JPH1113712A - ロッドレスシリンダのクッション装置 - Google Patents

ロッドレスシリンダのクッション装置

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JPH1113712A
JPH1113712A JP18034397A JP18034397A JPH1113712A JP H1113712 A JPH1113712 A JP H1113712A JP 18034397 A JP18034397 A JP 18034397A JP 18034397 A JP18034397 A JP 18034397A JP H1113712 A JPH1113712 A JP H1113712A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロ−クエンド付近でのピストンによる推
力とピストンマウント上のワ−ク荷重による慣性エネル
ギ−とを確実に吸収することでピストンヨ−クに起こる
動的曲げモ−メントを極めて少なくし、更に、組付けの
手間が少なく安価に実施できるロッドレスシリンダのク
ッション装置を提供する。 【解決手段】 ピストン20と端部材10(11)の間
にはピストン20と衝接する内部ゴムダンパ70を設
け、外側移動体26と端部材10(11)の間には外側
移動体26と衝接する外部ゴムダンパ80を設け、内部
ゴムダンパ70にはピストン20による推力を吸収する
ための突起部70cを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧作動のロッ
ドレスシリンダのクッション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロッドレスシリンダのクッション
装置は、シリンダキャップにダンパ挿入孔をピストン
に向けて開口して形成し、このダンパ挿入孔に段付形状
の棒状ゴムダンパを軸方向に挿入し、棒状ゴムダンパが
ピストンのストロ−クエンド付近で軸方向圧縮力を受け
た時に、棒状ゴムダンパが軸方向にたわみ、かつ、その
太さが径方向に拡開してピストンを停止させるもの(特
公平8−19924号)、図5に示すように、ピスト
ンとエンドカバ−Aの間にエアクッションBを設け、更
にエンドカバ−Aに取り付けられた内外シ−ルバンドC
・Dの間にピストンとピストンマウントをつなぐピスト
ンヨ−クと衝接するダンパEが埋め込まれたもの、外
側移動体と衝接するストッパまたはショックアブソ−バ
を取付ブラケットを介してシリンダチュ−ブに締結する
もの(特公平6−74801号等)などが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記では、ピストン
が所定の速度で左行又は、右行すると、そのストロ−ク
エンド付近でピストンが棒状ゴムダンパに衝接して軸方
向圧縮力(ピストンの推力によるエネルギ−とピストン
マウント上のワ−ク荷重による慣性エネルギ−)が棒状
ゴムダンパに作用する。すると、棒状ゴムダンパはシリ
ンダキャップからの突出部分が軸方向に圧縮される。そ
の突出長さを大きくすることで、ピストンは停止までの
制動距離が長くなり、ピストンにかかる加速度が小さく
なるものである。しかし、ピストンとピストンマウント
はピストンヨ−クによって上下方向に距離が離れて連結
されているため、ピストン推力は吸収できるものの、ピ
ストン軸芯に対して偏荷重として作用するピストンマウ
ント上の荷重による慣性エネルギ−を棒状ゴムダンパで
は完全に吸収できずにピストンヨ−クに動的曲げモ−メ
ントを発生させる問題があった。
【0004】では、内部のエアクッションの他にダン
パを内外シ−ルバンド間に設けてあるために、通常、ピ
ストンマウントの長手長さより短いピストンヨークの前
後に、ダンパ衝接用の別部材を必要として部品点数、組
付けの手間が多い上に、ピストンマウントにより近い位
置に前記ダンパが配置されているとはいえ、ピストンマ
