JPH1113926A - 電空変換器及びそのバルブユニット - Google Patents

電空変換器及びそのバルブユニット

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JPH1113926A
JPH1113926A JP17154297A JP17154297A JPH1113926A JP H1113926 A JPH1113926 A JP H1113926A JP 17154297 A JP17154297 A JP 17154297A JP 17154297 A JP17154297 A JP 17154297A JP H1113926 A JPH1113926 A JP H1113926A
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JP
Japan
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signal
air pressure
valve unit
wafer
output
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JP17154297A
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Inventor
Takeshi Ikehara
毅 池原
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンを基材として化学エッチングを用い
て製造される超小形のバルブユニット部品と、これを用
いた電空変換器を提供するにある。 【解決手段】 バルブユニットは、シリコンウエハ中に
少なくとも排気孔が形成されると共にこの排気孔を閉塞
する可動部が先のシリコンウエハと一体に形成され、先
の可動部には強磁性体ウエハが固着されて電流信号によ
り発生する磁場によりこの強磁性体ウエハを吸引し、給
気圧が供給された絞り部を通過した空気圧信号を先の排
気孔から放出して、先の電流信号に対応する空気圧信号
を得るようにし、また電空変換器は、伝送された電気信
号と出力空気圧に比例する帰還信号との偏差信号に対応
する空気圧信号を先のバルブユニットを介して出力しこ
の空気圧信号に対応する先の出力空気圧を出力するよう
にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号を出力空
気圧に変換する電空変換器及びその部品に係り、特に、
シリコンを基材として化学エッチングを用いて製造され
る超小形のバルブユニットとこれを部品として用いた電
空変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の電空変換器の構成を示すブ
ロック図である。電空変換器10は入力アンプ11、差
動増幅器12、偏差アンプ13、トルクモータ14とノ
ズルフラッパ15で構成されるバルブユニット16、コ
ントロールリレー17、圧力センサ18、アンプ19な
どで構成されている。
【0003】このような構成を持つ電空変換器10の入
力アンプ11には、電気信号として例えば4〜20mA
の電流信号Iiが伝送線を経由して遠方に配置された調
節計などから伝送される。
【0004】入力アンプ11は、電空変換器10の内部
で使用される電源をこの電流信号I iの一部を用いて生
成するとともに、0〜16mAに対応する電圧信号Vi
をも生成する。
【0005】一方、差動増幅器12は、出力空気圧PO1
が圧力センサ18で電気信号に変換されてこれをアンプ
18で増幅して得られた帰還信号Vf1と入力アンプ11
からの電圧信号Viとが入力され、これらの差を演算し
てその偏差電圧VD1を偏差アンプ13に出力する。
【0006】偏差アンプ13は、この偏差電圧VD1を増
幅すると共に対応する電流信号ID1に変換してバルブユ
ニット16に出力する。バルブユニット16は給気圧P
Sの供給を受けてこの電流信号ID1を対応する空気圧信
号AV1に変換して出力する。
【0007】このバルブユニット16の構成、動作など
については、後で図10を用いて詳細に説明する。そし
て、コントロールリレー17は、この空気圧信号AV1
増幅して電空変換器10の出力端に出力空気圧PO1とし
て出力する。
【0008】以上の構成において、差動増幅器12は、
入力アンプ11から電圧信号Viが入力され、また圧力
センサ18、アンプ19を介して帰還信号Vf1として出
力空気圧PO1が負帰還されており、これらの偏差電圧V
D1がゼロになるように動作するので、結果として、安定
状態では出力空気圧PO1は電流信号Iiに対応する出力
になる。
【0009】つぎに、図10を用いてバルブユニット1
6の構成について説明する。図10(A)は縦断面、図
10(B)はその右側面を示している。この構成は特開
