JP2002233810A - 背負型塗装装置 - Google Patents

背負型塗装装置

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JP2002233810A
JP2002233810A JP2001033593A JP2001033593A JP2002233810A JP 2002233810 A JP2002233810 A JP 2002233810A JP 2001033593 A JP2001033593 A JP 2001033593A JP 2001033593 A JP2001033593 A JP 2001033593A JP 2002233810 A JP2002233810 A JP 2002233810A
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JP
Japan
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paint
tube pump
tube
coating apparatus
backpack
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Application number
JP2001033593A
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English (en)
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Toshiaki Mori
利昭 森
Kazuhide Fukuda
和秀 福田
Akira Endo
彰 遠藤
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TECHNO SUCCESS KK
Yondenko Corp
Original Assignee
TECHNO SUCCESS KK
Yondenko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続的に塗料を送給できるという作業性の良
好な実用的な背負型塗装装置を提供すること。 【解決手段】 作業者の背中に背負った塗料貯留部(塗
料タンク)2から可撓性のホース5を介して送給された
塗料を受けて塗装手段(塗装刷毛)6により連続的に塗
装を行える背負型塗装装置1である。この塗料貯留部2
と塗装手段6との間には、チューブポンプ4が接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄塔などの高所
での連続的な塗装に適した背負型塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄塔の塗装を行う場合は、ペンキ
缶(ペンキ容器)に塗料を入れて刷毛で塗る昔ながらの
方法が一般的である。しかしながら、高所でかつ専用足
場を具備していない箇所での作業となる鉄塔の塗装で
は、刷毛とペンキ容器とで両手を使用する従来の方法で
は、不安定な姿勢を強いられ、片手にペンキ容器をもっ
ての移動となり、体がぐらつくなど、作業性が悪い。
【0003】また、ペンキ容器に刷毛を入れて塗料の補
給を行う必要があり、操作が煩雑で有るばかりか、ペン
キ容器に刷毛を浸して塗るまでの間に塗料が落下し易い
という問題もあった。
【0004】このため、近年、塗料タンクから送り出さ
れた塗料を連続的に塗装刷毛に受けて塗装できる塗装装
置が提案され(例えば、特開平10−34063号公
報、特開平9−10664号公報など参照)、一部実用
化されている。
【0005】このような塗装装置においては、作業者が
背面に背負うことのできる塗料タンクと高圧ガスボンベ
とを備え、この高圧ガスボンベから送り出された高圧炭
酸ガスにより塗料タンクに貯留された塗料を塗装刷毛に
連続的に送給させている。
【0006】このような塗装装置を用いれば、連続的な
塗料の補給が行われつつ、塗装が片手で行えるので、塗
装を行わない他方の手では、必要に応じて鉄塔に掴まる
など、支持が可能となり、作業性に優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実用化
されて市場に出ている塗装装置では、つぎの問題点があ
った。
【0008】使用後のタンク、ホース、刷毛などの洗浄
