JPH11137683A - 輸液ポンプ - Google Patents
輸液ポンプInfo
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- JPH11137683A JPH11137683A JP9310934A JP31093497A JPH11137683A JP H11137683 A JPH11137683 A JP H11137683A JP 9310934 A JP9310934 A JP 9310934A JP 31093497 A JP31093497 A JP 31093497A JP H11137683 A JPH11137683 A JP H11137683A
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Abstract
思わぬ外力が作用した場合でも、ドアの損傷を防止で
き、かつ本体側の耐衝撃性に優れる輸液ポンプの提供。 【解決手段】 輸液チューブを装填するためにポンプ機
構を内蔵した本体ベース3に対して開閉自在に設けられ
るドアベース4を備えた輸液ポンプにおいて、ドアベー
ス4のドア外周縁形状よりも、輸液ポンプ本体の本体外
周縁形状3a、3fを大きく設定することで、落下及び
衝突を含む外力を本体外周縁形状3a、3fで受け止め
ることでドアベース4を保護する。
Description
填するためにポンプ機構を内蔵した輸液ポンプ本体に対
して開閉自在に設けられるドアを備えた輸液ポンプに関
するものである。
ンガで順次下流側に押圧することで得られる蠕動運動に
より送液を行う輸液ポンプには、個別駆動されるフィン
ガを備えるポンプ機構を本体側に内蔵する一方で、この
本体に回動(開閉)自在に設けられるドアに受け板を設
けておき、フィンガと受け板との間で輸液チューブを不
動状態に保持するとともに圧閉時における反力を発生さ
せるようにして送液を行うようにしている。
閉可能に設けられるドア側において、ポンプ機構に対向
する位置に設けられており、例えば複数の圧縮コイルバ
ネを介在させてドアの取付け面に対して移動できるよう
に設けることで、フィンガが圧閉位置に移動したときに
受け板が、後退できるようにして、輸液チューブの保護
及びフィンガが圧閉位置に移動したときの反力を得るも
のである。
は、輸液ポンプ本体とドアの夫々の外周縁形状を面一に
している。
プ本体とドアの夫々の外周縁形状とが略面一になるよう
に構成すると、なるほどデザイン的にはスマートかつ機
能的に優れる印象を使用者に与えることができる。その
場合、ドア内部に基板を設け、ドア表面に表示部、操作
スイッチ部を設けることが多い。しかしながら、例えば
落下事故または乱暴な取り扱いにより思わぬ外力が作用
した場合において、特に本体に対してヒンジで開閉自在
に設けられているドアの損傷を招くことになり、損傷が
激しいときは、本体側に異常がなくとも、それ以後は使
用できなくなる問題がある。
で、把持部(ハンドル)が装置の上面に固定されること
になるが、このハンドルの取り付けのためには十分な取
り付け強度が必要となるが、従来品によれば化粧カバー
に直にネジ止めするなどしており、強度不足となる問題
も指摘されている。
てなされたものであり、例えば落下事故または乱暴な取
り扱いにより思わぬ外力が作用した場合でも、ドアの損
傷を防止でき、かつまた本体側の耐衝撃性に優れる輸液
ポンプの提供を目的にしている。
の把持部(ハンドル)の強度不足を解消した輸液ポンプ
の提供を目的にしている。
目的を達成するために、本発明によれば、輸液チューブ
を装填するためにポンプ機構を内蔵した輸液ポンプ本体
に対して開閉自在に設けられるドア手段を備えた輸液ポ
ンプにおいて、前記ドア手段のドア外周縁形状よりも、
前記輸液ポンプ本体の本体外周縁形状を大きく設定する
ことで、落下及び衝突を含む外力を前記本体外周縁形状
で受け止めることで前記ドア手段を保護するすることを
特徴としている。
下端に前記ドア手段の厚さと略同じ高さの凸部を設ける
ことを特徴としている。
機構を配設する基部に形成するために、前記基部を十分
な剛性を有する金属材料から加工することを特徴として
いる。
む金型成形品であり、該金型成形品に対して外観を形成
する化粧カバーを取り付け可能にすることを特徴として
いる。
記ポンプ機構の駆動モータを固定した上板部材と、前記
輸液ポンプの底面をなす下板部材と、前記上板部材と前
記下板部材と輸液ポンプの背面側で固定する背面板部材
とから本体フレームを構成するとともに、前記基部と前
記上板部材の取付け部に対して前記化粧カバーを介在さ
せて固定される把持手段とを具備することを特徴として
いる。
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。尚、後述
する説明では本願出願人が特開平09−151856号
公報において提案したペリスタリックフィンガー方式で
あって、各フィンガーで輸液チューブを上流側と下流側
のみ完全に潰し途中部位を完全に潰さないようにするこ
とで輸液チューブの肉厚の影響をなくし精度良く送液す
る方式を前提にして述べる。また、これに限定されず完
全に潰すことで輸液チューブの蠕動運動を行うように構
成された従来からのペリスタリックフィンガー方式の輸
液ポンプにも適宜適用可能なことも言うまでもない。
イッチパネルを図示している。本図において、輸液チュ
ーブ2を装填した後にドア手段であるドアベース4を閉
じてドアロックレバー7の操作により輸液が開始できる
ようにした状態が示されており、また表示部は所謂7セ
グメント数字表示部が全て「8」となる表示となってい
るが、これは数値及びエラー、「−」などが表示される
ことを示している。
となるとともに本体外周縁部形状部を形成した本体ベー
ス3はアルミダイキャスト製であり必要な強度と精度を
確保する一方、この本体ベース3の左側を回動中心とし
たドアベース4上に操作スイッチを図示のようにドア化
粧カバー12bに配設したキーパネル部9と、表示部8
とが枠印刷により大別するように設けられている。これ
らキーパネル部9と表示部8は透明樹脂フィルムの裏面
において所定項目が印刷されるとともに、エンボス加工
により前方に円形に突起するように加工された樹脂フィ
ルムが不図示の各キーを覆うように接着により設けられ
ており、薬液などが内部に進入することを防止してい
る。
上に実装したものを使用し、また表示部8の液晶表示装
置を実装した基板にはバックライトが設けられており、
表示が見え易いようにしている。各スイッチキーと表示
装置及びランプ類は後述する制御部200に対してフレ
キシブルケーブルを介して接続されており、このケーブ
ルから電力供給及び駆動信号等を伝達するようにして、
ドア化粧カバー12bを設けたドアベース4の開閉にと
もなう電力供給が支障なく行えるように構成されてい
る。また、このドアベース4に設けられるキーパネル部
9と表示部8はTTLレベルの電気信号のみ扱うように
している。
と、図示の左下隅に配設される電源スイッチ15はメイ
ン電源の入/切に使用されるものであり、所定秒(およ
そ1秒以上)押し続けることで、電源オンとなり、再度
所定秒(約2秒以上)押しつづけることで電源オフとな
るように制御されており、不用意に電源オン、オフがで
きないように配慮されている。この右隣りのバッテリラ
ンプ16は図示のように3段階に表示する緑色発光ダイ
オードを設けており、電源のオン、オフに関係なく交流
または専用の直流電源を接続しているときに点灯して、
充電中であることを知らせるようにしており、充電中に
は充電量をまた内蔵バッテリー使用中には残量を3段階
レベルで表示するようにしている。
用電源か直流電源を使用しているときで、電源がオンの
時のみ、常時点灯する交流直流ランプ17が設けられて
いる。
蔵のブザーが鳴り、輸液を強制停止するための停止消音
スイッチ18が設けられている。この停止消音スイッチ
18は警報音が鳴っているときに押すと消音させること
ができ、また輸液の準備が整い開始可能な状態から所定
秒(約2秒以上)押圧しつづけると後述する「スタンバ
イモード」となり、開始忘れを注意するアラーム状態が
解除される状態になるので、例えば手術室内において患
者への刺針が完了した状態で待機するときに、輸液開始
までの時間中にアラーム発生を行わないようにできるよ
うにしている。この停止消音スイッチ18の左隣りには
停止中に橙色で発光するダイオードが点滅するようにし
た停止表示ランプ21が停止消音スイッチ18と同じ枠
で囲むようにして関連付けされて設けられている。
開始表示ランプ20とともに同じ枠で囲むことで関連付
けされた開始スイッチ19が設けられており、開始スイ
ッチ19を押すことで内蔵のブザーが鳴り、輸液動作を
