JPH11139961A - リポソームの製造方法 - Google Patents

リポソームの製造方法

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JPH11139961A
JPH11139961A JP9304132A JP30413297A JPH11139961A JP H11139961 A JPH11139961 A JP H11139961A JP 9304132 A JP9304132 A JP 9304132A JP 30413297 A JP30413297 A JP 30413297A JP H11139961 A JPH11139961 A JP H11139961A
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JP
Japan
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liposome
phase transition
phospholipid
temperature
transition temperature
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JP9304132A
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English (en)
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Tomohiro Otsuki
智宏 大槻
Fumiyasu Egami
文庸 江上
Toshiaki Nakajima
俊明 中島
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粒子径が微細で粒子径分布が均一な分散安定性
の優れたリポソームを提供する。 【構成】リン脂質粉末を水に溶解または分散させ、リポ
ソームを形成させる工程において、キャビテーションを
抑え、相転移温度以上のリン脂質の溶解または分散させ
た処理液に、高速回転によって処理液内にジェット流を
生じさせ、液と液または液と壁面の剪断力を十分発揮さ
せて、100nm以下の平均粒子径をもつリポソームを
製造することを特徴とするリポソームの製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リン脂質を用いた
リポソームの製造法に関するものである。
【0002】
【従来技術】リポソーム製剤は、その使用目的により利
用するリポソームの大きさ等が異なるが、一般的に、保
存安定性、静脈内投与後の安定性(血中半減期、マクロ
ファージの活性化能)、保持効果(単位脂質あたりの保
持容量)を考慮すると、粒子径が100nm以下の微細
なユニラメラのリポソームが望まれている。
【0003】そのリポソームを調製する方法としては、
実験室レベルでは、ボルテクスィング法、超音波法、プ
レ−ベシクル法、エタノール注入法等(菊池ら、細胞工
学、2〔9〕1136 (1983))があるが、有機溶媒の除去、リ
ポソームの粒度分布のコントロールが不可能等で、工業
生産には不向きである。また、工業的に粒径の小さいリ
ポソームを製造する方法としては、超音波乳化機(Bioc
hemistry, 8, 344(1969))、高圧乳化機(FEBS Lett.,
99, 210(1979))を用いた方法が既に報告されている
が、これらの方法では均一な粒径をもつリポソームは得
られない。
【0004】工業生産で均一な粒子を得る方法として
は、ポリカーボネートメンブランフィルターを用いた大
型高圧整粒器(リポナイザーTM)で、孔径の大きなフィ
ルターから順次小さな孔径のフィルターを用いた逐次濾
過法を用いれば、100nm以下の粒子径をもつ微細な
リポソームの調製が可能であるが、最初から100nm
以下の孔径のフィルターを用いると目詰まりを起こし、
濾過時間がかかりすぎる。これをさけるためには、40
0、200、100、80nmと逐次濾過を行う必要が
あり、フィルターをその都度交換しなければならず、作
業が煩雑となる。また、相転移温度の高い水素添加レシ
チンを用いた場合、65℃から75℃の高温でしかも数
気圧から30気圧の加圧で濾過を行わなければならず、
危険性などの面で作業上の不都合があった。この作業上
の不都合(安全性)を改善した方法として、高速回転型
分散機「クレアミックスTM」(特開平9−24269号
公報)を用い、キャビテーションを抑え、相転移温度以
上のリン脂質の溶解及び/または分散させた処理液に、
高速回転によって処理液内にジェット流を生じさせ、液
と液及び/または液と壁面の剪断力を十分発揮を用いた
製造でも均一な粒子を得ることは可能であった。しか
し、この製造方法においては、各製造工程における条件
が粒子径に与える影響が大きいという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
回転型分散機を用い、短時間で効率的にしかも作業上の
安全性の高い、微細なリポソームを製造することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リン脂質
を水溶液に分散させると同時に、微細なリポソームを製
造するのに、リン脂質の相転移温度以上の温度で高速回
