JPH11140763A - 熱水可溶性不織布の製法 - Google Patents

熱水可溶性不織布の製法

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JPH11140763A
JPH11140763A JP9322315A JP32231597A JPH11140763A JP H11140763 A JPH11140763 A JP H11140763A JP 9322315 A JP9322315 A JP 9322315A JP 32231597 A JP32231597 A JP 32231597A JP H11140763 A JPH11140763 A JP H11140763A
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water
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JP9322315A
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Atsuo Sawada
斡夫 沢田
Kenji Hasegawa
健二 長谷川
Keita Suzuki
恵太 鈴木
Yoshiaki Hirai
良明 平井
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手術着等の医療用用途に有用なポリビニルア
ルコール系不織布にかかり、特に使用後は熱水中で溶解
かつ殺菌が可能であるので環境問題を起こす事なく使い
捨てできる不織布の製法を提供する。 【解決手段】 複数個配列されたノズル孔から平均重合
度150〜5000、平均ケン化度85〜100モル
%、かつ50℃以上の熱水可溶性の溶熔紡糸可能なオキ
シアルキレン基含ポリビニルアルコールを溶融紡糸し、
ノズル孔に隣接して設置された噴射ガス孔からガスを噴
射せしめて繊維化し、次いでその繊維を捕集する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術着等の医療用
用途に有用なオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコ
ール(以下EO−PVAと略記する)系不織布にかか
り、使用後は熱水中で溶解かつ殺菌が可能であるので環
境問題を起こす事なく使い捨てできる不織布の製法を提
供する。
【0002】
【従来の技術】手術着、ガーゼ、包帯等の医療機関から
発生する汚染された布製品は、医療機関外はもとより、
医療機関内での感染を防止するためできるだけ使い捨て
とするのが近時の趨勢である。
【0003】現在の使い捨て医療用布、特に不織布製品
は、一般にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂繊維あるいはレーヨ
ン、木綿からなっているものが主流である。しかし、か
かる製品は使用後の処理は焼却が必要で、医療機関内で
の処理には限界があり、環境問題を引き起こしかねない
外部処理を要することから、PVA繊維等の熱水に可溶
な繊維からなる不織布製品の採用が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている熱水可溶性のPVA系不織布は、使用時に
接触する恐れのある血液等の体温あるいはそれ以下の温
度の水に対して、十分なる耐水性がないため使用中に穴
があいたり、破れが起こったりする欠点、更にはかかる
欠点を改善しようとして耐水処理を行うと不織布本来の
風合いをそこなう等の難点があり、実用化に当たっては
解決すべき問題点が多い。
【0005】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明者はかか
る事情に鑑み、不織布本来の風合いを損なうことなく体
温以下程度の温度の水に対して充分なる耐水性を持つ、
熱水可溶性の不織布を開発すべく鋭意研究をした結果、
複数個配列されたノズル孔から特に平均重合度150〜
5000、平均ケン化度85〜100モル%、かつ50
℃以上好ましくは70℃以上の熱水に可溶性の溶融紡糸
可能なEO−PVAを溶融紡糸し、ノズル孔に隣接して
設置された噴射ガス孔からガスを噴射せしめて繊維化
し、次いでその繊維を捕集して熱水可溶性不織布を製造
する場合に、かかる目的が達成できることを見出し本発
明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
本発明で用いるEO−PVAはポリビニルアルコールの
側鎖に化1で示されるオキシアルキレン基を0.1〜2
0モル%含有するものである。
【化1】 [式中R1は水素原子又はアルキル基、R2はアルキル
基、nは正数、Xは水素又はアルキル基、アルキルアミ
ド基、アルキルエステル基のいずれかを表す。]
【0007】EO−PVAにおけるオキシアルキレン基
の含有量が0.1モル%未満では水溶解性が不足し、2
0モル%を越えると成型性が低下する。化1において
は、R1は水素原子又はアルキル基、R2はアルキル基で
あることが必要で、R1として好ましくは、水素原子で
あり、R2としてアルキル基であれば特に限定はない
が、好ましくはメチル基である。
【0008】本発明のEO−PVAは任意の方法で製造
できる。例えばポリオキシアルキレンの存在下にビニ
ルエステルを重合した後にケン化する方法、化1で示