開始し、開始表示ランプ20の緑色発光ダイオードが点
滅して動作状態であることを表示する。
囲まれた下方に位置する流量予定量表示部33の表示桁
に対応する位置になるように設定手段であるアップダウ
ンスイッチ22が図示のように合計で6個配設されてお
り、これらアップダウンスイッチ22の各桁数に対応し
た上下ボタンを停止状態で夫々押すことで流量と予定量
の設定を設定できるようにしている。このときアップダ
ウンスイッチ22を押すことで0.1mL/h、又は1
mL/h単位で表示が変化し、流量設定範囲が最小の
0.1〜最大の1200mL/hに設定できるようにプ
ログラムされている。
ンスイッチ22の各桁数に対応した上下ボタンを押すこ
とで、1〜9999mLの範囲で設定可能であり、1m
L単位で設定するかまたはフリーに設定できるようにプ
ログラムされており、その設定値を記憶するように構成
されている。
印刷で囲まれた積算量残時間表示部23が配設されてお
り、輸液された積算量または輸液完了までの残り時間
を、積算量表示範囲が0.0〜9999mLの範囲とな
るように0.1mL、又は1mL単位で表示するように
プログラムされている。これらの流量予定量表示部33
はLED表示であるが、積算量残時間表示部23は上述
のように液晶表示装置から構成されているので自己発光
できないので、夜間乃至暗い部屋では照明なしでは見る
ことができないので照明手段であるバックライト58が
背後に設けられている。
各種のアラーム文字を設けたアラーム表示部が別枠印刷
で囲まれるように配設されている。このアラーム表示部
は、「完了」の文字を点滅で表示する完了表示部24
と、図27に示す点滴プローブ302の接続時において
設定された滴数である「15」と「60」のいずれかの
数字を表示するようにした滴数表示部25と、点滴プロ
ーブを使用したときの流量異常のときに「流量異常」の
文字が点滅するようにした流量異常表示部37と、輸液
チューブ2の閉塞異常が検出されて正常な輸液ができな
いときに「閉塞」の文字が点滅するようにして処置を促
す閉塞異常表示部26と、ドアベース4が本体ベース3
に対して完全に閉じていないときにその状態をドアスイ
ッチで検出されたときに、「ドア」の文字を点滅させる
ドア開き表示部27と、輸液チューブ2中に所定長(5
mm)以上の長さの気泡が混入したときに「気泡」の印
刷文字を点滅表示するようにした気泡異常表示部28
と、内蔵バッテリーの電圧が低下したときに「バッテ
リ」を点滅表示するようにしたバッテリ異常表示部29
とが図示のように同じ印刷枠で囲まれるようにして設け
られている。
チューブ2の閉塞検出警報圧力レベルを「H」の高い、
「M」の中間、「L」の低いの3段階で緑色表示する発
光ダイオードを図示のように上下方向に配設した閉塞圧
設定表示部30が設けられており、予め設定された閉塞
検出警報圧力レベルを常時点灯表示するようにしてい
る。これら発光ダイオードは同じ実装基板上に発光ダイ
オードが実装されており、上記のフレキシブルケーブル
を介して電力供給を受けるようにしている。
られた流量ランプ31と予定量ランプ32は、設定時に
点灯する。
られた流量設定手段である流量予定量スイッチ34は、
流量設定モードと予定量設定モードの切換を行うときに
押される。また、流量予定量スイッチ34の下方の積算
残時間スイッチ35は、このスイッチを押して離すたび
に積算量と残り時間が切換えられて積算量残時間表示部
23で表示される。そして、所定秒(約2秒間)以上押
しつづけるとブザーが鳴り、積算量が「0」にクリアさ
れ、残り時間は初期値に戻る。 この積算残時間スイッ
チ35の下方には早送りスイッチ36が設けられてお
り、停止状態でこのスイッチを押している間、断続的に
ブザーが鳴り500mL/h以上での流量で輸液する。
にアルミダイキャスト製であり、デザイン上のポイント
となる曲面を側面と前面の間に形成するとともに、上面
において凸状の動作インジケータ6を保護するように設
けられている。この動作インジケータ6の内部には緑色
と赤色に発光する発光ダイオードが内蔵されており、動
作状態に応じて点灯する。すなわち、送液中と早送り中
は緑色に点滅する。また、警報時は赤色点滅し、後述す
るスタンバイ機能が働いている時は、緑色と赤色に交互
に点滅することで、輸液を即座に開始できる状態である
ことをナース他に知らせる。
外観斜視図である。本図において、輸液ポンプ1は所定
材質の樹脂材料からヒケや樹脂流れ痕などがないように
特殊射出成形される本体化粧カバー12aを上記の本体
ベース3(図3)の四隅を覆うようにして固定するよう
に構成されており、この本体化粧カバー12aを取り外
すことで内部にアクセス可能になるようにして、保守組
み立ての容易化を考慮している。また、この本体化粧カ
バー12aの上からは持ち運びの際に把持するためのハ
ンドル5の後端側が図示のように1本のネジ110で固
定されている。
粧カバー12aは裏面において開口部12a-1を図示
のように形成しており、図中の破線図示の裏面基板13
上に実装された外部通信接続コネクタ48とヒューズホ
ルダ39と交流電源コネクタ(レセプタクル)49とメ
イン実装基板14上に実装されたヒストリースイッチ5
0と直流コネクタ51とナースコールコネクタ52と点
滴プローブ接続コネクタ53と輸液セットスイッチ54
と表示明るさスイッチ55とがこの開口部を介して外部
に出るように構成されている。また、図示のようにエラ
ストマ製の防滴キャップ56がさらに設けられており、
使用されない各コネクタにカバーを被せるようにして薬
液等が装置内部に進入することを防止している。
を使うときに所定ケーブルが接続され、輸液ポンプ1と
外部コンピュータとの間で流量設定、警報、動作状態等
を送受信できるようにしている。表示明るさスイッチ5
5は、上記の表示部8のバックライトと動作インジケー
タ6等の明るさを連続的または段階的に変えるときに押
されるものである。ヒストリースイッチ50は、通常モ
ードとヒストリーモードを交互に切り換えるときに押さ
れる。また、輸液セットスイッチ54は、その下の点滴
プローブ接続コネクタ53に対して点滴プローブが接続
された状態で操作されることで15または60滴/mL
の滴数(滴/mL)を切り換えて、表示部8の輸液セッ
トの滴数表示部25に表示する。
ーブルをナースセンタとの間で接続するためのものであ
り、何らかの原因で警報が発生すると、ナースコール端
子のリレー接点がオンして、ナースを呼び出すようにし
たナースコール機能を行えるようにしている。
示した正面図であって、輸液チューブ2を装填する前の
様子を示している。図4は輸液ポンプの断面図、図5は
輸液ポンプの立体分解図である。
示のように略中央部において上下方向に形成される溝部
3mを一体形成しており、この溝部3m内に輸液チュー
ブ2をセットするようにしている。また、この溝部3m
の略中間部位には合計で6個のネジ110をプラスドラ
イバーで取り外すことで着脱可能に構成されたポンプ機
構100が設けられており、このポンプ機構100が薬
液などで汚染されて、フィンガ10−nの動きが悪くな
ったときに、ポンプ機構100を本体ベース3から取り
出し、所定洗剤で洗浄することで薬液を洗い流し、動き
が正常に復帰できるように構成されている。このために
ポンプ機構100に設けられる各フィンガ10-nは、
耐薬液、薬品性に優れる、例えばポリアセタール樹脂材
料から射出成形されている。
方に突出する一対の顎部3aが溝部3mを挟むように一
体形成されており、ドア化粧カバー12bを設けたドア
ベース4を閉じたときにこれらの凸状部である顎部3a
の上にドア化粧カバー12bの下方側面が位置するよう
にすることで、何らかの衝撃的な外力が加わったとき
に、これらの顎部3aで受けるようにしてドア化粧カバ
ー12bとドアベース4には外力が加わらないように配
慮されている。同様に、本体ベース3の両側側面部位に
は左右に突出する凸部3fが一体形成されており、ま
た、この凸部3fはドアベース4よりも10%程度幅中
広となっており、ドアベース4を閉じたときにこれらの
凸部3fより内側にドア化粧カバー12bの左右側面が
位置するようにすることで、何らかの衝撃的な外力が左
右から加わったときに、これら凸部3fで受け留めるよ
うにしてドア化粧カバー12bとドアベース4を保護す
るようにしている。また、左右の凸部3fは本体ベース
3と同じ比較的に目立つ色で塗装されており、これらの
凸部3fに連続した側面を有する上記の本体化粧カバー
12aとともに外観上の重要な形状部位を形成してい
る。
かれると自動的に輸液チューブ2を圧閉するとともに、
右隣りの解除レバー46の操作で任意に圧閉を解除でき
るチューブクランプ部47が配設されている。また、押
