JPH11141729A - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JPH11141729A
JPH11141729A JP9304535A JP30453597A JPH11141729A JP H11141729 A JPH11141729 A JP H11141729A JP 9304535 A JP9304535 A JP 9304535A JP 30453597 A JP30453597 A JP 30453597A JP H11141729 A JPH11141729 A JP H11141729A
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radiator
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bellows
space
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義貴 戸松
Shin Nishida
伸 西田
Hisasuke Sakakibara
久介 榊原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成績係数の悪化を招くことなく、ベローズが
破損を防止する。 【解決手段】 密閉空間307内に所定密度でCO2
封入するとともに、密閉空間307内外の圧力差ΔPが
所定圧力差を超えたときに、第2ベローズ311を稼動
させて密閉空間307の体積を拡大させる。これによ
り、密閉空間307内外の圧力差が過度に大きくなるこ
とを防止できるので、成績係数の悪化を招くことなく、
ベローズが破損することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気圧縮式冷凍サ
イクルの放熱器出口側圧力を制御する圧力制御弁に関す
るもので、二酸化炭素(以下、CO2 と記す。)等の超
臨界域で冷媒を使用する蒸気圧縮式冷凍サイクルに用い
て好適である。
【0002】
【従来の技術】CO2 を使用した蒸気圧縮式冷凍サイク
ル(以下、CO2 サイクルと呼ぶ。)の作動は、原理的
には、フロンを使用した従来の蒸気圧縮式冷凍サイクル
の作動と同じである。すなわち、図3(CO2 モリエル
線図)のA−B−C−D−Aで示されるように、圧縮機
1で気相状態のCO2 を圧縮し(A−B)、この高温高
圧の超臨界状態のCO2 を放熱器2にて冷却する(B−
C)。
【0003】そして、圧力制御弁3により減圧して(C
−D)、気液2相状態となったCO 2 を蒸発させて(D
−A)、蒸発潜熱を空気等の外部流体から奪って外部流
体を冷却する。なお、CO2 は、圧力が飽和液圧力(線
分CDと飽和液線SLとの交点の圧力)を下まわるとき
から、気液2相状態に相変化するので、Cの状態からD
の状態へとゆっくり変化する場合には、CO2 は超臨界
状態から液相状態を経て気液2相状態に変化する。
【0004】因みに、超臨界状態とは、密度が液密度と
略同等でありながら、CO2 分子が気相状態のように運
動する状態をいう。しかし、CO2 の臨界温度は約31
℃と従来のフロンの臨界温度(例えば、R12では11
2℃)と比べて低いので、夏場等では放熱器側でのCO
2 温度がCO2 の臨界点温度より高くなってしまう。つ
まり、放熱器出口側においてもCO 2 は凝縮しない(線
分BCが飽和液線と交差しない)。
【0005】また、放熱器出口側(C点)の状態は、圧
縮機の吐出圧力と放熱器出口側でのCO2 温度とによっ
て決定され、放熱器出口側でのCO2 温度は、放熱器の
放熱能力と外気温度とによって決定する。そして、外気
温度は制御することができないので、放熱器出口側での
CO2 温度は、実質的に制御することができない。した
がって、放熱器出口側(C点)の状態は、圧縮機の吐出
圧力(放熱器出口側圧力)を制御することによって制御
可能となる。つまり、夏場等の外気温度が高い場合に、
十分な冷却能力(エンタルピ差)を確保するためには、
図3のE−F−G−H−Eで示されるように、放熱器出
口側圧力を高くする必要がある。
【0006】しかし、放熱器出口側圧力を高くするに
は、前述のように圧縮機の吐出圧力を高くしなければな
らないので、圧縮機1の圧縮仕事(圧縮過程のエンタル
