JPH11136966A - 物品用ステージ - Google Patents

物品用ステージ

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JPH11136966A
JPH11136966A JP9312930A JP31293097A JPH11136966A JP H11136966 A JPH11136966 A JP H11136966A JP 9312930 A JP9312930 A JP 9312930A JP 31293097 A JP31293097 A JP 31293097A JP H11136966 A JPH11136966 A JP H11136966A
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JP
Japan
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stage
mounting table
actuator
telescopic
actuators
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JP9312930A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ito
喜之 伊藤
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Kanetec KK
Original Assignee
Kanetec KK
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Publication date
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さ寸法の小さい二次元的なステージに
することにある。 【解決手段】 物品用ステージは、搭載台を支持台に対
し搭載面と平行の面内で互いに交差する第1及び第2の
方向へ移動させる複数の移動手段を含む。少なくとも1
つの移動手段及び少なくとも1つの他の移動手段は、そ
れぞれ、搭載台を第1及び第2の方向に移動させるべく
支持台の側部に組み付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を二次元的に
微動させるステージに関し、特に、光学機器に用いる微
動機構として好適なステージに関する。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡、光学実験機器等の光学機器
における試料微動機構の1つとして、圧電素子をアクチ
ュエータに用いたステージがある(特開平3−1293
12号公報)。この従来のステージにおいて、アクチュ
エータは、第1のプレートを伸縮手段に組み付け、伸縮
手段を第1のプレートと平行な第2のプレートに移動可
能に配置している。
【0003】上記従来のステージにおいて、試料を一方
向へ移動させる一次元ステージの場合は1つのアクチュ
エータが用いられ、試料を二次元的に移動させるXYス
テージの場合は2つのアクチュエータが用いられる。
【0004】しかし、上記従来のステージでは、一対の
アクチュエータをそれらの伸縮方向が直角となるように
重ねることによりXYステージに組み立てているため、
ステージ自体の高さ寸法が大きくなり、したがって光学
顕微鏡自体のステージと対物レンズとの間に配置するス
テージとしては不向きであり、また光学顕微鏡で必要な
採光を試料の下方から得ることができない。
【0005】
【解決しようとする課題】高さ寸法の小さい二次元的な
ステージにすることが望まれる。
【0006】
【解決手段、作用及び効果】本発明の物品用ステージ
は、物品を搭載する搭載面を有する搭載台と、該搭載台
を搭載面と平行の面内で互いに交差する第1及び第2の
方向へ移動可能に受ける支持台と、搭載台を第1又は第
2の方向へ移動させる複数の移動手段とを含む。少なく
とも1つの移動手段及び少なくとも1つの他の移動手段
はそれぞれ搭載台を第1及び第2の方向に移動させるべ
く支持台の側部に組み付けられている。