ウント上に取付られるワークなどの搬送物による慣性エ
ネルギ−を確実に吸収するためには、それらの荷重との
距離がまだ離れており、それらの荷重が依然として偏荷
重として作用する結果、ピストンヨークに作用する動的
曲げモーメントが小さくできない問題があった。更に
のストッパーを用いたものでは、外部移動体のストロー
クは規制できるが、外側移動体との間で衝接音が発生し
好ましくない。また、ショックアブソーバは高価とな
る。そこで、本発明の課題は、ストロ−クエンド付近で
のピストンによる推力とピストンマウント上のワ−ク荷
重による慣性エネルギ−とを確実に吸収することでピス
トンヨ−クに起こる動的曲げモ−メントを極めて少なく
し、更に、組付けの手間が少なく安価に実施できるロッ
ドレスシリンダのクッション装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】両端を端部材で塞がれた
シリンダチュ−ブに設けた長手方向のスリットを介し
て、チュ−ブ内側のピストンの動きを、チュ−ブ外側
の、ピストンと一体の外側移動体に伝達し、前記スリッ
トは、内外シ−ルバンドで塞いで成る流体圧作動のロッ
ドレスシリンダにおいて、ピストンと端部材の間にはピ
ストンと衝接する内部ゴムダンパを設け、外側移動体と
端部材の間には外側移動体と衝接する外部ゴムダンパを
設けた。
【0006】一方のゴムダンパには対応する衝接部材の
移動エネルギ−を吸収するための突起部を設け、そのゴ
ムダンパに対応する衝接部材が衝接した後、他方のゴム
ダンパに対応する衝接部材が衝接するように構成した。
具体的には、突起部を設けたゴムダンパが、スプリング
硬度60〜90のニトリルゴムから成形され、更に、対
応する衝接部材に向けて突起部より太径のダンパ挿入孔
を設け、そのダンパ挿入孔から棒状の突起部が所定量突
出するように成形して成る。
【0007】内部ゴムダンパは、端部材のシリンダチュ
−ブへの嵌入軸部内端に設けてあり、内部ゴムダンパを
嵌入軸部に設けることで、嵌入軸部とシリンダチュ−ブ
との間のシ−ル材が保持されるシ−ル材保持溝が構成さ
れる。
【0008】シリンダチュ−ブには、スリットと平行に
端部材取付用の取付溝が全長に亘って設けられ、その取
付溝は、外側に向いた開口部から内側が拡がった断面形
状を成し、取付溝にタッピンねじを捩じ込んでシリンダ
チュ−ブ端面に端部材を取り付け、外部ゴムダンパに
は、前記タッピンねじの捩じ込み部分を覆う覆い部分を
一体に設けた。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態について図面を参照し
て説明する。流体(空気)圧作動のロッドレスシリンダ
1を例に説明する。図1〜4において、非磁性材料(例
えばアルミニウム合金)を押出し、もしくは、引き抜き
成形して成るチュ−ブ(シリンダチュ−ブ)2は、非円
形(長円形)のシリンダ孔2aを有すると共に、その長
手方向全長に亘って、開口部として例示するスリット3
が形成してある。シリンダチュ−ブ2には、断面でみ
て、前記シリンダ孔2aとスリット3の他に、幅方向左
右の側壁外面にシリンダ孔2aと平行に、端部材取付用
の取付溝4とセンサ取付溝5とが形成されている。取付
溝4は、外方に向く開口部4aを有し、内側に向けて前
記開口部4aより拡がっており、丸孔の一部が切り欠か
れた形状となっている。
【0010】シリンダチュ−ブ2の長手両端部は、端部
材として例示する、チュ−ブ2上面より上方に突出した
形状のエンドキャップ10,11で塞がれ、エンドキャ
ップ10,11間にシリンダ室6を形成している。エン
ドキャップ10とエンドキャップ11とは、左右形状が
対称となっているのみで同様であるから、以下、エンド
キャップ10を示す各図に基づいて説明する。エンドキ
ャップ10(11)とシリンダチュ−ブ2とは、エンド
キャップ10(11)の嵌入軸部12をシリンダガスケ
ット13を介してピストン孔2a端部に嵌入すると共
