JPH11136297A - 平衡変調器 - Google Patents

平衡変調器

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JPH11136297A
JPH11136297A JP29891097A JP29891097A JPH11136297A JP H11136297 A JPH11136297 A JP H11136297A JP 29891097 A JP29891097 A JP 29891097A JP 29891097 A JP29891097 A JP 29891097A JP H11136297 A JPH11136297 A JP H11136297A
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JP
Japan
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balanced
line
diodes
balanced modulator
modulator
Prior art date
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Pending
Application number
JP29891097A
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English (en)
Inventor
Masakazu Nishida
正和 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平衡変調器の変調特性の劣化を調整する場合
に、特性のずれが大きくて調整に時間を要したり、調整
が不可能となることがない構成を提供すること。 【解決手段】 本発明の平衡変調器は、局発入力端子8
から入力された不平衡局発信号を平衡局発信号に変換す
るバランス・アンバランス変換部1と、変調信号入力端
子15、16から入力した変調信号に接続したダイオー
ド2、3と、ダイオード2、3に接続したライン4、5
と、前記バランス・アンバランス変換部1の出力とダイ
オード2、3の出力とを合成するハイブリッド10とを
有し、さらに、ライン4、5には、その前後に補正パタ
ーン11〜14の少なくとも1つ補正パターンを接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯で用
いられる平衡変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の平衡変調器は例えば特開
昭58−138108号公報、特開平3−91341号
公報に記載されている。
【0003】図5は、特開昭58−138108号に開
示された位相変調器の構造図である。
【0004】同図において、ダイオードD1 ,D2 に直
列にコンデンサC1 ,C2 を接続し、コンデンサC1
2 の片側の電極を導体パターン51に接続し、ダイオ
ードD1 ,D2 とコンデンサC1 ,C2 の接続点にバイ
アス供給用端子B1 ,B2 を設けている。また、52は
外側導体パターン、53は分岐スロット線路である。
【0005】図6は、特開平3−91341号に開示さ
れた位相変調器の構造図を示している。
【0006】本図において、ダイオード61,62、該
ダイオード61,62のアノード又はカソードが接続さ
れた、インピーダンス変換路64、該インピーダンス変
換路64の一端に接続された3λ/2線路65、該イン
ピーダンス変換路64の他端に接続された出力合成線路
71、低周波信号電力印加線路66、局発入力信号線6
7、変調信号出力線路68、調整−1線路69及び調整
−2線路70より構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した平衡変調器の
アイソレーションを調整する場合に、図5で示した特開
昭58−138108の様に各々のダイオードに別々の
電流を流して特性のずれを調整したり、図6で示した特
開平3−91341の様に、調整用の線路長を変えて調
整する。
【0008】しかし、上述した調整方法では、調整範囲
に限度があって理想的な平衡変調特性を得ることが困難
となる場合があった。
【0009】これを図を用いて説明する。図7〜9は、
平衡変調器の位相特性を示す図である。図7は、変調器
としての理想的な変調特性を点線で示し、調整前の変調
特性を実線で示した図である。本図の点線では変調器の
2個のダイオードが各々オンとなった場合には位相が1
80°異なる2個の位相点A′,B′となる。一方、ダ
イオードD1 ,D2 がオフの場合は、中心点0′の位置
にとなる。
【0010】ここで、平衡変調器がパターンの位置ず
れ、製作精度、ダイオードD1 ,D2の端子間容量のば
らつき、ボンディングワイヤー長のばらつき等により理
想的な変調特性からずれて、実線に示した変調特性とな
る場合がある。ここで、2個のダイオードが各々オンと
なった場合には、180°位相が異なるA,Bの位相点
となる。また、2個のダイオードがオフの場合には中心
から離れた0点となる。この0点の位置をアイソレーシ
