JPH11136022A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH11136022A
JPH11136022A JP29753697A JP29753697A JPH11136022A JP H11136022 A JPH11136022 A JP H11136022A JP 29753697 A JP29753697 A JP 29753697A JP 29753697 A JP29753697 A JP 29753697A JP H11136022 A JPH11136022 A JP H11136022A
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JP
Japan
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cavity
antenna device
slit
conductive
conductive patch
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JP29753697A
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English (en)
Inventor
Toru Fukazawa
徹 深沢
Yoshihiko Konishi
善彦 小西
Shuji Urasaki
修治 浦崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレイ化した場合に、平行平板モードによる
素子間および素子と給電線路との結合をなくすことがで
きず、またアンテナ装置全体の薄型化が困難であった。 【解決手段】 スリット22を有する仕切部21によ
り、一面が開放された導電性のキャビティを、第1のキ
ャビティ23と第2のキャビティ24に分割し、第1お
よび第2のキャビティ内にそれぞれ第1の導電性パッチ
29あるいは第2の導電性パッチ30を仕切部と平行に
配置して、それらを直交する第1の同軸給電線路25と
第2の同軸給電線路26より給電し、スリットに平行な
直線偏波とスリットに垂直な直線偏波とをそれぞれ放射
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直交2偏波を送
受信するアンテナ装置、特にアレイアンテナの素子アン
テナとして用いるのに適したアンテナ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図24は例えば、電子情報通信学会19
97年春の総合大会予稿集B−1−109に掲載され
た、従来のアンテナ装置の一例の概略構成を示す分解斜
視図であり、そこには直交2偏波を送受信するアレイア
ンテナの形状が示されている。図において、1は上層ス
ロット板、2は上層フィルム基板、3は下層スロット
板、4は下層フィルム基板、5は地導体である。
【0003】次に動作について説明する。このように構
成されたアレイアンテナにおいては、上層フィルム基板
2上にプリントされたマイクロストリップアンテナは、
上層スロット板1と下層スロット板3の間にある上層フ
ィルム基板2上のパッチと、下層スロット板3と地導体
5の間にある下層フィルム基板4上のパッチとが、下層
スロット板3上のスロットを介して電磁的に結合してお
り、上層スロット板1と下層スロット板3の間のトリプ
レート線路と、下層スロット板3と地導体5の間のトリ
プレート線路によって、互いに直交する方向に共振する
ように給電される。
【0004】また、図25は例えば、特開平6−697
21号公報に示された、従来のアンテナ装置の他の例の
概略構成を示す縦断面図で、そこには直交2偏波を送受
信する素子アンテナの形状が示されている。図におい
て、11は空洞、12、13は直交励振プローブ、14
は偏波選択的パッチ、15、16はパッチである。
【0005】次に動作について説明する。この素子アン
テナは、2つの直交励振プローブ12、13を含んでい
る空洞11からなっており、この直交励振プローブ1
2、13は、上方に配された直交励振プローブ13によ
って励振される波に対しては短絡面を形成し、かつ下方
に配された直交励振プローブ12によって伝送される波
に対しては偏波選択的障害物となる偏波選択的パッチ1
4で分離されている。さらに、2つのアンテナに共通な
パッチ15、16が配置される。偏波選択的パッチ14
により分離された2つのキャビティは直交励振プローブ
12、13によって、それぞれ直交する偏波を放射する
共振モードが励振される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナ装置は
以上のように構成されているので、電子情報通信学会1
997年春の総合大会予稿集B−1−109に掲載され
たアレイアンテナに用いられている素子アンテナでは、
素子アンテナから放射される電磁波は上層スロット板1
から空間に放射される所望の電磁波と、上層スロット板
1と下層スロット板3との間を伝搬する平行平板モード
