JPH11142202A - ガスメータ - Google Patents
ガスメータInfo
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- JPH11142202A JPH11142202A JP30460997A JP30460997A JPH11142202A JP H11142202 A JPH11142202 A JP H11142202A JP 30460997 A JP30460997 A JP 30460997A JP 30460997 A JP30460997 A JP 30460997A JP H11142202 A JPH11142202 A JP H11142202A
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Abstract
常を、繁雑な監視装置等を付加することなしに、検知す
ることができ、それによって、まず圧力センサ自体の動
作異常を検知して、より正確で確実な圧力異常の監視が
可能であるガスメータを提供する。 【解決手段】 ガス流量ΔQL ,ΔQH がいずれも、予
め定められた流量しきい値ΔQth以上であって、かつ
前記両者で計測された前記ガス流量ΔQL ,ΔQH が予
め定められた誤差(±σ)の許容範囲内で一致している
ときに、前記圧力センサ204で計測された前記ガスの
圧力Pが、予め定められた圧力しきい値Pth以下であ
った場合には、前記圧力センサ204に計測異常が発生
したものと判定する圧力センサ異常発生判定手段103
を備えている。
Description
る。
メータとして膜方式のガスメータがある。この膜方式の
ガスメータは、筐体内部にガス流の圧力によって振動を
繰り返す膜を有しており、この膜の振動による容積変化
に対応してガスの流量を計測するという、いわば機械的
な動作を用いてそのガスの体積量を直接計測する方式の
メータである。その簡易で実用的な構造と高い耐久性を
備えているといった特質から、従来から広く盛んに利用
されて来た。
方式のガスメータでは機械式であるという特質もあっ
て、近年のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略
称)のような超小型電子回路を用いたガスメータのデジ
タル化に対しては、馴染み難いという不都合があった。
機械的に直接にガス量を計測する方式のガスメータの他
に、ガスの流速などガス流の流体としての物理的数値を
計測し、その計測値に対応してガス流量の数値をマイコ
ンのCPUなどの演算回路で演算するという、いわゆる
推量式のガスメータが案出されている。
数値をその計測段階から電気信号として取り扱っている
ので、ガス流量の値をその計測後もデータ信号として伝
送〜処理〜記憶することができる。従って、そのような
データ管理を行なうシステム等にも極めて良好に馴染む
という特質を備えているので、近年のデジタル化が進む
ガスメータにおいては特に好適な技術として注目されて
いる。
超音波の伝搬時間差を用いた超音波計測方式、ガス流に
よるタービンの回転数をロータリエンコーダのような機
器で計数しこれに基づいてガス流量の値を演算するとい
ったタービン計測方式、ガス流によって生じる2地点で
の圧力差を用いた差圧計測方式、あるいは、導通路に設
けられた渦発生体(流れに対して逆三角形状に配置され
るボルテックスジェネレータなど)でガス流に渦を伴う
ような乱れを発生させることで、そのときのガス流のコ
アンダ効果により生じる流体的な振動現象を利用してそ
のガス流の速度を計測するフルイデック式あるいはカル
マン渦列の発生に基づいてガス流量を計測するカルマン
渦式などの渦流方式等、幾種類かの方式が提案されてい
るが、いずれもガスの流量を連続値で精確に測定できる
ものとして注目されている。
として大別されるガスメータの技術のうち、特に渦流方
式のガスメータは、ガス流量に比例した周波数特性が得
られる(つまり計測のリニアリティが良好である)こと
や、構造が簡易で機械的可動部を必要としないので機械
的故障の心配が無いこと、また流体の組成や密度や温度
等に殆ど影響を受けないので安定的に体積流量の計測が
