JPH1114395A - 運動データ推定装置、運動データ推定方法、運動データ推定処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

運動データ推定装置、運動データ推定方法、運動データ推定処理プログラムを記録した記録媒体

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JPH1114395A
JPH1114395A JP9171730A JP17173097A JPH1114395A JP H1114395 A JPH1114395 A JP H1114395A JP 9171730 A JP9171730 A JP 9171730A JP 17173097 A JP17173097 A JP 17173097A JP H1114395 A JPH1114395 A JP H1114395A
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acceleration
human body
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calculating
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63FCARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • A63F2300/00Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game
    • A63F2300/10Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game characterized by input arrangements for converting player-generated signals into game device control signals
    • A63F2300/105Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game characterized by input arrangements for converting player-generated signals into game device control signals using inertial sensors, e.g. accelerometers, gyroscopes

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  • Electric Clocks (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば球技における投球速度や蹴った球の速度
を測定するための運動データ推定装置にあって、球等の
物体を実際に投げたり蹴ったりする必要なく、投げる動
作や蹴る動作に伴なう仮想物体の速度に応じた飛距離を
簡単かつ迅速に測定する。 【解決手段】時計本体11を利き腕の手首に取り付け、投
球動作すると、傾斜スイッチ13a,13b により右利き/左
利きが判別された後、加速度センサ12により検出された
該投球動作に伴なう加速度が検出され、この加速度に基
づいて投球速度が算出されると共に到達距離(飛距離)
が算出されて表示される。これにより、ユーザが実際の
球を投げたり、投げた球の球速を第3者がメジャーによ
り測定したりする必要なく、ユーザ1人で投球速度に応
じた飛距離を測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば球技におけ
る投球速度や蹴った球の速度を測定するための運動デー
タ推定装置、運動データ推定方法、運動データ推定処理
プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、「野球」や「サッカー」等の球技
の投球速度や蹴った球の速度を測定するために、スピー
ドガンが使用され、また、その飛距離(水平方向の到達
距離)を計測するためには、メジャーが使用される。
【0003】すなわち、野球の場合には、投手が実際に
球を投げた際に、第3者がその投球速度をスピードガン
により測定し、メジャーを用いて飛距離を計測するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の測定方法では、投手や球を蹴る本人以外に、スピード
ガンやメジャーを操作する測定者が第3者として必要で
あり、また、実際の球を投げたり蹴ったりして飛ばさな
ければならない問題がある。
【0005】また、従来の測定方法では、複数回の測定
結果を得るためには、その都度、被験者が実際に球を投
げてから(あるいは球を蹴ってから)、その球の速度ま
たは飛距離を第3者が測定する、といった動作を繰り返
さなければならないため、時間がかかる問題がある。
【0006】また、従来の測定方法では、右利き/左利
きを判別して測定することはできなかった。また、例え
ば野球であれば、投手の疲労度(負荷)を知る方法とし
て、投球数といったものが用いられる。しかし、同じ投
球数でも、投球速度は異なるため、投球数だけでは投手
の疲労度を正確に知ることはできない。これは、サッカ
ー(球を蹴る場合)でも同様である。
【0007】また、従来、どのような速度のときに、投
げた球あるいは蹴った球が「まと」に当たる確率が高く
なるか、といったことを客観的に知ることはできなかっ
た。本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもの
で、球等の物体を実際に投げたり蹴ったりする必要な
く、投げる動作や蹴る動作に伴なう仮想物体の速度に応
じた飛距離を簡単かつ迅速に測定することができ、さら
に、右利き/左利きを判別しながら複数回の測定動作を
継続的に行うことができ、その複数回の測定結果から投
手や球を蹴る本人の疲労度や、的中率が最も高くなる最
適速度といったものを客観的に知ることのできる運動デ
ータ推定装置、運動データ推定方法、運動データ推定処
理プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係わる運動データ推定装置は、人体に取り付けら
れ、人体の動きの加速度を検出する加速度検出手段と、
前記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加速度検
出手段により検出される加速度に基づいて前記物体の速
度を算出する速度算出手段と、この速度算出手段によっ
て算出された前記物体の速度に基づいて前記物体の到達
距離を算出する到達距離算出手段と、この到達距離算出
手段によって算出された前記物体の到達距離を表示する
表示手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】つまり、本発明の請求項1に係わる運動デ
ータ推定装置では、人体による物体を飛ばす動作に伴な
い、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出す
る加速度検出手段により検出される加速度に基づいて前
記物体の速度が算出され、この速度に基づいて前記物体
の到達距離を算出されて表示されることになる。
【0010】また、本発明の請求項2に係わる運動デー
タ推定装置は、人体に取り付けられ、人体の動きの加速
度を検出する加速度検出手段と、装置本体の向きを検出
する状態検出手段と、この状態検出手段によって前記装
置本体が所定の向きになった状態が検出されたとき、前
記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加速度検出
手段により検出される加速度に基づいて前記物体の速度
を算出する速度算出手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0011】つまり、本発明の請求項2に係わる運動デ