されるオキシアルキレン基を有する不飽和単量体をビニ
ルエステル系化合物と共重合した後にケン化する方法、
ポリビニルアルコールに酸化アルキレンを後反応させ
る方法等が挙げられるが、上記の方法のうちが樹脂の
製造面、性能面から実用的である。以下の方法を中心
に説明する。
【0009】オキシアルキレン基を有する不飽和単量体
としては次の様なものが例示される。但し、本発明では
これらのみに限定されるものではない。 [(メタ)アクリル酸エステル型]下記の化2で示される
もので、具体的にはポリオキシプロピレン(メタ)アク
リレート等が挙げられる。
【化2】 (但し、Yは水素又はメチル基、Aはフェニレン基、置
換フェニレン基のいずれか、lは0又は1以上の整数、
1は水素又はアルキル基、R2はアルキル基、nは正数
で、好ましくは2〜60、更に好ましくは6〜20の整
数を示す。)
【0010】[(メタ)アクリル酸アミド型]下記の化3
で示されるもので、具体的にはポリオキシプロピレン
(メタ)アクリル酸アミド等が挙げられる。
【化3】 (但し、Y1は水素又はメチル基を表し、A、Y、R1
2、l、nは前記と同様。)
【0011】[(メタ)アリルアルコール型]下記の化4
で示されるもので、具体的にはポリオキシプロピレン
(メタ)アリルエーテル等が挙げられる。
【化4】 (但しY、R1、R2、nは前記と同様。)
【0012】[ビニルエーテル型]下記の化5で示され
るもので、具体的にはポリオキシプロピレンビニルエー
テル等が挙げられる。
【化5】 (但し、A、R1、R2、l、nは前記と同様。) これらのオキシアルキレン基を含有する単量体の中でも
一般式(5)で示される(メタ)アリルアルコール型の
ものが好適に使用される。
【0013】上記のビニルエステル系化合物としては、
ギ酸ビニル、酢酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラ
ウリル酸ビニル、バーサティック酸ビニル、パルミチン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ピバリン酸ビニル等が
単独又は併用で用いられるが、工業的には酢酸ビニルが
好適である。
【0014】本発明においては、前述した如き化1で示
されるオキシアルキレン基を有する単量体、ビニルエス
テル系化合物以外の他の一般の単量体を10モル%以
下、好ましくは2モル%以下共存せしめて重合を行なっ
ても良い。これらの単量体を次に例示する。 [不飽和脂肪族カルボン酸エチレン性不飽和ジカルボン
酸(マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等)、又はエチ
レン性不飽和ジカルボンモノエステル(マレイン酸モノ
アルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステル、イ
タコン酸モノアルキルエステル等)又はエチレン性不飽
和ジカルボン酸ジエステル(マレイン酸ジアルキルエス
テル、フマル酸ジアルキルエステル、イタコン酸ジアル
キルエステル等)又はエチレン性不飽和カルボン酸無水
物(無水マレイン酸、無水イタコン酸等)、あるいは
(メタ)アクリル酸等の単量体およびその塩が挙げられ、
その中でもエチレン性不飽和カルボン酸、又はエチレン
性不飽和カルボン酸モノエステルおよびその塩が好適に
使用される。
【0015】[エチレン性不飽和カルボン酸のアルキル
エステル等]クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、ソ
ルビン酸メチル、ソルビン酸エチル、(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリ
ル酸オクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル等が
挙げられる。 [α−オレフィン]エチレン、プロピレン、α−ヘキセ
ン、α−オクテン、α−デセン、α−ドデセン、α−ヘ
キサデセン、α−オクタデセン等。
【0016】[アルキルビニルエーテル]プロピルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエ
ーテル、オクチルビニルエーテル、デシルビニルエーテ
ル、ドデシルビニルエーテル、テトラデシルビニルエー
テル、ヘキサデシルビニルエーテル、オクタデシルビニ
ルエーテル等。 [アルキルアリルエーテル]プロピルアリルエーテル、
ブチルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテル、オク
チルアリルエーテル、デシルアリルエーテル、ドデシル
アリルエーテル、テトラデシルアリルエーテル、ヘキサ
デシルアリルエーテル、オクタデシルアリルエーテル
等。
【0017】その他、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルア
ミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホ
ン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸
あるいはその塩、N−アクリルアミドメチルトリメチル
アンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロライ
ド等のカチオン基を有する化合物、ビニルケトン、N−
ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデスチレン
等との共重合体のケン化物が挙げられるが、必ずしもこ
れらに限定されるものではない。
【0018】EOーPVAの平均ケン化度は85モル%
以上、好ましくは90〜100モル%、又平均重合度は
150〜5000、好ましくは500〜3000の範囲
から選ぶことが必要である。平均ケン化度が85モル%
未満では繊維が冷水可溶性となり本発明の目的にそぐわ
ず、又平均重合度が150未満では不織布の強度が低下
し一方5000を越えると紡糸液の粘度が高くなる。
【0019】次に、本発明の方法について各工程別に説
明する。 1.紡糸原料調製工程 EO−PVAは粉末でもペレットでも差し支えないが、
ペレットの方が溶融紡糸が有利に実施できる。水や可塑
剤を含有させても良く、そのためには一旦EO−PVA
をペレット化した後に可塑剤や水を含浸させても、粉末
PVA系樹脂と可塑剤や水を押出機に導入して溶融押出
しペレット化しても良い。また、後の紡糸にさしつかえ
ない程度の量の滑剤、増量剤、有機溶剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、架橋剤、染料、着色防止剤、中和剤等
の任意の添加剤を更に添加してもよい。
【0020】2.紡糸工程 上記ペレットをノズルを通して溶融紡糸する。ノズルに
関しては、円、スリット、異形断面等の任意の形状のノ
ズルが用いられ一直線、平行線、十字線、放射線、星型
等の配列が適宜採用される。ノズルの径又はスリット幅
は0.01〜1.0mmが実用的である。
【0021】3.不織布製造工程 上記で得られるEO−PVA紡糸繊維にノズル孔近傍に
設けられた噴射ガス孔からガスを噴射せしめ繊維化し、
ベルトコンベアや網、金型等の平面又は曲面上に積層し
シート状又は曲面状の不織布を形成させる。尚、これら
のベルトコンベア、網、金型には吸引装置が付設されて
も良い。紡糸される繊維の形態は連続繊維でも不連続繊
維でも良いが、連続繊維の形態で上記噴射ガス流又はそ
の下部のエジェクター延伸機で延伸されている繊維が、
不織布の強度上からも好ましい。かかる不織布の製法は
いわゆるメルトブロー法も含むが、これに限定されるも
のではない。かかる手段により風合いを保持しながら体
温程度の水には耐水性を付与するという課題が解決され
るのである。
【0022】紡糸繊維の捕集距離は1〜100cm、噴
射ガス種はアルゴン、窒素等の不活性ガス、噴射ガス圧
は1.1〜100気圧、噴射ガス量は0.1〜100m
3/分範囲から選ばれる。
【0023】4.撥水処理工程 上記で得た不織布には通常撥水処理が施される。かかる
処理により耐水性が向上する。撥水処理は該不織布を撥
水剤の液に浸漬したり、撥水剤液を不織布面に噴霧やコ
ーティングする等の方法が実施される。本発明の目的に
は、撥水剤の付着量が不織布の重量当たり固形分として
0.001〜1%となるようにするのが好ましい。
【0024】撥水剤の例としては、ペルフルオロオクチ
ルアクリレートポリマー、ポリテトラフルオロエチレン
をはじめフッ素樹脂エマルジョン等のフッ素系撥水撥油
剤、オクタデシルエチレンウレア等のエチレン尿素系、
メチロールメラミン等のメラミン系、メチロールステア
ラミド等のメチロールアミド系、メチル置換型線状ジメ
チルポリシロキサン等のシリコン系等の任意のものが挙
げられる。具体的な商品名を列挙するとSCOTCHG
ARD FC−251(住友スリーエム)、オクテック
スEM(保土ケ谷化学)、パラガード823 425
519Z(大原パラジュウム化学)、TF−2000
TF−2001(松本油脂)、SUMIFULOIL
EM−201(住友化学)、ダイルーフDC DG70
0(大和化学)、NKガード NDN−7 22 73
00(日華化学)、PHOENIX PE−1240
CW−40P(フタバファインケミカル)がある。かく
して、本発明で得られる不織布は目付20〜300g/
2程度が特に有用である。
【0025】なお、本発明においては原料EO−PVA
系繊維には、本発明の範囲を損なわない範囲で砕木パル
プ、クラフトパルプ、セミケミカルパルプ、亜硫酸パル
プ、ソーダパルプ、ケミグランドパルプ等の木材繊維、
木綿、マニラ麻、黄麻等の植物繊維、ポリエステル系、
ポリアクリル系、ポリオレフイン系、ポリ塩化ビニル
系、ポリアミド系等の疎水性合成繊維、本発明で規定す
る以外のポリビニルアルコール繊維、デンプン等の親水
性繊維、テンセル、ビスコースレイヨン、ビスコースス
フ、アセテート等の再生繊維、ガラス繊維、アスベス
ト、炭素繊維等の無機繊維、並びにこれらの混合物を併
用しても良い。
【0026】又、必要に応じて各種の添加剤例えば、抗
菌剤、殺菌剤、酸化防止剤、染料、顔料、可塑剤、架橋
剤、柔軟化剤、硬化剤、膠着防止剤等周知の試剤を併用
し得る。
【0027】かくして得られる本発明のシート状又は曲
面状の不織布は医療用、介護用を初めとする各種用途に
利用される。具体的用途を列記すれば、医療用手袋、手
術着、オイフ、ドレープ、シーツ、枕カバー、寝間着、
カーテン、タオル、掛物、ガウン、ヘッドカバー、フェ
ィスマスク、シューズカバー、スポンジ、包帯、テー
プ、アンダーバット、おしめ、ナプキン、農業用種蒔き
シート、寒冷紗、ビニルハウス用フイルム代替、ペーパ
ーポット、使い捨て食器類、トレー、たばこフィルタ
ー、砂利袋、石袋、岩袋、土のう用袋、刺繍用基布、洗
