JPH11144654A - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

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JPH11144654A
JPH11144654A JP9306769A JP30676997A JPH11144654A JP H11144654 A JPH11144654 A JP H11144654A JP 9306769 A JP9306769 A JP 9306769A JP 30676997 A JP30676997 A JP 30676997A JP H11144654 A JPH11144654 A JP H11144654A
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ray
electron beam
cathode
center axis
irradiation
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JP9306769A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Ishibashi
清隆 石橋
Kazuji Yokoyama
和司 横山
Chikara Ichihara
主税 一原
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転対陰極の振動によるX線の照射対象範囲
の変動を許容範囲内に収めることができるX線発生装置
を提供する。 【解決手段】 電子銃から発せられた電子ビームが回転
対陰極の照射対象部に照射されることにより発生するX
線のうち,所定の方向に発生したX線のみが取り出され
る。その所定の取り出し方向は,上記電子ビームの上記
回転対陰極への照射中心軸とのなす角が,0°±θ,若
しくは180°±θ(θ=30°)の範囲に設定され
る。また,上記θは,θ=sin-1(δ1 /δ2 ),
(但し,δ1:X線の取り出し方向の中心軸の変動量の
許容上限値,δ2 :電子ビームの上記回転対陰極への照
射中心軸方向へのX線発生点の変位量の最大値)により
適宜適当な値が求められる。回転対陰極が振動すると,
照射対象部の位置,即ちX線発生点の位置は,電子ビー
ムの上記回転対陰極への照射中心軸に沿って移動するた
め,上記のような範囲にX線の取り出し方向を設定すれ
ば,回転対陰極が振動してもX線の中心軸の変動量を許
容範囲内に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,X線発生装置に係
り,詳しくは,電子銃から発せられた電子ビームを回転
対陰極の所定の照射対象部に照射してX線を発生させ,
所定方向へ発せられたX線のみを取り出すようにしたX
線発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,例えば集積回路の製造等に用
いられるX線露光装置などで用いられているX線発生装
置では,電子ビームのターゲット(陽極)となる対陰極
として,内部に冷却水を循環させながら回転する円盤状
の回転対陰極が用いられている。これは,大量処理を行
うために,発生させるX線の強度を上げようとすると,
大電流の電子ビームを上記対陰極に照射する必要がある
が,その際,その大電流の電子ビームにより発生する熱
による上記対陰極の損傷を防止する必要があるからであ
る。このような従来のX線発生装置として,例えば特開
昭59−151425号公報に提案されている発明(以
下,従来技術という)がある。以下,図7を用いて上記
従来技術に係るX線発生装置A0について説明する。X
線発生装置A0は,図7に示すように,真空容器26に
対して固設され,電子ビーム30を発生させる電子銃2
1と,上記真空容器26内に中心軸P周りに回動可能な
状態で設置された円盤状の回転対陰極24と,上記電子
ビーム30が上記回転対陰極24に照射されることによ
り発生するX線を透過させて取り出すX線透過窓25と
を主な要素として構成されている。また,上記電子銃2
1は,電子ビーム30を発生させる電子源22と,該電
子ビーム30を上記回転対陰極24の表面に集束させる
電子レンズ23とを具備している。また,上記回転対陰
極24は中空構造となっており,内部には仕切り板24
aが設けられ,矢印方向に循環される冷却水により冷却
される。
【0003】以上のような構成を有するX線発生装置A
0によりX線を発生させる際には,まず上記電子銃21
