JPH1113805A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH1113805A
JPH1113805A JP17233697A JP17233697A JPH1113805A JP H1113805 A JPH1113805 A JP H1113805A JP 17233697 A JP17233697 A JP 17233697A JP 17233697 A JP17233697 A JP 17233697A JP H1113805 A JPH1113805 A JP H1113805A
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JP
Japan
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cylindrical portion
peripheral surface
rubber elastic
elastic body
cylindrical
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Application number
JP17233697A
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English (en)
Inventor
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Takehiko Taguchi
武彦 田口
Yuichi Ogawa
雄一 小川
Sadao Kokubo
貞男 小久保
Masatoshi Enomoto
正敏 榎本
Shunta Shioda
俊太 潮田
Masaharu Tochigi
雅晴 栃木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属部材どうしの圧入構造を廃止し、製造の容
易化及びコストの低減化を図り得る防振装置を提供す
る。 【解決手段】内筒金具1と、桿状部21及び桿状部21
の一端に一体形成され内筒金具1の外側に距離を隔てて
略同軸状に配置された筒状部25からなるアルミニウム
合金製の外側部材2と、外側部材2の筒状部25の内周
面と内筒金具1の外周面に加硫接着され両者を一体的に
連結するゴム弾性体3とからなり、筒状部25は、少な
くともゴム弾性体3の接着された部位に絞り加工を施す
ことにより径方向内方に圧縮変形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
サスペンションブッシュやエンジンマウント、ボディマ
ウント、デフマウント等として好適に用いられる防振装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のサスペンショ
ンアームの連結部に防振連結装置として用いられるサス
ペンションブッシュが知られている。このブッシュは、
図12に示すように、パイプ状の内筒金具101と、内
筒金具101の外側に距離を隔てて略同軸的に配置され
た外筒金具102と、内筒金具101の外周面と外筒金
具102の内周面に加硫接着され両者を一体的に連結す
る略円筒状のゴム弾性体103とからなる。
【0003】このブッシュは、ゴム弾性体103の特性
や耐久性を考慮して、図13に示すように、外筒金具1
02に絞り加工を施して径方向内方に圧縮変形させた
後、図14に示すように、サスペンションアーム104
の一端に設けられた装着孔141の内周面に対して外筒
金具102を圧入することにより嵌合固定される。そし
て、内筒金具101の内孔に他方の連結アーム等の取付
軸部をボルト締め等により嵌合固定することによって取
付けられ、使用に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ブッシュは、外筒金具102がサスペンションアーム1
04の装着孔141に圧入により嵌合固定されるため、
外筒金具102の外径寸法は高い精度が要求される。し
かし、圧入作業の前に絞り加工が施された外筒金具10
2は、満足できる寸法精度を得ることが困難であるた
め、絞り加工を施してそのまま用いると、圧入作業性及
び圧入固定強度を充分にかつ安定して確保することは困
難である。
【0005】即ち、装着孔141の内径寸法に対して外
筒金具102の外径寸法が、周方向全周に亘って又は部
分的に小さすぎると、圧入時にカジリ等が生じて圧入が
極めて困難となる。一方、装着孔141の内径寸法に対
して外筒金具102の外径寸法が、周方向全周に亘って
又は部分的に大きすぎると、充分な圧入固定強度を確保
することが困難となる。
【0006】そこで、従来では、絞り加工を施した外筒
金具102に対して、更に研摩加工等を施すことにより
必要な寸法精度を確保していたが、このような特別な加
工のために特別な工程や設備が必要となるため、製造が
面倒となり大幅なコストアップを招くという問題があっ
た。本発明は上記問題に鑑み案出されたものであり、金
属部材どうしの圧入構造を廃止し、製造の容易化及びコ
