JPH11148576A - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JPH11148576A
JPH11148576A JP9315621A JP31562197A JPH11148576A JP H11148576 A JPH11148576 A JP H11148576A JP 9315621 A JP9315621 A JP 9315621A JP 31562197 A JP31562197 A JP 31562197A JP H11148576 A JPH11148576 A JP H11148576A
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JP
Japan
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pressure
radiator
closed space
space
control valve
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JP9315621A
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English (en)
Inventor
Shin Nishida
伸 西田
Hisasuke Sakakibara
久介 榊原
Yoshitaka Tomatsu
義貴 戸松
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/063Feed forward expansion valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/002Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
    • F25B9/008Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CO2 サイクルに適用される圧力制御弁のベ
ローズの破損することを防止する。 【解決手段】 弁体37を変位させる第1密閉空間42
を構成する第1ベローズ41の外側に第1密閉空間42
より圧力が低くなる第2密閉空間40を設ける。これに
より、冷媒漏れが発生したときの圧力は、流路34、第
2密閉空間40、第1密閉空間42の順に大きくなる。
そして、第1ベローズ41には、第1密閉空間42と放
熱器2出口側との圧力差が直接作用しないので、第1ベ
ローズ41が損傷することを防止でき、第2密閉空間4
0の圧力を第1密閉空間42より小さくすることによっ
て第2ベローズ38の損傷も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気圧縮式冷凍サ
イクルの放熱器出口側圧力を制御する圧力制御弁に関す
るもので、二酸化炭素(以下、CO2 と記す。)等の超
臨界域で冷媒を使用する蒸気圧縮式冷凍サイクルに用い
て好適である。
【0002】
【従来の技術】二酸化炭素(CO2 )を使用した蒸気圧
縮式冷凍サイクル(以下、CO2 サイクルと呼ぶ。)の
作動は、原理的には、フロンを使用した従来の蒸気圧縮
式冷凍サイクルの作動と同じである。すなわち、図9
(CO2 モリエル線図)のA−B−C−D−Aで示され
るように、圧縮機1で気相状態のCO2 を圧縮し(A−
B)、この高温高圧の超臨界状態のCO2 を放熱器2に
て冷却する(B−C)。
【0003】そして、圧力制御弁3により減圧して(C
−D)、気液2相状態となったCO 2 を蒸発させて(D
−A)、蒸発潜熱を空気等の外部流体から奪って外部流
体を冷却する。なお、CO2 は、圧力が飽和液圧力(線
分CDと飽和液線SLとの交点の圧力)を下まわるとき
から、気液2相状態に相変化するので、Cの状態からD
の状態へとゆっくり変化する場合には、CO2 は超臨界
状態から液相状態を経て気液2相状態に変化する。
【0004】因みに、超臨界状態とは、密度が液密度と
略同等でありながら、CO2 分子が気相状態のように運
