JPH11139964A - 含水系パップ剤組成物 - Google Patents

含水系パップ剤組成物

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JPH11139964A
JPH11139964A JP31762197A JP31762197A JPH11139964A JP H11139964 A JPH11139964 A JP H11139964A JP 31762197 A JP31762197 A JP 31762197A JP 31762197 A JP31762197 A JP 31762197A JP H11139964 A JPH11139964 A JP H11139964A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 下記一般式(1)で示される層状珪酸塩
からなる少なくとも1種以上の粘土鉱物などと、ポリア
クリル酸及び/又はその塩とを含有すると共に、含水率
が60重量%以上であることを特徴とする含水系パップ
剤組成物。 [(Si8-yAly)(M(III)aM(II)b
c)O20(OH)4-xxn-・Az+ n/z・・・(1) (式中、M(III)は3価の金属イオン、M(II)
は2価の金属イオン、Aは交換性陽イオンであり、xは
0≦x≦4.0の関係を満足する数、yは0≦y≦3.
0の関係を満足する数であり、a,b,cは、それぞれ
0≦a≦5.0,0≦b≦7.0,0≦c≦2.5,3
<(a+b+c)<7の関係を満足する数、nは0<n
≦2.0を満足する数であり、zは1、2又は3であ
る。) 【効果】 高含水率であるにも拘わらず、十分な皮膚へ
の粘着性を有し、更に高含水率化に伴う配合組成上の制
限もない含水系パップ剤組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水率が高く、且
つ皮膚への粘着性にも優れる含水系パップ剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、湿布を目的とし、或いは外皮から薬物を生体内に連
続的に投与すること等を目的とした含水系パップ剤が使
用されており、このような含水系パップ剤は、含有する
水によって皮膚を膨潤させたり、貼付部位に冷感を与え
る等の作用を奏するものである。
【0003】しかしながら、このような含水系パップ剤
組成物の含水率を高めようとすると、高含水率化によっ
てパップ剤の皮膚への粘着性が悪くなるという問題が生
じるため、含水率が高く、且つ十分な粘着力を有する含
水系パップ剤は未だないのが現状である。更に、従来の
含水系パップ剤組成物の場合、組成物の含水率を高める
ためにはソルビトール等の含水率向上剤の配合が必ず必
要となり、高含水率化に伴って配合組成上の制限が生じ
るという問題もあった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
高含水率であるにも拘わらず、十分な皮膚への粘着性を
有し、更には高含水率化に伴う配合組成上の制限もない
含水系パップ剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討した結果、
モンモリロナイト等の特定組成の層状珪酸塩からなる粘
土鉱物は、層間に水分子と交換性のイオンを含有してお
り、有機複合体を形成したり、膨潤能を有する等の他の
粘土鉱物とは異なった性質を備えることに着目するに至
り、更に鋭意検討したところ、含水系パップ剤組成物に
使用される水溶性高分子化合物の中でも特にポリアクリ
ル酸及び/又はポリアクリル酸塩を上記粘土鉱物と組み
合わせることによって、パップ剤組成物の皮膚への粘着
性を損なうことなくパップ剤組成物の含水率を高めるこ
とができ、また、この場合、高含水率化するために含水
率向上剤を特に配合する必要もないことを見い出し、本
発明をなすに至った。
【0006】即ち、本発明は、下記一般式(1)又は下
記一般式(2)で示される層状珪酸塩からなる少なくと
も1種以上の粘土鉱物と、ポリアクリル酸及び/又はそ
の塩とを含有すると共に、含水率が60重量%以上であ
ることを特徴とする含水系パップ剤組成物を提供する。 [(Si8-yAl y)(M(III)aM(II)bLic)O 20(OH)4-xxn - ・Az+ n/z ・・・(1) (但し、上記式中M(III)は3価の金属イオン、M
(II)は2価の金属イオン、Aは交換性陽イオンであ
り、xは0≦x≦4.0の関係を満足する数、yは0≦
y≦3.0の関係を満足する数であり、a,b,cは、
