JPH11136957A - 電力変換器 - Google Patents

電力変換器

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JPH11136957A
JPH11136957A JP9296934A JP29693497A JPH11136957A JP H11136957 A JPH11136957 A JP H11136957A JP 9296934 A JP9296934 A JP 9296934A JP 29693497 A JP29693497 A JP 29693497A JP H11136957 A JPH11136957 A JP H11136957A
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JP
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power supply
series
current
diode
inductor
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JP9296934A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
Yoshihiro Murai
由宏 村井
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to ES98117459T priority patent/ES2193453T3/es
Priority to EP98117459A priority patent/EP0913919B1/en
Priority to US09/154,469 priority patent/US5946208A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチングにより出力電圧が急変しノイズ
が発生するのを防止する。 【解決手段】 電源PNに2個のコンデンサC101,
C104を直列に接続し、上アームスイッチS1と出力
端子to間とtoと下アームスイッチS4との間に直列
にインダクタL1,L4を接続し、C101,C104
の接続点とS1,L1の接続点間にダイオードD1とコ
ンデンサC1を直列に接続し、その直列接続点とP電源
間にダイオードD7とインダクタL7を直列に接続す
る。また、L4,S4接続点とC101,C104接続
点間にコンデンサC4とダイオードD4を直列に接続
し、N電源とC4,D4接続点間にインダクタL10と
ダイオードD10を直列に接続する。更に、N電源と出
力端子間及び出力端子とP電源間にダイオードD16,
D13を接する。スイッチS1,S4は短絡防止期間を
挾んで交互にONする。このON又はOFF時に転流,
環流等が発生し、必ずいずれかのダイオードを介して流
れる。ダイオードには電流の大きさに対する非線形特性
があるので、ノイズは少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可速速駆動装置
に使用されるインバータやコンバータおよびチョッパ,
無停電電装置(UPS),無効電力補償装置(SVC)
などのパワースイッチング素子を利用した、パルス幅変
調(PWM)方式により出力電圧を制御する電力変換器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、3相交流電動機を駆動するイン
バータは、バイポーラトランジスタやIGBTといった
主回路素子をスイッチングし、PWM電圧を出力してい
る。そのインバータ装置の構成例を図12に示す。
【0003】同図において、1はコンバータ部、2はイ
ンバータの主回路、3はインバータにより駆動される交
流電動機、4はインバータの制御回路、S1〜S6はイ
ンバータ主回路のスイッチング素子であり、これをゲー
ト信号GS1〜GS6でON/OFFする比率を制御す
ることにより平均電圧を制御している。
【0004】主回路素子としては、数百KVA以下の容
量範囲では、バイポーラトランジスタやIGBTが主に
使用されている。それ以上ではGTOが使用されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、IGBTな
どのように高速にスイッチングを行う素子では、スイッ
チングが高速であるため出力電圧も高速に変化してしま
う。そうすると、その出力電圧波形の高周波成分はノイ
ズ成分として放出されることになる。
【0006】このため、このノイズ成分が電波として輻
射したり、他の配線と電磁的に結合したり、また、電源
線に重畳して他の機器に伝搬するなどすると、他の機器
の誤動作や故障の原因となる。