平4−73401号「発明の名称:電気/空気圧変換
器」に開示されており、ここではこれを改良のベースと
するので、この概要を説明をする。
【0010】20はU字形の永久磁石であり、この永久
磁石20は上方の脚部21がN極、下方の脚部22がS
極になっている。これ等の脚部21、22には、コの字
形の軟磁性材で出来た一対のヨーク23、24の側面2
5、26が互いに等しい間隔LMを保持して固定されて
いる。この結果、ヨーク23、24の脚部には、これら
の間に等しい空間部A1、A2が形成されている。
【0011】これらの空間部A1とA2の間には軟磁性材
で出来た可動片27がこれらの空間部A1とA2を貫通し
てその中央に配置されており、この可動片27はその一
端の近傍でヨーク23の側面25に、例えばベリリウム
銅などの非磁性材で出来たバネ材28で固定され、この
点を支点として回動するようになっている。
【0012】従って、可動片27は中心非対称の構成で
あり、力学的バランスを欠くので、可動片27の一端に
カウンタウエイト29が固定されている。一対のコの字
形のヨーク23と24とが対向して形成された内部空間
には、可動片27を取り囲むようにこの可動片27とは
間隔を保ってコイル30が保持されている。
【0013】可動片27の他端の一方の側面はバネ材3
1を介して固定ピン32で固定され、可動片27の他端
の他方の端面には、ノズル33が僅かな間隙を隔てて対
向配置されている。
【0014】このノズル33には、給気圧PSが絞り3
4を介して供給され、絞り34とノズル33との間から
導管35を介してノズル背圧として空気圧信号AV1を得
ている。
【0015】なお、図9に示すノズルフラッパ15は、
図10に示すノズル33と可動片27とカウンタウエイ
ト29とバネ材31と固定ピン32で構成される構成要
素に対応し、また図9に示すトルクモータ14は、これ
らを除く構成要素にほぼ対応する。
【0016】以上の構成において、平衡状態では可動片
27はカウンタウエイト29とバネ材31によりバネ材
28を支点としてバランスしている。コイル30に電流
信号ID1を流すとその大きさに応じて可動片27の吸引
力が変動してノズル33との間隔が変化し、これに伴い
ノズル33のノズル背圧の変化、つまり出力空気圧P 01
が変化する。このようにして、電流信号ID1に対応する
出力空気圧P01を得ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の電空変換器、とりわけバルブユニット16
は、重量のあるカウンタウエイト29を一端に持つ可動
片27の位置制御をする関係から姿勢による出力変化が
発生し易いので、強力な磁石20と磁気回路(23、2
4)を使用する必要が生じ、このため形態が大きくな
り、共振周波数も低くなり、振動に対して弱いという問
題がある。
【0018】さらに、重量のあるノズルフラッパ15を
用いるので、ノズル33と可動片27との位置関係を精
密に調整するのに工数を必要とし、また強力なトルクモ
ータ14を使用するので、コスト高となる欠点を有す
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するための主な構成として、第1に、伝送された電
気信号と出力空気圧に比例する帰還信号との偏差信号に
対応する空気圧信号をバルブユニットを介して出力しこ
の空気圧信号に対応する先の出力空気圧を出力する電空
変換器において、先のバルブユニットは、シリコンウエ
ハ中に少なくとも排気孔が形成されると共にこの排気孔
を閉塞する可動部が先のシリコンウエハと一体に形成さ
れ、先の可動部には強磁性体ウエハが固着されて先の偏
差信号に対応する磁場によりこの強磁性体ウエハを吸引
して、給気圧が供給された絞り部を通過した先の空気圧
信号を先の排気孔から放出して、先の電気信号に対応す
る先の空気圧信号を得るようにしたものである。
【0020】第2に、シリコンウエハ中に少なくとも排
気孔が形成されると共にこの排気孔を閉塞する可動部が
先のシリコンウエハと一体に形成され、先の可動部には
強磁性体ウエハが固着されて電流信号により発生する磁
場によりこの強磁性体ウエハを吸引し、給気圧が供給さ
れた絞り部を通過した空気圧信号を先の排気孔から放出
して、先の電流信号に対応する空気圧信号を得るように
したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1は本発明の全体の構成を示
すブロック図である。なお、以下の説明において図9に
示す構成要素と同一の機能を有する構成要素については
同一の符号を付して適宜にその説明を省略する。
【0022】電空変換器40は入力アンプ11、差動増
幅器12、偏差アンプ13、バルブユニット41、コン
トロールリレー17、圧力センサ18、アンプ19など
で構成されている。
【0023】入力アンプ11は、電空変換器40の内部
