタクト膜バリア膜連続作成装置であって、
セパレーションチャンバーを介して気密に接続された複
数の処理チャンバーを有し、これら複数の処理チャンバ
ーのうちの一つはスパッタリングによって前記コンタク
ト膜を作成するスパッタチャンバーであり、別の一つは
化学的気相成長によって前記コンタクト膜の上に前記バ
リア膜を作成するCVDチャンバーであり、セパレーシ
ョンチャンバーには、前記コンタクト膜が作成された基
板を真空中でCVDチャンバーに搬送する搬送機構が設
けられているという構成を有する。また、上記課題を解
決するため、請求項2記載の発明は、上記請求項1の構
成において、前記スパッタチャンバー内には、ターゲッ
トから放出されるスパッタ粒子をイオン化するイオン化
手段が設けられており、イオン化したスパッタ粒子を基
板に垂直な方向に加速する電界を設定する電界設定手段
が設けられているという構成を有する。また、上記課題
を解決するため、請求項3記載の発明は、基板の表面に
異種の薄膜を連続して作成する異種薄膜連続作成装置で
あって、セパレーションチャンバーを介して気密に接続
された複数の処理チャンバーと、各処理チャンバーとセ
パレーションチャンバーとの間に設けられたゲートバル
ブとを有し、複数の処理チャンバーのうちの一つはスパ
ッタリングによって第一の薄膜を作成するスパッタチャ
ンバーであり、別の一つは化学的気相成長によって第一
の薄膜とは異なる種類の第二の薄膜を作成するCVDチ
ャンバーであり、セパレーションチャンバーには、第一
の薄膜が作成された基板を真空中でCVDチャンバーに
搬送する搬送機構が設けられており、さらに、セパレー
ションチャンバーは、内部に不活性ガスを導入する不活
性ガス導入系を有し、セパレーションチャンバー内の圧
力が処理チャンバーの圧力より高いことを確認した後に
ゲートバルブを開けて処理チャンバーとセパレーション
チャンバーとの間の基板の搬送を行う制御部を備えてい
るという構成を有する。また、上記課題を解決するた
め、請求項4記載の発明は、上記請求項3の構成におい
て、前記セパレーションチャンバー内の圧力を測定する
セパレーション用真空計と、前記処理チャンバー内の圧
力を測定する処理用真空計とが設けられており、前記制
御部は、セパレーション用真空計からの測定信号と処理
用真空計からの測定信号との差に従って制御信号を発生
させるオペアンプを有し、このオペアンプからの制御信
号に従って前記ゲートバルブを開閉する制御を行うもの
であるという構成を有する。また、上記課題を解決する
ため、請求項5記載の発明は、上記請求項3又は4の構
成において、前記セパレーションチャンバー内又は前記
スパッタチャンバー内には、前記CVDチャンバー内で
使用される反応性ガスを吸着するゲッター材が設けられ
ているという構成を有する。また、上記課題を解決する
ため、請求項6記載の発明は、上記請求項5の構成にお
いて、前記CVDチャンバーは、内部の残留ガスを検出
する残留ガス検出計を備えており、この残留ガス検出計
の検出信号が所定のレベル以下になったのを確認して前
記CVDチャンバーと前記セパレーションチャンバーと
の間のゲートバルブを開ける制御を行う制御部を有する
という構成を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、実施形態に係るコンタクト膜バ
リア膜連続作成装置の概略構成を示す平面図である。図
1に示す装置は、マルチチャンバータイプの装置であ
り、中央に配置されたセパレーションチャンバー1と、
セパレーションチャンバー1の周囲に設けられた複数の
処理チャンバー2,3,4a,4b,4及び二つのロー
ドロックチャンバー5とからなるチャンバー配置になっ
ている。各チャンバー1,2,3,4a,4b,4,5
は、専用の排気系によって排気される真空容器である。
また、セパレーションチャンバー1に対する各チャンバ
ー2,3,4a,4b,4,5の接続個所にはゲートバ
ルブ21,31,31,41,51がそれぞれ設けられ
ている。
【0015】セパレーションチャンバー1内には、搬送
機構11が設けられている。搬送機構11は、一方のロ
ードロックチャンバー5から基板9を一枚ずつ取り出
し、各処理チャンバーに送って順次処理を行うようにな
っている。そして、最後の処理を終了した後、他方のロ
ードロックチャンバー5に戻すようになっている。搬送
機構11としては、先端に基板9を載置して保持するア
ームを備えた多関節ロボットが好適に使用される。二つ
のアームを備えて同時に二枚の基板9を独立して移動さ
せることができるよう構成されると、搬送の効率が向上
するため好適である。また、セパレーションチャンバー
1内は、不図示の排気系によって排気され、常時10-6
〜10-8Torr程度の真空圧力が維持される。従っ
て、搬送機構11としては、この真空圧力下で動作可能
なものが採用される。