ータ推定装置では、人体による物体を飛ばす動作に伴な
い、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出す
る加速度検出手段により検出される加速度に基づいて前
記物体の速度が算出されるものであって、装置本体が所
定の向きになった状態が検出されたとき、前記速度の算
出動作が開始されることになる。
【0012】また、本発明の請求項3に係わる運動デー
タ推定装置は、人体に取り付けられ、人体の動きの加速
度を検出する加速度検出手段と、装置本体の向きを検出
する状態検出手段と、この状態検出手段によって検出さ
れる前記装置本体の向きに基づいて右利き又は左利きを
判別する判別手段と、この判別手段によって右利き又は
左利きが判別された後、前記人体による物体を飛ばす動
作に伴ない前記加速度検出手段により検出される加速度
に基づいて前記物体の速度を算出する速度算出手段とを
具備したことを特徴とする。
【0013】つまり、本発明の請求項3に係わる運動デ
ータ推定装置では、人体による物体を飛ばす動作に伴な
い、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出す
る加速度検出手段により検出される加速度に基づいて前
記物体の速度が算出されるものであって、装置本体の向
きに基づいて右利き又は左利きか判別された後、前記速
度の算出動作が開始されることになる。
【0014】また、本発明の請求項4に係わる運動デー
タ推定装置は、人体に取り付けられ、人体の動きの加速
度を検出する加速度検出手段と、前記人体による物体を
飛ばす動作に伴ない前記加速度検出手段により検出され
る加速度に基づいて前記物体の速度を算出する速度算出
手段と、この速度算出手段によって算出された前記物体
の速度を累積する速度累積手段と、この速度累積手段に
よって得られた累積速度を表示する表示手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0015】つまり、本発明の請求項4に係わる運動デ
ータ推定装置では、人体による物体を飛ばす動作に伴な
い、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出す
る加速度検出手段により検出される加速度に基づいて前
記物体の速度が算出され、この速度が累積されて表示さ
れることになる。
【0016】また、本発明の請求項5に係わる運動デー
タ推定装置は、人体に取り付けられ、人体の動きの加速
度を検出する加速度検出手段と、前記人体による物体を
飛ばす動作に伴ない前記加速度検出手段により検出され
る加速度に基づいて前記物体の速度を算出する速度算出
手段と、前記物体を目標対象に向けて実際に飛ばした際
に、成功したか失敗したかを入力する入力手段と、この
入力手段によって入力された成功または失敗の回数を前
記速度算出手段によって算出された前記物体の速度と関
連付けて記憶すると共に当該速度での的中率を記憶する
記憶手段と、この記憶手段に記憶された的中率の中で最
も高い的中率を有する速度を最適速度として表示する表
示手段とを具備したことを特徴とする。
【0017】つまり、本発明の請求項5に係わる運動デ
ータ推定装置では、人体による物体を飛ばす動作に伴な
い、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出す
る加速度検出手段により検出される加速度に基づいて前
記物体の速度が算出され、前記物体を目標対象に向けて
実際に飛ばした際の成功または失敗の回数が前記物体の
速度と関連付けて記憶されると共に当該速度での的中率
が記憶され、この記憶された的中率の中で最も高い的中
率を有する速度が最適速度として表示されることにな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明の実施形態に係わる
運動データ測定装置を搭載した腕時計装置の構成及びそ
の装着状態を示す図である。
【0019】時計本体11は、リストバンド11aによ
り手首や足首等に巻き付けて使用可能な、通常の腕時計
と同等の大きさで構成され、この時計本体11の内部に
は、各種の時計機能を司る電子回路と共に、加速度セン
サ12と、2つの傾斜スイッチ10a及び傾斜スイッチ
10bが設けられる。
【0020】傾斜スイッチ10a及び傾斜スイッチ10
bは装置本体の傾きを検出するスイッチであり、ここで
は右利き/左利きを判別するために用いられる。すなわ
ち、右利きの場合には、3時方向が下になることで傾斜
スイッチ10aがONする。この傾斜スイッチ10aの
ON状態が一定時間(例えば1秒間)継続すると、右利
きであることが判別された後、測定動作が開始される。
【0021】逆に、左利きの場合には、9時方向が下に
なることで傾斜スイッチ10bがONする。この傾斜ス
イッチ10bのON状態が一定時間(例えば1秒間)継
続すると、左利きであることが判別された後、測定動作
が開始される。
【0022】図2は前記腕時計装置に取り付けられる加
速度センサ12の構成を示す図であり、同図(A)は加
速度センサ12の構造図、同図(B)は加速度センサ1
2の原理図である。
【0023】この加速度センサ12は、圧電型加速度セ
ンサであり、ベース12aに固定された2本のリード線
12b1,12b2が、2枚貼り合わされた圧電セラミック
板(ピエゾ素子)12c1,12c2のそれぞれの表面に半
田付けされ、その半田付け部と圧電セラミック板12c
1,12c2の下部が接着剤によりベース12aに固定さ
れる。そして、その全体が金属缶12dにより被われて
シールドされる。
【0024】2枚の圧電セラミック板12c1,12c2
は、極性を逆にして貼り合わされ、図2においては、左
側のセラミック板12c1は、矢印bに示すように伸びた
ときに左側面が“−”,右側面が“+”に分極し、右側
のセラミック板12c2はこれとは逆に、矢印cに示すよ
うに縮んだときに左側面が“−”,右側面が“+”に分
極するように貼り合わされる。
【0025】そして、矢印aで示す方向に加速度が加わ
ると、その慣性力で圧電セラミック板12c1,12c2に
は、矢印b,cに示すようなしなりが生じ、前記左右側
面の分極に応じた電圧信号がリード線12b1,12b2を
通して出力される。
【0026】この場合、加速度センサ12に加わる加速
度が大きいほど、圧電セラミック板12c1,12c2のし
なりが大きくなり高い電圧が発生されるため、ほぼ加速
度に比例した電圧信号が出力される。
【0027】この加速度センサ12は、時計本体11の
9時の位置に対応して配置され、該時計本体11が9時
の方向に移動する加速度に応じて“+”の電圧が導出さ
れ、3時の方向に移動する加速度に応じて“−”の電圧
が導出される方向にして取り付けられる。
【0028】図3は前記腕時計装置を装着した人体の投
球動作に伴なう加速度センサ12による加速度検出状態
を示す図である。例えば前記時計本体11を、人体の利
き腕の手首に装着した状態で投球動作を行なうと、図3
に示すような加速度波形が得られる。
【0029】この場合、時計本体11を人体の右手首に
装着するか、又は、左手首に装着するかで、加速度セン
サ12により出力される電圧信号は、“+”又は“−”
の電圧信号となるが、加速度データは絶対値として検出
する。
【0030】ここで、通常、投球動作間に手首長軸方向
に生じる加速度は2つのピークを示す。このような一連
の投球動作を通じて生じる加速度を全ての時間で積分し
た値(斜線で示す面積の値)と同一試技における実際の
投球速度との間には、図4に示すように比例関係があ
る。
【0031】図4は前記腕時計装置の加速度センサ12
により検出された多数の被験者の試技による投球動作に
伴なう投球加速度の積分値と実際の投球速度との関係を
示す図である。なお、図4(A)は被験者Aの測定結
果、同図(B)は被験者Bの測定結果を示している。
【0032】図4に示すように、投球動作時の手首長軸
方向の加速度の積分値と実際の投球速度との関係を被験
者別に見ると、被験者A、被験者B共に加速度積分値と