が必要であり、このためメンテナンスに手間がかかる。
また、十分にこれらの部材を洗浄できていない場合など
には、塗料がよく詰まるなどして塗装装置がすぐ壊れた
りする。
【0009】また、高圧ガスボンベを必須とする塗装装
置では、粘性の高い塗料には使用が困難であること、ま
た、塗料の吐出量の調整が難しいという問題点がある。
【0010】また、鉄塔の塗装などのように塗装面積が
広い場合には、一日に数本のボンベが必要となり、高圧
ガスボンベが圧力容器であるという特殊品であるに加
え、価格が高価であるので、このような塗装装置の使用
ではランニングコストも嵩むという課題がある。さら
に、このような塗装装置では、使用により二酸化炭素を
排出するという問題点もある。
【0011】それゆえ、このような塗装装置は、作業性
の良さを備えてはいるが実用的に広く普及されていない
のが現状である。
【0012】そこで、この発明は、上述のような問題点
を解決し、連続的に塗料を送給できるという作業性の良
好な実用的な背負型塗装装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1の発明は、作業者の背中に背負った
塗料貯留部から可撓性のホースを介して送給された塗料
を受けて塗装手段により連続的に塗装を行える背負型塗
装装置において、前記塗料貯留部と前記塗装手段との間
には、チューブポンプが接続されていることを特徴とす
る背負型塗装装置である。
【0014】ここで、チューブポンプとは、弾性のある
チューブの変形及び復元を利用してチューブ内の液体を
送給するポンプであり、チューブに変形を加え、その変
形部を下流側に移動させることによりチューブ内の液体
を下流側に送給し、上流側の変形を解除することにより
上流側のチューブの変形が復元され、これにより生じる
負圧により上流側に塗料貯留部からの塗料の吸引送給を
受けるものである。
【0015】また、このようなチューブポンプでは、チ
ューブの変形方向を変更する、すなわち、上流側と下流
側とを入れ替えることにより、液体の送給方向を容易に
変更することができる。
【0016】このように構成すれば、チューブポンプを
作動させることにより、チューブポンプに装着されたチ
ューブ内を送給される塗料により塗装貯留部から刷毛等
の塗装手段に送給される。塗装者は、これにより塗料貯
留部に貯留された塗料を塗装手段に連続的に受けて塗装
手段への塗料補給を行うことなく塗料がなくなるまで連
続的に塗装を行うことができる。
【0017】また、この背負型塗装装置によれば、高圧
ガスボンベを必要としないので、塗料貯留部やホース
は、高圧に備える必要がない。これによりこの背負型塗
装装置は、全体的な価格が廉価に構成できる。また、こ
の塗装装置に使用により二酸化炭素を排出することもな
い。
【0018】また、チューブポンプであることにより、
塗料の送給量の調整が容易に行えるので、その塗料の吐
出量の調整が容易である。
【0019】また、チューブポンプであることにより、
粘性の高い塗料にも適用可能であり、近年主流の飛散防
止塗料を用いることもできる。
【0020】請求項2記載の発明は、前記背負型塗装装
置は、前記チューブポンプの作動を制御する制御設備を
前記塗装手段の近傍に備えていることを特徴とする請求
項1記載の背負型塗装装置である。
【0021】このように構成すれば、チューブポンプで
は作動の開始・停止や作動量の制御を電気的制御により
行えるので、塗料送給コックや塗料調整バルブ等の設備
にて塗料の送給開始・停止や塗料の送給量の調整を行う
場合に比べて、各操作が簡略化され、鉄塔などの高所で
の作業性が向上される。
【0022】また、このような操作手段が塗装手段の手
元近傍に配置されることにより作業者は塗料の送給開始
・停止、送給量の調整などの操作が片手で行えるので、
鉄塔などの高所での作業性が向上される。ここで、手元
付近とは塗装手段を把持した状態でのその指先で操作が
可能な範囲が好ましい場合として例示される。より具体
的には、塗装刷毛の上面に固定されたり、塗装手段に接
続されるホースの接続端付近が例示される。
【0023】請求項3記載の発明は、前記背負型塗装装
置は、前記チューブポンプの作動方向を変更する変更手
段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の
背負型塗装装置である。
【0024】このように構成すれば、チューブポンプで
送給される送給方向を変更できるので、塗装終了時にチ
