JPH11142796A - 顔面計測器 - Google Patents

顔面計測器

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JPH11142796A
JPH11142796A JP30600397A JP30600397A JPH11142796A JP H11142796 A JPH11142796 A JP H11142796A JP 30600397 A JP30600397 A JP 30600397A JP 30600397 A JP30600397 A JP 30600397A JP H11142796 A JPH11142796 A JP H11142796A
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temple
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lens
box
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功 飯塚
Keizo Hasegawa
珪三 長谷川
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HASEGAWA BIKOO KK
Hoya Corp
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HASEGAWA BIKOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、容易に設定や計測を行うこと
のできる顔面計測器を提供する。 【解決手段】 フロントバー1と、その中央部に配され
たブリッジ相当部5と、その下方に配されたパッド調節
機構部と、その左右でフロントバーの下側に配された透
明プレート2と、テンプル32とを備える。透明プレー
トは、レンズ眼前配置情報表示部として配設され、水平
基準線3と目盛線3aを有する。パッド調節機構部は、
パッドボックスの高さ調節機構及び高さ表示部Cと、パ
ッドボックスの間隔調節機構及び間隔表示部Dと、パッ
ドボックスの深さ調節機構及び深さ表示部Eとを有す
る。フロントバーは、フロントバーの長さ調節機構及び
フロント幅表示部Bを有し、テンプルとフロントバーの
連結部には、テンプルの傾斜機構及び傾斜角表示部が設
けられ、テンプルにはテンプル長さ調節機構及びテンプ
ル長表示部Hが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡装用者の眼鏡
製造に必要な顔面形状の計測を行う顔面計測器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な眼鏡加工は、視カ測定→フレー
ム選定・レンズ選定→基本フィッティング→瞳孔中心の
位置測定→レンズレイアウト→レンズ加工→レンズの枠
入れ、という手順で行われる。基本フィッティングは、
眼鏡使用目的に応じてレンズの光学機能を十分に発揮さ
せるために行われるもので、この基本フィッティングに
おいて、顔面に対するレンズ前傾角の設定、レンズ後面
頂点と角膜頂点の距離の設定、及び、それを保持するた
めの装用者の頭部形状に合わせたパッド部、テンプル部
の調整が行われる。そして、この基本フィッティングを
行ったフレームに対して、瞳孔中心の位置測定及びフレ
ームに対するレンズのレイアウトを行い、レンズレイア
ウト後、レンズカット及び枠入れを行い、最終的な眼鏡
として仕上げる。
【0003】上記のように、一般的な眼鏡加工では、レ
ンズレイアウトを決定する基本フィッティングにおい
て、実際のレンズが枠入れされておらず、デモレンズ、
あるいはフレームフロント枠に対して調整等が行われ、
実際のレンズとの差異は、取り付け者の経験や技術によ
って補正されている。
【0004】この取り付け者の機械的調整工程を排除す
る目的で、従来、眼鏡装用者の顔面の立体写真を撮り、
この立休写真を用いて眼鏡装用者個々の測定データによ
り、それぞれの頭部形状に合致したフレームを製作する
方法が考案されている。あるいは、目、耳、鼻等の配置
を含めた頭部形状の各部位の計測、あるいは各部位の相