ストの低減化を図り得る防振装置を提供することを解決
すべき課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、軸部材と、該軸部材の外側に距離を
隔てて略同軸状に配置された筒状部を有するアルミニウ
ム合金製の外側部材と、該外側部材の前記筒状部の内周
面と前記軸部材の外周面に加硫接着され、両者を一体的
に連結するゴム弾性体と、からなり、前記筒状部は、少
なくとも前記ゴム弾性体の接着された部位が径方向内方
に圧縮変形されているという手段を採用している。
【0008】この手段によれば、ゴム弾性体の外周面が
筒状部の内周面に直接加硫接着され、その筒状部が径方
向内方に圧縮変形されている構造であるため、従来の外
筒金具に相当する部材を廃止することができ、製造が極
めて容易になり、コストの大幅な低減化が可能となる。
また、従来行われていた外筒金具の圧入工程をも廃止す
ることができるため、研磨加工等の特別な加工工程やそ
れに伴う特別な設備等を必要としなくなり、これによっ
ても製造が極めて容易になり、コストの大幅な低減化が
可能となる。また、筒状部は、圧縮変形されるのみで圧
入工程を伴わないため、筒状部の高い寸法精度の要求を
緩和することができる。
【0009】なお、外側部材は、伸び性に優れ、かつ高
強度であるアルミニウム合金製のものが用いられる。こ
の外側部材は、例えば押出成形や真空ダイキャスト成形
等により形成したものを用いることができる。また、外
側部材の筒状部を圧縮変形させる手段としては、従来よ
り公知のダイスにより構成される絞り治具等を用いるこ
とができる。
【0010】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において、前記筒状部の内周面の少なくとも
前記ゴム弾性体が接着される面に、それぞれ軸方向に連
続して延び周方向に交互に配置された凹部及び凸部を有
するというという手段を採用している。この手段によれ
ば、凹部と凸部によって筒状部内周面の表面積、即ちゴ
ム弾性体の接着面積が増大されていること等から、特別
な粗面化処理等を施すことなく、筒状部に対するゴム弾
性体の接着強度を有利に確保することができる。
【0011】なお、これら凹部及び凸部は、請求項3に
記載されているように、0.3〜1.0mmの高低差
で、周方向に0.5〜2.0mmの間隔で交互に形成さ
れていることが好ましい。また、凹部及び凸部の具体的
形状は特に限定されるものではないが、凹部及び凸部を
含む筒状部の内周面が、周方向において連続した曲面を
有する波形状に形成されているのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係る防振装置として
のサスペンションアームの平面図であり、図2は図1の
II−II線に沿う部分の断面図であり、図3はその防振装
置の外側部材の要部の平面図である。
【0013】本実施形態の防振装置は、本発明をサスペ
ンションアームに具現化したものであって、軸部材とし
ての内筒金具1と、内筒金具1の外側に距離を隔てて略
同軸状に配置された筒状部25を有する外側部材として
のアーム部材2と、筒状部25の内周面と内筒金具1の
外周面に加硫接着され、両者を一体的に連結するゴム弾
性体3とから構成されている。
【0014】内筒金具1は、鋼鉄により円筒状に形成さ
れている。アーム部材2は、桿状部21と、桿状部21
の一端に一体形成された筒状部25とからなり、押出成
形により形成されたアルミニウム合金製のものである。
筒状部25は、内筒金具1の外周径よりも大きな所定の
内周径を有する略円筒形状に形成されている。この筒状
部25の内周面には、図3に示すように、軸方向に連続
して延びる凹部26及び凸部27が周方向に交互に設け
られており、その断面形状が波形状となっている。凹部
26と凸部27は、0.3〜1.0mmの高低差を有
し、0.5〜2.0mmの間隔で設けられている。な
お、桿状部21の適宜箇所には、筒状部25の軸方向に
沿って貫通する肉抜部22が軽量化のために設けられて
いる。
【0015】ゴム弾性体3は、アーム部材2の筒状部2
5に内筒金具1を挿通してゴム成形型内にセットし、そ
れら筒状部25と内筒金具1との間で加硫成形すること
により円筒状に形成されている。これにより、ゴム弾性
体3の外周面が筒状部25の内周面に加硫接着され、ゴ
ム弾性体3の内周面が内筒金具1の外周面に加硫接着さ
れている。なお、筒状部25の内周面には凹部及び凸部
が設けられていることから、ゴム弾性体3の外周面は筒
状部25の内周面に強固に接着されている。
【0016】そして、本実施形態の防振装置は、ゴム弾
性体3が内筒金具1及びアーム部材2とともに加硫成形
により一体に形成された後、筒状部25に対して絞り加
工が施されることにより、筒状部25が径方向内方に圧
縮変形されている。筒状部25の絞り加工は、例えば図
4に示すように、筒状部25の外側の桿状部21を除く
部分に配置され周方向に12分割された分割体10aで
構成されるダイス10を用いて行われる。このダイス1
0は、各分割体10aが求心方向に同期して進退動する
ように設けられており、ダイス10の内周面には、絞り