転によって処理液内にジェット流を生じさせ、液と液及
び/または液と壁面の剪断力を十分発揮させて、微細な
リポソームを作製することができることを見出し、更に
その知見に基づき本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明はリン脂質粉末を水に溶
解または分散させ、リポソームを形成させる工程におい
て、相転移温度以上のリン脂質の溶解または分散させた
処理液にジェット流を生じさせ、剪断することを特徴と
するリポソームの製造方法である。
【0008】また、リン脂質を水溶液に分散させると同
時に、溶液内の溶存気体によるキャビテーションを防ぐ
目的で、リン脂質を分散させた処理液中の溶存気体をリ
ン脂質の相転移以上の温度で減圧除去するとが微細なリ
ポソームを製造するのに好ましいことを見出した。
【0009】更に、溶存気体の除去をより完全にするた
めには相転移以上の温度で行うことが好ましいことを見
出した。次にリン脂質の相転移温度以上の温度で高速回
転によって処理液内にジェット流を生じさせ、液と液及
び/または液と壁面の剪断力を十分発揮させて、微細な
リポソームを作製するに際し、そのリポソームが凝集等
の形状変化を起こさぬように、相転移温度以上の高温か
ら、相転移温度以下の低温まで、90秒以内に適度な分
散力を与えながら冷却を行うことが微細なリポソームを
製造するのに好ましい。
【0010】また、平均粒子径100nm以下のリポソ
ームを調製するに際して、リン脂質の相転移温度以上の
温度から相転移温度以下の約30℃まで90秒以内に急
冷することが微細なリポソームを製造するのに好まし
い。
【0011】急冷を行う理由は、相転移以上の温度で作
製したリポソームの微細な構造が、液の温度が相転移を
移行する際に、凝集等を起こさせないためである。この
方法により、粒子径が100nm以下の安定でかつ微細
なリポソームを敏速に調製できることを見いだした。
【0012】また、さらに、この方法で得られたリポソ
ームを孔径の揃った直線的流路を有する50nmまたは
それ以下のポリカーボネートメンブランで濾過すること
がより好ましい。これによるとさらに粒子径の均一なリ
ポソームが製造できる。
【0013】さらにリポソームを孔径が50nmより小
さいかまたは等しいある一つの孔径を有し、直線的通過
流路を有するフィルターで濾過を行うことが好ましい。
【0014】この孔径の揃った直線的流路を有する50
nmまたはそれ以下のポリカーボネートメンブランで濾
過することにより作製されたリポソームの形態は主に安
定なユニラメラであることが判明した。
【0015】本発明中リン脂質が水素添加大豆レシチン
であることが好ましく、 水溶液中にタウリン、マンニ
トール、ブドウ糖、塩化ベンザルコニウムを含有するこ
とが安定なユニラメラを得るためにさらに好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】キャビテーションや剪断力を与え
る装置としては高圧ホモジナイザー(Drug Developmenn
t and Industrial Pharmacy、16(14),2167,(1990))や
高速回転型分散機「クレアミックスTM」などがあるが、
温度制御やエネルギー効率などの点で後者の方が優れて
いる。
【0017】リン脂質としては大豆レシチンや卵黄レシ
チン及びこれらを水素添加した水素添加レシチンさら
に、ジミリストイルフォスファチジルコリン、ジパルミ
トイルフォスファチジルコリン、ジステアロイルフォス
ファチジルコリン、ジミリストイルフォスファチジルグ
リセロール、ジパルミトイルフォスファチジルグリセロ
ール、ジステアロイルフォスファチジルグリセロールな
どの合成のリン脂質があげられる。特にリン脂質が水素
添加大豆レシチンであることが好ましい。
【0018】これらのリン脂質にコレステロールや脂溶
性薬物を配合してもさしつかえない。
【0019】また、使用するリン脂質粉末としては上記
リン脂質をスプレードライで処理した噴霧乾燥品(特公
平4−37731号公報)やクレアミックスTMで瞬間真
空乾燥したプレソームTM(特開平2−167218号公
報)などがさらに適している。
【0020】リン脂質を分散させた水溶液中には、タウ
リンなどの水溶性薬物やpHや浸透圧を調整するための
糖類や塩類を配合してもさしつかえない。具体的には、
タウリン、マンニトール、ブドウ糖、塩化ベンザルコニ
ウムを配合させることが好ましい。
【0021】なお、リン脂質の相転移温度は、ジミリス
トイルフォスファチジルコリンが23〜24℃、ジパル
ミトイルフォスファチジルコリンが41.0〜41.5
℃、ジステアロイルフォスファチジルコリンが54.1
〜58.0℃、水素添加大豆レシチンが約53℃であ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明により、粒子径が微細で粒子径分
布が均一な分散安定性の優れたリポソームの医薬品、食
品及び化粧品等を提供することができる。
【0023】
【実施例】表1に示す組成のリポソーム処理液を、実施
例に基づいて作製し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0024】
【表1】 処理液(リポソーム)の処方
【0025】以上を精製水350mlに分散したものを
処理液とした。
【0026】実施例1 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで常温下に
て減圧脱気を行った。その後分散液は、クレアミックス
TMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こらないよう
に密封系加圧下にて、相転移以上の温度(75〜80℃)に
て21500rpm にて10分間処理を行った。急冷工程は、
処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Wに入れたまま、弱い
分散力を与えるために10000rpmで攪拌し、粒子が適度に
流動している条件下で、2〜5℃に作製した冷却水を装
置内の蛇管に通すことにより90秒で行った。
【0027】実施例2 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後分散液は、クレアミックスTMCLM-0.8Wを用い、キャビ
テーションが起こらないように密封系加圧下にて、相転
移以上の温度(75〜80℃)にて21500rpm にて10分間処
理を行った。急冷工程は、処理液をクレアミックスTMCL
M-0.8Wに入れたまま、弱い分散力を与えるために10000r
pmで攪拌し、粒子が適度に流動している条件下で、2〜
5℃に作製した冷却水を装置内の蛇管に通すことにより
90秒で行った。
【0028】実施例3 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで相転移温
度以上にて減圧脱気を行った。その後分散液は、クレア
ミックスTMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こら
ないように密封系加圧下にて、相転移以上の温度 (75
〜80℃)にて21500rpm にて10分間処理を行った。急
冷工程は、処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Wに入れた
まま、弱い分散力を与えるために10000rpmで攪拌し、粒
子が適度に流動している条件下で、2〜5℃に作製した
冷却水を装置内の蛇管に通すことにより90秒で行っ
た。
【0029】実施例4 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで常温下に
て減圧脱気を行った。その後分散液は、クレアミックス
TMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こらないよう
に密封系加圧下にて、相転移以上の温度(75〜80℃)に
て21500rpm にて10分間処理を行った。その後放冷で
液温が常温になるまで放置した。
【0030】実施例5 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで常温下に
て減圧脱気を行った。その後分散液は、クレアミックス
TMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こらないよう
に密封系加圧下にて、相転移以上の温度(75〜80℃)に
て21500rpm にて10分間処理を行った。急冷工程は、
処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Wに入れたまま、弱い
分散力を与えるために10000rpmで攪拌し、粒子が適度に
流動している条件下で、2〜5℃に作製した冷却水を装
置内の蛇管に通すことにより180秒で行った。
【0031】実施例6 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで常温下に
て減圧脱気を行った。その後分散液は、クレアミックス
TMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こらないよう
に密封系加圧下にて、相転移以上の温度(75〜80℃)に
て21500rpm にて10分間処理を行った。急冷工程は、
処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Wに入れたまま、弱い
分散力を与えるために10000rpmで攪拌し、粒子が適度に
流動している条件下で、2〜5℃に作製した冷却水を装
置内の蛇管に通すことにより300秒で行った。
【0032】実施例7 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで相転移温
度以上にて減圧脱気を行った。その後分散液は、クレア
ミックスTMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こら
ないように密封系加圧下にて、相転移以上の温度 (75
〜80℃)にて21500rpm にて10分間処理を行った。急
冷工程は、処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Wに入れた
まま、弱い分散力を与えるために10000rpmで攪拌し、粒
子が適度に流動している条件下で、2〜5℃に作製した
冷却水を装置内の蛇管に通すことにより300秒で行っ
た。
【0033】実施例8 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで相転移温