ューブポンプの塗料の送給方向を逆流させることによ
り、刷毛やチューブ内に残留した塗料を塗料貯留部に戻
すことができる。これにより、刷毛やチューブ内に残留
する塗料の量を減少でき、経済的であることに加え、洗
浄等のメンテナンスが容易となり、また、塗料詰まりも
軽減させることができる。
【0025】請求項4記載の発明は、前記背負型塗装装
置は、前記チューブポンプから送給された塗料を一時的
に遮断する手元バルブを前記塗装手段の近傍に備えてい
ることを特徴とする請求項1記載の背負型塗装装置であ
る。
【0026】このように構成すれば、チューブポンプで
は送給された塗料を一時的に遮断するバルブを備える構
成とできるので、このようなバルブを塗装手段の近傍に
備えることにより、チューブポンプより送給された塗料
を一時的に停止できる。
【0027】このような操作手段を塗装手段の近傍に配
置させることにより作業者は送給中の塗料の送給を一時
的に手元で行えるので、鉄塔などの高所での作業性が向
上される。
【0028】請求項5記載の発明は、前記塗料貯留部又
は前記ホースは、使い捨て仕様であることを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の背負型塗装装置であ
る。
【0029】請求項1〜4にいずれかに記載の背負型塗
装装置では、塗料貯留部又はホースは高圧仕様が不要で
あるので、特に廉価に構成でき、使い捨て仕様とするこ
とができる。この場合には、使い捨て仕様にされた塗料
貯留部又はホースでは、その洗浄が不要となり、メンテ
ナンスが一層簡略化される。
【0030】また、請求項6記載の発明は、前記チュー
ブポンプ及び該チューブポンプを駆動させる電源設備
は、前記塗料貯留部とともに作業者の背面に背負うこと
のできるものであることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の背負型塗装装置である。
【0031】請求項1〜5のいずれかに記載の発明で
は、チューブポンプ、電源、制御設備等の他の付属設備
は、背面でなくて、例えば、腰ベルト、その他の部位に
固定してもよいが、塗料貯留部につづいて比較的体積及
び重量の重いチューブポンプを駆動させる電源設備を背
面に背負うことにより作業者は一層自由に塗装作業を行
うことができる。
【0032】請求項7記載の発明は、前記チューブポン
プは、支持面に沿って円弧状に配置された可撓性チュー
ブと、この可撓性チューブを加圧する加圧ローラとを備
えた回転体とを具備し、該チューブの変形を利用して圧
力を発生するチューブポンプであることを特徴とする請
求項1〜6のいずれかに記載の背負型塗装装置である。
【0033】このように構成すれば、塗料貯留部に接続
されたチューブをローラにより一方向に回転させること
により、チューブ内の塗料はこのローラの回転方向に向
けて塗料を送給する。この回転を停止することにより塗
料の送給が停止され、また、回転方向を逆転することに
より塗料の回収が行える。また、このような構成のチュ
ーブポンプは、構造が単純であるので、コンパクトかつ
軽量な、廉価で入手できる。
【0034】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1の一例について、図面に基づき説明する。
【0035】まず、構成を説明すると、この発明の実施
の形態1に係る背負型塗装装置1は、図1、図2に示す
ように、塗料貯留部としての塗料タンク2と、この塗料
タンク2の側部又は底部などの任意の位置に着脱自在に
接続された接続パイプ3を介して接続されたチューブポ
ンプ4と、そのチューブポンプ4に可撓性のホース5を
介して接続された塗装手段としての塗装刷毛6と、この
チューブポンプ4の作動を操作する手元スイッチ7と、
この手元スイッチ7の操作に対応してチューブポンプ4
の動作を制御するコントローラ(制御設備)8と、これ
らの電気系統を駆動させる充電式軽量バッテリーを内蔵
したバッテリー部(電源)9と、を備えている。
【0036】手元スイッチ7は、チューブポンプ4の作
動をオンオフするスイッチであり、モータの回転数を制
御するボリューム摘みがあってもよく、この手元スイッ
チ7は、ホース5に固定された図示を略す信号線により
コントローラ8に接続されている。
【0037】また、このコントローラ8はバッテリー部
9及びチューブポンプ4に接続され、これにより、手元
スイッチ7とコントローラ8とは連繋されてチューブポ