対位置の計測を行い、測定データをそれぞれの頭部形状
に合致したフレーム製造情報とする考案がなされている
(実開平5−94704号公報、実公平2−6424号
公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、立体写真を用
いた人体頭部計測装置は、格子照射型もしくは格子投影
型のモアレ写真装置、カメラ、及び画像分析用コンピュ
ータにより構成されるため、複雑で高価となる欠点があ
る。また、従来の頭部形状計測器は、測定項目が多く、
構成が複雑であり、実用性に難点があった。
【0006】本発明は、上記事情を考慮し、簡単な構成
で、容易に設定や計測を行うことのできる顔面計測器を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の顔面計
測器は、レンズの眼前配置情報を表示するレンズ眼前配
置情報表示部と、レンズを所定位置に固定するためのパ
ッドの位置情報を表示するパッド位置情報表示部と、レ
ンズを所定位置に固定するためのベンディング位置の情
報を表示するベンディング位置情報表示部とを備えたこ
とを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、前
記レンズ眼前配置情報表示部が、レンズ玉型データムラ
インに相当する水平基準線とこれに平行な複数の目盛線
とを有した透明プレートよりなり、該透明プレートの裏
面が顔面形状の計測のための深さ方向の基準とされてい
ることを特徴としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、前記パッド位置情報表示部が、パッドボックスの
間隔を表示するパッドボックス間隔表示部と、パッドボ
ックスの高さを表示するパッドボックス高さ表示部と、
パッドボックスの深さを表示するパッドボックス深さ表
示部とからなることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項3において、前
記パッドボックスに対するパッドの開き角を表示するた
めのパッド開き角表示部が設けられていることを特徴と
している。
【0011】請求項5の発明は、請求項1〜5のいずれ
かにおいて、前記ベンディング位置情報表示部が、顔幅
に相当するフロント幅を表示するフロント幅表示部と、
テンプルの傾斜角を表示するテンプル傾斜角表示部と、
テンプルの長さを表示するテンプル長表示部とからなる
ことを特徴としている。
【0012】請求項6の発明の顔面計測器は、眼鏡装用
者の額の前方に水平に配されるフロントバーと、フロン
トバーの中央部に配されたブリッジ相当部と、ブリッジ
相当部の下方に配されたパッド調節機構部と、パッド調
節機構部の左右でフロントバーの下側に配されたレンズ
相当の透明プレートと、フロントバーの両端に配された
テンプルとを備えている。そして、前記透明プレート
が、レンズ眼前配置情報表示部として配設され、裏面を
顔面形状の計測のための深さ方向の基準とすると共に、
レンズ玉型データムラインに相当する水平基準線とこれ
に平行な複数の目盛線とを有している。また、前記パッ
ド機構部が、パッドボックスの高さ調節機構及び高さ表
示部と、パッドボックスの間隔調節機構及び間隔表示部
と、パッドボックスの深さ調節機構及び深さ表示部とを
有し、前記フロントバーが、フロントバーの長さ調節機
構及びフロント幅表示部を有している。さらに、テンプ
ルとフロントバーの連結部に、テンプルの傾斜機構及び
傾斜角表示部が設けられ、テンプルに、テンプル長さ調
節機構及びテンプル長表示部が設けられていることを特
徴とする。
【0013】請求項7の発明は、請求項6において、前
記パッド機構部が、更にパッド開き角調節機構及びパッ
ド開き角表示部を有することを特徴としている。
【0014】請求項8の発明は、請求項6または7にお
いて、前記フロントバー長さ調節機構が、フロントバー
の長さを最短状態に付勢するバネを持つことを特徴とし
ている。
【0015】請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれ
かにおいて、前記テンプル長さ調節機構が、テンプルの
長さを最短状態に付勢するバネを持つことを特徴として
いる。