可能であることや、圧力損失が小さいので本来使用され
るガス流量に悪影響を殆ど与えないことなどの特長を備
えていることから、上記のようなガスメータのマイコン
制御化の傾向とあいまって、益々その技術的有用性が脚
光を浴びるようになってきており、またそのさらなる技
術的洗練等が要請されて、その研究・開発が盛んに要請
されている。
れている渦流方式のガスメータにおいては一般に、小流
量域で不感帯が存在しており、ガス流量が小さくなるに
つれてそのガス流のレイノルズ数が小さくなって渦の発
生が困難となることから、ある程度以下の小流量(例え
ば150l/h以下の流量域など)のガス流については
実質的に計測不可能となるという不都合があった。
においては、前記のような渦流量計による計測が不可能
な小流量域でのガス流量の計測を補うために、その小流
量領域のガス流量の計測が可能な、例えば発熱素子と温
度センサとを用いてなる質量流量計などの第2の流量計
測手段を、前記の渦流量計と組み合わせて用いる技術が
案出され、例えば特開平3−320831号等により開
示されている。
危険な状態や事故等に繋がる可能性の高いガス漏れなど
の発生を迅速かつ確実に検知するために、ガスの圧力値
を特定の時間間隔ごとに30日間など特定の期間に亙っ
て監視(モニタリング)し、そのガス圧力値が、正常な
ガス圧力値として妥当なしきい値であるものと予め定め
ておいた正常範囲の値と比較してその正常値から逸脱し
て低い値となった場合には、ガス漏れが発生したものと
判定してその警報をブザー鳴動等により発する、いわゆ
る圧力式微少漏洩警告装置や、燃焼器具使用時の調整圧
力を検出し、それを上記同様に正常値と比較して、その
正常値の範囲から逸脱していた場合には、異常事態が発
生したものと判定してその警報をブザー鳴動等により発
する、いわゆる調整圧力異常警告装置や、その他にも、
燃焼器具使用停止時の調整圧力を検出し、それを上記同
様に正常値と比較して、その正常値から逸脱して高い圧
力値となった場合には、異常事態が発生したものと判定
してその警報をブザー鳴動等により発する、いわゆる閉
塞圧力異常警告装置などか用いられている。
ガスメータにおいては、上記の高/低2つの計測手段を
備えた方式のガスメータばかりでなくその他の例えば容
積計量方式などのガスメータにおいても、一般に圧力監
視用の圧力センサ自体の異常をチェック(検知)する機
能が無いので、圧力センサ自体に動作不良等の異常が発
生した場合には、正常な圧力が供給されていても異常と
判定されてしまう場合がある。あるいは逆に、異常な圧
力が供給されていたり、ガス漏れ等が発生して圧力の異
常低下が生じているのにもかかわらず、それが正しくは
検知されない場合がある。従って、圧力センサの異常に
起因して、圧力異常の発生を確実に正確には検知できな
い場合が生じるという問題があった。
成されたもので、ガスメータに内蔵される圧力センサ自
体の異常を、繁雑な監視装置等を付加することなしに、
検知することができ、それによって、まず圧力センサ自
体の動作異常を検知して、より正確で確実な圧力異常の
監視が可能であるガスメータを提供することを課題とし
ている。
ータは、導通路中にガスを導通させ、該ガスのガス流中
に渦を発生させて該渦による前記ガス流の変化の状態に
対応して前記ガス流の高流量域での流量を計測する渦流
量計方式の第1のガス流量計測手段と、前記高流量域の
うち最低限界値よりも上の領域から前記高流量域の最高
限界値よりは低い領域の流量である低流量域での流量を
計測する第2のガス流量計測手段と、前記計測された流
量の値に基づいて前記ガスの流量値を演算するガス流量
演算手段と、前記流量値の積算を演算するガス積算流量
演算手段と、該積算流量の値を表示する表示手段と、前
記ガスの圧力を計測する圧力センサとを有するガスメー
タにおいて、前記第1のガス流量計測手段および前記第
2のガス流量計測手段の両者で計測された前記ガス流量
がいずれも、予め定められた流量しきい値以上であると
きに、前記圧力センサで計測された前記ガスの圧力が、
予め定められた圧力しきい値以下であった場合には、前
記圧力センサに計測異常が発生したものと判定する圧力
センサ異常発生判定手段を備えたことを特徴としてい
