JPH11141977A - 一缶二水路式給湯装置 - Google Patents

一缶二水路式給湯装置

Info

Publication number
JPH11141977A
JPH11141977A JP9326916A JP32691697A JPH11141977A JP H11141977 A JPH11141977 A JP H11141977A JP 9326916 A JP9326916 A JP 9326916A JP 32691697 A JP32691697 A JP 32691697A JP H11141977 A JPH11141977 A JP H11141977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
temperature
burner
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9326916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3810197B2 (ja
Inventor
Setsuyoshi Tabata
節義 田畑
Toshihisa Saito
寿久 斉藤
Tetsuya Sato
徹哉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gastar Co Ltd
Original Assignee
Gastar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gastar Co Ltd filed Critical Gastar Co Ltd
Priority to JP32691697A priority Critical patent/JP3810197B2/ja
Publication of JPH11141977A publication Critical patent/JPH11141977A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3810197B2 publication Critical patent/JP3810197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 追い焚き循環流路に流水センサを設けること
なく追い焚き循環流路内の流水を検出する。 【解決手段】 給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通
のバーナで燃焼加熱を行う一缶二水路式給湯装置におい
て、給湯熱交換器内の湯温を検出する給湯熱交湯温セン
サ31を設ける。追い焚き単独運転中は、給湯熱交湯温
が予め与えられるオフ温度を越えたときにバーナ5の燃
焼を停止し、オン温度まで低下したときに燃焼するとい
う如く、バーナ5を間欠燃焼する。循環路水無し検出部
34は、バーナ5が燃焼停止したときから次に燃焼開始
するまでの時間を時間計測手段33で検出し、検出時間
がデータメモリ35に与えらた水無し判定時間よりも大
のときに追い焚き循環流路内に流水なしと判断して水無
し検知信号を出力する。水無し検知信号を受けて水無し
報知手段36は水無し状態を報知し、空焚き防止安全手
段37はバーナ5の燃焼を停止ロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯機能と給湯以
外の他機能を備えた一缶二水路式給湯装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図10には出願人が開発している一缶二
水路式給湯装置のシステム構成が示されている。同図に
おいて、器具ケース1内には給湯機能の給湯熱交換器2
と給湯以外の他機能の追い焚き機能を行う追い焚き熱交
換器3とが一体化されて配設されている。すなわち、複
数の共通のフィンプレート4に給湯側の水管を貫通装着
して給湯熱交換器2と成し、同じくフィンプレート4に
追い焚き側の水管を貫通装着して追い焚き熱交換器3と
成している。
【0003】これら一体化された熱交換器の下方側には
給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3を共通に加熱する
バーナ5が配置されており、このバーナ5の燃焼の給排
気を行う燃焼ファン6がバーナの下側に配置されてい
る。バーナ5にはガス通路9が接続されており、このガ
ス通路9には通路の開閉を行う電磁弁7,8とガスの供
給量(バーナの燃焼熱量)を開弁量によって制御する比
例弁10が介設されている。なお、前記比例弁10の開
弁量制御は、具体的には、比例弁10に印加される電流
(開弁駆動電流)の可変制御によって行われている。
【0004】前記給湯熱交換器2の入側には給水管11
が接続されており、この給水管11には給湯熱交換器2
の入水温度(給水温度)を検出する給水温度検出センサ
12と、給水(給湯)流量(湯張りの場合には湯張り流
量)を検出する流量検出センサ13が設けられている。
なお、給水管11の入口側は水道管に接続されている。
【0005】前記給湯熱交換器2の出側には給湯管14
が接続されており、この給湯管14は外部配管を介して
台所等の所望の給湯場所に導かれている。前記給湯熱交
換器2の出側の流路には給湯温度を検出する給湯温度セ
ンサ15が設けられている。これら、給水管11から給
湯熱交換器2を経由して給湯管14に至る通路は給湯回
路を構成する。
【0006】前記追い焚き熱交換器3の入側には管路1
6の一端側が接続され、管路16の他端側は循環ポンプ
17の吐出側に接続されている。そして、循環ポンプ1
7の吸込側と浴槽18は戻り管20によって接続されて
おり、この戻り管20には浴槽18の循環湯水の温度を
風呂温度として検出する風呂温度センサ21と流水を検
出する流水センサ(流水スイッチ)19が設けられてい
る。前記追い焚き熱交換器3の出側には往管22の一端
側が接続され、往管22の他端側は浴槽18に接続され
ており、浴槽18から戻り管20を介して循環ポンプ1
7、管路16、追い焚き熱交換器3および往管22を介
して浴槽18に至る通路は流体の循環流路として機能す
る追い焚き循環流路23を構成している。
【0007】前記給湯熱交換器2の給湯管14と追い焚
き循環路23(図10においては管路16)は湯張り通
路24によって連通接続されており、この湯張り通路2
4には通路の開閉を行う電磁弁等により構成される注湯
弁25が介設され、この注湯弁25の下流側の湯張り通
路24には浴槽18の水位を水圧によって検出する水位
センサ(圧力センサ)26が設けられている。
【0008】前記流量検出センサ13、温度センサ1
2,15,21、水位センサ26等のセンサ検出信号は
制御装置27に加えられており、この制御装置27には
リモコン28が接続されている。このリモコン28には
給湯温度を設定する給湯温度設定手段や、風呂温度を設
定する風呂温度設定手段や、自動運転、追い焚き運転、
湯張り運転等を指令する各種運転ボタンや、必要な情報
を表示する表示部等が設けられている。
【0009】前記制御装置27は各種センサ検出信号と
リモコン28の情報を取り込み、内部に与えられている
シーケンスプログラムに従い、給湯運転と、湯張り運転
と、追い焚き運転を次のように制御する。
【0010】例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓
30が開けられ、流量検出センサ13により作動流量が
検出されると、燃焼ファン6の回転が行われ、電磁弁
7,8の開動作が行われてバーナ5に燃料ガスが供給さ
れると共に、点火器(図示せず)の点火によりバーナ5
の燃焼が行われ、給湯温度センサ15で検出される給湯
温度がリモコン28で設定される給湯設定温度に一致す
るように比例弁10への開弁駆動電流を制御し、給湯熱
交換器2を通る水をバーナ5の火炎により加熱して設定
温度の湯を作り出し、この湯を給湯管14を介して給湯
場所へ給湯する。そして、水栓30が閉められて、流量
検出センサ13からオフ信号が出力されたときに、バー
ナ燃焼を停止し、給湯運転モードの動作を終了する。
【0011】また、リモコン28により自動運転のモー
ドや、湯張り運転モードが指令されると、注湯弁25が
開けられる。そして、流量検出センサ13により作動流
量が検出されると、給湯運転の場合と同様にバーナ5の
燃焼が開始し、給湯熱交換器2で作り出された湯は給湯
管14、湯張り通路24を通り、さらに分岐して管路1
6から追い焚き熱交換器3を経て往管22を通る通路と
戻り管20を通る通路の両側から浴槽18に湯が落とし
込まれる。そして、設定水位までの湯の水量が落とし込
まれたとき、又は水位センサ26により設定水位が検出
されたときに注湯電磁弁25が閉じられバーナ5の燃焼
が停止して湯張り運転モードの動作が終了する。
【0012】追い焚き運転モードの動作においては、注
湯弁25が閉じられている状態で、循環ポンプ17が回
転駆動され、浴槽18内の湯水の循環が追い焚き回路2
3を通して行われ、風呂温度センサ21により浴槽の風
呂温度が検出される。そして、風呂検出温度が風呂設定
温度よりも低いときには、流水センサ19から流水オン
信号を受けてバーナ5の燃焼が行われ、追い焚き循環流
路23を通して循環する浴槽湯水を追い焚き熱交換器3
で加熱する。風呂温度センサ21により浴槽湯水の温度
が風呂設定温度に達したことが検出されたときに、循環
ポンプ17の停止とバーナ5の燃焼停止が行われて追い
焚き運転モードの動作が終了する。
【0013】上記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、共
通のバーナ5を用いて一体化された給湯熱交換器2と追
い焚き熱交換器3を加熱する方式なので、別体に設けら
れた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ別個の
バーナを用いて燃焼加熱する方式に比べ、装置構成の簡
易化が図れ、これに伴い、装置(器具)の小型化とコス
ト低減が図れることになる。
【0014】ところで、この種の一缶二水路式の給湯装
置は、給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3とが一体化
されているため、追い焚き単独運転が行われて、バーナ
5の燃焼により追い焚きが行われると、滞留している給
湯熱交換器2内の湯水が加熱されて、沸騰あるいは沸騰