【0007】搭載台は、少なくとも1つの移動手段によ
り支持台に対して第1の方向へ移動され、少なくとも1
つの他の移動手段により支持台に対して第2の方向へ移
動される。このため、搭載台は、移動手段により搭載面
と平行な面内で、二次元的に移動される。各移動手段を
搭載台の側部に組み付けると、移動手段と搭載台とを高
さ方向に組み付けた場合に比べ、ステージ全体の高さ寸
法が小さくなる。
【0008】本発明によれば、少なくとも1つの移動手
段及び少なくとも1つの他の移動手段をそれぞれ搭載台
を第1及び第2の方向に移動させるように支持台の側部
に組み付けたから、搭載台を二次元的に移動可能である
にもかかわらず、ステージの高さ寸法が小さくなる。
【0009】各移動手段として電気又は磁気により伸縮
する伸縮素子を用いた伸縮手段並びに該伸縮手段に連結
された少なくとも1つの重りを備える伸縮アクチュエー
タを用い、少なくとも1つの伸縮アクチュエータ及び少
なくとも1つの他の伸縮アクチュエータをそれぞれ伸縮
方向を第1及び第2の方向とした状態に支持台の側部に
組み付けることができる。この場合、搭載台は、少なく
とも1つの伸縮アクチュエータ及び少なくとも1つの他
の伸縮アクチュエータの伸縮によりそれぞれ第1及び第
2の方向へ移動される。
【0010】少なくとも1つの伸縮アクチュエータ及び
少なくとも1つの他の伸縮アクチュエータを伸縮手段の
一端部において支持台の側面に組み付け、また重りを伸
縮手段の他端部に組み付けることができる。
【0011】各移動手段として、非対称的に一方向へ振
動するリニア振動アクチュエータを用い、少なくとも1
つのリニア振動アクチュエータ及び少なくとも1つの他
のリニア振動アクチュエータをそれらの振動方向をそれ
ぞれ第1及び第2の方向とした状態に支持台の側部に組
み付けることができる。このようにすれば、伸縮素子を
作動させるに必要な電圧に比べ小さい電圧でリニア振動
アクチュエータを作動させることができるから、制御装
置が小型になる。また、一回のストロークが伸縮素子に
比べて著しく大きいから、一回の作動で大きなストロー
クを得ることができる。
【0012】支持台及び搭載台は、それらを厚さ方向へ
貫通する開口であって互いに連通する開口を中央部に有
することができる。これにより、当該ステージを光学顕
微鏡用の試料ステージに適用したとき、ステージの下方
からそれらの開口を介して採光をすることができる。
【0013】支持台は搭載台に当接する部位に配置され
た耐摩耗性材料層を有し、搭載台は支持台に当接する部
位に配置された耐摩耗性材料層を有することができる。
これにより、支持台及び搭載台の接触面の摩耗を防止す
ることができるから、搭載台の安定した移動を長期にわ
たって得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照するに、物品
用ステージ10は、物品を搭載する搭載台12と、搭載
台12に組み付けられた4組の移動装置14と、搭載台
12を二次元的に移動可能に受ける支持台16とを含
む。
【0015】搭載台12は、強磁性材料又は非磁性材料
からなる板材により四角形状に形成されており、また搭
載台12を厚さ方向へ貫通する開口18を中央部に有す
る。搭載台12の上面20は、試料のような物品を搭載
する搭載面として用いられる。
【0016】各移動装置14は、電気又は磁気により少
なくとも一方向へ伸縮する伸縮素子を用いた伸縮アクチ
ュエータ(作動装置)である。伸縮アクチュエータ14
は、伸縮器22と、その端部に取り付けられた重り24
とにより構成されている。図示の例では、2つずつ4組
の伸縮アクチュエータ14が、搭載台12をその搭載面
20内で互いに直行する第1および第2の方向へ移動さ
せるように、搭載台12の辺に対応して配置されてい
る。
【0017】伸縮器22は、電歪素子、磁歪素子のよう
に電気又は磁気により伸縮する複数の伸縮素子をその伸
縮方向に積層した積層体と、それらの素子に電界又は磁
界を作用させる電極又はコイルとを備えたものである。
このような伸縮器22は、市販されている公知のもので
あり、たとえば特開平3−129312号公報に記載さ
れている。以下、圧電素子を伸縮素子として用いるもの