ンプ4の動作を制御可能としている。
【0038】また、この図1では、コントローラ8、バ
ッテリー部9及びチューブポンプ4は、背負型となって
いる。その詳細は、たとえば、肩バンド10などが挿脱
自在に取付られた略方形のフレーム又は背板などの保持
部11を備え、その保持部11の下方には、コントロー
ラ8とバッテリー部9とチューブポンプ4とが固定され
てユニット化され、それらは必要な配線(不図示)によ
り接続されている。
【0039】また、これらのチューブポンプ4,コント
ローラ8,バッテリー部9からなるユニット(以下、チ
ューブポンプ駆動ユニットという。)の上方の保持部1
1には、面ファスナーやその他のワンタッチ固定バンド
等の固定手段12が設けられ、この固定手段12に塗料
タンク2が取り付け取り外し簡易に固定されている。こ
れによりこの保持部11は作業者の背面に背負うことが
できる。
【0040】一方、チューブポンプ4は、チューブをロ
ーラ等により一方向にしごくことにより、チューブ内の
塗料をそのしごき方向に向けて送給する機能を備えたも
のであり、たとえば、支持面に沿って円弧状に配置され
た可撓性チューブと、この可撓性チューブを加圧する加
圧ローラとを備えた回転体とを具備し、そのチューブの
変形を利用して圧力を発生するチューブポンプが市販品
として入手される。
【0041】このような市販のチューブポンプ4の一例
は、図3に示すポンプ本体13と、そのポンプ本体13
に交換可能に挿嵌される図4に示す弾性を備えたチュー
ブ14とにより大略構成されている。このポンプ本体1
3は、チューブ14が挿嵌可能な円弧状の支持面15a
を有するチューブ挿嵌部15と、そのチューブ挿嵌部1
5に当接面が突き出された一対の加圧ローラ16a、1
6bを備えた回転体(ロータ)17を具備している。
【0042】このようなチューブポンプ4の上流側で
は、チューブ14の上流端14aに接続パイプ3を介し
て塗料タンク2が接続されている。また、チューブポン
プ4の下流側では、チューブ14の下流端14bに可撓
性のホース5を介して塗装刷毛6が接続されている。
【0043】このようなチューブポンプ4では、図5に
示すように、回転体17を矢印方向aに回転させると、
加圧ローラ16a(又は16b)がチューブ14を押し
てチューブ14を変形させつつその変形部18は矢印方
向aに順次移動させる。これにより、この変形部18の
下流側19ではチューブ14の内部の塗料がチューブ1
4の下流端14b側に押し出されてホース5を介して塗
装刷毛6に塗料が供給される。
【0044】これに伴い、この変形部18の上流側で
は、チューブ14の復元力により変形が解除されてチュ
ーブ14内に負圧が生じる。これにより、このチューブ
14の上流端14aに接続された塗料タンク2から塗料
がチューブ14内に吸引されて補給される。
【0045】これにより、このようなチューブポンプ4
では、回転体17の回転方向に向けて塗料がチューブ1
4内を送給される。また、この回転体17の回転を停止
することにより塗料の送給が停止され、また、回転方向
を逆転することにより塗料の送給方向が逆転される。
【0046】また、この塗料の送給量は、用いられるチ
ューブ径とギヤードモータとの組み合わせにより適宜設
定されるが、例えば、毎分1ml〜600mlの幅広い
範囲で吐出できるチューブポンプが市販されている。
【0047】つぎに、以上のように構成された背負型塗
装装置の使用方法につき説明する。
【0048】作業者は、手元スイッチ7を操作させてチ
ューブポンプ4を作動させることにより、塗装タンク2
から塗料の送給を受けて刷毛塗りを行うことができる。
このとき、この塗料の送給手段はチューブポンプ4であ
るので、接続パイプ3内やホース5内に空気が残留され
ていても作動が可能であり、ホース5内の空気が排出さ
れた後に塗料が送給される。
【0049】これにより、作業者は、塗料タンク2に貯
留された塗料を塗装刷毛6に連続的に受けて塗料補給を
行うことなく連続的に塗装を行うことができる。また、
この間塗装を行わない他方の手は自由であり、鉄塔など
の高所や不安定な箇所での作業にその他方の手を適宜の
支持体に掴まりつつ行うことができる。
【0050】また、塗料の供給量を調整する場合には、
スイッチをオンオフすることにより行える他、モータの
回転数を制御するボリューム摘みがある場合にはそのボ
リューム摘みにより調整できる。
【0051】塗装終了後に切替スイッチを操作してポン
