JPH11142090A - 並設一体型熱交換器 - Google Patents

並設一体型熱交換器

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JPH11142090A
JPH11142090A JP32038897A JP32038897A JPH11142090A JP H11142090 A JPH11142090 A JP H11142090A JP 32038897 A JP32038897 A JP 32038897A JP 32038897 A JP32038897 A JP 32038897A JP H11142090 A JPH11142090 A JP H11142090A
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JP
Japan
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side plate
tank
tanks
heat
heat exchanger
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Application number
JP32038897A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Nishishita
邦彦 西下
Tatsuhiko Abe
達彦 阿部
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Publication of JPH11142090A publication Critical patent/JPH11142090A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/04Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
    • F28D1/0408Multi-circuit heat exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat exchangers for more than two fluids
    • F28D1/0426Multi-circuit heat exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat exchangers for more than two fluids with units having particular arrangement relative to the large body of fluid, e.g. with interleaved units or with adjacent heat exchange units in common air flow or with units extending at an angle to each other or with units arranged around a central element
    • F28D1/0435Combination of units extending one behind the other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/001Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F2215/02Arrangements of fins common to different heat exchange sections, the fins being in contact with different heat exchange media
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2265/00Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction
    • F28F2265/26Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction for allowing differential expansion between elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の熱交換器を熱交換部を対峙させつつ一
体に結合し、隣り合う熱交換部に側板が架設される並設
一体型熱交換器において、各熱交換器の使用温度の相違
