JPH11138208A - 熱間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法 - Google Patents
熱間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法Info
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- JPH11138208A JPH11138208A JP30713697A JP30713697A JPH11138208A JP H11138208 A JPH11138208 A JP H11138208A JP 30713697 A JP30713697 A JP 30713697A JP 30713697 A JP30713697 A JP 30713697A JP H11138208 A JPH11138208 A JP H11138208A
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Abstract
た熱間圧延設備列において、熱間圧延の際に被圧延材の
表面に生成される酸化スケールの付着による、加熱装置
のインダクターコイルの損傷を防止する熱間圧延設備列
及び熱延鋼帯の圧延方法を提供する。 【解決手段】スラブを粗圧延して粗バー2とする粗圧延
機1と、粗バー2を仕上圧延して熱延鋼帯とする仕上圧
延機5とを備えた熱間圧延設備列において、粗圧延機1
と仕上圧延機5の間に、粗バー2表面の酸化スケールを
除去するデスケーリング装置3と、粗バー2を幅方向全
体にわたって加熱するソレノイド型誘導加熱装置4を、
順に設置してなることを特徴とする熱間圧延設備列。
Description
るための熱間圧延設備列、およびそれを用いた熱延鋼帯
の圧延方法に関する。
温度が長手方向、幅方向に均一な分布となること、およ
び、仕上圧延負荷を小さくすることが重要である。そこ
で、粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装置を設置して、
粗バーをオンラインで所定温度に加熱する技術が提案さ
れている。
8号公報がある。実開平6−508号公報は、粗圧延機
と仕上圧延機の間に備えた、粗バーを幅方向全体にわた
って加熱できるソレノイド型誘導加熱装置と、粗バーの
端部を加熱するエッジヒーターで、粗バーに所定の温度
分布を与えるというものである。
6−508号公報には次に述べるような問題がある。熱
間圧延は1000℃前後の高温で行われるため、被圧延
材の表面には絶えずスケールが生成している。鋼の場
合、スケールは主にウスタイ卜(FeO)、マグネタイ
卜(Fe3 O4 )、へマタイ卜(Fe2 O3 )からなる
が、酸化されずに残った地鉄も存在している。
ジヒーターを通過している途中で、スケールがはがれ落
ちて、インダクターに付着すると問題が起こる。すなわ
ち、インダクターコイルに電流が流れるとスケールにも
誘導電流が流れ、ジュール発熱によってスケールが高温
となり、インダクターを損傷することになってしまう。
本発明の目的は、粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装
置を設置した熱間圧延設備列において、熱間圧延の際に
被圧延材の表面に生成される酸化スケールの付着によ
る、加熱装置のインダクターコイルの損傷を防止する熱
間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法を提供することに
ある。
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の設備列は、スラブを粗圧延して粗バーと
する粗圧延機と、粗バーを仕上圧延して熱延鋼帯とする
仕上圧延機とを備えた熱間圧延設備列において、 粗圧
延機と仕上圧延機の間に、粗バー表面の酸化スケール
(以下、スケールと略称)を除去するデスケーリング装
置と、粗バーを幅方向全体にわたって加熱するソレノイ
ド型誘導加熱装置を、順に設置してなることを特徴とす
る熱間圧延設備列である。
ング装置が、スケールを機械的に除去するデスケーリン
グ装置であることを特徴とする、上記(1)に記載の熱
間圧延設備列である。
ング装置が、粗バーにガスを吹き付けてスケールを除去
するデスケーリング装置であることを特徴とする、上記
(1)に記載の熱間圧延設備列である。
前記仕上圧延機の間に、スケールを機械的に除去するデ
スケーリング装置と、粗バーにガスを吹き付けてスケー
ルを除去するデスケーリング装置と、ソレノイド型誘導
加熱装置を、順に設置してなることを特徴とする熱間圧
延設備列である。
(4)のいずれかに記載の熱間圧延設備列を用いて、ス
ラブを粗圧延して粗バーとなし、粗バー表面のスケール
を、デスケーリング装置を用いて除去した後、ソレノイ
ド型誘導加熱装置で粗バーを加熱し、さらに仕上圧延し
て熱延鋼帯とすることを特徴とする、熱延鋼帯の圧延方
法である。
延機の間に加熱装置を設置した熱間圧延設備列におい