後の筒状部25の外周面形状に対応した形状の作用面が
各分割体10aにより協働して形成されるようになって
いる。
【0017】このダイス10により絞り加工が施された
筒状部25は、約2〜5%の縮径率で径方向内方に圧縮
変形されている。このとき、筒状部25と内筒金具1の
間にあるゴム弾性体3は、筒状部25の縮径に伴って圧
縮されつつ弾性変形し、その状態が維持されることか
ら、耐久性の向上が図られる。以上のように構成された
本実施形態の防振装置は、自動車のサスペンションアー
ムとして使用され、他の連結アームの取付軸部が内筒金
具1の内孔に例えばボルト締め等により嵌合固定される
ことによって連結される。これにより、両アーム間に生
じる振動はゴム弾性体3の弾性作用より吸収される。
【0018】以上のように、本実施形態の防振装置によ
れば、ゴム弾性体3の外周面がアーム部材2の筒状部2
5の内周面に加硫接着され、その筒状部25が径方向内
方に圧縮変形されている構造であるため、従来の外筒金
具に相当する部材を廃止することができ、製造が極めて
容易になり、コストの大幅な低減化が可能となる。ま
た、従来行われていた外筒金具の圧入工程をも廃止する
ことができるため、研磨加工等の特別な加工工程やそれ
に伴う特別な設備等を必要としなくなり、これによって
もコストの大幅な低減化が可能となる。
【0019】さらに、本実施形態の防振装置は、筒状部
25が径方向内方に圧縮変形されるのみで圧入工程を伴
わないため、筒状部25の高い寸法精度の要求を緩和す
ることができる。そして、本実施形態の防振装置は、筒
状部25の内周面のゴム弾性体3が接着される面に、そ
れぞれ軸方向に連続して延び周方向に交互に配置された
凹部26及び凸部27が設けられているため、ゴム弾性
体3の接着面積が増大されていること等から、特別な粗
面化処理等を施すことなく、筒状部25に対するゴム弾
性体3の接着強度を有利に確保することができる。
【0020】〔実施形態2〕図5は本実施形態に係る防
振装置としてのエンジンマウントの正面図であり、図6
は図5のVI−O−VI線に沿う部分の断面図であり、図7
は本実施形態に係る防振装置の外側部材の正面図であ
る。本実施形態の防振装置は、本発明をエンジンマウン
トに具現化したものであって、軸部材としての内筒金具
4と、内筒金具4の外側に距離を隔てて略同軸状に配置
された筒状部51を有する外側部材5と、筒状部51の
内周面と内筒金具4の外周面に加硫接着され、両者を一
体的に連結するゴム弾性体6とから構成されている。
【0021】内筒金具4は、鋼鉄により円筒状に形成さ
れている。外側部材5は、略長円筒状に形成された筒状
部51と、筒状部51の一方の長径部側外周面から外方
に突出して一体形成された取付座部55とからなり、押
出成形により形成されたアルミニウム合金製のものであ
る。筒状部51は、内筒金具4よりも軸方向長さが少し
短く、内筒金具4の外周径よりも大きな所定の内周径を
有する長円筒形状に形成されている。
【0022】この筒状部51の内周面には、図7に示す
ように、上記実施例1の場合と同様に、軸方向に連続し
て延びる凹部52及び凸部53が周方向に交互に設けら
れており、その断面形状が波形状となっている。なお、
取付座部55の取付面56には、外側部材5を車体側又
はエンジン側にボルト等により取付けるためのねじ穴5
7が設けられている。
【0023】ゴム弾性体6は、外側部材5の筒状部51
に内筒金具4を挿通してゴム成形型内にセットし、筒状
部51と内筒金具4との間で加硫成形することにより略
円筒状に形成されている。これにより、ゴム弾性体6の
外周面が筒状部51の内周面に加硫接着され、ゴム弾性
体6の内周面が内筒金具4の外周面に加硫接着されてい
る。なお、筒状部51の内周面には凹部52及び凸部5
3が設けられていることから、ゴム弾性体6の外周面は
筒状部51の内周面に強固に接着されている。また、こ
のゴム弾性体6には、内筒金具4を間に挟んだ主振動入
力方向(取付面57の垂線に対して約12°傾いた矢印
a方向)の両側位置に、軸方向に貫通する空洞部61、
62が設けられている。
【0024】そして、本実施形態の防振装置の場合に
も、ゴム弾性体6が内筒金具4及び外側部材5とともに
加硫成形により一体に形成された後、筒状部51に対し
て絞り加工が施されることにより、筒状部51が径方向
内方に圧縮変形されている。即ち、この筒状部51の絞
り加工は、図8に示すように、取付座部55の取付面5
6の部分と、これに対向する筒状部51の外側の外周面
の部分とにそれぞれ当接する状態に固定ダイス40a、
40aを配置しておき、筒状部51の主振動入力方向
(矢印a方向)と直交する方向(矢印b方向)の両側位
置に配置した可動ダイス40b、40bを内側方向に移
動させることにより行われる。
【0025】これにより、筒状部51の主振動入力方向
(矢印a方向)と直交する方向(矢印b方向)の両側部
分が径方向内方に圧縮変形される。また、このとき、筒
状部51と内筒金具4の間にあるゴム弾性体6は、筒状
部51の縮径に伴って圧縮されつつ弾性変形し、その状
態が維持されることから、耐久性の向上が図られる。以
上のように構成された本実施形態の防振装置は、自動車