すように操作される解除レバー46は、押圧によりクラ
ンプ部47による輸液チューブ2のクランプが解除され
る。したがって、チューブクランプ部47によるクラン
プを解除し、輸液セットの装着、取り外しの時に使用さ
れる。また、本体ベース3に固定されるフック59は、
ドアベース4のレバー7の係止部7aが係止されるため
に設けられている。
4側にはエラストマーから形成されるドアシールゴム6
6が配設されており、ドアベース4を閉じたときに接合
シール面をドアシールゴム66が変形することで内部に
薬液が進入することを防止している。また、本体ベース
3は図示の形状部3jとドアベース4の形状部4jとが
夫々潜入する関係となるように形成されており、この部
位でも内部に薬液が進入することを防止するようにして
いる。
設されている。この気泡センサ60は、輸液チューブ2
内部に混入する気泡の内、チューブ内における長さが所
定長さ(例えば、約5mm)となる所定量(約0.04
cc)以上のものが検出されたときに、それ以降の動作
を強制的に停止するためのものであり、この気泡検出部
である気泡センサ60に対向する位置となるドアベース
4側にはチューブ押え板67が配設されており、ドアベ
ース4を閉じたときに輸液チューブ2を不動状態にする
ことで正確な気泡検出を行えるようにしている。
は上流閉塞センサ61が配設されており、これに対向す
るようにドアベース4に配設された上流閉塞押え板68
とともに輸液チューブ2を紙面の前後方向に挟持するよ
うにしている。この上流閉塞センサ61は永久磁石とこ
の永久磁石の移動位置をアナログ的に検出するピックア
ップとから構成されており、輸液チューブ2の閉塞状態
にともなう内圧変化に応じて移動される永久磁石の位置
を検出することから、上流閉塞押え板68は輸液チュー
ブ2のあらゆる方向の内圧変化を規制しないようにする
必要があるので図示の円盤はバネ板(弾性部材)の端部
において自由に可動できるように保持されている。
塞センサ62が配設されており、これに対向するように
ドアベース4に配設された下流閉塞押え板69とともに
輸液チューブ2を紙面の前後方向に挟持するようにして
いる。この下流閉塞センサ62は上述した上流閉塞セン
サ61と同じである。また、下流閉塞押え板69も上流
閉塞押え板68と同じものを使用して共通部品化してい
る。
た輸液チューブ2をフィンガー10-nで押圧して、設
定された時間あたりの流量で持続的に輸液するものであ
って、マイクロコンピュータ(CPU)に記憶した情報
によりモーター回転信号を生成し、この回転信号によっ
てモーターを回転させ、ポンプを駆動し、輸液の流量を
調節するようにしている。
1フィンガー10-1、第2フィンガー10-2a、2
b、第3フィンガー10-3a、3b、第4フィンガー
10-4、第5フィンガー10-5の夫々が図示のように
ポンプベース101内において紙面前後方向に往復駆動
されるように内蔵されている。図示のように第1フィン
ガー10-1と第4フィンガー10-4の形状は他の第2
フィンガー10-2a、2b、第3フィンガー10-3
a、3b、第5フィンガー10-5とは異なり、第1フ
ィンガー10-1と第4フィンガー10-4の幅寸法W1
は他のフィンガーの幅寸法W2より大きく設定されてい
る。また、第1フィンガー10-1と第4フィンガー1
0-4の押圧面には凸部が形成されている。
で、上述したように本願出願人が特開平09−1518
56号公報において提案したペリスタリックフィンガー
方式を理想的なものにしている。
フィンガー10-4の押圧面に形成された凸部で輸液チ
ューブ2を上流側と下流側のみ完全に圧閉し、他のフィ
ンガー第2フィンガー10-2a、2b、第3フィンガ
ー10-3a、3bで途中部位を完全に潰さないように
することで、輸液チューブの肉厚の影響をなくした高い
精度の送液を可能にしている。第1フィンガー10-1
と第4フィンガー10-4は輸液チューブ2を完全圧閉
するときに輸液チューブ2が左右に広がる状態になるの
で第1フィンガー10-1と第4フィンガー10-4の幅
寸法W1は他のフィンガーの幅寸法W2より大きくして
いる。尚、第5フィンガー10-5は脈動を補正するた
めのものであるが、機能については後述する。
てのフィンガー10-nを第2フィンガー10-2aと同
じものにして完全に輸液チューブを潰すことで輸液チュ
ーブの蠕動運動を行うことができる。尚、後述するよう
に第2フィンガー10-2a、2bと第3フィンガー1
0-3a、3bの組はそれぞれ同じストロークで駆動さ
れることから同じ符号を添付してあるが、個別に駆動す
るようにしても良い。
してヒンジブロック65と後述するピンにより左側に開
くように構成されており、上述した表示部8、キーパネ
ル部9、動作インジケータ6と回動位置近くに図示のよ
うに配設されたドアライト64への通電などを繰返し曲
げに強いフレキシブルケーブル63により行うようにし
ている。ドアベース4の略中央部位には上記のポンプ機
構100に対向するようにしてバックプレート機構13
0が配設される。
構130はポンプ機構100の各フィンガー10−nに
対向するように設けられることで、フィンガーによる押
圧受け面を形成するものであるが、後述するように紙面
の前後方向に移動するように設けられており、何らかの
過剰負荷が発生したときに後退するようにして輸液チュ
ーブの損傷を防止するようにしている。また、上記の第
1フィンガー10-1と第4フィンガー10-4は輸液チ
ューブを完全に圧閉するので、これらのフィンガーに対
向するようにして第2の受け板部材であるバックプレー
ト部材131がバックプレートベース132とは個別に
紙面の前後方向に移動するように設けられている。
4において各機構及び基板の配置について、図5を参照
しながら述べる。まず、本体ベース3は上記のようにア
ルミダイキャスト製であって、図中の破線図示のポンプ
機構100を着脱可能に収容するための形状部3tを上
記の顎部3aとともに一体形成している。この顎部3a
はドアベース4と同じかやや高く成形されており、ドア
ベースを保護している。また、本体ベース3は各部材の
取り付け基部となっており、アルミダイキャスト製の上
板部材である上プレート111を図示のように固定する
ことで装置の上面フレーム部分を形成している。また、
この上プレート111の背面部分には厚さ1〜2mm前
後の鉄板から加工される背面部材である背面プレート1
12が、上プレート111のネジ孔を設けた取付け部1
11dにおいて2本のネジ110で固定されており装置
背面側の背面フレーム部分を形成している。また、本体
ベース3の下方部分と背面プレート112の間には下板
部材である下プレート113がネジ110により固定さ
れており、装置の底面フレーム部分を形成している。こ
うして、本体ベース3と上プレート111と背面プレー
ト112と下プレート113により頑丈な閉構造の本体
フレームが形成されている。
ース3を基準として上下と背面のプレートおよび、後述
する保護板118とで、内蔵される機構と基板とを取り
囲むように構成することで、十分な剛性を確保してある
ことから、万が一の落下時において機構と回路基板他を
保護できるとともに、電磁波などの影響を最小にできる
ようにしている。
はカムシャフト102を回転自在に支持するベアリング
を内蔵したベアリングブロック103が固定される。こ
のカムシャフト102の上端の軸体には歯付きプーリ1
04が不図示のネジで固定される。また、上プレート1
11には出力軸において上記の歯付きプーリ104より
も小径の歯付きプーリ107を不図示のネジにより固定
したステッピングモータ106が固定されており、各プ
ーリ間で張設される歯付きベルト105によりステッピ
ングモータ106の回転力をカムシャフト102に伝達
するように構成されている。また、各プーリのフランジ
は図示のように片側のみ設けるようにして歯付きベルト
105を組み付けるか交換するときにステッピングモー
タ106を取り外さずに着脱ができるようにしている。
記のフィンガー10-nに相当する偏芯カム形状部が一
体加工されており、精度を確保することで、寸法精度の
良い輸液チューブを用いれば、例えば流量精度±5%以
内を保証している。この一体型カムシャフト102は、
SUS304などのステンレス鋼で形成されている。
リ104の上側面に取り付けられた不図示のタイミング
ディスクを光学的に読み取ることで上記のカムシャフト
102の回転位置と回転数を読み取るためのものであ
り、上プレート111において一体形成された取付け部
111cに固定されている。また、化粧カバー12aの
裏面にはブラケット117が固定されており、このブラ
ケット117の両側に形成されたネジ孔に対してネジ1