に、チュ−ブ2のスリット3端部に後述の中間壁部36
の突出部36aがきっちりと嵌合した状態で、自体の捩
じ込みにより下孔に雌ねじを形成して締結されるタッピ
ンねじ(例えばJIS(日本工業規格)B−1122に
規定されているような)14を、前記端部材取付用の取
付溝4の端部に捩じ込むことにより、エンドキャップ1
0(11)のチュ−ブ2に対する幅方向位置を決めて結
合されている。この結合構成により、端部材取付用の取
付溝4の端部には、予め雌ねじを形成する必要がなく、
加工工数を少なくできる。タッピンねじ14による結合
個所は、エンドキャップ10(11)の側面に形成され
ている流体給排ポ−ト15との関係で、エンドキャップ
10(11)について各3か所である。
【0011】シリンダ室6は、両端にピストンエンド2
1を有する内側移動体(後述の移動体の内側部材)とし
てのピストン20により前後シリンダ室6A,6Bに区
画されている。ピストン20において、ピストンパッキ
ン21aを備えたピストンエンド21,21の中間部の
ピストン本体20aには、前記スリット3を貫通する力
伝達部材(ピストンヨ−ク)22が一体成形されてい
る。その力伝達部材22は、チュ−ブ2外側において左
右に拡がり、外側移動体の本体部材としてのピストンマ
ウント23となっている。ピストンマウント23は、幅
方向左右壁23a,23bの前後が前後壁23c,23
dで連続した環状となっており、後述の外シ−ルバンド
31の通過する、前壁23cからピストンヨ−ク22上
方を経て後壁23dに至る間のバンド通過空間24を樹
脂材料から成るカバ−部材25で塞いで外側移動体26
を構成している。これらのピストン本体20a、力伝達
部材22、ピストンマウント23とは全体がアルミニウ
ム合金から成る単一部材となっている。ピストンマウン
ト23の下端外側には、全周に亘ってスクレ−パ28が
取り付けられ、シリンダチュ−ブ2の上面(スリット開
口方向側外面)との間とピストンマウント23の下面と
の間の隙間からの塵埃侵入を防止している。
【0012】エンドキャップ10(11)は、軽量化、
また、低コスト化のために、プラスチックなどの合成樹
脂材の成形品である。エンドキャップ10(11)に
は、内外シ−ルバンド30,31と対応して、中間壁部
36の上下にバンド嵌入孔32,33が形成されてい
る。各嵌入孔32,33は、その左右幅が、対応する内
外シ−ルバンド30,31がきっちり嵌まり込んで各シ
−ルバンド30,31の左右位置を位置決めできるよう
に適合させてあってもよいが、この実施形態では、バン
ド幅より充分大きくしてある。また、内シ−ルバンド3
0用のバンド嵌入孔32の高さは、内シ−ルバンド30
の厚みよりも充分大きな高さになっており、内外シ−ル
バンド30,31で上下を挟まれた空間Sと連通してい
る。バンド嵌入孔32に連続して、エンドキャップ10
(11)の外部空間と連通する連通孔34がエンドキャ
ップ10(11)に設けてある。エンドキャップ10
(11)には、前記上側のバンド嵌入孔33の上側か
ら、前記中間壁部36、及び前記下側のバンド嵌入孔3
2の下側にまたがって、ピン孔38が形成されている。
【0013】スリット3を内側と外側から塞ぐ内外シ−
ルバンド30,31は、前記ピストンヨ−ク22の上下
を通ってその両端が各エンドキャップ10(11)に達
している。内外シ−ルバンド30,31は、厚みの薄い
可撓性バンドであり、例えばスチ−ルバンドなどの磁性
材料から成る。内外シ−ルバンド30,31は周知のよ
うに、スリット3の幅を有している。シ−ルバンド30
の長手両端には、前記エンドキャップ10(11)の各
ピン孔38と対応する位置に取付孔が形成してある。シ
−ルバンド31の長手両端には、前記エンドキャップ1
0(11)の各ピン孔38と対応する位置に取付孔が形
成してある。各シ−ルバンド30,31は、それらの両
端を前記対応するバンド嵌入孔32,33に嵌め込み、
シ−ルバンド30,31の取付孔と、エンドキャップ1
