JPH11136930A - 電源制御装置及び可搬型洗浄装置 - Google Patents

電源制御装置及び可搬型洗浄装置

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JPH11136930A
JPH11136930A JP30121697A JP30121697A JPH11136930A JP H11136930 A JPH11136930 A JP H11136930A JP 30121697 A JP30121697 A JP 30121697A JP 30121697 A JP30121697 A JP 30121697A JP H11136930 A JPH11136930 A JP H11136930A
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circuit
motor
voltage
power supply
control circuit
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JP30121697A
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Haruki Ogata
春樹 尾形
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Sony Group Corp
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用電源が低い場合も高い場合にも、無駄な
電力消費を極力抑えた状態でモータなどの負荷回路を駆
動できるようにする。 【解決手段】 DC12Vに基づいて所望のデューティ
比のパルス信号を発生するパルス発生回路73と、この
パルス発生回路73のパルス信号に基づいてモータ6に
流れる電流をオン・オフするスイッチングトランジスタ
Q1とを有する通電制御回路72と、DC6Vをモータ
6に印加する場合は、その通電制御回路72を選択しな
いように操作され、DC12Vをモータ6に印加する場
合には、その通電制御回路72を選択するように操作さ
れる回路選択器71とを備え、DC12Vをモータ6に
印加する場合には、通電制御回路72がモータ6に接続
され、モータ電流のデューティ比が50%に制限される
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車や小型船
舶などを洗うハンディタイプの洗浄装置などに適用して
好適な電源制御装置及び可搬型洗浄装置に関する。詳し
くは、負荷回路に対して通電制御回路を接続するか接続
しないかを選択する回路選択器が設けられ、使用電圧が
高い直流電源を負荷回路に接続する場合には、この通電
制御回路を選択して、その負荷回路に流れる電流を制限
するようにし、使用電圧が低い場合も高い場合にも、無
駄な電力消費を極力抑えた状態で、負荷回路を駆動でき
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車や小型船舶などを洗う場
合には、水道設備が整っている場所で、洗浄用のブラシ
などを用いて行うのが普通である。従って、水道設備が
ない場合には、水道設備がある場所に自動車や小型船舶
など移動してから洗車等をしなくてはならない。
【0003】そこで、近頃、持ち運び便利なハンディタ
イプの洗浄装置が開発されている。この種の洗浄装置に
よれば、水道設備がない場所でも、予め洗浄用の水をポ
リタンクなどに収容して自動車や小型船舶など保管場所
に持って行き、この水を乾電池4本程度の直流電源(D
C6V)でポンプアップしながら自動車などを洗車する
ことができる。
【0004】ところで、電池駆動方式の洗浄装置の製造
分野において、カーバッテリーなどのDC12V電源で
も駆動可能な装置の製造要求がある。この要求に対処す
るためには、ポンプ用のモータがDC12Vに耐えられ
ること、DC6V駆動時及びDC12V駆動時でも、そ
のポンプに一定の駆動エネルギーが与えられることなど
が挙げられる。
【0005】このような要求に対して、次のような電源
制御方式が考えられる。第1の方式はDC12V駆動時
に、モータに抵抗を直列に接続してモータ印加電圧を6
Vに制限する方法である。第2の方式はDC12V駆動
時に、モータにトランジスタを直列に接続し、ベース電
流に基づいてトランジスタのオン抵抗を可変しモータ駆
動電流を制限する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
いずれの電源制御方式も、モータに直列接続された抵抗
やトランジスタによる電力損失が大きくなったり、しか
も、発熱が多くなることから放熱設備が必要となる。
【0007】従って、従来方式ではポンプに与える駆動
エネルギーを一定とした場合に、使用電源が低い場合に
比べて、高い直流電圧を印加した場合には、無駄な電力
消費を伴ったりして、モータなどの負荷回路を効率良く
駆動できないという問題がある。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、使用電源が低い場合でも高い
場合でも、無駄な電力消費を極力抑えた状態でモータな
どの負荷回路を駆動できるようにした電源制御装置及び
可搬型洗浄装置を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明に係る電源制御装置は第1の直流電圧のn
倍の第2の直流電圧で駆動可能な負荷回路の電源制御を
する電源制御装置において、第2の直流電圧に基づいて
所望のデューティ比のパルス信号を発生するパルス発生
回路と、パルス発生回路のパルス信号に基づいて負荷回
路に流れる電流をオン・オフするスイッチングトランジ
スタとを有する通電制御回路と、第1の直流電圧を負荷
回路に印加する場合は、その通電制御回路を選択しない
ように操作され、第2の直流電圧を負荷回路に印加する
場合には、その通電制御回路を選択するように操作され
る回路選択器とを備え、少なくとも、第2の直流電圧を
負荷回路に印加する場合には、通電制御回路が選択さ
れ、負荷回路に流れる電流のデューティ比が(1/n)
×100%に制限されるようにしたものである。