ピ変化量ΔL)が増加する。したがって、蒸発過程(D
−A)のエンタルピ変化量Δiの増加量より圧縮過程
(A−B)のエンタルピ変化量ΔLの増加量が大きい場
合には、CO2 サイクルの成績係数(COP=Δi/Δ
L)が悪化する。
【0007】そこで、例えば放熱器2出口側でのCO2
温度を40℃として、放熱器2出口側でのCO2 圧力と
成績係数と関係を図3を用いて試算すれば、図7の実線
に示すように、圧力P1 (約10MPa)において成績
係数が最大となる。同様に、放熱器出口側でのCO2
度を35℃とした場合には、図7の破線で示すように、
圧力P2 (約9.0MPa)において成績係数が最大と
なる。
【0008】以上のようにして、放熱器出口側のCO2
温度と成績係数が最大となる圧力とを算出し、この結果
を図3上に描けば、図3の太い実線ηmax (以下、最適
制御線と呼ぶ。)に示すようになる。したがって、上記
CO2 サイクルを効率良く運転するには、圧力制御弁に
て放熱器出口側圧力と放熱器出口側のCO2 温度とを、
最適制御線ηmax で示されるように制御する必要があ
る。
【0009】そこで、CO2 サイクルの放熱器2出口側
圧力を制御する圧力制御弁として、発明者等は既に特願
平8−11248号を出願している。具体的には、ダイ
ヤフラムやベローズ等の圧力応動部材により構成された
密閉空間内に、所定の飽和液密度でCO2 を封入すると
ともに、その密閉空間内の温度変化に伴う密閉空間内外
の圧力差の変化を利用して弁口の開度を制御するもので
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者等は
上記圧力制御弁を製品化(商品化)するにあたり、圧力
制御弁の耐久性および耐圧強度について試作検討したと
ころ、圧力応動部材の耐久性が著しく低いことが判明し
た。すなわち、圧力応動部材は、密閉空間内の温度変化
に機敏に対応して可動変位させる必要があるため、必然
的に薄膜部材から構成する必要がある。
【0011】一方、CO2 サイクルでは、上述のごと
く、最大圧力がフロンを冷媒とする蒸気圧縮式冷凍サイ
クルの10倍程度と非常に高いので、仮に冷媒漏れ等の
原因により放熱器出口側の圧力が低下した場合には、圧
力応動部材を挟んで密閉空間内外の圧力差が非常に大き
くなり、圧力応動部材が薄膜部材から構成されているこ
とと相まって圧力応動部材が破損してしまうという問題
が発生する。
【0012】本発明は、上記点に鑑み、成績係数の悪化
を招くことなく、圧力応動部材が破損を防止することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1、
2に記載の発明では、密閉空間(307)内外の圧力差
(ΔP)が所定圧力差を超えたときに、密閉空間307
の体積を拡大させる体積拡大手段(311、316)を
備えることを特徴とする。
【0014】これにより、密閉空間(307)内の圧力
差(ΔP)が過度に上昇することを防止できるので、圧
力応動部材(306)が破損することを防止できるとと
もに、密閉空間(307)に所定密度で流体を封入する
ことにより、成績係数が悪化することを防止できる。な
お、体積拡大手段は、請求項2に記載のごとく、ハウジ
ング(301)で稼動して圧力応動部材(306)と共
に密閉空間(307)を形成する可動部材(311)
と、密閉空間(307)の体積が縮小する向きに前記可
動部材(311)を押圧する弾性部材(316)とを有
して構成することが望ましい。
【0015】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本実施形
態に係る圧力制御弁を用いたCO2 サイクルを車両用空
調装置に適用したものであり、1は気相状態のCO2 を
圧縮する圧縮機である。2は圧縮機1で圧縮されたCO
2 を外気等との間で熱交換して冷却する放熱器(ガスク
ーラ)であり、3は放熱器2出口側でのCO2 温度に応
じて放熱器2出口側圧力を制御する圧力制御弁である。
【0017】なお、圧力制御弁3は、放熱器2出口側圧
力を制御するとともに減圧器を兼ねており、CO2 は、
この圧力制御弁3にて減圧されて低温低圧の気液2相状
態のCO2 となる。4は、車室内の空気冷却手段をなす
蒸発器(吸熱器)で、気液2相状態のCO 2 は蒸発器4
内で気化(蒸発)する際に、車室内空気から蒸発潜熱を