それぞれ0≦a≦5.0,0≦b≦7.0,0≦c≦
2.5,3<(a+b+c)<7の関係を満足する数、
nは0<n≦2.0を満足する数であり、zは1、2又
は3である。) [Si8(M pLis)O202]Bs ・・・(2) (但し、上記式中Bはリチウム又はナトリウムであり、
pは3.5≦p≦5.5の関係を満足する数、sは0≦
s≦3.0の関係を満足する数である。)
【0007】以下、本発明を更に詳細に説明すると、本
発明の含水系パップ剤組成物は、上記一般式(1)又は
(2)で示される層状珪酸塩からなる水膨潤性粘土鉱
物、ポリアクリル酸又はその塩、組成物全体に対して6
0重量%以上の水を必須成分とするものである。ここ
で、上記一般式(1)において、M(III)は、アル
ミニウムイオン、鉄イオン、クロムイオン等の3価の金
属イオンであり、M(II)は、マグネシウムイオン、
鉄イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオン、コバルトイオ
ン、カドニウムイオン、銅イオン、マンガンイオン、鉛
イオン等の2価の金属イオンである。
【0008】そして、上記(1)式中、Aは交換性陽イ
オンであり、具体的には水素イオン,ナトリウムイオ
ン,カリウムイオン,リチウムイオン等のアルカリ金属
イオン、カルシウム,マグネシウム等のアルカリ土類金
属イオン、これらアルカリ金属イオン、アルカリ土類金
属イオン以外の金属イオンとして銀イオン等の1価の金
属イオン、亜鉛イオン,鉄イオン等の2価の金属イオ
ン、アルミニウムイオン等の3価の金属イオン等の金属
イオンなどが挙げられ、また、モノエタノールアミン,
ジエタノールアミン,トリエタノールアミン等のアルカ
ノールアミン基、トリメチルアンモニウム,テトラメチ
ルアンモニウム等のアルキル四級アンモニウム基、リジ
ン,アルギニン等の塩基性アミノ酸基などの有機基も挙
げられる。
【0009】また、xは0≦x≦4.0の関係を満足す
る数、yは0≦y≦3.0の関係を満足する数であり、
a,b,cは、それぞれ0≦a≦5.0,0≦b≦7.
0,0≦c≦2.5,3<(a+b+c)<7の関係を
満足する数、nは0<n≦2.0を満足する数であり、
zは1、2又は3である。
【0010】上記式(1)で示される層状珪酸塩からな
る粘土鉱物として、具体的にはモンモリロナイト、バイ
デライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライ
ト、ソーコナイト、スチブンサイト等のスメクタイト系
粘土鉱物を挙げることができ、これらは1種単独で又は
2種以上を適宜組み合わせて用いられる。
【0011】このようなスメクタイト系粘土鉱物は、天
然より産出されるものとしては、例えばモンモリロナイ
トを含有する製品として、豊順鉱業(株)からベントナ
イトW,ベンゲル,クニミネ工業(株)からクニピアG
及びクニピアF,アメリカンコロイド社からウエスタン
ボンド,ドレッサーミネラルズ社からのイエローストー
ン等、サポナイトを含有する製品として、バンダービル
ド社からビーガムT,ビーガムHV,ビーガムF及びビ
ーガムK等、ヘクトライトを含有する製品として、アメ
リカンコロイド社からヘクタブライトAW,ヘクタブラ
イト200及びベントンEW、ナショナルリード社から
マカロイドなどが市販されている。また、合成スメクタ
イト系粘土鉱物も各種販売されており、水澤化学工業
(株)社からイオナイトH、コープケミカル(株)社か
らSWN,SAN,ラポルテインダストリー社からラポ
ナイトなどが市販されている。
【0012】また、上記スメクタイト系粘土鉱物として
は、酸性白土のアルカリ処理物も用いることができる。
即ち、通常、酸性白土とは、1%水溶液分散液のpHが
5〜6以下、膨潤度が10ml/2g以下、SiO2
Al23の含有量がモル比でSiO2/Al23=6〜
10のものを指称し、このような酸性白土としては、新
潟県中条、小戸、上赤谷、糸魚川産の酸性白土、山形県
水澤産、川崎、松根、上赤谷、三川、青梅、上砂見産の
酸性白土等の他、これらの酸性白土と類似の性質を示す
英国産のFuller’s earth、米国産のFl
oride earth、ドイツ産のWarkel e
rde等が挙げられる。酸性白土中に存在する交換性の
陽イオンとしてはナトリウムイオン、カリウムイオン、
マグネシウムイオン、鉄イオン等がある。これらの酸性
白土はアルカリ処理することにより、上記スメクタイト
系粘土鉱物と同様に配合することができる。
【0013】ここで、本発明の場合、上記スメクタイト
系粘土鉱物としては、特に動的光散乱法により測定した
平均粒径が10〜5000nm、電気泳動光散乱法によ