【0016】さて、本実施形態のコンタクト膜バリア膜
作成装置の大きな特徴点は、スパッタリングによる成膜
と、化学的気相成長(CVD)による成膜とを複合させ
た点にある。即ち、複数の処理チャンバーのうちの一つ
は、スパッタリングによって成膜を行うスパッタチャン
バー2であり、別のもう一つの処理チャンバーは、CV
Dによって成膜を行うCVDチャンバー3になってい
る。
【0017】まず、図2を使用してスパッタチャンバー
2の構成について説明する。図2は、図1に示すスパッ
タチャンバー2の概略構成を示す正面図である。図2に
示すスパッタチャンバー2は、内部を排気する排気系2
2と、スパッタチャンバー2内に被スパッタ面を露出さ
れるようにして設けられたターゲット23と、ターゲッ
ト23に所定の電力を与えるスパッタ電源231と、タ
ーゲット23の背後に設けられた磁石機構24と、スパ
ッタチャンバー2内に所定のスパッタ用ガスを導入する
ガス導入手段25と、ターゲット23に対向したスパッ
タチャンバー2内の所定の位置に基板9を配置するため
の基板ホルダー26とから主に構成されている。
【0018】排気系22は、クライオポンプ等の真空ポ
ンプ221を使用してスパッタチャンバー2内を10-8
Torr程度まで排気可能に構成される。排気系22
は、バリアブルオリフィス等の排気速度調整器222を
有する。
【0019】ターゲット23は、絶縁材232を介して
スパッタチャンバー2に取り付けられている。ターゲッ
ト23は、この実施形態ではチタン製である。スパッタ
電源231は、負の高電圧又は高周波電圧をターゲット
23に印加するように構成される。磁石機構24は、中
心に配置された柱状の中心磁石241と、中心磁石24
1を取り囲むリング状の周辺磁石242と、中心磁石2
41と周辺磁石242とを繋ぐヨーク243とから構成
されている。中心磁石241の前面と周辺磁石242の
前面とは互いに異なる磁極になっており、図2に示すよ
うなアーチ状の磁力線244がターゲット23を貫いて
設定されるようになっている。スパッタ電源231がタ
ーゲット23を介してスパッタチャンバー2内に設定す
る電界は、アーチ状の磁力線244の頂点付近で磁界と
直交する。このため、形成されるスパッタ放電におい
て、電子はマグネトロン運動を行うようになり、マグネ
トロン放電が達成される。このため、中性ガス分子のイ
オン化の効率が高くなり、高効率でスパッタリングが行
える。
【0020】ガス導入手段25は、本実施形態では、ア
ルゴンガスをスパッタ用ガスとして導入するようになっ
ている。ガス導入手段25は、アルゴンガスを溜めたボ
ンベ250とスパッタチャンバー2とを繋ぐ配管251
と、配管251上に設けたバルブ252や流量調整器2
53等から構成されている。
【0021】基板ホルダー26は、上面に基板9を載置
して保持するよう構成されている。基板ホルダー26に
は、静電吸着によって基板9を所定位置に固定する静電
吸着機構が必要に応じて設けられる。また、基板9を所
定温度に加熱するヒータ261が基板ホルダー26内に
設けられている。
【0022】本実施形態では、スパッタチャンバー2内
では、イオン化スパッタによって成膜を行うようになっ
ている。即ち、スパッタチャンバー2は、ターゲット2
3から放出されるスパッタ粒子をイオン化するイオン化
手段27を有する。イオン化手段27は、高周波エネル
ギーによってスパッタ粒子をイオン化させるようになっ
ており、スパッタチャンバー2内に設けられたイオン化
電極271と、イオン化電極271に高周波エネルギー
を供給する高周波電源272とから構成されている。
【0023】イオン化電極271は、ターゲット23か
ら基板9へのスパッタ粒子の飛行空間を取り囲むように
設けられている。イオン化電極271には、例えば、金
属メッシュを円筒状に形成したものやコイル状のものが
使用される。高周波電源272としては、例えば周波数
13.56Hz出力1kW程度のものが使用される。イ
オン化電極271によってスパッタチャンバー2内に設
定される高周波電界は、上記スパッタ放電によるプラズ
マPとは別に高周波放電によるプラズマP’を形成す
る。ターゲット23から放出される中性スパッタ粒子
は、このプラズマP’中の通過する際に、プラズマP’
中のイオンや電子と衝突してイオン化する(以下、イオ
ン化スパッタ粒子)ようになっている。
【0024】一方、基板ホルダー24には、電界設定手
段28が設けられている。電界設定手段28は、スパッ
タチャンバー2内に基板9に垂直な電界を設定し、上記
イオン化スパッタ粒子を基板9に垂直に入射させるよう
構成されている。電界設定手段28としては、本実施形
態では、基板ホルダー26に高周波電圧を印加して高周
波とプラズマP’との相互作用により基板9に負の自己
バイアス電圧を与える基板用高周波電源281が採用さ
れている。基板用高周波電源281としては、例えば1