によるタンクの疲労破壊を防止することを課題とする。 【解決手段】 フィンとチューブとを積層して熱交換部
を構成し、チューブの積層方向に延設されたタンク2
a,2b,6a,6bを備えてなるコンデンサ5とラジ
エタ9とを、互いの熱交換部を対峙させて配置し、それ
ぞれの熱交換部の積層方向端部に側板20を架設して接
合する。側板20をコンデンサ5及びラジエタ9のタン
ク2a,2b,6a,6bの少なくとも1つから離す。
側板20やチューブの自由熱膨張の拘束を緩和できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の熱交換器
を通風方向に相前後して配置し、隣り合う熱交換器でそ
れぞれの熱交換部が対峙するように一体に結合されてい
る並設一体型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車載スペースの制約から、用途の
異なる複数の熱交換器(例えば、コンデンサとラジエ
タ)を一体化する要求がある。複数の熱交換器を一体化
する構成としては、並設する熱交換器でフィン、チュ
ーブ、タンク等を一体に形成するものや、各熱交換器
を別々の部材によって仮組みし、接続部材を介して両熱
交換器を一体にろう付けするものがある。
【0003】の構成であれば、積層方向端部において
補強のための側板を隣り合う熱交換器にかかるように取
り付けて接合し、また、の構成であれば、接続部材を
補強用の側板で代用したり、接続部材とは別個に補強用
の側板を設ける場合もあり、いずれの構成にしても、積
層方向端部に両熱交換器に接合する側板を設ける場合が
多い。
【0004】例えば、特開平8−178556号公報に
示される一体型熱交換器は、後者の例であり、これは、
ラジエタ(第1熱交換器)とコンデンサ(第2熱交換
器)とが並列に配置され、いずれの熱交換器も、所定の
間隔を置いて対向する一対のタンクと、これらタンク間
を接続するチューブと、チューブ間に介在されるフィン
とによって構成し、両熱交換器のコア部両端に断面コ字
状のレインフォース(側板に相当)を設けるようにした
ものである。
【0005】レインフォースは、断面コ字状に形成され
てラジエタ及びコンデンサのそれぞれのタンクにろう付
けして固定されており、このレインフォースには、両熱
交換器の隣接するタンクを分離した一側から長手方向に
切欠部が形成され、この切欠部により、レインフォース
がラジエタ側の分離部とコンデンサ側の分離部とに一部
分を残して分離されたものとなっている。これにより、
各熱交換器の熱変形をそれぞれに対応する分離部によっ
て別々に吸収し、チューブに発生する熱応力、熱疲労を
低減するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、用途の
異なる熱交換器が並設される場合には、それぞれの熱交
換器の使用温度が異なることから、各熱交換器のチュー
ブの膨張、収縮と側板の膨張、収縮の程度が異なり、長
期間の使用によって側板とタンクとの接合部分が疲労破
壊し、タンクに穴があいてしまうことが懸念される。
【0007】例えば、コンデンサとラジエタとを側板を
もって一体に結合する場合には、ラジエタの温度がコン
デンサの温度よりも高いことから、側板の熱膨張量がコ
ンデンサのチューブの熱膨張量よりも大きくなり、側板
が接合されているコンデンサのタンクに大きな熱応力が
かかり、長期間の使用により、コンデンサのタンクが疲
労破損して冷媒漏れを起こす恐れがある。
【0008】このような懸念は、側板に切欠部を設けた
上記従来構成においても同様であり、上記従来構成によ
れば、切欠部によってチューブにかかる熱応力や熱疲労
を抑えることはできても、一方の分離部から他方の分離
部への熱伝達を避けることはできず、このため、側板と
チューブとの熱膨張差により側板とタンクとの接合部分
での疲労破壊の懸念が依然としてある。
【0009】そこで、この発明においては、異なる複数
の熱交換器を並列的に配し、隣り合う熱交換部に側板が
架設される並設一体型熱交換器において、各熱交換器の
使用温度の相違によるタンクの疲労破壊を防止すること
を課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる並設一体型熱交換器は、フィン
と、このフィンを介して積層される複数のチューブとに
よって熱交換部を構成し、前記複数のチューブの積層方
向に延設されて各々のチューブと連通するタンクを備え
てなる第1及び第2の熱交換器を有し、前記第1及び第
2の熱交換器を、各々の前記熱交換部を互いに対峙させ
て配置すると共に、それぞれの前記熱交換部の積層方向
端部に側板を架設して接合し、前記第1及び第2の熱交
換器のタンクと前記側板とを少なくとも1つのタンクを
除いて接合し、前記側板と前記少なくとも1つのタンク