【0016】請求項10の発明は、請求項6〜9のいず
れかにおいて、前記テンプルの傾斜機構が、テンプル傾
斜角を最小角状態に付勢するバネを持つことを特徴とし
ている。
【0017】請求項11の発明は、請求項6〜10のい
ずれかにおいて、前記パッドボックス間隔調節機構が、
それぞれパッドを支持し且つ左右方向にスライド可能な
左右一対のスライド板と、各スライド板にスライド方向
に沿って形成されると共に、互いに対向配置されたラッ
クと、両ラック間に該両ラックに噛み合わせた状態で配
設され、且つ回転操作されることで前記両スライド板を
反対方向にスライドさせて両スライド板の間隔を調節す
るギヤとからなることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は実施形態の顔面計測器の全体
を正面側から見た斜視図であり、図2〜図10は各部の
詳細な構成を示す図である。
【0019】この顔面計測器は、眼鏡装用者の眼鏡製造
に必要な顔面形状の計測を行うもので、図1に示すよう
に、眼鏡装用者の額の前方に水平に配されるフロントバ
ー1と、フロントバー1の中央部に配されたブリッジ相
当部5と、ブリッジ相当部5の下方に配されたパッド1
4の調節機構部(後述)と、パッド調節機構部の左右で
フロントバー1の下側に配されたレンズ相当の縦長の透
明プレート2と、フロントバー2の両端に配されたテン
プル(ここでは主としてテンプル軸32)とを備える。
【0020】透明プレート(別名=アイポイントプレー
ト)は、レンズの眼前配置情報を表示するレンズ眼前配
置情報表示部(A)としての機能を果たすもので、レン
ズ玉型データムラインに相当する水平基準線3〔実際は
これがレンズ眼前配置情報表示部(A)に相当〕と、こ
れに平行な複数の目盛線3aとを有する。この透明プレ
ート2の裏面(顔面側)は、顔面形状の計測のための深
さ方向の基準とされている。
【0021】ここでは便宜上、水平基準線3をX軸(左
右方向)、計測器の垂直中心線をY軸(高さ方向)、X
−Y平面に直交する方向をZ軸(深さ方向)とおく。
【0022】フロントバー1は、フロントバー本体(全
体と同符号1で示す)の左右両端にスライド軸(フロン
トバー長さ調整機構に相当)21を挿入したもので、各
スライド軸21を伸縮することで、全体の長さを調整で
きるようになっている。フロントバー本体1には、調整
した位置でスライド軸21を固定する止めネジ22が設
けられている。左右のスライド軸21の前面には目盛板
23が設けられ、目盛板23上のフロントバー本体1の
端縁の位置を読み取ることで、顔面幅に相当するX軸方
向のフロント幅情報を得ることができる。従って、ここ
ではスライド軸21上に設けた目盛板23がフロント幅
表示部(B)に相当する。なお、これらのスライド軸2
1は、内蔵したバネにより、一番縮んだ状態となるよう
に付勢されている。つまり、フロントバー1は、全長が
最短状態となるようにバネで付勢されている。このバネ
部分の構造は、テンプルの長さ調節機構と同じであるか
ら後述する。
【0023】スライド軸21の端部にはヨロイ柱25が
下向きに連結されており、このヨロイ柱25にヨロイ本
体26が固定され、ヨロイ本体26にテンプルスライド
管30が上下方向傾き調節可能に連結され、テンプルス
ライド管30にテンプル軸32がスライド自在に挿入さ
れ、テンプル軸32の後端にモダン部34が設けられて
いる。
【0024】この部分の構造を図2、図3を用いて詳し
く説明する。図2に示すように、ヨロイ柱25の下端に
ヨロイ本体26が固定され、ヨロイ本体26の下部側板
を挟むように、テンプルスライド管30に一体化された
コ字形の傾斜ボックス35が嵌められ、このコ字形の傾
斜ボックス35の先端を貫通するピン36により、テン
プルスライド管30がヨロイ本体26に上下方向回動自
在に連結されている。前記ピン36にはバネ37が取り
付けられ、このバネ37によって傾斜ボックス35は傾
きゼロの位置、つまりヨロイ本体26の上板部に突き当
たって止まる位置に付勢されている。
【0025】ヨロイ本体26の上板部には傾き角調整ネ
ジ27が螺合されており、この傾き角調整ネジ27の先
端で、傾斜ボックス35の上端をバネ37に抗して押し
下げることにより、テンプルスライド管30及びそれに
通されたテンプル軸32の傾き角(X−Y平面に対する
テンプル傾斜角)を精度よく調整できるようになってい
る。また、ヨロイ本体26には、傾斜角目盛板28が設
けられ、この目盛板28上の傾斜ボックス35の上端縁
の位置を読み取ることで、テンプル傾斜角情報を得るこ
とができる。従って、ここではこの目盛板28が傾斜角
表示部(G)に相当する。また、ピン36、傾斜角調整
ネジ27、バネ37がテンプルの傾斜機構を構成してい
る。なお、29で示すものは、傾斜ボックス35の傾き
限を定めるストッパである。
【0026】図3に示すように、前記テンプルスライド
管30にはスライド自在にテンプル軸(テンプル長さ調
節機構に相当する)32が通されており、このテンプル
軸32を後ろ側に引き延ばしたり縮めたりすることで、
テンプルの長さを調整できるようになっている。テンプ
ルスライド管30の上面には、調整した位置でテンプル
軸32を固定する止めネジ31と、テンプル軸32のス
ライドできる範囲を決めるストッパ41が設けられてい
る。このストッパ41は、テンプル軸32の上面に形成
された長溝32bに嵌まることで、スライド可能な範囲
を定める。
【0027】また、テンプル軸32の外側面には目盛板
33が設けられ、この目盛板33上のテンプルスライド
管32の後端縁の位置を読み取ることで、テンプル長さ
の情報を得ることができる。従って、ここではテンプル
軸32上に設けた目盛板33がテンプル長表示部(H)
に相当する。このテンプル軸32は、テンプル軸32の
側面溝32aに内蔵したバネ42により、一番テンプル
長さが縮んだ状態となるように前方向に付勢されてい
る。つまり、モダン部34を有したテンプル軸32及び
テンプルスライド管30よりなるテンプルは、全長が最
短状態となるようにバネ42で付勢されている。そのた
めに、バネ42は一端がピン42でテンプル軸32に固
定され、他端がピン43でテンプルスライド管30に固
定されている。また、目盛板33が浅溝32cに貼り付
けられることで、スライド時に露出する範囲でバネ42
が外から見えないように覆い隠している。
【0028】次にブリッジ相当部5の構成及びパッド調
整機構について説明する。図1に示すように、フロント
バー1の中央部にはフロントホルダ6が固定されてい
る。フロントホルダ6の前面板6aには、逆U字形の切
欠の側方に位置させて、高さ方向の目盛7が設けられて
いる。フロントホルダ6の内側にはスライドボックス1
0が高さ位置調整可能に配設されており、目盛7は、こ
のスライドボックス10の高さ方向の位置を読み取るた
めのものである。スライドボックス10は、後述するよ
うにパッド14を支持しているので、スライドボックス
10の高さ位置を読み取ることで、パッドボックス(パ
ッド14を取り付けている箱)の高さ情報を得ることが
できる。従って、前記目盛7は、パッドボックスの高さ
を表示するパッドボックス高さ表示部(C)に相当す
る。
【0029】スライドボックス10の高さを調整する機
構を図4に示す。スライドボックス10の上端には、フ
ロントホルダ6の上面板の孔6bを貫通する2本のガイ
ドロッド52が突設されており、これらガイドロッド5
2がフロントホルダ6の孔6bを摺動することで、スラ
イドボックス10は一定の姿勢で上下に動くことができ
るようになっている。ガイドロッド52の上端には平板
51が固定されており、この中心にネジ孔51aが形成
されている。フロントホルダ6の上面板には、高さ調整
ネジ11のネジ軸11aの先端11bが、回転自由かつ
軸方向移動不可能に連結されており、このネジ軸11a
の中間が前記平板51のネジ孔51aに螺合されてい
る。これにより、高さ調整ネジ11を回すことで、スラ
イドボックス10の位置を上下方向に調節できるように
なっている。従って、ここでは高さ調整ネジ11を中心
とした機構が、パッドボックスの高さ調整機構に相当す
る。
【0030】次にパッドボックスの間隔を調整する機構
について述べる。図1に示すように、前記スライドボッ
クス10には、左右一対のスライドアーム12、12が
設けられている。各スライドアーム12、12には、図
5に示すように、それぞれ左右方向に延びるスライド板
61、62が設けられており、これらスライド板61、
62が、前記スライドボックス10内に左右方向スライ