0(11)のピン孔38とを一致させた状態で、外方か
ら取付ピン39をピン孔38に嵌め込んで、エンドキャ
ップ10(11)に連結される。さらに取付ピン39を
抜け止めするカバ−56をエンドキャップ10(11)
に着脱自在に嵌め込む。ピン孔38と取付ピン39との
嵌め込み状態は、指で押し込み、かつ、指でつまんで抜
くことのできる程度の嵌め込み状態であるのが好まし
い。取付ピン39は、両エンドキャップ10(11)で
互いに平行となっており、エンドキャップ10(11)
の上下部と中間部が支持されるから、単に、取付ピン3
9をエンドキャップ10(11)に嵌め込むだけでシ−
ルバンド30,31のエンドキャップ10(11)への
取付けができ、ねじなどを使用しないので、組み付けの
手間が大幅に軽減される。
【0014】これらの内外シ−ルバンド30,31を吸
着するための磁石45が、チュ−ブ2外面において、ス
リット3両側に長手に沿って配置されている。ピストン
ヨ−ク22を通過している部分を除いて、内シ−ルバン
ド30は、その磁気吸着力とシリンダ室6に加わる流体
圧力によりスリット3を内側から塞ぎ、また、外シ−ル
バンド31は前記磁気吸着力によりスリット3を外側か
ら塞ぐ。
【0015】エンドキャップ10(11)のチュ−ブ2
への嵌入軸部12の先端には、ピストン20の端部とピ
ストンストロ−クエンドで衝接する内部ゴムダンパ70
が設けてある。内部ゴムダンパ70を嵌入軸部12の先
端に接着等で固定することで嵌入軸部12と内部ゴムダ
ンパ70の間にシリンダガスケット13を保持するシリ
ンダガスケット保持溝16を構成する。エンドキャップ
10(11)側面に設けた給排ポ−ト15からの流体
は、エンドキャップ10(11)の給排孔71及び、内
部ゴムダンパ70の中心に設けた給排孔72を介して、
対応するシリンダ室6に給排され、これによりピストン
20即ち外側移動体26が左右移動する。内部ゴムダン
パ70には、ピストン20と対向する前端面70aにダ
ンパ挿入孔70bが設けられている。そのダンパ挿入孔
70bから棒状の突起部70cが左右に一対ピストン2
0方向に突出している。ダンパ挿入孔70bは棒状の突
起部70cの径より太径であり、その大きさは突起部7
0cが所定の軸方向圧縮力を受けた時に、突起部70c
が軸方向にたわみ、かつ、その太さが径方向に拡開した
ときにダンパ挿入孔70bに突起部70cが収まる大き
さであり、内部ゴムダンパ70は突起部70cが軸方向
にたわみ易くするために、反発性の比較的低い材質であ
るニトリルゴムが好ましい。
【0016】エンドキャップ10(11)の外側移動体
26(ピストンマウント23)と対応する軸方向内側に
は、外側移動体26のストロ−クエンドで外側移動体2
6の前壁23c(後壁23d)と衝接して外側移動体2
6及びその上のワ−ク荷重による慣性エネルギ−を吸収
するための外部ゴムダンパ80が設けてある。外部ゴム
ダンパ80の前端面80aには、軸方向にたわみ易くす
るために軸方向に対して上下方向の複数の溝80bが設
けてあり、その背面には幅方向位置決めのための左右一
対の凸部80cがエンドキャップ10(11)の凹部8
0dに嵌まり込んでいる。又、外部ゴムダンパ80の幅
方向下端部は軸方向内側に伸びた伸長部分81に形成さ
れ、その伸長部分81の先端に嵌め込み部82が設けて
あり、外部ゴムダンパ80の背面をエンドキャップ10
(11)に当て付けた状態でチュ−ブ2外面の取付溝4
に嵌め込み部82を嵌め込むと、ちょうどタッピンねじ
14の先端より軸方向内方位置にその嵌め込み部82が
位置し、エンドキャップ10(11)をチュ−ブ2端に
固定する夫々上側2本のタッピンねじ14が覆われて外
部から見えなくなるようになっている。このように外部
ゴムダンパ80は、背面の凸部80cをエンドキャップ
10(11)の凹部80dに嵌め込み、嵌め込み部82
を取付溝4に嵌め込んで、チューブ外側において、エン
ドキャップ10(11)に取付られるから、取付、取外
しが極めて簡便である。