3.56MHz出力300W程度のものが使用できる。
また、基板用高周波電源281と基板ホルダー26との
間には、整合器282が設けられている。さらに、基板
9及び基板ホルダー26がいずれも導体である場合、高
周波の伝送経路に所定のコンデンサが設けられ、コンデ
ンサを介して基板9に高周波電圧を印加するよう構成さ
れる。
【0025】コンデンサ等のキャパシタンスを介して基
板9に高周波電圧を印加すると、キャパシタンスの充放
電にプラズマP’中の電子と正イオンが作用し、電子と
正イオンの移動度の違いによって基板9に負の自己バイ
アス電位が生じる。プラズマP’の空間電位はほぼ接地
電位もしくは20ボルト程度の正の電位であり、負の自
己バイアス電位が生じた基板9とプラズマP’との間
に、基板9に向かって徐々に電位が下がる電界が設定さ
れる。この電界の向きは基板9に対して垂直であり、正
にイオン化されたスパッタ粒子はこの電界によって加速
されて基板9に垂直に入射するようになっている。
【0026】次に、このスパッタチャンバー2内におけ
る装置の動作について、図2を使用して説明する。ま
ず、基板9は搬送機構11によってセパレーションチャ
ンバー1からゲートバルブ21を通してスパッタチャン
バー2内に搬入される。スパッタチャンバー2内は、排
気系22によって所定圧力まで予め排気されており、基
板9は基板ホルダー26に載置される。基板ホルダー2
6内のヒータ261が予め動作しており、基板ホルダー
26に載置された基板9は、ヒータ261の熱によって
所定温度まで急速に加熱され、その温度が維持される。
【0027】そして、ゲートバルブ21を閉じた後、ガ
ス導入手段25が動作し、スパッタ用ガスとしてのアル
ゴンガスがスパッタチャンバー2内に導入される。ガス
導入手段25の流量調整器233によってアルゴンガス
の流量を調整するとともに排気系22の排気速度調整器
221によって排気速度を調整し、スパッタチャンバー
2内の圧力を所定の圧力に保つ。この状態で、スパッタ
電源231を動作させ、アルゴンガスにスパッタ放電を
生じさせてターゲット23をスパッタさせる。同時にイ
オン化手段27の高周波電源272及び電界設定手段2
8の高周波電源281を動作させる。イオン化手段27
によって形成されたプラズマP’中を通過する際に生成
されたイオン化スパッタ粒子は、電界設定手段28が設
定した電界によって加速されて基板9により垂直に近い
角度で入射する。この結果、基板9の表面に形成された
微細なホールの底面や側面に到達し易くなり、底面や側
面に十分な被覆性で薄膜が作成される。
【0028】このような成膜を所定時間行った後、電界
設定手段28、イオン化手段27、スパッタ電源231
及びガス導入手段25の動作をそれぞれ停止させ、排気
系22によってスパッタチャンバー2内を再び所定圧力
まで排気する。その後、ゲートバルブ21を開けて基板
9をスパッタチャンバー2から取り出す。これによっ
て、スパッタチャンバー2内の一連の動作が終了する。
【0029】次に、図1に示すCVDチャンバー3の構
成について説明する。図3は、図1に示すCVDチャン
バー3の概略構成を示す正面図である。図3に示すCV
Dチャンバー3は、内部を排気する排気系32と、内部
に所定のCVD用ガスを導入するガス導入手段33と、
所定位置に基板9を配置するための基板ホルダー34と
を備えている。
【0030】後述するように、CVDチャンバー3内に
は活性の高い塩素系のガスが導入されるため、排気系3
2は、排気速度の高い高性能の真空ポンプ321を使用
する必要がある。具体的には、排気系32は、真空ポン
プ321として、排気速度1000リットル/秒程度の
ターボ分子ポンプを使用し、CVDチャンバー3内を1
7 Torr〜108 Torr程度の到達圧力まで排気
できるように構成される。尚、排気系32は、バリアブ
ルオリフィス等の排気速度調整器322を有する。
【0031】ガス導入手段33は、CVD用ガスとし
て、四塩化チタンと水素と窒素の混合ガスを導入できる
よう構成されている。各々のガス導入系には、バルブ3
31や流量調整器332が設けられている。尚、これら
の混合ガスにさらにアンモニアガスを添加すると、微細
なホールへの成膜の被覆性が向上する場合があり、アン
モニアガスが必要に応じて添加される。
【0032】基板ホルダー34は、上面に基板9を載置
して保持するよう構成されている。基板ホルダー34に
は、静電吸着によって基板9を所定位置に固定する静電
吸着機構が必要に応じて設けられる。また、基板9を所
定温度に加熱するヒータ35が基板ホルダー34内に設
けられている。ヒータ35は、通電によりジュール熱を
発生させる方式のものが例えば使用され、基板9を40
0〜700℃程度に加熱維持できるよう構成される。基
板9の温度は、不図示の熱電対等の温度センサで検出さ
れ、不図示の制御部によって負帰還制御される。