ド可能に収容されることで、左右のスライドアーム1
2、12がスライドボックス10に取り付けられてい
る。各スライド板61、62には、ラック61a、61
bがスライド方向に沿って形成されている。これらラッ
ク61a、61bは、上下に対向配置されており、両ラ
ック61a、61b間に、該両ラック61a、61bに
噛み合わせた状態でギヤ63が配されている。
【0031】このギヤ63は、図1に示すように、パッ
ドボックス間隔調整用のつまみ13に連結されており、
スライドボックス10の壁面に回転可能に保持されてい
る。これにより、つまみ13を回転操作することで、両
スライドアーム12、12を反対方向にスライドさせ
て、両スライドアーム12、12の間隔を調節すること
ができるようになっている。つまみ13には指針13a
が設けられ、スライドボックス10の外面に設けた回転
方向の目盛8と指針13aの関係から、スライドアーム
12、12の調節間隔を知ることができるようになって
いる。従って、目盛8がパッドボックス間隔表示部
(D)に相当する。
【0032】次にパッドボックスの開き角調整機構につ
いて、図6、図7、図8を参照して説明する。前記スラ
イドアーム12の下端には、パッドボックスの深さ調節
機構(後述)を介して、図8に示すように、中央に垂直
壁78を突設した水平板71が連結されている。水平板
71の前端には円弧状のパッド開き角目盛板17が設け
られ、後端下面にはパッドボックス74が、水平面内で
楽に回転できるようにベアリング軸73により取り付け
られている。そして、パッドボックス74にパッド14
が、ピン76によって上下方向回動自在に取り付けられ
ている。この場合、パッド14は湾曲バネ77により上
向きに付勢されている。
【0033】パッドボックス74には、前方に延びる棒
72が設けられており、その前端に円弧状の目盛板17
に対応した指針18が取り付けられている。この指針1
8の先端18aは、図7に示すように、目盛板17に設
けたスライド溝17aに挿入されており、スライド溝1
7aの範囲で動けるようになっている。また、指針18
は目盛板17上を擦りながら移動するようになってお
り、パッドボックス74があまりに軽く回動し過ぎない
ように、摩擦による制動力をかけている。目盛板17の
前面には、指針18の位置を簡単に見分けられるよう
に、3段階に色分けした目盛17bが設けられている。
これにより、パッド14の開き角を調節すると、その調
節位置の情報を、指針18と目盛17bによって知るこ
とができるようになっている。従って、ここでは主とし
て目盛板17がパッド開き角表示部(F)に相当する。
【0034】次にパッドボックス深さ調整機構につい
て、図9、図10を参照しながら説明する。前述したス
ライドアーム12の下端には、前から見て四角いボス部
82が設けられている。このボス部82には角孔83が
設けられ、この角孔83に前後方向スライド可能に角棒
81が差し込まれている。ボス部82を貫通した角棒8
1の前端には深さ調節つまみ15が設けられ、角棒81
の後端には、前記パッド14を支持する水平板71の垂
直壁78が固定されている。従って、つまみ15を押し
引きすることで、水平板15の下方に支持されたパッド
ボックス74を、深さ方向(図1のZ軸方向)に調節す
ることができる。
【0035】この場合、前記垂直壁78の側面には、板
バネ85の基端がネジ86で固定され、板バネ85の先
端が前記ボス部82の側面に、自身の弾性力で押し当て
られている。そして、板バネ85の先端内面に設けた凸
部87が、ボス部82の側面に設けた凹部88に嵌まる
ことで、ボス部82と垂直壁78の位置を、クリック感
を持って決めることができるようになっている。ここで
は、凹部88を深さ方向に二段に設けているので、パッ
ドボックス74の深さを二段階に設定できる。従って、
つまみ15の突出量、あるいはつまみ15とボス部82
の間隔を見ることによって、パッドボックス74の深さ
方向の位置情報を知ることができ、その部分が深さ表示
部(E)に相当する。
【0036】なお、以上のパッドボックスの間隔表示部
(D)と、高さ表示部(C)と、深さ表示部(E)とで
パッド位置情報表示部が構成され、フロント幅表示部
(B)と、テンプル傾斜角表示部(G)と、テンプル長