として説明する。
【0018】四角形の対向する2つの辺に配置された2
組4つの振動アクチュエータ14は、搭載台12を第1
の方向へ移動させるように、伸縮器22の伸縮方向を第
1の方向とした状態に伸縮器22の伸縮方向における一
端面において接着剤のような適宜な手段により搭載台1
2の外側面に組み付けられている。
【0019】四角形の対向する他の2つの辺に配置され
た他の2組4つの振動アクチュエータ14は、搭載台1
2を第2の方向へ移動させるように、伸縮器22の伸縮
方向を第2の方向とした状態に伸縮器22の伸縮方向に
おける一端面において接着剤のような適宜な手段により
搭載台12の外側面に組み付けられている。
【0020】各重り24は、対応する伸縮器22の他端
面に組み付けられている。伸縮アクチュエータ14は、
支持台16に接触しないように、搭載台12に支持され
ており、また、共通の制御装置26により同期して通電
される。
【0021】支持台16は、矩形の固定プレート28を
四角筒状の枠部材30の下端面に固定した上方開放の箱
の形をしている。補助プレート36を枠部材30の上端
面に固定している。固定プレート28と枠部材30と
は、接着剤、複数のねじ部材等により固定されている。
【0022】固定プレート28は、強磁性材料又は非磁
性材料で製作されており、また固定プレート28を厚さ
方向に貫通する開口32を中央部に有する。開口32
は、搭載台12の開口18と共通の軸線を有しており、
また開口18より大きい。搭載台12は、その搭載面2
0が枠部材30からわずかに突出する状態に、滑動可能
に固定プレート28に受けられている。
【0023】搭載台12は支持台16に当接する面に配
置されたセラミックのような耐摩耗性材料層34を有し
ており、また、支持台16は搭載台12に当接する面に
配置されたセラミックのような耐摩耗性材料層36を有
する。耐摩耗性材料層34,36の当接面は、支持台1
6に対する搭載台12の移動が円滑となるように、平滑
面とされている。開口18及び32は、それぞれ、耐摩
耗性材料層34及び36をも貫通する。
【0024】各伸縮アクチュエータ14は、図3(A)
又は(C)に示す電圧が制御装置26から伸縮器22の
圧電素子に印加されることにより、図3(B)又は
(D)に示すように、伸縮される。
【0025】図3(A)に示す電圧が圧電素子に印加さ
れると、伸縮器22は、図3(B)に示すように急激に
伸びた後、ゆっくりと収縮する。これに対し、図3
(C)に示す電圧が圧電素子に印加されると、伸縮器2
2は、図3(B)に示すようにゆっくりと伸びた後、急
激に収縮する。
【0026】重り24は、伸縮器22が急激に伸長また
は収縮するとき急激に変位されるのに対し、伸縮器22
がゆっくり伸長または収縮するときにゆっくり変位され
る。重り24を変位させる力が重り24に作用したと
き、その反力が伸縮器22に作用する。重り24が急激
に変位されるときの反力は、重り24がゆっくり変位さ
れるときの反力より小さい。
【0027】このため、搭載台12は、図3(A)に示
す電圧が四角形の共通の辺に配置された1組2つのアク
チュエータ14の圧電素子に同時に印加されると、両ア
クチュエータ14の伸縮器22の伸長時に伸長方向と反
対の側へ移動され、図3(C)に示す電圧が同じ組の両
アクチュエータ14の圧電素子に同じ波形の電圧が同時
に印加されると、アクチュエータ14の伸縮器22の収
縮時に収縮方向と反対の側へ移動される。
【0028】上記の結果、ステージ10においては、図
3(A)又は(B)に示す電圧を1組2つのアクチュエ
ータ14の圧電素子に同時に繰り返し印加することによ
り、搭載台12を両アクチュエータ14の伸縮方向へ漸
次移動させることができる。
【0029】同様に、図3(A)に示す電圧を1組2つ
のアクチュエータ14の圧電素子に同時に印加するとと
もに、図3(C)に示す電圧を対向する他の1組2つの
アクチュエータ14の圧電素子に同時に繰り返し印加す
ることにより、搭載台12をそれらのアクチュエータの
伸縮方向へ漸次移動させることができる。
【0030】また、図1において、各組のアクチュエー
タ14のうち、開口18の軸線の周りにあって周方向に