寸前の高温に加熱され、水栓30が開けられて給湯が開
始する際に、その高温の湯水が出湯して危険の状態にな
るという問題が生じる。本出願人は、このような問題を
解消するために、バーナ5の間欠燃焼の駆動方式を提案
している。このバーナ5の間欠駆動方式は、給湯熱交換
器2の水管に給湯熱交換器2内の湯温を検出する給湯熱
交湯温センサ31を設け、図8に示すようにこの給湯熱
交湯温センサ31の検出情報をバーナオン・オフ燃焼制
御部32に加え、このバーナオン・オフ燃焼制御部32
によりバーナ5の間欠燃焼を制御するものである。
【0015】すなわち、バーナオン・オフ燃焼制御部3
2は、追い焚き単独運転モードの動作(追い焚き単独オ
ンの動作)であることを確認し、図9に示す如く、給湯
熱交湯温センサ31で検出される給湯熱交湯温が予め与
えられるオフ温度を上側に越えるときに、電磁弁7
(8)を閉じてバーナ5の燃焼を停止(燃焼オフ)し、
この燃焼停止中に給湯熱交湯温が予め与えられるオン温
度を下側に越えるときに、電磁弁7(8)を開けてバー
ナ5の燃焼を開始(燃焼オン)させるという如く、バー
ナ5の間欠燃焼を制御し、追い焚き単独運転中における
給湯熱交換器2側の湯温が高温に加熱されるのを防止し
て給湯開始時の安全をはかるものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】一般に、浴槽18内に
は髪の毛等のゴミが混入しやすく、追い焚き運転を行う
と、これらの髪の毛等が流水センサ19の流水検出部に
絡みつき、流水センサ19が故障をおこすという問題が
生じる。流水センサ19が故障すると、例えば、追い焚
き運転を行う場合、循環ポンプ17が駆動して浴槽18
の湯水が追い焚き循環流路23を循環しているにも拘わ
らず、その流水が検出されないために、空焚き状態と判
断されてバーナ5の燃焼が行われないという不具合状態
が発生する。
【0017】本発明者は、一缶二水路式の熱交換器の特
性、すなわち、追い焚き単独運転の動作中等において、
給湯熱交換器2側の熱が追い焚き側の循環湯水に吸熱さ
れて、追い焚き水流の有無によって給湯熱交湯温が変化
することに着目し、前記バーナ5の間欠燃焼運転に用い
る給湯熱交湯温センサ31の給湯熱交湯温の検出情報を
利用して故障の生じやすい流水センサ19を用いること
なく追い焚き循環の流水の検出を行うことが可能な一缶
二水路式給湯装置を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明上記技術課題を解
決するために、次のような手段を講じている。すなわ
ち、第1の発明は、給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体
の循環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯
側熱交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交
換器と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加
熱される構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する
給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独
運転中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱
交検出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたと
きにバーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与え
られるオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再
開させるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水
路式給湯装置であって、時間の計測手段を備え、他機能
単独運転中に、バーナの燃焼停止時から次のバーナ燃焼
開始までの時間が予め与えられる液無し判定時間よりも
大となったときに前記循環流路内の液無し検知信号を出
力する循環路液無し検出部が設けられている構成をもっ
て課題を解決する手段としている。
【0019】また、第2の発明は、給湯加熱用の給湯熱
交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機能
運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体化
された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバー
ナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器内
湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯以
外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによっ
て検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度を
上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検出
湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときにバ
ーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部を
備えた一缶二水路式給湯装置であって、時間の計測手段
を備え、他機能単独運転中に、バーナの燃焼開始時から
次のバーナ燃焼停止までの時間が予め与えられる液無し
判定時間よりも小となったときに前記循環流路内の液無
し検知信号を出力する循環路液無し検出部が設けられて
いる構成をもって課題を解決する手段としている。
【0020】さらに、第3の発明は、給湯加熱用の給湯
熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機
能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体
化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバ
ーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器
内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯
以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによ
って検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度
を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検
出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときに
バーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部
を備えた一缶二水路式給湯装置であって、時間の計測手
段を備え、他機能単独運転中に、バーナの燃焼開始時か
ら次の燃焼停止を経てバーナが再び燃焼開始するまでの
時間が予め与えられる液無し判定時間よりも大となった
ときに前記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環
路液無し検出部が設けられている構成をもって課題を解
決する手段としている。
【0021】さらに、第4の発明は、給湯加熱用の給湯
熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機
能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体
化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバ
ーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器
内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯
以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによ
って検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度
を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検
出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときに
バーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部
を備えた一缶二水路式給湯装置であって、時間の計測手
段を備え、他機能単独運転中に、バーナの燃焼停止時か
ら次の燃焼動作を経てバーナが再び燃焼停止するまでの
時間が予め与えられる液無し判定時間よりも大となった
ときに前記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環
路液無し検出部が設けられている構成をもって課題を解
決する手段としている。
【0022】さらに、第5の発明は、給湯加熱用の給湯
熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機
能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体
化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバ
ーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器
内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯
以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによ
って検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度
を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検
出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときに
バーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部
を備えた一缶二水路式給湯装置であって、前記他機能単
独運転中に検出される前記熱交湯温の上側ピーク温度が
予め与えられる液無し判定温度を上側に越えたときに前
記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環路液無し
検出部が設けられている構成をもって課題を解決する手
段としている。
【0023】さらに、第6の発明は、給湯加熱用の給湯
熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機
能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体
化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバ
ーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器
内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯
以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによ
って検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度
を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検
出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときに
バーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部
を備えた一缶二水路式給湯装置であって、前記他機能単
独運転中に検出される前記熱交検出湯温の下側ピーク温
度が予め与えられる液無し判定温度を下側に越えたとき
に前記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環路液
無し検出部が設けられている構成をもって課題を解決す
る手段としている。
【0024】さらに、第7の発明は、給湯加熱用の給湯
熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機
能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体
化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバ
ーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器
内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯
以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによ
って検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度
を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検
出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときに
バーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部
を備えた一缶二水路式給湯装置であって、前記他機能単
独運転中に検出される前記熱交検出湯温の上昇傾きが予
め与えられる液無し判定上がり勾配よりも大となったと
きに前記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環路
液無し検出部が設けられている構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0025】さらに、第8の発明は、給湯加熱用の給湯
熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機
能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体
化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバ
ーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器
内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯
以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによ
って検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度
を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検
出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときに
バーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部
を備えた一缶二水路式給湯装置であって、前記他機能単
独運転中に検出される前記熱交検出湯温の下降傾きが予
め与えられる液無し判定下がり勾配よりも小となったと
きに前記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環路
液無し検出部が設けられている構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0026】さらに、第9の発明は、給湯加熱用の給湯
熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他機
能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一体
化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通のバ
ーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換器
内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給湯
以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサによ
って検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温度
を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交検
出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたときに
バーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御部
を備えた一缶二水路式給湯装置であって、時間の計測手
段を備え、前記他機能単独運転中の少なくとも前記熱交
検出湯温の上側ピーク温度と下側ピーク温度を経時デー
タとして取り込み記憶する経時温度データ採取記憶部
と、前記取り込み記憶された経時データを時間軸と温度
軸のグラフ上に表したときの両隣の下側ピーク温度を結
ぶ下側ピーク間結線の長さ(a+b)のデータと上側ピ
ーク温度から前記下側ピーク間結線に下した垂線の長さ
cのデータとこの垂線の交点の位置から前側の下側ピー
ク温度までの線長aのデータと前記垂線の交点の位置か
ら後方の下側ピーク温度までの線長bのデータのうちの
いずれか2つのデータの比を求めこの求めた比の値を予
め与えられている液無し判定比率値と比較し、予め与え
られる比較判定ルールに従い液無しの判定結果となった
ときに前記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環
路液無し検出部が設けられている構成をもって課題を解
決する手段としている。
【0027】さらに、第10の発明は、給湯加熱用の給
湯熱交換器と、流体の循環流路に介設され給湯以外の他
機能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、この一
体化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共通の
バーナにより燃焼加熱される構成とし、前記給湯熱交換
器内湯温を検出する給湯熱交湯温センサが設けられ、給
湯以外の他機能単独運転中に前記給湯熱交湯温センサに
よって検出される熱交検出湯温が予め与えられるオフ温
度を上側に越えたときにバーナの燃焼を停止し前記熱交
検出湯温が予め与えられるオン温度を下側に越えたとき
にバーナの燃焼を再開させるバーナオン・オフ燃焼制御
部を備えた一缶二水路式給湯装置であって、時間の計測
手段を備え、前記他機能単独運転中の少なくとも前記熱
交検出湯温の上側ピーク温度と下側ピーク温度を経時デ
ータとして取り込み記憶する経時温度データ採取記憶部
と、前記取り込み記憶された経時データを時間軸と温度
軸のグラフ上に表したときの上側のピーク温度と下側の
ピーク温度との経時的に連続する4個のピーク温度位置
と下側のピーク温度位置から両隣の上側のピーク温度を
結ぶ線に下ろした垂線の交点位置と上側のピーク温度位
置から両隣の下側のピーク温度を結ぶ線に下ろした垂線
の交点位置の3点以上を結んで得られる図形の面積を求
めこの求めた図形の面積を予め与えられる液無し判定面
積と比較し予め与えられる比較判定ルールに従い液無し
の判定結果となったときに前記循環流路内の液無し検知
信号を出力する循環路液無し検出部が設けられている構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0028】さらに、第11の発明は、前記第1乃至第