で使用される電源電圧を電流信号I iの一部(4mA相
当)を用いて生成するとともに、0〜16mA(0%〜
100%に相当)に対応する電圧信号Viをも生成す
る。
【0024】一方、差動増幅器12は、出力空気圧PO2
が圧力センサ18で電気信号に変換されてこれをアンプ
18で増幅して得られた帰還信号Vf2と、入力アンプ1
1からの電圧信号Viとが入力され、これらの差を演算
してその偏差電圧VD2を偏差アンプ13に出力する。
【0025】偏差アンプ13は、この偏差電圧VD2を増
幅すると共に対応する電流信号ID2に変換して小形のバ
ルブユニット41に出力する。バルブユニット41は給
気圧PSの供給を受けてこの電流信号ID2を対応する空
気圧信号AV2に変換して出力する。
【0026】このバルブユニット41の構成、動作など
については後述する。そして、コントロールリレー17
は、この空気圧信号AV2を増幅して電空変換器40の出
力端に出力空気圧PO2として出力する。
【0027】図2は、バルブユニット41が電空変換器
の内部に組み込まれたときの接続関係を中心としてその
概要を示す構成図である。バルブユニット41の容器4
2には、給気圧導入口43、排気口44、出力口45が
それぞれ設けられている。
【0028】この容器42の内部には、絞り孔46、調
節弁47、排気孔48などが一体に形成されたシリコン
チップ49が固定されている。そして、この上部はC形
のコア50に巻回されたコイル51がプラスチックのモ
ールド52で固められて所定の空間53を残して閉塞さ
れている。
【0029】給気圧導入口43は絞り孔46に、排気口
44は排気孔48にそれぞれ対向して配置されており、
給気圧導入口43には給気圧PSが印加され、空間53
と連通された出力口45はコントロールリレー17の入
力端に接続され、排気孔48は大気解放されている。さ
らに、コイル51には偏差アンプ13から電流信号I D2
が供給されている。
【0030】次に、図3を用いてバルブユニット41自
体の構成について詳細に説明する。容器42は非磁性体
で作られ、その底部42Aには給気圧導入口43、排気
口44、出力口45が、この底部42Aの外周面には外
筒42Bがそれぞれ形成されている。
【0031】シリコンチップ49は底部42Aに、絞り
孔46が給気圧導入口43に、排気孔48が排気口44
にそれぞれ対向するように気密を保持して搭載され、ま
た出力口45は空間53と連通している。
【0032】シリコンチップ49はその外径が矩形状に
形成されており、その排気孔48は下端の排気口44よ
り上端部に向かって徐々に開口面積が狭くなるように開
口されている。
【0033】一方、矩形状でスリット状に形成された空
間49Aがシリコンチップ49の中に形成されている
が、この空間49Aの上部は図3に示すように中央部が
若干突出した形であって矩形状の可動部54として形成
されている。
【0034】そして、図4に示すように、この可動部5
4を中心としてブリッジ状に梁54A〜54Dが周辺に
延長されて上面に空間53と連通する4個の開放部54
E〜54Hが形成されている。
【0035】さらに、排気孔48より延長され空間49
Aと連通する部分の矩形状の開口面54Jは、矩形状の
可動部54の押圧により完全に閉塞できる大きさに選定
されている。そして、梁54A〜54Dは、物性に基づ
くバネ性があるので、通常は可動部54により開口面5
4Jは閉塞されている。
【0036】また、可動部54には、中間接合材として
機能するパイレックスガラスで出来たガラス部材55を
介してコバール合金でできた強磁性体ウエハ56に陽極
接合により接合されて、調節弁47が形成されている。
【0037】シリコンチップ49には、給気圧導入口4
3から上端部に向かって徐々に開口面積が狭くなるよう
に開口され、その上端部で図10に示す絞り34に対応
する絞り部46が一体に形成されている。
【0038】そして、以上のような構造は、一般的な半
導体プロセスであるフオトリソグラフイ技術と化学エッ
チング技術を用いることにより、一体として作製するこ
とができる。
【0039】容器42の上部には、C形のコア50に巻
回されたコイル51がプラスチックのモールド52で一
体に成形されて容器42とは気密を保持して固定されて
いるが、このコア50のC形の開放部は強磁性体ウエハ
56に近接して対向するように配置されている。
【0040】以上のようにして、図9に示すトルクモー
タ14とノズルフラッパ15と絞り34とに対応するセ
ットを、体積を大幅に縮小させかつ一体として構成する
ことができるので、バルブユニット41は小形軽量でか
つ安価になる。
【0041】次に、以上のように構成されたバルブユニ
ット41の動作について図5を用いて説明する。コイル
51に電流信号ID2が印加されていない状態では、可動
部54が開口面54Jを閉塞して、絞り部46を通過し