実際の投球速度の間には比例関係が見られる。
【0033】このことから、加速度積分値と実際の投球
速度との関係を表わす近似式(直線近似方程式)を推定
式として用いることで、加速度積分値による投球速度の
推定算出を行うことができる。
【0034】本実施形態では、加速度積分値をx、投球
速度をyとした場合に、y=ax+bなる1次方程式を
推定式として用いて投球速度を推定する。すなわち、被
験者の試技による投球動作に伴ない前記加速度センサ1
2により検出された被験者の加速度の積分値xと実測の
投球速度yとに基づき、最小二乗法によりy=ax+b
なる1次方程式を求め、その係数a及び定数bを予め明
らかにしておくことで、その後に、これを推定式として
前記加速度センサ12により検出された投球加速度xか
ら投球速度yを推定算出する。
【0035】なお、係数a及び定数bは被験者によって
異なるため、各被験者毎に推定式を変更する必要があ
る。図4(A),(B)に示す例では、被験者Aに対し
ては、y=74.209x+33.727なる1次方程式を推定式と
して用い、その式に加速度センサ12により検出された
被験者Aの加速度の積分値xを代入して、投球速度yを
推定することになる。また、被験者Bに対しては、y=
52.903x+49.074なる1次方程式を推定式として用い、
その式に加速度センサ12により検出された被験者Bの
加速度の積分値xを代入して、投球速度yを推定するこ
とになる。
【0036】図5は前記腕時計装置における電子回路の
構成を示すブロック図である。この腕時計装置の電子回
路には、CPU13が備えられる。このCPU13は、
加速度センサ12からA/D変換回路14を介して入力
される加速度データや、傾斜スイッチ10a及び傾斜ス
イッチ10bから入力されたスイッチ信号、キー部15
から入力されるキー操作信号、あるいは発振回路16か
ら分周回路17及び時刻・日付計数回路18を介して入
力される時刻・日付計数データのそれぞれに応じて、R
OM19に予め記憶されているシステムプログラムある
いは図示しない外部データ読み込み部により外部の記録
媒体から読み込まれたプログラムを起動させ、回路各部
の動作制御を実行する。
【0037】このCPU13には、前記A/D変換回路
14、傾斜スイッチ10a及び傾斜スイッチ10b、キ
ー部15、時刻・日付計数回路18、ROM19、外部
データ読み込み部の他に、さらに、RAM20、報音部
21、表示部22が接続される。
【0038】前記A/D変換回路14は、加速度センサ
12から出力される検出加速度に応じた電圧信号をデジ
タルデータに変換してCPU13に送出するもので、こ
の場合、A/D変換回路14では、加速度センサ12に
より検出される−100G〜+100Gの加速度に対応
する電圧信号が、−512〜+512のデジタルデータ
に変換されてCPU13に送出される。
【0039】前記キー部15には、本腕時計装置の基本
時計モードと投球速度測定モードとの切り換えを行なう
ためのモード切り換えキーが備えられると共に、各動作
モードにおいて、各種の機能を実行させる際に操作され
る複数のキーが備えられる。
【0040】すなわち、基本時計モードでは、例えば時
刻・日付計数回路18から入力される時刻・日付計数デ
ータに応じた現在の日付・時刻データが表示部22に表
示され、また、投球速度測定モードでは、例えばユーザ
の投球動作に伴ない加速度センサ12により検出された
加速度データ基づき投球速度が測定表示される。
【0041】前記ROM19には、この電子回路の全体
の制御を司るシステムプログラムが予め記憶されると共
に、前記基本時計モード,投球速度測定モードの各動作
モードに応じた制御を司るサブプログラム、及び予め設
定された投球速度推定式としての1次方程式y=ax+
bの係数a及び定数bが記憶される。
【0042】この投球速度推定式としての1次方程式y
=ax+bの係数a及び定数bは、被験者の試技により
加速度センサ12により検出された投球加速度の積分値
とスピードガン等による実測の投球速度とに基づき、最
小二乗法により求められ、固定的にROM19に記憶さ
れる。
【0043】図6は前記腕時計装置のRAM20におけ
る投球速度測定モード用データレジスタの構成を示す図
である。このRAM20内の投球速度測定モード用デー
タレジスタには、加速度記憶部20a、積分値記憶部2
0b、投球速度記憶部20c、飛距離記憶部20d、投
球数記憶部20e、トータル累積速度記憶部20f、5
球毎の累積速度記憶部20gが備えられる。
【0044】加速度記憶部20aには、投球速度の測定
に際して、加速度センサ12により検出され、A/D変
換回路14を介して得られた加速度検出データが、絶対
値の加速度デジタルデータとして0.001秒毎に4秒
間サンプリングされ、右利きの場合には加速度5G以上
または左利きの場合には加速度−5G以下の加速度デジ
タルデータのみが順次a1〜aNとして記憶される。
【0045】また、積分値記憶部20bには、前記加速
度記憶部20aに記憶された投球動作に伴なう5G以上
または−5G以下の加速度デジタルデータa1〜aNを
サンプリング時間間隔で掛け合わせて得られる積分値デ
ータx(加速度積分値=Σ|加速度|*サンプリング時
間間隔)が記憶される。
【0046】また、投球速度記憶部20cには、前記投
球速度推定式としての1次方程式y=ax+bに対し
て、前記積分値記憶部20bに記憶された積分値データ
xと、前記ROM19に予め固定的に記憶された係数a
及び定数bが代入されることで算出された投球速度yが
記憶される。
【0047】また、飛距離記憶部20dには、投球速度
に基づいて算出された物体(球)の飛距離(水平方向の
到達距離)データDが記憶される。また、投球数記憶部
20eには、各測定動作毎に+1ずつインクリメントさ
れる投球回数データが記憶される。
【0048】また、トータル累積速度記憶部fには、各
測定動作毎に算出された投球速度の累積速度データが記
憶される。また、5球毎の累積速度記憶部20gには、
5球毎に算出された投球速度の累積速度データが記憶さ
れる。
【0049】次に、前記構成による運動データ測定装置
を搭載した腕時計装置の動作について説明する。図7は
前記腕時計装置による投球速度測定処理を示すフローチ
ャートである。
【0050】キー部15におけるモード切り換えキーの
操作により、CPU13が投球速度測定モードに設定さ
れ、測定開始キー(スイッチ)が操作されると、まず、
投球前の腕(時計本体11を装着した利き腕)を上げる
動作により、右利き/左利きが判別される(ステップS
1→S4)。
【0051】この判別は、傾斜スイッチ10aあるいは
傾斜スイッチ10bが一定時間オンしたか否かを検出す
ることで行われる。すなわち、傾斜スイッチ10aがO
Nし、それが一定時間(例えば1秒間)継続している場
合には(ステップS1のYES)、右利きと判定され、
報音部21により測定動作の開始を知らせるアラーム音
が発生される(ステップS3→S5)。一方、傾斜スイ
ッチ10bがONし、それが一定時間(例えば1秒間)
継続している場合には(ステップS2のYES)、左利
きと判定され、報音部21により測定動作の開始を知ら
せるアラーム音が発生される(ステップS4→S5)。
【0052】このとき、RAM20内の投球数記憶部2
0eに記憶された投球回数データが+1インクリメント
される(ステップS6)。ここで、ユーザは、時計本体
11を装着した利き腕によって、仮想の球を把持したつ
もりで投球動作を行なう。
【0053】すると、この投球動作に伴ない、加速度セ
ンサ12により検出され、A/D変換回路14を介して
デジタルデータに変換された投球加速度デジタルデータ
が絶対値のデータとして0.001秒毎に4秒間に渡っ
てサンプリングされ、サンプリングされた加速度デジタ
ルデータのうち、右利きの場合には加速度5G以上また
は左利きの場合には加速度−5G以下と判断された加速
度デジタルデータa1〜aNが選択的に抽出されてRA
M20内の加速度記憶部20aに記憶される(ステップ
S7〜S11)。