【0010】本発明の電源制御装置によれば、負荷回路
に対して通電制御回路を接続するか接続しないかを選択
する回路選択器が設けられ、第1の直流電圧のn倍の第
2の直流電圧をモータに印加する場合には、その通電制
御回路が選択され、そのモータに流れる電流のデューテ
ィ比が(1/n)×100%に制限されるようにしたも
のである。
【0011】従って、第1の直流電圧で負荷回路を駆動
させる場合も、第2の直流電圧で負荷回路を駆動させる
場合も、無駄な電力消費を極力抑えた状態で、負荷回路
を駆動することができる。例えば、負荷回路がモータな
どの場合に、使用電圧が異なっても、そのモータの駆動
エネルギーをほぼ一定にすることができる。これによ
り、使用電源がDC6Vの電池又はDC12Vのカーバ
ッテリーというように異種電源を利用する可搬型洗浄装
置などに十分応用することができる。
【0012】本発明の可搬型洗浄装置は第1の直流電圧
のn倍の第2の直流電圧で駆動可能なモータを有して洗
浄用の液体を供給する可搬型洗浄装置において、第2の
直流電圧に基づいて所望のデューティ比のパルス信号を
発生するパルス発生回路と、パルス発生回路のパルス信
号に基づいてモータに流れる電流をオン・オフするスイ
ッチングトランジスタとを有する通電制御回路と、第1
の直流電圧をモータに印加する場合は、その通電制御回
路を選択しないように操作され、第2の直流電圧をモー
タに印加する場合には、その通電制御回路を選択するよ
うに操作される回路選択器とを備え、少なくとも、第2
の直流電圧をモータに印加する場合には、通電制御回路
がモータに接続され、モータに流れる電流のデューティ
比を(1/n)×100%に制限されるようにしたもの
である。
【0013】本発明の可搬型洗浄装置によれば、モータ
に対して通電制御回路を接続するか接続しないかを選択
する回路選択器が設けられ、第1の直流電圧のn倍の第
2の直流電圧をモータに印加する場合には、その通電制
御回路が選択され、そのモータに流れる電流のデューテ
ィ比を(1/n)×100%に制限されるようにしたも
のである。
【0014】従って、第1の直流電圧でモータを駆動さ
せる場合も、第2の直流電圧でモータを駆動させる場合
も、無駄な電力消費を極力抑えた状態で、モータを駆動
することができる。これにより、使用電圧が異なって
も、モータの駆動エネルギーをほぼ一定にすることがで
きるので、使用電源がDC6Vの電池やDC12Vの自
動車用又は船舶用のバッテリーというように2種類の電
源を利用した可搬型洗浄装置を提供できる。
【0015】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る電源制御
装置及び可搬型洗浄装置の一実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態としての電源制
御装置を応用した可搬型洗浄装置1の構成を示す図であ
る。この実施形態では、負荷回路に対して通電制御回路
を接続するか接続しないかを選択する回路選択器が設け
られ、使用電圧が高い直流電源を負荷回路に接続する場
合には、この通電制御回路を選択して、その負荷回路に
流れる電流を制限するようにし、使用電圧が低い場合も
高い場合にも、無駄な電力消費を極力抑えた状態で、負
荷回路を駆動できるようにしたものである。
【0017】この可搬型洗浄装置100は図1に示す別
途に貯えられた洗浄水10を使用して手軽に洗浄作業を
行えるようにした持ち運び可能な装置である。同図に示
すように、可搬型洗浄装置100は含水型洗浄具として
の洗浄具1と、電源制御装置7を有した装置本体2と、
吸水管3および送水管4と、液体供給部としてのポンプ
5と、ポンプ駆動手段としてのモータ6と、折り畳み式
の液体搬送具としての容器8とを備えている。この例で
は、被洗浄対象が車両や小型船舶などであって、これら
を洗う水が容器8に貯留される。この容器8は、水を入
れるとテトラパック状になる。
【0018】図1において、本体装置2には側板2Aが
取付けられ、後述する電源制御装置7への電源をON・
OFFする電源スイッチSW0やボリュームノブ74及
び回路選択器71などが設けられている。この本体装置
2のポンプ5には吸水管3および送水管4が接続され
る。
【0019】これらの吸水管3および送水管4はビニー
ルチューブなどの弾性を有する材質で構成され、吸水管
3は箱状の装置本体2の一方の側部(図では右側面)に
配され、他方の側部(図では左側面)には送水管4が配
されている。吸水管3と送水管4の間にはポンプ5が配
され、吸水管3から吸水された洗浄水10を送水管4に
送水するようになされている。ポンプ5としてはこの例
では安定した流量が得られるギヤーポンプが使用され
る。
【0020】吸水管3と送水管4には図1に示すよう
に、管内に溜まった水を排水するための水抜きバルブ9
が設けられている。これは、特に、洗浄水10の吸水不
良に対応するためである。例えば、可搬型洗浄装置10
0の使用中に、洗浄水10がなくなるなどして吸水管3
の内部に空気が入ってしまった場合、洗浄水10を補充
して改めて吸水を開始しようとしても、送水管4内に残
留している水が抵抗となって洗浄水10を吸水すること
ができないことがあり、このような場合には送水管4内
に溜まった水を取り除く必要があるからである。
【0021】一方、送水管4としては図1に示すよう
に、洗浄時の取り回しを考慮して、比較的長めの、この
例では約10mが用意されている。送水管4の先端には
洗浄具1が接続されている。この洗浄具1は図2に示す
ように、含水性の洗浄部材としてのスポンジ11と、こ
れを着脱可能に取付けるために樹脂を金型成形して形成
した柄12と、洗浄水10を噴射させる液体噴出部20
を備えている。
【0022】この柄12には平板部としてのスポンジ取
付け部13が設けられる。スポンジ取付け部13は円盤
状を成しており、その一方の面には一対の支持壁14
A,14Bが斜め方向に延在して形成されている。斜め
に向けたのはスポンジ11が洗浄面(被洗浄対象)に当
たり易くするためである。
【0023】更に、この支持壁14A,14Bの途中か
ら天板部15を有して握り手部16が形成されている。
この天板部15の先端部からスポンジ取付け部13の外