の電磁波と、下層スロット板3と地導体5との間を伝搬
する平行平板モードの電磁波とに分離されるが、後者の
2つの電磁波は不要波であり、この不要波は素子アンテ
ナをアレイ化した場合に、他の素子または給電線路と密
に結合し、アレイ状態の各素子の振幅、位相を乱す原因
となり得るといった課題があった。
【0007】また、特開平6−69721号公報に示さ
れた素子アンテナにおいては、2つの直交する偏波を放
射するために2つの共振キャビティを用いているので、
下方の直交励振プローブ12は空洞11の底辺から1/
4波長、上方の直交励振プローブ13は偏波選択的パッ
チ14から1/4波長程度、それぞれ離すことが必要で
あるため、アンテナ全体として1/2波長以上の高さが
必要となるといった課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、アレイ状態の各素子の振幅、位相
を乱す原因となり得る不要波を抑制することができるア
ンテナ装置を得ることを目的とする。
【0009】また、この発明はアンテナ全体の高さを低
く抑えることが可能なアンテナ装置を得ることを目的と
する。
【0010】また、この発明はアンテナ素子のインピー
ダンス特性の広帯域化をはかることを目的とする。
【0011】また、この発明は工作の容易なアンテナ装
置を得ることを目的とする。
【0012】また、この発明はアンテナ素子の入力イン
ピーダンスを低減することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るアンテナ
装置は、一面が開放された導電性のキャビティを、その
開放面に対して平行に配置された、スリットを有する導
電性の仕切部によって、開放面とこの開放面と対向する
面にスリットを有した第1のキャビティと、一面にスリ
ットを有した第2のキャビティとに分割し、第1のキャ
ビティの側壁の、スリットと垂直になる面に第1の同軸
給電線路用の開口部を、第2のキャビティの側壁の、ス
リットと平行になる面に第2の同軸給電線路用の開口部
をそれぞれ設けて、第1の同軸給電線路の中心導体に接
続された第1の導電性パッチを第1のキャビティ内に、
そのスリットを有する面と平行、かつ第1の同軸給電線
路の中心導体と同一平面となるように配置し、第2の同
軸給電線路の中心導体に接続された第2の導電性パッチ
を第2のキャビティ内に、そのスリットを有する一面と
平行、かつ第2の同軸給電線路の中心導体と同一平面と
なるように配置したものである。
【0014】この発明に係るアンテナ装置は、スリット
となる細長い直線的な透孔が開けられた導電性板材によ
る導体板を、仕切部として用いたものである。
【0015】この発明に係るアンテナ装置は、スリット
となる間隙をおいて平行に配置された線状導体を、仕切
部として用いたものである。
【0016】この発明に係るアンテナ装置は、第1のキ
ャビティと第2のキャビティの形状を直方体としたもの
である。
【0017】この発明に係るアンテナ装置は、任意の断
面形状を有する柱状のキャビティを、仕切部によって第
1のキャビティと第2のキャビティとに分割したもので
ある。
【0018】この発明に係るアンテナ装置は、第1のキ
ャビティと第2のキャビティの断面形状を、互いに異な
るものとしたものである。
【0019】この発明に係るアンテナ装置は、スルーホ
ールを有する第1の誘電体フィルム基板を、第1のキャ
ビティの側壁を貫くように、第1の導電性パッチの上下
いずれかの面に接して配置し、そのスルーホールにより
第1の誘電体フィルム基板で貫かれた第1のキャビティ
側壁の電気的な接続を行い、スルーホールを有する第2
の誘電体フィルム基板を、第2のキャビティの側壁を貫
くように、第2の導電性パッチの上下いずれかの面に接
して配置し、そのスルーホールにより第2の誘電体フィ
ルム基板で貫かれた第2のキャビティ側壁の電気的な接
続を行うようにしたものである。
【0020】この発明に係るアンテナ装置は、方形をし
た第1の導電性パッチの対向する2辺を、方形の2つの
中心線に対して対称となる形に切り欠いて、その切り欠
き部に第1の同軸給電線路の中心導体を接続したもので
ある。
【0021】この発明に係るアンテナ装置は、第3の導
電性パッチを、第1の導電性パッチに平行させて、第1
のキャビティのスリットとは反対側に配置したものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるア
ンテナ装置の概略構成を示す縦断面図であり、図2はそ
のA−A線断面図、図3はB−B線断面図、図4はC−
C線断面図である。図において、21は導電性の板材に
よる仕切部としての導体板であり、22はこの導体板2
1の概略中央部に開けられた細長い直線的な透孔による
スリットである。23は放射方向に向けて一面が開放さ
れた直方体による導電性のキャビティを、その開放面と
平行に配置されたスリット22を有する導体板21にて
分割することにより形成された、開放面と、その開放面
と対向する面にスリット22を有する第1のキャビティ
である。24は上記のようにキャビティをスリット22