10のいずれか1つの発明の構成を備えたものにおい
て、液無し検知信号を受けて循環路内の液無し状態を報
知する液無し報知手段が設けられている構成をもって課
題を解決する手段としている。
【0029】さらに、第12の発明は、前記第1乃至第
11のいずれか1つの発明の構成を備えたものにおい
て、液無し検知信号を受けて他機能単独運転の停止を行
う空焚き防止安全手段が設けられている構成をもって課
題を解決する手段としている。
【0030】さらに、第13の発明は、前記第1乃至第
12のいずれか1つの発明の構成を備えたものにおい
て、循環流路は浴槽に接続されて浴槽湯水を循環する追
い焚き循環流路と成し、非給湯側熱交換器は循環浴槽湯
水を追い焚きする追い焚き熱交換器と成した構成をもっ
て課題を解決する手段としている。
【0031】上記本発明においては、給湯以外の他機能
単独運転の動作中は、給湯熱交湯温センサによって給湯
熱交換器内の湯温が検出され、その給湯熱交湯温に基づ
いてバーナのオン・オフ間欠燃焼が行われて給湯熱交換
器内の滞留湯水の温度が高温に達するのを防止する。
【0032】その一方で、バーナのオン・オフ間欠燃焼
のバーナオフからオンまで、オンからオフまで、オンか
らオンまで、オフからオフまでという如く予め定められ
たバーナの動作状態の時間の情報あるいは給湯熱交湯温
センサで検出される給湯熱交湯温の検出情報が循環路液
無し検出部に加えられる。
【0033】循環路液無し検出部は、これらの加えられ
る情報とこれらの情報に対応する判定値とを比較し、予
め定められるルールに従い循環流路に液体(流体)がな
いものと判断されたときには、液無し検出信号を出力す
る。
【0034】この液無し検出信号を受けて循環流路内に
液体(流体)がないことを報知したり、空焚きを防止す
るためのバーナの燃焼停止(他機能単独運転の停止)が
行われて器具運転の安全が図られる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づき説明する。図1はバーナ5のオン・オフ間欠燃
焼の動作状態の時間計測情報に基づき循環流路内の流体
の有無を判別して器具運転の安全を図る実施形態例の要
部を示すブロック構成を示すものである。本実施形態例
の一缶二水路式給湯装置のシステムは図10に示す流水
センサ19が必要に応じ省略される以外は図10に示す
ものと同様であり、同一名称部分には同一符号を用いて
その重複説明は省略する。
【0036】図1に示す第1の実施形態例の特徴的な制
御構成は制御装置27に設けられるもので、バーナオン
・オフ燃焼制御部32と、時間計測手段33と、循環路
液無し検出部として機能する循環路水無し検出部34
と、データメモリ35と、液無し報知手段として機能す
る水無し報知手段36と、空焚き防止安全手段37とを
有して構成されている。バーナオン・オフ燃焼制御部3
2は前記図8で説明した場合と同様に給湯熱交湯温セン
サ31の給湯熱交湯温検出データを取り込み、給湯熱交
湯温が予め設定されているオフ温度を上側に越えたとき
にはバーナ5の燃焼を停止し、給湯熱交湯温が予め与え
らているオン温度を下側に越えたときにはバーナ5の燃
焼を再開するという如く、バーナ5をオン・オフ間欠燃
焼させて追い焚き単独運転中に給湯熱交換器2内の滞留
湯水の温度が高温になるのを防止する。
【0037】循環路水無し検出部34は、前記バーナオ
ン・オフ燃焼制御部32によるバーナ5のオン・オフ間
欠燃焼制御の信号を取り込んでバーナ5が燃焼状態にあ
るか燃焼停止状態にあるかを検出し、時間計測手段33
の時間計測情報と、データメモリ35に格納されている
追い焚き循環路23内の水の有無判定値とを比較して追
い焚き循環路23内の水(流水)の有無を検出する。
【0038】より具体的に説明すれば、データメモリ3
5にはバーナ5の燃焼停止(燃焼オフ)から次の燃焼開
始(燃焼オン)までの時間によって追い焚き熱交換器2
3内の水無し状態を判定するための液無し判定時間とし
ての水無し判定時間t1のデータが格納されている。本
発明者の実験による検討によれば、バーナ5のオン・オ
フ間欠燃焼を行ったときの給湯熱交湯温の変化は、追い
焚き循環流路23内が水で満たされている場合は図3に
示すような変化を示し、追い焚き循環流路23内に水が
ないときには図6に示すような給湯熱交湯温の変化パタ
ーンを示すことが検証されている。
【0039】すなわち、追い焚き循環流路23内に水が
無い場合には、バーナ5の燃焼区間においては、追い焚
き循環流路23側には循環水流が存在しないので、給湯
熱交換器2側から追い焚き熱交換器3を通る流水側への
吸熱量がないので、その分、給湯熱交換器2側の滞留湯
水の温度上昇のスピードが早くなり、給湯熱交湯温は時
間の経過に従い急速に立ち上がる。また、バーナ5の燃
焼停止区間では、同様に追い焚き循環流路23の流水に
よる吸熱がないため、給湯熱交換器2内の湯温は自然空
冷状態で低下するため、その湯温降下のスピードが遅
く、追い焚き循環流路23が水で満たされて循環してい
る場合に比べ給湯熱交湯温はゆっくりと低下する。すな
わち、図3と図6の温度変化パターンを比較すれば明ら
かな如く、バーナがオフしてから次にバーナがオンする
までの時間t1は追い焚き循環流路23内に流水がある
場合とない場合とでは水がない場合の方が遥かに大きく
なる。この点に着目し、本実施形態例では、追い焚き循
環流路23内に水がある場合とない場合との判断の基準
となる前記時間t1を予め実験等により求め、その値を
水無し判定時間t1としてデータメモリ35に格納して
いる。
【0040】時間計測手段33はタイマやクロック機構
等の時間計測機能を備えた手段により構成されており、
循環路水無し検出部34の指令によって時間の計測を行
う。
【0041】循環路水無し検出部34は、バーナオン・
オフ燃焼制御部32によるバーナ5の間欠燃焼の制御信
号に基づき、バーナ5の燃焼オフの時点と燃焼開始の時
点とを検知し、バーナ5の燃焼オフの時点を検知したと
きから次の燃焼開始までの時間の計測指令を時間計測手
段33に加え、そのバーナ燃焼停止から次のバーナ燃焼
開始までの時間の検出情報を時間計測手段33から得
る。
【0042】そして、その計測時間t1とデータメモリ
35に予め格納されている前記水無し判定時間t1とを
比較し、検出時間t1が水無し判定時間t1よりも大とな
ったときに、追い焚き循環流路23内には流水がないも
のと判断し、水無し検知信号(液無し検知信号)を水無
し報知手段36と空焚き防止安全手段37に加える。
【0043】液無し報知手段として機能する水無し報知
手段36は、前記循環路水無し検出部34から水無し検
知信号が出力されたときには、例えばリモコン28の表
示部あるいはその他の適宜の手段によって追い焚き循環
流路23内に水がないことをブザー等の音声、液晶画面
へのメッセージ表示、合成音によるメッセージ表示、ラ
ンプ等による点灯、点滅によるランプ表示等の適宜の報
知形態でもって水無し報知を行う。
【0044】空焚き防止安全手段37は、前記循環路水
無し検出部34から水無し検知信号が出力されたときに
電磁弁7(8)を閉じてバーナ5の燃焼を強制的に停止
ロックし、追い焚き熱交換器3の空焚きの危険を防止す
る。なお、バーナ燃焼の停止ロックは、リセット信号が
加えられない限り、バーナ5の燃焼の開始指令を受けつ
けない動作状態を意味し、例えば、制御装置27の電源
が一端切られてから再び電源がオンすることによりリセ
ットがされるものである。
【0045】この実施形態例においては、追い焚き単独
運転中のバーナ5のオン・オフ間欠燃焼制御におけるバ
ーナ燃焼停止時から燃焼開始までの時間計測データによ
って追い焚き循環流路23内の水の有無が検出できるの
で、流水を検出する図10に示す流水センサ19を省略
することが可能となり、その分、装置コストの低減化を
図ることが可能である。
【0046】また、本実施形態例では追い焚き循環流路
23に流水を検出するためのセンサを設けることなく流
路23内の流水の有無を判断できるので、追い焚き循環
流水を検出するセンサに髪の毛等が絡みついて故障をお
こすという問題は全く生じないので、追い焚き循環流路
23内の流水の有無判断を確実に、且つ、高信頼性のも
とで検出することができ、追い焚き熱交換器3の空焚き
による危険防止を確実に図ることができる。
【0047】流水センサ19を用いて追い焚き循環流路
23内の流水の有無を判断する方式では、流水センサ1
9は故障しやすいので、故障が生じたときには、追い焚
き循環流路23内に循環湯水の流水が生じているにも拘
わらずその検知信号が得られずに燃焼が停止されて追い
焚きが出来なかったり、あるいは追い焚き循環流路23
内に水(流水)がないにも拘わらずこれを検知すること
が出来ずに空焚き状態になるという危険発生の問題を確
実に防止できるので、追い焚きの運転を円滑に行うこと
ができるとともに、前記の如く空焚き防止を確実に図る
ことができるという優れた効果を奏することが可能とな
るものである。
【0048】次に、バーナ5の間欠燃焼制御の動作状態
の時間計測情報に基づいて追い焚き循環流路23内の水
(流水)の有無を判断する第2の実施形態例を説明す
る。この第2の実施形態例の制御構成は前記図1に示す
ブロック構成と同様であり、この第2の実施形態例が前
記第1の実施形態例と異なることは、追い焚き単独運転
中におけるバーナ5のオン・オフ間欠燃焼によるバーナ
5の燃焼開始時から次の燃焼停止までの時間t2の情報
によって追い焚き循環流路23内の水(流水)の有無を
判断するように構成したことであり、それ以外の構成は
前記第1の実施形態例と同様である。
【0049】この第2の実施形態例においては、データ
メモリ35にはバーナ5の燃焼開始時から燃焼停止まで
の時間t2によって追い焚き循環流路23内の水(流
水)の有無を判定するための水無し判定時間t2が格納
される。そして、循環路水無し検出部34は、追い焚き
単独運転中に、バーナ5の燃焼開始時から次の燃焼停止
までの時間t2を時間計測手段33により計測し、その
計測時間t2とデータメモリ35に格納されている水無
し判定時間t2を比較し、検出時間(計測時間)t2が水
無し判定時間t2よりも小となったときに、水無し検知
信号を出力する。なお、図3と図6の温度変化パターン
から明らかな如く、追い焚き循環流路23内に流水がな
い状態のときの図6に示すt2の値が、水がある場合の
図3に示すt2よりも小さな値となり、追い焚き循環流
路23内に水がないときと有るときの判断の基準となる
データを予め実験等により求め、その値を水無し判定時
間t2の値としてデータメモリ35に格納することにな