縁部に掛けて傾斜部17が形成され、この傾斜部17
が、金型成形時のパーティング面となされたものであ
る。この例では傾斜部17の上部にパイプ貫通用の孔1
8が開口されている。
【0024】なお、柄12を上から見ると図3に示すよ
うになる。図3のX1−X2矢視断面は図4Aに示され
る。図4Aに示すスポンジ取付け部13には一対の支持
壁14A,14Bが一体成形される。その断面の形状は
逆さ「π」の字に類似している。つまり、この部分には
天板部15が無い。傾斜部17には上述の孔18が開口
される。この孔18部分は金型では入れ子構造となる
が、洗浄具1の成形後に、この部分をドリルで開口して
もよい。
【0025】柄12のY1−Y2矢視断面は図4Bに示
される。図4Bに示す一対の支持壁14A,14Bには
傾斜部17が一体成形される。その断面の形状は「H」
の字に類似している。柄12のZ1−Z2矢視断面は図
4Cに示される。図4Cに示す握り手部16には天板部
15が一体成形される。その断面の形状は下向きの
「コ」の字に類似している。この天板部15は握り手部
15には設けられるが、スポンジ取付け部13上には設
けていない。従って、スポンジ取付け部13、支持壁1
4A,14B、傾斜部17及び握り手部16の天板部1
5などの表側の形状を成形する上部金型と、スポンジ取
付け部13、傾斜部17及び握り手部16などの裏側や
スポンジ取付け部13の突起部19A〜19Dを形成す
る下部金型とに分けて金型を作製することができる。
【0026】この握り手部16の内部には図示しないが
送水管4が挿通され、この送水管4が傾斜部17の孔1
8から外部に引き出される。この送水管4は液体噴射部
20に接続される。更に、握り手部15の一端には送水
管4が固定できるように、その外径が送水管4の内径よ
り僅かに大きい保持部が設けられる。
【0027】また、スポンジ取付け部13の柄12と反
対の面には、図5に示す凸状の突起部19A、19B等
が設けられ、スポンジ11の取付け位置が規制される。
この突起部19A,19Bは液体噴射部20を中心にし
て、90゜毎に全部で4箇所設けられる。
【0028】このように、本実施の形態の可搬型洗浄装
置100によれば、柄12の握り手部16を成す天板部
15からスポンジ取付け部13に掛けて傾斜部17が設
けられ、この傾斜部17によって、金型成形時のパーテ
ィング面が構成されるので、柄12を作製する金型に関
して、スポンジ取付け部13から傾斜部17を通って握
り手部16に至るパーティング面で柄12の金型形状を
分割することができる。
【0029】従って、スポンジ取付け部13上が袋部と
ならないので、上部金型と下部金型とに分けて柄12を
金型成形できる。これにより、複雑な入れ子構造を避け
ることができるので、柄12の製造コストを下げるこ
と、引いては、この可搬型洗浄装置100の低廉化を図
ることができる。
【0030】この例では、送水管4の貫通用の孔18に
関して、天板部15に孔を設ける場合に比べて傾斜部1
7に設ける場合の方が孔面積を少なくできるので、柄1
2の強度の低下を防止できる。
【0031】続いて、この実施形態の液体噴射部20に
ついて図6〜図8を参照しながら説明をする。この実施
形態では図6に示すスポンジ取付け部13に、噴射口2
1Aを有した液体噴射部20が取付けられ、この噴射口
21Aから噴射された洗浄水10をスポンジ11に含ま
せるようになされ、そのスポンジ11に含まれた洗浄水
10を押し出しながら、車両や小型船舶などを洗えるよ
うにしたものである。
【0032】この液体噴射部20は図6に示す金属性の
ノズル21を有している。また、スポンジ11は図7や
図8に示すように略円柱形状となされ、その中央部には
図6に示す階段状の開孔部11Eが開口されている。こ
の例では、ノズル21の先端には一切の開孔部が無く、
例えば袋状のナットを成している。その側面には例えば
4つの噴射口21A〜21Dが開口されている。これら
の噴射口21A〜21Dはスポンジ11に向けて開口さ
れる。各々の噴射口21A〜21Dから噴射された洗浄
水10をスポンジ11に含ませるためである(図8参
照)。
【0033】ノズル21は図7に示すように下部ワッシ
ャ23を通して導水用の段付きの中空ピン22に取付け
られる。中空ピン22に段を付けたのは、ノズル21と
スポンジ取付け部13との間隔h1を確保するためであ
る(図6参照)。従って、中空ピン22の太い方の外径
φ1は、スポンジ取付け部13に開口された円形孔13
Aの内径φ2よりも大きくなくてはならない。この段に
よって中空ピン22がスポンジ取付け部13の表面に抜
け出すことを防止できる。
【0034】更に、中空ピン22の一端には図7に示す
ネジ部22Aが形成されており、このネジ部22Aによ
って袋ナット状のノズル21が螺合される。下部ワッシ
ャ23の外径は、ほぼスポンジ11の開孔部11Eと同
じ口径φ3を成し、スポンジ11を下側から押さえ込む
ように働く。また、図7に示すスポンジ11のスポンジ
取付け部13側には凹(穴)部11A〜11Dなどが形
成され、スポンジ取付け部13の各々の突起部19A〜
19Dに嵌合するようになされている。
【0035】また、その中央部分には中空ピン22の外
径φ1にほぼ等しい口径の開孔部11Fが穿設され、中
空ピン22が挿通される。スポンジ取付け部13の中央
部には円形孔13Aが穿設され、そこには略円筒状の中
空ピン22の一端側が嵌入されている。
【0036】そして、スポンジ11を挿通した中空ピン
22は図7に示す円形孔13A及び上部ワッシャ24を
通して表面に露出される。この露出部分に送水管4が嵌
合され、その嵌合部分が止め具25によって固定される
と共に、液体噴射部20がスポンジ取付け部13に取付
けられる。止め具25を兼用して送水管4及び液体噴射
部20を固定することで、これらの部品の組立てを簡略
化することができる。従って、汚れたり、又は、すり減
ったスポンジ11を簡単に交換することができる。
【0037】また、突起部19A〜19Dの長さは図6
に示すスポンジ11の厚みh2のほぼ半分に規定され
る。あまり突起部19A〜19Dが長いと被洗浄物に当
たってしまうからである。さらに、この例では突起部1
9A〜19Dはノズル21の先端よりも長くされる。こ
れは、洗浄具1が強く押されて、スポンジ11を介在し