のエンジンマウントとして使用され、例えば外側部材5
の取付座部55を取付ねじ等により車体側に固定し、内
筒金具4の内孔にパワーユニット側の取付軸部をボルト
締め等により固定することによって取付けられる。これ
により、パワーユニットが車体に対して防振支持乃至は
防振連結され、両者間に生じる振動はゴム弾性体6の弾
性作用より吸収される。
【0026】以上のように、本実施形態の防振装置によ
れば、ゴム弾性体6の外周面が外側部材5の筒状部51
の内周面に加硫接着され、その筒状部51が径方向内方
に圧縮変形されている構造であるため、上記実施形態1
の場合と同様に、従来の外筒金具に相当する部材を廃止
することができ、かつその圧入工程をも廃止することが
できることから、製造の容易化やコストの大幅な低減化
が可能になるとともに、筒状部51の高い寸法精度の要
求を緩和することができる。
【0027】また、本実施形態の防振装置の場合にも、
筒状部51の内周面のゴム弾性体6が接着される面に、
それぞれ軸方向に連続して延び周方向に交互に配置され
た凹部52及び凸部53が設けられているため、筒状部
51に対するゴム弾性体6の接着強度を有利に確保する
ことができる。 〔実施形態3〕図9は本実施形態に係る防振装置として
のエンジンマウントの正面図であり、図10は図9のX
−X線矢視断面図であり、図11は本実施形態に係る防
振装置の外側部材の正面図である。
【0028】本実施形態の防振装置は、本発明をエンジ
ンマウントに具現化したものであって、軸部材としての
内筒金具7と、内筒金具7の外側に距離を隔てて略同軸
状に配置された筒状部81を有する外側部材8と、筒状
部81の内周面と内筒金具7の外周面に加硫接着され、
両者を一体的に連結するゴム弾性体9とからなり、外側
部材8及びゴム弾性体9の構造が上記実施形態2のエン
ジンマウントと異なる。
【0029】本実施形態の外側部材8は、略長円筒状に
形成された筒状部81と、筒状部81の一方の短径部側
外周面から外方に突出して一体形成された取付座部85
とからなり、真空ダイキャスト成形により形成されたア
ルミニウム合金製のものである。筒状部81は、内筒金
具7よりも軸方向長さが少し短く、内筒金具7の外周径
よりも大きな所定の内周径を有する長円筒形状に形成さ
れている。
【0030】この筒状部81の取付座部85側の短径部
の内周面は、図11に示すように、予め平面状に形成さ
れていてその部分81aが厚肉となるように形成されて
いる。なお、筒状部81の内周面の全域には、上記実施
形態2の場合と同様に、軸方向に連続して延びる凹部8
2及び凸部83が周方向に交互に設けられており、その
断面形状が波形状となっている。また、取付座部85に
は、外側部材8を車体側又はパワーユニット側にボルト
等により取付けるためのねじ穴87が設けられている。
【0031】ゴム弾性体9は、上記実施形態2の場合と
同様に、外側部材8及び内筒金具7をゴム成形型内にセ
ットし、筒状部81と内筒金具7との間で加硫成形する
ことにより略円筒状に形成されている。これにより、筒
状部81の内周面には凹部82及び凸部83が設けられ
ていることから、ゴム弾性体9の外周面は筒状部81の
内周面に強固に加硫接着されている。また、このゴム弾
性体9の内筒金具7を間に挟んだ主振動入力方向の両側
位置には、軸方向に貫通する空洞部91、92が設けら
れている。
【0032】そして、本実施形態の防振装置の場合に
も、筒状部81に対して絞り加工が施されることによ
り、筒状部81が径方向内方に圧縮変形されている。こ
の場合の絞り加工は、筒状部81の厚肉の部分81a
と、この部分81aから両側に略90゜位相をずらせた
位置の部分の3箇所の外周面に当接させて固定ダイス
(図示せず)を配置しておき、筒状部81の厚肉の部分
81aと対向する部分の外周面に可動ダイス(図示せ
ず)を押圧することにより行われる。これにより、筒状
部51の厚肉の部分81aと対向する部分が径方向内方
に圧縮変形されるとともに、筒状部81と内筒金具7の
間にあるゴム弾性体9には、圧縮しつつ弾性変形した状
態が維持されることによって内圧が付与されことから、
耐久性の向上が図られる。
【0033】以上のように構成された本実施形態の防振
装置は、上記実施形態2と同様に、内筒金具7及び外側
部材5の取付座部55の各一方が、パワーユニット側及
び車体側の何れかに固定されることにより、自動車のエ
ンジンマウントとして使用される。以上のように、本実
施形態の防振装置によれば、ゴム弾性体9の外周面が外
側部材8の筒状部81の内周面に加硫接着され、その筒
状部81が径方向内方に圧縮変形されている構造である
ため、従来の外筒金具に相当する部材を廃止することが
でき、かつその圧入工程をも廃止することができること
から、製造の容易化やコストの大幅な低減化が可能にな
るとともに、筒状部81の高い寸法精度の要求を緩和す
ることができる等、上記実施形態1及び2の場合と同様
の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る防振装置としてのサ
