JPH11138341A - 切断機のハウジングヨーク落下防止装置 - Google Patents

切断機のハウジングヨーク落下防止装置

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JPH11138341A
JPH11138341A JP30298497A JP30298497A JPH11138341A JP H11138341 A JPH11138341 A JP H11138341A JP 30298497 A JP30298497 A JP 30298497A JP 30298497 A JP30298497 A JP 30298497A JP H11138341 A JPH11138341 A JP H11138341A
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JP
Japan
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housing yoke
yoke
housing
lowering
cutting machine
Prior art date
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Application number
JP30298497A
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English (en)
Inventor
Satoru Suzuki
悟 鈴木
Hiroshi Ichihashi
博司 市橋
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングヨーク上下用シリンダの油圧ホー
スが破損したりあるいはその他の理由によりハウジング
ヨークが異常落下することがないような切断機のハウジ
ングヨーク落下防止装置を提供する。 【解決手段】 ハウジングヨーク39は下降防止部材2
1に沿って上下移動してワークWの切断加工を行うが、
ハウジングヨーク39の異常下降時にはハウジングヨー
ク39に設けられている下降防止部材係止部27が前記
下降防止部材21に係止されてハウジングヨーク39の
異常下降を防止する。すなわち、下降防止部材21の鋸
刃状の係止突起21Aに前記下降防止部材係止部27が
係止されて、ハウジングヨーク39の異常下降を防止す
る。例えば、ハウジングヨーク上下用シリンダ19を駆
動する油圧回路に異常が発生した場合には直列に接合さ
れた係止用油圧シリンダ31も停止するので、ストッパ
27が下降防止部材21に係止されてハウジングヨーク
5の異常下降を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は切断機のハウジン
グヨーク落下防止装置に係り、さらに詳しくは、ハウジ
ングヨークの異常下降を防止するための切断機のハウジ
ングヨーク落下防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図8に示されているような切
断機としての帯鋸盤101においては、ハウジングヨー
ク103の内部に図示省略のモータにより回転駆動され
る駆動ホイール105と、回転自在の従動ホイール10
7が設けられており、ハウジングヨーク103はヒンジ
109を中心として上下に回転自在となっている。前記
駆動ホイール105と従動ホイールとには帯鋸刃BSが
巻回されており、モータにより駆動ホイール105を回
転駆動して帯鋸刃BSを回転走行させ、ハウジングヨー
ク103をバイス装置111により固定されたワークに
対して下降させてワークの切断加工を行う。
【0003】このとき、ハウジングヨーク103の上下
動は、油圧ホース113により供給される作動油で作動
するハウジングヨーク上下用シリンダ115により行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ハウジングヨーク上下用シ
リンダ115を作動させる油圧ホース113が破損した
場合には安全装置が無いためハウジングヨーク103が
落下してしまい、特にワークのセットを行っている場合
には非常に危険であるという問題がある。
【0005】また、油圧のハウジングヨーク上下用シリ
ンダ115以外の駆動装置によりハウジングヨーク10
3を上下動させる切断機の場合には、駆動装置等の故障
によりハウジングヨーク103が突然落下してしまう
と、非常に危険であるという問題がある。
【0006】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、ハウジングヨーク上
下用シリンダの油圧ホースが破損したりあるいはその他
の理由によりハウジングヨークが異常落下することがな