を有する導体板21で分割することによって形成され
た、一面にスリットを有する第2のキャビティである。
なお、この明細書全体において、隣接する面が全て直角
に交わる六面体、すなわち、立方体を含んだ直方体とい
う意味で、直方体という用語を用いている。
【0023】25は第1の同軸給電線路であり、26は
第2の同軸給電線路である。27は第1のキャビティ2
3の側壁の、スリット22と垂直になる面に開けられた
第1の同軸給電線路25のための開口部であり、28は
第2のキャビティ24の側壁の、スリット22と平行に
なる面に開けられた第2の同軸給電線路26のための開
口部である。29は第1の同軸給電線路25の中心導体
に接続されて、第1のキャビティ23のスリット22を
有する面と平行、かつ第1の同軸給電線路25の中心導
体と同一平面上に配置された、方形の第1の導電性パッ
チであり、30は第2の同軸給電線路26の中心導体に
接続されて、第2のキャビティ24のスリット22を有
する面と平行、かつ第2の同軸給電線路26の中心導体
と同一平面上に配置された、方形の第2の導電性パッチ
である。なお、この明細書全体において、隣接する辺が
全て直角に交わる四辺形、すなわち、正方形を含んだ矩
形という意味で、方形という用語を用いている。
【0024】次に動作について説明する。第1のキャビ
ティ23の内部に設置された第1の導電性パッチ29
は、スリット22を有する導体板21を地導体として、
マイクロストリップアンテナを形成する。このマイクロ
ストリップアンテナは2つの給電系により給電される。
すなわち、第1の給電系は第1の同軸給電線路25であ
り、この第1の給電系により第1の同軸給電線路25と
平行な方向に対して共振するモードの電流が第1の導電
性パッチ29上に流れ、第1の同軸給電線路25と平行
な方向の直線偏波を放射する。また、第2の給電系は第
2の同軸給電線路26およびスリット22である。第2
の同軸給電線路26の内部を伝搬してきた電磁波は、ス
リット22を介した電磁結合により、第2の同軸給電線
路26と平行な方向に対して共振するモードの電流を第
1の導電性パッチ29上に励起する。この電流は第2の
同軸給電線路26と平行な方向の直線偏波を放射する。
【0025】なお、そのとき、第1のキャビティ23お
よび第2のキャビティ24は、その形状が直方体となっ
ているため、第1の同軸給電線路25あるいは第2の同
軸給電線路26による給電方向に対して左右対称の形状
となり、第1の導電性パッチ29および第2の導電性パ
ッチ30において、その給電方向に直交した偏波が出る
のを抑制することができる。
【0026】ここで、このアンテナ装置ではアンテナ素
子が全て第1のキャビティ23、および第2のキャビテ
ィ24内部に設置され、これらのアンテナ素子が納めら
れている導電性のキャビティはその一面のみが開放面と
なっているため、アンテナ素子から放射された電磁波は
全て、キャビティ(第1のキャビティ23)の開放面か
ら空間に放射される。そのため、このアンテナ素子をア
レイ化した場合には、平行平板モードによる素子間の結
合、および素子と給電線路との結合は皆無となる。ま
た、このアンテナ素子の動作は、前述のように、基本的
にはマイクロストリップアンテナと同様であるため、第
1の導電性パッチ29および第2の導電性パッチ30
と、第1のキャビティ23の底辺である導体板21ある
いは第2のキャビティ24の底辺との位置関係が制限さ
れることはなく、アンテナ装置全体の高さを1/2波長
以上などと高くとる必要がなくなる。
【0027】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、当該アンテナ素子をアレイ化した場合に、平行平板
モードによる素子間の結合、および素子と給電線路との
結合を皆無にすることができ、また、アンテナ素子の動
作は、基本的にはマイクロストリップアンテナと同様で
あるため、アンテナ装置全体を薄型に構成することが可
能であり、さらに、キャビティの形状を直方体としてい
るので、第1および第2の導電性パッチにおいて、その
給電方向に直交した偏波が出にくくなるなどの効果があ
る。
【0028】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2によるアンテナ装置の概略構成を示す縦断面図であ
り、図6はそのA−A線断面図、図7はB−B線断面
図、図8はC−C線断面図である。図において、21は
仕切部としての導体板、22はスリット、23は第1の
キャビティ、24は第2のキャビティ、25は第1の同
軸給電線路、26は第2の同軸給電線路、27は第1の
同軸給電線路25用の開口部、28は第2の同軸給電線
路26用の開口部、29は第1の導電性パッチ、30は
第2の導電性パッチであり、これらは図1〜図4におい
て同一符号を付して示した、実施の形態1におけるそれ
らと同等のものであるため、詳細な説明は省略する。
【0029】また、31は第1の導電性パッチ29の下
面に接して、この第1の導電性パッチ29と平行に、第
1のキャビティ23の側壁を貫くように配置された第1