とを離したことを特徴としている(請求項1)。
【0011】ここで、第1の熱交換器と第2の熱交換器
とは、使用温度範囲が異なるものを予定していることか
ら、通常においては、用途の異なる熱交換器を想定して
いるが、用途が同じであっても、使用温度範囲が異なる
熱交換器であれば同様の構成を利用できる。
【0012】また、第1及び第2の2つの熱交換器を一
体に結合したものであっても、これら2つの熱交換器を
含む3つ以上の熱交換器を並設して一体に結合したもの
であってもよい。
【0013】側板は、第1及び第2の熱交換器で共通す
る一枚のプレートをもって構成し、このプレートを、第
1及び第2の熱交換器の少なくとも一つのタンクから離
して取り付けるようにしても(請求項2)、第1及び第
2の熱交換器毎に設けられたプレートを互いにろう接す
ることによって構成し、少なくとも一方のプレートとこ
のプレートが設けられた熱交換器の少なくとも1つのタ
ンクとの間が離されているものであってもよい(請求項
3)。
【0014】上述の構成としたことにより、それぞれの
熱交換器では、チューブを流れる流体の熱がチューブ間
に介在されたフィンに伝達され、これによりチューブ内
の流体は、フィン間を通過する空気と熱交換される。チ
ューブ内の流体の熱は、側板にも伝達されるので、仮
に、側板が熱交換器のすべてのタンクと接合されていれ
ば、チューブと側板との熱膨張差に基づく熱応力をタン
クとの接合部分で受けることとなり、タンクの疲労破壊
を起こしやすいものとなるが、本願発明においては、側
板と少なくとも1つのタンクとの間を離すようにしたの
で、側板の自由熱膨張の拘束を緩和することができ、タ
ンクの疲労破壊をなくすことができる。
【0015】ここで、側板と離すタンクは、使用温度の
低い側の熱交換器のタンクを含むことが望ましく、ま
た、熱交換器が、一対のタンクとこのタンク間を連通す
るチューブと、このチューブに接合されるフィンとによ
って構成される場合には、側板と離すタンクは対をなす
タンクの両方であっても、片方であってもよい。つま
り、第1及び第2の各熱交換器の一対のタンクと側板と
の間には、4個所の接合可能部位が形成されるが、少な
くとも一個所で側板をタンクから離し、残りの箇所で側
板とタンクとを接合すればよい(請求項4)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。図1乃至図4において、並設一体型
熱交換器1は、コンデンサ5とラジエタ9とを一体化し
たもので、全体がアルミニウム合金で構成され、コンデ
ンサ5は、一対のタンク2a,2bと、この一対のタン
ク2a,2bと連通する複数の偏平状のチューブ3と、
各チューブ3間に挿入接合されたコルゲート状のフィン
4とを有して構成されている。また、ラジエタ9は、コ
ンデンサのタンクとは別体に形成された一対のタンク6
a,6bと、この一対のタンクと連通し、コンデンサの
チューブとは別体に形成された複数の偏平状のチューブ
7と、コンデンサ5のフィンと一体をなして各チューブ
7間に挿入接合されたフィン4とを有して構成されてい
る。
【0017】それぞれの熱交換器5,9は、複数のチュ
ーブ3,7とフィン4とによって、チューブ内を流通す
る流体とフィン間を通過する空気とを熱交換する熱交換
部を構成しており、それぞれの熱交換部が互いに対峙さ
れて一体に組付けられている。
【0018】コンデンサ5のチューブ3は、内部が多数
のリブにより仕切られて強度が高められた公知形状のも
のが用いられている。また、コンデンサ5のタンク2
a,2bは、円筒状の筒状部材10の両端開口部を蓋体
11で閉塞して構成され、筒状部材10の周壁にはチュ
ーブ3を挿入する複数のチューブ挿入孔12が形成さ
れ、内部が仕切壁15a,15b,15cによって仕切
られて複数の流路室に画成されている。最上流側の流路
室を構成するタンクの部位には、冷媒が流入する入口部
13が設けられ、最下流側の流路室を構成するタンクの
部位には、冷媒が流出する出口部14が設けられてい
る。
【0019】図1に示される構成例にあっては、一方の
タンク2aが2つの仕切壁15a,15bによって3つ
の流路室に画成され、他方のタンク2bが1つの仕切壁
15cによって2つの流路室に画成されており、一方の
タンク2aに入口部13と出口部14とを設け、入口部
13から入った冷媒をタンク間を2回往復させて出口部
14から流出する構成となっている。
【0020】これに対して、ラジエタ9のチューブ7
は、内部がリブによって仕切られていない公知形状のも
のが用いられている。また、ラジエタ9のタンク6a,
6bは、チューブ7を挿入するチューブ挿入孔が形成さ
れた断面コ字状の第1のタンク部材16と、この第1の
タンク部材16の側壁部間に架設され、第1のタンク部
材16と共にタンク6の周壁を構成する第2のタンク部