プを逆回転させれば、刷毛やホース内に残留した塗料を
塗料タンクに戻すことができる。これにより、刷毛やチ
ューブ内に残留する塗料の量を減少でき、経済的である
ことに加え、洗浄等のメンテナンスが容易となり、ま
た、塗料詰まりも軽減させることができ、メンテナンス
が容易である。
【0052】また、以上のような構成の背負型塗装装置
によれば、高圧ガスボンベを必要としないので、塗料タ
ンクやホースは、高圧に備える必要がない。これにより
この背負型塗装装置は、全体的な価格が廉価に構成でき
る。また、この塗装装置に使用により二酸化炭素を排出
することもない。
【0053】
【変形例】この変形例では、図6に示すように、塗装刷
毛6に手元スイッチ7を固定させた例を示している。
【0054】この塗装刷毛6の上面には、作業者が塗装
刷毛6を把持した状態でその指先で操作が可能な所望の
位置に手元スイッチ7が固定され、その手元スイッチ7
は接続端20aを備え、その接続端20aにおいて、コ
ントローラ8と信号線20により接続される。また、こ
の手元スイッチ7は、オンオフ及びモータの正逆を切り
替える切替スイッチを備えたスイッチ7aとこのモータ
の回転数を制御するボリューム摘み7bとを備えてい
る。
【0055】これにより、作業者は、例えば、片手で塗
装を行いつつ、その片手でスイッチ7aやボリューム摘
み7bを操作することにより他方の手を使用せずに塗料
の補給、停止、吐出量の制御を行うことができる。
【0056】その他の構成及び作用効果は実施の形態1
と同一乃至は均等であるので詳細な説明は省略する。
【0057】
【発明の実施の形態2】この発明の実施の形態2では市
販の塗装刷毛20が使用可能な簡易な構成の背負型塗装
装置1を説明している。この発明の実施の形態2に係る
背負型塗装装置1では、実施の形態1の背負型塗装装置
1の手元スイッチ7に代えて、固定部11に固定された
チューブポンプ駆動ユニットの底面などにチューブポン
プ4のオンオフを行うスイッチと、チューブポンプの吐
出量を調整する吐出量調整摘み(ボリューム摘み)とを
備えている。これにより、作業者が背負型塗装装置1を
背負った状態で背面に手探りでスイッチや吐出量調整摘
みが操作可能とされている。
【0058】一方、ホース5の先端には、図7に示すよ
うに、市販の塗装刷毛20に塗料を補給する刷毛用アタ
ッチメント30を備えている。この刷毛用アタッチメン
ト30は分配管31と、その分配管31に接着剤や溶接
等により固定された平板状の固定片32とから大略構成
されている。その分配管31は側部の適宜箇所31aに
複数(図では3本)の曲折された補給ノズル33…が分
岐され、一端がホース5と接続される開口端31bとさ
れている。これにより、ホース5から供給された塗料は
分岐管31により分岐されて補給ノズル33の先端33
aから塗料が排出される。
【0059】また、固定片32には複数のネジ孔34が
設けられている。これにより、図8、図9に示すよう
に、固定片32を刷毛取付部側面21に当接させてネジ
35止めにより固定片32を刷毛取付部の側面21に取
付固定させた場合、補給ノズル33の先端33aは刷毛
部22の刷毛植設面21aのほぼ中央に埋設される。補
給ノズルの先端33aから吐出された塗料は、刷毛部2
2に均等に補給される。
【0060】これにより、作業者は、塗装の準備が整っ
た段階で、チューブポンプ駆動ユニットのスイッチをオ
ンさせて必要により吐出量調整摘みで吐出量を調整しつ
つ片手で塗料が無くなるまで塗装を連続的に行うことが
できる。
【0061】なお、刷毛用アタッチメント30の分岐管
31の適宜の位置に送給された塗料を機械的に一時的に
止める手元バルブ(手元コック)などを配設してもよ
い。これにより、チューブポンプ4を稼働させたまま
で、この手元バルブを遮断することにより一時的に塗料
の補給を中断することもできる。
【0062】このような構成によれば、実施の形態1に
比較して塗装手段(塗装刷毛6)付近までの電気配線が
不要となり、構成が簡略化されるが、チューブポンプか
らの塗料の補給は一時的に遮断できるので、実施の形態
2に比べれば塗装作業の作業性が向上される。
【0063】なお、チューブポンプ駆動ユニットにチュ
ーブポンプの回転を逆転させるスイッチを備えれば、使
用後に背負型塗装装置1を背面から取り外した状態でそ
の逆転スイッチを動作させればよい。
【0064】その他の構成及び作用効果は実施の形態と