の誘電体フィルム基板であり、32は第2の導電性パッ
チ30の下面に接して、この該第2の導電性パッチ30
と平行に、第2のキャビティ24の側壁を貫くように配
置された第2の誘電体フィルム基板である。なお、図示
の例では、第1の誘電体フィルム基板31、第2の誘電
体フィルム基板32ともに、第1の導電性パッチ29あ
るいは第2の導電性パッチ30の下面に接するように配
置しているが、それらを第1の導電性パッチ29および
第2の導電性パッチ30の上面に接するように配置して
もよい。さらに、33はこの第1の誘電体フィルム基板
31に設けられたスルーホールであり、この第1の誘電
体フィルム基板31によって貫かれた第1のキャビティ
23の側壁を電気的に接続している。34は同様に、第
2の誘電体フィルム基板32に設けられたスルーホール
であり、この第2の誘電体フィルム基板32によって貫
かれた第2のキャビティ24の側壁を電気的に接続して
いる。
【0030】次に動作について説明する。ここで、この
実施の形態2の電気的な動作原理は実施の形態1の場合
と同様であり、実施の形態2はアンテナ装置の工作を容
易化するための形状を与えるものである。
【0031】第1の導電性パッチ29、および第1の同
軸給電線路25の中心導体は、第1の誘電体フィルム基
板31上にエッチング加工等の技術で形成され、同様
に、第2の導電性パッチ30、および第2の同軸給電線
路26の中心導体は、第2の誘電体フィルム基板32上
にエッチング加工等の技術で形成される。ここで、第1
のキャビティ23および第2のキャビティ24は3つの
導体ブロックから形成されており、これら第1の導体ブ
ロックは第1の誘電体フィルム基板31の上側、第2の
導体ブロックは第1の誘電体フィルム基板31と第2の
誘電体フィルム基板32の間、第3の導体ブロックは第
2の誘電体フィルム基板32の下側にそれぞれ対応す
る。
【0032】第1の誘電体フィルム基板31は第1の導
体ブロックと第2の導体ブロックに挟まれる形で保持さ
れ、第2の誘電体フィルム基板32は第2の導体ブロッ
クと第3の導体ブロックに挟まれる形で保持される。こ
こで、この第1から第3の導体ブロックは、第1の同軸
給電線路25および第2の同軸給電線路26の外導体も
兼ねているが、それらの間に第1の誘電体フィルム基板
31および第2の誘電体フィルム基板32を挟んで保持
しているため、互いに電気的に絶縁されてしまう。その
ため、第1の誘電体フィルム基板31にはスルーホール
33が設けられていて、この第1の誘電体フィルム基板
31によって電気的に絶縁された第1の導体ブロックと
第2の導体ブロックとを導通させる。同様に、第2の誘
電体フィルム基板32にはスルーホール34が設けられ
ていて、この第2の誘電体フィルム基板32によって電
気的に絶縁された第2の導体ブロックと第3の導体ブロ
ックとを導通させる。このようにして、第1から第3の
導体ブロックが同電位に保たれるため、第1の誘電体フ
ィルム基板31および第2の誘電体フィルム基板32内
部を伝搬する平行平板モードの電磁波は、その伝搬が阻
害されて無視できるレベルにまで低減される。
【0033】したがって、第1の導電性パッチ29と第
2の導電性パッチ30を、エッチング加工によって第1
の誘電体フィルム基板31あるいは第2の誘電体フィル
ム基板32上に形成し、これら第1の誘電体フィルム基
板31および第2の誘電体フィルム基板32を、第1の
キャビティ23および第2のキャビティ24を形成する
導体ブロックで挟むように保持する、といった簡単な作
業でアンテナ装置を作成することができるようになる。
また、第1の誘電体フィルム基板31と第2の誘電体フ
ィルム基板32はそれぞれスルーホール33、34を有
し、当該スルーホール33、34によって、第1の誘電
体フィルム基板31あるいは第2の誘電体フィルム基板
32の上下の導体ブロックを電気的に接続して同電位に
保ち、アンテナから放射されて当該第1の誘電体フィル
ム基板31あるいは第2の誘電体フィルム基板32内部
を伝搬する電磁波を阻害している。これにより、当該ア
ンテナ装置の電気的特性は実施の形態1に示したものと
ほぼ同等なものとすることができる。
【0034】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、当該アンテナ素子をアレイ化した場合に、平行平板
モードによる素子間の結合、および素子と給電線路との
結合を低減することができ、また、アンテナ装置の製作
が容易となり、さらに、実施の形態1の場合と同様に、
アンテナ素子の動作がマイクロストリップアンテナと基
本的には同一であるため、アンテナ装置全体を薄型に構
成することが可能となるなどの効果がある。
【0035】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3によるアンテナ装置の概略構成を示す横断面図であ
り、図1あるいは図5におけるA−A線に相当する位置
で切断した切断面を示している。なお、図において、相
当部分には、図2と同一符号を付してその説明を省略す
る。また、35はその形状が方形の第1の導電性パッチ