いような切断機のハウジングヨーク落下防止装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の切断機のハウジングヨーク
落下防止装置は、切断工具が回転走行自在に設けられて
いるハウジングヨークをハウジングヨーク上下用シリン
ダにより下降させて機台に固定されているワークの切断
を行う切断機のハウジングヨーク落下防止装置であっ
て、前記切断機の機台に前記ハウジングヨークが昇降す
る方向に沿って設けられた下降防止部材と、前記ハウジ
ングヨークに設けられてこのハウジングヨークの異常下
降時にのみ前記下降防止部材に係止されてハウジングヨ
ークの下降を防止する下降防止部材係止部と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0008】従って、切断工具が回転走行しているハウ
ジングヨークを機台に設けられている下降防止部材に沿
って上下移動してワークの切断加工を行う際に、ハウジ
ングヨークの異常下降時にはハウジングヨークに設けら
れている下降防止部材係止部が前記下降防止部材に係止
されてハウジングヨークの異常下降を防止する。
【0009】請求項2による発明の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置は、請求項1の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置において前記下降防止部材が鋸刃状
の係止突起を有すると共に、前記下降防止部材係止部が
前記ハウジングヨークの異常下降時にのみ前記係止突起
に係止されるストッパを、備えてなることを特徴とする
ものである。
【0010】従って、ハウジングヨークの異常下降時に
は、下降防止部材の鋸刃状の係止突起に前記下降防止部
材係止部のストッパが係止されて、ハウジングヨークの
異常下降を防止する。
【0011】請求項3による発明の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置は、請求項2の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置において前記下降防止部材係止部
が、前記ハウジングヨーク上下用シリンダと直列に接合
された油圧回路により作動して正常時には前記ストッパ
を前記下降防止部材から離反せしめる係止用油圧シリン
ダと、前記ストッパを常時前記下降防止部材側に付勢す
る付勢部材と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0012】従って、下降防止部材係止部の係止用油圧
シリンダは、ハウジングヨーク上下用シリンダと直列に
接合された油圧回路により作動して正常時には前記スト
ッパを前記下降防止部材から離反せしめるが、ハウジン
グヨーク上下用シリンダを駆動する油圧回路に異常が発
生した場合には、係止用油圧シリンダも停止するので、
ストッパが下降防止部材に係止されてハウジングヨーク
の異常下降を防止する。
【0013】請求項4による発明の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置は、切断工具が回転走行自在に設け
られているハウジングヨークを機台に設けられているヒ
ンジを回転中心としてハウジングヨーク上下用シリンダ
により上下に回転させて機台に固定されているワークの
切断を行う切断機のハウジングヨーク落下防止装置であ
って、前記ハウジングヨークの位置変化を検出するハウ
ジングヨーク位置検出手段と、前記ハウジングヨーク上
下用シリンダの上下動を切換える切換弁が上昇位置か下
降位置かを検出するソレノイド位置検出手段と、前記ハ
ウジングヨークの前記ヒンジ回りの回転を許容または防
止する電磁クラッチと、前記ハウジングヨーク位置検出
手段および前記ソレノイド位置検出手段からの信号に基
づいて前記ハウジングヨークの異常下降時にのみ前記電
磁クラッチを「続」状態として前記ハウジングヨークの
回転を防止すべく制御する制御部と、を備えてなること
を特徴とするものである。
【0014】従って、ハウジングヨークをヒンジの回り
に上下方向に回転させてワークを切断する際に、ハウジ
ングヨーク位置検出手段がハウジングヨークの上昇また
は下降を検出し、ソレノイド位置検出手段がハウジング
ヨークを駆動するハウジングヨーク上下用シリンダの切
換弁のソレノイド位置が上昇位置か下降位置かを検出
し、ハウジングヨーク位置検出手段およびソレノイド位
置検出手段からの信号に基づいて制御部がハウジングヨ
ークの異常下降を判断して、異常下降の場合には電磁ク
ラッチを「続」状態にしてハウジングヨークがヒンジの
回りに回転するのを防止することによりハウジングヨー
クの下降を防止する。