り測定したζ電位の絶対値が30mV以上、粉末X線回
折法により求めた純度が90%以上のものを用いること
が好ましい。上記粘土鉱物の平均粒径が小さすぎるとパ
ップ剤組成物を増粘するのに多量の粘土鉱物が必要とな
る場合があり、一方、平均粒径が大きすぎると安定した
分散状態が得られない場合がある。また、ζ電位の絶対
値が30mV未満では粘土鉱物粒子が凝縮しやすくな
り、パップ剤組成物の製造中に凝集物の沈降が生じたり
して分散安定性が低下するおそれがある。さらに、純度
が低すぎると十分な増粘効果が得られない場合がある。
【0014】次に、本発明の他の粘土鉱物は下記一般式
(2)で示される層状珪酸塩からなる水膨潤性粘土鉱物
である。 [Si8(M pLis)O202]Bs ・・・(2)
【0015】上記式(2)において、Bはリチウム又は
ナトリウムであり、pは3.5≦p≦5.5の関係を満
足する数、sは0≦s≦3.0の関係を満足する数であ
る。
【0016】上記式(2)で示される層状珪酸塩からな
る粘土鉱物として、具体的にはコープケミカル(株)製
ソマシフ、トピー工業(株)製DP−DM又はDMクリ
ーン等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を
適宜組み合わせて使用することができる。
【0017】本発明のパップ剤組成物における上記粘土
鉱物の配合量(2種以上を配合する場合は合計量)は、
特に制限されるものではなく適宜選定することができ、
通常組成物全体に対して0.01〜10%(重量%、以
下同様)、好ましくは0.01〜5%、より好ましくは
0.01〜2、さらに好ましくは0.01〜1%とする
と好適である。配合量が少なすぎると十分な保形性が得
られない場合があり、多すぎると硬すぎてパップ剤組成
物を展延し難くなる場合がある。
【0018】本発明のパップ剤組成物は、水溶性高分子
化合物として、ポリアクリル酸及び/又はポリアクリル
酸塩を使用するものであり、ポリアクリル酸としてはい
ずれのものでも使用でき、その分子量及び直鎖状、分岐
鎖状等の形状には特に制限はないが、分子量1万〜10
00万のものを用いることが好ましく、特に重量平均分
子量が1万〜50万未満、50万〜200万未満、20
0万〜500万の平均分子量を有するポリアクリル酸及
びその塩を2種以上組み合わせると、使用感が向上する
ので好適である。なお、通常のアクリル酸を重合して得
られた重合体のほか、カルボキシビニルポリマー、例え
ばカーポポール(商品名:米国グッドリッチ社製)等の
アクリル酸重合体を一部架橋したものも好適に使用し得
る。
【0019】また、ポリアクリル酸塩としてはポリアク
リル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等のポリア
クリル酸の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノール
アミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリアク
リル酸トリエタノールアミン等のポリアクリル酸のアミ
ン塩、ポリアクリル酸のアンモニウム塩等の1種又は2
種以上が好適に使用し得る。
【0020】ここで、ポリアクリル酸とポリアクリル酸
塩とを組み合わせて使用する場合、これらの配合比(重
量比)は1:10〜1:0.1、特に1:9〜1:1と
することが好ましいが、ポリアクリル酸又は塩を一部中
和してポリアクリル酸塩が上記比率になるようにしたも
のを用いても差し支えない。また、ポリアクリル酸及び
ポリアクリル酸塩の合計配合量は、組成物全体の0.1
〜20%、特に0.5〜15%とすることが好ましく、
配合量が少なすぎると粘着力が不足する場合があり、多
すぎると粘度が高くなり、製造時の作業性に問題が生じ
たり、パップ剤を剥がす時に痛みを感じる場合があり、
特にポリアクリル酸の量が多すぎると低pH領域におい
て皮膚に対する安全性が損なわれる場合がある。また、
上記粘度鉱物に対する配合割合は、粘土鉱物/(ポリア
クリル酸及び/又はその塩)=1/0.1〜1/100
0、好ましくは1/1〜1/100である。
【0021】本発明の含水系パップ剤組成物は、含水率
が60%以上、好ましくは60〜97%、より好ましく
は65〜95%、更に好ましくは70〜90%である。
含水率が低すぎると、本発明の目的とする十分な冷却効
果が得られず、高すぎると上記粘土鉱物、ポリアクリル
酸及びその塩を十分に配合することができず、十分な保
形性が得られなかったり、裏ジミ,膏体ダレが生じ易く
なる場合がある。
【0022】なお、本発明の含水系パップ剤組成物に