【0054】そして、球速測定動作の開始から4秒間が
経過したと判断されると、前記RAM20内の加速度記
憶部20aに記憶された加速度5G以上または−5G以
下の投球加速度デジタルデータa1〜aNに基づいて加
速度の積分値データxが求められ、積分値記憶部20b
に記憶される(ステップS10→S12)。
【0055】この場合、積分値データxは、以下のよう
な式で表わせる。 x=Σ|加速度|*サンプリング時間間隔 ここで、サンプリング時間間隔は0.001秒である。
【0056】すると、この積分値記憶部20bに記憶さ
れた投球動作に伴なう加速度の積分値データxと、RO
M19内に予め記憶された投球試技に基づく係数a及び
定数bが、投球速度推定式としての1次方程式y=ax
+bに代入されて投球速度yが推定算出され、投球速度
記憶部20cに記憶される(ステップS13)。
【0057】次に、この投球速度記憶部20cに記憶さ
れた投球速度yに基づいて、球の飛距離(水平方向の到
達距離)が推定算出され、飛距離記憶部20dに記憶さ
れる(ステップS14)。
【0058】この場合、初速度をV(km/h)、投射
角θで投射された投射体の飛距離(水平方向の到達距
離)をDとすると、以下のように表わせられる。 D=V2 sin2θ/g g:重力(9.8m/s2 ) この飛距離Dが最大となるのは、投射角θが45度のと
きであることから、投射体の初速度Vが分かれば、投射
体が到達可能な水平方向の距離を予測することができ
る。従って、投射角θを45度と規定し、投射体の初速
度Vを前記1次方程式によって算出された投球速度yと
すれば、飛距離Dを推定算出することができる。
【0059】続いて、前記投球速度記憶部20cに記憶
された投球速度yが各測定動作毎に累積され、そのトー
タルの累積速度と5球毎の累積速度がRAM20内のト
ータル累積速度記憶部20f及び累積速度記憶部20g
にそれぞれ記憶される(ステップS15)。
【0060】このようにして、投球速度、飛距離(到達
距離)、トータル累積速度、5球毎の累積速度が得られ
ると、それらのデータが表示部22に表示される(ステ
ップS16)。このときの表示処理については、後に図
8乃至図10を参照して説明する。
【0061】表示後、ユーザが再び投球動作を行えば、
前述したような測定動作が繰り返し実行される。この場
合、右利きであれば(ステップS17のYES)、傾斜
スイッチ10aが再び一定時間ONすることで、測定動
作が再開される(ステップS18→S5)。また、左利
きであれば(ステップS17のNO)、傾斜スイッチ1
0bが再び一定時間ONすることで、測定動作が再開さ
れる(ステップS19→S5)。このような測定動作の
繰り返しによって、前記ステップS15におけるトータ
ル累積速度、5球毎の累積速度が求められる。
【0062】そして、キー部15に設けられた測定終了
キー(スイッチ)が操作されると(ステップS20のY
ES)、ここでの処理が終了する。図8は前記図7のス
テップS15における表示処理を示すフローチャートで
ある。
【0063】図9は表示切換えキーがオフのときの表示
画面を示す図であり、図10は表示切換えキーがオンの
ときの表示画面を示す図である。キー部15に設けられ
た表示切換えキー(スイッチ)がオフの状態では(ステ
ップS161のNO)、RAM20内の加速度記憶部2
0aに記憶された加速度デジタルデータa1〜aNに基
づいて、図9に示すような加速度波形31aが表示部2
2内のグラフ表示部31にヒストグラム表示される(ス
テップS162)。
【0064】なお、図9に示すグラフ表示部31おい
て、横方向は時間(msec)、縦方向は加速度(G)
を示し、ここでは最大加速度付近の加速度波形31aが
表示されるようになっている。
【0065】また、RAM20内の投球速度記憶部20
cに記憶された投球速度データy、飛距離記憶部20d
に記憶された飛距離データD、投球数記憶部20eに記
憶された投球回数データに基づいて、図9に示すような
投球速度32a、飛距離32b、投球回数32cが表示
部22内のデジタル表示部32にデジタル表示される
(ステップS163→S164)。この場合、投球速度
32aと飛距離32bは2秒間隔で交互に表示されるよ
うになっている。この例では、投球速度32aとして1
32.6km/h、飛距離32bとして195m、投球
回数32cとして8回が表示されている。
【0066】一方、キー部15に設けられた表示切換え
キー(スイッチ)をオンすると(ステップS161のY
ES)、その表示切換えキーがオンの間、RAM20内
のトータル累積速度記憶部20fに記憶されたトータル
累積速度データに基づいて、図10に示すようなトータ
ル累積速度32dがデジタル表示部32にデジタル表示
されると共に、累積速度記憶部20gに記憶された5球
毎の累積速度データに基づいて、5球毎のトータル累積
速度31bがグラフ表示部31にヒストグラムデジタル
表示される(ステップS165)。
【0067】なお、図10に示すグラフ表示部31おい
て、横方向は投球数を示し(5球/1ドット)、縦方向
は投球負荷(20/1ドット)を示し、ここでは400
km/h以上の速度を対象とし、5球毎のトータル累積
速度31bが表示されるようになっている。
【0068】このように、前記構成の運動データ測定装
置を搭載した腕時計装置によれば、時計本体11を利き
腕の手首に取り付け、投球動作すると、傾斜スイッチ1
0a及び傾斜スイッチ10bにより、右利き/左利きが
判別されると共に、同傾斜スイッチ10aまたは傾斜ス
イッチ10bがオンしたときのタイミングで測定動作が
開始され、加速度センサ12により検出された該投球動
作に伴なう加速度データの積分値x(加速度を所定のサ
ンプリング周期で積算した値)が検出される。
【0069】そして、予め被験者の投球試技により得ら
れた加速度積分値をx、実測投球速度をyとした最小二
乗法により、係数a及び定数bを求めた投球速度推定式
としての1次方程式y=ax+bに対して、前記投球検
出された加速度積分値xが代入されて投球速度yが推定
算出されるので、ユーザが実際の球を投げたり、投げた
球の球速を第3者がスピードガンにより測定したりする
必要なく、ユーザ1人で仮想の球による投球動作を行な
い、その投球速度を測定できるようになる。
【0070】また、前記投球速度yに基づいて、仮想的
に投げた球の水平方向の到達距離である飛距離Dが算出
される。したがって、前記同様に、ユーザが実際の球を
投げたり、投げた球の球速を第3者がメジャーにより測
定したりする必要なく、ユーザ1人で仮想の球による投
球動作を行ない、その飛距離を測定できるようになる。
【0071】また、傾斜スイッチ10aまたは傾斜スイ
ッチ10bがオンしたときのタイミングで、右利き/左
利きが判別された上で測定動作が開始されるため、測定
動作を簡単かつ迅速に行うことができ、しかも、複数回
の測定動作を継続的に行うことができる。
【0072】また、複数の測定動作によって得られた投
球速度が累積され、その結果が投球回数と関連付けられ
て、図10に示すように表示される。この表示により、
どのような投球速度で、どのくらい投げたかを客観的に
知ることができ、その結果として被験者の疲労度を推測
することができる。
【0073】なお、前記1次方程式y=ax+bにおけ
る係数a及び定数bは被験者によって異なるため、被験
者毎にその値を予め求めておく必要がある。図11は前
記腕時計装置による個人投球速度の測定に際し行なう1
次方程式の係数及び定数の設定処理を示すフローチャー
トである。
【0074】図12は前記腕時計装置による個人投球速
度の測定に際し行なう1次方程式の係数及び定数の設定
処理にて確保されるRAM20内のデータレジスタの構
成を示す図である。
【0075】この場合、RAM20には、複数回分の積
分値を記憶するための積分値記憶部20h、同じく複数
回分の入力速度(スピードガンにより測定された実速
度)を記憶するための入力速度記憶部20i、そして、
これらの値によって得られた係数と定数を記憶するため
の係数,定数記憶部20jがさらに確保される。
【0076】すなわち、被測定ユーザによる投球試技を