【0017】ピストンマウント23上にワークその他の
被搬送物による荷重をかけてピストン20が所定の速度
で左行、又は、右行すると、そのストロークエンド付近
で、先ず、ピストン20が内部ゴムダンパ70に当接し
始め、ピストン20による軸方向推力と、前記荷重によ
る慣性エネルギが内部ゴムダンパ70に作用し始める。
すると、棒状の突起部70cは軸方向に圧縮されつつそ
れと直交する方向(径方向)に拡開する。突起部70c
を棒状としたことで、その荷重を受ける面積に対する長
さの割合が大きくなり、軸方向の撓みが大きくなる。そ
して、この撓みで生じる拡開変位は突起部70cとダン
パ挿入孔70bとの間に径方向の隙間があるので、突起
部70cがダンパ挿入孔70bに圧接するまで容易に変
形する。軸方向の撓みが大きいことにより、長いクッシ
ョンストロークとなるから、ピストン20は停止までの
制動距離が長くなり、その結果、ピストン20にかかる
加速度が小さくなり、ピストン20を滑らかに停止させ
ようとする。そして、突起部70cの拡開がダンパ挿入
孔70bで規制されると突起部70cの軸方向撓みも規
制され、突起部70cの撓みによりピストン20は前記
エネルギを吸収されつつ、内部ゴムダンパ70の前端面
70aに衝接する。
【0018】内部ゴムダンパ70の前端面70aにピス
トン20が衝接するタイミングと相前後して、外部ゴム
ダンパ80に外側移動体26が衝接し始め、ピストン2
0,外部移動体26の停止に向けて、残ったエネルギ−
を吸収する。このとき、外側移動体26(ピストンマウ
ント23)の前壁23cが、その前壁23cと略同じ高
さ位置で設けた外部ゴムダンパ80に衝接するから、図
5に示すものより、ピストンマウント23上の荷重によ
り近い位置で荷重による慣性エネルギを負荷する結果、
荷重が偏荷重として作用する度合いを極めて小さくで
き、ピストンヨーク22に動的曲げモーメントが加わる
ことを少なくでき、また、ピストンマウント20との衝
接音も極めて小さくなる。
【0019】本実施例では、内部ゴムダンパ70に突起
部70cを設けて先に内部ゴムダンパ70にピストン2
0を作用させて、その後、外部ゴムダンパ80にピスト
ンマウント23を作用させるようにしたが、外部ゴムダ
ンパ80に突起部を設けて先にピストンマウント23に
作用させ、その後、内部ゴムダンパにピストンを作用す
るようにしてもよい。また、内外部ゴムダンパに同時に
ピストン、ピストンマウントが作用するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内外部ゴ
ムダンパで、ピストンの推力と外側移動体とそれに取り
付けた荷重による慣性エネルギを負荷するようにし、し
かも、外部ゴムダンパを外側移動体と衝接するように設
けたから、外部移動体の荷重により近い位置で荷重によ
る慣性エネルギを負荷する結果、荷重が偏荷重として作
用する度合いを極めて小さくでき、ピストンヨークに動
的曲げモーメントが加わることを少なくできる。又、内
外部ゴムダンパとしたので、アブソーバを外部に設ける
場合より安価である。また、チューブ外側に外部ゴムダ
ンパを設けるから、取付、取外しが容易で、制動時の衝
接音を吸収できる。
【0021】また、本願では、棒状の突起部より太径の
ダンパ挿入孔から、棒状の突起部を所定量突出させるよ
うにしたから、突起部の長さがその断面積に対して大き
な割合となり、同一圧縮量が作用しても、その軸方向変
形量が大きく、そのように軸方向変形量が大きくなって
も、その径方向の拡開変位が自在であり、従って、拡開
変位を大きくできる分だけ、突起部の突出量を大きくで
き、これによって、クッションストロークが長くなるか
ら、ピストン制動時の加速度を小さくでき、滑らかに停
止できる。
【0022】更に、本願では、内部ゴムダンパを端部材
の嵌入軸部に設けることで、シール材保持溝を形成する
ようにしたので、内部ゴムダンパの端部材への取付によ
り同時にシール材保持溝が形成でき、組立が容易であ