奪って車室内空気を冷却する。5は、気相状態のCO2
と液相状態のCO2 とを分離するとともに、液相状態の
CO2 を一時的に蓄えるアキュームレータ(タンク手
段)である。
【0018】そして、圧縮機1、放熱器2、圧力制御弁
3、蒸発器4およびアキュームレータ5は、それぞれ配
管6によって接続されて閉回路を形成している。なお、
圧縮機1は、図示されていない駆動源(エンジン、モー
タ等)から駆動力を得て駆動し、放熱器2は、放熱器2
内CO2 と外気との温度差をできるだけ大きくするため
に車両前方に配置されている。
【0019】なお、7は、圧力制御弁3の故障等によ
り、放熱器2出口側の圧力が異常上昇したときに、圧力
制御弁3を迂回してCO2 を流通させるリリーフ弁であ
る。次に、圧力制御弁3の構造について図2を用いて述
べる。301は、放熱器2側に接続される流入口302
および蒸発器4側に接続される流出口303が形成され
たステンレス製のハウジングであり、このハウジング3
01内には、流入口302側の流入側空間302aと流
出口303側の流出側空間303aとを連通させる弁口
304が形成された弁座305が配設されている。な
お、弁座305はハウジング301とねじ結合してお
り、弁座305を回転調節することにより、後述する初
期設定荷重を調節する。
【0020】また、306は、ハウジング301と共に
密閉空間307を形成する第1ベローズ(圧力応動部
材)であり、この第1ベローズ306(密閉空間30
7)内には、弁口304が閉じられた状態における密閉
空間307内体積に対して、CO 2 の温度が0℃での飽
和液密度からCO2 の臨界点での飽和液密度に至る範囲
の密度(本実施形態では約614kg/m3 )で封入さ
れている。
【0021】なお、第1ベローズ306はステンレス
(本実施形態ではSUS304)製の薄膜部材を蛇腹状
にして形成したものである。そして、第1ベローズ30
6の長手方向一端側は、弁口304を開閉する、ステン
レス製の針状のニードル弁体(以下、弁体と略す。)3
08に溶接接合され、他端側は、後述するストッパと共
にハウジング301に固定されている。このため、密閉
空間307内のCO2 温度の上昇とともに密閉空間30
7内の圧力が上昇すると、第1ベローズ306は、弁口
304を閉じる向きの力を弁体308に作用させる。
【0022】なお、第1ベローズ306は、弁口304
を閉じる向きの弾性力(以下、この力を閉弁力と呼
ぶ。)を弁体308に作用させるバネ手段を兼ねてお
り、第1ベローズ306による初期設定荷重(弁口30
4を閉じた状態での閉弁力)、およびそのバネ定数k
は、CO2 が臨界圧力以下の凝縮域において、所定の過
冷却度(本実施形態では約10℃)を有するように設定
されている。因みに、本実施形態では、初期設定荷重を
密閉空間307内での圧力換算で約1MPaである。
【0023】なお、図2中、309はCO2 を封入する
ための封入口であり、この封入口309は、CO2 の封
入後、溶着などの手段により閉塞されている。また、3
10は、弁体308の案内部材をなすガイド部であり、
このガイド部310には、CO2 流通用の貫通穴310
aが形成されている。ところで、311は、第1ベロー
ズ306と同様にステンレス(本実施形態ではSUS3
04)製の薄膜部材を蛇腹状にして形成した第2ベロー
ズ(稼動部材)である。そして、第2ベローズ311
は、その長手方向一端側が第1ベローズ306に溶接さ
れ、他端側が第2ベローズ311内に配設された円筒状
のシャフト312の長手方向一端側に溶接されて、第1
ベローズ306と共に密閉空間307を形成している。
【0024】また、シャフト312の他端側(第2ベロ
ーズ311の一端側)であって、密閉空間307内に
は、シャフト312の他端側に接触することにより、第
2ベローズ311の変位のうち密閉空間307の体積が
縮小する向きの最大変位を規制するストッパ313が配
設されている。そして、ストッパ313は、円筒状の支
持部体314を介してハウジング301に溶接されたフ
タ315により、両ベローズ306、311と共にハウ
ジング301に形成された段付き部301aに押圧され
て、ハウジング301内に固定されている。
【0025】なお、以下、密閉空間307のうち第1ベ
ローズ307側の空間(以下、この空間を制御空間30
7aと呼ぶ。)外と、第2ベローズ311側の空間(以