動する状態をいう。しかし、CO2 の臨界温度は約31
℃と従来のフロンの臨界温度(例えば、R12では11
2℃)と比べて低いので、夏場等では放熱器側でのCO
2 温度がCO2 の臨界点温度より高くなってしまう。つ
まり、放熱器出口側においてもCO 2 は凝縮しない(線
分BCが飽和液線と交差しない)。
【0005】また、放熱器出口側(C点)の状態は、圧
縮機の吐出圧力と放熱器出口側でのCO2 温度とによっ
て決定され、放熱器出口側でのCO2 温度は、放熱器の
放熱能力と外気温度とによって決定する。そして、外気
温度は制御することができないので、放熱器出口側での
CO2 温度は、実質的に制御することができない。した
がって、放熱器出口側(C点)の状態は、圧縮機の吐出
圧力(放熱器出口側圧力)を制御することによって制御
可能となる。つまり、夏場等の外気温度が高い場合に、
十分な冷却能力(エンタルピ差)を確保するためには、
図9のE−F−G−H−Eで示されるように、放熱器出
口側圧力を高くする必要がある。
【0006】しかし、放熱器出口側圧力を高くするに
は、前述のように圧縮機の吐出圧力を高くしなければな
らないので、圧縮機1の圧縮仕事(圧縮過程のエンタル
ピ変化量ΔL)が増加する。したがって、蒸発過程(D
−A)のエンタルピ変化量Δiの増加量より圧縮過程
(A−B)のエンタルピ変化量ΔLの増加量が大きい場
合には、CO2 サイクルの成績係数(COP=Δi/Δ
L)が悪化する。
【0007】そこで、例えば放熱器2出口側でのCO2
温度を40℃として、放熱器2出口側でのCO2 圧力と
成績係数と関係を図9を用いて試算すれば、図5の実線
に示すように、圧力P1 (約10MPa)において成績
係数が最大となる。同様に、放熱器出口側でのCO2
度を35℃とした場合には、図5の破線で示すように、
圧力P2(約9.0MPa)において成績係数が最大と
なる。
【0008】以上のようにして、放熱器出口側のCO2
温度と成績係数が最大となる圧力とを算出し、この結果
を図9上に描けば、図9の太い実線ηmax (以下、最適
制御線と呼ぶ。)に示すようになる。したがって、上記
CO2 サイクルを効率良く運転するには、圧力制御弁3
にて放熱器出口2側圧力と放熱器2出口側のCO2 温度
とを、最適制御線ηmax で示されるように制御する必要
がある。
【0009】そこで、CO2 サイクルの放熱器2出口側
圧力を制御する圧力制御弁として、発明者等は既に特願
平8−11248号を出願している。具体的には、圧力
によって可動するベローズによって構成された密閉空間
内に、所定の飽和液密度でCO2 を封入するとともに、
その密閉空間内の温度変化に伴うCO2 の体積変化を利
用して弁口の開度を制御するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者等を
上記圧力制御弁を製品化(商品化)するにあたり、圧力
制御弁の耐久性および耐圧強度について試作検討したと
ころ、ベローズの耐久性が著しく低いことが判明した。
すなわち、ベローズは、密閉空間内の温度変化に機敏に
対応して可動変位させる必要があるため、必然的に薄膜
部材から構成する必要がある。
【0011】一方、CO2 サイクルでは、上記出願で述
べたように、最大圧力がフロンを冷媒とする蒸気圧縮式
冷凍サイクルの10倍程度と非常に高いので、仮に冷媒
漏れ等の原因により放熱器出口側の圧力が低下した場合
には、ベローズ内の圧力が、ベローズ外の圧力に比べて
非常に大きくなり、ベローズが破損してしまう。このた
め、上記圧力制御弁では、冷媒漏れと共にベローズが破
損してしまう可能性が高く、冷媒漏れが発生する度に圧
力制御弁(ベローズ)を交換しなければならないという
問題が発生するおそれがある。
【0012】本発明は、上記点に鑑み、ベローズ等の薄
膜部材の破損することを防止することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1、
2に記載の発明では、ハウジング(31)内で第1密閉
空間(42)を構成すると共に、第1密閉空間(42)