【0033】また、本実施形態におけるCVDチャンバ
ー3は、プラズマCVDを行うようになっている。即
ち、CVDチャンバー3はプラズマP”を形成するプラ
ズマ形成手段36を備えており、プラズマP”の作用に
より成膜を行うよう構成されている。プラズマ形成手段
36は、CVDチャンバー3内に設けられた高周波電極
361と、高周波電極361に高周波電力を供給する高
周波電源362とから構成されている。ガス導入手段3
3によってCVDチャンバー3内に導入されたCVD用
ガスは、高周波電極361によって設定された高周波電
界からエネルギーを受け取り、プラズマP”が形成され
るようになっている。
【0034】尚、高周波電極361は、ガス吹き出し用
の穴を均等に設けた板状に形成されたり、メッシュ状に
形成されたりする。高周波電極361を通してCVD用
ガスが下方に拡散し、プラズマP”が形成されるように
なっている。尚、高周波電極361として下面にガス吹
き出し穴を有する中空の円盤状のものを使用し、この高
周波電極361の内部空間に一旦溜めてからCVD用ガ
スを導入するよう構成される場合がある。
【0035】ガス導入手段33によって導入された四塩
化チタンは、プラズマP”の作用によって分解し、混合
されている窒素と反応して基板9の表面に窒化チタンを
析出させ、窒化チタン薄膜が堆積するようになってい
る。尚、混合される水素ガスは、プラズマ形成手段36
による高周波放電の放電開始を容易にする働きを有して
いる。
【0036】また、CVDチャンバー3には、内部の圧
力を測定する二つの処理用真空計371,372が設け
られている。このうち、第一の処理用真空計371は、
成膜時の比較的高い圧力を測定するものであり、具体的
には隔膜真空計等である。また、第二の処理用真空計3
72は、CVDチャンバー3内の残留ガスを検出する残
留ガス検出計として設けられるものである。第二の処理
用真空計372は、成膜後の高真空排気の際の比較的低
い圧力を測定するものであり、具体的には電離真空計等
が使用される。尚、質量分析計等の分圧を測定するもの
も、残留ガス検出計として使用できる。
【0037】さらに、CVDチャンバー3内には、CV
Dチャンバー3内で使用される反応性ガスを吸着するゲ
ッター材38が設けられている。ゲッター材38は、本
実施形態ではジルコニウムが使用されている。ゲッター
材38内には、ゲッター材38を加熱するヒータ381
が設けられており、ゲッター材38を700℃程度に加
熱できるようになっている。尚、ゲッター材38として
は、ジルコニウム以外にチタン等が使用できる。加熱さ
れたゲッター材38は、CVDチャンバー3内に残留す
る塩素等の有害なガスを吸着して反応する。このため、
このような有害な残留ガスがセパレーションチャンバー
1内に拡散するのが抑制される。尚、図2に示すよう
に、前述したスパッタチャンバー2内にも、上記ゲッタ
ー材38と同様のゲッター材29を備えている。ゲッタ
ー材29は同様にヒータ29を有し、ゲッター材29を
所定温度に加熱して有害ガスの吸着を効率よく行わせる
ようになっている。
【0038】次に、図3を使用して、CVDチャンバー
3とセパレーションチャンバー1との間に設けられたゲ
ートバルブ室310の構成について説明する。ゲートバ
ルブ室310は、内部にゲートバルブ31を設けた小さ
な気密な容器である。このゲートバルブ室310には、
排気系311が設けられている。
【0039】排気系311は、排気速度100リットル
/秒程度の排気速度の真空ポンプ312を有し、前述し
たCVDチャンバー3の真空ポンプ321の排気速度よ
りかなり小さい。従って、ゲートバルブ室310内はC
VDチャンバー3内に対して高い圧力の状態で排気され
る。つまり、ゲートバルブ室310はCVDチャンバー
3に対して差動排気される。ゲートバルブ31は、ゲー
トバルブ室310の壁部に設けた基板搬送口を気密に塞
いだり開いたりすることが可能となっている。ゲートバ
ルブ31には、バルブ駆動機構313が付設されてい
る。バルブ駆動機構313は、エアシリンダ等の直線移
動機構であり、ゲートバルブ31を直線移動させて開閉
動作を行わせるようになっている。
【0040】また、図3に示すように、セパレーション
チャンバー1には、不活性ガス導入系12が設けられて
いる。この不活性ガス導入系12は、セパレーションチ
ャンバー1内にアルゴン等の不活性ガスを導入するよう
構成されている。尚、セパレーションチャンバー1に
は、内部の圧力を測定するセパレーション用真空計13
が設けられている。セパレーション用真空計13として
は、例えばペニングゲージ等が使用できる。また、図3
に示すように、セパレーションチャンバー1内にも、C
VDチャンバー3内のゲッター材38と同様のゲッター
材14を備えている。ゲッター材14は同様にヒータ1
5を有し、ゲッター材14を所定温度に加熱して有害ガ
スの吸着を効率よく行わせるようになっている。