た状態で、突起部19A〜19Dが被洗浄物に当たった
場合でも、ノズル21の先端が被洗浄物に当たらないよ
うにするためである。しかも、突起部19A〜19Dの
先端が丸く成形されているので、スポンジ11がすり減
ってきても、被洗浄物に傷などが付かないようになされ
ている。
【0038】このように、この実施形態の可搬型洗浄装
置100によれば、図6に示す送水管4を通ってきた洗
浄水10は、中空ピン22に接続されたノズル21を通
って、図8に示す4つの噴射口21A〜21Dから安定
的に噴出される。
【0039】従って、ノズル21の各々の噴出口21A
〜21Dから噴出された洗浄水10をスポンジ11に含
ませることができるので、洗浄水10を直に流出させな
がら車両や小型船舶などを洗う場合に比べ、ある程度、
その洗浄水10をスポンジ11の内部に残留させて置く
ことができる。これにより、従来方式に比べて少ない洗
浄水10で車両や小型船舶などを洗うことができる。
【0040】このノズル21を備えた洗浄具1を使用し
た場合には、10〜20リットルの洗浄水で中型の自動
車1台を洗車することができた。
【0041】図9は他の液体噴射部30の構成を示す斜
視図である。この実施形態に係る液体噴射部30には、
被洗浄物の洗浄面に向けて開口された第1の開孔部と、
図示しないスポンジ11に向けて開口された1組の第2
の開孔部と、これらの第1または第2の開孔部を選択す
る噴射口選択部とが設けられ、第1の開孔部が選択され
たときは、第2の開孔部を閉じるようになされたもので
ある。
【0042】液体噴射部30は樹脂などから一体成形さ
れた図9に示すつば付きの導水管31を有している。こ
のつば部31Dは上述の下部ワッシャ23と同じ機能を
成し、図示しないスポンジ11を押さえるために設けら
れる。このつば部31Dから導水管31の終端部に至る
間の外周面には溝部31Eが一周して設けられ、この溝
部31Eに噴射口選択部としての可変ノズル32が嵌合
される。
【0043】また、導水管31の終端部は袋状に閉じら
れているが、その終端部には第1の開孔部としての噴射
口31Aが開口されている。この噴射口31Aは中央部
分から直径方向にずれた位置に設けられる。位置をずら
したのは、可変ノズル32の回転位置によって噴射口3
1Aから噴射される洗浄水10を止めたり出したりする
ためである。
【0044】さらに、この溝部31Eの上部の導水管3
1の側面部には第2の開孔部としての一対の噴射口31
B,31Cが貫通されている。この噴射口31B,31
Cは噴射口31Aを含む直径方向と直交する方向に設け
られる。この噴射口31B,31Cを直交方向に設けた
のは、可変ノズル32の回転位置によって噴射口31A
または噴射口31B,31Cを選択するためである。
【0045】また、可変ノズル32の内面の中段には断
面凸状の段部32Dが形成され、この段部32Dが導水
管31の溝部31Eに嵌合される。この可変ノズル32
の終端部は袋状に閉じられているが、その終端部には可
変ノズル32の回転位置によって、導水管31の噴射口
31Aと開口位置が一致する噴射口32Aが開口されて
いる。更に、可変ノズル32の側面部には、その回転位
置によって、噴射口31B,31Cと開口位置が一致す
るような噴射口32B,32Cが開口されている。
【0046】この噴射口32B,32Cは噴射口32A
を含む直径方向上に設けられる。この噴射口32B,3
2Cを直径方向上に設けたのは、可変ノズル32の位置
によって噴射口32A、又は噴射口32B,32Cから
洗浄水10を選択的に出すためである。
【0047】次に、液体噴射部30の動作を説明する。
例えば、図10Aに示す導水管31の噴射口31Aを含
む直径方向と、可変ノズル32の噴射口32B,32C
とが直交している場合には、噴射口31Aと32Aとの
間の角度が90゜を成し、噴射口31Bと32Bとが一
致し、噴射口31Cと32Cとが一致する。この結果、
図11Aに示す噴射口31B及び31Cが開けられるの
で、噴射口32B及び32Cから洗浄水10が噴出され
る。しかし、この例では噴射口31Aは閉じられるの
で、密閉精度にもよるが、噴射口32Aからはほとんど
洗浄水10が出てこない。
【0048】また、図10Bに示す導水管31の噴射口
31B,31Cを結ぶ線分方向と、可変ノズル32の噴
射口32B,32Cとを結ぶ線分方向とが直交している
場合には、噴射口31Aと32Aとが一致する。この結
果、図11Bに示す噴射口31Aが開かれ、噴射口32
Aから洗浄水10が噴出される。しかし、噴射口32
B、32Cからの洗浄水10は停止される。
【0049】このように、この実施形態の可搬型洗浄装
置100によれば、被洗浄物の洗浄面に向けて開口され
た噴出口31A、32A又は図示しないスポンジ11に
向けて開口された噴射口31B,32B,31C,32
Cを選択する可変ノズル32が液体噴射部30に設けら
れ、噴出口31Aと32Aとが一致するように選択され
たときは、噴射口31B,32B,31C,32Cが閉
じるようになされたものである。
【0050】従って、可変ノズル32を被洗浄面に応じ
て適宜選択しながら、洗浄水10をスポンジ11などに
含ませて車両や小型船舶などを洗ったり、直接、洗浄水
10を被洗浄面に向け噴出させながら、車両や小型船舶
などを洗うことができる。
【0051】続いて、この実施形態の電源制御装置7に
ついて説明をする。図12は可搬型洗浄装置100の要
部の縦断面を示している。同図に示すように、電源制御
装置7によって制御されるポンプ5は装置本体2内の底
部に取付固定され、これには吸水管3と送水管4とが接
続されている。ポンプ5を駆動するための駆動手段とし
てはモータ6が用いられ、装置本体2内に一体的に形成
されたモータ取付部41に取付固定されている。モータ
6の主軸とポンプ5の駆動軸は連結部材42を介して連
結されている。
【0052】また、図12に示す装置本体2内の空洞の
うち左側上部には電池収納室43が構成され、ここに
は、モータ6の電源としての電池44が装着される。こ
の例で、モータ6には第1の直流電圧、例えばDC6V
で駆動ができて、その2(=n)倍のDC12V(第2
の直流電圧)でも駆動可能なブラシ付きDCモータが使
用される。従って、この可搬型洗浄装置100では1.