29において、その対向する2辺を、方形の2つの中心
線に対して対称となる形に切り欠いて形成した切り欠き
部であり、第1の導電性パッチ29はその切り欠き部3
5において第1の同軸給電線路25の中心導体と接続さ
れている。
【0036】次に動作について説明する。ここで、この
実施の形態3によるアンテナ装置の基本的な電気的動作
原理は実施の形態1の場合と同様であるが、本実施の形
態においては、アンテナ装置を第1の同軸給電線路25
により給電する場合の入力インピーダンスを低下させる
ことが可能である。
【0037】一般的に、マイクロストリップアンテナが
共振状態では、導電性パッチと地導体の間の電圧は導電
性パッチの端部で最大になる。したがって、第1の導電
性パッチ29の端部に直接第1の同軸給電線路25をつ
ないだ場合には、入力インピーダンスが数百[Ω]程度
と大きくなる場合がある。そのため、この実施の形態3
においては、第1の導電性パッチ29の対向する2辺に
切り欠き部35を設けて、その一方の切り欠き部35の
部分に第1の同軸給電線路25を接続して給電してい
る。前述のように、第1の導電性パッチ29と地導体と
なる導体板21との間の電圧は、第1の導電性パッチ2
9の中央部に近づく程小さくなるため、アンテナ素子の
入力インピーダンスを低下させることが可能となって、
50[Ω]給電系との整合を容易にとることができる。
【0038】このように、この実施の形態3によれば、
実施の形態1の場合と同様に、当該アンテナ素子をアレ
イ化した場合に、平行平板モードによる素子間の結合、
および素子と給電線路との結合を皆無にすることがで
き、また、アンテナ素子の動作がマイクロストリップア
ンテナと基本的には同様であるため、アンテナ装置全体
を薄型に構成することが可能になるばかりか、第1の同
軸給電線路25による給電の際に、アンテナの入力イン
ピーダンスを低下させることが可能となって、50
[Ω]給電系との整合が得られ易くなるなどの効果があ
る。
【0039】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4によるアンテナ装置の概略構成を示す縦断面図で
あり、図11はそのA−A線断面図、図12はB−B線
断面図、図13はC−C線断面図、図14はD−D線断
面図である。なお、図において、相当部分には、図1〜
図4と同一符号を付してその説明を省略する。また、3
6は第1のキャビティ23のスリット22を有する面と
は反対側、すなわち、第1のキャビティ23の開放面側
に、第1の導電性パッチ29と平行に配置された第3の
導電性パッチであり、この第3の導電性パッチ36に対
しては特に給電は行われていない。
【0040】次に動作について説明する。ここで、この
実施の形態4によるアンテナ装置の基本的な電気的動作
原理は実施の形態1の場合と同様である。このように、
実施の形態1と同様に動作しているアンテナ素子の近
傍、すなわち、第1のキャビティ23のスリット22を
有する面とは反対側に、第1の導電性パッチ29に対し
て平行に第3の導電性パッチ36を設置することで、当
該アンテナ装置のインピーダンス特性を広帯域化するこ
とができる。
【0041】このように、この実施の形態4によれば、
実施の形態1の場合と同様に、当該アンテナ素子をアレ
イ化した場合に、平行平板モードによる素子間の結合、
および素子と給電線路との結合を皆無にすることがで
き、また、アンテナ素子の動作がマイクロストリップア
ンテナと基本的には同様であるため、アンテナ装置全体
を薄型に構成することが可能になるばかりか、アンテナ
のインピーダンスの周波数特性を広帯域化することもで
きるなどの効果がある。
【0042】実施の形態5.上記各実施の形態において
は、仕切部として導電性板材による導体板21を用い、
その導体板21に細長い直線的な透孔を開けてスリット
22としたものを示したが、他の種類の仕切部を用いて
もよい。
【0043】図15はそのようなこの発明の実施の形態
5によるアンテナ装置の概略構成を示す横断面図であ
り、図1、図5あるいは図10におけるB−B線に相当
する位置で切断した切断面を示している。図において、
37は上記各実施の形態における導体板21の代わりに
仕切部として用いられる複数の線状導体であり、これら
の線状導体37はスリットとなる間隙(スリット)38
をおいて、それぞれ平行に配置されている。
【0044】なお、このように構成されたアンテナ装置
は、上記各実施の形態と同様の動作原理にて動作する。
この実施の形態5によるアンテナ装置では、第1のキャ
ビティ23と第2のキャビティ24を分離している仕切
部として、スリットとなる間隙38をあけて平行に配置
した複数の線状導体37が用いられているため、アンテ
ナ装置の物理的形状の自由度が増加する。
【0045】このように、この実施の形態5によれば、
実施の形態1の場合と同様に、当該アンテナ素子をアレ
イ化した場合に、平行平板モードによる素子間の結合、
および素子と給電線路との結合を皆無にすることが可能
となり、さらに、アンテナ装置の物理的形状の自由度が
向上するため、アンテナ装置を工作する際に有利となる