【0041】次に、ゲートバルブ31の動作を制御する
制御部6の構成について説明する。まず、制御部6は、
セパレーションチャンバー1内の圧力がCVDチャンバ
ー3内の圧力より高いことを確認した後、ゲートバルブ
31を開けてCVDチャンバー3とセパレーションチャ
ンバー1との間の基板9の搬送を行うよう構成されてい
る。具体的には、制御部6は、セパレーション用真空計
13からの測定信号と第二の処理用真空計372からの
測定信号との差に従って制御信号を発生させる第一のオ
ペアンプ61を有する。第一のオペアンプ61は、セパ
レーション用真空計13の測定信号の方が第二の処理用
真空計372の測定信号より大きい場合に、制御信号を
発生させるようになっている。
【0042】また、制御部6は、CVDチャンバー3内
の残留ガスの量が所定以下になったのを確認してゲート
バルブ31を開ける制御を行うようになっている。具体
的には、制御部6は、残留ガス検出計として用いた第二
の処理用真空計372の測定信号が一方の入力信号とし
て入力される第二のオペアンプ62を備えている。第二
のオペアンプ62には電圧設定回路621が設けられて
おり、電圧設定回路621で設定された電圧が第二のオ
ペアンプ62に他方の入力として入力されるようになっ
ている。そして、第二の処理用真空計372の測定信号
の大きさが電圧設定回路621からの入力に比べて小さ
い場合に、出力信号を発生させるようになっている。
【0043】さらに、制御部6は、第一のオペアンプ6
1の出力信号と第二のオペアンプ62の出力信号とが入
力されるAND回路63を有している。AND回路63
は、両方の信号が入力された場合に出力信号を発生させ
る。AND回路63の出力信号は、ゲートバルブ31を
駆動するバルブ駆動機構313に送られるようになって
いる。この結果、セパレーションチャンバー1内の圧力
がCVDチャンバー3内の圧力より高く、かつ、CVD
チャンバー3内の残留ガスの検出値が所定の値以下の場
合に限り、バルブ駆動機構313が動作するようになっ
ている。
【0044】次に、図3を使用して、CVDチャンバー
4内の装置の動作について説明する。まず、基板9は搬
送機構11によってセパレーションチャンバー1からゲ
ートバルブ31を通してCVDチャンバー3内に搬入さ
れる。CVDチャンバー3内は、排気系32によって所
定圧力まで予め排気されており、基板9は基板ホルダー
34に載置される。基板ホルダー34内のヒータ35が
予め動作しており、基板ホルダー34に載置された基板
9は、ヒータ35の熱によって所定温度まで急速に加熱
され、その温度が維持される。
【0045】そして、ゲートバルブ31を閉じた後、ガ
ス導入手段33が動作し、所定のCVD用ガスがCVD
チャンバー3内に導入される。ガス導入手段33の各流
量調整器332によってCVD用ガスの流量及び混合比
を調整するとともに排気系32の排気速度調整器321
によって排気速度を調整し、CVDチャンバー3内を所
定の圧力に保つ。この状態で、プラズマ形成手段36を
動作させる。即ち、高周波電源362から高周波電極3
61に高周波電力を供給し、CVDチャンバー内に高周
波電界を設定する。導入されたCVD用ガスにはこの高
周波電界によって高周波放電が生じ、プラズマP”が形
成される。導入された四塩化チタンはこのプラズマP”
の作用によって分解するとともに窒素と反応し、基板9
の表面に窒化チタンを析出させる。所定時間経過する
と、この窒化チタンは薄膜に成長し、所定の厚さの窒化
チタン薄膜が作成される。
【0046】その後、プラズマ形成手段36及びガス導
入手段33の動作を停止し、CVDチャンバー3内を再
度高真空排気する。この際、CVDチャンバー3内の圧
力は第二の処理用真空計372によって測定されてお
り、その測定値は、第一のオペアンプ61と第二のオペ
アンプ62に送られる。そして、前述した通り、CVD
チャンバー3内の圧力がセパレーションチャンバー1内
の圧力より低く、CVDチャンバー内の残留ガスの検出
値が所定の値以下の場合に限り、バルブ駆動機構313
に駆動信号が送られ、ゲートバルブ31が開く。ゲート
バルブ31が開いたら、搬送機構11は基板9をCVD
チャンバー3から取り出す。これで、CVDチャンバー
3内での一連の動作が終了する。
【0047】次に、図1に戻り、他の処理チャンバー4
の構成について説明する。他の処理チャンバーのうちの
一つは、成膜前に基板9をスパッタエッチングしてクリ
ーニングするエッチングチャンバー4aとして構成され
る。装置に搬入される基板9の表面には、自然酸化膜や
保護膜が形成されている場合がある。このような膜が形
成されたままであると、作成する薄膜の電気特性が低下
したり薄膜の付着性が悪くなったりする問題がある。そ
こで、成膜に先立ち、基板9の表面をスパッタエッチン
グして自然酸化膜や保護膜を除去している。