5V×4本の電池44による駆動のほかに、自動車用又
は船舶用のバッテリー(DC12V)による駆動もでき
るようにDC電源ケーブル(図示せず)が用意されてい
る。
【0053】電源制御装置7は図13に示す回路選択器
71及び通電制御回路72を有している。この回路選択
器71の入力段にはDC6V又はDC12Vの直流電源
が接続され、DC6Vをモータ6に印加する場合は、こ
の通電制御回路72を選択しないように回路選択器71
が操作され、DC12Vをモータ6に印加する場合に
は、この通電制御回路72を選択するように回路選択器
71が操作される。
【0054】また、通電制御回路72はパルス発生回路
73及びスイッチトランジスタQ1を有している。上述
の回路選択器71の出力段にはパルス発生回路73が接
続され、DC12Vに基づいて所望のデューティ比のパ
ルス信号が発生される。この例ではDC12V駆動時の
モータ6の駆動エネルギーをDC6V駆動時とほぼ等し
くするために、デューティ比50%のパルス信号が発生
される。
【0055】パルス発生回路73の出力段には、例えば
npn型のバイポーラトランジスタから成るスイッチン
グトランジスタ(以下単にトランジスタという)Q1が
接続され、パルス発生回路73のパルス信号に基づいて
モータ6に流れる電流がオン・オフされる。この例で
は、DC12Vをモータ6に印加する場合には、通電制
御回路72がモータ6に接続され、モータ6に流れる電
流のデューティ比を(1/2)×100%に制限するよ
うに通電期間が制御される。一般に、デューティ比とは
1周期に対する通電期間の割合をいう。
【0056】上述の回路選択器71には2回路1選択用
の3つのスイッチSW1〜SW3が設けられ、これら3
つのスイッチSW1〜SW3が連動して操作される。各
々のスイッチSWi(i=1〜3)は接点ai,bi,
中性点niを有している。スイッチSW1の接点a1は
DC6V電源に接続され、その接点b1はDC12V電
源に接続され、その中性点n1はモータ6の一方のブラ
シに接続される。スイッチSW2の接点a2は空きであ
り、その接点b2はDC12V電源に接続され、その中
性点n2は通電制御回路72に接続される。スイッチS
W3の接点a3は電源スイッチSW0のon端子に接続
され、その接点b3はトランジスタQ1のコレクタに接
続され、その中性点n3はモータ6の他方のブラシに接
続される。このモータ6のブラシ間には整流保護用のダ
イオードDが接続される。
【0057】また、パルス発生回路73は発振回路73
A及びバッファ回路73Bを有し、発振回路73Aは2
個の発振用のトランジスタ(以下単にトランジスタとい
う)Q2,Q3と、2個の静電容量C1,C2と4個の
抵抗R1〜R4と、1個の可変抵抗器R5を有し、バッ
ファ回路73Bは増幅用のトランジスタ(以下単にトラ
ンジスタという)Q4と、2個の抵抗R7、R8を有し
ている。
【0058】発振回路73AではトランジスタQ2のコ
レクタが抵抗R1を通して中性点n2に接続され、その
エミッタが接地線GNDに接続され、そのベースは抵抗
R3を通して中性点n2に接続される。トランジスタQ
3のコレクタは抵抗R4を通して中性点n2に接続さ
れ、そのエミッタが接地線GNDに接続され、そのベー
スは抵抗R2及び可変抵抗器R5からなる直列回路を通
して中性点n2に接続される。更に、トランジスタQ2
のコレクタとトランジスタQ3のベースとの間には静電
容量C1が接続され、同様にトランジスタQ3のコレク
タとトランジスタQ2のベースとの間には静電容量C2
が接続される。
【0059】そして、トランジスタQ3のコレクタは抵
抗R6を通してバッファ回路73BのトランジスタQ4
のベースに接続される。このトランジスタQ4のコレク
タは中性点n2に接続され、そのエミッタが接地線GN
Dに接続される。このトランジスタQ4のエミッタは抵
抗R8を通してトランジスタQ1のベースに接続され
る。トランジスタQ1のコレクタはスイッチSW3の接
点b3に接続され、そのエミッタが電源スイッチSW0
のon端子に接続される。電源スイッチSW0の中性点
n0が接地線GNDに接続される。
【0060】次に、図14及び図15を参照しながら電
源制御装置7の動作を説明する。例えば図12に示した
本体装置内蔵の電池44を使用してポンプ5を制御する
場合には、回路選択器71を接点ai(i=1〜3)側
に切換える。この切換えによって、スイッチSW1の接
点a1と中性点n1とが接続されるので、DC6V電源
がモータ6の一方のブラシに接続される。スイッチSW
3の接点a3と中性点n3とが接続されるので、電源ス
イッチSW0をオンすると、モータ6は接地線GNDに
接続される。なお、スイッチSW2の接点a2は空きで
ある。
【0061】従って、回路選択器71をai側に切換え
たときの電気回路は図14Aに示すような通電制御回路
72を接続しない等価回路となる。この場合には電池4
4の出力電圧E1であるDC6Vがモータ6のブラシ間
に直接印加されるので、図14Bに示すモータ電流I1
として、例えばI1=1Aが流れる。このモータ6の回
転によって、ポンプ5が駆動される。
【0062】次に、自動車や小型船舶などのバッテリー
を使用してポンプ5を制御する場合について説明をす
る。この場合の前提条件としては、バッテリーの出力電
圧E2が例えばDC12V駆動時のモータ6の駆動エネ
ルギーをDC6V駆動時とほぼ等しくするために、パル
ス発生回路73で、予めデューティ比50%のパルス信
号を発生するように、その可変抵抗器R5を調整して置
くものとする。そして、回路選択器71を接点bi(i
=1〜3)側に切換える。
【0063】この切換えによって、スイッチSW1では
接点b1と中性点n1とが接続されるので、DC12V
電源がモータ6の一方のブラシに接続される。スイッチ
SW2では接点b2と中性点n2とが接続されるので、
通電制御回路72にDC12Vが印加される。更に、ス
イッチSW3では接点b3と中性点n3とが接続される
ので、モータ6はトランジスタQ1のコレクタに接続さ
れ、電源スイッチSW0をオンすると、トランジスタQ
1のエミッタが接地線GNDに接続される。
【0064】従って、回路選択器71をbi側に切換え
たときの電気回路は図15Aに示す通電制御回路72を
接続した等価回路となる。この場合には通電制御回路7
2の出力がトランジスタQ1のベースに入力される。こ
こで、発振回路73Aでは抵抗R1、R4、可変抵抗器
R5及び静電容量C1,C2で決定される発振周波数に
よってトランジスタQ2,Q3が発振する。この発振回
路73Aの出力、すなわち、デューティ比50%のパル
ス信号は抵抗R6を通してトランジスタQ4に出力され