る。また、水無し検知信号が加えられたときの水無し報
知手段36と空焚き防止安全手段37の動作は前記第1
の実施形態例の場合と同様であるのでその説明は省略す
る。
【0050】この第2の実施形態例も、前記第1の実施
形態例と同様の効果を奏するものである。
【0051】次にバーナ5のオン・オフ間欠燃焼の動作
状態の時間計測情報に基づいて追い焚き循環流路23内
の水(流水)の有無検出を行う第3の実施形態例を説明
する。この第3の実施形態例は追い焚き単独運転中にお
けるバーナ5の燃焼開始時から燃焼停止期間を介して再
び燃焼開始されるまでの時間t3の情報に基づき追い焚
き循環流路23内の水(流水)の有無を判断するように
構成したものであり、それ以外の構成は前記第1および
第2の各実施形態例と同様である。
【0052】この第3の実施形態例においては、データ
メモリ35に追い焚き単独運転中におけるバーナ5の燃
焼開始時から次の燃焼停止期間を介して再び燃焼が開始
されるまでの時間t3によって水無し判定時間t3の値が
格納される。このバーナ5の燃焼開始時から次の燃焼開
始時までの時間t3は図3と図6を比較すれば明らかな
如く、追い焚き循環流路23内に水がある状態の図3に
示されるt3よりも追い焚き循環流路23に水がない状
態を示す図6のt3の値が大きくなる。このt3による水
無し判定時間も追い焚き循環流路23内に水がある場合
とない場合の判断の基準となる最適値を予め実験等によ
り求めてその値が水無し判定時間t3としてデータメモ
リ35に格納されることになる。
【0053】この第3の実施形態例では循環路水無し検
出部34は時間計測手段33によって追い焚き単独運転
中におけるバーナ5の燃焼開始時から次の燃焼停止期間
を介して次にバーナの燃焼が開始されるまでの時間を検
出し、その検出時間t3とデータメモリ35に格納され
ている水無し判定時間t3とを比較し、検出時間t3が水
無し判定時間t3よりも大となったときに追い焚き循環
流路23内に水(流水)がない状態と判断して水無し検
知信号を出力し、水無し報知手段36による水無しの報
知と空焚き防止安全手段37による燃焼の強制的な停止
ロック動作を行うものである。この第3の実施形態例も
前記第1、第2の各実施形態例と同様な効果を奏するも
のである。
【0054】次にバーナ5のオン・オフ燃焼動作状態の
時間計測情報に基づいて追い焚き循環流路23内の水
(流水)の有無を判断する第4の実施形態例を説明す
る。この第4の実施形態例は追い焚き単独運転中におけ
るバーナ5の燃焼停止時から次の燃焼期間を介して次に
燃焼停止されるまでの時間t4の情報に基づき追い焚き
循環流路23内の水の有無の判断を行うように構成した
ものであり、それ以外の構成は前記第1、第2、第3の
各実施形態例と同様である。
【0055】この第4の実施形態例では、データメモリ
35には追い焚き単独燃焼運転中のバーナ燃焼停止時か
ら次の燃焼期間を介して再び燃焼停止されるまでの時間
4によって追い焚き循環流路23内の水の有無を判断
するための水無し判定時間t4の値が格納される。この
4の時間は図3と図6の動作状態を比較すれば明らか
な如く、追い焚き循環流路23内に水がある場合の図3
に示すt4の値よりも追い焚き循環流路23内に水がな
い図6の状態のt4の値が明らかに大きくなっている。
この水無し判定時間t4も追い焚き循環流路23内に水
がある場合とない場合を判断する基準となる最適値が予
め実験等により求めてその求められた値が水無し判定時
間t4としてデータメモリ35に格納される。
【0056】循環路水無し検出部34は追い焚き単独運
転中におけるバーナ5の燃焼停止時から次の燃焼期間を
介して再び燃焼停止されるまでの時間t4を時間計測手
段33を用いて検出し、その検出時間t4とデータメモ
リ35に与えらている水無し判定時間t4とを比較し、
検出時間t4が水無し判定時間t4よりも大となったとき
に追い焚き循環流路23内に水(流水)がない状態と判
断して水無し検知信号を出力し、水無し報知手段36に
よる水無し報知と空焚き防止安全手段37による燃焼の
停止ロック動作を行わせるものである。
【0057】この第4の実施形態例も前記第1〜第3の
各実施形態例と同様な効果を奏するものである。
【0058】次に給湯熱交湯温センサ31の給湯熱交湯
温検出情報に基づき追い焚き循環流路23内の水(流
水)の有無の判断を行う本発明の第5の実施形態例につ
いて説明する。この実施形態例は図2に示すブロック構
成を有するもので、バーナオン・オフ燃焼制御部32
と、循環路液無し検出部として機能する循環路水無し検
出部34と、液無し報知手段として機能する水無し報知
手段36と、空焚き防止安全手段37とを有して構成さ
れており、バーナオン・オフ燃焼制御部32と水無し報
知手段36と空焚き防止安全手段37の構成は前記図1
に示すものと同様であるのでその説明は省略する。この
実施形態例の循環路水無し検出部34は、経時温度デー
タ採取記憶部38と、比較部40と、液無し検知信号出
力部としての水無し検知信号出力部とを有して構成され
ている。
【0059】経時温度データ採取記憶部38は給湯熱交
湯温センサ31で検出される給湯熱交湯温の検出情報を
例えば0.1秒あるいは1秒という如く所定のサンプリ
ング時間ごとに取り込んでそのデータを記憶する。デー
タメモリ35には追い焚き循環流路23内の水(流水)
の有無を給湯熱交湯温の上側のピーク温度Puによって
判断するための液無し判定温度としての水無し判定温度
uの値が格納される。本発明者の実験による検討によ
れば、給湯熱交湯温の経時変化のパターン上で、例えば
図3に示される上側ピーク温度Puは追い焚き循環流路
23内に水がない場合にはその循環流による給湯熱交換
器2側からの吸熱(奪う熱)がないので、上側ピーク温
度は追い焚き循環流路23内に水(流水)がある場合に
比べ高くなる。この給湯熱交湯温の上側ピーク温度によ
って追い焚き循環流路23内の水の有無を判断する基準
となる温度は予め実験等により求め、その求めた最適値
を水無し判定温度Tuとしてデータメモリ35に格納す
る。
【0060】比較部40は経時温度データ採取記憶部3
8で採取記憶された給湯熱交湯温のピーク温度Puとデ
ータメモリ35に格納されている上側ピーク温度の水無
し判定温度Tuとを比較し、その比較結果を水無し検知
信号出力部41に加える。
【0061】水無し検知信号出力部41は、給湯熱交湯
温の上側ピーク温度の検出値が水無し判定温度Tuを上
側に越えたときには、追い焚き循環流路23内に水(流
水)がないものと判断し、水無し検知信号(液無し検知
信号)を水無し報知手段36と空焚き防止安全手段37
に加える。
【0062】水無し報知手段36は前記図1に示される
構成の場合と同様に水無し検知信号を受けて追い焚き循
環流路23内に水(流水)がないことを報知する。ま
た、空焚き防止安全手段37も前記図1に示す構成と同
様に水無し検知信号を受けて電磁弁7(8)を閉じ、バ
ーナ5の燃焼を強制的にロック停止する。
【0063】この実施形態例においても、前記図10に
示すような流水センサ19によらずに、給湯熱交湯温セ
ンサ31の給湯熱交湯温の検出情報に基づき追い焚き循
環流路23内の水の有無が判断できるので、前記図1に
示す第1〜第4の各実施形態例と同様な効果を奏するも
のである。
【0064】次に給湯熱交湯温センサ31の給湯熱交湯
温の検出情報に基づき追い焚き循環流路23内の水(流
水)の有無を判断する本発明の第6の実施形態例を説明
する。この第6の実施形態例は給湯熱交湯温の経時変化
データの下側ピーク温度PLに基づいて追い焚き循環流
路23内の水(流水)の有無を判断するように構成した
ものであり、それ以外の構成は前記第5の実施形態例と
同様である。給湯熱交湯温の経時変化データの下側ピー
ク温度PLは追い焚き循環流路23内に水がない場合の
方が水がある場合に比べ、給湯熱交換器2側から追い焚
き熱交換器3側に吸熱される熱量が小さいので、下側ピ
ーク温度PLは高くなる。この下側ピーク温度PLによっ
て追い焚き循環流路23内の水の有無を判断する場合に
おいても、その水の有無の判断基準となる温度は予め実
験等により求め、その求めた最適値を下側ピーク温度P
Lの水無し判定温度TLのデータとしてデータメモリ35
に格納する。
【0065】そして、比較部40は、前記経時温度デー
タ採取記憶部38で採取記憶された給湯熱交湯温の経時
変化データの下側ピーク温度とデータメモリ35に格納
されている下側ピーク温度の水無し判定温度TLとを比
較し、その比較結果を水無し検知信号出力部41に加え
ることになる。
【0066】水無し検知信号出力部41は、下側ピーク
温度の検出値PLがデータメモリ35に与えられている
下側ピーク温度の水無し判定温度TLを上側に越えたと
きに、すなわち、下側ピーク温度の検出値が下側ピーク
温度の水無し判定温度TLよりも高いときに、追い焚き
循環流路23内に水(流水)がないものと判断して水無
し検知信号を出力し、水無し報知手段36による水無し
報知と空焚き防止安全手段37によるバーナ5の燃焼の
停止ロック動作を行わせるものである。
【0067】この第6の実施形態例も前記第1〜第5の
各実施形態例と同様の効果を奏するものである。
【0068】次に給湯熱交湯温の検出情報に基づき追い
焚き循環流路23内の水(流水)の有無を判断する本発
明の第7の実施形態例を説明する。この第7の実施形態
例は給湯熱交湯温の経時変化データにおける熱交検出湯
温の上昇傾きにより追い焚き循環流路23内の水(流
水)の有無を判断するように構成したものである。
【0069】給湯熱交湯温の上昇傾きは、図3と図6を
比較すれば明らかな如く、追い焚き循環流路23内に水
(流水)がない場合の方が水のある場合よりも上昇傾き
は大となる。この上昇傾きによって追い焚き循環流路2
3内の水(流水)の有無を判断する基準となる値は、予
め実験により求められ、その求められた値が液無し判定
上り勾配としての水無し判定上り勾配の値としてデータ
メモリ35に格納される。
【0070】この第7の実施形態例では図2の破線で示
すように循環路水無し検出部34に演算部42が設けら
れ、演算部42は経時温度データ採取記憶部38で採取
記憶された給湯熱交湯温の経時データから給湯熱交湯温
の上昇の傾きを演算により求め、その演算値を比較部4
0に加える。
【0071】比較部40は演算された給湯熱交湯温の上
昇の傾きとデータメモリ35に格納されている水無し判
定上り勾配との値とを比較し、その比較結果を水無し検
知信号出力部41に加える。
【0072】水無し検知信号出力部は前記演算部42で