関して同じ側に配置された各アクチュエータ14の圧電
素子に図3(A)又は(B)に示す電圧を繰り返し印加
することにより、搭載台12を開口18の軸線の周りに
漸次回転させることができる。
【0031】同様に、各組のアクチュエータ14のう
ち、開口18の軸線の周りにあって周方向に関して同じ
側に配置された各アクチュエータ14の圧電素子に図3
(A)に示す電圧を繰り返し印加し、他の各アクチュエ
ータ14の圧電素子に図3(B)に示す電圧を印加して
も、搭載台12を開口18の軸線の周りに漸次回転させ
ることができる。
【0032】上記のように、搭載台12及び移動装置
(伸縮アクチュエータ)14は、図3(A)又は(C)
に示す電圧がアクチュエータ14の圧電素子に印加され
たとき、支持台16に対し二次元的に移動するから、可
動部分38として作用する。
【0033】ステージ10は、各振動アクチュエータ1
4を搭載台12の側面部に組み付けているから、振動ア
クチュエータ14と搭載台12とを高さ方向に組み付け
る必要がなく、したがってステージ10全体の高さ寸法
が小さい。また、搭載台12及び支持台16の当接面の
摩耗が耐摩耗性材料層34及び36により防止されるか
ら、安定な移動を長期にわたって得ることができる。さ
らに、ステージ10を光学顕微鏡用の試料ステージに適
用したとき、ステージ10の下方から開口18及び32
を介して採光をすることができる。
【0034】図4は、各振動アクチュエータ14をその
伸縮方向が対応する四角形の辺と平行となるように配置
した可動部分40の第2の実施例を示す。可動部分40
は、支持台を除いた部分であり、したがって搭載台12
及び2つずつ4組の移動装置(伸縮アクチュエータ)1
4からなる。
【0035】図4に示す実施例も、各組の伸縮アクチュ
エータ14は、搭載台12の各辺に対応されている。各
組の両伸縮アクチュエータ14は、搭載台12の側面か
ら側方へ突出する突出部42に伸縮器22の一端面を対
向させた状態に、接着剤のような適宜な手段により組み
付けられている。
【0036】図4の実施例において、対向する2組のア
クチュエータ14のうち、同じ側の2つのアクチュエー
タの圧電素子に図3(A)又は(C)に示す電圧を繰り
返し印加することにより、搭載台12をアクチュエータ
14の伸縮方向へ漸次移動させることができる。
【0037】同様に、対向する2組の両アクチュエータ
14のうち、一方の両アクチュエータの圧電素子に図3
(A)に示す電圧を繰り返し印加するとともに、他方の
両アクチュエータの圧電素子に図3(C)に示す電圧を
繰り返し印加することにより、搭載台12をアクチュエ
ータ14の伸縮方向へ漸次移動させることができる。
【0038】また、図4の実施例においては、各組のア
クチュエータ14のうち、開口18の軸線の周りにあっ
て周方向に関して同じ側に配置された各アクチュエータ
14の圧電素子に図3(A)又は(C)に示す電圧を繰
り返し印加することにより、搭載台12を開口18の軸
線の周りに漸次回転させることができる。
【0039】同様に、各組のアクチュエータ14のう
ち、開口18の軸線の周りにあって周方向に関して同じ
側に配置された各アクチュエータ14の圧電素子に図3
(A)に示す電圧を繰り返し印加し、他の各アクチュエ
ータ14の圧電素子に図3(C)に示す電圧を繰り返し
印加しても、搭載台12を開口18の軸線の周りに漸次
回転させることができる。
【0040】図5は、四角形の各辺に1つの振動アクチ
ュエータ14をその伸縮方向が対応する辺と直角となる
ように配置した可動部分44の第3の実施例を示す。図
5に示す実施例において、各伸縮アクチュエータ14
は、その伸縮器22の一端面において搭載台12の外側
面に接着剤のような適宜な手段により組み付けられてい
る。
【0041】図5の実施例において、対向する2つのア
クチュエータ14のうち、一方のアクチュエータの圧電
素子に図3(A)又は(C)に示す電圧を繰り返し印加
することにより、搭載台12をそのアクチュエータ14
の伸縮方向へ漸次移動させることができる。
【0042】同様に、対向する2つのアクチュエータ1
4のうち、一方のアクチュエータの圧電素子に図3
(A)に示す電圧を繰り返し印加するとともに、他方の