【0007】そのため、入出力端子や制御信号線などに
LCRなどの受動素子で構成されたノイズフィルタを挿
入して、外部に漏れる高周波成分を抑制する対策が行わ
れている(図13)。
【0008】しかし、ノイズフィルタを入出力に挿入す
ると、装置の大きさが増えたり価格が高くなるため、こ
れらのフィルタ容量をなるべく小さくしたい。
【0009】IGBTのスイッチング自体を遅くする方
法もあるが、この場合にはIGBT内部に発生するスイ
ッチング損失が増えるため、熱的な制限により装置容量
が制限されるなどの問題が生じる。
【0010】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、IGBT等のスイ
ッチングにより出力電圧が急変しノイズが発生すること
のない電力変換装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、直流電源に
第1,第2のスイッチング素子(S1,S4)を直列に
接続し、それらのスイッチング素子の間から負荷を接続
し2個のスイッチング素子を交互に導通させ、その導通
幅を制御することにより負荷に出力する平均電圧を制御
するPWM方式の電力変換器において、前記電源に2個
のコンデンサ(C101,C104)を直列に接続し、
前記電源の正の端子と負荷端子との間に第1のスイッチ
ング素子と第1のインダクタ(L1)を直列に接続し、
前記2個のコンデンサの直列接続点と第1のスイッチン
グ素子と第1のインダクタの接続点との間に第1のダイ
オード(D1)と第1のコンデンサ(C1)を直列に接
続し、前記第1のダイオードと第1のコンデンサの接続
点と電源の正端子との間に第2のダイオード(D7)と
第2のインダクタ(L7)を直列に接続し、前記負荷端
子と電源の負端子との間に第3のインダクタ(L4)と
第2のスイッチング素子を直列に接続し、前記第3のイ
ンダクタと第2のスイッチング素子の接続点と前記2個
のコンデンサの直列接続点との間に第3のコンデンサ
(C4)と第3のダイオード(D4)とを直列に接続
し、前記電源の負の端子と前記第3のコンデンサと第3
のダイオードの接続点との間に第4のインダクタ(L
4)と第4のダイオード(D10)を直列に接続し、さ
らに、負荷端子と電源の正端子との間および電源の負端
子と負荷端子との間に、それぞれダイオード(D13,
D16)を接続してなるものである。
【0012】この電力変換器は多相分並列に接続するこ
とで、多相交流電力変換器とすることができる。
【0013】多相交流電力変換器とする場合、直流電源
に接続されている各相電力変換器の2個のコンデンサや
第2のインダクタおよび第4のインダクタは1相分のみ
として各相電力変換器共通のものとすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 図1に実施の形態1にかかる昇降圧チョッパ回路を示
す。直流電源P,N間には、上アームスイッチング素子
(スイッチ)S1,インダクタンスL1,L4,下アー
ムスイッチング素子(スイッチ)S4が直列に接続され
ると共に、2個のコンデンサC101,C104が直列
に接続され、上記スイッチS1とインダクタンスL1の
直列回路およびインダクタL4とスイッチS4の直列回
路にそれぞれダイオードD13およびD16が逆並列に
接続され、インダクタンスL1とL4の接続点が出力端
子toとなっている。
【0015】上記2個のコンデンサC101,C104
の接続点とスイッチS1とインダクタL1との接続点の
間にはダイオードD1とコンデンサC1が直列に接続さ
れ、ダイオードD1とコンデンサC1の接続点と電源P
との間にはダイオードD7とインダクタL7が直列に接
続されている。また、上記インダクタL4とスイッチS
4の接続点と2個のコンデンサC101,C104の接
続点の間にはコンデンサC4とダイオードD4が直列に
接続され、電源NとコンデンサC4とダイオードD4の
接続点との間にインダクタL10とダイオードD10が
直列に接続されている。
【0016】また、電源P,Nは説明の都合上、Vdc
−P,Vdc−Nの2個の電源とみなし、それらの接続
点を0Vの電圧基準点としている。出力端子toと電源
N間には出力電圧Voを平滑するインダクタLoと直流
コンデンサCoからなる平滑回路が接続され、コンデン
サCoの端子から負荷3へ直流を出力するように構成さ
れている。
【0017】従来昇降圧チョッパ回路は回路Aが2個の
スイッチング素子S1,S2だけであったが、この発明
では主回路部にL,Cおよびダイオードを追加した構成
となっている。
【0018】図1に示されている1アーム分の回路Aが
この発明の基本回路である。以下に、この発明の動作原
理を図1の動作と共に説明する。説明する条件として
は、下記の条件とする。
