JPH11141138A - 縁加工を施した熱可塑性樹脂シート - Google Patents
縁加工を施した熱可塑性樹脂シートInfo
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- JPH11141138A JPH11141138A JP30538397A JP30538397A JPH11141138A JP H11141138 A JPH11141138 A JP H11141138A JP 30538397 A JP30538397 A JP 30538397A JP 30538397 A JP30538397 A JP 30538397A JP H11141138 A JPH11141138 A JP H11141138A
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- thermoplastic resin
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Abstract
ープを内包して補強効果を付与すると共に、ロープ内包
部分を用いてジョイントを使用することで複数の熱可塑
性樹脂シートを容易かつタイトに連結使用とする。 【解決手段】 熱可塑性樹脂シートの周縁部を折り返し
てロープ3を内包したものであって、ロープ3の直径R
と熱可塑性樹脂シート2の厚みLとの間においてL≦R
/5、かつR≧5mmを満足することにより、縁加工部
分1を用いてジョイントを使用して複数の熱可塑性樹脂
シート2をタイトに連結できる。
Description
可塑性樹脂シートに関し、さらに詳しくは、ロープを内
包して折り返した周縁部の表面同士を熱溶着して固定し
てなる縁加工を施した熱可塑性樹脂シートに関する。
シート等の熱可塑性樹脂シートの縁加工はシートの周縁
部を折り返してロープを内包し、折り返して重ね合わせ
た部分をミシン縫製または熱溶着により接合する方法が
広く行われている。
合は、ミシンの縫い目部分においてシートの引張強力お
よび引裂強力が低下し、ポリエチレンラミネートシート
をミシン縫製した場合では、最大約30%の強度低下が
みられた。また、ミシン糸を使用することによるコスト
アップや、ミシン縫製の生産性の低さや、シート再生時
にはミシン糸除去に手間が必要となるなどの問題があっ
た。
題は解決されたが、図8に示すように周縁部に形成され
たループにロープが遊動自在に内包されていると、シー
トに荷重が付加された場合にシートとロープの間にずれ
が生じてロープによる補強効果が十分に発揮されないと
いう問題があった。また、このように縁加工により周縁
部にロープを内包したシートは、図9に示すようなC型
断面を有するパイプを背中合わせに接合したジョイント
などを用いて縦横方向に複数枚連結して所定の大きさの
シートとして用いる方法が広く行われているが、形成さ
れたループにロープが遊動自在に内包されている場合に
は、形成されたループに余剰部分が生じるためジョイン
トのC型断面を有するパイプ部分に挿入しにくいなどの
問題があり、かつ、連結されたシートに荷重が付加され
たときに、図9に示すように、ロープに圧縮力が付加さ
れて圧縮変形したロープがC型断面のスリット部分から
抜けてしまうなどの問題もあった。
み、周縁部を折り返してロープを内包して熱可塑性樹脂
シートに補強効果を付与すると共に、ロープ内包部分を
用いてジョイントを使用することにより複数の熱可塑性
樹脂シートを容易、かつタイトに連結して使用可能なら
しめる縁加工を施した熱可塑性樹脂シートを提供するこ
とを目的とする。
してなされたもので、周縁部を折り返してロープを内包
して折り返した周縁部の表面同士を熱溶着して内包した
ロープをタイトに固定してなる熱可塑性樹脂シートであ
って、ロープの直径Rと熱可塑性樹脂シートの厚みLと
の間においてL≦R/5を満足し、かつR≧5mmを満
足することを特徴とする縁加工を施した熱可塑性樹脂シ
ートを提供して、上記課題を解決するものである。ま
た、上記ロープが、下撚りしたモノフィラメント束表面
を加熱溶融させて上撚りしたものがより良好である。
シートは、熱可塑性樹脂を用いて押出成形により得られ
る一般のシートや、熱可塑性樹脂フィラメントからなる
織編布や不織布のシートあるいメッシュシートや、前記
織編布や不織布のラミネートシートなどが用いられる。
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、
ポリエステルなどが挙げられるが、成形性にすぐれ、か
つ軽量で安価なポリオレフィンが好適に用いられる。
は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ナイ
ロンシート、ポリエステルシートなどの単層シート、熱
可塑性樹脂フィラメントからなるクロスシート、不織布
シート、あるいはメッシュシートなどの織布あるいは不
織布シート、さらには該織布あるいは不織布のラミネー
トシートなどが挙げられる。
するロープの直径Rとの間にL≦R/5を満足する必要
がある。上記範囲外では、シート周縁部に内包したロー
プを熱溶融によりタイトに固定することが困難となり、
本発明の目的を達成することができない。本発明の方法
が特に効果的であるのは、厚みが200〜800μmの
シートである。
可塑性繊維等からなるひもやロープが使用される。熱可
塑性繊維としては、成形性および安価であることなどか
らポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
が好ましい。ロープの直径RはR≧5mmであることが
必要で、かつ、上記熱可塑性樹脂シートの厚みLとの間
にL≦R/5を満足する必要がある。また、熱可塑性樹
脂シートの縁加工としての補強効果を有し、後述するC
型断面を有するパイプを背中合わせに接合したジョイン
トを用いた連結手段に嵌合して用いられた場合において
も、ロープが圧縮されてC型断面を有するパイプのスリ
ットから逸脱することのない適度の硬さを有しているの
が好ましい。R<5mmでは、本発明のシートを補強す
る補強効果が低下し、かつ、ジョイントを用いて連結す
る連結方法において、C型断面を有するパイプのスリッ
トなら逸脱してしまうなど実用的効果が低下する。
したモノフィラメント束表面を加熱溶融させて上撚りし
て形成するのが好ましい。加熱する方法としてはとくに
限定されるものではなく熱風法、熱板接触法などいずれ
も採用できるが、熱板接触法が好ましい。このような処
理により、下撚りしたモノフィラメント束表面同士が溶
着してロープの形状を安定させ、かつ切り口のほつれな
どを生じることがないので好ましい。
縁部を折り返してロープを内包して折り返した周縁部の
表面同士を熱溶着して内包したロープをタイトに固定し
て縁加工を施した熱可塑性樹脂シートを形成する。本発
明において「タイトに固定する」とは、熱可塑性樹脂シ
ートと内包するロープの間に図1に示すような空隙が生
じないように固定することであって、図8に示すよう
に、熱可塑性樹脂シートと内包するロープの間に空隙が
生じると、シートに荷重が付加された場合にシートとロ
ープにずれが生じてシートに対するロープの補強効果を
十分に発揮できないとともに、ロープに掛かる荷重のた
めにロープが圧縮されて変形し、図9に示すようにジョ
イントのスリットから逸脱するなどの問題を生じる。図
1に示すように熱可塑性樹脂シートでロープをタイトに
固定することにより、ロープが圧縮力を付与されても熱
可塑性樹脂シートの張力でロープが変形しないように補
強しているために、ロープが変形してジョイントのスリ
ットから逸脱するのを防止している。熱溶着法として
は、高周波溶着法、超音波溶着法、熱風溶着法等公知の
方法が採用できるが、熱風溶着法が好ましい。
して縁加工を施す方法としては、まず、図2に示すよう
に、熱可塑性樹脂シートの一端を折り返し、その折り返
し部にロープを配置し、矢印Aのように熱風を送風し接
合部を加熱する。ついで、図3に示すように、一対の圧
着ロールで押圧して折り返した熱可塑性樹脂シートの表
面同士をロープがタイトに内包されるように熱溶着する
ものである。
シートは、図4に示すようなC型断面を有するパイプを
背中合わせに接合したジョイントを用いて縦横方向に複
数枚連結することができる。縁加工を施されたシート
は、図4に示すように、C型断面を有するパイプにロー
プを内包した縁加工部分を嵌合させて連結するものであ
る。このジョイントとしては、C型断面を有するパイプ
を形成し得るものであればよく、樹脂の射出成形品、圧
縮成形品、異形押出成形品等が用いられる。
性樹脂シートの使用例としては、建築工事養生シート用
として、図5に示すように、縦約1.8m×横約5.1m
に裁断したシートの四周縁部に縁加工を行なって形成
し、さらにC型断面を有するパイプを備えたジョイント
など用いて縦横に複数枚連結して所定の大きさのシート
を得ることができる。
い、インフレーション法によりフィルムを成形した後に
スリットし、熱延伸して、繊度900デニールのフラッ
トヤーンを形成した。このフラットヤーンを経緯糸に用
いて織成密度10×10本/インチの平織のフラットヤ
ーンクロスを得た。このフラットヤーンクロスの両面
に、低密度ポリエチレン(MFR=8.0)層を押出ラ
ミネ−ト法により30μm厚みで積層した幅1900m
mのラミネートシートを形成した。
ニールの高密度ポリエチレンモノフィラメントを下撚り
し、ついで160℃の熱板に接触させながら上撚りして
得られた直径6mmφのロープを用意した。
に裁断し、日本高周波(株)社製熱風センターシール機
を用いて、図5に示すように、四周縁部に縁加工を施し
た。すなわち、シートの周縁部折り返し部の中央にロー
プを配置して、図2に示すように、折り返したシートの
内部に温度295℃の熱風を送り、ついで図3に示すよ
うに、圧着ロールで押圧して接合し、縁加工を施したシ
ートを製造した。得られた縁加工を施した熱可塑性樹脂
シートは、図5に示すように、幅1800mm×長さ5
100mmのシートであった。
可塑性樹脂シートを長さ300mm、幅300mmに裁
断し、図4に示したような高密度ポリエチレンからなる
ジョイントに嵌合し、図4に示すように接続したときの
ジョイントの引抜き試験を、図6に示す方法で行った。
上下方向に荷重を加えたときの引張荷重200kgfに
おいて、熱可塑性樹脂シート部の破損、熱溶着部の剥
離、ロープを内包した縁加工部のジョイントからの抜
け、ジョイントの破損等の異常はなく、建築工事現場用
養生シートとして好適に使用可能な強度を備えた縁加工
を施した熱可塑性樹脂シートが得られた。
施した熱可塑性樹脂シートは、周縁部を折り返してロー
プを内包して熱可塑性樹脂シートに補強効果を付与した
ものであって、熱可塑性樹脂シートによりロープをタイ
トに固定することによってシートに荷重が加えられた際
にも、シートとロープがずれたり、ロープが圧縮力によ
り変形してジョイントのスリットから逸脱するなどの問