る。
【0023】さらに本願の外部ゴムダンパによれば、外
部ゴムダンパをシリンダチューブに取り付けることで覆
い部分により端部材とシリンダチューブの結合に用いる
タッピンねじを目かくしでき、外観形状を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施したロッドレスシリンダの縦断
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】ロッドレスシリンダの参考斜視図である。
【図5】従来のロッドレスシリンダのクッション装置を
示す図である。
【符号の説明】
1 ロッドレスシリンダ 2 チュ−ブ 3 スリット 4 端部材取付用の取付溝 4a開口部 10エンドキャップ 11エンドキャップ 12嵌入軸部 13シリンダガスケット 14タッピンねじ 16シリンダガスケット保持溝 20ピストン 26外側移動体 30外シ−ルバンド 31内シ−ルバンド 70内部ゴムダンパ 70bダンパ挿入孔 70c突起部 80外部ゴムダンパ 82嵌め込み部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を端部材で塞がれたシリンダチュ−
    ブに設けた長手方向のスリットを介して、チュ−ブ内側
    のピストンの動きを、チュ−ブ外側の、ピストンと一体
    の外側移動体に伝達し、前記スリットは、内外シ−ルバ
    ンドで塞いで成る流体圧作動のロッドレスシリンダにお
    いて、ピストンと端部材の間にはピストンと衝接する内
    部ゴムダンパを設け、外側移動体と端部材の間には外側
    移動体と衝接する外部ゴムダンパを設けたことを特徴と
    するロッドレスシリンダのクッション装置。
  2. 【請求項2】 一方のゴムダンパには対応する衝接部材
    の移動エネルギ−を吸収するための突起部を設け、その
    ゴムダンパに対応する衝接部材が衝接した後、他方のゴ
    ムダンパに対応する衝接部材が衝接するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のロッドレスシリンダの
    クッション装置。
  3. 【請求項3】 突起部を設けたゴムダンパが、スプリン
    グ硬度60〜90のニトリルゴムから成形して成ること
    を特徴とする請求項2記載のロッドレスシリンダのクッ
    ション装置。
  4. 【請求項4】 突起部を設けたゴムダンパには対応する
    衝接部材に向けて突起部より太径のダンパ挿入孔を設
    け、そのダンパ挿入孔から棒状の突起部が所定量突出す
    るように成形して成ることを特徴とする請求項2又は3
    記載のロッドレスシリンダのクッション装置。
  5. 【請求項5】 内部ゴムダンパは、端部材のシリンダチ
    ュ−ブへの嵌入軸部内端に設けてあり、内部ゴムダンパ
    を嵌入軸部に設けることで、嵌入軸部とシリンダチュ−
    ブとの間のシ−ル材が保持されるシ−ル材保持溝が構成
    されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載
    のロッドレスシリンダのクッション装置。
  6. 【請求項6】 シリンダチュ−ブには、スリットと平行
    に端部材取付用の取付溝が全長に亘って設けられ、その
    取付溝は、外側に向いた開口部から内側が拡がった断面
    形状を成し、取付溝にタッピンねじを捩じ込んでシリン
    ダチュ−ブ端面に端部材を取り付け、外部ゴムダンパに
    は、前記タッピンねじの捩じ込み部分を覆う覆い部分を
    一体に設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1
    項記載のロッドレスシリンダのクッション装置。
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