【0019】 ・力行負荷条件 ・負荷はLR負荷 ・運転後しばらくたった後の定常状態 ・回路を構成する素子は理想的なものとする。
【0020】モデルは図1の回路を適用し、電流成分は
矢印の方向を正とする。電位は図1のV1〜V6を定義
し、直流電源電圧の中性点を電位の基準として表す。ま
た、コンデンサC1,C4の充電電圧の極性は図1の矢
印の方向を正とする。
【0021】上記の条件では、図6の電圧・電流タイミ
ングチャートのようにPWM1週期間を約15のモード
に分類することができる。
【0022】図2〜図5に各モード毎の電流ループを示
す。図2〜図5では理解を助けるために、電流路を実線
で、またコンデンサC1,C4の充電電圧の向きと概略
の大きさを点線の矢印で示している。PWM指令と各モ
ードとの関係は、表1のようになっている。図6に各モ
ードに対応するタイミングチャートを示す。
【0023】
【表1】
【0024】以下、各モード順に説明する。
【0025】モード1 上アームスイッチS1のゲート信号GS1がON、下ア
ームスイッチS1のゲート信号GS1がOFFの状態。
この状態は力行負荷条件なので、負荷電流Ioは正の値
であり、回路内には矢印(a),(b)で示す次の2つ
の電流ループが生ずる。 (a)S1,L1,D13の環流電流路 (b)S1,L1,負荷出力の電流路。
【0026】ここで、電流路(a)は損失成分がなく一
定電流が流れ続け、また、負荷電流Ioも負荷のインダ
クタンス成分が大きい条件としているので、モード1の
間にはほぼ一定となる。また、電圧の初期条件として
は、コンデンサC1の電圧Vc1は負極性に、コンデン
サC4の電圧Vc4は正極性に充電しているものとす
る。
【0027】モード2 モード2の開始時点で、まず、上アームスイッチS1の
ゲート指令がOFFに変化し、スイッチS1もOFFと
なる。スイッチS1がOFFすると、インダクタL1は
電流を維持しようと矢印(c),(d)で示す次の2つ
の電流ループを発生させる。 (c)L1,D13,C101,D1,C1の環流電流
路 (d)C101,D1,C1,L1,負荷の電流路。
【0028】電流路(c)の環流電流成分と電流路
(d)の負荷電流Ioにより、L1の磁気エネルギがC
1,C101の電荷に変換されていく。そのためL1の
電流IL1は急に減少し、電圧成分Vc1も負電圧から
減少していく。
【0029】ここで、L1のS1側電位V5はC10
1,C104間の電位にC1の電圧Vc1を加算した電
圧となる。ここで、L1のエネルギが移動するため、C
1の充電は負極性の電圧電位が減少する方向に働き、や
がて、零を過ぎて今度は正の極性に充電するようにな
る。それに伴いL1のS1側電位V5も変化していく。
しかし、出力電圧Voについては、D13が通電を継続
しているので、電源Pの電位+Vdc/2に一定に保た
れる。
【0030】モード3 L1の磁気エネルギが減少し、L1の電流IL1が負荷
電流以下となると、D13に流れていた循環電流(c)
は零となる。そして電流路(d)の電流分だけでは負荷
電流を供給できないため、新たに電流路(e)が形成さ
れる。 (e)L10,D10,C4,L4,負荷の電流路。
【0031】モード3の期間中にC1の充電電圧Vc1
が高くなるにつれ、電流路(d)の電流は電流路(e)
に転流を行い、モード3の終了後には電流路(d)の電
流は零となる。
【0032】このとき、C1のD7側電位V2は電源P
の電位+Vdc/2からC101の電圧を引いたものと
なり、更に、電位V2からC1の電圧Vc1を引いたも
のがL1のS1側電位V5となる。また、L4のS4側
電位V6はモード3の直前までは出力電圧Voと同じで
あったが、電流路(e)が発生すると電源Nの電位−V
dc/2からL10とC4の電位を合成した電位に急変
する。そのため、出力電位Voは電位V5,V6をL1
とL4で分圧した電位となるため、出力電圧Voも電流
路(e)が通電開始時に電位V6と同様の変化が生じ
る。
【0033】モード4 さらに、L1の磁気エネルギが減少し零となると、負荷
電流Ioのうち電流路(d)の成分も零となる。そうす
ると、負荷電流Ioをすべて電流路(e)が供給するよ
うになる。そして、短絡防止期間(モード2〜4)中は
このモードを継続する電流路(d)の通電が終了した時
点でダイオードD1,D7およびS1がハイインピーダ
ンスになるため、L1のS1側電位V5は出力電圧Vo
と同電位になる。この出力電圧Voは負荷電流の変化が
少なければほぼL4のS4側電位V6と等しくなり、
(−Vdc/2+Vc4)の電位となる。モード4の期
間中に、負荷電流によりC4の電圧Vc4は減少するの
で、出力電圧も同様に変化する。
【0034】モード5短絡防止期間が終了すると、スイ
ッチS4のゲートGS4にON信号が与えられる。スイ
ッチS4がONすると、矢印(d),(f),(g)で