題を生じることなく、より高い補強効果が得られた。ま
た、ロープ内包部分を用いてジョイントを使用すること
により複数の熱可塑性樹脂シートを容易、かつタイトに
連結して使用可能ならしめるものである。
模式断面図である。
き込む方法の説明図である。
樹脂シート同士の溶着部をタイトに押圧する方法の説明
図である。
たジョイントおよびそのジョイントの両側に本発明の縁
加工を施した熱可塑性樹脂シートを嵌合した状態図であ
る。
実施例の平面図である。
C型断面を有するパイプを背中合わせに接合したジョイ
ントに嵌合した状態における引抜き試験の説明図であ
る。
図である。
ープを遊動自在に内包した状態の説明図である。
ープを遊動自在に内包した縁加工部を、C型断面を有す
るパイプを背中合わせに接合したジョイントを用いて本
発明の縁加工を施した熱可塑性樹脂シートを嵌合した状
態において、シートに荷重が付加されてロープが圧縮変
形されてジョイントのスリットから逸脱せんとする状態
の説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 周縁部を折り返してロープを内包して折
り返した周縁部の表面同士を熱溶着して内包したロープ
をタイトに固定してなる熱可塑性樹脂シートであって、
ロープの直径Rと熱可塑性樹脂シートの厚みLとの間に
おいてL≦R/5を満足し、かつR≧5mmを満足する
ことを特徴とする縁加工を施した熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項2】 上記ロープが、下撚りしたモノフィラメ
ント束表面を加熱溶融させて上撚りしたものであること
を特徴とする請求項1に記載の縁加工を施した熱可塑性
樹脂シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30538397A JPH11141138A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 縁加工を施した熱可塑性樹脂シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30538397A JPH11141138A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 縁加工を施した熱可塑性樹脂シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141138A true JPH11141138A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17944468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30538397A Pending JPH11141138A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 縁加工を施した熱可塑性樹脂シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11141138A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005537959A (ja) * | 2002-09-11 | 2005-12-15 | フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド | 導管及びその形成方法 |
JP2008055836A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤの製造方法 |
CN111645240A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-09-11 | 扬州三江环安设备有限公司 | 一种橡胶围油栏热硫化自动撑直装置 |
-
1997
- 1997-11-07 JP JP30538397A patent/JPH11141138A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005537959A (ja) * | 2002-09-11 | 2005-12-15 | フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド | 導管及びその形成方法 |
US8709187B2 (en) | 2002-09-11 | 2014-04-29 | Fisher & Paykel Healthcare Limited | Method of forming a conduit |
JP2008055836A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤの製造方法 |
CN111645240A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-09-11 | 扬州三江环安设备有限公司 | 一种橡胶围油栏热硫化自动撑直装置 |
CN111645240B (zh) * | 2020-07-06 | 2024-05-24 | 扬州三江环安设备有限公司 | 一种橡胶围油栏热硫化自动撑直装置 |
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