スペンションアームの平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う部分の断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る防振装置の外側部材
の要部の平面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る防振装置に絞り加工
を施す状態を示す説明である。
【図5】本発明の実施形態2に係る防振装置としてのエ
ンジンマウントの正面図である。
【図6】図5のVI−O−VI線に沿う部分の断面図であ
る。
【図7】本発明の実施形態2に係る防振装置の外側部材
の正面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る防振装置に絞り加工
を施す状態を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態3に係る防振装置としてのエ
ンジンマウントの正面図である。
【図10】図9のX−X線矢視断面図である。
【図11】本発明の実施形態3に係る防振装置の外側部
材の正面図である。
【図12】従来の防振装置としてのサスペンションブッ
シュの断面図である。
【図13】従来の防振装置としてのサスペンションブッ
シュに絞り加工を施す状態を示す説明図である。
【図14】従来の防振装置としてのサスペンションブッ
シュサスペンションアームの装着孔に圧入する状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1、4、7…内筒金具(軸部材) 2…アーム部材
(外側部材) 5、8…外側部材 3、6、9…ゴム弾性体
21…桿状部 25、51、81…筒状部 26、52、82…凹
部 26、53、83…凸部 10…ダイス 10
a…分割体 40a…固定ダイス 40b…可動ダイス 61、62、91、92…空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 雄一 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 小久保 貞男 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 榎本 正敏 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 潮田 俊太 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 栃木 雅晴 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材と、 該軸部材の外側に距離を隔てて略同軸状に配置された筒
    状部を有するアルミニウム合金製の外側部材と、 該外側部材の前記筒状部の内周面と前記軸部材の外周面
    に加硫接着され、両者を一体的に連結するゴム弾性体
    と、からなり、 前記筒状部は、少なくとも前記ゴム弾性体の接着された
    部位が径方向内方に圧縮変形されていることを特徴とす
    る防振装置。
  2. 【請求項2】 前記筒状部の内周面の少なくとも前記ゴ
    ム弾性体が接着される面に、それぞれ軸方向に連続して
    延び周方向に交互に配置された凹部及び凸部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 前記凹部及び前記凸部は、0.3〜1.
    0mmの高低差で、周方向に0.5〜2.0mmの間隔
    で交互に形成されていることを特徴とする請求項2記載
    の防振装置。
JP17233697A 1997-06-27 1997-06-27 防振装置 Pending JPH1113805A (ja)

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JP17233697A JPH1113805A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 防振装置

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JP17233697A Pending JPH1113805A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 防振装置

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JP (1) JPH1113805A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216126A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振ブッシュ及びその製造方法
JP2014059018A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振ブッシュおよびその製造方法

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