【0048】エッチングチャンバー4aは、アルゴン等
のスパッタエッチング用のガスを導入する手段と、導入
されたガスに高周波エネルギーを供給するなどしてプラ
ズマを形成する手段と、プラズマ中から正イオンを引き
出して基板9に入射させる電界を設定する手段とを備え
ている。プラズマ中の正イオンが基板の表面に入射する
と、表面の自然酸化膜や保護膜がスパッタエッチングさ
れて除去される。この結果、基板9の本来の材料の清浄
な表面が露出する。
【0049】また、他の処理チャンバーのうちの別の一
つは、成膜前に基板9を予備加熱するプリヒートチャン
バー4bとして構成される。プリヒートチャンバー4b
は、前述した基板ホルダー26,34と同様の不図示の
基板ホルダーを備えている。基板ホルダー内には抵抗発
熱方式等のヒータが設けられており、基板ホルダーに載
置された基板9を200〜600℃程度まで加熱できる
よう構成されている。加熱時間は、100〜200秒程
度である。尚、基板ホルダーに基板9を静電吸着させて
熱伝導性を向上させたり、基板ホルダーと基板9との間
の隙間に熱伝導性を向上させるガスを供給したりことが
ある。予備加熱の主な目的は、脱ガス即ち基板9の吸蔵
ガスを加熱して放出させることにある。また、予め所定
温度まで基板9を加熱しておくと、スパッタチャンバー
2内での加熱に要する時間が短縮できるメリットもあ
る。
【0050】以上で本実施形態の装置の構成についての
説明を終了し、次に装置の全体の動作について説明す
る。図1において、不図示のオートローダによって所定
数の基板9が一方のロードトックチャンバー5に搬入さ
れている。搬送機構11は、この一方のロードロックチ
ャンバー5から一枚の基板9を取り出し、まずエッチン
グチャンバー4aに送る。エッチングチャンバー4aで
は、前述の通り表面の自然酸化膜や保護膜が除去され
る。次に、搬送機構11はこの基板9をプリヒートチャ
ンバー4bに送る。基板9は、プリヒートチャンバー4
b内で予備加熱され、脱ガスが行われる。
【0051】その後、搬送機構11はこの基板9をスパ
ッタチャンバー2に送る。スパッタチャンバー2内で
は、前述したようにチタン製のターゲット23をアルゴ
ンガスでスパッタし、チタン薄膜を基板9の表面に堆積
させる。この際、ターゲット23から放出されるスパッ
タ粒子がイオン化し、電界によってより垂直9に基板に
入射するため、微細なホールの内面の被覆性が向上す
る。
【0052】その後、搬送機構11はこの基板9をCV
Dチャンバー3に送る。CVDチャンバー3では、前述
したように、四塩化チタンと窒素とを含むCVD用ガス
のプラズマCVDによって基板9の表面に窒化チタン薄
膜を堆積させる。これによって、チタン薄膜の上に窒化
チタン薄膜を積層したコンタクト膜バリア膜の積層構造
が得られる。
【0053】その後、搬送機構11はこの基板9をCV
Dチャンバー3から取り出し、他方のロードロックチャ
ンバー5に送る。尚、他の処理チャンバー4のうちの一
つは必要に応じて冷却チャンバーとされる。冷却チャン
バーは、水冷された基板ステージを有し、この基板ステ
ージに基板9を所定時間載置することで基板9を冷却す
るよう構成される。このようにして冷却した後、基板9
は、ロードロックチャンバー5に戻される。
【0054】このようにして、一枚の基板9について、
エッチングチャンバー4a、プリヒートチャンバー4
b、スパッタチャンバー2、CVDチャンバー3の順に
搬送しながら処理を連続して行い、チタン薄膜と窒化チ
タン薄膜を真空中で連続して形成する。このチタン薄膜
は前述したコンタクト膜として使用され、窒化チタン薄
膜は前述したバリア膜として使用される。尚、一枚の基
板9がプリヒートチャンバー4bに送られて予備加熱さ
れる際には、次の基板9がエッチングチャンバー4aに
搬入されて処理されており、各基板9が各チャンバー4
a,4b,2,3に次々に搬入されて枚葉処理される。
従って、装置全体の生産性は極めて高い。
【0055】上述した構成及び動作である本実施形態の
装置では、スパッタチャンバー2とCVDチャンバー3
という全く異質な処理チャンバーを複合させている。こ
のような場合、処理の内容が異なるために、処理チャン
バー2,3の雰囲気も互いに異なり、従って、雰囲気ガ
スが相互に拡散してお互いの雰囲気を汚損する問題が生
じてくる。特に、CVDチャンバー3では、塩素系ガス
等の反応性の高いガスを使用するため、このようなガス
がスパッタチャンバー2に拡散すると、スパッタチャン
バー3での処理の質を著しく損なう原因となり易い。
【0056】しかしながら、本実施形態では、CVDチ
ャンバー3内の圧力がセパレーションチャンバー1より
も低く、かつ、CVDチャンバー3内の残留ガスの検出
値が所定の値以下になった後にゲートバルブ31を開け
るようにしているので、CVDチャンバー3内の残留ガ
スがセパレーションチャンバー1に拡散してしまう可能