内の圧力に応じて可動する薄膜状の圧力応動部材(4
1)と、ハウジング(31)内にて圧力応動部材(4
1)に連結され、圧力応動部材(41)と共に可動して
弁口(36)を開閉する弁体(37)と、第1密閉空間
(42)の外側に配設された隔壁部材(39)と、隔壁
部材(39)と共に第1密閉空間(42)の外側に第2
密閉空間(40)を構成する薄膜状の支持部材(38)
とを備え、第2密閉空間(40)内に封入された流体の
密度を第1密閉空間(42)内に封入された流体の密度
より小さくしたことを特徴とする。
【0014】これにより、圧力応動部材(41)には、
第1、2密閉空間(42、40)間の圧力差による力が
作用する構造となり、第1密閉空間(42)と放熱器
(2)出口側との圧力差による力は作用しない。また、
冷媒漏れが発生し、放熱器(2)出口側の圧力が低下し
た場合には、放熱器(2)出口側の圧力、第2密閉空間
(40)、第1密閉空間(42)の順に圧力が高くな
る。このため、圧力応動部材(41)に作用する力は、
上記従来の技術に比べて小さくなる。したがって、放熱
器(2)出口側の圧力が低下した場合であっても、圧力
応動部材(41)が損傷することを防止できる。 同様
に、支持部材(38)に作用する力は、第2密閉空間
(40)と放熱器(2)出口側との圧力差による力とな
るので、支持部材(38)に作用する力を上記従来の技
術に比べて小さくすることができる。したがって、放熱
器(2)出口側の圧力が低下した場合であっても、支持
部材(38)が損傷することを防止できる。
【0015】以上に述べたように、本発明に係る圧力制
御弁では、薄膜状の応動部材(41)および支持部材
(38)の損傷を防止できるので、圧力制御弁の信頼性
(耐久性)を向上させることができる。ところで、請求
項1に記載に記載の発明では、第1密閉空間42と放熱
器(2)出口側との間に第2密閉空間(40)が介在し
ているので、第1密閉空間(42)の温度(圧力)が、
放熱器(2)出口側の温度に対して時間差(応答遅れ)
をもって変化してしまう。そして、この応答遅れは、蒸
気圧縮式冷凍サイクルの成績係数の悪化を招いてしま
う。
【0016】そこで、請求項2に記載の発明では、隔壁
部材(39)を貫通して第1密閉空間(42)の一部を
第2密閉空間(40)の外側まで拡大する感温部(4
4)を設けたことを特徴とする。これにより、第1密閉
空間(42)の温度(圧力)変化と、放熱器(2)出口
側の温度変化との間に発生する時間差(応答遅れ)を小
さくすることができるので、蒸気圧縮式冷凍サイクルの
成績係数が悪化することを防止できる。
【0017】請求項3に記載の発明では、弁体(37)
に連結されて弁体(37)と共に可動する薄膜状の圧力
応動部材(41)と、圧力応動部材(41)に連結さ
れ、圧力応動部材(41)と共に第1密閉空間(42)
構成する圧力応動部材(41)より肉厚が厚い隔壁部材
(39)と、第1密閉空間(42)の外側に圧力応動部
材(41)と共に第2密閉空間(40)を構成する薄膜
状の支持部材(38)とを備え、第2密閉空間(40)
内に封入された流体の密度を第1密閉空間(42)内に
封入された流体の密度より小さくしたことを特徴とす
る。
【0018】これにより、圧力応動部材(41)により
第1密閉空間(42)と第2密閉空間(40)とが仕切
られる構成となっているので、上述の実施形態と同様
に、圧力応動部材(41)に作用する力は、第1、2密
閉空間(40、42)の圧力差による力のみである。同
様に、支持部材(38)に作用する力は、第2密閉放熱
器(2)出口側との圧力差による力となる。
【0019】したがって、冷媒漏れ等の原因により放熱
器(2)出口側の圧力が低下した場合であっても、応動
部材(41)および支持部材(38)の破損を防止する
ことができると共に、圧力制御弁の信頼性(耐久性)を
向上させることができる。なお、上記各手段の括弧内の
符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関
係を示すものである。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本実施形