演算された給湯熱交湯温の上昇傾きの値がデータメモリ
35に格納されている水無し判定上り勾配の値よりも大
となったときに追い焚き循環流路23内に水(流水)が
ない状態と判断して水無し検知信号を出力し、水無し報
知手段36による水無しの報知と空焚き防止安全手段3
7によるバーナ5の強制的な燃焼の停止ロックの動作を
行わせるものである。この第7の実施形態例も前記第1
〜第6の各実施形態例と同様な効果を奏するものであ
る。
【0073】次に給湯熱交湯温の検出情報に基づき追い
焚き循環流路23内の水(流水)の有無の判断を行う第
8の実施形態例を説明する。この第8の実施形態例は給
湯熱交湯温の下降傾きにより追い焚き循環流路23内の
水(流水)の有無を判断するように構成したものであ
る。給湯熱交湯温のバーナ燃焼の停止期間における下降
傾きは図3と図6の温度変化パターンから明らかなよう
に、追い焚き循環流路23内に水(流水)がない場合の
方が水がある場合に比べ緩やかとなる。
【0074】この給湯熱交湯温の下降傾きにより追い焚
き循環流路23内の水(流水)の有無を判断するための
基準となる値は予め実験等により求め、その求めた値が
液無し判定下り勾配としての水無し判定下り勾配の値と
してデータメモリ35に格納される。この第8の実施形
態例では演算部42により、経時温度データ採取記憶部
38に採取記憶された給湯熱交湯温の経時データによっ
て給湯熱交湯温の下降傾きが演算され、その演算結果が
比較部40に加えられる。
【0075】比較部40は演算部42で演算された前記
下降傾きの値とデータメモリ35に与えられている水無
し判定下り勾配との値を比較し、演算値が水無し判定下
り勾配よりも小さくなったときに追い焚き循環流路23
内に水(流水)がないものと判断して水無し検知信号を
出力し、水無し報知手段36により水無し報知を行わ
せ、空焚き防止安全手段37により燃焼の停止ロック動
作を行わせるものである。
【0076】この第8の実施形態例も前記第1〜第7の
各実施形態例と同様な効果を奏するものである。
【0077】次に給湯熱交湯温の経時変化データに基づ
き追い焚き循環流路23内の水(流水)の有無の判断を
行う第9の実施形態例を説明する。この第9の実施形態
例のブロック構成は前記図2に示すものと同様であり、
演算部42は経時温度データ採取記憶部38により採取
記憶されたデータから 図4に示す如く、給湯熱交湯温
の経時変化データ中の上側ピーク温度Puとその前側の
第1の下側ピーク温度PL1と後側の第2の下側ピーク温
度PL2のデータを取り込んで、これらのデータを横軸を
時間軸とし、縦軸を温度軸としたグラフ上に表し、下側
ピーク温度PL1とPL2を結ぶ線と上側ピーク温度Pu
らのPL1、PL2間の線に垂線を降ろした交点Qを求め
る。そして、両隣の下側ピーク温度PL1、PL2を結ぶ下
側ピーク間結線の長さ(a+b)と、第1の下側ピーク
温度PL1と交点Qまでの線分の長さaと、交点Qと第2
の下側ピーク温度PL2を結ぶ線分の長さbと、前記上側
ピーク温度Puと交点Q間の垂線の長さcとのうちの何
れか2つのデータの比を演算により求め、その演算結果
を比較部40に加える。
【0078】データメモリ35には前記演算部42で求
められる比に対応した液無し判定比率値に対応する水無
し判定比率値の値が予め与えられている。この水無し判
定比率値の値は予め実験により、演算部42に求められ
る比によって追い焚き循環流路23内の水(流水)の有
無を判断するための基準の値として求められ、その求め
られた値が水無し判定比率値のデータとしてデータメモ
リ35に格納される。
【0079】比較部40は前記演算部42で求められる
比の値とデータメモリ35に格納されている水無し判定
比率値とを比較し、その比較結果を水無し検知信号41
に加える。
【0080】水無し検知信号出力部41には予め前記演
算部42で演算される比と前記水無し判定比率値との大
小関係によって決定される追い焚き循環流路23内の水
(流水)の有無の比較判定ルールが与えられており、水
無し検知信号出力部41はこの比較判定ルールに従い演
算部42で求められた比の値とデータメモリ35に格納
されている水無し判定比率値との比較結果を比較判定ル
ールと参照し、追い焚き循環流路23内の水(流水)の
有無を検知する。そして、追い焚き循環流路23内に水
(流水)がないものと判断したときには水無し検知信号
を出力し、水無し報知手段36による水無しの報知と空
焚き防止安全手段37によるバーナ5の燃焼停止のロッ
ク動作を行わせる。
【0081】次に図4に示す前記a,b,c、(a+
b)のうちの2つのデータの組み合わせによる比に基づ
く追い焚き循環流路23内の水(流水)の有無の判断例
をより具体的に説明する。
【0082】まず、演算部42によりb/aの演算が行
われる構成としたときには、データメモリ35にはこの
b/aに対応する判定比率値のデータが格納される。そ
して、比較部40により、b/aの比の演算値がデータ
メモリ35に与えられている判定比率値よりも大のとき
に水無し検知信号出力部41から水無し検知信号が出力
される。
【0083】また、演算部42によりb/cの値を演算
して追い焚き循環流路23内の水(流水)の有無を検出
する構成とする場合には、データメモリ35にはこのb
/cの演算値に対応する判定比率値の値がデータメモリ
35に格納される。そして、比較部40により、演算部
42で演算されたb/cの値がデータメモリ35に格納
されている判定比率値と比較し、演算値が判定比率値よ
りも大となったときに水無し検知信号出力部41により
水無し検知信号が出力される。
【0084】同様に、演算部42によりb/(a+c)
の値を演算して追い焚き循環流路23内の水(流水)の
有無を検出する構成とする場合には、データメモリ35
にはb/(a+c)に対応する判定比率値が予め格納さ
れ、演算値がその判定比率値よりも大となったときに水
無し検知信号が出力されるように構成される。
【0085】同様に、演算部42によりa/b,c/
b,(a+c)/b等の各演算値に基づき追い焚き循環
流路23の水(流水)の有無の判断を行う構成とする場
合には、それぞれa/b,c/b,(a+c)/bに対
応する判定比率値がデータメモリ35に与えられ、比較
部40により演算部42で演算された演算値とその演算
値に対応するデータメモリ35の判定比率値とが比較さ
れ、演算値が対応する判定比率値よりも小となったとき
に水無し検知信号出力部41により水無し検知信号が出
力される構成となる。
【0086】このように、第9の実施形態例において
は、図4に示すa,b,c,(a+b)の任意の2つの
データの組み合わせの比が演算部42により演算され、
その演算値とその演算値に対応する判定比率値とが比較
され、予め与えられる比較判定ルールに従い水無しの判
定結果となったときに水無し検知信号出力部41から水
無し検知信号が出力されて水無し報知手段36による水
無し報知と空焚き防止安全手段37によるバーナ5の燃
焼停止ロックが行われるものであり、この第9の実施形
態例も前記第1〜第8の各実施形態例と同様の効果を奏
するものである。
【0087】次に給湯熱交湯温センサ31により検出さ
れる給湯熱交湯温の情報に基づき追い焚き循環流路23
内の水(流水)の有無の判断を行う本発明の第10の実
施形態例を説明する。この第10の実施形態例の制御構
成は図2に示すものと同様であり、この第10の実施形
態例では、演算部42により、経時温度データ採取記憶
部38に採取記憶された給湯熱交湯温の経時データに基
づき、図5に示すように横軸を時間軸とし、縦軸を温度
軸したグラフ上に給湯熱交湯温の上側のピーク温度と下
側のピーク温度の経時的に連続する4個のピーク温度位
置Pu1,PL1,Pu2,PL2と、下側のピーク温度位置P
L1からその両隣の上側のピーク温度Pu1,Pu2を結ぶ線
に降ろした垂線の交点位置Q1と、上側のピーク温度位
置Pu2からその両隣の下側のピーク温度PL1,PL2を結
ぶ線に降ろした垂線の交点位置Q 2のうち、予め定めら
れる3点以上を結んで得られる図形の面積を求める。
【0088】一方、データメモリ35にはその求められ
る図形に応じた液無し判定面積値としての水無し判定面
積値の値が格納される。
【0089】比較部40は前記演算部42で求められた
図形面積値とデータメモリ35に格納されているその図
形面積値に対応する水無し判定面積値を比較し、その比
較結果を水無し検知信号出力部41に加える。
【0090】水無し検知信号出力部41には前記演算部
42で求められる図形面積演算値とその演算値に対応す
る水無し判定面積値との大小関係によって定まる追い焚
き循環流路23内の水(流水)の有無を判定するための
比較判定ルールが予め与えられており、水無し検知信号
出力部41は演算部42で演算された図形面積値と対応
する水無し判定面積値との比較結果に基づき、前記比較
判定ルールに従い追い焚き循環流路23内に水(流水)
がないものとの判断結果を得たときには、水無し検知信
号を出力し、水無し報知手段36による水無し報知と、
空焚き防止安全手段37によるバーナ5の燃焼停止のロ
ック動作を行わせる。
【0091】前記演算部42による図形面積の演算は、
例えば、図5のPu1,PL1,Q1を結ぶ三角形の面積、
L1,Pu2,Q1を結ぶ三角形の面積、PL1,Pu2,Q2
を結ぶ三角形の面積、Q2,Pu2,PL2を結ぶ三角形の
面積、Pu1,Pu2,PL1を結ぶ三角形の面積、Pu2,P
L1,PL2を結ぶ三角形の面積、Q1,PL1,Q2,Pu2
結ぶ四角形の面積、Pu1,PL1,PL2,Pu2を結ぶ四角
形の面積等、予め定められた点を結んで図形の面積が求
められるのである。
【0092】そして、例えば、Pu1,PL1,Q1を結ん
で得られる図形の面積とその面積に対応する水無し判定
面積値とが比較される場合には、図形面積演算値が水無
し判定面積値よりも大となったときに水無し検知信号が
出力され、同様に、Q2,Pu2,PL2を結ぶ三角形の面
積とその面積に対応する水無し判定面積値との比較が行
われる場合は、演算面積値が水無し判定面積値よりも大
きくなったときに水無し検知信号が出力されることとな
る。その逆に、例えば、PL1,Q1,Pu2を結ぶ三角形
の面積や、PL1,Pu2,Q2を結ぶ三角形の面積が対応
する水無し判定面積値と比較される場合には、演算面積
値が水無し判定面積値よりも小となったときに水無し検
知信号が出力されることになる。このように、第10の
実施形態例では、演算部42で求められる図形の面積と
その面積に対応する水無し判定面積値との大小関係が比