るので、バッファ回路73Bではこのパルス信号が増幅
される。
【0065】このバッファ回路73Bの出力、すなわ
ち、通電制御回路72の出力に基づいてモータ6に流れ
る電流I2の通電期間が制御される。この例ではデュー
ティ比50%のE2=DC12Vがモータ6のブラシ間
に印加されるので、図15Bに示すモータ電流I2はデ
ューティ比50%の、例えばI2=2Aが流れる。この
電流I2に基づいてモータ6が回転し、ポンプ5が駆動
される。そして、ユーザは上述した洗浄具1に含まれた
洗浄水10を押し出しながら、自動車や小型船舶を洗う
ことができる。
【0066】このように、本実施の形態に係る可搬型洗
浄装置100によれば、モータ6に対して通電制御回路
72を接続するか接続しないかを選択する回路選択器7
1が設けられ、DC6Vの2倍のDC12Vをモータ6
に印加する場合には、その通電制御回路72が選択さ
れ、そのモータ6に流れる電流I2のデューティ比が5
0%に制限されるようにしたものである。
【0067】従って、DC6Vでモータ6を駆動させる
場合も、DC12Vでモータ6を駆動させる場合も、無
駄な電力消費を極力抑えた状態で、モータ6を駆動する
ことができる。これにより、DC6Vの電池44又はD
C12Vの自動車用、船舶用のバッテリーというように
使用電源が異なった場合でも、モータ6の駆動エネルギ
ーをほぼ一定にすることができるので、2種類の直流電
源を利用した可搬型洗浄装置100を提供できる。
【0068】この実施形態ではモータ6の速度を可変抵
抗器R5によって、パルス発生回路73の発振周波数を
可変すると、モータ電流I2の通電周期を調整できるの
で、モータ6の回転速度を「低速」から「高速」まで広
い範囲にわたって微調整することができる。これらの調
整は回路選択器71に並設されたボリュームノブ74に
よって行われる(図1参照)。
【0069】例えば、汚れのひどい被洗浄面や屋根等の
水平な部分では、ボリュームノブ74により「高速」に
合わせる。この場合には、ポンプ5の揚水出力が増加さ
れ、例えば、毎分700〜1000ccの洗浄水10が
洗浄具1から吐出される。このように比較的多めに洗浄
水10を吐出すようにすれば、ワゴン車などの屋根など
の水平な部分でも豊富な洗浄水10を使用して洗車がで
きる。
【0070】また、車体側面などの比較的垂直な被洗浄
面を洗浄する場合には、ボリュームノブ74により「低
速」に合わせる。この場合には、ポンプ5の揚水出力が
減少され、例えば、毎分200〜400ccの洗浄水1
0が洗浄具1から吐出される。このように比較的少なめ
に洗浄水10を吐出すようにすれば、洗浄水10を節約
することができる。
【0071】この実施形態ではDC12V使用時に通電
制御回路72を選択する場合について説明したが、電池
駆動の場合でも、通電制御回路72を選択できるような
スイッチ回路を加えてもよい。そのように構成した場合
には、電池駆動の場合でも、モータ6の回転速度を「低
速」から「高速」まで広い範囲にわたって微調整するこ
とができる。
【0072】この実施形態では2種類の直流電源の場合
について説明したが、勿論、本体装置2の内部又は外部
にAC−DCコンバータを設けて、可搬型洗浄装置10
0をAC電源で利用できるようにしてもよい。
【0073】続いて、図16A,Bを参照しながら、こ
の実施形態に係る折り畳み式の容器8の説明をする。こ
の実施形態では洗浄水10が入れられると、ほぼテトラ
パック形状に容器8を安定させる剛体が設けられ、空に
なった容器8はほぼその剛体の大きさに折り畳めるよう
にしたものである。
【0074】図16Aに示す容器8は厚さtが0.03
〜0.1mm程度の軟質樹脂フィルム、例えば、ポリエ
チレン製のフィルム体から形成され、洗浄水10が入れ
られると、ほぼテトラパック形状になる。この容器8の
製造方法については図17〜図22において詳述する。
この容器8の一辺には剛体としての樹脂製の補強板88
が取付けられ、この容器8が安定なテトラパック形状に
保たれる。この補強板88は縦の長さHが4乃至5cm
で、横の長さWが40乃至50cmで、厚みTが4乃至
5mm程度の長方形を有している。この補強板88のほ
ぼ中央には取っ手89が取付けられ、持ち運び可能にな
されている。
【0075】上述した吸水管3は図16Aにおいて、そ
の先端を容器8内に沈水させることができる程度にその
長さは比較的短く選定されている。吸水管3の先端には
ろ過部33が取り付けられ、洗浄水10中のゴミなどを
ろ過するゴミ取り用のフィルターとしての機能だけでな
く、吸水管3を洗浄水10中に安定的に沈めておくため
の重りとしての機能も有している。したがって、可搬型
洗浄装置100の使用中に吸水管3が容器8内から抜け
て吸水できなくなるようなことを未然に防止できる。
【0076】この実施形態では容器8から汲み上げた洗
浄水10をスポンジ11に含ませ、このスポンジ11に
含まれた洗浄水10を押し出しながら被洗浄物を洗うこ
とができる。そして、この例では洗浄水10を全部容器
8から抜き、空になった容器8を図16Bに示すよう
に、ほぼ補強板88の大きさに折り畳むことができる。
容器8の折り畳み方は、例えば、空になった容器8をエ
ア抜きした後、それを補強板88に巻き付けることによ
り行う。
【0077】このように、本実施の形態の折り畳み式の
容器8によれば、空になったテトラパック形状の容器8
をほぼ補強板88の大きさに折り畳むようにしたので、
この容器8と、その同一容量のポリタンク、ジャバラ式
バケツ又は布製の折り畳みバケツ等とを比べた場合に、
この容器8の収納スペースを極めて少なくすることがで
きる。
【0078】この例では縦の長さHが4乃至5cmで、
横の長さWが40乃至50cm程度に、容器8を折り畳
むことができる。これは容器8の折り畳み時の外形寸法
が補強板88の寸法にほぼ等しくなるためである。これ
により、可搬型洗浄装置100などの液体貯留装置とし
ての容器8の梱包のコンパクト化及びコストダウンを図
れる。
【0079】次に、図17〜図22を参照しながら、こ
の実施形態の折り畳み式の容器8の製造方法について説
明をする。例えば、可搬型洗浄装置100の液体貯留装
置として、10乃至20リットル程度の洗浄水10が収
容できる容器8を製造する場合には、まず、図17Aに
示す筒状のフィルム体83を用意する。このフィルム体
83はポリエチレンなどの軟質樹脂フィルムを筒状に押
し出し成形することにより得られる。
【0080】また、この筒状のフィルム体83は長さ方
向の両端に開放部81,82を有しており、その幅方向
では輪を成している。この例ではフィルム体83の厚さ
がtmm程度であり、長さがLcmで、幅がWcm程度
である。この厚みtは洗浄水10の重みと、折り畳み易