同一乃至は均等であるので詳細な説明は省略する。
【0065】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。
【0066】たとえば、以上の実施の形態では、塗料タ
ンク2、コントローラ8、バッテリー部9及びチューブ
ポンプ4とが共に背負型となっているが、この発明で
は、最も重量が重い塗料タンク2のみが背負型となり、
その他の部材は必ずしも背負型である必要はない。しか
しながら、比較的体積の大きかったり、また、重量の比
較的重い部材は、この実施の形態のように背負型である
ことがよい。
【0067】また、以上の実施の形態では、塗料貯留部
としては塗料タンク2が用いられたが、この塗料タンク
2は、袋状であってもよく、たとえば、接続パイプとを
一体化させて使い捨て仕様とされていてもよい。これに
より、チューブポンプから接続パイプを塗料袋とともに
一緒に取り外せば、塗料タンクや接続パイプのメンテナ
ンスが不要となる。
【0068】また、塗料タンク2は、固定部11に着脱
自在に取り付けられていたが、固定部11に固定された
り、一体に形成されていてもよい。もちろん、消費した
塗料を補給するための補給口などを例えば、タンクの上
方に備えていてもよい。
【0069】また、以上の実施の形態では、塗装手段は
塗装刷毛につき、一例を示したが、この塗装刷毛の詳細
はこの図面に限定されない。
【0070】また、チューブポンプとチューブとの接続
は、ワンタッチで着脱自在に構成してもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、チューブポンプを作動させることにより、
塗装者は塗料貯留部に貯留された塗料を塗装手段に連続
的に受けて塗装手段への塗料補給を行うことなく塗料が
なくなるまで連続的に塗装を行うことができる。
【0072】この背負型塗装装置は高圧ガスボンベを必
要としないので、全体的な価格が廉価に構成でき、ま
た、この塗装装置に使用により二酸化炭素を排出するこ
ともない。
【0073】請求項2記載の発明によれば、チューブポ
ンプでは作動の開始・停止や作動量の制御を電気的制御
により行えるので、塗料送給コックや塗料調整バルブ等
の設備にて塗料の送給開始・停止や塗料の送給量の調整
を行う場合に比べて操作が簡略化され、鉄塔などの高所
での作業性が向上される。
【0074】また、このような操作手段が塗装手段の手
元近傍に配置されることにより作業者は塗料の送給開始
・停止、送給量の調整などの操作が片手で行えるので、
鉄塔などの高所での作業性が向上される。
【0075】請求項3記載の発明によれば、チューブポ
ンプで送給される送給方向を変更できるので、塗装終了
時にチューブポンプの塗料の送給方向を逆流させること
により、刷毛やチューブ内に残留した塗料を塗料貯留部
に戻すことができる。これにより、刷毛やチューブ内に
残留する塗料の量を減少でき、経済的であることに加
え、洗浄等のメンテナンスが容易となり、また、塗料詰
まりも軽減させることができる。
【0076】請求項4記載の発明によれば、チューブポ
ンプでは送給された塗料を一時的に遮断するバルブを備
える構成とできるので、このようなバルブを塗装手段の
近傍に備えることにより、チューブポンプより送給され
た塗料を一時的に停止でき、作業者は送給中の塗料の送
給を一時的に手元で行えるので、鉄塔などの高所での作
業性が向上される。
【0077】請求項5記載の発明によれば、塗料貯留部
又はホースは使い捨て仕様とすることにより、背負型塗
装装置のメンテナンスが一層簡略化される。
【0078】請求項6記載の発明によれば、塗料貯留部
につづいて比較的体積及び重量の重いチューブポンプを
駆動させる電源設備を背面に背負うことにより作業者は
一層自由に塗装作業を行うことができる。
【0079】請求項7記載の発明によれば、塗料貯留部
に接続されたチューブをローラにより一方向に回転させ
ることにより、チューブ内の塗料はこのローラの回転方
向に向けて塗料は送給され、この回転を停止することに
より塗料の送給が停止され、また、回転方向を逆転する
ことにより塗料の回収が行える。また、このような構成
のチューブポンプは、構造が単純であるので、コンパク
トかつ軽量な、廉価で入手できる、という実用上有益な
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る背負型塗装装
置を作業者が背負った状態の側面図である。
【図2】 図1の背面図である。