たノズル背圧としての空気圧信号AV2が排気口44に流
れないようになっている。
【0042】しかし、コイル51に電流信号ID2が印加
されるとC形のコア50の開口部に磁場が発生し、これ
により強磁性体ウエハ56を磁場の強さの2乗の勾配に
比例する磁気力で吸引して矢印の方向に引き上げるの
で、可動部54が上方に引き上げられ、排気口44が開
口する。
【0043】この結果、給気圧PSが絞り部46で絞ら
れて空間53に流入した空気は開口面54Jを介してそ
の一部が大気中に放出されて空間53の空気圧が調節さ
れ空気圧信号AV2として出力口45から出力される。
【0044】以上の動作に基づくバルブユニット41の
入出力特性を測定した結果を図6に示す。この場合は、
給気圧PSとして1.5Kgf/cm2を用い、横軸に電
流信号ID2を、縦軸に空気圧信号AV2をとって測定した
ものである。
【0045】この入出力の特性曲線図から判るように、
電流信号ID2の0〜100%近傍の変化に対して空気圧
信号AV2が0〜1.5Kgf/cm2近傍まで変化して
おり、電流信号ID2による空気圧信号AV2のコントロー
ルが可能であることを示している。
【0046】次に、以上のようなバルブユニット41を
製造する製造方法について図7、図8を用いて説明す
る。図7は図3に示すシリコンチップ49を切り出して
製造する前のウエハ状態を示し、図8は図7に示す単体
部分Aを拡大した状態を示す縦断面図である。
【0047】シリコンウエハ60には、予め、フオトリ
ソグラフイと化学エッチング技術を用いることにより、
複数の排気孔60An(n=整数)(排気孔48に対
応)、空間60Bn(空間49Aに対応)、可動部60
n(可動部54に対応)、絞り部60Dn(絞り部46
に対応)などが作製されている。
【0048】このシリコンウエハ60の上には、鉄、ニ
ッケル、コバルトなどの成分を持つコバール合金などの
磁性体ウエハ61を接合することとなるが、陽極接合法
の場合は、シリコンウエハ60に直接この磁性体ウエハ
61を接合することは出来ない。
【0049】そこで、シリコンウエハ60と磁性体ウエ
ハ61の間に線膨張係数がこれ等と近いガラス、例えば
パイレックスガラス62などを介して陽極接合を行う。
陽極接合に当たっては、先ず、シリコンウエハ60とパ
イレックスガラス62とを陽極接合した後、パイレック
スガラス62にコバール合金を陽極接合する。
【0050】陽極接合は、400°C程度の高温中で、
600V〜1000V程度の電圧を印加してガラスと導
体とを接合するものであるが、シリコン−パイレックス
ガラス−コバール合金は互いに線膨張係数がほぼ一致し
ているので、陽極接合を行っても不具合は生じない。
【0051】このようにしてシリコンウエハ60と、磁
性体ウエハ61と、中間接合材として機能するパイレッ
クスガラス62とを3層状態に接合した3層構造のウエ
ハを一体として形成することが出来る。
【0052】このウエハには複数の調節弁47が一体と
して形成されているので、これを線X1〜X2、線X3
4、線Y1〜Y2、線Y3〜Y4で切り出して、図3に示
すような単体の調節弁47が取り出される。
【0053】なお、図3に示すシリコンウエハ49のサ
イズは大略5mm×5mm、パイレックスガラス55の
厚さは0.5mm、および磁性体ウエハ56は1mm程
度である。
【0054】以上のようにして、シリコンウエハ60の
各部で切り出して複数の調節弁47をチップ単位の工作
を行うことなしに、絞り部46を含めて一括した形とし
て超小形の調節弁47を作ることが出来る。
【0055】なお、今までの説明では、絞り孔46はシ
リコンチップ49と一体のものとして説明したが、給気
圧導入口43と絞り孔46とをなくして、この代わりに
出力口45に絞りを外付けとして配置し、ここに給気圧
Sを供給してそのノズル背圧を空気圧信号AV2として
出力するようにしてもよい。
【0056】このように絞りを外付けの構成にすると、
ゴミによる絞りの詰りがあっても容易に取外して清掃す
ることができるので、メンテナンス性が向上するメリッ
トがある。
【0057】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1、第5請求項に記載された発明に
よれば、バルブユニットとしてシリコンチップをベース
にノズルフラッパとトルクモータとをセットとして一体
に構成したので、全体として小形軽量でかつ安価な電空
変換器とすることができる。
【0058】また、ノズルフラッパの位置関係はシリコ
ンウエハの微細加工の際に調節できるので、従来のよう
なノズルフラッパの面倒な位置調整が不要になり、大幅
にコストを低減した電空変換器が提供できる。
【0059】さらに、シリコンのバルブユニットの可動
部は極めて軽量なので、姿勢変化による出力変動が少な
くなり、共振周波数も高くなるので、振動に強くなり、