さを考慮して決定する。
【0081】一般に洗浄水10が多く収容できる容器8
を製造しようとすると、フィルム体83の厚みtを増加
させることになるが、厚みtを増加させた分だけ、容器
8が折り畳み難くなる。従って、両者の製造条件をすり
合わせた寸法で容器8を製造する。この例ではフィルム
体83の厚さtは0.1mm程度で、長さLが60cm
で、幅Wが45cm程度である。
【0082】次に、図17Bに示すフィルム体83の一
端の開放部81を幅方向に面を合わせた状態で熱融着
(シール)をする。この熱融着には、例えばAC100
Vで出力が260W程度のフィルム袋用シーラー(白光
社製)を用いる。この熱融着により、フィルム体83の
一端に下部融着部84が形成される。
【0083】その後、図18Aに示すフィルム体83の
下部融着部84とほぼ直交する方向(90゜回転した方
向)にフィルム体83の他端の開放部82を合わせる。
これと共に、図18Bに示す他端開放部82に注・排水
用の開口部85を残した状態で、フィルム体83の上端
から12cm〜18cm程度下がった位置で面を合わせ
る。この合わせ面はシール線容積相当方向を袋の深さ分
だけ移動したねじれの位置である。そして、このフィル
ム体83の合わせ面をL字型に熱融着する。この熱融着
により、フィルム体83の他端に上部融着部86が形成
され、ほぼ容器8が形成される。
【0084】更に、この例では、その容器8の上部融着
部86に沿って補強板88を取付けるために、図19A
に示すような筒状部87を形成する。この筒状部87は
図19Bに示す下部融着部86を折り合わせる。このと
き、上端から半分の位置でフィルム体83を折ると、上
部から6cm〜9cm程度の位置に接合面を設けること
ができる。
【0085】この状態でフィルム体83を熱融着する。
この例では融着部86上で幅方向のみを再度熱融着する
ことにより、フィルム体83の他端開放部82に、両端
が開放された筒状部87が形成される。他の例では融着
部86上で長さ方向及び幅方向を再度熱融着することに
より、フィルム体83の他端開放部82に、一端が開放
された袋部が形成される。
【0086】その後、図20に示す筒状部87に取っ手
用の一対の開孔部87A,87Bを開口した後に、上述
の筒状部87や袋部などに補強板88を差し込む。この
例では補強板88には縦の長さHが5cmで、横の長さ
Wが40cmで、厚みTが5mm程度の樹脂製板状体が
使用される。この補強板88のほぼ中央部には、上述し
た開孔部87A,87Bと位置合わせされた取っ手用の
開孔部88A,88Bが予め開口されている。
【0087】その後、図21に示す補強板88に取っ手
89を取付ける。この例では塩化ビニール製の紐状の取
っ手89が、筒状部87の表面の開孔部87Aから、補
強板88の開孔部88A及び筒状部87の裏面の開孔部
87Aに通されて、再度、筒状部87の裏面の開孔部8
7Bから、補強板88の開孔部88B及び筒状部87の
表面の開孔部87Bに通される。この状態で取っ手89
の一端と他端とを結ぶことにより固定され、この取っ手
89によって、ほぼ10〜20kg程度になる容器8を
持ち運びすることができる。この補強板88には棒状体
の部材を使用してもよい。また、注・排水用の開口部8
5は蛇口や吸水管3などが入り易くなるように斜めにカ
ットし、そのカット面を二重に折曲げるなどして補強す
る。これらの形成工程を経ることにより、可搬型洗浄装
置100に最適な折り畳み式の容器8が完成する。
【0088】このように、本実施の形態では筒状のフィ
ルムシートを2〜3箇所程度直線シールするだけで、1
0乃至20リットル程度の洗浄水10が収容可能な容器
8を製造できる。そして、洗浄水10が容器8に注入さ
れると、ほぼテトラパック形状(三角錐状)になり、空
になった容器8をほぼ補強板88の大きさに折り畳み可
能な容器8を容易かつ再現良く形成することができる。
【0089】図22A及び図22Bは他の容器90の取
っ手の例を示す構成図である。上述した実施形態では補
強板88と取っ手89とが別体の場合について説明した
が、外部に突出した取っ手部91を図22Aに示す補強
板に、ユーザの手形を模した形状に一体成形した取っ手
付き補強板92としてもよい。
【0090】このように構成すると、収納スペースは取
っ手部91の大きさに依存して多くなるが、紐状の取っ
手89に比べてユーザの手に良く馴染むので、10〜2
0リットル程度になる容器90をも苦痛なく把持でき
る。この場合に、取っ手付き補強板92は容器90の筒
状部又は袋部93に熱融着してもよく、また、筒状部又
は袋部93から着脱可能なようにしてもよい。これは容
器90と取っ手付き補強板92とを別個に梱包又は部品
供給できるからである。
【0091】更に、図22Aに示したように取っ手部9
1外部に突出させることなく、図22Bに示すように取
っ手部94を補強板95の内部に形成してもよい。この
ように構成する場合には、補強板95の中央部に取っ手
部94が開口される。この場合には、補強板95の縦の
長さHを多く取るようにする。これは水平荷重に対する
強度を増すためである。
【0092】このように構成しても、紐状の取っ手89
に比べてユーザの手に良く馴染むので、10〜20リッ
トル程度になる容器96をも苦痛なく把持できる。この
場合も、取っ手付きの補強板95は容器96の筒状部又
は袋部97に熱融着してもよく、また、筒状部又は袋部
97から着脱可能にしてもよい。これは上述の容器90
と同じ理由による。
【0093】なお、容器全体を厚手の塩化ビニールなど
を使用して形成し、補強板95などを用いずに、上部融
着部に直接取って用の開孔部を開口しても良い。補強板
95などを省略できる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る電
源制御装置によれば、負荷回路に対して通電制御回路を
接続するか接続しないかを選択する回路選択器が設けら
れ、第1の直流電圧のn倍の第2の直流電圧を負荷回路
に印加する場合には、この通電制御回路が選択され、そ
の負荷回路に流れる電流のデューティ比が(1/n)×
100%に制限されるようにしたものである。
【0095】この構成によって、第1の直流電圧で負荷
回路を駆動させる場合も、第2の直流電圧で負荷回路を
駆動させる場合も、無駄な電力消費を極力抑えた状態
で、負荷回路を駆動することができる。これにより、電
池やカーバッテリーのような異種電源を利用する可搬型
洗浄装置などに十分対処することができる。
【0096】この発明の可搬型洗浄装置は上述した電源
制御装置を応用するものである。従って、第1の直流電
圧でモータを駆動させる場合も、第2の直流電圧でモー