る。
の判定を行なうために、ガス流量計測手段とその圧力セ
ンサとを組み合わせて用いる。これにより、圧力センサ
自体の動作不良を専用で監視する監視装置等を用いる必
要がなくなり、そのような監視装置等の付加に起因した
ガスメータ全体としての装置の繁雑化を全く解消するこ
とができる。
の異常の判定の手法そのものについては、ガス流量計測
手段自体が動作不良を起こしている場合も考えられるの
で、そのような事象が発生していないことをまず確認す
ることが必要であるはずである。そこでまず、前記の第
1のガス流量計測手段と第2のガス流量計測手段との両
者がガス流を計測している流量域があるので、その流量
域(つまりそれが上記の流量しきい値異常の領域に該当
する)で両者が前記の流量域の値のガス流を計測してい
れば、その場合は極めて高い確率(信頼性あるいは精
度)でガス流がある程度の流量が流れているはずであ
る。そしてそのようなガス流が流れているということ
は、ガスが供給されていることになるから、その場合に
はガスの圧力もある程度の正常範囲内の圧力値以上を保
っている筈である。従ってこの場合には、圧力センサで
計測される圧力の値も、そのような正常範囲内の圧力値
以上となっている筈であって、そうでない場合には、そ
の圧力センサ自体に動作不良などの異常が発生している
ことになる。このようにして、圧力センサ自体の動作不
良などの異常発生を判定することができる。
作不良等が発生していないことをさらに確実に確かめる
ためには、それら両者で計測されたガス流量の値が予め
定められた誤差許容範囲内で一致していることが確認で
きれば良い筈である。逆に、両者が計測した流量値が大
幅に異なっていれば、そのときはそれら両者のうち少な
くとも一方乃至両者共が異常であることになる。このよ
うにして、圧力センサの異常を判定する精度を向上する
ために、まずガス流量計測手段自体の信頼性を確認すれ
ば良い。
上記第1記載のガスメータにおいて、前記圧力センサ異
常判定手段は、前記第1のガス流量計測手段および前記
第2のガス流量計測手段の両者で計測された前記ガス流
量がいずれも、予め定められた流量しきい値以上であっ
て、かつ前記両者で計測された前記ガス流量が予め定め
られた誤差許容範囲内で一致しているときに、前記圧力
センサで計測された前記ガスの圧力が、予め定められた
圧力しきい値以下であった場合には、前記圧力センサに
計測異常が発生したものと判定する圧力センサ異常発生
判定手段であることを特徴とするガスメータである。
記第1又は第2記載のガスメータにおいて、前記圧力セ
ンサ異常判定手段は、前記圧力センサで計測された前記
ガスの圧力の大気圧に対する圧力差が、予め定められた
圧力差しきい値以下であった場合には、前記圧力センサ
に計測異常が発生したものと判定する圧力センサ異常判
定手段であることを特徴とするガスメータである。
確認が成されたなら、次には圧力センサ自体の異常判定
における信頼性それ自体を向上することが望まれる。そ
こで、特に圧力センサが計測対象としている圧力という
物理量は一般に温度変化など大気の状態変化の影響を受
けやすい傾向にある。従って、上記のように、圧力セン
サの異常判定に用いられる基準を、そのような変動しや
すい大気の圧力に置き、それとの相対的な圧力差を取
り、その圧力差を正常値と比較することによって、より
正確な判定を実現することができる。
量を計測する少なくとも1つのガス流量計測手段と、前
記計測された流量の値に基づいて前記ガスの積算流量を
演算するガス積算流量演算手段と、該積算流量の値を表
示する表示手段と、前記ガスの圧力を予め定められた時
間間隔ごとに計測する圧力センサとを有するガスメータ
において、前記ガス流量計測手段で計測された前記ガス
流が流れている状態のときに、前記圧力センサで計測さ
れた前記のガスの圧力が、予め定められた計測回数また
は該回数に対応する時間に亙って継続的に、予め定めら
れた圧力しきい値以上の値で変化しなかった場合には、
前記圧力センサに計測異常が発生したものと判定する圧
力センサ異常判定手段を備えたことを特徴としている。
測手段を備えたガスメータの場合についての技術だが、
この第4記載の場合には、ガス流量計測手段は1個だけ