10で上プレート111bに、化粧カバー12aと共締
めすることで本体の化粧カバー12aの背面側の固定を
行うようにしている。また、化粧カバー12aの裏面に
はブラケット109がネジ110を用いてハンドル5の
ネジ孔に固定されているが、このブラケット109の左
右端部は本体ベース3の裏面に形成された保持穴部に潜
入するようにして化粧カバー12を本体ベース3に固定
するようにしている。この結果、ハンドル5を把持して
装置を運搬するときに加わる荷重はこのブラケット10
9を介して本体ベース3に伝えられる。
にモータ106の背後に配設されるとともに電源コネク
タ等を実装した裏面基板13の取り付け基部となってい
る。また、バッテリユニット116はモータ106の下
方において上記の下プレート113に形成された開口部
113aを介して電池が交換可能になるように配置され
ている。このために、本体化粧カバー12aの底部を塞
ぐための裏蓋308が下プレート113に対してネジ止
めされるように設けられている。また、この裏蓋308
には装置全体をスタンドに固定するための固定ネジ孔部
材307が固定されている。
明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を
割愛するが、バックライト58(図4を参照)は上記の
表示部8の背後に配設されており、またドアベース4の
下側は顎部3aで保護される位置関係となっている。
している。本図において、既に説明済みの構成部品につ
いては同様の符号を附して説明を割愛して、未説明部分
についてのみ述べる。まず、本体ベース3の左右縁部に
はドアベース4の左右縁部を保護するためドアベースよ
り幅広とするための凸部3fが一体形成されている。ま
た、左側の顎部3aにはヒンジピン115が植設されて
おり、ドアベース4側に穿設された穴部をこのヒンジピ
ン115中に挿入し、ヒンジブロック65を本体ベース
3にネジ110で固定することでドアベースを開閉自在
に組み立てるようにしている。
tに対して6本のネジ110で固定された後には、後述
するフィンガーの小型ラジアルベアリング120がカム
シャフト102のカム面102aに当接する状態になる
ように構成されている。また、上プレート111は図示
のように歯付きプーリ104を逃げる形状となってお
り、カムシャフトを固定した状態で上プレート111を
固定できるようにして組み立て時においてカムシャフト
102を組み立て後でも固定できるようにして、順番の
不整合が生じないようにしている。バッテリーユニット
116は図示のような形状であり下プレート113に固
定される。一方、フレキシブルケーブル63は後述する
メイン実装基板14から延設されており、本体ベース3
の開口部を通過して接点部が図示のように現れるように
構成されている。
み立てられて図6に図示の外観斜視図のように組み立て
られる。本図において、既に説明済みの構成部品につい
ては同様の符号を附して説明を割愛して説明すると、図
示のように大型の開口孔部118aが多数穿設された保
護板118が上プレート111の側面と、下プレート1
13の側面に形成されたネジ穴に対してネジ110を螺
合するように固定される。
もに所定制御を司るメイン実装基板14は図示のように
上方に向かうように配設された複数のコネクタを設けて
おり、このメイン実装基板14をネジ110により上プ
レート111の側面に形成されたネジ穴にネジ110を
螺合するようにして固定するように構成されている。ま
た、このメイン実装基板14は、接地パターンを広く設
定したり、各電子部品の実装パターンを配慮することで
外部ノイズに対して強くなるように配慮されており、ノ
イズ発生のともなう機器が多数使用される手術室内での
使用を可能にしている。
フィンガー組み立て部を示した外観斜視図である。本図
において、ポンプベース101は耐薬品性を配慮した所
定材質の樹脂材料から図示のような形状に一体成形され
る。このポンプベース101には図示のように7個所の
案内孔部101cが貫通して形成されており、これら案
内孔部101cに対して、予め小型ベアリング120を
フィンガー孔部10cに嵌合されるピン119により回
動軸支したフィンガーを装填する。これらフィンガー
は、上流側から前述した第1フィンガー10-1、第2
フィンガー10-2a、2b、第3フィンガー10-3
a、3b、第4フィンガー10-4、第5フィンガー1
0-5として準備される。この装填のときに、第1フィ
ンガー10-1と第4フィンガー10-4hの形状は上記
のように凸部10aを上面10bに形成する関係から他
のフィンガーの形状と異なっているので、ポンプベース
101に間違いなく組み付けることができる。
ース101に装填された後に、各フィンガを付勢するた
めの付勢部材である圧縮コイルバネ121を装填し、止
め輪122を溝部10dに矢印方向にセットすること
で、各フィンガーは上記のカムシャフト102側に移動
する。
フィンガーの摺接面101dから連続形成される山部1
01bが左右に一体形成されており、バックプレート機
構130のバックプレートベース132がこれらの山部
101bに対して当接する状態で輸液チューブ2を保持
するようにしている。また、第1フィンガ10−1、第
4フィンガ10−4に対応するフィンガ案内部101f
は、他のフィンガ案内部101eの幅寸法より大きく設
定されている。
130の立体分解図である。図8(b)は上記のポンブ
ベース101とともに示した横断面図である。
トベース132は耐薬品性を配慮した所定材質の樹脂材
料から図示のような形状に一体成形される。このバック
プレートベース132の山部132bは図8(b)に図
示のようにポンプベース101の山部101bの間に潜
入する位置関係となるように形成することで、常時同じ
蠕動運動が輸液チューブ2に伝達できるようにしてい
る。また、このバックプレートベース132には、上記
の第1フィンガー10-1と第4フィンガー10-4に対
向するようにして設けられるバックプレート部材131
を図示のように背後からセットするとともにバックプレ
ート部材131の凸部131aのみが露出するようにし
た孔部132aが一体形成されいる。以上のように形成
されるバックプレート132を上述のようにドアベース
4に固定するためには、まず一対の小圧縮コイルバネ
(第2の付勢部材)135をバックプレート部材131
の有底孔部131bに夫々セットし、4個の大圧縮コイ
ルバネ(第1の付勢部材)136をドアベース4のバネ
座とバックプレートベース132との間にセットし、4
個のカラー137をドアベース4のネジ穴部4kとの間
に介在させ、ネジ110をネジ孔132cに挿通して螺
合するように固定する。同様に、バックプレート部材1
31の凸部131aは、何らかの原因で輸液チューブ2
が過剰に圧塞されることにより過負荷がかかったとき
に、後退するようにして損傷を防止するように構成され
ている。
であって、各カム面のXn−Xn線矢視断面図とともに
示した図である。本図において、このカムシャフト10
2の最大の特徴点は、従来のようにカム部材を共通の軸
体に角度を違えて固定するようにして構成するのではな
く、例えば数値制御旋盤加工装置によりSUS304な
どのステンレス鋼を図示の形状に一体切削または一体研
削加工する点である。このように一体加工することによ
り、部品ごとのバラツキを防止することができるので上
記の高い精度の輸液を実施することが可能となる。
1カム面102−1に対して小型ベアリングが当接し、
第2フィンガー10-2a、2bは第2カム面102−
2に対して当接し、第3フィンガー10-3a、3bは
第3カム面102−3に対して当接し、第4フィンガー
10-4は第4カム面102−4に対して当接し、第5
フィンガー10-5は第5カム面102−5に対して当
接するように構成されており、各フィンガーが上死点と
下死点との間で往復運動するようにしている。各カム面
には適宜グリースが塗布される。
ーブ2の圧閉状態の関係を示した動作説明図であり、図
11は第1フィンガー10-1、第2フィンガー10-2
a、2b、第3フィンガー10-3a、3b、第4フィ
ンガー10-4、第5フィンガー10-5の夫々を往復移
動させるカム面のカムシャフト102の回転中心からの
距離(ストローク)であって、1回転分を示した図であ
る。
照)が押圧されて送液が開始すると、流量設定に応じて
回転駆動されるステッピングモータ106(図6参照)
の起動が行われ、状態(A)において、第4フィンガー
10-4のみで輸液チューブ2を完全閉塞することで、
薬液バッグ内の薬液を流入させる。次に、状態(B)で
第1フィンガー10-1により完全閉塞して、上流と下
流側の間で薬液を閉じ込める。
10-4が待避し、第2フィンガー10-2a、2bによ