の電子源22より電子ビーム30が発せられる。発せら
れた電子ビーム30は,上記電子レンズ23により集束
され,上記回転対陰極24の照射対象部24bに照射さ
れる。照射面24bに照射された電子ビーム30は,上
記照射対象部24bの表面から内部に進入し,所定の深
さの位置(以下の説明では,この所定の深さは無視す
る)でX線を発生させる。その際,X線は全方向に発生
するが,その内,X線透過窓25を通過した所定方向の
X線31のみが取り出され,基板等の照射対象物Qに照
射される。尚,上記X線発生装置A0では,上記電子ビ
ーム30の照射中心軸30aとX線31の取り出し方向
の中心軸31aとのなす角βは,90°+αとなるよう
に調整されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような回転対陰
極24では,内部に冷却水を流しながら回転させるた
め,冷却水の脈流等の影響により数10μmオーダーの
振動は避けられないが,この回転対陰極24の振動によ
り,上記従来のX線発生装置A0では以下のような問題
点が発生する。図8の模式図に示すように,回転対陰極
24が振動により破線で示す24′の位置に変位したと
すると,電子ビーム30の上記回転対陰極24への照射
対象部24bは,上記電子ビーム30の照射中心軸30
a方向にずれた24b′の位置に移動する。当然これに
伴ってX線発生位置もずれるため,上記電子ビーム30
の照射中心軸30aとX線31の取り出し方向の中心軸
31aとのなす角βが90°+αである本装置A0で
は,取り出されるX線31は,破線31′で示すように
中心軸31aと垂直な方向に変動する。このようなX線
31の照射位置の変動はX線31の照射対象範囲を拡大
させ,このX線発生装置A0を用いた露光装置などの分
解能の低下を引き起こしてしまう。このような分解能の
低下は,例えば半導体デバイス分野等のように加工や検
査にサブミクロン以下の分解能が要求される場合には容
認できない問題点となる。本発明は上記事情に鑑みてな
されたものであり,その目的とするところは,回転対陰
極の振動によるX線の照射対象範囲の変動を許容範囲内
に収めることができるX線発生装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,電子銃から発せられた電子ビームを回転対
陰極の所定の照射対象部に照射してX線を発生させ,所
定方向へ発せられたX線のみを取り出すようにしたX線
発生装置において,上記電子ビームの上記回転対陰極へ
の照射中心軸と,上記X線の取り出し方向の中心軸との
なす角が,0°若しくは180°に対して±θ以内の範
囲となるように構成されてなることを特徴とするX線発
生装置として構成されている。尚,上記θは30°とす
る。また,上記θは, θ=sin-1(δ1 /δ2 ) 但し,δ1 :X線の取り出し方向の中心軸の変動量の許
容上限値。 δ2 :電子ビームの上記回転対陰極への照射中心軸方向
へのX線発生点の変位量の最大値。 により表すことができ,上記δ1 ,δ2 に応じて適宜最
適なθを求めることができる。更に,上記電子ビームを
偏向する偏向手段を具備することにより,上記電子ビー
ムの上記回転対陰極への照射中心軸を任意の方向に設定
することができるため,装置内のレイアウトの自由度が
向上する。また,上記回転対陰極の所定の照射対象部
を,X線を透過できる程度に薄い材料で構成し,上記X
線の取り出し方向を,上記所定の照射対象部の透過方向
に設定するような装置構成とすることもできる。
【0006】
【作用】本発明に係るX線発生装置では,電子銃から発
せられた電子ビームが回転対陰極の照射対象部に照射さ
れることによりX線が発生するが,そのうち,所定の方
向に発生したX線のみが取り出される。その所定の取り
出し方向は,上記電子ビームの上記回転対陰極への照射
中心軸とのなす角が,0°±θ,若しくは180°±θ
(θ=30°)の範囲に設定される。また,上記θは, θ=sin-1(δ1 /δ2 ) 但し,δ1 :X線の取り出し方向の中心軸の変動量の許
容上限値。 δ2 :電子ビームの上記回転対陰極への照射中心軸方向
へのX線発生点の変位量の最大値。 により適宜適当な値が求められる。回転対陰極が振動す
ると,照射対象部の位置,即ちX線発生点の位置は,電
子ビームの上記回転対陰極への照射中心軸に沿って移動
するため,上記のような範囲にX線の取り出し方向を設
定すれば,回転対陰極が振動してもX線の中心軸の変動
量を許容範囲内に抑えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係るX線発生装置A1の概略構成を示す模式図,
図2はX線発生装置A1における回転対陰極の振動に対
するX線取り出し方向の変動状態を示す説明図,図3は
X線発生装置A1における回転対陰極24の振動による
変位量δ2 と,X線の取り出し方向中心軸の変動量δ1
との関係を示す説明図,図4は本発明の実施例に係るX
線発生装置A2の概略構成を示す模式図,図5はX線発
生装置A2における回転対陰極の振動に対するX線取り
出し方向の変動状態を示す説明図,図6はX線発生装置
A2における回転対陰極24の振動による変位量δ
2 と,X線の取り出し方向中心軸の変動量δ1 との関係
を示す説明図である。
【0008】まず,本実施の形態に係るX線発生装置の
基本原理について説明する。図8を用いて説明したよう
に,従来のX線発生装置A0では,回転対陰極24が振
動により破線で示す24′の位置に変位することによ
り,電子ビーム30の上記回転対陰極24への照射対象
部24bは24b′の位置に移動し,取り出されるX線
31は破線31′で示すように中心軸31aと垂直な方
向に変動する。この時,照射対象部24bの24b′ま
での移動軌跡に注目してみると,それは電子ビーム30
の照射中心軸30a上にあることがわかる。従って,図
2に示すように,電子ビーム30の照射中心軸30aと
X線の取り出し方向の中心軸31aとを一致させるよう
に,即ち上記電子ビーム30の照射中心軸30aとX線
31の取り出し方向の中心軸31aとのなす角βが0°
になるようにすれば,回転対陰極24が振動してもX線
31の中心軸31aは全くずれないことがわかる。尚,
照射対象部24bの位置が電子ビーム30の中心軸30
aに沿って移動することにより,電子ビーム30の焦点
位置と上記照射対象部24bとの間に若干のずれが生じ
るが,電子ビームの焦点深度は深いため,その影響は無
視できる。
【0009】以上の基本原理に基づいて,本実施の形態
に係るX線発生装置A1は図1に示すように構成され
る。尚,上記従来技術と同様の構成要素については同符
号を付し,その説明は省略する。図1に示すように,X
線発生装置A1は,真空容器26内に設置された電子銃
21と,同じく真空容器26内に設置され,上記電子銃
21より発せられた電子ビーム30を偏向する偏向磁石
1(偏向手段の一例)と,同じく真空容器26内に設置
され,上記電子ビーム30のターゲット(陽極)となる
回転対陰極24と,上記真空容器26の一部に設けられ
たX線透過窓25とを具備して構成される。上記電子銃
21は,その電子ビーム送出方向が上記回転対陰極24
の回転軸Pと垂直になるように設置されている。また,
上記偏向磁石1は,上記電子銃21より送出された電子
ビーム30に対して,その中心軸30aを上記回転対陰
極24方向に90°偏向させるように作用する。更に,
上記X線透過窓25は,上記回転対陰極24の照射対象
部24bから回転軸P方向への延長線上に設けられてい
る。
【0010】以上のように構成されたX線発生装置A1
では,電子銃21の電子源22から発せられ,電子レン
ズ23により集束された電子ビーム30は,上記偏向磁
石1によりその中心軸30aを上記回転対陰極24方向
に90°曲げられ,上記回転対陰極24の照射対象部2
4bに照射される。それにより発生したX線の内,上記
X線透過窓25を通過したもの,即ち上記回転対陰極2
4の回転軸P方向へ発生したX線31のみが取り出され
る。その際,電子ビーム30の中心軸30aの方向は,
上記照射対象部24bの位置では上記回転対陰極24の
回転軸Pと一致するため,上記電子ビーム30の照射中
心軸30aとX線31の取り出し方向の中心軸31aと
のなす角βは0°となる。従って,上述したように,回
転対陰極24が振動してもX線31の中心軸31aは全
くずれることはない。以上のように,上記電子ビーム3
0の照射中心軸30aとX線31の取り出し方向の中心
軸31aとのなす角βを0°にすれば,取り出されたX
線31の中心軸31aのずれは0となり,理想的であ
る。しかしながら,上記βを完全に0°にすることは困
難であり,またそこまでの高精度を必要としない場合も
あるため,ここで上記βの許容範囲について検証する。
【0011】図3は,回転対陰極24の振動による変位
量と,X線31の取り出し方向中心軸31aの変動量と
の関係を示したものである。電子ビーム30の回転対陰
極24への照射中心軸30aとX線31の取り出し方向
中心軸31aとのずれ角をθとし,回転対陰極24の軸
方向への変位量をδ2 ,その時の上記X線31の取り出
し方向中心軸31aの変動量をδ1 とすると,図3より
次式で示す関係が得られる。 δ1 =δ2 sinθ … (1) ここで,ベアリングなどの機械精度から考えると,上記
δ2 は20μm以下に抑えられると考えられる。また,
光電子分光分析法などでは10μmまでの空間分解能が
実現されているため,上記δ1 は10μm以下とするこ
とを要する。従って,上記(1)式より,次式が得られ
る。 θ≦sin-1(10/20) … (2) (2)式より,θ≦30°,即ち,電子ビーム30の照
射中心軸30aとX線31の取り出し方向中心軸31a
とのなす角βは,0°±30°の範囲を許容範囲と考え
ることができる。
【0012】以上説明したように,本実施の形態に係る
X線発生装置A1は,電子ビーム30の回転対陰極24
への照射中心軸30aとX線31の取り出し方向中心軸
31aとのなす角βが0°±30°の範囲となるように
構成されているため,回転対陰極24が振動してもX線
31の取り出し方向中心軸31aの変動量を許容範囲内
に抑えることができる。従って,このX線発生装置A1
を利用した露光装置などの分解能の低下を許容範囲内に
抑えることができ,高い分解能を必要とする半導体デバ
イス分野等での大量処理にも十分に対応できる。尚,上
記電子レンズ23は,偏向磁石1と回転対陰極24との
間に設置することもできる。また,偏向手段としては,
上記偏向磁石1のほか,例えばX線通過孔を有する電場
型偏向電極等を用いることもできる。
【0013】
【実施例】上記実施の形態では,電子ビーム30の照射
中心軸30aとX線31の取り出し方向の中心軸31a
とのなす角βを0°とすることを基本としたが,図5に
示すように,電子ビーム30の照射中心軸30aの延長
方向にX線の取り出し方向をとっても,即ち上記βを1
80°としても,回転対陰極24の振動に対するX線3
1の中心軸31aのずれを0にすることができる。以上
の基本原理に基づいて,本実施例に係るX線発生装置A
2は図4に示すように構成される。図4に示すように,
X線発生装置A2は,真空容器26内に設置された電子
銃21と,同じく真空容器26内に設置され,上記電子
ビーム30のターゲット(陽極)となる回転対陰極24
と,上記真空容器26の一部に設けられたX線透過窓2
5とを具備して構成される。上記電子銃21は,送出す
る電子ビーム30が上記回転対陰極24の照射対象部2
4cに照射されるように調整されている。また,上記回
転対陰極24の照射対象部24cはX線を透過できる程
度に薄いフィルム状に形成されている。更に,上記X線
透過窓25は上記電子ビーム30の中心軸30aの延長
線上に設けられている。以上のように構成されたX線発
生装置A2では,電子銃21の電子源22から発せら
れ,電子レンズ23により集束された電子ビーム30
は,上記回転対陰極24のフィルム状の照射対象部24
cに照射される。それにより発生したX線の内,上記X
線透過窓25を通過したもの,即ち上記フィルム状の照
射対象部24cを透過して上記電子ビーム30の中心軸
30aの延長方向に発生したX線31のみが取り出され
る。この時,上記電子ビーム30の照射中心軸30aと
X線31の取り出し方向の中心軸31aとのなす角βは
180°となる。従って,上述したように,回転対陰極
24が振動してもX線31の中心軸31aは全くずれる
ことはない。
【0014】以上のように,上記電子ビーム30の照射
中心軸30aとX線31の取り出し方向の中心軸31a
とのなす角βを180°にすることが理想的であるが,
ここで上記βの許容範囲について検証する。図6は,回
転対陰極24を透過する方向にX線の取り出し方向をと
った場合の,回転対陰極24の振動による変位量と,X
線31の取り出し方向中心軸31aの変動量との関係を
示したものである。電子ビーム30の回転対陰極24へ
の照射中心軸30aの延長線(β=180°)とX線3
1の取り出し方向中心軸31aとのずれ角をθとし,回
転対陰極24の軸方向への変位量をδ2 ,その時の上記
X線31の取り出し方向中心軸31aの変動量をδ1
すると,それらの関係は,上記実施の形態と同様,上記
(1)式で表される。従って,上記実施の形態と同様,
(2)式より,θ≦30°,即ち電子ビーム30の照射
中心軸30aとX線31の取り出し方向中心軸31aと
のなす角βは,180°±30°の範囲を許容範囲と考
えることができる。以上説明したように,本実施例に係
るX線発生装置A2は,電子ビーム30の回転対陰極2
4への照射中心軸30aとX線31の取り出し方向中心
軸31aとのなす角βが180°±30°の範囲となる
ように構成されているため,回転対陰極24が振動して