でも良い。そしてその場合の圧力センサの異常判定の手
法については、ガスの通常使用時には、ある程度高い圧
力が長い時間に亙って継続するという事象が生じること
は稀であって、一般には、例えば特徴的な例を挙げる
と、閉塞圧力上昇等の現象があるが、それは一時的なも
のであって、通常は時間の経過につれて徐々にでも圧力
は低下して行く。このとき、仮に異常に高い圧力状態が
短時間には続いたとしても、やがてはその圧力は一般に
低下する方向に変化するのであって、その状態がずっと
継続することは、調整器の閉塞圧力異常以外には考えら
れない。しかもそれはガス流が停止している場合(つま
り流量0の場合)に生じる事象であって、ガス使用中で
ガス流が流れている場合にそのような事象が発生するこ
とは殆ど稀である。従って、そのような場合に圧力セン
サで計測された圧力が、予め定められた計測回数または
その回数に対応する時間に亙って継続的に、予め定めら
れた圧力しきい値以上の値で変化しなかった場合には、
前記圧力センサに計測異常が発生したものと判定して
も、かなりの高い信頼性(精度)で妥当であると言え
る。このようにして、圧力センサの異常を正確かつ確実
に判定することができる。しかもそのような圧力センサ
の異常検知専用の装置等を付加することも必要ないの
で、ガスメータ全体としての繁雑化を全く解消すること
ができる。
量を計測する少なくとも1つのガス流量計測手段と、前
記計測された流量に基づいて前記ガスの流量値を演算す
るガス流量演算手段と、前記ガスの流量値の積算流量を
演算するガス積算流量演算手段と、該積算流量の値を表
示する表示手段と、前記ガスの圧力を予め定められた時
間間隔ごとに計測する圧力センサと、少なくとも前記圧
力センサおよび前記ガス流量計測手段および前記ガス流
量演算手段の作動を開始させる作動開始手段とを有する
ガスメータにおいて、前記作動開始手段により前記作動
が開始された際に、前記圧力センサからの前記圧力の計
測に関する出力が無かった場合または正常範囲内の出力
電圧が無かった場合またはマイナスの圧力に対応するよ
うな出力が成された場合には、前記圧力センサに計測異
常が発生したものと判定する圧力センサ異常判定手段を
備えたことを特徴としている。
は、そのガスメータの使用開始時点で、圧力センサが動
作不良を起こしていないかどうかを、その圧力センサか
ら出力される電圧が要するに正常では無い場合に、それ
を前記の圧力センサ異常判定手段によって確認して、そ
の圧力センサの異常を判定することができる。
に記載のガスメータにおいて、少なくとも前記圧力セン
サおよび前記ガス流量計測手段の作動を開始させる作動
開始手段と、前記作動開始手段により前記作動が開始さ
れた際に、前記圧力センサからの前記圧力の計測に関す
る出力が無かった場合には、前記圧力センサに計測異常
が発生したものと判定する圧力センサ異常判定手段を備
えたことを特徴とするガスメータである。
1乃至第4記載のガスメータに、さらに第5記載の技術
を付設したものである。つまり、そのガスメータの使用
開始時点で、圧力センサが動作不良を起こしていないか
どうかを確認する圧力センサ異常判定手段をさらに具備
したもので、これにより、まずそのガスメータの使用開
始時という早い時期に既に圧力センサの動作異常をチェ
ックすることができるので、それ以後のガスメータの使
用中での圧力センサ異常の発生を未然に防ぐことができ
る。
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 (実施形態1)図1は第1の実施形態のガスメータの主
要部の構成を示す図である。
01中に導通させ、そのガス200のガス流中に渦を発
生させてその渦による前記ガス流の変化の状態に対応し
て前記ガス流の高流量域ΔQHl〜ΔQHhでの流量ΔQH
を計測する渦流量計方式の第1のガス流量計測手段20
1と、前記高流量域ΔQHl〜ΔQHhの最低限界値ΔQHl
よりも上の領域の最高限界値であるΔQlh以下の低い領
域の流量である低流量域ΔQll〜ΔQlhでの流量ΔQL
を計測する第2のガス流量計測手段202と、前記計測
された流量ΔQH ,ΔQL に基づいて前記ガスの流量値
ΔQを演算するガス流量演算手段101と、前記流量値