態に係る圧力制御弁を用いたCO2 サイクルを車両用空
調装置に適用したものであり、1は気相状態のCO2
圧縮する圧縮機である。2は圧縮機1で圧縮されたCO
2 を外気等との間で熱交換して冷却する放熱器(ガスク
ーラ)であり、3は放熱器2出口側でのCO2 温度に応
じて放熱器2出口側圧力を制御する圧力制御弁である。
【0021】なお、圧力制御弁3は、放熱器2出口側圧
力を制御するとともに減圧器を兼ねており、CO2 は、
この圧力制御弁3にて減圧されて低温低圧の気液2相状
態のCO2 となる。4は、車室内の空気冷却手段をなす
蒸発器(吸熱器)で、気液2相状態のCO 2 は蒸発器4
内で気化(蒸発)する際に、車室内空気から蒸発潜熱を
奪って車室内空気を冷却する。5は、気相状態のCO2
と液相状態のCO2 とを分離するとともに、液相状態の
CO2 を一時的に蓄えるアキュームレータ(タンク手
段)である。
【0022】そして、圧縮機1、放熱器2、圧力制御弁
3、蒸発器4およびアキュームレータ5は、それぞれ配
管6によって接続されて閉回路を形成している。なお、
圧縮機1は、図示されていない駆動源(エンジン、モー
タ等)から駆動力を得て駆動し、放熱器2は、放熱器2
内CO2 と外気との温度差をできるだけ大きくするため
に車両前方に配置されている。因みに、7は、圧力制御
弁3の故障等により、放熱器2出口側の圧力が異常上昇
したときに、圧力制御弁3を迂回してCO2 を流通させ
るリリーフ弁である。
【0023】次に、圧力制御弁3の構造について図2を
用いて述べる。31はアルミニウム製のハウジングであ
る。そして、このハウジング31には、放熱器2の出口
側に接続される流入口32、蒸発器4の入口側に接続さ
れる流出口33、流入口32から流出口33に至る冷媒
(CO2 )の流路34を流入口32側の空間32aと流
出口33側の空間33aとを仕切る隔壁部35が形成さ
れており、隔壁部35には、両空間32a、33aを連
通させる弁口36が形成されている。
【0024】また、流入口32側の空間32aには、弁
口36を開閉する針状のニードル弁体(以下、弁体と略
する。)37が配設されている。そして、この弁体37
の先端側(弁口36側)には、薄膜状部材を蛇腹状に形
成したベローズ(支持部材)38が連結されており、こ
のベローズ38により、弁体37がハウジング31内で
変位可能に支持されている。因みに、ベローズ38は、
本実施形態ではステンレス製である。
【0025】また、ベローズ38は、ベローズ38より
肉厚が厚い(本実施形態では、ベローズ38の約20
倍)隔壁部材39に連結されており、この隔壁部材39
およびベローズ38(以下、このベローズ38を第2ベ
ローズ38と呼ぶ。)により、弁体37の外側を覆うよ
うに密閉空間(以下、この空間を第2密閉空間と呼
ぶ。)40が形成されている。なお、隔壁部材39は、
流路34の一部を構成する流路穴34aが形成された支
持部材31aを介してハウジング31の内壁に固定され
ている。
【0026】そして、密閉空間40の内側のうち隔壁部
材39内には、薄膜状部材を蛇腹状に形成したベローズ
(圧力応動部材)41が配設されており、このベローズ
41の一端側は弁体37に連結され、他端側は隔壁部材
39の内壁に連結されている。また、ベローズ41(以
下、このベローズを第1ベローズ41と呼ぶ。)は、弁
体37と共に密閉空間(以下、この空間を第1密閉空間
と呼ぶ。)42を構成しており、この第1密閉空間42
内の圧力(温度)変化に伴って第1ベローズ41が伸縮
することにより弁体37を変位(可動)させる。因み
に、両ベローズ38、41はステンレス製であり、その
肉厚は約0.2〜0.3mmである。
【0027】ところで、第1密閉空間42内には、弁口
36が閉じられた状態における第1密閉空間308内体
積に対して、CO2 の温度が0℃での飽和液密度からC
2の臨界点での飽和液密度に至る範囲の密度(本実施
形態では約625kg/m3)で封入されている。一
方、第2密閉空間40内には、弁口36が閉じられた状
態における第2密閉空間40内体積に対して、CO2
温度が0℃での飽和液密度からCO2 の臨界点での飽和