り輸液チュ−ブ2を途中まで押圧することで薬液を送り
出す。これに続く、状態(D)では第3フィンガー10
-3a、3bの移動により輸液チュ−ブ2を途中まで押
圧することで薬液を送り出す。続く、状態(E)では第
4フィンガー10-4が完全閉塞するように動き出すと
ともに、第5フィンガー10-5が状態(F)になるよ
うに急速に動き出す。以上の一連の動作を繰返し行うこ
とで、完全圧閉しない蠕動運動による送液を行う。ここ
で、第5フィンガー10-5が急速に動き出すようにす
ることで、状態(A)から状態(E)に至る動作により
発生した脈動であって特に高い流量が設定された場合に
発生する脈動を整流に近づけるようにしている。
ポンプ装置に作用したときに衝撃力を内蔵の圧電素子に
より検出するショックセンサ140の取り付け状態を示
した外観斜視図であって、1個のショックセンサ140
を上記のメイン実装基板14に図示のように実装するこ
とでXYZ方向全ての加重検出が行えることを示してい
る。
手方向に感度を有する場合であって、圧力を電信号の変
化として捕らえる圧電センサを、ポンプ装置1の左右の
横方向に沿うX軸と、前後方向に沿うZ方向と、上下方
向に沿うY方向に対して図示のように角度、θ1、θ2
となる傾斜状態でショックセンサ140を実装固定する
ことで、1個のショックセンサ140で上下左右前後方
向に加わった荷重検出を行うことができるようになる。
より全ての方向の加重検出すると各方向の感度は傾斜角
度分少なくなるが、ショックセンサ140に接続される
増幅回路なども1個でよいのでコストダウンに貢献でき
るので、θ1、θ2が夫々所定角度(例えば45度)と
なるように設ければ、コストダウンに十分に採用するこ
とができる。このショクセンサ140では衝撃検知信号
が入力したときに、ショックを認識するようにしてお
り、検出方法はポート入力(ショックセンサ信号)とし
て認識され、ショック警告は制御部200の記憶部にヒ
ストリ(履歴)に保存(記憶)する。ヒストリに保存し
た時点でショック検知のラッチを解除するとともに、ヒ
ストリモード時にショックセンサ警告表示を行なうが、
その詳細はヒストリー機能ととともに後述するが、ヒス
トリースイッチ50を押すと、ヒストリーモードに切り
換わり、運転動作履歴とともにショック履歴を日時とと
もに表示する。
成を示すブロック図である。また、図13(b)は従来
の気泡検出原理の説明のための検出波形図である。
波発信振動子と受信振動子とが対向して輸液チューブを
挟むように設けられる。そして、気泡Kが輸液チューブ
2内に混入していると送受信振動子で実線図示のような
検出波形150を得るとともに、送受信振動子で破線図
示の検出波形150を得ることで、図示の斜線で示した
所定レベルV1以下となる双方の波形が重なる範囲にお
ける時間T1を得るようにして、この時間T1が設定時
間以上であると、所定長(大きさ)の気泡が混入したこ
とを初めて判断し、制御部に知らせるようにしている。
量制御の場合には、なるほど有効であるが、上記のよう
に流量設定範囲が最小の0.1〜最大の1200mL/
hの場合には、採用できない。
波送信を行う送信回路142に送信側振動子(送信部)
143を接続し、上流受信振動子(受信部)144と下
流受信振動子(受信部)145とを気泡Kの許容長さL
分となる距離Lとなるように所定間隔離間するように配
設し、信号切換回路147を中継して受信回路146に
接続し気泡検出回路236に接続し、共通の送信側振動
子143から発生する超音波を上流受信振動子144と
下流受信振動子145とで同時に検出したときのみ、気
泡検出回路236で気泡有りを検出(判断)するように
して、流量設定範囲の大幅な変動に適用できるようにし
ている。
のフローチャートにおいて、ステップS21では上流受
信振動子144が基準値より大きいオン状態となってい
るか否かが判断されて、オン状態であると判断されると
ステップS22に進み下流受信振動子145が基準値よ
り大きいオン状態となっているか否かが判断されて、オ
ンであると判断されるとステップS23において気泡有
りが判断されてフラグが立ち、ステップS24において
モータを強制駆動停止することで、気泡が気泡センサ6
0の下流に送られることを防止する。その後に、ステッ
プS25に進み「気泡」の文字表示を気泡異常表示部2
8により行うことで終了する(ステップS26)。ま
た、ステップS21、22でオン状態でないと判断され
るとそれぞれステップS27に進みリターンする。
泡混入警報をブザーを鳴らすことで知らせるとともに、
図1の気泡異常表示部28の表示を点滅させる。
定長(長さ約5mm)以上の気泡が通過した時、気泡警
報と認識(検出気泡長は、自己診断モードにて変更可
能)する気泡感度切換機能が備わっている。このため
に、上記のオン状態となる気泡検出感度の調整を行うた
めに、検出方法にAD(アナログ・デジタル変換)入力
を採用している。警報状態の認識は2チャンネル(A、
B)の受信信号を交互に切り換えて監視するようにし
て、警報発生を上記のAD値≦基準値の状態が気泡長に
応じた時間連続した時に発生するようにしている。ま
た、警報解除を基準値<AD値のときに行うようにして
いる。さらに、気泡検出警報の判定はセンサ出力電圧が
基準値以下の状態(2チャンネルとも)が、所定計算式
により求められた時間(S[sec])以上継続した場
合において、気泡警報を発生させるようにしている。
って、気泡警報表示が点滅し、ブザーが断続音(連続
音)にて鳴り、輸液を強制停止する。この後に、警報要
因が取り除かれ、かつ、ドアの開閉操作を1度は行わな
い限り、開始できないようにしている。また、警報要因
が取り除かれても、開始スイッチ19或いは早送りスイ
ッチ36が押されないと、警報表示は継続されるように
して気泡混入を解消しないと再開できないようにしてい
る。上記の基準値と所定プログラムはROMデータとし
て記憶されている。
ある。本図において、上記のメイン実装基板14には中
央処理部201となる専用LSIからなるメイン中央制
御部201aとサブ中央制御部201bが実装されてお
り、この中央制御部201に対して図示のような各回路
構成を接続することで制御部(制御手段)200の全体
を構成している。
立したリチウム電池204によるバックアップ用の電力
供給を受けるようにした時計部203が中央制御部20
1に接続されており、外部電源、内蔵バッテリのいずれ
かも電力供給されない場合でも、計時を行うようにして
いる。また、上述したように裏面に配設されるヒストリ
ースイッチ50と表示明るさスイッチ55とはメイン中
央制御部201aに直に接続されている。
るSRAM記憶部205は、設定された輸液量と予定量
を記憶する記憶部206と、使用履歴を記憶する使用ヒ
ストリ部207と、上記のショックセンサ140による
衝撃の発生年月日及び時間を記憶するショックヒストリ
部208と、閉塞状態が発生したときに閉塞を記憶する
閉塞記憶部209と、ガンマ量や時間を記憶するその他
の記憶部210とから構成されており、記憶を行えるよ
うにしている。
部通信回路から構成される外部通信部211はメイン中
央制御部201aに直に接続されることで、パソコンを
用いたデータ収集を可能にしている。
必要となる設定値を記憶しており、スイッチを後述のよ
うに切換えるようにして設定できるようにしたディップ
スイッチ214と同じにサブ中央制御部201bに接続
されている。ナースコールコネクタ52はナースコール
回路215に接続されており、制御部201において発
生される各種アラームに応じて、ナースへの呼び出しを
行うようにしている。
ネクタ49はヒューズホルダ39に装填自在に設けられ
たヒューズを介してノイズ成分と脈動を整流するための
フィルター216と電源部217及び充電回路218を
介して図示のようにバッテリユニット116に接続され
る。このバッテリユニット116は、図4で示したよう
に8個のニッカドバッテリセルから構成される繰り返し
充電可能な二次電池であるので、サブ制御部201bに
接続されるとともに所定レベル以下になる状態をモニタ
ーする電圧検出回路221に図示のように接続されるバ
ッテリ監視回路222により電圧が監視されており、電
圧が低下すると上記のように表示及び警報を発生する。
また、電源スイッチ15には電源回路220に接続され
る電源スイッチオンオフ回路219が上記の電源部21
7からの電源供給を受けるように接続されている。
0に接続されており、輸液ポンプ1の落下ないし乱暴な
取り扱いなどで衝撃力が作用したときに制御部201に
対してショックセンサ140で発生した落下などによる
衝撃の衝撃発生信号を送るようにして、衝撃力発生の発
生年月日時間を記憶するようにしている。