アクチュエータの圧電素子に図3(C)に示す電圧を繰
り返し印加することにより、搭載台12を両アクチュエ
ータ14の伸縮方向へ漸次移動させることができる。
【0043】図6は、リニア振動アクチュエータを各移
動装置として用いた可動部分50の第4の実施例を示
す。図6に示す例では、4つのリニア振動アクチュエー
タ52が備えられている。
【0044】図7に示すように、各移動装置すなわち各
リニア振動アクチュエータ52は、一対のヨーク54を
非磁性材料製のスペーサ56を間にして軸線方向に同軸
的に配置し、コイル58を各ヨーク54内に配置し、両
コイル58を貫通した鉄心すなわち振動子60を軸線方
向へ往復移動可能に配置している。
【0045】両ヨーク54とスペーサ56とは接着剤の
ような手段により同軸的に結合されており、各コイル5
8は充填材のような手段により対応するヨーク54に移
動不能に結合されている。振動子60は、ヨーク54及
びコイル58に対し2dの長さ範囲にわたって移動可能
である。
【0046】リニア振動アクチュエータ62は、図8
(B)に示す高い電圧を一方のコイル58に印加し、次
いで図8(C)に示す低い電圧を他方のコイル58に印
加することにより、振動子60を往復移動させることが
できる。振動子60は、高い電圧がコイルに印加された
とき、そのコイルの側に急激に移動され、低い電圧がコ
イルに印加されたときそのコイルの側にゆっくり移動さ
れる。
【0047】また、リニア振動アクチュエータ62は、
同じ電圧を、図8(D)に示すように長い時間一方のコ
イル58に印加し、次いで図8(E)に示すように短い
時間他方のコイル58に印加することによっても、振動
子60を一方向へ急激に移動させ、他方へゆっくり移動
させることができる。
【0048】いずれの場合も、振動子60が急激に移動
されるときにヨーク54に作用する反力は、振動子60
がゆっくり移動されるときときにヨーク54に作用する
反力より大きい。
【0049】それゆえに、図8(B)又は(D)に示す
電圧を一方のコイルに印加することと、図8(C)又は
(E)に示す電圧を他方のコイルに印加することとを繰
り返すことにより、振動子60を図8(A)に示すよう
に左右非対称に振動させることができる。
【0050】各リニア振動アクチュエータ52は、その
振動子の往復移動の方向(振動方向)が四角形の対応す
る辺と平行となる状態に搭載台12の外面に組み付けら
れる。
【0051】図6に示す実施例においては、対向する一
対のリニア振動アクチュエータ52を上記のように繰り
返し作動させることにより搭載台12を第1の方向に漸
次移動させることができ、対向する他の一対のリニア振
動アクチュエータ52を上記のように繰り返し作動させ
ることにより搭載台12を第2の方向に漸次移動させる
ことができる。また、リニア振動アクチュエータ52の
振動子60を開口18の軸線の周りに同じ方向に非対称
に繰り返し振動させることにより、搭載台12を開口の
軸線の周りに漸次回転させることができる。
【0052】リニア振動アクチュエータは、一般に、圧
電素子を作動させるに必要な電圧(100ボルト程度)
に比べ、小さい電圧(10ボルト以下、数ボルト)で作
動するから、制御装置を小型にすることができる。ま
た、振動子が一回往復移動したときのアクチュエータの
変位量(ストローク)が圧電素子を用いた伸縮器に比べ
て著しく大きいから、一回の作動で大きなストロークを
得ることができる。
【0053】市販されているリニア振動アクチュエータ
としては図7に示すものが多い。しかし、リニア振動ア
クチュエータとして、コイルに電圧を印加することによ
り図8(A)に示すように左右非対称の振動を発生する
ものであれば、2つのコイルを用いる代わりに永久磁石
とコイルとを用いたアクチュエータのような他のアクチ
ュエータを用いてもよい。
【0054】本発明は、上記実施例に限定されない、た
とえば、搭載台の下面(支持台側の面)及び支持台の上
面(搭載台側の面)の一方に永久磁石を配置し、他方を
強磁性材料製とすることにより、搭載台と支持台との間
に磁気的吸着力を作用させて、大きな摩擦力を搭載台と
支持台とに発生させるとともに永久磁石を固定手段とし