表示部(H)とでベンディング位置情報表示部が構成さ
れている。
【0037】次に使用方法について説明する。この顔面
計測器を使用する場合は、フロント幅、テンプル長、テ
ンプル角、並びにパッドボックス間隔、高さ、深さ、パ
ッド開き角等を適当に調節しながら、通常の眼鏡と同様
に装用者の顔面にかける。そして、透明プレート2の水
平基準線3、あるいは目盛線3aと瞳孔の位置との関係
で、調節範囲を推定した上で、さらに前記の項目を調節
しながら、水平基準線3が眼鏡装用者の瞳孔の高さに合
致するように設定する。そして、水平基準線3を基準に
してすべての調整を終了した時点で、各表示部の表示値
を読み取り、これらの値を眼鏡加工のための情報とす
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
眼鏡フレームに即した顔面形状要素を微調整しながら測
定できるので、高い精度の情報を得ることができる。ま
た、必要最小限の要素を測定するので、構成を簡単にす
ることができ、高度な技術を要さずに測定でき、経験の
浅い者でも、測定値にばらつきが生じにくい。また、各
調節可能部分を小さい側に付勢した場合は、調整も簡単
にできるし、取り扱いしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の顔面計測器の正面側から見
た斜視図である。
【図2】図1のII部の構成図で、(a)は横から見た
図、(b)は上から見た図である。
【図3】(a)は図2(b)のIIIa−IIIa矢視
図、(b)は(a)のIIIb−IIIb矢視図であ
る。
【図4】図1のIV−IV矢視図である。
【図5】前記顔面計測器の中央にあるスライドボックス
10の内部機構の説明図で、(a)は正面図、(b)は
平面図、(c)は側面図である。
【図6】前記顔面計測器のパッド開き角表示部の構成図
で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】パッド開き角が変化したときの状態を示す図6
と同様の図であり、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
【図8】図6のVIII−VIII矢視図である。
【図9】図1のIX矢印方向から見た側面図である。
【図10】図9のX−X矢視断面図である。
【符号の説明】
1 フロントバー 2 透明プレート 3 水平基準線(A:レンズ眼前配置情報表示部) 3a 目盛線 5 ブリッジ相当部 7 パッドボックス高さ目盛(C:パッドボックス高さ
表示部) 8 パッドボックス間隔目盛(D:パッドボックス間隔
表示部) 10 スライドボックス 11 高さ調整ネジ 12 スライドアーム 13 間隔調整つまみ 14 パッド 15 深さ調整つまみ(E:パッドボックス深さ表示
部) 17 目盛板(F:パッド開き角表示部) 23 目盛(B:フロント幅表示部) 28 傾斜角目盛(G:テンプル傾斜角表示部) 33 目盛(H:テンプル長表示部) 37、42 バネ 61、62 スライド板 61a,61b ラック 63 ギヤ 74 パッドボックス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡装用者の眼鏡製造に必要な顔面形状
    の計測を行う顔面計測器であって、 レンズの眼前配置情報を表示するレンズ眼前配置情報表
    示部と、 レンズを所定位置に固定するためのパッドの位置情報を
    表示するパッド位置情報表示部と、 レンズを所定位置に固定するためのベンディング位置の
    情報を表示するベンディング位置情報表示部とを備えた
    ことを特徴とする顔面計測器。
  2. 【請求項2】 前記レンズ眼前配置情報表示部が、レン
    ズ玉型データムラインに相当する水平基準線とこれに平
    行な複数の目盛線とを有した透明プレートよりなり、該
    透明プレートの裏面が顔面形状の計測のための深さ方向
    の基準とされていることを特徴とする請求項1記載の顔
    面計測器。
  3. 【請求項3】 前記パッド位置情報表示部が、パッドボ
    ックスの間隔を表示するパッドボックス間隔表示部と、
    パッドボックスの高さを表示するパッドボックス高さ表