値など、輸液動作に関する表示を表示部8において行う
ための表示制御回路230が中央制御部201に接続さ
れており、後述のように発生するコードに基づき表示を
行うようにしている。上記の回転検出センサ108には
中央制御部201に接続されるモータ回転検出回路23
1が接続されており、ステッピングモータ106の回転
数、回転速度に応じた出力を制御部201に送るように
している。上記のステッピングモータ106と中央制御
部201の間にはモータ駆動回路232が接続されてお
り、ポンプ機構100の駆動を行うようにしている。装
置1に内蔵されるブザー70と中央制御部201の間に
はブザー駆動回路233が接続されており、動作状態に
応じて音を変化させるようにするために中央制御装置2
01による制御で所定音色、音量を発生するブザー音量
可変回路234により制御されるようにしている。
1、62から構成される閉塞検出部には中央制御部20
1に接続される閉塞検出回路235が接続されており、
閉塞に応じて検出出力を送るようにしている。また、上
述の送信側振動子143と上流受信振動子144と下流
受信振動子145と受信回路146と信号切換回路14
7とから構成される気泡センサ60には、中央制御部2
01に接続される気泡検出回路236が接続されてお
り、基準以上の長さの気泡混入を中央制御部201に知
らせるようにしている。また、ドアロックレバー7と本
体ベース3にはドアセンサ90が設けられており、ドア
の開閉状態を検出するとともに、中央制御部201との
間に接続されたドア開閉検出回路237にドアセンサ9
0が接続されており、ドア開閉状態を制御部201に知
らせるようにしている。
て周辺温度を重点に検出するための温度センサ(温度検
出部)95は輸液ポンプ1において輸液チューブ2から
所定距離離間されて内蔵されており、中央制御部201
に接続される温度検出回路238に検出温度を知らせる
ことで後述のモータ制御補正を行えるようにしている。
めの各キースイッチをマトリクッス状に配線した操作ス
イッチが中央制御部201に接続されており、各キーの
操作に基づく制御を行うように構成されている。
チャートである。本図において、上述した輸液ポンプ1
を通常の輸液に用いる場合について図1を参照しながら
述べる。ガンマ注入の場合については、後述する。
状態を確認した後に、ステップS1において後述する所
定薬剤入りの輸液バッグをスタンドに吊設するととも
に、輸液チューブ2を輸液バックに接続する。また、流
量異常やフリーフローを検出したい場合は、点滴プロー
ブ302を点滴プローブ接続コネクタ53に接続した
後、輸液セットスイッチ54を輸液チューブ2の滴数に
合わせて切り替えて、点滴プローブ302を点滴筒30
1に装着する。 次に、ステップS2では、ドアベース
4を開いたままで、電源スイッチ15を所定秒(約1秒
間)オンするように押す。これに続き、ステップS3で
は全ての表示が3回点滅する。また、同時にブザーが鳴
り、フィンガー10−nが少し動くことを確認する。こ
れらが実行されない場合は、故障と判断して、それ以降
の操作は行わない。ステップS3に続いて、ステップS
4では、気泡、閉塞、ドア、の表示文字が点滅するの
で、これを確認する。
御部の所謂初期化が行なわれる。
17が点灯される。また、プローブを使用する場合には
輸液セットの滴数表示部25の「15」または「60」
のいずれかの文字を表示することで、点滴プローブが正
常に接続されたことを知らせる。
押して、チューブクランプ部47を解除した後に、輸液
チューブ2のプラインミングを行い、輸液チューブ2の
輸液バッグからの途中部位をチューブホルダ5aに固定
し本体ベース3の溝部3m内に曲がらないようにまっす
ぐにセットして、予め非係止状態に移動しているドアロ
ックレバー7を設けたドア化粧カバー12bを固定した
ドアベース4を本体ベース3側に回動するようにして、
レバー7を下方に移動してドアをベース側に固定する。
以上で輸液チューブ2のセットが終了したので、続いて
閉塞圧を3段階のいずれかに設定するために流量予定量
スイッチ33を押し続けながら、同時にアップダウンス
イッチ22の右下側のキーを押すと、流量予定量表示部
33に「PrES」と表示されて、閉塞圧の設定モード
になるので、そのまま流量予定量スイッチ33を押し続
けながら、同時にアップダウンスイッチ22の下側中央
のキーを押すたびに、圧力レベルが3段階に切り換わる
ので、所望の閉塞圧の点灯により閉塞圧を設定する。
3.3〜133.3kPa(0.1〜1.4kgf/平
方cm)であって、複数の所定段階で設定でき、例えば
3段階に設定が可能な設定値は、「H」のとき約90k
Pa(約0.9kgf/平方cm)、「M」のとき約6
0kPa(約0.6kgf/平方cm)、「L」のとき
約30kPa(約0.3kgf/平方cm)である。
尚、この設定段階は2〜5段階またはそれ以上に設定で
きる。
るために、流量予定量スイッチ34を押し続けながら、
同時にアップダウンスイッチ22の上右側のキーを押す
たびに、流量予定量表示部33に音量が小の「b−
1」、中の「b−2」、大の「b−3」と音量レベルが
3段階に切り換わるので、大中小の所望の音量に設定す
る。
示部33の各表示桁に対応したアップダウンスイッチ2
2の上下いずれかのキーを押すことで、流量の設定を行
ない、流量予定量スイッチ34を押して流量の設定が終
了するとともに、予定量設定モードに切り換わる。
は流量予定量表示部33の各表示桁に対応したアップダ
ウンスイッチ22の上下いずれかのキーを押すことで、
予定量の設定を行う。 以上の設定の後に、ステップS
9においてクレンメを開いて、ステップS10で患者の
静脈に静脈針を穿刺する。
イッチ19を押すことで輸液が開始されて、ステップS
12において動作インジケータ6の緑色の点滅が行われ
る。そして、続くステップS13では、予定量の輸液が
完了すると「完了」の文字が点滅表示される。これに続
きステップS14では、ブザーがオンされて輸液終了を
知らせる。このときキープベインオープン機能が働き時
間当たり1mLで輸液が継続される。ただし、これ以下
の流量の場合にはその設定流量で輸液が継続される。
チ18を押すことでステップS16でアラームがオフさ
れるが、このときキープベインオープン機能が継続す
る。次に、ステップS17で停止消音スイッチ18をも
う一度押すと動作インジケータ6が消灯し、停止表示ラ
ンプ21が橙色に点滅し、同時にキープベインオープン
機能が解除された停止状態になる(ステップS18)。
以上が基本操作の手順であって、後述する機能はステッ
プS11の開始スイッチ19オンをトリガーにして各プ
ログラムが起動する。
に基づき、閉塞検出の動作説明を行う。本図において、
図16のステップS11で輸液ポンプ1が起動されると
このプログラムが起動し、先ずステップS30で予め設
定されている閉塞設定圧の大中小を確認することで閉塞
設定圧を一時記憶する。この後に、ステップS31に進
み上記の上流閉塞センサ61からアナログ・デジタル変
換されて送られる最初のデータを上記閉塞設定圧と比較
して設定圧よりも高い値であると判断されると上流閉塞
センサ61が「オン」であって、閉塞状態であることを
判断し、続くステップS32に進む。
ば100ms)の周期で上流閉塞センサ61から送られ
るアナログ・デジタル変換データを所定回数(例えば3
回)検出して移動平均を得ることで、上記の閉塞設定圧
との比較を行い、移動平均が閉塞設定値よりも大きいこ
とが判断されると初めて閉塞検出回路235で閉塞有り
を判断する。
個のデータを100msの周期で次々とアップデートし
て平均を得ることを言う。このステップS32で閉塞有
りが判断されるとモータ強制停止のフラグが立ちステッ
プS33において、ステッピングモータ106を強制停
止する。これに前後して、ステップS34では閉塞異常
表示部26の「閉塞」の文字を点滅させて閉塞が発生し
たことを知らせることで終了する(ステップS35)。
定値よりも小さいことが判断されるとステップS37に
進みリターンする。
1から送られるアナログ・デジタル変換データは閉塞設
定圧以下である場合には、ステップS36に進み次に下
流閉塞センサ62からアナログ・デジタル変換されて送
られる最初のデータを上記の閉塞設定圧と比較して設定
圧よりも高い値であると判断されると下流閉塞センサ6
1が「オン」であって、閉塞状態であることを判断し
て、続くステップS32に進むことで、上流閉塞センサ
61と同様に移動平均が閉塞設定値よりも大きいことが
判断されると初めて閉塞有りを判断する。
定値よりも小さいことが判断されると突発的な閉塞であ
ったと判断されてステップS37に進みリターンする。
上流側と下流側で輸液チューブ2の閉塞を常にモニター