て、熱間圧延の際に被圧延材の表面に生成される酸化ス
ケールの付着による、加熱装置のインダクターコイルの
損傷を防止する熱間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法
を得るため、鋭意研究を重ねた。
粗バーのスケールを除去するデスケーリング装置(機械
的方式または/かつガス吹付け方式)、およびソレノイ
ド型誘導加熱装置を、粗圧延機、デスケーリング装置、
ソレノイド型誘導加熱装置、仕上圧延機の順に備えた熱
間圧延設備列を用いて、粗バーのスケールをデスケーリ
ング装置で除去した後、ソレノイド型誘導加熱装置で粗
バーを所定の温度まで加熱するようにして、上記の課題
を解決する熱間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法を見
出し、本発明を完成させた。
る。図1は本発明の熱間圧延設備列を示す概略側面図で
ある。所定温度のスラブは、粗圧延機1で粗圧延されて
粗バー2となる。粗バー2はデスケーリング装置3で表
面のスケールを除去された後、ソレノイド型誘導加熱装
置4で所定の温度まで昇温されて、仕上圧延機5で仕上
圧延されて熱延鋼帯となる。
吹き付けてスケールを除去する方式、機械的にスケール
を除去する方式、および、ガスを吹き付けてスケールを
除去する方式の3種類が考えられるが、以下に論じる各
々の方式の長短から、本発明では、機械的にスケールを
除去する方式、およびガスを吹き付けてスケールを除去
する方式のデスケーリング装置3を採用する。
する方式 粗バー2の表面に高圧水を吹き付け、衝突圧と熱応力に
よつてスケールを除去する方法である。3つの方式の中
では、最も強力であるが、水との接触で粗バー2が失う
熱量が大きい。また、吹き付けた水の一部が、ソレノイ
ド型誘導加熱装置4の中に入ると問題である。従って、
本発明のデスケーリング装置3としては好ましくない。
ールを除去する方法である。完全なスケールの除去は困
難だが、本発明では、はがれかけているスケールが除去
できれば十分なので、本発明のデスケーリング装置3と
して用いることができる。
る方式 粗バー2の表面にノズル7からガスを噴射して、スケー
ルを除去する方法である。スケールを剥離させる能力は
小さいが、上記(2)の方式と同様の理由で、本発明の
デスケーリング装置3に採用することができる。ガスと
しては、粗バー2の表面を酸化させない窒素ガスなどが
望ましいが、取り扱いが難しく高価である。空気を用い
れば、コストがかからず取り扱いに注意する必要はな
い。粗バー2の表面は若干酸化されるものの、ノズル7
とソレノイド型誘導加熱装置4の距離が短ければ、スケ
ールの生成はごくわずかな量でほとんど問題はない。
装置3としては、図2に示すような、機械的にスケール
を除去するワイヤーブラシ6や、図3に示すような、ガ
スを吹き付けてスケールを除去するノズル7が考えられ
る。図4のように、ワイヤーブラシ6の後ろにノズル7
をつけるデスケーリング方法は、ワイヤーブラシ6でい
ったん掻き落とされたスケールが粗バー2の上面などに
付着しても、ノズル7からのガスの吹き付けで除去され
るため、より確実である。
のスケールをデスケーリング装置3で除去した後、ソレ
ノイド型誘導加熱装置4で粗バー2を所定の温度まで加
熱し、仕上圧延して長手方向に材質の均一な熱延鋼帯を
製造することができ、かつ、長期の使用においてもソレ
ノイド型誘導加熱装置のインダクターコイルの損傷がほ
とんどなくなる。
ノイド型誘導加熱装置4に限定しているが、卜ランスバ
ース型誘導加熱装置やエッジヒーターなどの、ほかの形
式の加熱装置に対しても、本発明が有効であることは明
らかである。以下に本発明の実施例を挙げ、本発明の効
果を立証する。
示すように、ソレノイド型誘導加熱装置4の直前にワイ
ヤーブラシ6と、衝突圧5kgf/cm2 、流量密度
0.001リットル/cm2 で空気を吹き出すノズル7
を備える。ソレノイド型誘導加熱装置4のインダクター
コイルの内側は、厚さ20mmの耐火物で覆われてお
リ、インダクターコイルの損傷を防止する構造となって
いる。
にて1200〜1280℃に加熱した、厚さ230〜2
50mm、幅600〜1700mm、長さ5,000〜
10,000mmの鋼スラブを、粗圧延にて厚さ30〜
50mmの粗バー2となし、粗バー2をソレノイド型誘
導加熱装置4にて所定の温度まで加熱した後、仕上圧延
して厚さ1.2〜8.0mmの熱延鋼帯とする。ソレノ
イド型誘導加熱装置4を通過するときの、粗バー2の搬
送速度は20〜70mpmである。
レノイド型誘導加熱装置4の直前でデスケーリングを行
っていなかったときは、インダクターコイル内側の耐火
物の損傷が著しく、3ヶ月に1回程度の頻繁な交換が必
要であったが、本発明の実施により、1年に1回の定期
的な交換で十分となり、メンテナンス費用が低減した。
を特定することにより、ソレノイド型誘導加熱装置のイ
ンダクターコイルの損傷が著しく減少し、メンテナンス
費用が低減する。
装置の構成を示す概略側面図。
(機械的方式)の概要を示す図。