材17とによって断面矩形状の筒状体を構成し、この筒
状体の両端開口部を閉塞板18で閉塞して構成されてい
る。
【0021】閉塞板18は、タンクの断面形状に合わせ
て矩形状に形成された平板からなり、対向する2辺に突
起が形成され、この突起を第1のタンク部材16と第2
のタンク部材17とに形成された嵌合孔19に嵌合して
筒状体の開口部に組付けられている。
【0022】第2のタンク部材17には、両側縁を膨出
するようにU字状に曲げて係止溝17aが形成されてお
り、この係止溝17aに第1のタンク部材16の側壁端
部を嵌入することで互いのタンク部材16が接合されて
いる。この第1のタンク部材16と第2のタンク部材1
7との接合部分は、チューブ7と接合する部位から遠ざ
かる位置にあり、コンデンサ5のタンク2と対峙する部
位よりも外側に位置している。
【0023】ラジエタ9の一方のタンク6bには、流体
が流入する入口部26が設けられ、他方のタンク6aに
は、流体が流出する出口部27が設けられており、この
例にあっては、両タンク6a、6bの内部が仕切られて
おらず、入口部26から入った流体を一方のタンク6b
から他方のタンク6aへ全チューブ7を介して移動さ
せ、しかる後に出口部27から流出する構成となってい
る。
【0024】そして、積層されたチューブ3,7のさら
に外側(図1においては、熱交換部の上下端)にフィン
4を介して側板20がろう付けされ、コンデンサ5とラ
ジエタ9とは、この側板20をもって一体に結合されて
いる。この側板20は、例えば、両熱交換器で共有する
一枚のプレートをもって形成されており、その表面に
は、コンデンサ5とラジエタ9との間に臨む部位に通風
穴21が形成されている。
【0025】この通風穴21は、側板20の長手方向に
延びる長孔として少なくとも1つ以上穿設されており、
コンデンサ5とラジエタ9との間を外部と連通し、低風
速時において上流側に配されるコンデンサ5と下流側に
配されるラジエタ9との間に比較的温度の高い空気が淀
み、コンデンサ5の放熱作用が低下するのを防ぐと共
に、通風穴21を介して流入する比較的低温の空気をラ
ジエタ9に直接導き、ラジエタ9の放熱作用を促進する
こと等を意図して設けられている。
【0026】また、側板20は、図2及び図3に示され
るように、コンデンサ側において、タンク2a,2bと
接合せずに所定の間隔Lだけ離れており、ラジエタ側に
おいてタンク6a,6bとろう付けされている。この側
板20とタンク6a,6bとの接合は、側板の端部を折
り曲げて接合代を形成し、この接合代を第1のタンク部
材16の表面にろう接するものであっても、側板20の
端部を第1のタンク部材16に形成された挿入孔に挿入
してろう接するものであってもよい。
【0027】したがって、この例では、コンデンサ5と
ラジエタ9とは、側板20によって一体に結合され、側
板20とコンデンサ5とはフィン4を介してのみ接合さ
れており、側板20とラジエタ9とは、フィン4を介し
て接合されると共に、タンク6a,6bによっても接合
されている。
【0028】上記構成において、第1のタンク部材16
と第2のタンク部材17とを係止溝17aに第1のタン
ク部材16の縁辺部を嵌め込んで組付け、それと同時に
閉塞板18をタンク部材16、17の嵌合孔19に係合
して組付けてラジエタ9のタンク6a,6bを形成す
る。そして、コンデンサ5とラジエタ9とは、一対のタ
ンク2a,2b,6a,6bにチューブ3,7を挿入す
ると共に、それぞれのチューブ間に一体のフィン4を組
付け、積層されたチューブ3,7のさらに外側にフィン
4を介して側板20を組付ける。
【0029】組付けられた各熱交換器5,9は、互いの
熱交換部が平行に対峙して配置され、コンデンサ5のタ
ンク2a,2bとラジエタ9のタンク6a,6bとは、
チューブ3,7との接合部位が横並びとなるよう離間し
た状態で近隣して配置され、この状態を保つように治具
にて固定される。しかる後に、全体を炉中にてろう付け
すれば、コンデンサ5とラジエタ9とは、側板20を介
して一体に結合される。
【0030】こうして出来上がった一体型熱交換器は、
コンデンサ5を上流側にして配されるものであり、コン
デンサ5へは図示しないコンプレッサから高温高圧の冷
媒が流入され、この冷媒は、チューブ3を通過する過程
でフィン4を通過する空気と熱交換する。また、ラジエ
タ9には、エンジンの冷却水が流入され、同じく、チュ
ーブ7を通過する過程においてフィン4を通過する空気
と熱交換する。
【0031】各流体の熱は、側板20にも伝達される
が、ラジエタ9の温度はコンデンサ5の温度よりも高く
なることから、側板には、ラジエタ側からコンデンサ側
へ熱移動が生じ、これによりコンデンサ5のチューブ3
の熱膨張量よりも側板20の熱膨張量の方が大きくな
る。