全体として入出力特性の良い電空変換器を提供できる。
【0060】第2、第6請求項に記載された発明によれ
ば、シリコンチップをベースにノズルフラッパとトルク
モータとをセットとして一体に構成したので、全体とし
て小形軽量でかつ安価なバルブユニットとすることがで
きる。
【0061】また、ノズルフラッパの位置関係もシリコ
ンウエハの微細加工の際に調節できるので、従来のよう
にノズルフラッパの位置調整が不要になり、大幅にコス
ト低減を実現したバルブユニットとなる。
【0062】さらに、可動部は極めて軽量なので、姿勢
変化による出力変動が少なくなり、共振周波数も高くな
るので、振動に強くなり、全体として良い特性を持つバ
ルブユニットが実現できる。
【0063】第3、第4請求項に記載された発明によれ
ば、シリコンチップにノズルフラッパとトルクモータと
を一体に構成した上に絞りをも一体に構成したので、請
求項1、2の効果に加えてさらに小形化と低価格化の促
進が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すバルブユニットが電空変換器の内部
に組み込まれたときの接続関係を中心とした構成図であ
る。
【図3】図1に示すバルブユニット自体の構成を示す縦
断面図である。
【図4】図3に示すバルブユニットの可動部の構成を示
す平面図である。
【図5】図3に示すバルブユニットの動作を説明する説
明図である。
【図6】図3に示すバルブユニットの特性を示す特性図
である。
【図7】図3に示すシリコンチップを切り出して製造す
る前のウエハ状態を示す斜視図である。
【図8】図7に示す単体部分Aを取り出して拡大した状
態を示す縦断面図である。
【図9】従来の電空変換器の全体の構成を示すブロック
図である。
【図10】図9に示すバルブユニットの構成を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
10、40 電空変換器 11 入力アンプ 12 差動増幅器 13 偏差アンプ 14 トルクモータ 15 ノズルフラッパ 16、41 バルブユニット 17 コントロールリレー 18 圧力センサ 20 永久磁石 23、24 ヨーク 27 可動片 29 カウンタウエイト 30、51 コイル 33 ノズル 34 絞り 43 給気圧導入口 44 排気口 45 出力口 46 絞り孔 47 調節弁 48 排気孔 49 シリコンチップ 50 コア 54 可動部 55 ガラス部材 56 強磁性体ウエハ 60 シリコンウエハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送された電気信号と出力空気圧に比例す
    る帰還信号との偏差信号に対応する空気圧信号をバルブ
    ユニットを介して出力しこの空気圧信号に対応する前記
    出力空気圧を出力する電空変換器において、 前記バルブユニットは、シリコンウエハ中に少なくとも
    排気孔が形成されると共にこの排気孔を閉塞する可動部
    が前記シリコンウエハと一体に形成され、前記可動部に
    は強磁性体ウエハが固着されて前記偏差信号に対応する
    磁場によりこの強磁性体ウエハを吸引して、給気圧が供
    給された絞り部を通過した前記空気圧信号を前記排気孔
    から放出して、前記電気信号に対応する前記出力空気圧
    を得ることを特徴とする電空変換器。
  2. 【請求項2】シリコンウエハ中に少なくとも排気孔が形
    成されると共にこの排気孔を閉塞する可動部が前記シリ
    コンウエハと一体に形成され、前記可動部には強磁性体
    ウエハが固着されて電流信号により発生する磁場により
    この強磁性体ウエハを吸引し、給気圧が供給された絞り
    部を通過した空気圧信号を前記排気孔から放出して、前
    記電流信号に対応する空気圧信号を得ることを特徴とす
    るバルブユニット。
  3. 【請求項3】前記絞り部が前記シリコンウエハ中に一体
    に形成されたことを特徴とする請求項1記載の電空変換
    器。
  4. 【請求項4】前記絞り部が前記シリコンウエハ中に一体
    に形成されたことを特徴とする請求項2記載のバルブユ
    ニット。
  5. 【請求項5】前記強磁性体ウエハに近接対向してC形の
    コアの開口部が配置され、このコアにコイルが巻回さ
    れ、このコイルに前記偏差信号に対応して前記磁場を発
    生させることを特徴とした請求項1記載の電空変換器。
  6. 【請求項6】前記強磁性体ウエハに近接対向してC形の
    コアの開口部が配置され、このコアにコイルが巻回さ
    れ、このコイルに前記電流信号が印加されて前記磁場を
    発生させることを特徴とした請求項2記載のバルブユニ
    ット。
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