もX線31の取り出し方向中心軸31aの変動量を許容
範囲内に抑えることができる。従って,このX線発生装
置A1を利用した露光装置などの分解能の低下を許容範
囲内に抑えることができ,高い分解能を必要とする半導
体デバイス分野等での大量処理にも十分に対応できる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係るX線発生装置は,電子銃か
ら発せられた電子ビームを回転対陰極の所定の照射対象
部に照射してX線を発生させ,所定方向へ発せられたX
線のみを取り出すようにしたX線発生装置において,上
記電子ビームの上記回転対陰極への照射中心軸と,上記
X線の取り出し方向の中心軸とのなす角が,0°若しく
は180°に対して±θ(θは30°)以内の範囲とな
るように構成されてなることを特徴とするX線発生装置
として構成されているため,回転対陰極が振動してもX
線の取り出し方向中心軸の変動量を許容範囲内に抑える
ことができる。従って,このX線発生装置を利用した露
光装置などの分解能の低下を許容範囲内に抑えることが
でき,高い分解能を必要とする半導体デバイス分野等で
の大量処理にも十分に対応できる。また,上記θは, θ=sin-1(δ1 /δ2 ) 但し,δ1 :X線の取り出し方向の中心軸の変動量の許
容上限値。 δ2 :電子ビームの上記回転対陰極への照射中心軸方向
へのX線発生点の変位量の最大値。 により表すことができ,上記δ1 ,δ2 に応じて適宜最
適なθを求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るX線発生装置A1
の概略構成を示す模式図。
【図2】 X線発生装置A1における回転対陰極の振動
に対するX線取り出し方向の変動状態を示す説明図。
【図3】 X線発生装置A1における回転対陰極24の
振動による変位量δ2と,X線の取り出し方向中心軸の
変動量δ1 との関係を示す説明図。
【図4】 本発明の実施例に係るX線発生装置A2の概
略構成を示す模式図。
【図5】 X線発生装置A2における回転対陰極の振動
に対するX線取り出し方向の変動状態を示す説明図。
【図6】 X線発生装置A2における回転対陰極24の
振動による変位量δ2と,X線の取り出し方向中心軸の
変動量δ1 との関係を示す説明図。
【図7】 従来のX線発生装置A0の概略構成を示す模
式図。
【図8】 X線発生装置A0における回転対陰極の振動
に対するX線取り出し方向の変動状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…偏向磁石(偏向手段の一例) 21…電子銃 24…回転対陰極 24b…照射対象部 30…電子ビーム 31…X線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05G 1/00 H01L 21/30 531S 1/52 H05G 1/00 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から発せられた電子ビームを回転
    対陰極の所定の照射対象部に照射してX線を発生させ,
    所定方向へ発せられたX線のみを取り出すようにしたX
    線発生装置において, 上記電子ビームの上記回転対陰極への照射中心軸と,上
    記X線の取り出し方向の中心軸とのなす角が,0°若し
    くは180°に対して±θ以内の範囲となるように構成
    されてなることを特徴とするX線発生装置。ここに,θ
    =30°とする。
  2. 【請求項2】 上記θが, θ=sin-1(δ1 /δ2 ) 但し,δ1 :X線の取り出し方向の中心軸の変動量の許
    容上限値。 δ2 :電子ビームの上記回転対陰極への照射中心軸方向
    へのX線発生点の変位量の最大値。 により表される請求項1記載のX線発生装置。
  3. 【請求項3】 更に上記電子ビームを偏向する偏向手段
    を具備する請求項1又は2に記載のX線発生装置。
  4. 【請求項4】 上記回転対陰極の所定の照射対象部が,
    X線を透過できる程度に薄い材料で構成され,上記X線
    の取り出し方向が,上記所定の照射対象部の透過方向に
    設定される請求項1〜3のいずれかに記載のX線発生装
    置。
JP9306769A 1997-11-10 1997-11-10 X線発生装置 Pending JPH11144654A (ja)

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