【0015】請求項5による発明の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置は、請求項4の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置において、前記制御部が、前記ハウ
ジングヨーク位置検出手段からの信号が下降状態を示す
と共に、前記ソレノイド位置検出手段からの信号が前記
ハウジングヨーク上下用シリンダの下降状態を示してい
ない場合にのみ、前記電磁クラッチを「続」状態とする
ものであること、を特徴とするものである。
【0016】従って、ハウジングヨーク位置検出手段か
らの信号がハウジングヨークが下降していることを示
し、且つソレノイド位置検出手段からの信号がハウジン
グヨーク上下用シリンダが下降状態でないことを示して
いる場合には、制御部はハウジングヨークが異常下降し
ていると判断して電磁クラッチを「続」状態にする。
【0017】請求項6による発明の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置は、請求項4の切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置において前記ハウジングヨークが、
前記ヒンジを回転中心として回転自在に設けられると共
に常時ハウジングヨークの下側に当接すべく付勢され、
ハウジングヨークの異常下降時には前記電磁クラッチに
より回転を阻止されるストッパを、備えてなることを特
徴とするものである。
【0018】従って、ストッパは常時ハウジングヨーク
の下側に当接すべく付勢されており、ハウジングヨーク
が異常下降していると判断された場合には電磁クラッチ
を「続」状態とすることにより前記ストッパの回転を阻
止してハウジングヨークの下降を防止する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1には、切断機のハウジングヨーク落下
防止装置1が示されている。ここで、切断機としての例
えば帯鋸盤3は既に良く知られたものなので詳細な説明
は省略することにする。
【0021】図1において、ハウジングヨーク5の内部
に図示省略のモータにより回転駆動される駆動ホイール
7と、回転自在の従動ホイール9が設けられており、ハ
ウジングヨーク5はヒンジ11を中心として上下に回転
自在となっている。前記駆動ホイール7と従動ホイール
とには切断工具としての帯鋸刃BSが巻回されており、
モータにより駆動ホイール7を回転駆動して帯鋸刃BS
を回転走行させ、機台13に設けられているバイス装置
15により固定されたワークWに対してハウジングヨー
ク5を下降させてワークWの切断加工を行うようになっ
ている。
【0022】このとき、ハウジングヨーク5の上下動
は、ヒンジ11を中心として油圧ホース17により供給
される作動油で作動するハウジングヨーク上下用シリン
ダ19により行われている。
【0023】前記ハウジングヨーク5の先端(図1中右
側端部)には、落下防止装置1が設けられている。図1
を参照するに、前記落下防止装置1では、ヒンジ11を
中心とした部分円弧状の下降防止部材としてのストッパ
プレート21が機台13から上方に延伸して設けられて
いる。なお、前記ストッパプレート21の全体形状は、
ハウジングヨーク5の移動方向に一致するためヒンジ1
1を中心とする円の一部分を成している。従って、ハウ
ジングヨーク5が回転ではなく平行に上下動する場合に
は、ストッパプレート21は直線状のものとなる。
【0024】また、前記ストッパプレート21の外側に
は図2によく示されているように、係止突起21Aが所
定間隔で多数設けられている。この係止突起21Aは上
側がストッパプレート21の法線方向へ直線的になって
おり、下側はゆるやかな曲線的な形状となっている。従
って、ハウジングヨーク5の上昇時にスムーズに上昇で
きるようになっている。
【0025】一方、ハウジングヨーク5には前記ストッ
パプレート21をガイドする例えばガイドローラ23が
回転自在に支承されており、このガイドローラ23によ
って押えられるので前記ストッパプレート21はハウジ
ングヨーク5における一定の位置を通ることになる。
【0026】また、図2を参照するに、前記ハウジング
ヨーク5には、ヒンジ25を中心として下降防止部材係
止部であるストッパ27が回転自在に設けられており、
このストッパ27の一端(図2中上端)は付勢部材であ
るスプリング29により常時引っ張られている。また、
前記ストッパ27の他端(図2中下端)は係止用油圧シ
リンダとしてのストッパ用油圧シリンダ31のピストン
ロッド33の先端に止められている。前記ストッパ用油
圧シリンダ31は油圧ホース35によりハウジングヨー
ク上下用シリンダ19と直列回路で接続されている。
【0027】上記構成により、ストッパ27は常時スプ