することにより、より安全な送液を行うことができるよ
うになり、特にポンプ機構100を間にして上流側と下
流側で輸液チューブ2の閉塞を常にモニターすることが
必要な場合に対応することもできる。
225に接続されるショックセンサ140による衝撃力
発生の発生年月日時間を記憶する動作説明のフローチャ
ートであって、図16のステップS11で輸液ポンプ1
が起動されるとこのプログラムが起動する。また、図1
8(b)は、電源スイッチがオフ状態におけるショック
センサ140による衝撃力発生の発生年月日時間を記憶
する動作説明のフローチャートである。
41において電源オンによる信号を受けることで、ステ
ップS42の現在の年月日時間が更新される。このステ
ップS42は常時繰返し実行されて一時記憶され、ステ
ップS43の実行を待つようにしてステップS42に戻
り現在の年月日時間が更新される。このようにして更新
しつつ待機して、ステップS43で、上記のようにXY
Z方向に1つのセンサで感度を有するように固定された
ショクセンサ140により、輸液ポンプ1の落下ないし
不当な取り扱いにより所定以上の衝撃力(G)により衝
撃検知信号が発生して、ショックセンサ信号として認識
されると、ステップS44において、衝撃発生の年月日
時間が記憶されヒストリに保存される。
イッチ50が押されると、ヒストリーモードに切り換わ
り、運転動作履歴とともにショック履歴の衝撃発生の年
月日時間が表示部8に表示される。
チがオフ状態では、ステップS47において輸液ポンプ
1の落下ないし不当な取り扱いにより衝撃検知信号が発
生して、ショックセンサ信号として認識されると、衝撃
力発生があったことのみが記憶されて、ステップS49
に進み終了し、電源スイッチがオンとなったときに、図
18(a)と同様に衝撃発生が記憶される。
らず、電源オフの場合にも常時監視することにより、輸
液ポンプ1の動作に不具合が発生したときに、その原因
究明の助けとなるようにすることができる。尚、ショク
センサ140は設定された高低差以上の落下またはこれ
に相当する所定以上の外力により衝撃発生を検出するよ
うに設定されている。
説明のためのフローチャートである。輸液ポンプ1には
輸液開始の準備が整い所定時間経過後の約2分経過後に
おいても輸液が開始されないと、動作インジケータ6が
赤色点滅し、ブザーがオンすることで開始を促す開始忘
れ警報があるが、この警報は邪魔になる場合がある。例
えば、手術室において手術開始前に輸液ポンプを患者に
セットして執刀医師の執刀を待つような場合には、通常
は所定時間(例えば2分間)以上待機することが多い。
このような事情から、スタンバイ機能が必要となる。ま
た、この他にも、事前に分かっている何らかの事情で輸
液ポンプ1による輸液開始の準備が整った後に2分以内
に輸液が開始できない場合もあり、このようなときにス
タンバイ機能をセットすることで警報を解除できる。
開始の準備が整い2分以上経過するとステップS51で
ブザーが鳴り同時に動作インジケータ6が赤色点滅す
る。そこで、ステップS52に進みアラーム音の発生を
禁止するための操作入力として、停止消音スイッチ18
を所定秒(例えば、2秒)以上押し続けることにより、
ブザーが鳴り止み、アラーム発生を禁止するための状態
であることを明示するための手段として、動作インジケ
ータ6が赤色点滅から緑色と赤色に交互に点滅する。以
上でステップS55のスタンバイモードになり、この状
態が保持されて、ステップS56でアラーム発生禁止を
解除する解除手段として開始スイッチ19がオンされる
のを待ち、続くステップS57ではスタンバイモードが
解除されて、ステップS58に進み輸液が開始される。
により、所定時間(2分)毎に鳴るブザーによるわずら
わしさから開放される。
200mL/hと広範囲であると、図20のように流量
によって、流量精度が変化する傾向が現れる。
ら、これら増減傾向を補正するようにステッピングモー
タ106の回転数を段階的に補正すれば増減がゼロに近
い輸液が可能になる。図21は、このようにステッピン
グモータ106の回転数を段階的に補正して駆動するた
めのプログラムのフローチャートである。本図におい
て、図15のステップS11で輸液ポンプ1が起動され
るとこのプログラムが起動して、ステップS61では設
定された流量設定値を確認して、次のステップS62に
進み25mL/hでの輸液であるか、または25mL/
h以下での輸液であるか、あるいは25mL/h以上で
の輸液であるかを判断して、図示のようにEEPROM
213にステップ的に予め記憶されているグラフの実線
で示す特性値であって、上記の測定結果に基づく、補正
値を反転した破線図示の補正値Hに基づき、補正値を夫
々選択する。
記のように選択された補正値をステッピングモータ駆動
のためのプログラムに入力することで、モータ回転の補
正を行う。
大の1200mL/hにおける流量変化を考慮に入れた
精度の高い輸液を行うことができる。また、より理想的
には上記のようにステップ的な補正ではなく、曲線的に
補正を行うことが記憶容量さえ確保できればより良いこ
とは言うまでもない。
らくなり、高温では軟化して変形しやすくなる。このた
めに、同じ輸液チューブ2をセットしても温度変化にと
もない実際の流量が変化することになり、低温では硬化
するのでフィンガー押圧に十分に追従して変形できず、
流量が減少する一方、高温では輸液チューブが軟化し過
剰に変形することで流量が増加する。
変化を示した測定結果であって、図示のように略直線的
に温度上昇に略比例して流量が変化する。
たモータ回転補正を行うことで、温度変化にともなう流
量変化を略ゼロに補正できるようになる。
グモータ駆動の制御フローチャートであって、図15の
ステップS11で輸液ポンプ1が起動されるとこのプロ
グラムが起動して、ステップS65で温度検出部95で
周辺温度(動作温度)の検出を行い一時記憶する。その
後、ステップS66に進み、基準温度25度C以上であ
るか、以下であるかの判断が行われて25度C以下であ
る場合にはステップS67でその検出された動作温度
(検出温度)に応じて予め記憶されている補正テーブル
を参照して補正データを得ることでモータ回転数(回転
速度)を高めに補正する。また、ステップS66で検出
温度が25度C以上であると判断されると、ステップS
68において、その検出温度に応じて予め記憶されてい
る補正テーブルを参照して補正データを得ることでモー
タ回転数を低めに補正する。
夫々説明した設定流量と温度依存を個別または双方を同
時に行うことでモータ回転数を補正することで、設定流
量が大きな範囲で設定され、かつ使用される温度差が大
きな場合であっても、輸液精度誤差を低減することがで
きる。
多いことから、上記のようにドアを開くと昼夜を問わず
自動点灯するドアライト64が、ドアのヒンジ部の近く
に設けられており、夜間において室内灯を点灯すること
なく輸液チューブ2のセット状態の確認を行えるように
している。
ト58の動作説明のフローチャートである。 本図にお
いて、上記の図15の動作説明フローチャートのステッ
プS11において開始スイッチ19がオンされることで
輸液が開始されると本フローチャートのステップS71
が同じに起動されて、ステップS72でスリープモード
設定手段の表示明るさスイッチ55が押されるとバック
ライト58の光量をおとして、照明が患者は就寝すると
きの妨げにならないようにする。これと同時に、緑に点
滅していた動作インジケータ6が消灯される。ステップ
S74において気泡、閉塞、気泡発生の異常状態が上記
のように検出されるとステップS75に進み、バックラ
イト58の光量を元に戻すとともに動作インジケータ6
が赤く点滅してアラーム状態が発生したことを患者ない
しナースに知らせる。このように、表示器8のバックラ
イト58の明るさを変更できるので、深夜において就寝
している他の患者への迷惑をかけることがなくなる。
6に進みナースなどが輸液チューブ2の閉塞を解消する
ために再度セットするなどの処置を行うためにドア4を
開くとドアライト64が点灯され、処置が終了してドア
4が閉じられると、ステップS77においてバックライ
ト58が自動的に減光され、動作インジケータ6は緑色
に点滅する。これ以降、輸液が再開される。
けられる表示明るさスイッチ55の操作により表示部8
に設けられるバックライト58が減光した状態で運転さ
れる場合であっても、アラーム発生時にバックライトが
自動的に元の光量に戻されるので、安全である。また、
このバックライト58は表示明さスイッチ55の操作に
より連続的または段階的に明るさを可変できるようにな
っている。
面図であり、上記の各機能に加えてガンマ注入モードが
設定できる輸液ポンプの操作スイッチパネルを図示して