(ガス吹付け方式)の概要を示す図。
(機械的方式かつガス吹付け方式)の概要を示す図。
4…ソレノイド型誘導加熱装置、5…仕上圧延機、6…
ワイヤーブラシ、7…ノズル。
Claims (5)
- 【請求項1】 スラブを粗圧延して粗バーとする粗圧延
機と、粗バーを仕上圧延して熱延鋼帯とする仕上圧延機
とを備えた熱間圧延設備列において、 粗圧延機と仕上圧延機の間に、粗バー表面の酸化スケー
ルを除去するデスケーリング装置と、粗バーを幅方向全
体にわたって加熱するソレノイド型誘導加熱装置を、順
に設置してなることを特徴とする熱間圧延設備列。 - 【請求項2】 前記デスケーリング装置が、酸化スケー
ルを機械的に除去するデスケーリング装置であることを
特徴とする、請求項1に記載の熱間圧延設備列。 - 【請求項3】 前記デスケーリング装置が、粗バーにガ
スを吹き付けて酸化スケールを除去するデスケーリング
装置であることを特徴とする、請求項1に記載の熱間圧
延設備列。 - 【請求項4】 前記粗圧延機と前記仕上圧延機の間に、
酸化スケールを機械的に除去するデスケーリング装置
と、粗バーにガスを吹き付けて酸化スケールを除去する
デスケーリング装置と、ソレノイド型誘導加熱装置を、
順に設置してなることを特徴とする熱間圧延設備列。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の熱間
圧延設備列を用いて、スラブを粗圧延して粗バーとな
し、粗バー表面の酸化スケールを、デスケーリング装置
を用いて除去した後、ソレノイド型誘導加熱装置で粗バ
ーを加熱し、さらに仕上圧延して熱延鋼帯とすることを
特徴とする、熱延鋼帯の圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30713697A JP4221766B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 熱間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30713697A JP4221766B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 熱間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138208A true JPH11138208A (ja) | 1999-05-25 |
JP4221766B2 JP4221766B2 (ja) | 2009-02-12 |
Family
ID=17965474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30713697A Expired - Lifetime JP4221766B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 熱間圧延設備列及び熱延鋼帯の圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4221766B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103212588A (zh) * | 2013-05-02 | 2013-07-24 | 武汉钢铁(集团)公司 | 减少热轧碳锰钢皮下夹渣缺陷的方法 |
JP2013255943A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Jfe Steel Corp | 鋼片の加熱炉抽出温度予測方法 |
CN114850271A (zh) * | 2022-03-10 | 2022-08-05 | 河钢股份有限公司 | 镀层热成形钢去除表面氧化层的方法以及热成形方法 |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP30713697A patent/JP4221766B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013255943A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Jfe Steel Corp | 鋼片の加熱炉抽出温度予測方法 |
CN103212588A (zh) * | 2013-05-02 | 2013-07-24 | 武汉钢铁(集团)公司 | 减少热轧碳锰钢皮下夹渣缺陷的方法 |
CN114850271A (zh) * | 2022-03-10 | 2022-08-05 | 河钢股份有限公司 | 镀层热成形钢去除表面氧化层的方法以及热成形方法 |
CN114850271B (zh) * | 2022-03-10 | 2024-03-22 | 河钢股份有限公司 | 镀层热成形钢去除表面氧化层的方法以及热成形方法 |
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