液密度に至る範囲の密度であって、第1密閉空間42よ
り小さい密度(本実施形態では、約300kg/m3
で封入されている。
【0028】なお、両ベローズ38、41は、その弾性
変形による弾性力により、弁体37に対して、弁口36
を閉じる向きの力を作用させており、その初期設定荷重
(弁口36を閉じた状態での弾性力)は、CO2 が臨界
圧力以下の凝縮域において、所定の過冷却度(本実施形
態では約10℃)を有するように設定されている。具体
的には、初期設定荷重における、第1密閉空間42内で
の圧力換算で約1MPa(以下、この圧力を閉弁圧と呼
ぶ。)である。
【0029】また、第2密閉空間40は、弁体37に対
して弁体37が変位する力が作用することのないように
(弁体37に作用する圧力が相殺されるように)構成さ
れている。このため、弁体37は第1密閉空間42内の
圧力(温度)変化および両ベローズ38、41の弾性力
に基づいて変位する。因みに、弁口36の位置は、調節
ネジ43により調節可能であり、この調節ネジ43によ
り弁口36の位置を調節して閉弁圧を調節する。
【0030】次に、圧力制御弁3の作動を述べる。弁体
37には、閉弁圧および第1密閉空間42と流路34と
の圧力差による力とが作用するので、第1密閉空間42
外の圧力が密閉空間308内の圧力を上回ったときは、
弁体37は、弁口36を閉じる向きに変位し、第1密閉
空間42内の圧力が第1密閉空間42外の圧力を上回
り、かつ、その圧力差が閉弁圧を上回ったときは、弁体
37は、弁口36を開く向きに変位する。なお、本実施
形態に係る圧力制御弁3では、前述のごとく、第1密閉
空間40の内圧は、弁体37を変位させる力を作用させ
ないので、第2密閉空間40の圧力は、弁体37の変位
には実質的に関与しない。
【0031】したがって、放熱器2出口側の圧力は、閉
弁圧に第1密閉空間42内のCO2圧力を加えた値にな
るように変化する。具体的には、CO2 が臨界圧力以下
の凝縮域にある場合には、第1密閉空間42内の圧力は
飽和液線SLに沿って変化するので、放熱器2出口側の
圧力は、飽和液線SL状の圧力に閉弁圧を加えた値にな
るように変化する。
【0032】そして、例えば第1密閉空間42内温度が
35℃以上となり、CO2 が臨界状態になった場合に
は、放熱器2出口側の圧力は、第1密閉空間42内の圧
力に閉弁圧を加えた値、すなわち、第1密閉空間42に
封入されたCO2 密度の等密度線に閉弁圧を加えた値と
なるように変化する。したがって、放熱器2出口側の圧
力は、放熱器2出口側のCO2 (冷媒)温度に対して最
適制御線ηmax で示されるように制御される。
【0033】次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施
形態によれば、第1ベローズ41には、第1、2密閉空
間42、40間の圧力差による力が作用する構造とな
り、第1密閉空間42と放熱器2出口側との圧力差によ
る力は作用しない。 また、CO2 漏れが発生し、放熱
器2出口側の圧力が低下した場合には、放熱器2出口側
の圧力、第2密閉空間40、第1密閉空間42の順に圧
力が高くなる。このため、第1ベローズ41に作用する
力は、上記従来の技術に比べて小さくなる。したがっ
て、放熱器2出口側の圧力が低下した場合であっても、
第1ベローズ41が損傷することを防止できる。
【0034】同様に、第2ベローズ38に作用する力
は、第2密閉空間40と放熱器2出口側との圧力差によ
る力となるので、第2ベローズ38に作用する力も上記
従来の技術に比べて小さくすることができる。したがっ
て、放熱器2出口側の圧力が低下した場合であっても、
第2ベローズ38が損傷することを防止できる。以上に
述べたように、本実施形態に係る圧力制御弁3では、薄
膜状の両ベローズ38、41の損傷を防止できるので、
圧力制御弁3の信頼性(耐久性)を向上させることがで
きる。
【0035】(第2実施形態)第1実施形態では、第1
密閉空間42と流路34との間に第2密閉空間40が介
在しているので、第1密閉空間42の温度(圧力)が、
流路34の温度に対して時間差(応答遅れ)をもって変