性は極めて低い。このため、この残留ガスがスパッタチ
ャンバー2まで拡散してしまう可能性は殆ど無くなって
いる。
【0057】尚、CVDチャンバー3の圧力がセパレー
ションチャンバー1より低いという条件だけでゲートバ
ルブ31を開けたり、残留ガスの検出値が所定の値以下
であるという条件だけでゲートバルブ31を開けたりす
る場合でも、十分に効果がある。両方の条件を成立させ
るのは、信頼性をより向上させるたである。
【0058】また、スパッタチャンバー2とセパレーシ
ョンチャンバー1の間のゲートバルブ21については、
セパレーションチャンバー1の圧力がスパッタチャンバ
ー2より低い場合に限って開けられるよう制御部を設け
るようにすると良い。このようにすると、セパレーショ
ンチャンバー1内に万が一CVDチャンバー3の残留ガ
スが拡散してきていても、このガスがスパッタチャンバ
ー2まで拡散する可能性がさらに低くなる。また、スパ
ッタチャンバー2内の残留ガスがセパレーションチャン
バー1に拡散しないようにするためには、その逆であ
り、スパッタチャンバー2内の圧力がセパレーションチ
ャンバー1よりも低い場合に限ってゲートバルブ21を
開けるようにすると良い。
【0059】いずれにしても、本実施形態の装置では、
イオン化スパッタリングによって窒化チタン薄膜を微細
なホールに対して被覆性よく作成し、その上にCVDに
よって窒化チタン薄膜を同様に被覆性よく作成してい
る。このため、高アスペクト比のホールの内面に十分な
厚さのチタン/窒化チタンの積層膜が得られる。従っ
て、高集積度化するデバイスのコンタクト膜バリア膜の
連続作成技術として最適なものとなる。
【0060】
【実施例】次に、上記実施形態の属する実施例について
説明する。まず、スパッタチャンバー2におけるスパッ
タリングの条件としては、以下の条件が挙げられる。 ・スパッタ用ガス;アルゴン ・ガスの流量;100cc/分 ・圧力;60mTorr ・スパッタ電源の出力電圧;−500V ・基板の温度;300℃ ・イオン化手段の高周波電源;13.56Hz800W ・電界設定手段の高周波電源;13.56Hz200W 上記条件によると、500オングストローム毎分程度の
成膜速度でチタン薄膜が作成できる。尚、アスペクト比
5のホールに対するボトムカバレッジ率(ホールの周囲
の面に対するホールの底面への成膜速度の比)は、40
%程度である。
【0061】また、CVDチャンバー3におけるCVD
の条件としては、以下の条件が挙げられる。 ・CVD用ガス;TiCl4 とN2 とH2 の混合ガス ・ガスの流量比;TiCl4 :N2 :H2 =500cc
/分:20cc/分:5cc/分=100:4:1 ・全ガス流量;525cc/分 ・圧力;0.12Torr ・基板の温度;485℃ ・プラズマ形成手段の高周波電源;60Hz500W
【0062】上記条件によると、300オングストロー
ム毎分程度の成膜速度で窒化チタン薄膜が作成できる。
尚、アスペクト比5のホールに対するボトムカバレッジ
率(ホールの周囲の面に対するホールの底面への成膜速
度の比)は、70%程度である。
【0063】以上のコンタクト膜バリア膜連続作成装置
の発明の実施形態は、同時に異種薄膜連続作成装置の発
明の実施形態でもあるが、コンタクト膜バリア膜連続作
成以外の例として、銅配線プロセスにおけるTaスパッ
タ膜(スパッタにより作成されたタンタル膜)とCuC
VD膜(CVDにより作成された銅膜)等の異種薄膜の
連続作成に本願発明の装置を用いることができる。尚、
低圧遠隔スパッタは上述したような問題を有するが、ス
パッタチャンバー2において低圧遠隔スパッタが行われ
るように構成されることを、本願発明は排除するもので
はない。
【0064】
【発明の効果】以上説明した通り、本願発明によれば、
異種薄膜を真空中で連続して作成でき、かつ、その異種
薄膜によって高アスペクト比のホールの内面を十分に被
覆できる装置が提供され、さらにそのような装置を使用
して、質の良いコンタクト膜バリア膜の積層構造を得る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るコンタクト膜バリア膜連続作成
装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すスパッタチャンバー2の概略構成を
示す正面図である。
【図3】図1に示すCVDチャンバー3の概略構成を示
す正面図である。
【図4】異種薄膜の連続作成を行う例を説明した図であ
る。
【図5】低圧遠隔スパッタの問題点を説明した図であ
り、(a)は基板の周辺部のホールへの成膜の状況を、
(b)は基板の中央部のホールへの成膜の状況を示して
いる。
【符号の説明】