てもよい。このようにすれば、ステージを水平以外の状
態下においても、重力の作用を受けることなく、可動部
分を支持台に対して移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステージの一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】図1の2−2線に沿って得た断面図である
【図3】伸縮アクチュエータに供給する電気信号の波形
と伸縮器の伸縮状態を説明するための図である。
【図4】本発明のステージで用いる可動部分の第2の実
施例を示す平面図である。
【図5】可動部分の第3の実施例を示す平面図である。
【図6】可動部分の第4の実施例を示す平面図である。
【図7】図6の第4の実施例で用いるリニア振動アクチ
ュエータの一実施例を示す縦断面図である。
【図8】図7に示すリニア振動アクチュエータに供給す
る電気信号の波形と、振動子の振動状態とを説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10 ステージ 12 搭載台 14 移動装置(伸縮アクチュエータ) 16 支持台 18,32 開口 20 搭載面 22 伸縮器 24 重り 28 固定プレート 30 枠部材 34,36 耐摩耗性材料層 38,40,44,50 可動部分 42 固定プレ−トの突出部 52 移動装置(リニア振動アクチュエ−タ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を搭載する搭載面を有する搭載台
    と、該搭載台を前記搭載面と平行の面内で互いに交差す
    る第1及び第2の方向へ移動可能に受ける支持台と、前
    記搭載台を前記第1又は第2の方向へ移動させる複数の
    移動手段とを含み、少なくとも1つの前記移動手段及び
    少なくとも1つの他の前記移動手段はそれぞれ前記搭載
    台を前記第1及び第2の方向に移動させるべく前記支持
    台の側部に組み付けられている、物品用ステージ。
  2. 【請求項2】 各移動手段は電気又は磁気により伸縮す
    る伸縮素子を用いた伸縮手段並びに該伸縮手段に連結さ
    れた少なくとも1つの重りを備える伸縮アクチュエータ
    であり、少なくとも1つの前記伸縮アクチュエータ及び
    少なくとも1つの他の前記伸縮アクチュエータはそれぞ
    れ伸縮方向を前記第1及び第2の方向とした状態に前記
    支持台の側部に組み付けられている、請求項1に記載の
    ステージ。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの前記伸縮アクチュエー
    タ及び少なくとも1つの他の前記伸縮アクチュエータ
    は、前記伸縮手段の一端部において前記支持台の側面に
    組み付けられており、また前記重りを前記伸縮手段の他
    端部に組み付けている、請求項2に記載のステージ。
  4. 【請求項4】 前記各移動手段は非対称的に一方向へ振
    動するリニア振動アクチュエータであり、少なくとも1
    つの前記リニア振動アクチュエータ及び少なくとも1つ
    の他の前記リニア振動アクチュエータはそれぞれ振動方
    向を前記第1及び第2の方向とした状態に前記支持台の
    側部に組み付けられている、請求項1に記載のステー
    ジ。
  5. 【請求項5】 前記支持台及び前記搭載台は、それらを
    厚さ方向へ貫通する開口であって互いに連通する開口を
    中央部に有する、請求項1から4のいずれか1項に記載
    のステージ。
  6. 【請求項6】 前記支持台は前記搭載台に当接する部位
    に配置された耐摩耗性材料層を有し、前記搭載台は前記
    支持台に当接する部位に配置された耐摩耗性材料層を有
    する、請求項1から5のいずれか1項に記載のステー
    ジ。
JP9312930A 1997-10-30 1997-10-30 物品用ステージ Pending JPH11136966A (ja)

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