下、この空間を緩衝空間307bと呼ぶ。)外とはスト
ッパ313とによって離隔されてはおらず、両空間30
7a、307b外は図示されていない隙間を介して連通
している。
【0026】また、316は、第2ベローズ311をス
トッパ313に向けて押圧する弾性力をシャフト312
を介して第2ベローズ311に作用させるコイルバネ
(弾性体)であり、このコイルバネ(以下、バネと略
す。)316の初期荷重は、冷媒漏れ等の原因により放
熱器2出口側の圧力が低下していない状態(以下、この
状態を定常状態と言い、具体的には、本実施形態で密閉
空間307内外の圧力差ΔPに換算して約20MPa以
下の状態である。)において、シャフト312とストッ
パ313とが接触する程度である。
【0027】次に、本実施形態に係る圧力制御弁の作動
および特徴を述べる。 1.定常状態 定常状態では、バネ316の初期荷重により、シャフト
312とストッパ313とが接触しているため、弁体3
08は、第1ベローズ306の閉弁力と密閉空間307
内外の圧力差による力によって可動する。したがって、
密閉空間307内の圧力が密閉空間307外の圧力を上
回ったときは、弁体308は、弁口304を閉じる向き
に変位し、密閉空間307外の圧力が密閉空間307内
の圧力を上回り、かつ、その圧力差による力が閉弁力を
上回ったときは、弁体308は、弁口304を開く向き
に変位する。
【0028】つまり、放熱器2出口側の圧力は、閉弁力
を第1ベローズ306内での圧力に換算した値(以下、
バネ圧と呼ぶ。)に密閉空間307内のCO2 圧力を加
えた値になるように変化する。具体的には、CO2 が臨
界圧力以下の凝縮域にある場合には、密閉空間307内
の圧力は飽和液線SLに沿って変化するので、放熱器2
出口側の圧力は、飽和液線SL状の圧力にバネ圧を加え
た値になるように変化する。
【0029】そして、例えば密閉空間307内温度が3
5℃以上となり、CO2 が臨界状態になった場合には、
臨界圧力以下の状態と同様に、放熱器2出口側の圧力
は、密閉空間307内の圧力にバネ圧を加えた値になる
ように変化するが、密閉空間306内には、約600k
g/m3 のCO2 が封入され、かつ、600kg/m3
の等密度線は、最適制御線ηmax にほぼ平行となるので
(図3参照)、放熱器2出口側の圧力を最適制御線ηma
x に沿って制御することができる。
【0030】2.非定常状態(冷媒漏れ等により放熱器
2出口側の圧力が低下した状態) 冷媒漏れ等により放熱器2出口側の圧力が低下すると、
密閉空間307外の圧力が低下し、密閉空間307内外
の圧力差ΔPが大きくなる。そして、圧力差ΔPが20
MPaを超え、圧力差δPがバネ316の初期荷重を上
回ると、緩衝空間307bの体積が拡大する。
【0031】したがって、密閉空間307内の圧力(圧
力差ΔP)が過度に上昇することを防止できるので、両
ベローズ306、311が破損することを防止できる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、定常状態に
おいては制御空間307aの体積変化により放熱器2出
口側のCO2 圧力を最適制御線ηmax に沿って制御し、
非定常状態においては緩衝空間307bの体積を拡大す
ることにより密閉空間307内の圧力が過度に上昇する
ことを防止するので、CO2 サイクルの成績係数の悪化
を招くことなく、両ベローズ306、311が破損する
ことを防止できる。
【0032】なお、上記作動説明から明らかなように、
定常状態では、制御空間307a内外の圧力差に応じて
弁体308を稼動させる必要があるので、外気温度の変
化による緩衝空間307b(密閉空間307)の圧力変
化を排除すべく、支持体314を樹脂製として断熱性を
向上させている。 (第2実施形態)第1実施形態では、第2ベローズ31
1およびバネ316により、密閉空間307内外の圧力
差ΔPが所定圧力差(20MPa)を超えたときに、密
閉空間307の体積を拡大させる体積拡大手段を構成し
たが、本実施形態では、図4に示すように、緩衝空間3
07bを支持体314と共に第2ベローズ311の外側
に形成したものである。
【0033】なお、本実施形態では、支持体314とハ
ウジング301との間に空間301bが形成されている
ため、この空間301bが断熱空間として機能し得る。