ョンと呼び位相同心円の中心となるよう位相点を移動し
てアイソレーション調整される。
【0011】図8は、0点の調整可能な範囲を円Cで表
わしたとき、この円Cが0′点の外側にあるため、調整
不可能となることを示している。
【0012】図9は、円Cがほぼ0′と一致して0点の
調整が可能となる場合を示した図である。
【0013】従って、図8の様に調整範囲を越えて調整
不可能となったり、図9の様に調整範囲内ではあって
も、ずれが大きいため調整に長時間要する問題を有して
いた。
【0014】以上説明したように、本発明の目的は、平
衡変調器の変調特性の劣化を調整する場合に、劣化量を
あらかじめ補正するパターンを付けておくことにより、
調整行為が最小限で済ませ調整時間を短縮することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の平衡変調器は、2個のダイオードの出力をそれ
ぞれ所定のラインを介して平衡局発信号と合成して出力
するマイクロ波帯の平衡変調器において、前記ラインの
前後に少なくとも1つの補正パターンを設けたことを特
徴とする。また、さらに前記補正パターンの先端にボン
ディングワイアで接続されて変調特性の調整をする複数
の容量性スタブを設けていることを特徴とする。
【0016】具体的には、局発入力端子より入力された
不平衡局発信号を平衡局発信号に変換するバランス・ア
ンバランス変換部と、変調信号入力端子から入力した変
調信号を接続した2個のダイオードと、前記2個のダイ
オードに各々接続した2個のラインと、前記バランス・
アンバランス変換部の出力と前記2個のダイオードの出
力を合成するハイブリッドと、前記各ラインの前後に少
なくとも1個の補正パターンとを設けたことを特徴とす
る。
【0017】そして、前記補正パターンを設ける位置
は、前記ダイオードのオフ時の位相平面上の位相点が属
する象限に応じて定められることを特徴とする。また、
前記補正パターンの面積は前記ダイオードのオフ時の位
相平面上の位相点が平衡変調器の変調特性調整範囲内と
なるよう補正するために要する容量値に基づき定められ
ることを特徴とする。なお、前記ラインの長さは、ほぼ
λ/4(λは使用周波数での波長)であることを特徴と
する。さらに、前記ラインは、マイクロストリップライ
ンであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態を示す回路図で
ある。図1に示すように本発明の平衡変調器は局部発振
器(LO)入力端子8と、不平衡局発信号を平衡局発信
号に変換するバランス・アンバランス変換部1にダイオ
ード2、3を接続するための約λ/4(λ:使用周波数
での波長)長のライン4、5と、チョーク回路6、7と
2つの信号を合成するハイブリッド10に出力端子9が
つながり構成され、さらに特性のずれを補正するため
に、予め補正パターン11〜14の少なくとも1つを設
けている。
【0020】なお、変調信号は、変調信号入力端子1
5、16より入力される。
【0021】この補正パターン11〜14は、補正パタ
ーン接続前の位相点0の位相に基づいて最適なパターン
が選択される。
【0022】図2は、補正パターン接続前の位相点0の
位置を位相平面上に表わした図である。本図において、
本位相平面は、実軸、虚軸で4象限に分割され、第1〜
第4象限にそれぞれ位相点01 〜04 が存在している。
【0023】ここで、例えば、補正パターン接続前の位
相点の位置が第1象限の01 であった場合には、補正パ
ターン14をライン5とダイオード3との間に接続す
る。この結果、この補正パターン14によって容量性と
なり、位相点0′1 に移動させることができる。位相点
0′1 は変調特性調整範囲内に0′を有するため簡単に
調整可能となる。この補正パターン14の形状は、位相
点01 から0′1 に移動するための容量値に相当する面
積を有するよう決めればよい。
【0024】例えば補正パターン14が長方形であるな
らば、長さと幅を上記面積となるように選ばれることに
なる。
【0025】同様に、補正パターン接続前の位相点の位
置が、第2象限の02 である場合には、補正パターン1
3を補正パターン14の位置からλ/4線路であるライ
ン5の出力に設ける。
【0026】また、補正パターン接続前の位相点の位置
が第3象限の03 である場合には、補正パターン11を
ダイオード2とライン4との間に設ける。さらに、補正
パターン接続前の位相点の位置が第4象限の04 である
場合には、補正パターン12をライン4の出力部に設け
る。
【0027】なお、補正パターン11〜13の形状は、
補正パターン14で説明したように各々の変調特性調整
範囲内とするための容量を与える面積に選ばれる。
【0028】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0029】図3は本発明の実施例を示すパターン図で
ある。図3に示すように本発明の平衡変調器はLO入力
端子8と、マーチャントバランを用いたバランス・アン
バランス変換部1にダイオード2、3を接続するための
ライン4、5と、チョーク回路6、7と2つの信号を合
成するハイブリッド10に出力端子9がつながる、ライ