複数回行ない、その都度、加速度センサ12により検出
された加速度を用いて計算された積分値と、スピードガ
ンにより測定された実測の投球速度が、RAM20内の
積分値記憶部2h及び入力速度記憶部20iのそれぞれ
に順次記憶される(ステップB1a,B2a,B3a,B4a,
〜B1c,…)。
【0077】すると、前記RAM20内の積分値記憶部
20h及び入力速度記憶部20iのそれぞれに記憶され
た被測定ユーザ個人の複数の投球試技によるそれぞれの
加速度積分値x及び実測投球速度yとに基づき最小二乗
法により1次方程式の係数a及び定数bが算出され(ス
テップB5)、係数,定数記憶部20jに設定記憶され
る(ステップB6)。
【0078】そして、投球速度測定モードにおいて、被
測定ユーザが投球動作すると、該投球動作に伴ない、加
速度センサ12により検出された加速度の積分値xが前
記RAM20内の係数,定数記憶部20jに設定記憶さ
れた被測定ユーザ個人用の係数a及び定数bに基づく1
次方程式y=ax+bに代入され、より正確な投球速度
yが算出される。
【0079】ところで、本装置の投球速度測定モードに
おいて、投球試技を行うにあたり、何等かの「まと」を
用意し、これを狙って実際に球を投げたときの「まと」
への当たり/外れを入力することにより、最適速度(最
も的中率が高い速度)を得ることができる。このときの
動作を図13及び図15を参照して説明する。
【0080】図13は前記腕時計装置による最適速度測
定処理を示すフローチャートである。図14は前記腕時
計装置による最適速度測定処理にて確保されるRAM2
0内のデータレジスタの構成を示す図である。
【0081】図15は前記腕時計装置による最適速度測
定処理にて表示される表示画面を示す図である。図14
に示すように、RAM20には、投球速度55km/h
〜126km/hの範囲で、投球速度5km/h毎に成
功回数、失敗回数、的中率をそれぞれを記憶するための
成功回数記憶部20k、失敗回数記憶部20l、的中率
記憶部20mがさらに確保される。
【0082】また、図13に示すフローチャートにおい
て、ステップC1〜C13までの処理は、前記図7のス
テップS1〜S13までの処理と同様である。但し、こ
こでは予め用意された「まと」に向けて、実際に球を投
げるものとする。
【0083】すなわち、まず、投球前の腕(時計本体1
1を装着した利き腕)を上げる動作により、右利き/左
利きが傾斜スイッチ10a,10bのオン/オフ状態に
よって判別された後、アラーム音の発生と共に投球回数
が+1インクリメントされて、測定動作が開始される
(ステップC1〜C6)。
【0084】そして、被験者の投球動作に伴い、加速度
センサ12により検出され、A/D変換回路14を介し
てデジタルデータに変換された投球加速度デジタルデー
タが絶対値のデータとして0.001秒毎に4秒間に渡
ってサンプリングされ、その中で、右利きの場合には加
速度5G以上、左利きの場合には加速度−5G以下の加
速度デジタルデータa1〜aNが選択的に抽出されてR
AM20内の加速度記憶部20aに記憶される(ステッ
プC7〜C11)。
【0085】球速測定動作の開始から4秒間が経過する
と、前記RAM20内の加速度記憶部20aに記憶され
た加速度5G以上または−5G以下の投球加速度デジタ
ルデータa1〜aNに基づいて加速度の積分値データx
が求められ、積分値記憶部20bに記憶される(ステッ
プC10→C12)。
【0086】この積分値記憶部20bに記憶された投球
動作に伴なう加速度の積分値データxと、ROM19内
に予め記憶された投球試技に基づく係数a及び定数b
が、投球速度推定式としての1次方程式y=ax+bに
代入されて投球速度yが推定算出され、投球速度記憶部
20cに記憶される(ステップC13)。
【0087】この投球速度記憶部20cに記憶された投
球速度yは、表示部22に表示される(ステップC1
4)。この場合、図9に示すように、最大加速度付近の
加速度波形31aが表示部22内のグラフ表示部31に
ヒストグラム表示されると共に、投球速度32a及び投
球回数32cが表示部22内のデジタル表示部32にデ
ジタル表示される。
【0088】ここで、被験者は、実際に投げた球が「ま
と」に命中したか否かを確認し、命中した場合にはキー
部15に設けられた成功キー(スイッチ)を押すこと
で、成功した旨を示すデータを入力し、また、命中しな
かった場合にはキー部15に設けられた失敗キー(スイ
ッチ)を押すことで、失敗した旨を示すデータを入力す
る(ステップC15)。
【0089】このようにして入力される成功または失敗
のデータに基づいて、投球速度5km/h毎に成功回数
または失敗回数が図14に示すRAM20内の成功回数
記憶部20kまたは失敗回数記憶部20lに記憶される
と共に、当該速度での的中率が求められ、的中率記憶部
20mに記憶される。
【0090】すると、この的中率記憶部20mに記憶さ
れた各速度毎の的中率のうち、最も的中率の高い速度が
最適速度として抽出されて、表示部22に表示される
(ステップC16)。
【0091】この場合、図15に示すように、表示部2
2内のグラフ表示部31には、各速度毎の成功回数31
cと失敗回数31dがヒストグラム表示される。なお、
図15に示すグラフ表示部31おいて、横方向は速度域
(5km/h/1ドット)を示し、縦方向は試技数(1球/
1ドット)を示し、ここでは投球速度55km/h〜1
26km/hの範囲で、速度5k毎に成功回数31cと
失敗回数31dが表わされている。図中31eは成功を
表わすマーク「○」、31fは失敗を表わすマーク
「×」であり、例えば図中P1 で示される位置では、投
球速度95−100km/hで6回の試技のうち、5回
成功していることを表わしている。
【0092】また、表示部22内のデジタル表示部32
には、最も的中率の高い速度が最適速度32eとして、
その的中率32fと共に2秒間隔で交互に表示される。
この例では、投球速度95−100km/hでの的中率
が83.3%であり、最も高いことが表わされている。
【0093】表示後、ユーザが再び投球動作を行えば、
前述したような測定動作が繰り返し実行される。この場
合、右利きであれば(ステップC17のYES)、傾斜
スイッチ10aが再び一定時間ONすることで、測定動
作が再開される(ステップC18→C5)。また、左利
きであれば(ステップC17のNO)、傾斜スイッチ1
0bが再び一定時間ONすることで、測定動作が再開さ
れる(ステップC19→C5)。このような測定動作の
繰り返しによって、前記ステップC16における最適速
度が求められる。
【0094】そして、キー部15に設けられた測定終了
キー(スイッチ)が操作されると(ステップC20のY
ES)、ここでの処理が終了する。このように、何等か
の「まと」に向けて、実際に球を投げたときの成功また
は失敗の回数が当該投球速度に関連付けて記憶され、何
回かの試技のうち、最も的中率の高い速度が最適速度と
して表示される。これにより、どのような速度のとき
に、投げた球が「まと」に当たる確率が高くなる、とい
ったことを客観的に知ることができる。
【0095】なお、前記実施形態では、被測定者の投球
動作に伴なう投球速度を測定するための運動データ測定
装置を搭載した腕時計装置について説明したが、時計本
体11をバンド11aにより右足首又は左足首に取り付
け、球を蹴る動作に伴なうシュート速度を、前記投球速
度の測定と同様にして、シュート加速度の積分値検出に
基づき測定してもよい。
【0096】さらに、投球速度推定式とシュート速度推
定式との両方の推定演算式に関する係数及び定数を予め
記憶させておき、キーあるいはスイッチ操作で切り換え
選択することにより、例えば野球における投球速度の測
定とサッカーにおけるシュート速度の測定との2つの競
技に利用可能な構成としてもよい。
【0097】また、前記実施形態では、投球速度を算出
する方法として、加速度の積分値を利用したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば加速度の最大