は、本発明の効果を損なわない限り、上記必須成分に加
えて必要に応じパップ剤組成物等に添加されているその
他の成分を適宜配合することもでき、例えば、ポリアク
リル酸及びその塩以外の水溶性高分子化合物、硬化剤、
硬化調整剤、上記粘土鉱物以外の無機鉱物、香料、植物
抽出物、薬効成分、保湿剤、乳化剤、防腐剤等を配合す
ることができる。
【0023】ここで、ポリアクリル酸及びその塩以外の
水溶性高分子化合物としては、例えばゼラチン、カンテ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース及びそのナトリウム塩,カル
シウム塩、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロシエ
チルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリ
ウム、キサンタンガム、アラビヤガム、トラガントガ
ム、カラヤガム、無水マレイン酸共重合体、プロピレン
グリコール、カルボキシメチルスターチナトリウム、カ
ラギーナン等が挙げられる。次に、硬化剤としては、例
えばケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化アルミナマ
グネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成
ヒドロタルサイト、ジヒドロキシアルミニウムアミノア
セテート、カリウムみょうばん、アンモニウムみょうば
ん、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、硫酸アル
ミニウムカリウム、合成ケイ酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、メタケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウムなどのアルミニウム化合物、マ
グネシウム化合物、カルシウム化合物等が挙げられ、こ
れらの金属を含む複塩等の水溶性或いは難水溶性化合物
の1種又は2種以上を用いることができる。上記硬化剤
による硬化を調整する硬化調整剤としては、例えばクエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、エデト酸二ナトリウム、ピロ
リン酸ナトリウム等を挙げることができる。また、上記
粘土鉱物以外の無機鉱物(鉱物性粉末)としては、例え
ばカオリン、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸等が挙
げられる。
【0024】香料としては、例えばウイキョウ油、ダイ
ウイキョウ油、ケイヒ油、チョウジ油、チミアン油、テ
レビン油、ヘノポジ油、ヤマジン油、ユーカリ油、ラベ
ンダー油、レモン油、オレンジ油、トウカ油、ベルガモ
ット油、ローズ油、シトロネラ油、レモングラス油、樟
脳油、ゼラニウム油等が挙げられる。また、植物抽出物
としては、例えばアロエ、アニス、アンジェリカ、安息
香、イモーテル、カミツレ、カモミール、ガーリック、
カルダモン、ガルバナム、キャラウェイ、キャロットシ
ード、グアヤックウッド、グレープフルーツ、サイプレ
ス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、スタ
ーアニス、セージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タラ
ゴン、テレビン、乳香、バイオレット、パイン、パセ
リ、バーチ、パチュリー、バラ、ヒソップ、フェンネ
ル、ブラックペッパー.ボダイジュ花、没薬、ヤロウ、
レモン、レモングラス、ローズマリー、ローレル、シモ
ツケギク、シモツケソウ、ヤグルマギク、アーモンド、
アザミ、アルニカ、イトスギ、ウイキョウ、エニシダ、
エリカ、オオグルマ、カラシ、カロコン、カンズイ、キ
クニガナ、ギョウギシバ、キンセンカ、クサノオウ、ク
レソン、ゲンカ、ゲンチアナ、サリランボ、シカゼン
シ、シラカバ、シダ、シツリシ、ショウノウ、ショウリ
ク、ジンギョウ、スモモ、セイヨウナシ、セイヨウヒメ
スノキ、タイソウ、タクシャ、タンポポ、チモ、チャー
ビル、チョレイ、テンモンドウ、トウガシ、ノイバラ、
ノラニンジン、ハゴロモグサ、ハッカ、トネリコ、ヒメ
オドリコソウ、ヒメスイバ、ブクリョウ、ボリジ、マグ
ワート、マヨラナ、メリッサ、モクツウ、モモ、ヤドリ
ギ、ユーカリ、ヨクイニン、ラベンダー、レンギョウ、
ワサビダイコン等からの抽出物を挙げることができる
が、これらの中でも、特にカモミール、セージ、パセ