したがって、本実施形態に係る支持体314は、第1実
施形態に係る支持体314と異なり金属(ステンレス)
製である。 (第3実施形態)第2実施形態では、断熱空間として空
間301bを設けていたが、本実施形態は、図5に示す
ように、空間301bを廃止するとともに、緩衝空間3
07bに対応するハウジング301の外側に樹脂製の断
熱部材317を設けて圧力制御弁3の小型化を図ったも
のである。
【0034】(第4実施形態)上述の実施形態では、バ
ネ316としてコイルバネを用いたが、本実施形態は、
図6に示すように、空気などの気体をによりバネ手段3
16を構成したものである。なお、317は空気などの
気体を封入するための封入口である。ところで、上述の
実施形態では圧力応動部材として蛇腹状の第1ベローズ
306を用いたが、略平板状のダイヤフラムを用いても
よい。
【0035】また、本発明に係る圧力制御弁3は、CO
2 を使用した蒸気圧縮式冷凍サイクルに使用が限定され
るものではなく、例えば、エチレン、エタン、酸化窒素
等の超臨界域で使用する冷媒を用いた蒸気圧縮式冷凍サ
イクルにも適用することができる。また、アキュームレ
ータ5を廃止しても、前述の蒸気圧縮式冷凍サイクルを
実施することができる。この場合、蒸発器4内に残存す
る冷媒が吸引されて、アキュームレータ5を有するCO
2 サイクルと同様な作動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CO2 サイクルの模式図である。
【図2】第1実施形態に係る圧力制御弁の断面図であ
る。
【図3】CO2 のモリエル線図である。
【図4】第2実施形態に係る圧力制御弁の断面図であ
る。
【図5】第3実施形態に係る圧力制御弁の断面図であ
る。
【図6】第4実施形態に係る圧力制御弁の断面図であ
る。
【図7】成績係数(COP)と放熱器出口側圧力との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
301…ハウジング、302…流入口、303…流出
口、304…弁口、306…第1ベローズ(圧力応動部
材)、307…密閉空間、308…弁体、311…第2
ベローズ(稼動部材)、316…コイルバネ(弾性部
材)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱器(2)内の圧力が冷媒の臨界圧力
    を越える蒸気圧縮式冷凍サイクルに適用され、 前記放熱器(2)から蒸発器(4)まで至る冷媒流路
    (6)に配置され、前記放熱器(2)出口側の冷媒温度
    に応じて前記放熱器(2)出口側圧力を制御する圧力制
    御弁であって、 前記放熱器(2)側に接続される流入口(302)およ
    び前記蒸発器(4)側に接続される流出口(303)、
    並びに前記流入口(302)側と前記流出口(303)
    側とを連通させる弁口(304)を有するハウジング
    (301)と、 所定密度で流体が封入された密閉空間(307)を前記
    ハウジング(301)内に形成するとともに、前記ハウ
    ジング(301)内の冷媒温度に連動して変化する前記
    密閉空間(307)内外の圧力差に応じて稼動する、薄
    膜部材からなる圧力応動部材(306)と、 前記圧力応動部材(306)に連動して稼動し、前記弁
    口(304)を開閉する弁体(308)と、 前記圧力応動部材(306)と共に前記密閉空間(30
    7)を形成するとともに、前記密閉空間(307)内外
    の圧力差(ΔP)が所定圧力差を超えたときに、前記密
    閉空間(307)の体積を拡大させる体積拡大手段(3
    11、316)とを備えることを特徴とする圧力制御
    弁。
  2. 【請求項2】 前記体積拡大手段は、 前記ハウジング(301)で稼動し、前記圧力応動部材
    (306)と共に前記密閉空間(307)を形成する可
    動部材(311)と、 前記密閉空間(307)の体積が縮小する向きに前記可
    動部材(311)を押圧する弾性部材(316)とを有
    して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    圧力制御弁。
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