などの効果がある。
【0046】実施の形態6.上記各実施の形態において
は、仕切部によって第1のキャビティと第2のキャビテ
ィとに分割される、放射方向が開放面となっているキャ
ビティの形状を直方体としたものについて示したが、当
該キャビティの形状はそれにのみ限られるものではな
い。
【0047】図16はこの発明の実施の形態6によるア
ンテナ装置の概略構成を示す縦断面図であり、図17は
そのA−A線断面図、図18はB−B線断面図、図19
はC−C線断面図であり、相当部分には図1〜図4と同
一符号を付してその説明を省略する。図において、39
は導電性を有してその一面が開放された、図示のような
不規則な任意の断面形状を有する柱状のキャビティを、
その開放面に平行配置された、スリット22を有する仕
切部としての導体板21で分割することによって形成さ
れた、開放面と、この開放面と対向する面にスリット2
2を有する第1のキャビティである。40は上記不規則
な任意の断面形状を有する柱状のキャビティを、上記導
体板21で分割することによって同様に形成された、一
面にスリット22を有する第2のキャビティである。
【0048】なお、このように構成されたアンテナ装置
は、上記各実施の形態と基本的には同様の動作原理で動
作する。この実施の形態6によるアンテナ装置では、導
体板21にて第1のキャビティ39と第2のキャビティ
40とに分離されるキャビティの断面形状が規制されな
いため、アンテナ装置の物理的形状の自由度が増加す
る。例えば、このアンテナ装置をアレイアンテナの素子
アンテナとして用いた場合には、第1の導電性パッチ2
9および第2の導電性パッチ30と同一面内の素子アン
テナの近傍にそれぞれ、第1の同軸給電線路25と第2
の同軸給電線路26による2つの給電系が配置される。
したがって、アンテナ素子の物理的形状の自由度を増す
ことにより、これら給電系とアンテナ素子との物理的干
渉を小さくすることが可能になる。
【0049】このように、この実施の形態6によれば、
実施の形態1の場合と同様に、当該アンテナ素子をアレ
イ化した場合に、平行平板モードによる素子間の結合、
および素子と給電線路との結合を皆無にすることがで
き、また、アンテナ素子の動作がマイクロストリップア
ンテナと基本的には同様であるため、アンテナ装置全体
を薄型に構成することが可能となるばかりか、アンテナ
装置の物理的形状の自由度が向上して、アンテナ装置を
工作する際に有利となるなどの効果がある。
【0050】実施の形態7.上記各実施の形態において
は、第1のキャビティと第2のキャビティとが同一の断
面形状を有するものについて示したが、この発明はそれ
にのみ限られるものではない。
【0051】図20はこの発明の実施の形態7によるア
ンテナ装置の概略構成を示す縦断面図であり、図21は
そのA−A線断面図、図22はB−B線断面図、図23
はC−C線断面図であり、相当部分には図1〜図4と同
一符号を付してその説明を省略する。図において、41
は開放面と、この開放面と対向する面にスリット22を
有した、不規則な任意の断面形状をもつ第1のキャビテ
ィであり、42は一面にスリット22を有した、第1の
キャビティ41とは異なる不規則な任意の断面形状を持
った第2のキャビティである。
【0052】なお、このように構成されたアンテナ装置
は、上記各実施の形態と基本的には同様の動作原理で動
作する。この実施の形態7によるアンテナ装置では、第
1のキャビティ41と第2のキャビティ42とが互いに
異なる任意の断面形状をとることができるため、実施の
形態6のアンテナ装置に比べてその物理的形状の自由度
はさらに増加する。
【0053】このように、この実施の形態7によれば、
実施の形態1の場合と同様に、当該アンテナ素子をアレ
イ化した場合に、平行平板モードによる素子間の結合、
および素子と給電線路との結合を皆無にすることがで
き、また、アンテナ素子の動作がマイクロストリップア
ンテナと基本的には同様であるため、アンテナ装置全体
を薄型に構成することが可能となるばかりか、アンテナ
装置の物理的形状の自由度がさらに向上して、アンテナ
装置を工作する際に有利となるなどの効果がある。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スリ
ットを有する仕切部により、一面が開放された導電性の
キャビティを、第1のキャビティと第2のキャビティと
に分割し、第1および第2のキャビティ内にそれぞれ第
1の導電性パッチあるいは第2の導電性パッチを仕切部
と平行に配置し、それらを第1の同軸給電線路と第2の
同軸給電線路より直交して給電するように構成したの
で、当該アンテナ素子をアレイ化した場合に、平行平板
モードによる素子間の結合、および素子と給電線路との
結合を皆無にすることが可能となるため、アレイ状態の
各素子の振幅、位相を乱す原因となり得る不要波を抑制
することができ、また、アンテナ素子の動作は基本的に
はマイクロストリップアンテナと同様であるので、アン
テナ装置全体の高さを低く抑えて薄型に構成することが
可能になるなどの効果がある。