ΔQの積算値Qを演算するガス積算流量演算手段102
と、その積算流量値Qを表示する表示手段203と、前
記ガス100の圧力Pを計測する圧力センサ204とを
有するガスメータであって、前記第1のガス流量計測手
段201および前記第2のガス流量計測手段202の両
者で計測された前記ガス流量ΔQL ,ΔQH がいずれ
も、予め定められた流量しきい値ΔQth以上であっ
て、かつ前記両者で計測された前記ガス流量ΔQL ,Δ
QH が予め定められた誤差(±σ)の許容範囲内で一致
しているときに、前記圧力センサ204で計測された前
記ガスの圧力Pが、予め定められた圧力しきい値Pth
以下であった場合には、前記圧力センサ204に計測異
常が発生したものと判定する圧力センサ異常発生判定手
段103を備えている。
されて、その圧力センサ204で計測(検出)されたガ
ス200の圧力Pをデータ化してその圧力Pが異常値で
あった場合にはその異常発生を警報する圧力監視装置等
(図示省略)も有しているが、この圧力監視装置等に関
しては従来の一般的なガス圧力監視装置、即ち、ガスの
圧力値を特定の時間間隔ごとに30日間など特定の期間
に亙って監視(モニタリング)し、そのガス圧力値が、
正常なガス圧力値として妥当なしきい値であるものと予
め定めておいた正常範囲の値と比較してその正常値から
逸脱して低い値となった場合には、ガス漏れが発生した
ものと判定してその警報をブザー鳴動等により発する、
いわゆる圧力式微少漏洩警告装置や、燃焼器具使用時の
調整圧力を検出し、それを上記同様に正常値と比較し
て、その正常値の範囲から逸脱していた場合には、異常
事態が発生したものと判定してその警報をブザー鳴動等
により発する、いわゆる調整圧力異常警告装置や、その
他にも、燃焼器具使用停止時の調整圧力を検出し、それ
を上記同様に正常値と比較して、その正常値から逸脱し
て高い圧力値となった場合には、異常事態が発生したも
のと判定してその警報をブザー鳴動等により発する、い
わゆる閉塞圧力異常警告装置などが用いられるが、それ
らはいずれも従来の一般的なもので構わないので、その
構成および機能の詳述および図示は、説明の簡潔化のた
めに省略し、本発明の技術の主要部である、圧力センサ
自体の異常発生判定の機能および構成についてを中心に
述べる。
施形態のガスメータの動作を、図2の概要フローチャー
トに基づいて、その圧力センサ異常の判定を中心として
説明する。低流量域ΔQll〜ΔQlhでの流量ΔQL を計
測する低流量センサである第2のガス流量計測手段20
2によってその低流量領域内の流量が検出されると、そ
の出力に基づいてそのときの流量値ΔQL を、ガス流量
演算手段101が演算する(s1)。そしてその流量値
ΔQL を、圧力センサ異常発生判定手段103は、予め
定められた流量しきい値ΔQthと比較して(s2)、
それがΔQL ≧ΔQthだった場合には(s2のY)、
これに続いて高流量域ΔQHl〜ΔQHhでの流量ΔQH を
計測する高流量センサである第1のガス流量計測手段2
01で検出される出力に基づいてそのときの流量値ΔQ
H を、ガス流量演算手段101が演算する(s3)。そ
してその流量値ΔQH を、圧力センサ異常発生判定手段
103は、予め定められた流量しきい値ΔQthと比較
して(s4)、それがΔQH ≧ΔQthだった場合には
(s4のY)、さらに前記の流量値ΔQH とΔQL とを
比較して、それらが予め定められた誤差(±σ)の許容
範囲内で一致していれた場合には(s5のY)、圧力セ
ンサ204から検出された圧力Pを、予め定められた圧
力しきい値Pthと比較して(s6)、P≦Pthであ
った場合には(s6のY)、圧力センサ異常発生判定手
段103は、圧力センサ204に異常が発生したものと
判定する(s7)。そして再びs1に戻り、ΔT経過後
の次回の検出タイミングまでの(つまりs8のYとなる
までの)間、待ち状態(s8のN)に入る。
の繰り返し動作)を繰り返すことにより、圧力センサ2
04の異常発生判定を確実に行なうことができる。な
お、前記の圧力Pを比較する際に用いられる手法として
は、本実施形態の如く、その圧力値Pを予め定められた
圧力しきい値Pthと比較しても良いが、この他にも、