リング29により時針方向へ回転してストッパ27の先
端をストッパプレート21に当接せしめようとしている
が、ハウジングヨーク上下用シリンダ19の油圧ホース
17が正常の時にはストッパ用の油圧ホース35にも作
動油が正常に供給されるので、ストッパ27の下端部を
ストッパプレート21から遠ざける(図3参照)。
【0028】一方、ハウジングヨーク上下用シリンダ1
9の油圧ホース17が破損等して作動油が正常にハウジ
ングヨーク上下用シリンダ19に供給されていないとき
は、ハウジングヨーク5はヒンジ11を回転中心として
落下しようとする。このとき、ハウジングヨーク上下用
シリンダ19に作動油を供給する油圧ホース17と直列
に接続されているストッパ用の油圧シリンダ31の力が
なくなるので、ストッパ27はスプリング29の付勢力
によりヒンジ25を回転中心として図2中時針方向に回
転し、ストッパ27の下端部がストッパプレート21の
係止部21Aに係止して(図4参照)ハウジングヨーク
5の落下を防止する。従って、ハウジングヨーク5の上
昇時には、ストッパ27がストッパプレート21の係止
突起21Aに係止されることなくスムーズに上昇するこ
とができる。
【0029】以上の結果から、油圧式のハウジングヨー
ク上下用シリンダ19用の油圧ホース17に破損が生じ
ても、ハウジングヨーク5が落下するのを防止できるの
で、作業の安全を確保することができる。
【0030】なお、上述の例において、ハウジングヨー
ク5の落下速度を検出し、ストッパ27を動作させるよ
うにしても構わない。また、ストッパ27の動作はヒン
ジ方式だけでなく、カム方式,クランプ方式であっても
適用可能である。
【0031】図5には、別の実施の形態の例が示されて
いる。なお、この図5に示されている切断機としての帯
鋸盤37の主要な構成は前述の図1に示されている帯鋸
盤3と同様のものなので、同じ部位には同じ符号を付す
こととして重複する説明は省略する。
【0032】図5および図6を参照するに、この帯鋸盤
37のハウジングヨーク39の回転中心であるヒンジ4
1は固定部材43により回転しないように固定されてお
り、ハウジングヨーク39は前記ヒンジ41に回転自在
の図示省略の軸受を介して回転自在に支持されている。
【0033】前記ヒンジ41には、ハウジングヨーク3
9の回転角度や回転速度等を検出するハウジングヨーク
位置検出手段であるエンコーダ45が設けられており、
ハウジングヨーク39と一体で回転する歯車47(ここ
では扇型で足りる)の回転角度等を検出するようになっ
ている。前記エンコーダ45は制御部49(図7参照)
に接続されている。すなわち、前記歯車47の回転を検
出することにより、ハウジングヨーク39が下降状態か
否かを検出するものである。
【0034】また、前記ヒンジ41には前記制御部49
により制御される電磁クラッチ51が装着されており、
この電磁クラッチ51にはストッパ部材53が設けられ
ている。このストッパ部材53は常時スプリング55に
よりハウジングヨーク39の下面に当接するように付勢
されている。
【0035】従って、電磁クラッチ51が「断」のとき
はストッパ部材53はヒンジ41に対して回転自在であ
るためハウジングヨーク39と一体で上下動するが、電
磁クラッチ51が「続」になったときはヒンジ41に固
定されて停止するので、ハウジングヨーク39が下降す
るのを防止する。
【0036】図7を参照するに、前記制御部49の構成
が示されている。この制御部49では、中央処理装置で
あるCPU57に種々のデータを入力する入力手段59
と、種々の情報を表示する出力手段61が接続されてい
る。また、ハウジングヨーク39のヒンジ41に設けら
れているエンコーダ45およびハウジングヨーク39の
上下移動を切換える切換弁63のソレノイド65がCP
U57に接続されている。ソレノイド65はソレノイド
位置検出手段として、ハウジングヨーク上下用シリンダ
19が下降状態であるか上昇または停止状態であるかを
表す信号を送信している。一方、CPU57にはエンコ
ーダ判断部67、ソレノイド判断部69および電磁クラ
ッチ51に断続指令を発する指令部71が接続されてい
る。
【0037】上記構成により、前記エンコーダ判断部6
7がエンコーダ45からの信号に基づいてハウジングヨ
ーク39が下降しているか否かを判断する。前記ソレノ
イド判断部69では、ソレノイド65がハウジングヨー
ク39の下降を行うべくハウジングヨーク上下用シリン
ダ19の切換弁63を切換えているか否かを判断する。
そして、指令部71では、エンコーダ判断部67により
ハウジングヨーク39が下降状態にあると判断され、且
つソレノイド判断部69によりソレノイド65がハウジ
ングヨーク上下用シリンダ19を下降の状態としていな
いと判断された場合には、ハウジングヨーク5の異常下
降であると判断して電磁クラッチ51に「続」の指令を