【0055】また、この発明によれば、第1のキャビテ
ィと第2のキャビティの形状が直方体となっているた
め、第1および第2の導電性パッチにおいて、その給電
方向に直交した偏波が発生するのを防止することができ
る効果がある。
【0056】また、この発明によれば、第1および第2
の導電性パッチを、第1あるいは第2のキャビティの側
壁を貫く形で配置された第1あるいは第2の誘電体フィ
ルム基板上に配し、各誘電体フィルム基板に設けられた
スルーホールにて、第1および第2のキャビティを形成
する導体ブロックの電気的導通をはかるように構成した
ので、エッチング加工等によって、第1および第2の導
電性パッチを第1あるいは第2の誘電体フィルム基板上
に形成し、それら第1、第2の誘電体フィルム基板を、
第1および第2のキャビティを形成する導体ブロックで
挟むように保持するといった簡単な作業でアンテナ装置
を作成することができるようになる効果がある。
【0057】また、この発明によれば、第1の同軸給電
線路にて第1の導電性パッチに給電する際に、第1の同
軸給電線路の内導体が第1の導電性パッチの中心に近い
部分で接続されるため、アンテナの入力インピーダンス
を低下させることが可能となり、給電系との整合を容易
にとることができる効果がある。
【0058】また、この発明によれば、第1の導電性パ
ッチに対して平行に、かつ第1のキャビティのスリット
とは反対側に、第3の導電性パッチを配置しているた
め、アンテナのインピーダンスの周波数特性を広帯域化
することが可能になる効果がある。
【0059】また、この発明によれば、スリットとなる
間隙をあけて平行に配置した複数の線状導体を、仕切部
として用いているため、アンテナ装置の物理的形状の自
由度が増加し、アンテナ装置を工作する際に有利となる
効果がある。
【0060】また、この発明によれば、仕切部で第1の
キャビティと第2のキャビティとに分割されるキャビテ
ィを、任意の断面形状を有する柱状のキャビティとして
いるため、アンテナ装置の物理的形状の自由度が増加
し、アンテナ装置を工作する際に有利となる効果があ
る。
【0061】また、この発明によれば、第1のキャビテ
ィと第2のキャビティの断面形状を互いに異なるものと
しているため、アンテナ装置の物理的形状の自由度がさ
らに増加し、アンテナ装置を工作する際に有利となる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置
の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】 図1におけるA−A線切断面を示す断面図で
ある。
【図3】 図1におけるB−B線切断面を示す断面図で
ある。
【図4】 図1におけるC−C線切断面を示す断面図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態2によるアンテナ装置
の概略構成を示す縦断面図である。
【図6】 図5におけるA−A線切断面を示す断面図で
ある。
【図7】 図5におけるB−B線切断面を示す断面図で
ある。
【図8】 図5におけるC−C線切断面を示す断面図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態3によるアンテナ装置
の概略構成を示す横断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態4によるアンテナ装
置の概略構成を示す縦断面図である。
【図11】 図10におけるA−A線切断面を示す断面
図である。
【図12】 図10におけるB−B線切断面を示す断面
図である。
【図13】 図10におけるC−C線切断面を示す断面
図である。
【図14】 図10におけるD−D線切断面を示す断面
図である。
【図15】 この発明の実施の形態5によるアンテナ装
置の概略構成を示す横断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態6によるアンテナ装
置の概略構成を示す縦断面図である。
【図17】 図16におけるA−A線切断面を示す断面
図である。
【図18】 図16におけるB−B線切断面を示す断面
図である。
【図19】 図16におけるC−C線切断面を示す断面
図である。
【図20】 この発明の実施の形態7によるアンテナ装
置の概略構成を示す縦断面図である。
【図21】 図20におけるA−A線切断面を示す断面
図である。
【図22】 図20におけるB−B線切断面を示す断面
図である。
【図23】 図20におけるC−C線切断面を示す断面
図である。
【図24】 従来のアンテナ装置の一例の概略構成を示
す分解斜視図である。
【図25】 従来のアンテナ装置の他の例の概略構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
21 導体板(仕切部)、22 スリット、23,3
9,41 第1のキャビティ、24,40,42 第2
のキャビティ、25 第1の同軸給電線路、26第2の
同軸給電線路、27,28 開口部、29 第1の導電