較判定ルールに従い判断されて、追い焚き循環流路23
に水(流水)がないものと判断されたときには水無し検
知信号が出力されるのである。
【0093】この第10の実施形態例においても、前記
第1〜第9の各実施形態例と同様の効果を奏するもので
ある。
【0094】なお、本発明は上記各実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の形態例を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、非給湯側熱交換器を追い焚き
熱交換器3とし、流体の循環流路を追い焚き循環流路2
3としたが、前記非給湯側熱交換器は追い焚き以外の熱
交換器としてもよく、また、流体の循環流路を追い焚き
循環流路以外の循環流路としてもよいものである。
【0095】例えば、図7に示すように、非給湯側熱交
換器を暖房用熱交換器44とし、流体の循環流路を暖房
循環流路45としてもよいものである。この暖房と給湯
の機能を有する一缶二水路式給湯装置では、エチレング
リコールやプロピレングリコールに水を加えた流体が循
環ポンプ17によって暖房循環流路45を循環し、その
循環流体は暖房用熱交換器44で加熱され、その加熱流
体は放熱器46を通るときに暖房ファン47の風を受け
て放熱し、放熱器46を通った暖かい風が室内に導入さ
れて室内暖房が行われるものである。
【0096】なお、図7中48はバイパス流路、49は
シスターンタンク、50は暖房オン・オフバルブをそれ
ぞれ示している。
【0097】また、図10に示すシステム構成では、湯
張り通路24を設けたが、この湯張り通路24は省略し
てもよく、また、図10の破線で示すように給水管11
と給湯管14間にバイパス通路43を設けたものでもよ
く、給湯熱交換器2と非給湯側の熱交換器とが一体化さ
れた一缶二水路式の構成を備えた器具であればよく、そ
の給湯側と非給湯側のシステム構成は上記実施形態例以
外の様々なシステム形態を採り得るものである。
【0098】なお、上記実施形態例では、追い焚き単独
運転中(給湯以外の他機能単独運転中)の動作中で流体
の循環流路内の液体(流体の流れ)の有無を判断するよ
うにしたが、給湯と他機能の同時運転時や、給湯の単独
運転時においても、循環流路に流水センサ19等を設け
ることなく循環流路内の液体(液体の流れ)の有無を判
断する手段を他の特許出願で提案しており、循環流路内
の液体(液体の流れ)の有無の判断が流水センサ19等
を設けることなく、他機能単独運転(例えば追い焚き単
独運転)以外の動作においても支障なく行われるもので
ある。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、流水センサ等の液体
(流体)の有無を検出するセンサを循環流路に設けるこ
となくバーナのオン・オフ燃焼制御によるバーナのオン
・オフの動作状態の時間情報により、あるいは給湯熱交
湯温センサによって検出される給湯熱交湯温(熱交検出
湯温)の情報によって循環流路内の流体(流体の流れ)
の有無が判断できるので、例えば、髪の毛等のゴミが循
環流体に混入して循環流路に流れたとしても、それらの
ゴミによって故障するという問題をおこすことなく循環
流路内の流体(流体の流れ)の有無を確実、且つ、正確
に検出することが可能となる。
【0100】また、前記の如く、流体(液体)の循環流
路に流水センサ等の循環流体の流れを検出するセンサを
省略できるので、その分、装置コストの低減化を図るこ
とが可能である。
【0101】さらに、前記の如く循環流路を流れるゴミ
等に影響を受けずに循環流路内の流体(流体の流れ)の
有無を判断して流体(流体の流れ)がないことが検出さ
れたときには、その液無し検知信号により、液無し状態
を液無し報知手段により報知するように構成しているの
で、使用者に液無しの状態を確実に知らせて使用者に適
切な措置を促すことができるという効果が得られる。
【0102】さらに、液無し(流体の流れがない状態)
が検出された液無し検知信号が出力されたときに空焚き
防止安全手段により他機能単独運転(例えば追い焚き単
独運転)の停止を行う構成としたことによって、循環流
路に流体がない状態で空焚きが行われるという危険を確
実に防止することができるので、その空焚きに対する危
険の防止を確実に図ることが可能となる。特に、本発明
では、前記の如く、循環流路に流れるゴミ等のい影響を
受けることなく循環流路内の流体の有無を検出して空焚
き防止が行われるので、その空焚き防止の安全動作の信
頼性を格段に高めることが可能となるものである。
【0103】さらに、従来例の如く、例えば風呂の追い
焚き循環流路に流水センサを設けて追い焚き循環流路内
の水(流水)の有無を検出する構成の場合には、追い焚
き循環流路に髪の毛等のゴミが流れてこれが流水センサ
に絡みつく等して流水センサが故障した場合には、流水
が生じているにも拘わらず流水検出信号が出力されない
ことにより、器具が空焚き状態と判断して燃焼を停止さ
せてしまったり、あるいは、追い焚き循環流路に水(流
水)がないにも拘わらず前記流水センサの故障により流
水検出信号が出力されて空焚きが行われるという問題が
発生するおそれがあるが、本発明では、前記の如く、追
い焚き循環流路を流れる髪の毛等のゴミの影響を受けて
水(流水)を検出するセンサが故障をおこすということ
がないので、これら追い焚き循環流路に流水センサを設
けるという不具合を一気に解消できるという優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】バーナの間欠燃焼動作状態の時間の情報に基づ
き追い焚き循環流路内の水(流水)の有無を検出する本
実施形態例のブロック構成図である。
【図2】追い焚き単独運転中における給湯熱交湯温の情
報に基づき追い焚き循環流路内の水(流水)の有無を検
出する本実施形態例の構成を示すブロック図である。
【図3】バーナの間欠燃焼動作状態と給湯熱交湯温の関
係を示す説明図である。
【図4】上側ピーク温度Puから両隣の下側ピーク温度
L1,PL2を結ぶ線に垂線を降ろして得られる線の長さ
a,b,c,(a+b)の任意の2つの組み合わせの比
によって追い焚き循環流路内の水(流水)の有無を検出
する実施形態例の説明図である。
【図5】給湯熱交湯温の上側ピーク温度Pu1,Pu2と下
側ピーク温度PL1,PL2とPL1,Pu2の垂線の交点
1,Q2の各点のうちの予め定められた3点以上を結ん
で得られる図形の面積に基づき追い焚き循環流路内の水
(流水)の有無を検出する実施形態例の説明図である。
【図6】追い焚き循環流路内に水(流水)がない状態の
ときのバーナの間欠燃焼運転による給湯熱交湯温の経時
変化パターンを示す説明図である。
【図7】本発明が適用される給湯機能と暖房機能を備え
た一缶二水路式給湯装置のシステム構成例を示す図であ
る。
【図8】給湯熱交湯温センサを用いてバーナの間欠燃焼
動作を行う制御構成のブロック図である。
【図9】予め与えられるオフ温度とオン温度に基づき追
い焚き単独運転中のバーナのオン・オフ間欠燃焼動作例
を示す説明図である。
【図10】出願人が先に試作したバーナ間欠燃焼タイプ
の一缶二水路式給湯装置のシステム図である。
【符号の説明】
2 給湯熱交換器 3 追い焚き熱交換器 23 追い焚き循環流路 31 給湯熱交湯温センサ 32 バーナオン・オフ燃焼制御部 33 時間計測手段 34 循環路水無し検出部 36 水無し報知手段 37 空焚き防止安全手段 38 経時温度データ採取記憶部 40 比較部 41 水無し検知信号出力部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、時間の計測手段を備え、他機能単独
    運転中に、バーナの燃焼停止時から次のバーナ燃焼開始
    までの時間が予め与えられる液無し判定時間よりも大と
    なったときに前記循環流路内の液無し検知信号を出力す
    る循環路液無し検出部が設けられている一缶二水路式給
    湯装置。
  2. 【請求項2】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、時間の計測手段を備え、他機能単独
    運転中に、バーナの燃焼開始時から次のバーナ燃焼停止
    までの時間が予め与えられる液無し判定時間よりも小と
    なったときに前記循環流路内の液無し検知信号を出力す
    る循環路液無し検出部が設けられている一缶二水路式給
    湯装置。
  3. 【請求項3】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、時間の計測手段を備え、他機能単独
    運転中に、バーナの燃焼開始時から次の燃焼停止を経て
    バーナが再び燃焼開始するまでの時間が予め与えられる
    液無し判定時間よりも大となったときに前記循環流路内
    の液無し検知信号を出力する循環路液無し検出部が設け
    られている一缶二水路式給湯装置。
  4. 【請求項4】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、時間の計測手段を備え、他機能単独
    運転中に、バーナの燃焼停止時から次の燃焼動作を経て
    バーナが再び燃焼停止するまでの時間が予め与えられる
    液無し判定時間よりも大となったときに前記循環流路内
    の液無し検知信号を出力する循環路液無し検出部が設け
    られている一缶二水路式給湯装置。
  5. 【請求項5】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、前記他機能単独運転中に検出される
    前記熱交湯温の上側ピーク温度が予め与えられる液無し
    判定温度を上側に越えたときに前記循環流路内の液無し
    検知信号を出力する循環路液無し検出部が設けられてい
    る一缶二水路式給湯装置。
  6. 【請求項6】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、前記他機能単独運転中に検出される
    前記熱交検出湯温の下側ピーク温度が予め与えられる液
    無し判定温度を下側に越えたときに前記循環流路内の液
    無し検知信号を出力する循環路液無し検出部が設けられ
    ている一缶二水路式給湯装置。
  7. 【請求項7】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、前記他機能単独運転中に検出される