示す次の3つの電流路が発生する。 (d)C101,D1,C1,L1,負荷の電流路 (f)C101,D1,C1,L1,L4,S4の電流
路 (g)C4,S4,L10,D10の電流路。これはC
4の電荷を放電する環流ループとなっている。
【0035】電流路(d)と(f)の電流成分は、C1
の電圧Vc1を正方向に充電していき、L1の磁気エネ
ルギがC101とC1の電荷に変換されていく。逆に、
電流路(g)の電流によりC4の電荷は放電し、L10
の磁気エネルギに変換されていく。
【0036】L1のS1側電位V5は+Vdc/2から
C101とC1の電圧を引いたものとなり、L4のS4
側電位V6はS4がONのため−Vdc/2となる。そ
のため、出力電圧は電位V5とV6をL1とL4で分圧
した電位になる。
【0037】モード6 モード5の期間中にC1の充電電位が増加し、L1のS
1側電位V5が−Vdc/2相当に達すると、電流路
(f)の電流成分は減少する。それに伴い、L4の電流
を維持するために、代わりに矢印(h)のように電流ル
ープが発生する。 (h)L4,S4,D16の環流電流路。
【0038】この電流路(h)はD16を導通させてお
り、出力電圧Voは−Vdc/2に固定されることにな
る。また、電流路(g)の電流はC4の電圧が零になっ
ても、L10の磁気エネルギにより電流が継続して流れ
るため、今度はC4を逆極性に充電するようになる。
【0039】モード7 モード6で、C4の充電電圧がC104の充電電圧より
大きくなると、L10の電流はC4以外にもC104に
流れ込むようになり、矢印(i)で示す電流ループが生
ずる。 (i)L10,D10,D4,C104の環流電流路。 ここで、C4よりC104の静電容量が大きい場合に
は、C4よりC104の方が電流が多く流れることにな
る。
【0040】モード8 C1の電圧が増え、C101とC1の合成電位がVdc
を越えると、L1の電流が零となり、電流路(d),
(f)の電流は消滅する。その代わりに、負荷電流Io
はD16を通る矢印(j)で示す環流路を形成する。
(j)負荷,D16,負荷の環流電流路。
【0041】電流路(i)と(g)の電流はやがてL1
0の磁気エネルギが無くなると共に消滅し、この時点で
S1からS4への転流動作が完了する。この時点で、モ
ード1とは逆にC1は正の電圧に、C4は負の電圧に充
電される。
【0042】モード9 モード8が完了すると、電流路(h)と(j)の環流電
流のみとなる。これが、次の転流の開始であるモード1
0まで継続する。
【0043】モード10 ここからモード15までの間が、S4からS1への転流
動作となる。まず、S4がOFFされる。こうすると、
L4に流れている電流路(h)の電流は、矢印(k)で
示す電流ループに転流する。 (k)L4,C4,D4,C104,D16の電流路。
【0044】L4の磁気エネルギは電流路(k)の電流
により、C4とC104の電荷に変換されるため、L4
の電流は減少し、C4の電圧が正方向に変化する。この
とき、出力電圧Voは電流路(j)によりD16が導通
しているため、−Vdc/2に固定されている。
【0045】モード11 電流路(k)の電流は、L4の磁気エネルギが減少して
零になると消滅し電流路(j)のみとなる。短絡防止期
間(モード10,11)中はこの状態が継続する。
【0046】モード12 短絡防止期間が経過すると、S1がONする。そうする
と、電流路(j)の電流は零となり、新たに矢印
(b),(l),(m)で示す3通りの電流路が発生す
る。 (l)C1,D7,L7,S1の環流電流路 (m)S1,L1,L4,C4,D4,C104の電流
路。
【0047】電流路(b)の電流は負荷電流Ioを供給
し、電流路(m)の電流はC4,C104を充電する。
電流路(l)の電流はC1の充電電荷をD7,L7,S
1で短絡することになり、C1の電荷からL1の磁気エ
ネルギへエネルギが移動していく。
【0048】このときL1のS1側電位V5はS1がO
Nするため+Vdc/2に急変する。L4のS4側電位
V6は−Vdc/2とC104,C4の電圧との合成と
なる。そして、出力電圧Voは電位V5とV6がL1,
L4により分圧されたものであるため、モード12が開
始時に出力電圧Voは一旦変化したのち、C4の電位変
化に伴ってゆっくりと変化する。
【0049】モード13 電流路(m)の電流によりC4が充電され、C104と
C4の合成電圧がVdcを越えると、電流路(m)の電
流は減少を始める。そのため、L1の電流を維持するた
め、また電流路(a)の環流電流が発生し、電流路
(m)の減少と相反して増加していく。出力電圧は、D
13が導通することにより、+Vdc/2に固定され
る。
【0050】モード14 C1の電荷がL7に移動し、C1の電位が零になって
も、L7の電流が流れ続けるため、更に逆の極性までC