1 セパレーションチャンバー 11 搬送機構 2 スパッタチャンバー 21 ゲートバルブ 22 排気系 23 ターゲット 231 スパッタ電源 24 磁石機構 25 ガス導入手段 26 基板ホルダー 27 イオン化手段 28 電界設定手段 3 CVDチャンバー 31 ゲートバルブ 32 排気系 33 ガス導入手段 34 基板ホルダー 35 ヒータ 36 プラズマ形成手段 4a エッチングチャンバー 4b プリヒートチャンバー 41 ゲートバルブ 5 ロードロックチャンバー 51 ゲートバルブ 6 制御部 61 第一のオペアンプ 62 第二のオペアンプ 621 電圧設定回路 63 AND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/203 H01L 21/203 S 21/205 21/205 21/68 21/68 A 21/768 21/90 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面の所定領域に電気的導通を図
    るためのコンタクト膜とそのコンタクト膜の上に相互拡
    散を防止するバリア膜とを連続して作成するコンタクト
    膜バリア膜連続作成装置であって、 セパレーションチャンバーを介して気密に接続された複
    数の処理チャンバーを有し、これら複数の処理チャンバ
    ーのうちの一つはスパッタリングによって前記コンタク
    ト膜を作成するスパッタチャンバーであり、別の一つは
    化学的気相成長によって前記コンタクト膜の上に前記バ
    リア膜を作成するCVDチャンバーであり、セパレーシ
    ョンチャンバーには、前記コンタクト膜が作成された基
    板を真空中でCVDチャンバーに搬送する搬送機構が設
    けられていることを特徴とするコンタクト膜バリア膜連
    続作成装置。
  2. 【請求項2】 前記スパッタチャンバー内には、ターゲ
    ットから放出されるスパッタ粒子をイオン化するイオン
    化手段が設けられており、イオン化したスパッタ粒子を
    基板に垂直な方向に加速する電界を設定する電界設定手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコ
    ンタクト膜バリア膜連続作成装置。
  3. 【請求項3】 基板の表面に異種の薄膜を連続して作成
    する異種薄膜連続作成装置であって、 セパレーションチャンバーを介して気密に接続された複
    数の処理チャンバーと、各処理チャンバーとセパレーシ
    ョンチャンバーとの間に設けられたゲートバルブとを有
    し、 複数の処理チャンバーのうちの一つはスパッタリングに
    よって第一の薄膜を作成するスパッタチャンバーであ
    り、別の一つは化学的気相成長によって第一の薄膜とは
    異なる種類の第二の薄膜を作成するCVDチャンバーで
    あり、セパレーションチャンバーには、第一の薄膜が作
    成された基板を真空中でCVDチャンバーに搬送する搬
    送機構が設けられており、 さらに、セパレーションチャンバーは、内部に不活性ガ
    スを導入する不活性ガス導入系を有し、セパレーション
    チャンバー内の圧力が処理チャンバーの圧力より高いこ
    とを確認した後にゲートバルブを開けて処理チャンバー
    とセパレーションチャンバーとの間の基板の搬送を行う
    制御部を備えていることを特徴とする異種薄膜連続作成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記セパレーションチャンバー内の圧力
    を測定するセパレーション用真空計と、前記処理チャン
    バー内の圧力を測定する処理用真空計とが設けられてお
    り、前記制御部は、セパレーション用真空計からの測定
    信号と処理用真空計からの測定信号との差に従って制御
    信号を発生させるオペアンプを有し、このオペアンプか
    らの制御信号に従って前記ゲートバルブを開閉する制御
    を行うものであることを特徴とする請求項3記載の異種
    薄膜連続作成装置。
  5. 【請求項5】 前記セパレーションチャンバー内又は前
    記スパッタチャンバー内には、前記CVDチャンバー内
    で使用される反応性ガスを吸着するゲッター材が設けら
    れていることを特徴とする請求項3又は4記載の異種薄
    膜連続作成装置。
  6. 【請求項6】 前記CVDチャンバーは、内部の残留ガ
    スを検出する残留ガス検出計を備えており、この残留ガ
    ス検出計の検出信号が所定のレベル以下になったのを確
    認して前記CVDチャンバーと前記セパレーションチャ
    ンバーとの間のゲートバルブを開ける制御を行う制御部
    を備えていることを特徴とする請求項3、4又は5記載
    の異種薄膜連続作成装置。
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