    前記熱交検出湯温の上昇傾きが予め与えられる液無し判
    定上がり勾配よりも大となったときに前記循環流路内の
    液無し検知信号を出力する循環路液無し検出部が設けら
    れている一缶二水路式給湯装置。
  8. 【請求項8】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、前記他機能単独運転中に検出される
    前記熱交検出湯温の下降傾きが予め与えられる液無し判
    定下がり勾配よりも小となったときに前記循環流路内の
    液無し検知信号を出力する循環路液無し検出部が設けら
    れている一缶二水路式給湯装置。
  9. 【請求項9】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の循
    環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側熱
    交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器
    と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱さ
    れる構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給湯
    熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運転
    中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交検
    出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたときに
    バーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えられ
    るオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開さ
    せるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路式
    給湯装置であって、時間の計測手段を備え、前記他機能
    単独運転中の少なくとも前記熱交検出湯温の上側ピーク
    温度と下側ピーク温度を経時データとして取り込み記憶
    する経時温度データ採取記憶部と、前記取り込み記憶さ
    れた経時データを時間軸と温度軸のグラフ上に表したと
    きの両隣の下側ピーク温度を結ぶ下側ピーク間結線の長
    さ(a+b)のデータと上側ピーク温度から前記下側ピ
    ーク間結線に下した垂線の長さcのデータとこの垂線の
    交点の位置から前側の下側ピーク温度までの線長aのデ
    ータと前記垂線の交点の位置から後方の下側ピーク温度
    までの線長bのデータのうちのいずれか2つのデータの
    比を求めこの求めた比の値を予め与えられている液無し
    判定比率値と比較し、予め与えられる比較判定ルールに
    従い液無しの判定結果となったときに前記循環流路内の
    液無し検知信号を出力する循環路液無し検出部が設けら
    れている一缶二水路式給湯装置。
  10. 【請求項10】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、流体の
    循環流路に介設され給湯以外の他機能運転用の非給湯側
    熱交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換
    器と非給湯側熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱
    される構成とし、前記給湯熱交換器内湯温を検出する給
    湯熱交湯温センサが設けられ、給湯以外の他機能単独運
    転中に前記給湯熱交湯温センサによって検出される熱交
    検出湯温が予め与えられるオフ温度を上側に越えたとき
    にバーナの燃焼を停止し前記熱交検出湯温が予め与えら
    れるオン温度を下側に越えたときにバーナの燃焼を再開
    させるバーナオン・オフ燃焼制御部を備えた一缶二水路
    式給湯装置であって、時間の計測手段を備え、前記他機
    能単独運転中の少なくとも前記熱交検出湯温の上側ピー
    ク温度と下側ピーク温度を経時データとして取り込み記
    憶する経時温度データ採取記憶部と、前記取り込み記憶
    された経時データを時間軸と温度軸のグラフ上に表した
    ときの上側のピーク温度と下側のピーク温度との経時的
    に連続する4個のピーク温度位置と下側のピーク温度位
    置から両隣の上側のピーク温度を結ぶ線に下ろした垂線
    の交点位置と上側のピーク温度位置から両隣の下側のピ
    ーク温度を結ぶ線に下ろした垂線の交点位置の3点以上
    を結んで得られる図形の面積を求めこの求めた図形の面
    積を予め与えられる液無し判定面積と比較し予め与えら
    れる比較判定ルールに従い液無しの判定結果となったと
    きに前記循環流路内の液無し検知信号を出力する循環路
    液無し検出部が設けられている一缶二水路式給湯装置。
  11. 【請求項11】 液無し検知信号を受けて循環路内の液
    無し状態を報知する液無し報知手段が設けられている請
    求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載の一缶二水
    路式給湯装置。
  12. 【請求項12】 液無し検知信号を受けて他機能単独運
    転の停止を行う空焚き防止安全手段が設けられている請
    求項1乃至請求項11のいずれか1つに記載の一缶二水
    路式給湯装置。
  13. 【請求項13】 循環流路は浴槽に接続されて浴槽湯水
    を循環する追い焚き循環流路と成し、非給湯側熱交換器
    は循環浴槽湯水を追い焚きする追い焚き熱交換器と成し
    た請求項1乃至請求項12のいずれか1つに記載の一缶
    二水路式給湯装置。
JP32691697A 1997-11-12 1997-11-12 一缶二水路式給湯装置 Expired - Fee Related JP3810197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32691697A JP3810197B2 (ja) 1997-11-12 1997-11-12 一缶二水路式給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32691697A JP3810197B2 (ja) 1997-11-12 1997-11-12 一缶二水路式給湯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11141977A true JPH11141977A (ja) 1999-05-28
JP3810197B2 JP3810197B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=18193195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32691697A Expired - Fee Related JP3810197B2 (ja) 1997-11-12 1997-11-12 一缶二水路式給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3810197B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115012193A (zh) * 2022-06-24 2022-09-06 珠海格力电器股份有限公司 一种挂烫机控制方法及挂烫机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115012193A (zh) * 2022-06-24 2022-09-06 珠海格力电器股份有限公司 一种挂烫机控制方法及挂烫机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3810197B2 (ja) 2006-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4023139B2 (ja) ハイブリッド給湯装置
JPH0714758Y2 (ja) 1缶3回路式給湯装置
JPH11141977A (ja) 一缶二水路式給湯装置
JP3811561B2 (ja) 一缶二水路式給湯装置
KR20000032723A (ko) 가스 보일러의 3방향밸브 고장 감지방법
JP3822739B2 (ja) 一缶二水路燃焼機器
JPH09217960A (ja) 複合給湯器
KR950009122B1 (ko) 보일러의 동결방지 운전제어 방법 및 그 장치
KR930001848B1 (ko) 가스보일러에서의 동결방지 운전방법
KR100472066B1 (ko) 기름보일러의초기온수출탕수온제어장치및그방법
JP2861708B2 (ja) ボイラの燃焼制御方法
JP3834423B2 (ja) 一缶多水路式燃焼機器
JP5904722B2 (ja) 貯湯システム
JP3748681B2 (ja) 一缶二水路風呂給湯器
KR100302274B1 (ko) 가스보일러에서 역풍을 검지하여 시스템을 제어하는 방법
KR20000032720A (ko) 3 방향밸브 고장시 보일러 제어방법
JP3788529B2 (ja) 燃焼制御装置
KR940003124B1 (ko) 급탕기의 맛사지샤워 연소제어방법 및 그 장치
JP2510614Y2 (ja) 風呂装置
JPH1194355A (ja) 風呂装置
JP3748611B2 (ja) 燃焼機器
KR960000677B1 (ko) 엘피지(lpg) 가스보일러에서의 가스량부족시 연소제어방법 및 그 장치
KR950004504B1 (ko) 삼방변의 이물질 고착방지 방법
KR950000934B1 (ko) 저출력 가스보일러의 온수 급속가열방법 및 그 장치
KR950004506B1 (ko) 보일러의 동결시 운전제어 방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees