JPH0590826A - マイクロストリツプアンテナ - Google Patents
マイクロストリツプアンテナInfo
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- JPH0590826A JPH0590826A JP3247728A JP24772891A JPH0590826A JP H0590826 A JPH0590826 A JP H0590826A JP 3247728 A JP3247728 A JP 3247728A JP 24772891 A JP24772891 A JP 24772891A JP H0590826 A JPH0590826 A JP H0590826A
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- antenna
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Abstract
(57)【要約】
【目的】マイクロストリップアンテナの薄型化を図る。
【構成】このマイクロストリップアンテナは、互いに積
層された複数の誘電体基板2、3と、誘電体基板2の外
面に形成されたストリップ導体4と、誘電体基板2と誘
電体基板3間に配設されたパッチ5と、このパッチ5に
ストリップ導体4と直交するように配設されたスロット
6と、誘電体基板3のパッチ5と反対側の面に配設され
た接地導体7と、中心導体8が接地導体7およびパッチ
5のほぼ中央部を貫通してストリップ導体4に接続さ
れ、外部導体9が接地導体7およびパッチ5に接続され
た同軸ケーブル10とを備える。
層された複数の誘電体基板2、3と、誘電体基板2の外
面に形成されたストリップ導体4と、誘電体基板2と誘
電体基板3間に配設されたパッチ5と、このパッチ5に
ストリップ導体4と直交するように配設されたスロット
6と、誘電体基板3のパッチ5と反対側の面に配設され
た接地導体7と、中心導体8が接地導体7およびパッチ
5のほぼ中央部を貫通してストリップ導体4に接続さ
れ、外部導体9が接地導体7およびパッチ5に接続され
た同軸ケーブル10とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば移動体衛星通
信などに用いられるマイクロストリップアンテナに関す
る。
信などに用いられるマイクロストリップアンテナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車などの移動体より衛星
通信を行うためのアンテナとしては、例えば異なる周波
数で送信および受信が同時に行える2周波共用のマイク
ロストリップアンテナが用いられている。この2周波共
用のマイクロストリップアンテナには、入出力ポートを
分離し2つのアンテナを一体化したスタックアンテナが
用いられている。
通信を行うためのアンテナとしては、例えば異なる周波
数で送信および受信が同時に行える2周波共用のマイク
ロストリップアンテナが用いられている。この2周波共
用のマイクロストリップアンテナには、入出力ポートを
分離し2つのアンテナを一体化したスタックアンテナが
用いられている。
【0003】このようなアンテナには、例えばスロット
結合給電方式およびトリプレート線路給電方式などの給
電形式が併用されている。
結合給電方式およびトリプレート線路給電方式などの給
電形式が併用されている。
【0004】スロット結合給電方式のアンテナは、放射
素子と給電線路を独立させて構成および設計できる利点
があり、このアンテナの給電線路に1/4 波長変成器とオ
ープンスタブとを構成することにより、給電線路と放射
素子とのインピーダンス整合をとることができ、円偏波
のための給電回路、MM(モノリシック・マイクロウェ
イブ)IC化されたアンプおよび移相器などをこのアン
テナに組み込むことが可能である。このため、このスロ
ット結合給電方式は、アクティブアレーアンテナなどに
有効に応用されている。
素子と給電線路を独立させて構成および設計できる利点
があり、このアンテナの給電線路に1/4 波長変成器とオ
ープンスタブとを構成することにより、給電線路と放射
素子とのインピーダンス整合をとることができ、円偏波
のための給電回路、MM(モノリシック・マイクロウェ
イブ)IC化されたアンプおよび移相器などをこのアン
テナに組み込むことが可能である。このため、このスロ
ット結合給電方式は、アクティブアレーアンテナなどに
有効に応用されている。
【0005】ここで、このスロット結合給電方式を利用
した2周波共用のマイクロストリップアンテナを、特開
平2-172307号公報に開示されているマイクロストリップ
アンテナに基づいて説明する。
した2周波共用のマイクロストリップアンテナを、特開
平2-172307号公報に開示されているマイクロストリップ
アンテナに基づいて説明する。
【0006】図7はスロット結合給電方式の2つのアン
テナをスタックした2周波共用マイクロストリップアン
テナ(以下スタックアンテナと称す)の分解斜視図、図
8はその断面図である。
テナをスタックした2周波共用マイクロストリップアン
テナ(以下スタックアンテナと称す)の分解斜視図、図
8はその断面図である。
【0007】同図に示すように、このスタックアンテナ
は6層に誘電体基板121〜126を積層し、上側の3
層121〜123と下側の3層124〜126とでそれ
ぞれ独立して2つのスロット結合給電型アンテナが構成
されている。
は6層に誘電体基板121〜126を積層し、上側の3
層121〜123と下側の3層124〜126とでそれ
ぞれ独立して2つのスロット結合給電型アンテナが構成
されている。
【0008】誘電体基板121上面には、放射導体とし
て円形状のパッチ127が形成されている。誘電体基板
122の上面には、スロット128を設けた円形状の接
地導体129が配設されている。誘電体基板123の上
面には、ストリップ導体130が逆J字状に形成されて
いる。誘電体基板124上面には、放射導体として円形
状のパッチ132が形成されている。
て円形状のパッチ127が形成されている。誘電体基板
122の上面には、スロット128を設けた円形状の接
地導体129が配設されている。誘電体基板123の上
面には、ストリップ導体130が逆J字状に形成されて
いる。誘電体基板124上面には、放射導体として円形
状のパッチ132が形成されている。
【0009】また、この円形状のパッチ132と接地導
体129間には、ストリップ導体130を避けて短絡線
131が形成されている。この短絡線131は、接地導
体129がアンテナとして動作するのを、接地されてい
るパッチ132に接続して防止するためのものである。
誘電体基板125の上面には、スロット133を設けた
接地導体134が形成されている。誘電体基板126に
は、その上面にスロット133と直交する方向に給電線
路としてのストリップ導体135が形成され、その底面
一面には接地導体136が形成されている。
体129間には、ストリップ導体130を避けて短絡線
131が形成されている。この短絡線131は、接地導
体129がアンテナとして動作するのを、接地されてい
るパッチ132に接続して防止するためのものである。
誘電体基板125の上面には、スロット133を設けた
接地導体134が形成されている。誘電体基板126に
は、その上面にスロット133と直交する方向に給電線
路としてのストリップ導体135が形成され、その底面
一面には接地導体136が形成されている。
【0010】また、誘電体基板126の底面には、それ
ぞれのアンテナの入出力ポートとしての同軸ケーブル1
37、138が配設されている。これら同軸ケーブル1
37、138は、それぞれ給電用の中心導体139、1
40と接地用の外部導体141、142とを有してい
る。下側のアンテナの入出力ポートとして同軸ケーブル
137の中心導体139はストリップ導体135に接続
され、外部導体141は接地導体136に接続されてい
る。
ぞれのアンテナの入出力ポートとしての同軸ケーブル1
37、138が配設されている。これら同軸ケーブル1
37、138は、それぞれ給電用の中心導体139、1
40と接地用の外部導体141、142とを有してい
る。下側のアンテナの入出力ポートとして同軸ケーブル
137の中心導体139はストリップ導体135に接続
され、外部導体141は接地導体136に接続されてい
る。
【0011】一方、上側のアンテナの入出力ポートとし
て同軸ケーブル138の中心導体140は、誘電体基板
123〜126、円形状のパッチ132、接地導体13
4およびに接地導体136のほぼ中心部を貫通して逆J
字状のストリップ導体130に接続され、外部導体14
2は誘電体基板124〜126を貫通すると共に、パッ
チ132、接地導体134および接地導体136のほぼ
中心部に接続されている。
て同軸ケーブル138の中心導体140は、誘電体基板
123〜126、円形状のパッチ132、接地導体13
4およびに接地導体136のほぼ中心部を貫通して逆J
字状のストリップ導体130に接続され、外部導体14
2は誘電体基板124〜126を貫通すると共に、パッ
チ132、接地導体134および接地導体136のほぼ
中心部に接続されている。
【0012】このスタックアンテナでは、スタックされ
た2つのアンテナは、独立して送信および受信を行うこ
とができる。また、入出力ポートが分離されたことによ
り、送信と受信間のアイソレーションがとれ、送受分離
フィルタを簡単に構成できる利点がある。
た2つのアンテナは、独立して送信および受信を行うこ
とができる。また、入出力ポートが分離されたことによ
り、送信と受信間のアイソレーションがとれ、送受分離
フィルタを簡単に構成できる利点がある。
【0013】しかしながら、これら2つのアンテナは、
誘電体基板を共に3層づつで構成する必要があり、スタ
ックアンテナ全体として誘電体基板の積層数が6層にも
及びアンテナ構造が複雑になるという欠点がある。
誘電体基板を共に3層づつで構成する必要があり、スタ
ックアンテナ全体として誘電体基板の積層数が6層にも
及びアンテナ構造が複雑になるという欠点がある。
【0014】一方、自動車など搭載されるマイクロスト
リップアンテナは、軽薄短小化が望まれており、誘電体
基板の積層数が6層にも及ぶこのスタックアンテナで
は、誘電体基板の積層数の削減が軽簿化への重要な課題
となっている。また、このスタックアンテナは、製造上
も誘電体基板内の一部に短絡線131を形成するのが難
しいという問題がある。
リップアンテナは、軽薄短小化が望まれており、誘電体
基板の積層数が6層にも及ぶこのスタックアンテナで
は、誘電体基板の積層数の削減が軽簿化への重要な課題
となっている。また、このスタックアンテナは、製造上
も誘電体基板内の一部に短絡線131を形成するのが難
しいという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来のマイクロストリップアンテナでは、アンテナを軽簿
化するために誘電体基板の積層数を減らさなければなら
ないという課題があり、製造上は、誘電体基板内に短絡
線の形成が難しいという問題があった。
来のマイクロストリップアンテナでは、アンテナを軽簿
化するために誘電体基板の積層数を減らさなければなら
ないという課題があり、製造上は、誘電体基板内に短絡
線の形成が難しいという問題があった。
【0016】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、マイクロストリップアンテナの積層構
造の簡素化を図り、薄型で軽量なマイクロストリップア
ンテナを提供することを目的としている。
なされたもので、マイクロストリップアンテナの積層構
造の簡素化を図り、薄型で軽量なマイクロストリップア
ンテナを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロストリ
ップアンテナは上記した目的を達成するために、互いに
積層された複数の誘電体基板と、前記複数の誘電体基板
の外側に位置する第1の誘電体基板の外面に形成された
ストリップ導体と、前記第1の誘電体基板とこれに隣接
する第2の誘電体基板間に配設された放射導体と、前記
放射導体に前記ストリップ導体と交差するように配設さ
れたスロットと、前記第2の誘電体基板の前記放射導体
と反対側の面に配設された接地導体と、中心導体が前記
接地導体および前記放射導体のほぼ中央部を貫通して前
記ストリップ導体に接続され、外部導体が前記接地導体
および前記放射導体に接続された同軸ケーブルとを具備
している。
ップアンテナは上記した目的を達成するために、互いに
積層された複数の誘電体基板と、前記複数の誘電体基板
の外側に位置する第1の誘電体基板の外面に形成された
ストリップ導体と、前記第1の誘電体基板とこれに隣接
する第2の誘電体基板間に配設された放射導体と、前記
放射導体に前記ストリップ導体と交差するように配設さ
れたスロットと、前記第2の誘電体基板の前記放射導体
と反対側の面に配設された接地導体と、中心導体が前記
接地導体および前記放射導体のほぼ中央部を貫通して前
記ストリップ導体に接続され、外部導体が前記接地導体
および前記放射導体に接続された同軸ケーブルとを具備
している。
【0018】
【作用】本発明のマイクロストリップアンテナでは、励
振信号は、第1の誘電体基板の外面に形成されたストリ
ップ導体より、このストリップ導体と交差するスロット
を介して放射導体に給電される。するとマイクロストリ
ップアンテナは放射導体と接地導体との間に形成された
キャビティ(空間)により共振し、動作される。
振信号は、第1の誘電体基板の外面に形成されたストリ
ップ導体より、このストリップ導体と交差するスロット
を介して放射導体に給電される。するとマイクロストリ
ップアンテナは放射導体と接地導体との間に形成された
キャビティ(空間)により共振し、動作される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
【0020】図1は本発明に係る一実施例のマイクロス
トリップアンテナの平面図、図2はその断面図である。
トリップアンテナの平面図、図2はその断面図である。
【0021】同図において、1はマイクロストリップア
ンテナ(以下アンテナと称す)である。このアンテナ1
は、複数の誘電体基板として矩形状の誘電体基板2、3
を積層して構成されている。これらの誘電体基板2、3
のうち、外側に位置する第1の誘電体基板2の外面に
は、給電線路としてストリップ導体4が逆J字状に形成
されている。第1の誘電体基板2と、第1の誘電体基板
2に隣接する第2の誘電体基板3間には、放射導体とし
て円形状のパッチ5が形成されている。このパッチ5に
は、逆J字状のストリップ導体4の一部と直交(交差)
するようにスロット6が配設されている。このアンテナ
1の共振周波数は、このスロット6とパッチ5との半径
により決定されている。また、第2の誘電体基板3のパ
ッチ5と反対の面には、接地導体7が配設されている。
さらに、第2の誘電体基板3の接地導体7側の面のほぼ
中央部には、給電用の中心導体8と、接地用の外部導体
9とからなる同軸ケーブル10が設けられている。中心
導体8は、接地導体7と誘電体基板2、3とを貫通して
ストリップ導体4に接続されており、外部導体9は、接
地導体7と誘電体基板3とを貫通すると共に、円形状の
パッチ5および接地導体7に接続されている。なお、誘
電体基板2、3は、接着剤あるいはビスなどにより積層
固定されている。また、誘電体基板2、3上の各導体
は、エッチングなどの技法により形成されている。
ンテナ(以下アンテナと称す)である。このアンテナ1
は、複数の誘電体基板として矩形状の誘電体基板2、3
を積層して構成されている。これらの誘電体基板2、3
のうち、外側に位置する第1の誘電体基板2の外面に
は、給電線路としてストリップ導体4が逆J字状に形成
されている。第1の誘電体基板2と、第1の誘電体基板
2に隣接する第2の誘電体基板3間には、放射導体とし
て円形状のパッチ5が形成されている。このパッチ5に
は、逆J字状のストリップ導体4の一部と直交(交差)
するようにスロット6が配設されている。このアンテナ
1の共振周波数は、このスロット6とパッチ5との半径
により決定されている。また、第2の誘電体基板3のパ
ッチ5と反対の面には、接地導体7が配設されている。
さらに、第2の誘電体基板3の接地導体7側の面のほぼ
中央部には、給電用の中心導体8と、接地用の外部導体
9とからなる同軸ケーブル10が設けられている。中心
導体8は、接地導体7と誘電体基板2、3とを貫通して
ストリップ導体4に接続されており、外部導体9は、接
地導体7と誘電体基板3とを貫通すると共に、円形状の
パッチ5および接地導体7に接続されている。なお、誘
電体基板2、3は、接着剤あるいはビスなどにより積層
固定されている。また、誘電体基板2、3上の各導体
は、エッチングなどの技法により形成されている。
【0022】このアンテナ1では、励振信号はストリッ
プ導体4よりスロット6を介してパッチ5に給電され
る。励振信号が給電されると、このマイクロストリップ
アンテナは、パッチ5と接地導体7との間に形成されて
いるキャビティ(空間)により共振し、動作される。こ
のとき、給電用の中心導体8は、接地導体7のほぼ中央
部を貫通しているので、不要な高次モードの発生が抑圧
される。
プ導体4よりスロット6を介してパッチ5に給電され
る。励振信号が給電されると、このマイクロストリップ
アンテナは、パッチ5と接地導体7との間に形成されて
いるキャビティ(空間)により共振し、動作される。こ
のとき、給電用の中心導体8は、接地導体7のほぼ中央
部を貫通しているので、不要な高次モードの発生が抑圧
される。
【0023】この実施例のアンテナ1によれば、誘電体
基板2、3すべてを貫通して誘電体基板2、3内に中心
導体8を配設することができるので、アンテナの積層構
造を簡素化することができる。
基板2、3すべてを貫通して誘電体基板2、3内に中心
導体8を配設することができるので、アンテナの積層構
造を簡素化することができる。
【0024】また、アンテナ1は、誘電体基板2の外面
にストリップ導体4を露出させて形成しており、給電回
路やMM(モノリシック・マイクロウェイブ)IC素子
などのコンポーネントをこのストリップ導体4に容易に
接続および一体化することができる。また、1/4 波長変
成器やスタブなどが容易に構成できるため、ストリップ
導体4とパッチ5とのインピーダンス整合を容易にとる
ことができる。
にストリップ導体4を露出させて形成しており、給電回
路やMM(モノリシック・マイクロウェイブ)IC素子
などのコンポーネントをこのストリップ導体4に容易に
接続および一体化することができる。また、1/4 波長変
成器やスタブなどが容易に構成できるため、ストリップ
導体4とパッチ5とのインピーダンス整合を容易にとる
ことができる。
【0025】さらに、このアンテナ1はスロット6によ
り共振周波数を低くできるので、その直径(幅)を小さ
くして小型化することができる。
り共振周波数を低くできるので、その直径(幅)を小さ
くして小型化することができる。
【0026】また、アンテナ1をアレー化する場合、同
軸ケーブル10は、アンテナ1の底面の内側に垂直に設
けられているので、隣り合うアンテナの間隔をストリッ
プ導体4の出線部を考慮せずに設定することができる。
さらに、アンテナ1の底面に接地導体7が配設されてい
るのでシールド効果があり、これよりも下部に送受信装
置などを配設した場合、アンテナ1は送受信装置などよ
りの電気的影響を受けずに済む。したがって、送受信機
などとこのアンテナ1とを一体化して小型化を図る上で
都合がよい。
軸ケーブル10は、アンテナ1の底面の内側に垂直に設
けられているので、隣り合うアンテナの間隔をストリッ
プ導体4の出線部を考慮せずに設定することができる。
さらに、アンテナ1の底面に接地導体7が配設されてい
るのでシールド効果があり、これよりも下部に送受信装
置などを配設した場合、アンテナ1は送受信装置などよ
りの電気的影響を受けずに済む。したがって、送受信機
などとこのアンテナ1とを一体化して小型化を図る上で
都合がよい。
【0027】次に、本発明のマイクロストリップアンテ
ナの他の実施例について図3を参照して説明する。図3
は2周波共用のマイクロストリップアンテナとして2つ
のスロット結合型マイクロストリップアンテナを積層配
置したスタック型マイクロストリップアンテナ(以下ス
タックアンテナと称す)を示す分解斜視図、図4はその
断面図である。
ナの他の実施例について図3を参照して説明する。図3
は2周波共用のマイクロストリップアンテナとして2つ
のスロット結合型マイクロストリップアンテナを積層配
置したスタック型マイクロストリップアンテナ(以下ス
タックアンテナと称す)を示す分解斜視図、図4はその
断面図である。
【0028】同図に示すように、このスタックアンテナ
は、誘電体基板52〜56を5層に積層して上下2つの
マイクロストリップアンテナ(以下アンテナと称す)5
1a、51bが構成されている。
は、誘電体基板52〜56を5層に積層して上下2つの
マイクロストリップアンテナ(以下アンテナと称す)5
1a、51bが構成されている。
【0029】これら複数の誘電体基板52〜56のう
ち、外側(最上部)に位置する第1の誘電体基板52の
外面には、第1の給電線路としてストリップ導体57が
逆J字状に形成されている。第1の誘電体基板52と隣
接する第2の誘電体基板53の上面には、第1の放射導
体として円形状のパッチ58が形成されている。このパ
ッチ58には、逆J字状のストリップ導体57の一部と
直交するスロット59が配設されている。上側のアンテ
ナ51aの共振周波数は、このスロット59の長さと円
形状のパッチ58の半径とによって決定されている。第
2の誘電体基板53と隣接する第3の誘電体基板54の
上面には、第2の放射導体として円形状のパッチ60が
形成されている。第3の誘電体基板54に隣接する第4
の誘電体基板55の上面一面には、第1の接地導体61
が形成されている。この第1の接地導体61には、スロ
ット62が設けられている。下側のアンテナ51bの共
振周波数は、このスロット62の長さと円形状のパッチ
60の半径とによって決定されている。第4の誘電体基
板55に隣接する第5の誘電体基板56には、その上面
にスロット62と直交する第2の給電線路としてストリ
ップ導体63が形成され、ストリップ導体63と反対の
面には、第2の接地導体64が形成されている。なお、
各導体はエッチングなどの技法を用いて形成されてい
る。
ち、外側(最上部)に位置する第1の誘電体基板52の
外面には、第1の給電線路としてストリップ導体57が
逆J字状に形成されている。第1の誘電体基板52と隣
接する第2の誘電体基板53の上面には、第1の放射導
体として円形状のパッチ58が形成されている。このパ
ッチ58には、逆J字状のストリップ導体57の一部と
直交するスロット59が配設されている。上側のアンテ
ナ51aの共振周波数は、このスロット59の長さと円
形状のパッチ58の半径とによって決定されている。第
2の誘電体基板53と隣接する第3の誘電体基板54の
上面には、第2の放射導体として円形状のパッチ60が
形成されている。第3の誘電体基板54に隣接する第4
の誘電体基板55の上面一面には、第1の接地導体61
が形成されている。この第1の接地導体61には、スロ
ット62が設けられている。下側のアンテナ51bの共
振周波数は、このスロット62の長さと円形状のパッチ
60の半径とによって決定されている。第4の誘電体基
板55に隣接する第5の誘電体基板56には、その上面
にスロット62と直交する第2の給電線路としてストリ
ップ導体63が形成され、ストリップ導体63と反対の
面には、第2の接地導体64が形成されている。なお、
各導体はエッチングなどの技法を用いて形成されてい
る。
【0030】また、第6の誘電体基板56の底面には、
それぞれ2つのアンテナ51a、51bの入出力ポート
としての同軸ケーブル65、66が配設されている。こ
れらの同軸ケーブル65、66は、それぞれ給電用の中
心導体67、68と接地用の外部導体69、70とを有
している。
それぞれ2つのアンテナ51a、51bの入出力ポート
としての同軸ケーブル65、66が配設されている。こ
れらの同軸ケーブル65、66は、それぞれ給電用の中
心導体67、68と接地用の外部導体69、70とを有
している。
【0031】下側のアンテナ51bの入出力ポートとし
て、同軸ケーブル66の中心導体68は、誘電体基板5
6および第2の接地導体64を貫通してストリップ導体
63の一端に接続されている。同軸ケーブル66の外部
導体70は、第2の接地導体64に接続されている。
て、同軸ケーブル66の中心導体68は、誘電体基板5
6および第2の接地導体64を貫通してストリップ導体
63の一端に接続されている。同軸ケーブル66の外部
導体70は、第2の接地導体64に接続されている。
【0032】一方、上側のアンテナ51aの入出力ポー
トとして、同軸ケーブル65の中心導体67は、誘電体
基板52〜56、円形状のパッチ58、60および接地
導体61、64のほぼ中心部を貫通して逆J字状のスト
リップ導体57の一端に接続されている。同軸ケーブル
65の外部導体69は、誘電体基板52〜66を貫通す
ると共に、円形状のパッチ58、60および接地導体6
1、64にそれぞれ接続されている。
トとして、同軸ケーブル65の中心導体67は、誘電体
基板52〜56、円形状のパッチ58、60および接地
導体61、64のほぼ中心部を貫通して逆J字状のスト
リップ導体57の一端に接続されている。同軸ケーブル
65の外部導体69は、誘電体基板52〜66を貫通す
ると共に、円形状のパッチ58、60および接地導体6
1、64にそれぞれ接続されている。
【0033】このスタックアンテナでは、2周波数、2
偏波で同時に上下2つのアンテナ51a、51bを励振
させることが可能である。
偏波で同時に上下2つのアンテナ51a、51bを励振
させることが可能である。
【0034】例えば、下側のアンテナ51bにおける中
心導体68よりの励振信号は、ストリップ導体63より
スロット62を介してパッチ60に給電される。つま
り、トリプレート線路給電が行われる。このアンテナ5
1bに励振信号が給電されると、このアンテナ51bは
円形状のパッチ60と第1の接地導体61間のキャビテ
ィ(空間)により共振し、動作される。
心導体68よりの励振信号は、ストリップ導体63より
スロット62を介してパッチ60に給電される。つま
り、トリプレート線路給電が行われる。このアンテナ5
1bに励振信号が給電されると、このアンテナ51bは
円形状のパッチ60と第1の接地導体61間のキャビテ
ィ(空間)により共振し、動作される。
【0035】一方、上側のアンテナ51aにおける中心
導体67よりの励振信号は、ストリップ導体57よりス
ロット59を介してパッチ58に給電される。このアン
テナ51aに励振信号が給電されると、同軸ケーブル6
5の外部導体69と接続されている円形状のパッチ60
は接地導体としての役割を果たす。したがって、このア
ンテナ51aは、このパッチ60と円形状のパッチ58
間のキャビティ(空間)により共振し、動作される。
導体67よりの励振信号は、ストリップ導体57よりス
ロット59を介してパッチ58に給電される。このアン
テナ51aに励振信号が給電されると、同軸ケーブル6
5の外部導体69と接続されている円形状のパッチ60
は接地導体としての役割を果たす。したがって、このア
ンテナ51aは、このパッチ60と円形状のパッチ58
間のキャビティ(空間)により共振し、動作される。
【0036】このようにこの実施例(本発明を2周波共
用のマイクロストリップアンテナに応用した例)のスタ
ックアンテナ51によれば、下側のアンテナ51bで放
射導体として用いているパッチ60を、他の周波数およ
び偏波で動作するアンテナ(上側のアンテナ51a)の
接地導体として兼用することができる。したがって、ス
タックアンテナ全体としては接地導体が一枚省略され
て、従来、誘電体基板が6層で構成されていた2周波、
2偏波のスタックアンテナを5層で構成することができ
る。この結果、スタックアンテナの薄型化、軽量化を図
ることができる。 また、製造上、誘電体基板52〜5
6すべてを貫通した上で同軸線路(中心導体67および
外部導体69)を各導体に接続でき、図8に示したよう
な短絡線131の形成が不要となり、スタックアンテナ
の製造工程は、従来と比較して簡素化される。さらに誘
電体基板内の外部導体69は、誘電体基板52〜56に
スルーホールなどを形成して代用することができるの
で、誘電体基板52〜56すべてが貫通されることが好
都合となる。
用のマイクロストリップアンテナに応用した例)のスタ
ックアンテナ51によれば、下側のアンテナ51bで放
射導体として用いているパッチ60を、他の周波数およ
び偏波で動作するアンテナ(上側のアンテナ51a)の
接地導体として兼用することができる。したがって、ス
タックアンテナ全体としては接地導体が一枚省略され
て、従来、誘電体基板が6層で構成されていた2周波、
2偏波のスタックアンテナを5層で構成することができ
る。この結果、スタックアンテナの薄型化、軽量化を図
ることができる。 また、製造上、誘電体基板52〜5
6すべてを貫通した上で同軸線路(中心導体67および
外部導体69)を各導体に接続でき、図8に示したよう
な短絡線131の形成が不要となり、スタックアンテナ
の製造工程は、従来と比較して簡素化される。さらに誘
電体基板内の外部導体69は、誘電体基板52〜56に
スルーホールなどを形成して代用することができるの
で、誘電体基板52〜56すべてが貫通されることが好
都合となる。
【0037】また、この実施例のスタックアンテナに
は、下側のアンテナ51bにトリプレート線路が構成さ
れているが、このスタックアンテナでは上下のアンテナ
の構成を逆転させてもよく、サスペンデッドラインのよ
うに平面回路で構成されている他の線路を用いても同様
の効果が得られる。
は、下側のアンテナ51bにトリプレート線路が構成さ
れているが、このスタックアンテナでは上下のアンテナ
の構成を逆転させてもよく、サスペンデッドラインのよ
うに平面回路で構成されている他の線路を用いても同様
の効果が得られる。
【0038】さらに、このスタックアンテナには、不要
に励振されてしまうような導体がないので、2つのアン
テナ間のアイソレーションをとるのに都合がよく、2周
波共用で送信および受信を行うアンテナとしては有効で
ある。
に励振されてしまうような導体がないので、2つのアン
テナ間のアイソレーションをとるのに都合がよく、2周
波共用で送信および受信を行うアンテナとしては有効で
ある。
【0039】また、本実施例には誘電体基板を用いた
が、この誘電体基板に代えて空気層を形成するハネカム
や発泡材などを用いても同様な効果を得ることができ
る。
が、この誘電体基板に代えて空気層を形成するハネカム
や発泡材などを用いても同様な効果を得ることができ
る。
【0040】さらに、この実施例では、放射導体として
のパッチを円形状に形成したが、このパッチの形状は、
矩形、三角形あるいは環状など他の形状であってもよ
い。また、スロットは 2個以上であっても他の構成であ
ってもよい。
のパッチを円形状に形成したが、このパッチの形状は、
矩形、三角形あるいは環状など他の形状であってもよ
い。また、スロットは 2個以上であっても他の構成であ
ってもよい。
【0041】なお、このスタックアンテナでは、誘電体
基板52〜56の誘電率を各層で自由に設定できる。例
えば、上部のアンテナ51aの大きさを下部のアンテナ
51bよりも小さく形成できるなど設計の自由度が向上
する。この一例として例えば、ストリップ導体57を形
成した層に誘電率の高い誘電体基板を用い、この層に給
電回路やMMIC素子などを実装する。このとき、この
層の下層に配置する各パッチが影響を受けないように、
誘電率の高い誘電体基板を下層のパッチよりも小さく形
成することができる。
基板52〜56の誘電率を各層で自由に設定できる。例
えば、上部のアンテナ51aの大きさを下部のアンテナ
51bよりも小さく形成できるなど設計の自由度が向上
する。この一例として例えば、ストリップ導体57を形
成した層に誘電率の高い誘電体基板を用い、この層に給
電回路やMMIC素子などを実装する。このとき、この
層の下層に配置する各パッチが影響を受けないように、
誘電率の高い誘電体基板を下層のパッチよりも小さく形
成することができる。
【0042】次に、図5(a)および図5(b)を参照
して上記した図3および図4の実施例の変形例について
説明する。図5(a)は図3および図4のスタックアン
テナの誘電体基板52、53の構成を変形した積層透視
図、図5(b)はそのスタックアンテナの誘電体基板5
4、55、56の構成を変形した積層透視図である。図
5(a)に示すように、誘電体基板52には、逆J字状
のストリップ導体57が形成されており、このストリッ
プ導体57は中心導体67と接続されている。誘電体基
板52の直下に隣接する誘電体基板53の上面には、円
形状のパッチ58が設けられている。このパッチ58に
は、ストリップ導体57と直交するスロット59と、新
たにこのスロット59と90°の角度をなすように非励振
のスロット70が配設されている。
して上記した図3および図4の実施例の変形例について
説明する。図5(a)は図3および図4のスタックアン
テナの誘電体基板52、53の構成を変形した積層透視
図、図5(b)はそのスタックアンテナの誘電体基板5
4、55、56の構成を変形した積層透視図である。図
5(a)に示すように、誘電体基板52には、逆J字状
のストリップ導体57が形成されており、このストリッ
プ導体57は中心導体67と接続されている。誘電体基
板52の直下に隣接する誘電体基板53の上面には、円
形状のパッチ58が設けられている。このパッチ58に
は、ストリップ導体57と直交するスロット59と、新
たにこのスロット59と90°の角度をなすように非励振
のスロット70が配設されている。
【0043】一方、図5(b)に示すように、誘電体基
板54には、円形状のパッチ60が設けられており、こ
のパッチ60は外部導体69と接続されている。誘電体
基板54の直下に隣接する誘電体基板55の上面全面に
は、接地導体61が設けられている。この接地導体61
には、誘電体基板56のストリップ導体63と直交する
スロット62と、新たにこのスロット62と90°の角度
をなすように非励振のスロット72が配設されている。
板54には、円形状のパッチ60が設けられており、こ
のパッチ60は外部導体69と接続されている。誘電体
基板54の直下に隣接する誘電体基板55の上面全面に
は、接地導体61が設けられている。この接地導体61
には、誘電体基板56のストリップ導体63と直交する
スロット62と、新たにこのスロット62と90°の角度
をなすように非励振のスロット72が配設されている。
【0044】このように構成されたスタックアンテナで
は、各アンテナのそれぞれのキャビティ(空間)内で高
次モードを介して非励振のスロット70およびスロット
72に電界が誘起される。これによって、2つのスロッ
ト間に励振される電界の位相差は、90°となり各アンテ
ナには円偏波が発生する。
は、各アンテナのそれぞれのキャビティ(空間)内で高
次モードを介して非励振のスロット70およびスロット
72に電界が誘起される。これによって、2つのスロッ
ト間に励振される電界の位相差は、90°となり各アンテ
ナには円偏波が発生する。
【0045】この変形例のスタックアンテナによれば、
本実施例の2周波共用のスタックアンテナに非励振のス
ロット70、72を設けるだけの簡単な構成変更によ
り、円偏波を発生する円偏波アンテナを実現することが
できる。
本実施例の2周波共用のスタックアンテナに非励振のス
ロット70、72を設けるだけの簡単な構成変更によ
り、円偏波を発生する円偏波アンテナを実現することが
できる。
【0046】続いて、図6を参照して上記した図3およ
び図4の実施例の他の変形例について説明する。図6
(a)は図3および図4のスタックアンテナの誘電体基
板52、53の構成を変形した積層透視図、図5(b)
はそのスタックアンテナの誘電体基板54、55、56
の構成を変形した積層透視図である。
び図4の実施例の他の変形例について説明する。図6
(a)は図3および図4のスタックアンテナの誘電体基
板52、53の構成を変形した積層透視図、図5(b)
はそのスタックアンテナの誘電体基板54、55、56
の構成を変形した積層透視図である。
【0047】図6(a)において、誘電体基板52の上
面には、ウィルキンソン型電力分配器73を有するスト
リップ導体74が形成されており、このストリップ導体
74の一端は、中心導体67に接続されている。また、
このストリップ導体74の他端は、開放端75a、75
bにそれぞれ分岐して、ウィルキンソン型電力分配器7
3を構成している。開放端75a、75bはこのウィル
キンソン型電力分配器73で一胆収束し抵抗76で接続
され、この部分よりさらに分岐して互いが90°の位相差
をなすように配設されている。誘電体基板52の直下に
隣接する誘電体基板53の上面には、円形状のパッチ5
8が設けられている。このパッチ58には、ストリップ
導体の分岐した開放端75a、75bと直交するように
スロット77、78が配設されている。
面には、ウィルキンソン型電力分配器73を有するスト
リップ導体74が形成されており、このストリップ導体
74の一端は、中心導体67に接続されている。また、
このストリップ導体74の他端は、開放端75a、75
bにそれぞれ分岐して、ウィルキンソン型電力分配器7
3を構成している。開放端75a、75bはこのウィル
キンソン型電力分配器73で一胆収束し抵抗76で接続
され、この部分よりさらに分岐して互いが90°の位相差
をなすように配設されている。誘電体基板52の直下に
隣接する誘電体基板53の上面には、円形状のパッチ5
8が設けられている。このパッチ58には、ストリップ
導体の分岐した開放端75a、75bと直交するように
スロット77、78が配設されている。
【0048】一方、図5(b)において、誘電体基板5
4には、円形状のパッチ60が設けられており、このパ
ッチ60は外部導体69と接続されている。誘電体基板
54の直下に隣接する誘電体基板55の上面全面には、
接地導体61が設けられている。この接地導体61に
は、スロット79と、このスロット79に対して90°の
位相差をなすようにスロット80が配設されている。誘
電体基板55の直下に隣接する誘電体基板56の上面に
は、ハイブリッド結合器81により結合されたストリッ
プ導体82、83が形成されている。これらのストリッ
プ導体82、83は、この誘電体基板56の底部よりの
同軸線路84、85にそれぞれ接続されている。なお、
同軸線路84は無反射終端であり、同軸線路85は入出
力ポートである。
4には、円形状のパッチ60が設けられており、このパ
ッチ60は外部導体69と接続されている。誘電体基板
54の直下に隣接する誘電体基板55の上面全面には、
接地導体61が設けられている。この接地導体61に
は、スロット79と、このスロット79に対して90°の
位相差をなすようにスロット80が配設されている。誘
電体基板55の直下に隣接する誘電体基板56の上面に
は、ハイブリッド結合器81により結合されたストリッ
プ導体82、83が形成されている。これらのストリッ
プ導体82、83は、この誘電体基板56の底部よりの
同軸線路84、85にそれぞれ接続されている。なお、
同軸線路84は無反射終端であり、同軸線路85は入出
力ポートである。
【0049】このように構成されたスタックアンテナで
は、上側のアンテナは、ウィルキンソン型電力分配器7
3を有するストリップ導体74によりスロット77、7
8を介して90°の位相差で励振されて円偏波を発生す
る。
は、上側のアンテナは、ウィルキンソン型電力分配器7
3を有するストリップ導体74によりスロット77、7
8を介して90°の位相差で励振されて円偏波を発生す
る。
【0050】一方、下側のアンテナは、ハイブリッド結
合器81を有するストリップ導体82、83によりスロ
ット79、80を介して90°の位相差で励振されて円偏
波を発生する。
合器81を有するストリップ導体82、83によりスロ
ット79、80を介して90°の位相差で励振されて円偏
波を発生する。
【0051】この変形例のスタックアンテナによれば、
各ストリップ導体74、82、83にウィルキンソン型
電力分配器73やハイブリッド結合器81を構成するこ
とにより、広い帯域で良好な円偏波特性の得られる2周
波共用のマイクロストリップアンテナを実現できる。
各ストリップ導体74、82、83にウィルキンソン型
電力分配器73やハイブリッド結合器81を構成するこ
とにより、広い帯域で良好な円偏波特性の得られる2周
波共用のマイクロストリップアンテナを実現できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマイクロス
トリップアンテナによれば、誘電体基板すべてを貫通し
て中心導体をストリップ導体に接続することができるの
で、マイクロストリップアンテナの積層構造を簡素化す
ることができる。
トリップアンテナによれば、誘電体基板すべてを貫通し
て中心導体をストリップ導体に接続することができるの
で、マイクロストリップアンテナの積層構造を簡素化す
ることができる。
【0053】また、2周波共用のスタック型マイクロス
トリップアンテナに応用した場合、第2の放射導体は同
軸ケーブルの外部導体と接続され接地導体としての役割
を兼ねているので、他の周波数で動作する接地導体に兼
用することができる。これにより、スタック型マイクロ
ストリップアンテナ全体の構成より接地導体を一枚省略
することができる。また、製造上、誘電体基板すべてを
貫通して中心導体および外部導体を各導体に接続するこ
とができるので、短絡線の形成工程が不要になりアンテ
ナの製造工程が簡素化される。
トリップアンテナに応用した場合、第2の放射導体は同
軸ケーブルの外部導体と接続され接地導体としての役割
を兼ねているので、他の周波数で動作する接地導体に兼
用することができる。これにより、スタック型マイクロ
ストリップアンテナ全体の構成より接地導体を一枚省略
することができる。また、製造上、誘電体基板すべてを
貫通して中心導体および外部導体を各導体に接続するこ
とができるので、短絡線の形成工程が不要になりアンテ
ナの製造工程が簡素化される。
【0054】この結果、2周波共用のスタック型マイク
ロストリップアンテナを薄型に、かつ小型軽量に構成す
ることができる。
ロストリップアンテナを薄型に、かつ小型軽量に構成す
ることができる。
【図1】この発明のマイクロストリップアンテナの一実
施例を示す平面図。
施例を示す平面図。
【図2】図1のマイクロストリップアンテナの断面図。
【図3】この発明のマイクロストリップアンテナの他の
実施例を示す分解斜視図。
実施例を示す分解斜視図。
【図4】図3のマイクロストリップアンテナの断面図。
【図5】(a)、(b)はこの発明の一部を変形した変
形例を示す平面図。
形例を示す平面図。
【図6】(a)はこの発明をウィルキンソン型電力分配
器を有するマイクロストリップアンテナに応用した応用
例を示す平面図。(b)はこの発明をハイブリッド結合
器を有するマイクロストリップアンテナに応用した応用
例を示す平面図。
器を有するマイクロストリップアンテナに応用した応用
例を示す平面図。(b)はこの発明をハイブリッド結合
器を有するマイクロストリップアンテナに応用した応用
例を示す平面図。
【図7】従来のマイクロストリップアンテナを示す分解
斜視図。
斜視図。
【図8】図7のマイクロストリップアンテナのC−C線
断面図。
断面図。
1……………マイクロストリップアンテナ 2、3………誘電体基板 4……………ストリップ導体 5……………パッチ 6……………スロット 7……………接地導体 8……………中心導体 9……………外部導体 10…………同軸ケーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに積層された複数の誘電体基板と、 前記複数の誘電体基板の外側に位置する第1の誘電体基
板の外面に形成されたストリップ導体と、 前記第1の誘電体基板とこれに隣接する第2の誘電体基
板間に配設された放射導体と、 前記放射導体に前記ストリップ導体と交差するように配
設されたスロットと、 前記第2の誘電体基板の前記放射導体と反対側の面に配
設された接地導体と、 中心導体が前記接地導体および前記放射導体のほぼ中央
部を貫通して前記ストリップ導体に接続され、外部導体
が前記接地導体および前記放射導体に接続された同軸ケ
ーブルとを具備することを特徴とするマイクロストリッ
プアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3247728A JPH0590826A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | マイクロストリツプアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3247728A JPH0590826A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | マイクロストリツプアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590826A true JPH0590826A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17167793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3247728A Withdrawn JPH0590826A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | マイクロストリツプアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0590826A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07183724A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-21 | Nec Corp | 成形ビームアンテナ |
JPH07307614A (ja) * | 1994-05-16 | 1995-11-21 | Atr Koudenpa Tsushin Kenkyusho:Kk | スロット結合型マイクロストリップアンテナ |
JPH0946015A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-14 | Hewlett Packard Co <Hp> | プリント回路基板 |
JP2004056204A (ja) * | 2002-07-16 | 2004-02-19 | Alps Electric Co Ltd | パッチアンテナ |
CN103794868A (zh) * | 2012-10-31 | 2014-05-14 | 深圳富泰宏精密工业有限公司 | 天线组件 |
JP2014093775A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-19 | Chiun Mai Comm Systems Inc | アンテナモジュール |
JP2016144139A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 富士通株式会社 | 積層型導波路、無線通信モジュール、及び、無線通信システム |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP3247728A patent/JPH0590826A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI587571B (zh) * | 2012-10-31 | 2017-06-11 | 群邁通訊股份有限公司 | 天線組件 |
CN103794868B (zh) * | 2012-10-31 | 2018-05-22 | 深圳富泰宏精密工业有限公司 | 天线组件 |
JP2016144139A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 富士通株式会社 | 積層型導波路、無線通信モジュール、及び、無線通信システム |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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