ン4、5はマイクロストリップラインで、その他はスト
リップラインで構成され、さらに特性のずれを、あらか
じめ補正する容量性の補正パターン13をダイオード3
からλ/4(λ:使用する周波数での波長)離れた所に
ストリップラインで配置する。
【0030】本実施例では、調整前の変調特性は、製造
上のパターン精度、回路内での回り込み等の理由により
図7に示されるように位相点0が第2象限に存在し、変
調特性のずれが生じている。
【0031】前述したように本実施例では、あらかじめ
このずれ分を補正する長方形型の補正パターン13を付
けておき最初のずれ量を小さくする。
【0032】そして、調整については、複数の容量性ス
タブ17をボンディングワイア18で接続し、最適な特
性となるようボンディンワイア18を切断しながら調整
する。
【0033】図4は、本発明の他の実施例のパターン図
を示した図である。本図は、補正パターン19が異なる
以外は図3と同じ構成をしているため説明を省略する。
補正パターン19は、複数の長方形パターンを隣接して
設けている。そして、補正パターン19の位置は、ダイ
オード3からλ/4離れた位置に設けられている。調整
は、隣接する補正パターンどおしをボンディングワイヤ
20で接続することにより行われる。
【0034】以上説明したように各実施例では、調整す
る場所が、マイクロストリップラインで構成されている
ダイオードを接続するためのライン4、5の周辺のみと
限られているため、調整できる範囲を越えているような
ことも少ない。
【0035】
【発明の効果】本発明は、平衡変調器の変調特性の劣化
を調整する場合に、劣化量をあらかじめ補正するパター
ンを付けておくため最初のずれ量が小さくなっているた
め調整行為を最小限で済ませ調整時間を短縮することが
できる。
【0036】また、変調特性がずれすぎていて調整でき
る範囲を越えて調整不可能となることも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す回路図である。
【図2】図1の位相平面上の変調特性図を示す図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例を示すパターン図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例を示すパターン図であ
る。
【図5】第1の従来技術(特開昭58−138108号
公報)のパターン図である。
【図6】第2の従来技術(特開平3−91341号公
報)のパターン図である。
【図7】調整前の変調特性を示す図である。
【図8】調整不可能な変調特性を示す図である。
【図9】調整可能ではあるが変調特性が大きくずれた場
合の変調特性を示す図である。
【符号の説明】
1 バランス・アンバランス変換部 2,3 ダイオード 4,5 ライン 6,7 チョーク回路 8 LO入力端子 9 RF出力端子 10 ハイブリッド 11〜14 調整パターン 15,16 変調信号入力端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のダイオードの出力をそれぞれ所定
    のラインを介して平衡局発信号と合成して出力するマイ
    クロ波帯の平衡変調器において、 前記ラインの前後に少なくとも1つの補正パターンを設
    けたことを特徴とする平衡変調器。
  2. 【請求項2】 前記平衡変調器は、さらに前記補正パタ
    ーンの先端にボンディングワイアで接続されて変調特性
    の調整をする複数の容量性スタブを設けていることを特
    徴とする請求項1記載の平衡変調器。
  3. 【請求項3】 局発入力端子より入力された不平衡局発
    信号を平衡局発信号に変換するバランス・アンバランス
    変換部と、変調信号入力端子から入力した変調信号を接
    続した2個のダイオードと、前記2個のダイオードに各
    々接続した2個のラインと、前記バランス・アンバラン
    ス変換部の出力と前記2個のダイオードの出力を合成す
    るハイブリッドと、前記各ラインの前後に少なくとも1
    個の補正パターンとを設けたことを特徴とする平衡変調
    器。
  4. 【請求項4】 前記補正パターンを設ける位置は、前記
    ダイオードのオフ時の位相平面上の位相点が属する象限
    に応じて定められることを特徴とする請求項1、2、3
    記載の平衡変調器。
  5. 【請求項5】 前記補正パターンの面積は前記ダイオー
    ドのオフ時の位相平面上の位相点が平衡変調器の変調特
    性調整範囲内となるよう補正するために要する容量値に
    基づき定められることを特徴とする請求項1、2、3記
    載の平衡変調器。
  6. 【請求項6】 前記ラインの長さは、ほぼλ/4(λは
    使用周波数での波長)であることを特徴とする請求項
    1、3記載の平衡変調器。
  7. 【請求項7】 前記ラインは、マイクロストリップライ
    ンであることを特徴とする請求項1、3、6記載の平衡
    変調器。
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010403