前記の圧力Pと、変動しやすい大気圧P0 との相対的な
圧力差ΔP=P−P0 を取り、その圧力差ΔPを、予め
定めておいた正常な圧力差のしきい値ΔPthと比較し
て、ΔP≦ΔPthであった場合に圧力センサ異常と判
定するようにしても良い。
メータは、図3に示すように、ガス200の流量を計測
するガス流量計測手段201と、前記計測された流量に
基づいて前記ガス200の流量値ΔQを演算するガス流
量演算手段101と、前記ガス200の流量値ΔQを積
算して積算流量Qを演算するガス積算流量演算手段10
2と、その積算流量の値Qを表示する表示手段203
と、前記ガス200の圧力をP予め定められた時間間隔
ΔTごとに計測する圧力センサ204と、少なくとも前
記圧力センサ204および前記ガス流量計測手段201
および前記ガス流量演算手段101の作動を開始させる
作動開始手段104とを有するガスメータであって、前
記作動開始手段104により前記作動が開始された際
に、前記圧力センサ204からの前記圧力Pの計測に関
する出力が無かった場合には、前記圧力センサ204が
異常であるものと判定する圧力センサ異常発生判定手段
103´を備えているガスメータである。なお本実施形
態では第1の実施形態および図1等と同様の部位につい
ては同一の符号を付して示している。
ータの動作を、図4の概要フローチャートに基づいて、
その圧力センサ異常の判定を中心として説明する。作動
開始手段104に設置された作動開始スイッチ(図示省
略)が押下されて出荷モードが解除されると(s1)、
圧力センサ204、ガス流量計測手段201、ガス流量
演算手段101が作動を開始する(s2)。
るが(s3)、このとき圧力センサ204に異常がなけ
れば、何らかの電気信号が電圧として検知されるような
形で出力される筈である。そこで圧力センサ異常判定手
段103´は、そのときの出力電圧Vを、予め定めてお
いた正常値の範囲A〜Bと比較し(s4)、そのVがA
≦V≦Bなる正常値の範囲内にあれば(s4のY)正常
と判定し(s5)、それ以外の場合には(s4のN)異
常と判定する(s6)。このような一連の動作(つまり
s1〜s6の繰り返し動作)を繰り返すことにより、圧
力センサ204の異常発生判定を確実に行なうことがで
きる。
ンサ異常判定手段103´は、上記の第1の実施形態の
ガスメータや後述の第3あるいは第4の実施形態のガス
メータ等にも併せ用いても良いことは言うまでもない。
また、本実施形態では圧力センサ204の圧力検出方式
としては、上記の如く検出された圧力に対応した電圧値
(V)を出力するものとしたが、これのみには限定され
ない。この他にも、例えば検出された圧力に対応して変
化するパルス波形を出力する、あるいは検出された圧力
に対応してパルス周波数を変化させて出力する方式の圧
力センサを用いることもできる。つまり、本発明の技術
の要点は、むしろこの圧力センサのような従来のハード
ウェア資源を可能な限り改造することなく、その圧力セ
ンサ自体の異常を簡易な手段によって確実に判定するこ
とにあるのであって、圧力センサ自体の方式としては従
来のものを好適に用いることができることは言うまでも
ない。
スメータの動作を、特にその圧力センサ異常判定を中心
として示す概要フローチャートである。この第3の実施
形態のガスメータは、上記第2の実施形態のガスメータ
において、前記圧力センサ異常判定手段103´の代り
に、前記ガス流量計測手段101で計測された前記ガス
流が流れている状態のときに(s1のN)、前記圧力セ
ンサ204で計測(s2)された前記のガス200の圧
力Pi(i=1,2,3…n)が、予め定められた計測
回数nまたはその回数nに対応する時間t=ΔT×nに
亙って継続的に、予め定められた圧力しきい値Pth以
上の値で(s3のY)かつそれが変化しなかった場合つ
まりP1=P2=…Pnの場合には(s3のY〜s5の
Y)、前記圧力センサ204に異常が発生したものと判
定する(s7)、圧力センサ異常判定手段103´´
(図示省略;但し、図3における103´の代りにこの
103´´を配置可能)を備えたことを特徴とするガス
メータである。なお、前記の計測回数nのカウントは、
s4で示したようにカウント用のフラグnを用いて行な