濯袋、汚物袋、生ゴミ袋、植木の根の保護袋等が挙げら
れる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 ノズル孔列幅1.2mの紡糸口金(径0.15mm)、
噴射ガス口幅が1.4mの装置を用いて、10cmあた
り5Nm3/分の加熱空気を供給しながら捕集距離15
cmで、平均重合度1800、平均ケン度99.3モル
%、オキシエチレン基(n=8)2モル%含有PVAペ
レットを噴射紡糸し平均繊維径4.5μmのシート状の
不織布を製造した。
【0029】該不織布の性質を表1に示す。尚、各物性
値は下記によって測定した。
【0030】(1)熱水溶解性 30×30mmの試験片を300gの熱水中に投入し、
400rpmの撹拌下に昇温を続け溶解率が95%以上
となる温度を測定した。 (2)耐水圧 JIS L 1092の耐水度試験A法(低水圧)の静
圧法に準じる (3)剛軟度 JIS L 1085(41.5度カンチレバー法2c
m×20cm×5枚)に準じる(MD方向、TD方向の
平均値)
【0031】実施例2 実施例1の不織布をフッ素系樹脂エマルジョン(大原パ
ラジュウム化学社製 パラガード823)に浸漬し撥水
処理した後、脱水乾燥し樹脂分着量0.01重量%の不
織布を製造した。結果を表1に示す。
【0032】実施例3 平均重合度2300、平均ケン化度99.5モル%、オ
キシエチレン基(n=12)0.2モル%含有PVAを
使用した以外は実施例2と同一の実験を行った。結果を
表1に示す。
【0033】
【表1】 実施例1 実施例2 実施例3 目付(g/m2) 70 70 70 熱水溶解性(℃) 45 50 55 耐水圧(mm/Aq) 130 200 210 剛軟度(mm) 35 45 40
【0034】
【発明の効果】本発明においては、EO−PVAを用い
噴射紡糸方式による製造法によって、風合いを維持しな
がら、使用時に接触する恐れのある血液等の体温あるい
はそれ以下の温度の水に対しても、充分なる耐水性をも
つ熱水可溶性のPVA系不織布が製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 良明 茨木市室山2丁目13番1号 日本合成化学 工業株式会社中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個配列されたノズル孔からオキシア
    ルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を溶融紡糸
    し、ノズル孔に隣接して設置された噴射ガス孔からガス
    を噴射せしめて繊維化し、次いでその繊維を捕集するこ
    とを特徴とする熱水可溶性不織布の製法。
  2. 【請求項2】 オキシアルキレン基含有ポリビニルアル
    コール系樹脂として50℃以上の水に溶解する樹脂を使
    用することを特徴とする請求項1記載の熱水可溶性不織
    布の製法。
  3. 【請求項3】 オキシアルキレン基含有ポリビニルアル
    コール系樹脂として70℃以上の水に溶解する樹脂を使
    用することを特徴とする請求項1記載の熱水可溶性不織
    布の製法。
  4. 【請求項4】 オキシアルキレン基含有ポリビニルアル
    コール系樹脂として平均重合度150〜5000、平均
    ケン化度85〜100モル%の溶融紡糸可能なポリビニ
    ルアルコール系樹脂を使用することを特徴とする請求項
    1〜3いずれか記載の熱水可溶性不織布の製法。
  5. 【請求項5】 オキシアルキレン基含有ポリビニルアル
    コール系樹脂のオキシアルキレン基含有量が0.1〜2
    0モル%であることを特徴とする請求項4記載の熱水可
    溶性不織布の製法。
  6. 【請求項6】 不織布に更に撥水処理を施すことを特徴
    とする請求項1〜5いずれか記載の熱水可溶性不織布の
    製法。
  7. 【請求項7】 医療用又は介護用基材として使用するこ
    とを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の熱水可溶性
    不織布の製法。
  8. 【請求項8】 医療用又は介護用基材として、使用後に
    70℃以上の熱水、又は消毒剤入りの70℃以上の熱水
    のいずれかで消毒溶解できる不織布を製造することを特
    徴とする請求項7記載の熱水可溶性不織布の製法。
  9. 【請求項9】 医療用又は介護用基材として、使用後に
    100℃以上の熱水、又は消毒剤入りの100℃以上の
    熱水のいずれかで消毒溶解できる不織布を製造すること
    を特徴とする請求項7記載の熱水可溶性不織布の製法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003026884A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 溶融成形用ポリビニルアルコール系樹脂組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003026884A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 溶融成形用ポリビニルアルコール系樹脂組成物

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