1は充電を行う。そうして、C1の電圧がC101の電
圧を越えると、新たにC101に流れ込む矢印(n)で
示す電流路も発生する。 (n)L7,C101,D7の電流路。
【0051】この電流路により、L7の電流は電流路
(l)と(n)に分流することになる。ここで、C10
1の静電容量がC1より大きいと電流路(n)の電流の
方が大きな値となる。出力電圧はモード13のままであ
り、+Vdc/2に固定される。
【0052】モード15 L4の電流が零になると、モード15になる。この点で
C4は正方向の最大電圧に、また、C1は負方向の最大
電圧に充電される。出力電圧はモード13のままであ
り、+Vdc/2に固定される。
【0053】モード16 L7を流れる電流路(n)と(l)の電流が零となった
時点で、転流動作が完了する。このとき、電流路(a)
と(b)の電流成分のみとなり、各部の電位もモード1
と同じ初期条件となる。
【0054】上記1〜16のモードにおいて、出力電圧
が比較的速く変化するのは、モード3の開始時刻と終了
時刻、モード4から5への切替り時刻、およびモード1
1から12への切替り時刻の4か所である。しかし、こ
れらは電流路の変化に伴うダイオードの通電のON/O
FFにより発生するものばかりであり、そのため、実際
には、ダイオードの電流の大きさに対する非線形特性が
あるため、出力電圧は従来の場合より比較的緩やかに変
化する。従って、この変化によるノイズは少なくなる。
【0055】実施の形態2 図7に実施の形態2にかかる昇降圧タイプの単相コンバ
ータ回路を示す。このコンバータは、実施の形態1(図
1)の直流電源P,N部分を、単相交流電源esとLC
フィルタFおよび、ダイオード全波ブリッジにより構成
される、全波整流電源に置き換えたものである。
【0056】この単相コンバータは、電源に流れる入力
電流を検出して、電流制御することにより、電源電流を
正弦波状にすることができる。
【0057】実施の形態3 図8に実施の形態3にかかる単相インバータ回路を示
す。このインバータは実施の形態1(図1)の1アーム
分の回路Aを2個直流電源PNに並列に接続し、1アー
ム分の回路A1,A2の中間点間に負荷3を接続し、回
路A1とA2の制御タイミングをPWM制御するもので
ある。
【0058】1アーム分の回路A1,A2は図1の1ア
ーム分の回路Aと同じく構成されているので、実施の形
態1と同様にノイズの発生が減少する。
【0059】実施の形態4 図9に実施の形態4にかかるN相インバータ回路を示
す。このインバータは、実施の形態1(図1)の1アー
ム分の回路AをN個直流電源PNに並列に接続し、1ア
ーム分の回路A1,A2,A3の中間点にN相負荷3を
接続し、回路A1,A2,A3の制御タイミングをPW
M制御するものである。
【0060】実施の形態5 図10に実施の形態5にかかる単相インバータ回路を示
す。このインバータは主回路Bを、上記実施の形態3
(図8)の単相インバータにおける直流電源に並列なコ
ンデンサC101,C102とC104,C105およ
びリアクトルL7,L8とL10,L11をそれぞれ共
通化してコンデンサC101とC104およびリアクト
ルL7とL10としたものである。そして、このように
コンデンサとリアクトルを共通しても動作上問題がない
ことは図6のタイミングチャートから明らかである。こ
こで、コンデンサのみ、Lのみを共通化するだけでも動
作することができる。
【0061】実施の形態6 図11に実施の形態6にかかる3相インバータの回路を
示す。このインバータは主回路Bを、上記実施の形態4
(図9)の三相インバータにおける直流電源に並列なコ
ンデンサC101〜C103とC104〜C106およ
びリアクトルL7〜L9とL10〜L12をそれぞれ共
通化して共通のコンデンサC101とC104および共
通のリアクトルL7とL10としたものである。また、
コンデンサのみ、Lのみを共通化しても同様に動作す
る。
【0062】
【発明の効果】この発明は、上述のとおり構成されてい
るので、以下に記載する効果を奏する。
【0063】(1)出力電圧が比較的速く変化するの
は、電流路の変化に伴うダイオードの通電のON/OF
Fにより発生するものばかりとなり、ダイオードは電流
の大きさに対する非線特性があるため、出力電圧は比較
的緩やかに変化する。従って出力電圧の変化によるノイ
ズが減少する。
【0064】(2)従来電力変換器に対して、新たにス
イッチング素子を追加することなく、L,C,ダイオー
ドなどの受動部品を組み合わせただけであるから安価に
ノイズを減少させることができる。
【0065】(3)制御方式は従来同様に、PWM信号
発生回路と短絡防止時間発生回路だけで、安定に制御で
きる。
【0066】(4)このPWM制御にフィードバック制
御が必要でないことから、センサ自体も必要なく、他の