【図3】 チューブポンプの原理を説明するためのチュ
ーブポンプ本体13の概略を説明する図である。
【図4】 チューブポンプの原理を説明するためのチュ
ーブ14を説明する図である。
【図5】 チューブポンプ4の作動の原理を説明する図
である。
【図6】 本発明の実施の形態の変形例1に用いられる
塗装刷毛を説明する図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に用いられる刷毛用ア
タッチメントを説明する斜視図である。
【図8】 図7の塗装用アタッチメントを市販の塗装刷
毛にとりつけた状態を説明する側面図である。
【図9】 図8の塗装用アタッチメントの詳細を説明す
るための部分断面図である。
【符号の説明】
1 背負型塗装装置 2 塗料貯留部(塗料タンク) 3 接続パイプ 4 チューブポンプ 5 可撓性のホース 6 塗装手段(塗装刷毛) 7 手元スイッチ 8 バッテリー部(電源) 9 コントローラ(制御部) 10 肩バンド 11 背板 12 ワンタッチ固定バンド(固定手段)
フロントページの続き (72)発明者 福田 和秀 香川県高松市屋島西町2109−8テクノ・サ クセス株式会社内 (72)発明者 遠藤 彰 香川県高松市屋島西町2109−8テクノ・サ クセス株式会社内 Fターム(参考) 4F042 AA16 FA24 FA30 FA36 FA39

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者の背中に背負った塗料貯留部から
    可撓性のホースを介して送給された塗料を受けて塗装手
    段により連続的に塗装を行える背負型塗装装置におい
    て、 前記塗料貯留部と前記塗装手段との間には、チューブポ
    ンプが接続されていることを特徴とする背負型塗装装
    置。
  2. 【請求項2】 前記背負型塗装装置は、前記チューブポ
    ンプの作動を制御する制御設備を前記塗装手段の近傍に
    備えていることを特徴とする請求項1記載の背負型塗装
    装置。
  3. 【請求項3】 前記背負型塗装装置は、前記チューブポ
    ンプの作動方向を変更する変更手段を備えていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の背負型塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記背負型塗装装置は、前記チューブポ
    ンプから送給された塗料を一時的に遮断する手元バルブ
    を前記塗装手段の近傍に備えていることを特徴とする請
    求項1記載の背負型塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記塗料貯留部又は前記ホースは、使い
    捨て仕様であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の背負型塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記チューブポンプ及び該チューブポン
    プを駆動させる電源設備は、前記塗料貯留部とともに作
    業者の背面に背負うことのできるものであることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の背負型塗装装
    置。
  7. 【請求項7】 前記チューブポンプは、支持面に沿って
    円弧状に配置された可撓性チューブと、この可撓性チュ
    ーブを加圧する加圧ローラとを備えた回転体とを具備
    し、該チューブの変形を利用して圧力を発生するチュー
    ブポンプであることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の背負型塗装装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101077518B1 (ko) 2010-01-29 2011-10-27 에스티엑스조선해양 주식회사 선박 줄도장용 페인트 자동공급 도장장치
KR20210057541A (ko) * 2019-11-12 2021-05-21 한국해양과학기술원 공기압을 이용한 브러시 장착 수중 코팅 장치

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