【0032】しかし、本構成によれば、側板20をコン
デンサ5のタンク2a,2bから離してあるので、コン
デンサ5のタンク2a,2bには側板から熱応力を受け
ることがなく、側板20とコンデンサ5のタンク2a,
2bとの間で疲労破壊が生じてタンク2a,2bから冷
媒が漏れる恐れはない。
【0033】上記構成例では、側板20をコンデンサ5
の両タンク2a,2bから離すようにしているが、図5
に示されるように、強度の確保からいずれか一方の端部
のみをタンク(図5においては、タンク2a)から離
し、他方の端部にあっては、タンク(図5においては、
タンク2b)とろう接するようにしてもよい。
【0034】このように片端のみが離れている場合で
も、側板20の両端がタンク2a,2bと接合している
従来の構成に比べて、自由熱膨張が拘束されている状態
は緩和されており、熱膨張差によってタンク2a,2b
が受ける影響を小さくし、タンクの疲労破壊を抑えるこ
とができる。
【0035】また、上述のコンデンサ側の構成に加え、
ラジエタ側においても、側板20をタンク6a,6bの
少なくとも一方から離すようにしてもよい。
【0036】例えば、図6及び図7に示される構成で
は、コンデンサ側において、側板と一方のタンクとを離
し、ラジエタ側においても、側板20と一方のタンク6
aとを離した構成であり、特に図6にあっては、側板2
0と離れるタンクがコンデンサ5とラジエタ9とで同じ
側となっている構成を示し(図においては、タンク2
a,6aから離れている)、図7にあっては、側板20
と離れるタンクがコンデンサ5とラジエタ9とで異なる
側となっている構成を示している(図においては、タン
ク2b、6aから離れている)。
【0037】いずれの構成においても、タンクに側板が
接合されることによって生じる疲労破壊を低減すること
ができる。
【0038】尚、上記側板20は、熱交換部の積層方向
端部を覆うように一体に形成し、コンデンサ5とラジエ
タ9との間の空間を外部と連通するために通風穴21を
穿設したものであるが、通風穴21を形成する代わり
に、図8に示されるような側板20としてもよい。即
ち、側板20を長手方向の両側においてコンデンサ5か
らラジエタ9にかかるような巾広に形成し、中間部20
aをコンデンサ5とラジエタ9との離間距離よりも狭い
巾に形成し、この中間部20aの脇にコンデンサ5とラ
ジエタ9との間を外部と連通する隙間を形成するように
してもよい。
【0039】また、側板20は、平板に限らず、特開平
8−178556号公報に示されるように、断面コ字状
であっても、通風穴を形成しないものであってもよい。
側板20と各熱交換部との接合も上記例ではフィン4を
介して接合されているが、少なくとも一個所で接合され
ていれば、長手方向の全長に亘って接合されていなくて
もよい。
【0040】さらに、図9に示されるように、側板20
を各熱交換部の最外側に別々に設けられたプレート3
1,32によって構成し、それぞれのプレート31、3
2を突き合わせてろう接することによりコンデンサ5と
ラジエタ6とを一体に結合するようにしてもよい。
【0041】この構成においても、コンデンサ側におい
て、プレート32を両タンク2a,2bから離しても、
片側のタンクからのみ離すようにしてもよく、また、こ
のようなコンデンサ側の構成に加えて、ラジエタ側でも
プレート31を少なくとも一方のタンクから離す各種バ
リエーションが可能であり、同様の作用効果を得ること
ができる。
【0042】上記構成例では、コンデンサ5とラジエタ
9とを別々に仮組みし、しかる後に側板20を介して炉
中ろう付けするものであるが、チューブ、タンク等の一
部又は全部を一体に形成する並設一体型の熱交換器にも
同様な側板の構成が利用可能である。また、上記構成例
では、フィン4をコンデンサ5とラジエタ9とで一体に
した場合を示したが、別体にしてもいいことは言うまで
もない。
【0043】尚、上記構成において、側板20の端部と
ラジエタ9のタンクとの接合が予定される場合には、閉
塞板18を予め側板20と一体に形成するものであって
もよい。このような構成の場合には、第1のタンク部材
16に切り欠き乃至はスリットを設け、閉塞板18をチ
ューブと同方向からタンク6に装着できるようにして
も、あるいは、第2のタンク部材17を第1のタンク部
材16よりも長く延設し、第2のタンク部材17の突き
出た部分に閉塞板18を係合させ、これと同時にタンク
の開口端を覆うようにしてもよい。さらに、一体に形成
された側板と閉塞板との連接部分を外側に膨出させてア
ーチ状に形成し、このアーチ状の部分に第1のタンク部
材16を挿着して側板21と閉塞板18とを取り付ける
ようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