い、その途中でPが圧力しきい値Pth未満となった場
合には(s3のN)、そのnをn=0にリセットする
(s6)などの手法を採用すれば良いことは言うまでも
ない。
る出力電圧Vが正常範囲内の出力電圧では無かったとき
にそれを異常と判定する場合について述べたが、この他
にも、そのような電圧Vの出力自体が無かった場合や、
マイナスの圧力に対応するような出力が成された場合な
ども、上記同様に異常と判定して良いので、このような
出力が成された場合にもそれを検知して異常発生の判定
を行なっても良いことは言うまでもない。
の繰り返し動作)を繰り返すことにより、圧力センサ2
04の異常発生判定を確実に行なうことができる。な
お、上記の各実施形態において、ガス流量演算手段10
1,ガス積算流量演算手段102,圧力センサ異常判定
手段103あるいは103´は、図1および図3中に一
点鎖線で囲んで示したようにその部分をマイコン(マイ
クロコンピュータ)のような半導体集積回路のCPUお
よびその周辺回路系(共に図示省略)を用いて構築可能
であることは言うまでもない。
発明によれば、ガスメータに内蔵される圧力センサ自体
の異常を、繁雑な監視装置等を付加することなしに、検
知することができ、それによって、まず圧力センサ自体
の動作異常を検知して、より正確で確実な圧力異常の監
視が可能であるガスメータを提供することができる。
示す図である。
の圧力センサ異常の判定を中心として示す概要フローチ
ャートである。
示す図である。
の圧力センサ異常の判定を中心として示す概要フローチ
ャートである。
の圧力センサ異常の判定を中心として示す概要フローチ
ャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 導通路中にガスを導通させ、該ガスのガ
ス流中に渦を発生させて該渦による前記ガス流の変化の
状態に対応して前記ガス流の高流量域での流量を計測す
る渦流量計方式の第1のガス流量計測手段と、前記高流
量域のうち最低限界値よりも上の領域から前記高流量域
の最高限界値よりは低い領域の流量である低流量域での
流量を計測する第2のガス流量計測手段と、前記計測さ
れた流量の値に基づいて前記ガスの流量値を演算するガ
ス流量演算手段と、前記流量値の積算を演算するガス積
算流量演算手段と、該積算流量の値を表示する表示手段
と、前記ガスの圧力を計測する圧力センサとを有するガ
スメータにおいて、 前記第1のガス流量計測手段および前記第2のガス流量
計測手段の両者で計測された前記ガス流量がいずれも、
予め定められた流量しきい値以上であるときに、前記圧
力センサで計測された前記ガスの圧力が、予め定められ
た圧力しきい値以下であった場合には、前記圧力センサ
に計測異常が発生したものと判定する圧力センサ異常発
生判定手段を備えたことを特徴とするガスメータ。 - 【請求項2】 請求項1記載のガスメータにおいて、 前記圧力センサ異常判定手段は、前記第1のガス流量計
測手段および前記第2のガス流量計測手段の両者で計測
された前記ガス流量がいずれも、予め定められた流量し
きい値以上であって、かつ前記両者で計測された前記ガ
ス流量が予め定められた誤差許容範囲内で一致している
ときに、前記圧力センサで計測された前記ガスの圧力
が、予め定められた圧力しきい値以下であった場合に
は、前記圧力センサに計測異常が発生したものと判定す
る圧力センサ異常発生判定手段であることを特徴とする
ガスメータ。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のガスメータにおい
て、 前記圧力センサ異常判定手段は、前記圧力センサで計測
された前記ガスの圧力の大気圧に対する圧力差が、予め
定められた圧力差しきい値以下であった場合には、前記
圧力センサに計測異常が発生したものと判定する圧力セ
ンサ異常判定手段であることを特徴とするガスメータ。 - 【請求項4】 ガスの流量を計測する少なくとも1つの
ガス流量計測手段と、前記計測された流量の値に基づい
て前記ガスの積算流量を演算するガス積算流量演算手段
と、該積算流量の値を表示する表示手段と、前記ガスの
圧力を予め定められた時間間隔ごとに計測する圧力セン