タを駆動させる場合も、無駄な電力消費を極力抑えた状
態で、ポンプなどを駆動することができる。これによ
り、使用電圧が異なっても、ポンプに与える駆動エネル
ギーをほぼ一定にすることができると共に、発熱等を抑
えることができるので、DC6Vの電池やDC12Vの
カーバッテリーというように2種類の電源で動作可能な
可搬型洗浄装置を提供できる。
【0097】この発明は商用電源から離れた自動車や小
型船舶などを洗うハンディタイプの洗浄装置などに適用
して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態としての可搬入型洗浄装置100
の構成を示す図である。
【図2】洗浄具1の構成を示す斜視図である。
【図3】洗浄具1の柄12の構成を示す平面図である。
【図4】Aは柄12のX1−X2矢視断面、BはそのY
1−Y2矢視断面、CはそのZ1−Z2矢視断面でそれ
ぞれ切断した形状を示す断面図である。
【図5】柄12を長手方向から見た形状を示す断面図で
ある。
【図6】洗浄具1の液体噴射部20の周囲の形状を示す
断面図である。
【図7】洗浄具1の組立て例を示す斜視図である。
【図8】噴射口21A〜21Dからの水の流れを示すス
ポンジ11を裏から見た図である。
【図9】他の液体噴射部30の構成を示す斜視図であ
る。
【図10】Aは液体噴射部30の噴射口31A、32A
が一致しない場合を示し、Bはそれらが一致した場合を
示す上面図である。
【図11】Aは液体噴射部30の噴射口31A、32A
が一致しない場合を示し、Bはそれらが一致した場合を
示す断面図である。
【図12】可搬型洗浄装置100の本体装置2の構成を
示す縦断面図である。
【図13】本体装置2の電源制御装置7の構成を示す回
路図である。
【図14】Aは電源制御装置7の動作(DC6V時)を
示す等価回路図及びBはその波形図である。
【図15】Aは電源制御装置7の動作(DC12V時)
を示す等価回路図及びBはその波形図である。
【図16】Aは折り畳み式の容器8の構成を示す斜視図
及びBはその折り畳み時の斜視図である。
【図17】Aはフィルム体83の形成時の斜視図及びB
はその下部融着時の斜視図である。
【図18】Aは容器8の上部融着時の正面図及びBはそ
の側面図である。
【図19】Aは容器8の筒状部87の形成時の正面図及
びBはその側面図である。
【図20】容器8の取っ手88の形成時の正面図であ
る。
【図21】Aは容器8の完成時の正面図である。
【図22】Aは容器90の完成時の斜視図及びBは容器
96の完成時の斜視図である。
【符号の説明】
1 洗浄具 2 本体装置 3 吸水管 4 送水管 5 ポンプ 6 モータ 7 電源制御装置 8,90,96 容器 11 スポンジ 12 柄 17 傾斜部 19A〜19D 突起部 20,30 液体噴射部 21 ノズル 22 段付き中空ピン 71 回路選択器 72 通電制御回路 73 パルス発生回路 83 筒状のフィルム体 88,92,95 補強板 89,91,94 取っ手 Q1 スイッチングトランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の直流電圧のn倍の第2の直流電圧
    で駆動可能な負荷回路の電源制御をする電源制御装置に
    おいて、 前記第2の直流電圧に基づいて所望のデューティ比のパ
    ルス信号を発生するパルス発生回路と、前記パルス発生
    回路のパルス信号に基づいて前記負荷回路に流れる電流
    をオン・オフするスイッチングトランジスタとを有する
    通電制御回路と、 前記第1の直流電圧を負荷回路に印加する場合は、前記
    通電制御回路を選択しないように操作され、前記第2の
    直流電圧を負荷回路に印加する場合には、前記通電制御
    回路を選択するように操作される回路選択器とを備え、 少なくとも、前記第2の直流電圧を負荷回路に印加する
    場合には、前記通電制御回路が選択され、前記負荷回路
    に流れる電流のデューティ比を(1/n)×100%に
    制限されるようにしたことを特徴とする電源制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の直流電圧を負荷回路に印加す
    る場合には、前記スイッチトランジスタを有した前記通
    電制御回路が選択される場合であって、 前記通電制御回路は、 前記第2の直流電圧に基づいて所望のデューティ比のパ
    ルス信号を発生する発振回路と、 前記発振回路の出力を増幅するバッファ回路とを有し、 前記バッファ回路の出力が前記スイッチングトランジス
    タに入力され、 前記バッファ回路の出力に基づいて前記負荷回路に流れ
    る電流の通電期間が制御されるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の電源制御装置。
  3. 【請求項3】 第1の直流電圧のn倍の第2の直流電圧
    で駆動可能なモータを有して洗浄用の液体を供給する可
    搬型洗浄装置において、 前記第2の直流電圧に基づいて所望のデューティ比のパ
    ルス信号を発生するパルス発生回路と、前記パルス発生
    回路のパルス信号に基づいて前記モータに流れる電流を
    オン・オフするスイッチングトランジスタとを有する通
    電制御回路と、前記第1の直流電圧をモータに印加する
    場合は、前記通電制御回路を選択しないように操作さ
    れ、前記第2の直流電圧をモータに印加する場合には、
    前記通電制御回路を選択するように操作される回路選択
    器とを備え、 少なくとも、前記第2の直流電圧をモータに印加する場
    合には、前記通電制御回路が前記モータに接続され、前
    記モータに流れる電流のデューティ比が(1/n)×1
    00%に制限されるようにしたことを特徴とする可搬型
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の直流電圧をモータに印加する
    場合には、前記スイッチトランジスタを有した前記通電
    制御回路が選択される場合であって、 前記通電制御回路は、 前記第2の直流電圧に基づいて所望のデューティ比のパ
    ルス信号を発生する発振回路と、 前記発振回路の出力を増幅するバッファ回路とを有し、 前記バッファ回路の出力が前記スイッチングトランジス
    タに入力され、 前記バッファ回路の出力に基づいてモータに流れる電流
    の通電期間が制御されるようにしたことを特徴とする請
    求項3記載の可搬型洗浄装置。
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