値に基づいて投球速度を算出するようにしても良い。こ
のときの動作を図16乃至図18を参照して説明する。
【0098】図16は他の実施形態における前記腕時計
装置を装着した人体の投球動作に伴なう加速度センサ1
2による加速度検出状態を示す図である。例えば前記時
計本体11を、人体の利き腕の手首に装着した状態で投
球動作を行なうと、図16に示すようなピーク点Pを有
する加速度波形が得られる。
【0099】この場合、時計本体11を人体の右手首に
装着するか、又は、左手首に装着するかで、加速度セン
サ12により出力される電圧信号は、“+”又は“−”
の電圧信号となるが、加速度データは絶対値として検出
する。
【0100】図17は他の実施形態における前記腕時計
装置の加速度センサ12により検出された多数の被験者
の試技による投球動作に伴なう投球加速度のピーク値と
実際の投球速度との関係を示す図である。
【0101】前記図16における加速度波形に現われる
投球加速度のピーク値は、投球速度が高まると共に略回
帰曲線的に上昇する傾向を示す。この投球速度と加速度
ピーク値との関係は、投球速度をyとし、加速度ピーク
値をxとすると、y=ax2 +bx+cなる2次方程式
に対応する回帰曲線で表わすことができる。
【0102】従って、多数の被験者の試技による投球動
作に伴ない前記加速度センサ12により検出された各被
験者毎の加速度ピーク値xと実測の投球速度yとに基づ
き、最小二乗法によりy=ax2 +bx+cなる2次方
程式を求め、その係数a,b、及び定数cを予め明らか
にしておくことで、その後に、これを推定式として前記
加速度センサ12により検出された投球加速度xから投
球速度yを推定算出することができる。
【0103】図18は他の実施形態における前記腕時計
装置による投球速度測定処理を部分的に示すフローチャ
ートである。加速度の最大値に基づいて投球速度を算出
する場合には、前記図7のフローチャートS7〜S13
までの処理を図18に示すステップD1〜D8までの処
理と入れ替えることで実現される。
【0104】すなわち、まず、投球前の腕(時計本体1
1を装着した利き腕)を上げる動作により、右利き/左
利きが傾斜スイッチ10a,10bのオン/オフ状態に
よって判別された後、アラーム音の発生と共に投球回数
が+1インクリメントされて、測定動作が開始される
(前記図7のステップS1〜S6参照)。
【0105】すると、この投球動作に伴ない、加速度セ
ンサ12により検出され、A/D変換回路14を介して
デジタルデータに変換された投球加速度デジタルデータ
が絶対値のデータとして0.005秒毎に4秒間に渡っ
てサンプリングされ、サンプリングされた加速度デジタ
ルデータのうち加速度10G以上と判断された加速度デ
ジタルデータa1〜aNが選択的に抽出されてRAM2
0内の加速度記憶部20aに記憶される(ステップD1
〜D5)。
【0106】そして、球速測定動作の開始から4秒間が
経過したと判断されると、前記RAM20内の加速度記
憶部20aに記憶された加速度10G以上の投球加速度
デジタルデータa1〜aNから、最大値のデータが抽出
され、最高加速度データ(等級加速度ピーク値)xに変
換されて、RAM20内の図示せぬ最高加速度記憶部に
記憶される(ステップD4→D6,D7)。
【0107】すると、この最高加速度記憶部に記憶され
た投球動作に伴なう最高加速度データxと、ROM19
内に予め記憶された投球試技に基づく係数a,b及び定
数cが、投球速度推定式としての2次方程式y=ax2
+bx+cに代入されて投球速度yが推定算出され、投
球速度記憶部20cに記憶される(ステップD8)。
【0108】以後、この投球速度記憶部20cに記憶さ
れた投球速度yに基づいて、飛距離および累積速度が計
算され、それらの表示処理が行われた後、傾斜スイッチ
10a,10bのオン/オフ状態に応じて測定処理が繰
り返される(前記図7のステップS14〜S20参
照)。
【0109】このように、前記構成の運動データ測定装
置を搭載した腕時計装置によれば、時計本体11を利き
腕の手首に取り付け、投球動作すると、加速度センサ1
2により検出された該投球動作に伴なう加速度データの
最高加速度x(加速度ピーク値)が検出される。そし
て、予め多数の被験者の投球試技により得られた各検出
加速度をx、各実測投球速度をyとした最小二乗法によ
り、係数a,b及び定数cを求めた投球速度推定式とし
ての2次方程式y=ax2 +bx+cに対して、前記投
球検出された最高加速度xが代入されて投球速度yが推
定算出されるので、ユーザが実際の球を投げたり、投げ
た球の球速を第3者がスピードガンにより測定したりす
る必要なく、ユーザ1人で仮想の球による投球動作を行
ない、その投球速度を測定できるようになる。
【0110】なお、前記実施形態では、投球速度推定式
としての2次方程式y=ax2 +bx+cの係数a,b
及び定数cを、多数の被験者の投球試技により得られた
各検出加速度x,各実測投球速度yに基づく最小二乗法
により予め求め、ROM19に固定的に記憶させておく
構成としたが、ある個人1人の投球動作に伴なう加速度
ピーク値xと実測の投球速度yとの関係は直線的に比例
し、y=ax+bの1次方程式で表わすことができるた
め、投球速度を測定する際には、ユーザ毎に予め投球試
技を行なって、その検出加速度xと実測投球速度yとに
基づく最小二乗法により前記1次方程式の係数a及び定
数bを設定記憶させ、これにより投球動作に伴ない検出
された加速度ピーク値xを個人対応の係数a及び定数b
として設定された1次方程式y=ax+bに代入し、投
球加速度yを算出する構成としてもよい。
【0111】また、このような加速度の最大値によって
投球速度を求める手法を、前記図13で説明した最適速
度測定処理に適用することも可能である。この場合、前
記図13のフローチャートC7〜C13までの処理を図
18に示すステップD1〜D8までの処理と入れ替える
ことで実現される。
【0112】なお、前記実施形態において記載した手
法、すなわち図7のフローチャートに示す投球速度測定
処理、図8のフローチャートに示す表示処理、図11の
フローチャートに示す推定演算式の係数,定数設定処
理、図13のフローチャートに示す最適速度測定処理等
の各手法は、コンピュータに実行させることができるプ
ログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAM
カード等)、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハー
ドディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD
等)、半導体メモリ等の外部記録媒体に格納して配布す
ることができる。そして、コンピュータは、この外部記
録媒体に記録されたプログラムを記録媒体読み取り部に
よって読み込み、この読み込んだプログラムによって動
作が制御されることにより、前記実施形態において説明
した投球速度やシュート速度の測定機能を実現し、前述
した手法による同様の処理を実行することができる。
【0113】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係わ
る運動データ推定装置によれば、人体による物体を飛ば
す動作に伴ない、人体に取り付けられ該人体の動きの加
速度を検出する加速度検出手段により検出される加速度
に基づいて前記物体の速度が算出され、この速度に基づ
いて前記物体の到達距離が算出されて表示されるように
なる。
【0114】また、本発明の請求項2に係わる運動デー
タ推定装置によれば、人体による物体を飛ばす動作に伴
ない、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出
する加速度検出手段により検出される加速度に基づいて
前記物体の速度が算出されるものであって、装置本体が
所定の向きになった状態が検出されたとき、前記速度の
算出動作が開始されるようになる。
【0115】また、本発明の請求項3に係わる運動デー
タ推定装置によれば、人体による物体を飛ばす動作に伴