化してしまう。そして、この応答遅れは、CO 2 サイク
ルの成績係数の悪化を招いてしまう。
【0036】そこで、本実施形態では、図3に示すよう
に、隔壁部材39を貫通して第1密閉空間42の一部を
第2密閉空間40の外側(流路34)まで拡大する感温
部44を設けたものである。なお、感温部44は、銅等
の熱伝導率の高い金属にて形成された円筒部44aを隔
壁部材39および第1ベローズ41に連結して構成され
ている。
【0037】これにより、第1密閉空間42の温度(圧
力)変化と、流路34の温度変化との時間差(応答遅
れ)を小さくすることができるので、CO2 サイクルの
成績係数が悪化することを防止できる。 (第3実施形態)上述の実施形態では、第1密閉空間4
2を第1ベローズ41の内側(第1ベローズ41と弁体
37との間に形成された空間)に形成したが、本実施形
態は、図4に示すように、第1ベローズ41と隔壁部材
39との間の空間を第1密閉空間とし、第1ベローズ4
1および第2ベローズ38と弁体37との間の空間を第
2密閉空間40としたものである。このため、両ベロー
ズ38、41の一端側は弁体37に連結され、他端側は
支持部材31aに連結されている。
【0038】次に、本実施形態に係る圧力制御弁3の作
動を述べる。本実施形態によれば、第1ベローズ41に
より第1密閉空間42と第2密閉空間40とが仕切られ
る構成となっているので、上述の実施形態と同様に、第
1ベローズ41に作用する力は、第1、2密閉空間4
0、42の圧力差による力のみである。同様に、第2ベ
ローズ38に作用する力は、第2密閉空間40と流路3
4との圧力差による力となる。
【0039】したがって、CO2 漏れ等の原因により放
熱器2出口側の圧力が低下した場合であっても、第1、
2ベローズ41、38の破損を防止することができると
共に、圧力制御弁3の信頼性(耐久性)を向上させるこ
とができる。なお、CO2 漏れ等の原因により放熱器2
出口側の圧力が低下した場合には、第1密閉空間42と
流路34との圧力差が最も大きくなるが、本実施形態で
は、第1密閉空間42と流路34との間は、肉厚の厚い
隔壁部材39により仕切られているので、放熱器2出口
側の圧力が低下した場合であっても、第1密閉空間42
の密閉性を確保することができる。
【0040】ところで、第1〜3実施形態では、両ベロ
ーズ38、41により弁口36を閉じる向きの弾性力を
弁体37に作用させていたが、図5〜8に示すように、
弁口36を閉じる向きの弾性力を弁体37に作用させる
弾性部材としてコイルバネ45を新たに設けてもよい。
また、上述の実施形態では、応動部材として蛇腹状のベ
ローズ41、38を用たが、応動部材として皿状のダイ
ヤフラムを用いても本発明を実施することができる。
【0041】また、上述の実施形態では、冷媒としてC
2 を用たが、CO2 以外にメタン、エタン、プロパン
等その他の流体を冷媒として用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】CO2 サイクルの模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る圧力制御弁の断面
図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る圧力制御弁の断面
図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る圧力制御弁の断面
図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る圧力制御弁の断面
図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る圧力制御弁の断面
図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る圧力制御弁の断面
図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る圧力制御弁の断面
図である。
【図9】CO2 のモリエル線図である。