出す。電磁クラッチ51が「続」となると、ストッパ部
材53が回転しないヒンジ41と一体化されて停止する
のでハウジングヨーク39の下降を防止する。
【0038】以上の結果から、ソレノイド65の状態か
らハウジングヨーク上下用シリンダ19が下降の状態に
ない場合において、エンコーダ45によりハウジングヨ
ーク39が下降していると判断された場合には、電磁ク
ラッチ51の働きによりストッパ部材53の回転が防止
され、このストッパ部材53によりハウジングヨーク3
9の下降が防止されるので、作業の安全を確保すること
ができる。
【0039】なお、この発明は前述の実施の形態に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述の実
施の形態においては、ヒンジ式の帯鋸盤37について説
明したが、水平降下式の帯鋸盤にも適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる切断機のハウジングヨーク落下防止装置では、ハウ
ジングヨークが機台に設けられている下降防止部材に沿
って上下移動してワークの切断加工を行う際において、
ハウジングヨークの異常下降時にはハウジングヨークに
設けられている下降防止部材係止部が前記下降防止部材
に係止されてハウジングヨークの異常下降を防止するの
で、作業の安全を確保することができる。
【0041】請求項2の発明による切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置では、ハウジングヨークの異常下降
時には、下降防止部材の鋸刃状の係止突起に前記下降防
止部材係止部が係止されて、ハウジングヨークの異常下
降を防止するので、作業の安全を確保することができ
る。
【0042】請求項3の発明による切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置では、下降防止部材係止部の係止用
油圧シリンダはハウジングヨーク上下用シリンダの油圧
回路と直列に接合された油圧回路により作動しており、
正常時には前記ストッパを前記下降防止部材から離反せ
しめるが、ハウジングヨーク上下用シリンダを駆動する
油圧回路に異常が発生した場合には係止用油圧シリンダ
も停止するので、ストッパが下降防止部材に係止されて
ハウジングヨークの異常下降を防止することができる。
【0043】請求項4の発明による切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置では、ハウジングヨークをヒンジの
回りに上下方向に回転させてワークを切断する際に、ハ
ウジングヨーク位置検出手段がハウジングヨークの上昇
または下降を検出し、ソレノイド位置検出手段がハウジ
ングヨークを駆動するハウジングヨーク上下用シリンダ
のソレノイド位置が上昇位置か下降位置かを検出し、ハ
ウジングヨーク位置検出手段およびソレノイド位置検出
手段からの信号に基づいて制御部がハウジングヨークの
異常下降か否かを判断して、異常下降の場合には電磁ク
ラッチを「続」状態にしてハウジングヨークの異常下降
を防止するので、作業の安全を確保することができる。
【0044】請求項5の発明による切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置では、ハウジングヨーク位置検出手
段からの信号がハウジングヨークが下降していることを
示し、且つソレノイド位置検出手段からの信号がハウジ
ングヨーク上下用シリンダが下降状態でないことを示し
ている場合には、制御部はハウジングヨークが異常下降
していると判断して電磁クラッチを「続」としてハウジ
ングヨークの異常下降を防止するので、作業の安全を確
保することができる。
【0045】請求項6の発明による切断機のハウジング
ヨーク落下防止装置では、ストッパは常時ハウジングヨ
ークの下側に当接しており、ハウジングヨークが異常下
降していると判断された場合には電磁クラッチを「続」
とすることによりストッパの回転が防止されてハウジン
グヨークの下降を防止するので、作業の安全を確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る切断機のハウジングヨーク落下
防止装置を示す正面図である。
【図2】切断機のハウジングヨーク落下防止装置の要部
拡大図である。
【図3】正常状態におけるストッパの状態を示す拡大図
である。
【図4】異常下降時にハウジングヨーク落下防止装置が
作用している状態を示す拡大図である。
【図5】この発明に係る切断機のハウジングヨーク落下
防止装置の別の実施の形態を示す正面図である。
【図6】ストッパの取付け状態を示す正面図である。
【図7】制御部の構成を示すブロック構成図である。