転流方式などで生じるセンサのノイズの問題がない。
【0067】(5)過電流などの異常が発生し、運転中
に全素子が一斉に遮断動作した場合でも、すべてのイン
ダクタンス成分はコンデンサとダイオードによる電流回
路を有しているため、インダクタンスがサージ電圧を発
することがない。そのため、特別な保護機器も不要であ
る。
【0068】(6)スイッチング素子のOFF時はスイ
ッチング素子の電圧がコンデンサにより0に維持された
まま電流が0になるため過渡的なスイッチング損失が少
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる昇降圧チョッパの回路構
成図。
【図2】電流モード構成の分類図(その1)。
【図3】同(その2)。
【図4】同(その3)。
【図5】同(その4)。
【図6】電流と電圧のタイミングチャート。
【図7】実施の形態2にかかる単相コンバータの回路構
成図。
【図8】実施の形態3にかかる単相インバータの回路構
成図。
【図9】実施の形態4にかかる3相インバータの回路構
成図。
【図10】実施の形態5にかかる単相インバータの回路
構成図。
【図11】実施の形態6にかかる三相インバータの回路
構成図。
【図12】従来例にかかる三相インバータの回路構成
図。
【図13】従来三相インバータのノイズ対策例を示す回
路図。
【符号の説明】
A…1アーム分の回路(基本回路) B…インバータ主回路 S1〜S6…スイッチング素子(スイッチ)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に第1,第2のスイッチング素
    子(S1,S4)を直列に接続し、それらのスイッチン
    グ素子の間から負荷を接続し2個のスイッチング素子を
    交互に導通させ、その導通幅を制御することにより負荷
    に出力する平均電圧を制御するPWM方式の電力変換器
    において、 前記電源に2個のコンデンサ(C101,C104)を
    直列に接続し、 前記電源の正の端子と負荷端子との間に第1のスイッチ
    ング素子と第1のインダクタ(L1)を直列に接続し、 前記2個のコンデンサの直列接続点と第1のスイッチン
    グ素子と第1のインダクタの接続点との間に第1のダイ
    オード(D1)と第1のコンデンサ(C1)を直列に接
    続し、 前記第1のダイオードと第1のコンデンサの接続点と電
    源の正端子との間に第2のダイオード(D7)と第2の
    インダクタ(L7)を直列に接続し、 前記負荷端子と電源の負端子との間に第3のインダクタ
    (L4)と第2のスイッチング素子を直列に接続し、 前記第3のインダクタと第2のスイッチング素子の接続
    点と前記2個のコンデンサの直列接続点との間に第3の
    コンデンサ(C4)と第3のダイオード(D4)とを直
    列に接続し、 前記電源の負の端子と前記第3のコンデンサと第3のダ
    イオードの接続点との間に第4のインダクタ(L10)
    と第4のダイオード(D10)を直列に接続し、 さらに、負荷端子と電源の正端子との間および電源の負
    端子と負荷端子との間に、それぞれダイオード(D1
    3,D16)を接続し、 てなることを特徴とする電力変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 直流電源を、単相交流電源とLCフィルタと全波ダイオ
    ードブリッジで構成したことを特徴とする電力変換器。
  3. 【請求項3】 請求項1の電力変換器を多相分並列に接
    続したことを特徴とする多相交流電力変換器。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 各相電力変換器の、それぞれ直流電源に接続されている
    2個のコンデンサを1相分として各相変換器共通の2個
    のコンデンサとしたことを特徴とする多相交流電力変換
    器。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、 各相電力変換器の、それぞれ、第2のダイオードと電源
    の正の端子間に接続された第2のインダクタを1相分の
    みとして各相電力変換器共通の第2のインダクタとする
    と共に、電源の負端子と第4のダイオードとの間に接続
    された第4のインダクタを1相分のみとして各相電力変
    換器共通の第4のインダクタとしたことを特徴とする多
    相交流電力変換器。
JP9296934A 1997-10-29 1997-10-29 電力変換器 Pending JPH11136957A (ja)

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