【符号の説明】
31…ハウジング、32…流入口、33…流出口、34
…流路、35…隔壁部、36…弁口、37…ニードル弁
体、38…第2ベローズ(支持部材)、39…隔壁部
材、40…第2密閉空間、41…第1ベローズ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱器(2)内の圧力が冷媒の臨界圧力
    を越える蒸気圧縮式冷凍サイクルに適用され、 前記放熱器(2)から蒸発器(4)まで至る冷媒流路
    (6)に配置され、前記放熱器(2)の出口側の冷媒温
    度に応じて前記放熱器(2)の出口側の圧力を制御する
    圧力制御弁であって、 前記放熱器(2)の出口側に接
    続される流入口(32)、前記蒸発器(4)の入口側に
    接続される流出口(33)、および前記流入口(32)
    側と前記流出口(33)側とを連通させる弁口(36)
    を有するハウジング(31)と、 前記ハウジング(31)内で第1密閉空間(42)を構
    成すると共に、前記第1密閉空間(42)内の圧力に応
    じて可動する薄膜状の圧力応動部材(41)と、 前記ハウジング(31)内にて前記圧力応動部材(4
    1)に連結され、前記圧力応動部材(41)と共に可動
    して前記弁口(36)を開閉する弁体(37)と、 前記ハウジング(31)内にて前記第1密閉空間(4
    2)の外側に配設され、前記第1密閉空間(42)の一
    部を覆う隔壁部材(39)と、 前記弁体(37)を変位可能に支持し、かつ、前記隔壁
    部材(39)と共に前記第1密閉空間(42)の外側に
    第2密閉空間(40)を構成する薄膜状の支持部材(3
    8)とを備え、 前記第2密閉空間(40)内に封入された流体の密度
    は、前記第1密閉空間(42)内に封入された流体の密
    度より小さく、 さらに、前記弁体(37)は、前記第1密閉空間(4
    2)内の圧力変化に応じて可動するように構成されてい
    ることを特徴とする圧力制御弁。
  2. 【請求項2】 前記隔壁部材(39)を貫通して前記第
    1密閉空間(42)の一部を前記第2密閉空間(40)
    の外側まで拡大する感温部(44)を有していることを
    特徴とする請求項1に記載の圧力制御弁。
  3. 【請求項3】 放熱器(2)内の圧力が冷媒の臨界圧力
    を越える蒸気圧縮式冷凍サイクルに適用され、 前記放熱器(2)から蒸発器(4)まで至る冷媒流路
    (6)に配置され、前記放熱器(2)の出口側の冷媒温
    度に応じて前記放熱器(2)の出口側の圧力を制御する
    圧力制御弁であって、 前記放熱器(2)の出口側に接
    続される流入口(32)、前記蒸発器(4)の入口側に
    接続される流出口(33)、および前記流入口(32)
    側と前記流出口(33)側とを連通させる弁口(36)
    を有するハウジング(31)と、 前記ハウジング(31)内に配設され、前記弁口(3
    6)を開閉する弁体(37)と、 前記ハウジング(3
    1)内に配設され、前記弁体(37)に連結されて前記
    弁体(37)と共に可動する薄膜状の圧力応動部材(4
    1)と、 前記ハウジング(31)内にて前記圧力応動部材(4
    1)に連結され、前記圧力応動部材(41)と共に第1
    密閉空間(42)構成する、前記圧力応動部材(41)
    より肉厚が厚い隔壁部材(39)と、 前記弁体(37)を変位可能に支持し、かつ、前記第1
    密閉空間(42)の外側に前記圧力応動部材(41)と
    共に第2密閉空間(40)を構成する薄膜状の支持部材
    (38)とを備え、 前記第2密閉空間(40)内に封
    入された流体の密度は、前記第1密閉空間(42)内に
    封入された流体の密度より小さく、 さらに、前記弁体(37)は、前記第1密閉空間(4
    2)内の圧力変化に応じて可動することを特徴とする圧
    力制御弁。
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