複数の熱交換器をそれぞれの熱交換部の積層方向端部に
側板を架設して接合し、第1及び第2の熱交換器のタン
クの少なくとも1つと側板とを離し、残りのタンクを側
板と接合するようにしたので、並設一体化された各熱交
換器の使用温度が異なり、側板とチューブとの熱膨張、
熱収縮が異なるような場合においても、側板又はチュー
ブの自由熱膨張の拘束を緩和することができ、タンクの
疲労破壊の恐れを少なくすることができる。
【0045】例えば、熱交換器が一対のタンクとこのタ
ンク間を連通するチューブと、チューブに接合されるフ
ィンとによって構成される場合には、第1及び第2の熱
交換器の一対のタンクと前記側板との間に4個所の接合
可能部位が形成されるが、少なくとも一個所で側板をタ
ンクから離し、残りの箇所で側板とタンクとを接合すれ
ば、側板がすべてのタンクと接合していた従来の構成に
比べてタンクの疲労破壊を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる並設一体型熱交換器の
全体構成を示す正面図である。
【図2】図2は、図1にかかる並設一体型熱交換器の平
面図である。
【図3】図3は、図1にかかる並設一体型熱交換器のタ
ンクとその近傍を示す斜視図である。
【図4】図4は、図3のA−A線で切断した断面図であ
る。
【図5】図5は、本発明に係る並設一体型熱交換器の他
の構成例を示す平面図である。
【図6】図6は、本発明に係る並設一体型熱交換器の他
の構成例を示す平面図である。
【図7】図7は、本発明に係る並設一体型熱交換器の他
の構成例を示す平面図である。
【図8】図8は、本発明に係る並設一体型熱交換器の他
の構成例を示す平面図である。
【図9】図9は、本発明に係る並設一体型熱交換器の他
の構成例を示し、図9(a)は、その平面図、図9
(b)は、図9(a)にかかる並設一体型熱交換器のタ
ンクとその近傍を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2a,2b,6a,6b タンク 3,7 チューブ 4,8 フィン 5 コンデンサ 9 ラジエタ 20 側板 21 通風穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィンと、このフィンを介して積層され
    る複数のチューブとによって熱交換部を構成し、前記複
    数のチューブの積層方向に延設されて各々のチューブと
    連通するタンクを備えてなる第1及び第2の熱交換器を
    有し、 前記第1及び第2の熱交換器を、各々の前記熱交換部を
    互いに対峙させて配置すると共に、それぞれの前記熱交
    換部の積層方向端部に側板を架設して接合し、 前記第1及び第2の熱交換器のタンクと前記側板とを少
    なくとも1つのタンクを除いて接合し、前記側板と前記
    少なくとも1つのタンクとを離したことを特徴とする並
    設一体型熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記側板は、前記第1及び第2の熱交換
    器で共通する一枚のプレートをもって構成されている請
    求項1記載の並設一体型熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記側板は、前記第1及び第2の熱交換
    器毎に設けられたプレートを接合することにより構成さ
    れ、 少なくとも一方のプレートとこのプレートが設けられた
    熱交換器の少なくとも1つのタンクとの間が離れている
    請求項1記載の並設一体型熱交換器。
  4. 【請求項4】 一対のタンクと、この一対のタンク間を
    連通する複数のチューブと、前記チューブに接合される
    フィンとを備えてなる第1及び第2の熱交換器を有し、 前記第1及び第2の熱交換器を、各々の熱交換部を互い
    に対峙させて配置すると共に、それぞれの熱交換部の積
    層方向端部に配された側板を介して接合し、 前記側板と前記第1及び第2の熱交換器のそれぞれの一
    対のタンクとの接合可能部位のうち、少なくとも一個所
    で側板をタンクから離し、残りの箇所で側板とタンクと
    を接合するようにしたことを特徴とする並設一体型熱交
    換器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147973A (ja) * 2000-08-30 2002-05-22 Denso Corp 複式熱交換器
US7255158B2 (en) 2005-01-06 2007-08-14 Denso Corporation Heat exchanger

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