リ、ローズマリー、シモツケギク、シモツケソウ、ヤグ
ルマギク、アニス、ローレル、アンジェリカ、フェンネ
ル、ハッカ(ペパーミント、レモンバーム)、ラベンダ
ー、タイム等からの抽出物が好適であり、このような抽
出物の具体的な成分として、例えば、モノテルペン炭化
水素、シネオール、ボルネオール、他にカンファー(樟
脳)、リナノール、ベルベノール、フラボノイド類、コ
リン、アミノ酸、タンニン、植物酸、脂肪酸、青酸配糖
体、サリチル酸誘導体、サルビン、縮合タンニン、フェ
ノール酸、カルノシン酸、トリテルペン酸、ツヨン、サ
ルベン、ピネン、アピオール、アピオリン、ミリスチシ
ン、クマリン、カマアズレン、ファルネセン、ビサボロ
ール、ゲラニオール、オイゲノール、テルペン、フェラ
ンドリン、アネトール、メントール、メントン、リモネ
ン、シトラール、シトロネラール、オイゲノールアセテ
ート等を挙げることができる。
【0025】本発明のパップ剤組成物に配合できる薬効
成分としては、例えばサリチル酸メチル、サリチル酸グ
リコール、インドメタシン、ケトプロフェン、フルルビ
プロフェン、イブプロフェン、シクロフェナックナトリ
ウム、メフェナム酸とその誘導体、フルフェナム酸とそ
の誘導体、ブフェキサマック、イブフェナック、アルク
ロフェナック、プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾ
ン、デキサメタゾン、1−メントール、dl−カンフ
ル、クロタミトン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン
酸クロルフェニラミン、チモール、酢酸トコフェロー
ル、ノニル酸ワニリルアミド、ナプロキセン、ピロキシ
カム、カプサイシンや、更にはオオバク等の生薬末や、
トウガラシエキス、アロエエキス等の生薬軟エキス、オ
オバク乾燥エキス等の生薬乾燥エキス、センブリ流エキ
ス等の生薬流エキス、アルニカチンキ等の生薬チンキ、
ハッカ油、ケイ皮油等の精油などが挙げられる。保湿剤
としては、例えばグリセリン、ソルビトール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール等を挙げること
ができるが、本発明の場合、上記粘土鉱物及びポリアク
リル酸及び/又はその塩を配合することによって、これ
ら保湿剤の中でも例えばソルビトールのように含水率を
向上させる作用を有し、含水率向上剤としての作用を期
待して配合される成分を配合しなくても目的とする高含
水率化を達成し得るものであり、ソルビトール等の含水
率向上剤を無配合とすることも可能である。
【0026】乳化剤としては、脂肪酸石けん、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、アルキル硫酸塩、N−アシルメチ
ルタウリン塩、アルキルアンモニウム塩、酢酸ベタイ
ン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ビタ
ミン誘導体、グリチルリチン酸,グリチルレチン酸及び
これらの誘導体等が挙げられ、具体的にはソルビタンモ
ノオレート、グリセリルモノオレート、デカグリセリル
モノオレート、ジグリセリルジオレート、ヘキサグリセ
リルモノラウレート、プロピレングリコールモノステア
レート、POE(20)ソルビタンモノオレート、PO
E(60)ソルビットテトラオレート、POE(40)
モノステアレート、POE(10)オレイルエーテル、
POE(10)ノニルフェニルエーテル、POE(5
0)硬化ヒマシ油、POE(5)オレイン酸アミド、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテル硫酸ナ
トリウム、POEアルキルエーテル酢酸ナトリウム、ト
リPOE(10)アルキルエーテルリン酸、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、卵黄、レシチ
ン、イミダゾリニウムベタイン、セバシン酸ジエチル等
が挙げられる。防腐剤としては、安息香酸、安息香酸ナ
トリウム、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、パラオ
キシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、硫
酸オキシキノリン、クレゾール、クエン酸ナトリウム等
か挙げられる。上記任意成分の各配合量は、本発明の効
果を損なわない範囲で常用量とすることができる。
【0027】本発明の含水系パップ剤組成物は、外用剤
として使用するものであり、例えば湿布シートとして使