いる。本図において、図1で既に説明済みの構成部品に
ついては同様の符号を附して説明を割愛すると、図25
において、アップダウンスイッチ22の下方には表示オ
ンオフスイッチ44と項目切換スイッチ45が設けられ
ている。
ガンマ量表示部43、体重表示部42、薬剤量表示部4
1、溶液量表示部40が配設されており、設定パラメー
タとしてガンマ量(μg/kg/min)、体重(k
g)、薬剤量(mg)、溶液量(mL)を図示のように
数字で表示するようにしている。
て、ガンマ注入を行うためには、図15のフローチャー
トのステップS6に続いて、設定モード変更スイッチと
しての表示オンオフスイッチ44を所定秒(例えば、約
2秒間)以上押し続けると内蔵のプログラム起動してガ
ンマ注入モードに移行する。この後に、設定項目変更手
段としての項目切換スイッチ45を押すたびに、ガンマ
量、体重、薬剤量、溶液量がガンマ量表示部43、体重
表示部42、薬剤量表示部41、溶液量表示部40にお
いて順次点滅して表示される。このように点滅表示され
る部分が設定可能であるのでガンマ注入設定手段として
のアップダウンスイッチ22を押して各項目を設定す
る。
26(a)にまとめたように、ガンマ量が0.01〜9
9.99μg/kg/min(0.01μg/kg/m
inステップ)であり、体重が0.1〜300.0kg
(0.1kgステップ)、薬剤量が0.1〜999.9
mg(0.1mgステップ)であり溶液量が0.1〜9
99.9mL(0.1mLステップ)となっている。ま
た、流量の計算結果が1200mL/hとなると、輸液
ポンプの能力を超えるので流量表示が「−−−−」と表
示されて、再設定を促すようにしている。
消音スイッチ18を押すことで停止状態にした後に、表
示オンオフスイッチ44を所定秒(約2秒間)以上押し
続けると、ガンマ量表示部43、体重表示部42、薬剤
量表示部41、溶液量表示部40が消灯して、流量の設
定が可能な状態になる。
量計算式であって、上記のように表示オンオフスイッチ
44が所定秒(約2秒間)以上押し続けられて起動され
るプログラムに記憶されており、ガンマ量(μg/kg
/min)、体重(kg)、薬剤量(mg)、溶液量
(mL)をこの流量計算式に入力することにより、中央
制御部で流量が演算され流量予定量表示部33に表示さ
れる。尚、流量計算式において、*1は時間単位をmi
nからhに換算するための係数、*2は重量単位をmg
からμgに換算するための係数である。これに続いて図
15のステップS8以降の動作を行うことでガンマ注入
が行われる。
でに使用されたガンマ注入の各設定値を自動的に記憶更
新し、順次呼び出すことができる。このためには、ガン
マ注入設定表示部が点灯した状態で、表示オンオフスイ
ッチ44を押し続けながら、項目切換スイッチ45を押
すと、そのたびにガンマ量、体重、薬剤量、溶液量の各
設定値の例えば5つのパターンを最新パターンから順次
読み出され表示される。そして、所望の設定値が表示さ
れたら表示オン、オフスイッチ44と項目切換スイッチ
45の両方から指先を離すと現在表示されている設定値
が確定される。このようにして、特に同じ患者への再使
用の際における設定を簡略にしている。尚、ガンマ注入
は精度を確保して注入しなければならないことから、従
来はシリンジポンプ式の輸液ポンプに限られていたが、
上記のように各フィンガーで輸液チューブを上流側と下
流側のみ完全に潰し途中部位を完全に潰さないようにす
ることで輸液チューブの肉厚の影響をなくし精度良く送
液する方式を採用することで、蠕動式の輸液ポンプによ
るガンマ注入が可能となった。
ー検出時は、警報を発すると同時にカムを原点復帰さ
せ、第1、第4フィンガー両者でチューブを圧迫させ
る。また、警報要因が取り除かれても、開始キー或いは
早送りキーが押されないと、警報表示は継続される。図
27は、輸液ポンプ1患者が輸液を行う様子を示した外
観図である。
1は少なくとも3個以上より好ましくは安定を図るため
に5個のキャスターを設けたスタンド足の中央から起立
状態に固定されたスタンドポール310の途中部位にお
いて固定された置き台305上に固定される。また、輸
液バック300に形成された係止孔に対して係止する係
止部を端部に形成したフック311がスタンドポール3
10の上端から水平方向になるように固定されており、
図示のように輸液バック300を着脱自在に固定できる
ようにしている。尚、移動式の輸液スタンド以外にベッ
ド脇に固定する構成であっても良い。
いて点滴筒301を接続した輸液チューブ2が接続され
ており、この輸液チューブ2を上述のように輸液ポンプ
1にセットするとともに、輸液チューブ2のさらに下流
側のクレンメ303を介して接続される静脈刺針304
を患者の静脈に図示のように刺針する。
して着脱自在にセットされる点滴セットの点滴プローブ
302は図示のように固定されて、より精度の高い輸液
を可能にしている。以上のような使用状態にすること
で、術後の回復を早めることができるようになる。
変更等があっても本発明に含まれる。
ば、例えば落下事故または乱暴な取り扱いにより思わぬ
外力が作用した場合でも、輸液チューブセットのために
本体に開閉自在に設けられるドアの損傷を防止でき、か
つまたポンプ機構を備えた本体側の耐衝撃性に優れる輸
液ポンプの提供を目的にしている。加えて、装置の上面
に固定される輸液ポンプの把持部の強度不足を解消した
輸液ポンプを提供できる。
正面図である。
る。
アベース4を開いた状態を示した正面図である。
て部を示した外観斜視図である。
解図である。(b)は上記のポンブベース101ととも
に示した横断面図である。
である。
0-5の夫々を往復移動させるカム面のカムシャフト1
02の回転中心からの距離(ストローク)であって、1
回転分を示した図である。
作用したときに衝撃力を内蔵の圧電素子により検出する
ショックセンサ140の取り付け状態を示した外観斜視
図である。
ク図である。(b)は従来の気泡検出原理の説明のため
の検出波形図である。
る。
発生の発生年月日時間を記憶する動作説明のフローチャ
ートである。(b)は、電源スイッチがオフ状態におけ
るショックセンサ140による衝撃力発生の発生年月日
時間を記憶する動作説明のフローチャートである。
トである。
た測定結果である。
の制御フローチャートである。
作説明のフローチャートである。
の正面図である。
(b)はガンマ注入時の流量計算式である。
Claims (5)
- 【請求項1】 輸液チューブを装填するためにポンプ機
構を内蔵した輸液ポンプ本体に対して開閉自在に設けら
れるドア手段を備えた輸液ポンプにおいて、 前記ドア手段のドア外周縁形状よりも、前記輸液ポンプ
本体の本体外周縁形状を大きく設定することで、落下及
び衝突を含む外力を前記本体外周縁形状で受け止めるこ
とで前記ドア手段を保護するように構成することを特徴
とする輸液ポンプ。 - 【請求項2】 前記本体外周縁形状の上端あるいは下端
に前記ドア手段の厚さと略同じ高さの凸部を設けること
を特徴とする請求項1に記載の輸液ポンプ。 - 【請求項3】 前記本体外周縁形状を、前記ポンプ機構
を配設する基部に形成するために、前記基部を十分な剛
性を有する金属材料から加工することを特徴とする請求
項1に記載の輸液ポンプ。 - 【請求項4】 前記基部はアルミダイキャストを含む金
型成形品であり、該金型成形品に対して外観を形成する
化粧カバーを取り付け可能にすることを特徴とする請求
項3に記載の輸液ポンプ。 - 【請求項5】 前記基部に固定されるとともに前記ポン
プ機構の駆動モータを固定した上板部材と、前記輸液ポ
ンプの底面をなす下板部材と、前記上板部材と前記下板
部材と輸液ポンプの背面側で固定する背面板部材とから
本体フレームを構成するとともに、 前記基部と前記上板部材の取付け部に対して前記化粧カ
バーを介在させて固定される把持手段とを具備すること
を特徴とする請求項1に記載の輸液ポンプ。
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---|---|---|---|
JP31093497A JP3608705B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 輸液ポンプ |
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1997
- 1997-11-12 JP JP31093497A patent/JP3608705B2/ja not_active Expired - Fee Related
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