    示部と、パッドボックスの深さを表示するパッドボック
    ス深さ表示部とからなることを特徴とする請求項1また
    は2記載の顔面測定器。
  4. 【請求項4】 前記パッドボックスに対するパッドの開
    き角を表示するためのパッド開き角表示部が設けられて
    いることを特徴とする請求項3記載の顔面測定器。
  5. 【請求項5】 前記ベンディング位置情報表示部が、顔
    幅に相当するフロント幅を表示するフロント幅表示部
    と、テンプルの傾斜角を表示するテンプル傾斜角表示部
    と、テンプルの長さを表示するテンプル長表示部とから
    なることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    顔面計測器。
  6. 【請求項6】 眼鏡装用者の額の前方に水平に配される
    フロントバーと、フロントバーの中央部に配されたブリ
    ッジ相当部と、ブリッジ相当部の下方に配されたパッド
    調節機構部と、パッド調節機構部の左右でフロントバー
    の下側に配されたレンズ相当の透明プレートと、フロン
    トバーの両端に配されたテンプルとを備え、 前記透明プレートは、レンズ眼前配置情報表示部として
    配設され、裏面を顔面形状の計測のための深さ方向の基
    準とすると共に、レンズ玉型データムラインに相当する
    水平基準線とこれに平行な複数の目盛線とを有し、 前記パッド機構部は、パッドボックスの高さ調節機構及
    び高さ表示部と、パッドボックスの間隔調節機構及び間
    隔表示部と、パッドボックスの深さ調節機構及び深さ表
    示部とを有し、 前記フロントバーは、フロントバーの長さ調節機構及び
    フロント幅表示部を有し、 前記テンプルとフロントバーの連結部には、テンプルの
    傾斜機構及び傾斜角表示部が設けられ、 前記テンプルには、テンプル長さ調節機構及びテンプル
    長表示部が設けられていることを特徴とする顔面計測
    器。
  7. 【請求項7】 前記パッド機構部が、更にパッド開き角
    調節機構及びパッド開き角表示部を有することを特徴と
    する請求項6記載の顔面計測器。
  8. 【請求項8】 前記フロントバー長さ調節機構は、フロ
    ントバーの長さを最短状態に付勢するバネを持つことを
    特徴とする請求項6または7記載の顔面計測器。
  9. 【請求項9】 前記テンプル長さ調節機構は、テンプル
    の長さを最短状態に付勢するバネを持つことを特徴とす
    る請求項6〜8のいずれかに記載の顔面計測器。
  10. 【請求項10】 前記テンプルの傾斜機構は、テンプル
    傾斜角を最小角状態に付勢するバネを持つことを特徴と
    する請求項6〜9のいずれかに記載の顔面計測器。
  11. 【請求項11】 前記パッドボックス間隔調節機構が、 それぞれパッドを支持し且つ左右方向にスライド可能な
    左右一対のスライド板と、 各スライド板にスライド方向に沿って形成されると共
    に、互いに対向配置されたラックと、 両ラック間に該両ラックに噛み合わせた状態で配設さ
    れ、且つ回転操作されることで前記両スライド板を反対
    方向にスライドさせて両スライド板の間隔を調節するギ
    ヤとからなることを特徴とする請求項6〜10のいずれ
    かに記載の顔面計測器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175717A (ja) * 2007-12-27 2009-08-06 Gifuken Megane Shogyo Kyodo Kumiai 顔面測定器及び、フィッティングデータ転送装置及び、フィッティングデータ転送装置の使用方法。
US8384618B2 (en) 2007-11-08 2013-02-26 Carl Zeiss Ag Display apparatus
US9726903B2 (en) 2010-09-10 2017-08-08 3M Innovative Properties Company Eyewear with improved fit

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