ない、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出
する加速度検出手段により検出される加速度に基づいて
前記物体の速度が算出されるものであって、装置本体の
向きに基づいて右利き又は左利きか判別された後、前記
速度の算出動作が開始されるようになる。
【0116】また、本発明の請求項4に係わる運動デー
タ推定装置によれば、人体による物体を飛ばす動作に伴
ない、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出
する加速度検出手段により検出される加速度に基づいて
前記物体の速度が算出され、この速度が累積されて表示
されるようになる。
【0117】また、本発明の請求項5に係わる運動デー
タ推定装置によれば、人体による物体を飛ばす動作に伴
ない、人体に取り付けられ該人体の動きの加速度を検出
する加速度検出手段により検出される加速度に基づいて
前記物体の速度が算出され、前記物体を目標対象に向け
て実際に飛ばした際の成功または失敗の回数が前記物体
の速度と関連付けて記憶されると共に当該速度での的中
率が記憶され、この記憶された的中率の中で最も高い的
中率を有する速度が最適速度として表示されるようにな
る。
【0118】よって、本発明によれば、球等の物体を実
際に投げたり蹴ったりする必要なく、投げる動作や蹴る
動作に伴なう仮想物体の速度に応じた飛距離を簡単かつ
迅速に測定することができる。
【0119】また、装置本体の向きにより右利き/左利
きを判別しながら複数回の測定動作を継続的に行うこと
ができる。また、その複数回の測定結果から投手や球を
蹴る本人の疲労度や、的中率が最も高くなる最適速度と
いったものを客観的に知るができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる運動データ測定装置
を搭載した腕時計装置の構成及びその装着状態を示す
図。
【図2】前記腕時計装置に取り付けられる加速度センサ
の構成を示す図であり、同図(A)は加速度センサの構
造図、同図(B)は加速度センサの原理図。
【図3】前記腕時計装置を装着した人体の投球動作に伴
なう加速度センサによる加速度検出状態を示す図。
【図4】前記腕時計装置の加速度センサにより検出され
た多数の被験者の試技による投球動作に伴なう投球加速
度の積分値と実際の投球速度との関係を示す図であり、
同図(A)は被験者Aの測定結果、同図(B)は被験者
Bの測定結果。
【図5】前記腕時計装置における電子回路の構成を示す
ブロック図。
【図6】前記腕時計装置のRAMにおける投球速度測定
モード用データレジスタの構成を示す図。
【図7】前記腕時計装置による投球速度測定処理を示す
フローチャート。
【図8】前記腕時計装置による表示処理を示すフローチ
ャート。
【図9】前記腕時計装置による表示切換えキーがオフの
ときの表示画面を示す図。
【図10】前記腕時計装置による表示切換えキーがオン
のときの表示画面を示す図。
【図11】前記腕時計装置による個人投球速度の測定に
際し行なう1次方程式の係数及び定数の設定処理を示す
フローチャート。
【図12】前記腕時計装置による個人投球速度の測定に
際し行なう1次方程式の係数及び定数の設定処理にて確
保されるRAM内のデータレジスタの構成を示す図。
【図13】前記腕時計装置による最適速度測定処理を示
すフローチャート。
【図14】前記腕時計装置による最適速度測定処理にて
確保されるRAM内のデータレジスタの構成を示す図。
【図15】前記腕時計装置による最適速度測定処理にて
表示される表示画面を示す図。
【図16】他の実施形態における前記腕時計装置を装着
した人体の投球動作に伴なう加速度センサによる加速度
検出状態を示す図。
【図17】他の実施形態における前記腕時計装置の加速
度センサにより検出された多数の被験者の試技による投
球動作に伴なう投球加速度のピーク値と実際の投球速度
との関係を示す図。
【図18】他の実施形態における前記腕時計装置による
投球速度測定処理を部分的に示すフローチャート。
【符号の説明】
10a…傾斜スイッチ、 10b…傾斜スイッチ、 11 …時計本体、 11a…リストバンド、 12 …加速度センサ、 13 …CPU、 14 …A/D変換回路、 15 …キー部、 16 …発振回路、 17 …分周回路、 18 …時刻・日付計数回路、 19 …ROM、 20 …RAM、 20a…加速度記憶部、 20b…積分値記憶部、 20c…投球速度記憶部、 20d…飛距離記憶部、 20e…投球数記憶部、 20f…トータル累積速度記憶部、 20g…5球毎の累積速度記憶部、 20h…積分値記憶部、 20i…入力速度記憶部、 20j…係数,定数記憶部、 21 …報音部、 22 …表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G04G 1/00 315 G04G 1/00 315Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段と、 前記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加速度検
    出手段により検出される加速度に基づいて前記物体の速
    度を算出する速度算出手段と、 この速度算出手段によって算出された前記物体の速度に
    基づいて前記物体の到達距離を算出する到達距離算出手
    段と、 この到達距離算出手段によって算出された前記物体の到
    達距離を表示する表示手段とを具備したことを特徴とす
    る運動データ推定装置。
  2. 【請求項2】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段と、 装置本体の向きを検出する状態検出手段と、 この状態検出手段によって前記装置本体が所定の向きに
    なった状態が検出されたとき、前記人体による物体を飛
    ばす動作に伴ない前記加速度検出手段により検出される
    加速度に基づいて前記物体の速度を算出する速度算出手
    段とを具備したことを特徴とする運動データ推定装置。
  3. 【請求項3】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段と、 装置本体の向きを検出する状態検出手段と、 この状態検出手段によって検出される前記装置本体の向
    きに基づいて右利き又は左利きを判別する判別手段と、 この判別手段によって右利き又は左利きが判別された
    後、前記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加速
    度検出手段により検出される加速度に基づいて前記物体
    の速度を算出する速度算出手段とを具備したことを特徴
    とする運動データ推定装置。
  4. 【請求項4】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段と、 前記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加速度検
    出手段により検出される加速度に基づいて前記物体の速
    度を算出する速度算出手段と、 この速度算出手段によって算出された前記物体の速度を
    累積する速度累積手段と、 この速度累積手段によって得られた累積速度を表示する
    表示手段とを具備したことを特徴とする運動データ推定
    装置。
  5. 【請求項5】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段と、 前記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加速度検
    出手段により検出される加速度に基づいて前記物体の速
    度を算出する速度算出手段と、 前記物体を目標対象に向けて実際に飛ばした際に、成功
    したか失敗したかを入力する入力手段と、 この入力手段によって入力された成功または失敗の回数