性パッチ、30第2の導電性パッチ、31 第1の誘電
体フィルム基板、32 第2の誘電体フィルム基板、3
3、34 スルーホール、35 切り欠き部、36 第
3の導電性パッチ、37 線状導体(仕切部)、38
間隙(スリット)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリットを有する導電性の仕切部と、 一面が開放された導電性のキャビティ内に、前記仕切部
    をその開放面と平行に配置して当該キャビティを分割す
    ることによって形成される、前記開放面とこの開放面と
    対向する面に前記スリットを有した第1のキャビティ、
    および一面に前記スリットを有した第2のキャビティ
    と、 前記第1のキャビティの側壁の、前記スリットと垂直に
    なる面に開けられた第1の同軸給電線路用の開口部と、 前記第1のキャビティのスリットを有する面と平行、か
    つ前記第1の同軸給電線路の中心導体と同一になる平面
    上に配置され、前記第1の同軸給電線路の中心導体に接
    続される第1の導電性パッチと、 前記第2のキャビティの側壁の、前記スリットと平行に
    なる面に開けられた第2の同軸給電線路用の開口部と、 前記第2のキャビティのスリットを有する一面と平行、
    かつ前記第2の同軸給電線路の中心導体と同一になる平
    面上に配置され、前記第2の同軸給電線路の中心導体に
    接続される第2の導電性パッチとを備えたアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 仕切部を導電性板材による導体板とし、
    当該導体板に細長い直線的な透孔を開けてスリットとし
    たことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 仕切部として、スリットとなる間隙をお
    いて平行に配置した線状導体を用いたことを特徴とする
    請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 仕切部によって分割された第1のキャビ
    ティと第2のキャビティの形状を直方体としたことを特
    徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記
    載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 仕切部によって第1のキャビティと第2
    のキャビティとに分割されるキャビティを、任意の断面
    形状を有する柱状のキャビティとしたことを特徴とする
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のアン
    テナ装置。
  6. 【請求項6】 第1のキャビティと第2のキャビティが
    それぞれ異なる断面形状を有することを特徴とする請求
    項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のアンテナ
    装置。
  7. 【請求項7】 第1の導電性パッチの上下いずれかの面
    に接して、当該第1の導電性パッチと平行に、第1のキ
    ャビティの側壁を貫くように配置された第1の誘電体フ
    ィルム基板と、 前記第1の誘電体フィルム基板に設けられ、当該第1の
    誘電体フィルム基板によって貫かれた前記第1のキャビ
    ティの側壁を電気的に接続するためのスルーホールと、 第2の導電性パッチの上下いずれかの面に接して、当該
    第2の導電性パッチと平行に、第2のキャビティの側壁
    を貫くように配置された第2の誘電体フィルム基板と、 前記第2の誘電体フィルム基板に設けられ、当該第2の
    誘電体フィルム基板によって貫かれた前記第2のキャビ
    ティの側壁を電気的に接続するためのスルーホールとを
    有することを特徴とする請求項1から請求項6のうちの
    いずれか1項記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 第1の導電性パッチの形状を方形とし、 前記第1の導電性パッチの対向する2辺に、方形の2つ
    の中心線に対して対称となる形の切り欠き部を設け、 前記切り欠き部に第1の同軸給電線路の中心導体を接続
    したことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのい
    ずれか1項記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 第1のキャビティのスリットを有する面
    とは逆側に、第1の導電性パッチに平行させて、第3の
    導電性パッチを配置したことを特徴とする請求項1から
    請求項8のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
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