【図8】従来より一般的な帯鋸盤を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ハウジングヨーク落下防止装置 3、37 帯鋸盤(切断機) 5、39 ハウジングヨーク 11、41 ヒンジ 13 機台 19 ハウジングヨーク上下用シリンダ 21 ストッパプレート(下降防止部材) 21A 係止突起 27 ストッパ(下降防止部材係止部) 29 スプリング(付勢部材) 31 ストッパ用油圧シリンダ(係止用油圧シリンダ) 45 エンコーダ(ハウジングヨーク位置検出手段) 49 制御部 51 電磁クラッチ 63 切換弁 65 ソレノイド(ソレノイド位置検出手段) BS 鋸刃 W ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断工具が回転走行自在に設けられてい
    るハウジングヨークをハウジングヨーク上下用シリンダ
    により下降させて機台に固定されているワークの切断を
    行う切断機のハウジングヨーク落下防止装置であって、
    前記切断機の機台に前記ハウジングヨークが昇降する方
    向に沿って設けられた下降防止部材と、前記ハウジング
    ヨークに設けられてこのハウジングヨークの異常下降時
    にのみ前記下降防止部材に係止されてハウジングヨーク
    の下降を防止する下降防止部材係止部と、を備えてなる
    ことを特徴とする切断機のハウジングヨーク落下防止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記下降防止部材が鋸刃状の係止突起を
    有すると共に、前記下降防止部材係止部が前記ハウジン
    グヨークの異常下降時にのみ前記係止突起に係止される
    ストッパを、備えてなることを特徴とする請求項1記載
    の切断機のハウジングヨーク落下防止装置。
  3. 【請求項3】 前記下降防止部材係止部が、前記ハウジ
    ングヨーク上下用シリンダと直列に接合された油圧回路
    により作動して正常時には前記ストッパを前記下降防止
    部材から離反せしめる係止用油圧シリンダと、前記スト
    ッパを常時前記下降防止部材側に付勢する付勢部材と、
    を備えてなることを特徴とする請求項2記載の切断機の
    ハウジングヨーク落下防止装置。
  4. 【請求項4】 切断工具が回転走行自在に設けられてい
    るハウジングヨークを機台に設けられているヒンジを回
    転中心としてハウジングヨーク上下用シリンダにより上
    下に回転させて機台に固定されているワークの切断を行
    う切断機のハウジングヨーク落下防止装置であって、前
    記ハウジングヨークの位置変化を検出するハウジングヨ
    ーク位置検出手段と、前記ハウジングヨーク上下用シリ
    ンダの上下動を切換える切換弁が上昇位置か下降位置か
    を検出するソレノイド位置検出手段と、前記ハウジング
    ヨークの前記ヒンジ回りの回転を許容または防止する電
    磁クラッチと、前記ハウジングヨーク位置検出手段およ
    び前記ソレノイド位置検出手段からの信号に基づいて前
    記ハウジングヨークの異常下降時にのみ前記電磁クラッ
    チを「続」状態として前記ハウジングヨークの回転を防
    止すべく制御する制御部と、を備えてなることを特徴と
    する切断機のハウジングヨーク落下防止装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部が、前記ハウジングヨーク位
    置検出手段からの信号が下降状態を示すと共に、前記ソ
    レノイド位置検出手段からの信号が前記ハウジングヨー
    ク上下用シリンダの下降状態を示していない場合にの
    み、前記電磁クラッチを「続」状態とするものであるこ
    と、を特徴とする請求項4記載の切断機のハウジングヨ
    ーク落下防止装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒンジを回転中心として回転自在に
    設けられると共に常時ハウジングヨークの下側に当接す
    べく付勢され、ハウジングヨークの異常下降時には前記
    電磁クラッチにより回転を阻止されるストッパを、備え
    てなることを特徴とする請求項4記載の切断機のハウジ
    ングヨーク落下防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008142879A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Nippon Koki Center:Kk 手動式切断装置
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