度以上にて減圧脱気を行った。その後分散液は、クレア
ミックスTMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こら
ないように密封系加圧下にて、相転移以上の温度 (75
〜80℃)にて21500rpm にて10分間処理を行った。そ
の後放冷で液温が常温になるまで放置した。
【0034】実施例9 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで相転移温
度以上にて減圧脱気を行った。その後分散液は、クレア
ミックスTMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こら
ないように密封系加圧下にて、相転移以上の温度 (75
〜80℃)にて21500rpm にて10分間処理を行った。急
冷工程は、処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Wに入れた
まま、弱い分散力を与えるために10000rpmで攪拌し、粒
子が適度に流動している条件下で、2〜5℃に作製した
冷却水を装置内の蛇管に通す事により180秒で行っ
た。
【0035】実施例10 処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Sによりオープンの系
にて4000rpm で約2分処置し、予備分散を行った。その
後、予備分散液から気泡の析出がなくなるまで常温下に
て減圧脱気を行った。その後分散液は、クレアミックス
TMCLM-0.8Wを用い、キャビテーションが起こらないよう
に密封系加圧下にて、相転移以上の温度(75〜80℃)に
て21500rpm にて10分間処理を行った。急冷工程は、
処理液をクレアミックスTMCLM-0.8Wに入れたまま、弱い
分散力を与えるために10000rpmで攪拌し、粒子が適度に
流動している条件下で、2〜5℃に作製した冷却水を装
置内の蛇管に通す事により90秒で行った(実施例
1)。そのリポソーム液を孔径の揃った50nmのポリ
カーボネートメンブランフィルターで加圧濾過を一回行
い、更に粒径の揃ったリポソーム液を作製した。
【0036】試験例1 実施例1〜9で作製したリポソーム液の粒子径測定結果
を表2に示す。
【0037】粒子径測定は、NICOMP Model 370 Submicr
on Particle Sizer Version 5.0を用いて行った。
【0038】
【表2】
【0039】1*;減圧脱気せず 2*;常温で減圧脱気 3*;相転移以上の温度で減圧脱気 上記の結果より、平均粒子径100nm以下のリポソー
ムを得るには、脱気が必要であり、その温度は室温以上
好ましくは相転移温度以上で行い、その後相転移温度以
上で剪断力を与えた処理物を、急冷して相転移温度以下
にするのに要する時間は200秒以内、好ましくは90
秒以内であることが好ましい。
【0040】試験例2 上記実施例3で作製したリポソーム液の、製造直後及び
30℃1年保存後の平均粒子径及びその標準偏差を以下
の表に示す。
【0041】
【表3】
【0042】上記結果より、50nmのポリカーボネー
トメンブランフィルターを通過させることにより、より
均一な粒子径が得られ、かつその粒子の安定性が長期保
存下でさらに変化しにくいことが判った。
【0043】試験例3 上記実施例3で作製したリポソーム液を、透過電顕(×
500000)で観察した結果、観察されたリポソームの98
%がユニラメラ構造で存在していた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン脂質粉末を水に溶解または分散さ
    せ、リポソームを形成させる工程において、相転移温度
    以上のリン脂質の溶解または分散させた処理液にジェッ
    ト流を生じさせ、剪断することを特徴とするリポソーム
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 液を剪断する前にリン脂質を溶解または
    分散させた水溶液を相転移温度以上に加温し、減圧下で
    溶存気体を除去した後、リポソームを製造することを特
    徴とする請求項1のリポソームの製造方法。
  3. 【請求項3】 リン脂質の相転移温度以上の温度から相
    転移温度以下の約30℃まで90秒以内に急冷すること
    を特徴とする請求項1または請求項2のリポソームの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 リポソームを孔径が50nmより小さい
    かまたは等しいある一つの孔径を有し、直線的通過流路
    を有するフィルターで濾過を行うことを特徴とする請求
    項1記載のリポソームの製造方法。
  5. 【請求項5】 リン脂質粉末が水素添加大豆レシチン粉
    末であることを特徴とする請求項1のリポソームの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 水溶液中にタウリン、マンニトール、ブ
    ドウ糖、塩化ベンザルコニウムを含有する請求項1の方
    法によって得られるリポソーム。
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