サとを有するガスメータにおいて、 前記ガス流量計測手段で計測された前記ガス流が流れて
いる状態のときに、前記圧力センサで計測された前記の
ガスの圧力が、予め定められた計測回数または該回数に
対応する時間に亙って継続的に、予め定められた圧力し
きい値以上の値で変化しなかった場合には、前記圧力セ
ンサに計測異常が発生したものと判定する圧力センサ異
常判定手段を備えたことを特徴とするガスメータ。 - 【請求項5】 ガスの流量を計測する少なくとも1つの
ガス流量計測手段と、前記計測された流量に基づいて前
記ガスの流量値を演算するガス流量演算手段と、前記ガ
スの流量値の積算流量を演算するガス積算流量演算手段
と、該積算流量の値を表示する表示手段と、前記ガスの
圧力を予め定められた時間間隔ごとに計測する圧力セン
サと、少なくとも前記圧力センサおよび前記ガス流量計
測手段および前記ガス流量演算手段の作動を開始させる
作動開始手段とを有するガスメータにおいて、 前記作動開始手段により前記作動が開始された際に、前
記圧力センサからの前記圧力の計測に関する出力が無か
った場合または正常範囲内の出力電圧が無かった場合ま
たはマイナスの圧力に対応するような出力が成された場
合には、前記圧力センサに計測異常が発生したものと判
定する圧力センサ異常判定手段を備えたことを特徴とす
るガスメータ。 - 【請求項6】 請求項1乃至4いずれかに記載のガスメ
ータにおいて、少なくとも前記圧力センサおよび前記ガ
ス流量計測手段の作動を開始させる作動開始手段と、 前記作動開始手段により前記作動が開始された際に、前
記圧力センサからの前記圧力の計測に関する出力が無か
った場合には、前記圧力センサに計測異常が発生したも
のと判定する圧力センサ異常判定手段を備えたことを特
徴とするガスメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30460997A JP3856353B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | ガスメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30460997A JP3856353B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | ガスメータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11142202A true JPH11142202A (ja) | 1999-05-28 |
JP3856353B2 JP3856353B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=17935074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30460997A Expired - Fee Related JP3856353B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | ガスメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3856353B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6977317B2 (ja) * | 2017-06-02 | 2021-12-08 | 株式会社ノーリツ | 暖房熱源装置 |
JP6939149B2 (ja) | 2017-06-30 | 2021-09-22 | 株式会社ノーリツ | 暖房用熱源装置 |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP30460997A patent/JP3856353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3856353B2 (ja) | 2006-12-13 |
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