    を前記速度算出手段によって算出された前記物体の速度
    と関連付けて記憶すると共に当該速度での的中率を記憶
    する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された的中率の中で最も高い的中率
    を有する速度を最適速度として表示する表示手段とを具
    備したことを特徴とする運動データ推定装置。
  6. 【請求項6】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段により、前記人体による物
    体を飛ばす動作に伴なう加速度を検出する検出ステップ
    と、 この検出ステップによって検出された加速度に基づいて
    前記物体の速度を算出する速度算出ステップと、 この速度算出ステップによって算出された前記物体の速
    度に基づいて前記物体の到達距離を算出する到達距離算
    出ステップと、 この到達距離算出ステップによって算出された前記物体
    の到達距離を表示する表示ステップとからなることを特
    徴とする運動データ推定方法。
  7. 【請求項7】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段により、前記人体による物
    体を飛ばす動作に伴なう加速度を検出する検出ステップ
    と、 装置本体の向きを検出する状態検出ステップと、 この状態検出ステップによって前記装置本体が所定の向
    きになった状態が検出されたとき、前記人体による物体
    を飛ばす動作に伴ない前記加速度検出手段により検出さ
    れる加速度に基づいて前記物体の速度を算出する速度算
    出ステップとからなることを特徴とする運動データ推定
    方法。
  8. 【請求項8】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段により、前記人体による物
    体を飛ばす動作に伴なう加速度を検出する検出ステップ
    と、 装置本体の向きを検出する状態検出ステップと、 この状態検出ステップによって検出される前記装置本体
    の向きに基づいて右利き又は左利きを判別する判別ステ
    ップと、 この判別ステップによって右利き又は左利きが判別され
    た後、前記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加
    速度検出手段により検出される加速度に基づいて前記物
    体の速度を算出する速度算出ステップとからなることを
    特徴とする運動データ推定方法。
  9. 【請求項9】 人体に取り付けられ、人体の動きの加速
    度を検出する加速度検出手段により、前記人体による物
    体を飛ばす動作に伴なう加速度を検出する検出ステップ
    と、 この検出ステップによって検出された加速度に基づいて
    前記物体の速度を算出する速度算出ステップと、 この速度算出ステップによって算出された前記物体の速
    度を累積する速度累積ステップと、 この速度累積ステップによって得られた累積速度を表示
    する表示ステップとからなることを特徴とする運動デー
    タ推定方法。
  10. 【請求項10】 人体に取り付けられ、人体の動きの加
    速度を検出する加速度検出手段により、前記人体による
    物体を飛ばす動作に伴なう加速度を検出する検出ステッ
    プと、 この検出ステップによって検出された加速度に基づいて
    前記物体の速度を算出する速度算出ステップと、 前記物体を目標対象に向けて実際に飛ばした際に、成功
    したか失敗したかを入力する入力ステップと、 この入力ステップによって入力された成功または失敗の
    回数を前記速度算出ステップによって算出された前記物
    体の速度と関連付けて記憶すると共に当該速度での的中
    率を記憶手段に記憶する記憶ステップと、 この記憶ステップによって前記記憶手段に記憶された的
    中率の中で最も高い的中率を有する速度を最適速度とし
    て表示する表示ステップとからなることを特徴とする運
    動データ推定方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータを、人体による物体を飛
    ばす動作に伴なう該人体の動きの加速度を、前記人体に
    取り付けられた加速度検出手段により検出する検出手
    段、 この検出手段により検出された加速度に基づいて前記物
    体の速度を算出する速度算出手段、 この速度算出手段によって算出された前記物体の速度に
    基づいて前記物体の到達距離を算出する到達距離算出手
    段、 この到達距離算出手段によって算出された前記物体の到
    達距離を表示する表示手段、 として機能させるための運動データ推定処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 コンピュータを、 人体による物体を飛ばす動作に伴なう該人体の動きの加
    速度を、前記人体に取り付けられた加速度検出手段によ
    り検出する検出手段、 装置本体の向きを検出する状態検出手段、 この状態検出手段によって前記装置本体が所定の向きに
    なった状態が検出されたとき、前記人体による物体を飛
    ばす動作に伴ない前記加速度検出手段により検出される
    加速度に基づいて前記物体の速度を算出する速度算出手
    段、 として機能させるための運動データ推定処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 コンピュータを、 人体による物体を飛ばす動作に伴なう該人体の動きの加
    速度を、前記人体に取り付けられた加速度検出手段によ
    り検出する検出手段、 装置本体の向きを検出する状態検出手段、 この状態検出手段によって検出される前記装置本体の向
    きに基づいて右利き又は左利きを判別する判別手段、 この判別手段によって右利き又は左利きが判別された
    後、前記人体による物体を飛ばす動作に伴ない前記加速
    度検出手段により検出される加速度に基づいて前記物体
    の速度を算出する速度算出手段、 として機能させるための運動データ推定処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 コンピュータを、 人体による物体を飛ばす動作に伴なう該人体の動きの加
    速度を、前記人体に取り付けられた加速度検出手段によ
    り検出する検出手段、 この検出手段によって検出された加速度に基づいて前記
    物体の速度を算出する速度算出手段、 この速度算出手段によって算出された前記物体の速度を
    累積する速度累積手段、 この速度累積手段によって得られた累積速度を表示する
    表示手段、 として機能させるための運動データ推定処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 コンピュータを、 人体による物体を飛ばす動作に伴なう該人体の動きの加
    速度を、前記人体に取り付けられた加速度検出手段によ
    り検出する検出手段、 この検出手段によって検出された加速度に基づいて前記
    物体の速度を算出する速度算出手段、 前記物体を目標対象に向けて実際に飛ばした際に、成功
    したか失敗したかを入力する入力手段、 この入力手段によって入力された成功または失敗の回数
    を前記速度算出手段によって算出された前記物体の速度
    と関連付けて記憶すると共に当該速度での的中率を記憶
    する記憶手段、 この記憶手段に記憶された的中率の中で最も高い的中率
    を有する速度を最適速度として表示する表示手段、 として機能させるための運動データ推定処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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