用する場合は、上記必須成分及び必要に応じて上記任意
成分を適宜配合して公知の方法で均一になるまで混線す
ることによってペースト状に調製し、これを紙、織布、
不織布、プラスチックフィルム等のバッキングに均一に
展延し、必要によりポリエチレン等のプラスチックフィ
ルム(フェイシング)で展延面を覆い、適当な大きさに
裁断し製品とする。
【0028】ここで、本発明の含水系パップ剤組成物の
場合、皮膚への粘着性が特に制限されるものではない
が、本発明の目的を考慮すれば、パップ剤組成物の粘着
力をJIS Z 0237「傾斜式ボールタック試験
法」に準じて、傾斜角30°,測定する面を50mmと
して測定した時、ボールタック値が4以上、特に10〜
32であることが望ましい。ボールタック値が低すぎる
と、パップ剤組成物として十分な粘着力がなく、例えば
湿布シートに調製して貼付する際に粘着テープが必要と
なる場合があり、ボールタック値が高すぎると剥がす時
に痛みを感じる場合がある。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、高含水率であるにも拘
わらず、十分な皮膚への粘着性を有し、更に高含水率化
に伴う配合組成上の制限もない含水系パップ剤組成物が
得られる。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0031】〔実施例1〜7、比較例1〜5〕表1、2
に示す各成分を常法に従いへンシェルミキサーにより混
合撹拌してパップ剤組成物(膏体)を調製し、これを不
織布上に表1、2に示す膏体重量となるように均一に塗
布して、ポリプロピレンフィルムのフェイシングを施し
た後、10×14cmに裁断して実施例及び比較例のパ
ップ剤を製造して、下記評価を行った。結果を表1及び
2に併記する。裏ジミ評価 パップ剤を室温で1週間、2カ月保存した後、裏ジミの
発生の有無を肉眼観察及び触感で評価した。凝集性評価 パップ剤のプラスチックフィルムを剥がし、成人男子ボ
ランティアの肘にパップ剤を2時間貼付した後、パップ
剤を剥離したときに肘に残存した膏体の全膏体量に対す
る重量割合を求めた。粘着性評価 JIS Z 0237で用いられている球転装置を用
い、傾斜角は30°,助走路の長さは100mm,測定
する面を50mmとした。JIS G 4805で規定
された材質のボールの大きさはJIS B 1501の
“ボールの呼び”の1/16から1までの合計31種類
とし、“ボールの呼び”の32倍の数値をボールナンバ
ーと呼び、粘着力の指標として用いた。球転装置の傾斜
板上の所定の位置に粘着面を上にして試験片を取り付
け、各大きさのボールをゲートにセットした。ゲートを
ゆっくりひらき、ボールを転がしたとき、測定部内に完
全に停止(5秒以上ボールが動かないこと)するような
ボールのうちで最大のものを見いだし、そのときのボー
ルナンバーを粘着力の指標とした。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】 *1 シェル化学製カリフレックスTR1107 *2 荒川化学製アルコンP−70
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 伸哉 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)又は下記一般式(2)
    で示される層状珪酸塩からなる少なくとも1種以上の粘
    土鉱物と、ポリアクリル酸及び/又はその塩とを含有す
    ると共に、含水率が60重量%以上であることを特徴と
    する含水系パップ剤組成物。 [(Si8-yAl y)(M(III)aM(II)bLic)O 20(OH)4-xxn - ・Az+ n/z ・・・(1) (但し、上記式中M(III)は3価の金属イオン、M
    (II)は2価の金属イオン、Aは交換性陽イオンであ
    り、xは0≦x≦4.0の関係を満足する数、yは0≦
    y≦3.0の関係を満足する数であり、a,b,cは、
    それぞれ0≦a≦5.0,0≦b≦7.0,0≦c≦
    2.5,3<(a+b+c)<7の関係を満足する数、
    nは0<n≦2.0を満足する数であり、zは1、2又
    は3である。) [Si8(M pLis)O202]Bs ・・・(2) (但し、上記式中Bはリチウム又はナトリウムであり、
    pは3.5≦p≦5.5の関係を満足する数、sは0≦
    s≦3.0の関係を満足する数である。)
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