JPH11138307A - バイト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩耗して使用不能となったバイト刃先部の再
研磨が、熟練を要せず短時間で出来るバイトである。 【構成】 バイトの刃先部が、１、２、３のような、複
数段の任意のすくい角を付けた刃に加工されていること
を特徴とするバイト。これにより、刃が摩耗して使用不
能となったときには、先端の段から削り落とすだけで、
新しい刃が複数回使用出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 この発明は、旋盤などの切削加
工に用いるバイトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来のバイトは、図２に示すように、
使用時に７、８、９、１０の４面をバイト研磨機などで
研磨し、刃が摩耗して使用不能となった時には、再び同
様の４面を研磨する操作を繰り返して使用していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 従来法であると、再
研磨時には必ず図２の７、８、９、１０の４面を研磨す
る必要があるため、研磨時間と共に熟練を要した。

【０００４】

【問題を解決するための手段】 この発明は上記問題を
解決するため、図１に示すように、最初にバイトの先端
部に１、２、３のような任意のすくい角を付けた複数段
の刃を加工しておき、１段目の刃が摩耗して使用不能に
なったら、その刃部を削り落として２段目を使い、同様
に、複数回の削り落としにより、新しい刃が複数回使用
できるようにしたものである。

【０００５】

【作用】 これにより、刃が使用不能になったら、その
刃部の削り落としを繰り返すだけで、熟練を要せず、短
時間で新しい刃が複数回使用できる。

【０００６】

【実施例】 図１示すように、バイト研磨機を用いて超
硬突切バイト先端部の１、２、３、４、５、６の６面を
研磨し、３段の刃を加工する。最初に１段目の刃１を使
って材料を切削、切断する。刃が摩耗して切れ味が悪く
なり、使用不能となったならば、バイト研磨機で１段目
の刃１を削り落とし、次に２段目の刃２を使用する。使
用不能になったら同様に２を削り落とし、３段目の刃３
を使用する。

【０００７】

【発明の効果】 以上のような本発明により、従来、熟
練と共に時間を要したバイトの研磨が、短時間で行える
ようになった。また、すくい角も任意に変えられるた
め、角度を大きくすることでバイトの切削性が向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のバイトの斜視図である。

【図２】 従来のバイトの斜視図である。

【符号の説明】

１ １段目の刃の平面 ２ ２段目の刃の平
面 ３ ３段目の刃の平面 ４ 刃先部の正面 ５ 刃先部の右側面 ６ 刃先部の左側面 ７ 刃先部の平面 ８ 刃先部の正面 ９ 刃先部の右側面 １０ 刃先部の左側面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バイト先端の刃先部を、任意のすくい角
   を付けた複数段の刃に加工しておくことで、刃が摩耗し
   て使用不能となった時には、先端の段から順番に削り落
   とすだけで、新しい刃が複数回使用できることを特徴と
   したバイト。