JPH1113567A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

Info

Publication number
JPH1113567A
JPH1113567A JP9165740A JP16574097A JPH1113567A JP H1113567 A JPH1113567 A JP H1113567A JP 9165740 A JP9165740 A JP 9165740A JP 16574097 A JP16574097 A JP 16574097A JP H1113567 A JPH1113567 A JP H1113567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
pressure
fuel injection
valve
injection valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9165740A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Minami
実 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9165740A priority Critical patent/JPH1113567A/ja
Publication of JPH1113567A publication Critical patent/JPH1113567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射弁の弁が閉弁する時に生じる着座時
の跳ね上がりを防止し、不要な燃料噴射を抑制してエミ
ッションの悪化を防止することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、燃料を所定圧力に昇圧して内
燃機関に供給する蓄圧式燃料噴射装置であり、燃料を蓄
える燃料タンクと、燃料タンク内より吸い上げた燃料を
圧送する燃料ポンプと、燃料ポンプより圧送された燃料
を所定の圧力で蓄える蓄圧室と、蓄圧室より供給される
燃料圧を受けて閉弁するとともに蓄圧室より供給された
燃料圧をリークさせて開弁する燃料噴射弁と、燃料噴射
弁でリークされた燃料圧を減圧させる減圧手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄圧式燃料噴射装
置に関し、更に詳細にはディーゼル機関に用いられる蓄
圧式燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄圧式(コモンレール式)燃料噴射装置
は内燃機関の各気筒に燃料を噴射する燃料噴射弁を備え
ている。この燃料噴射弁は、先端部に噴孔を有する弁本
体と、この弁本体内に形成され、前記蓄圧室から供給さ
れる高圧燃料を蓄える制御室と、前記弁本体内に進退自
在に内装され、制御室内の圧力に応じて噴孔を開閉する
ニードル弁と、前記制御室内の燃料をリークさせるリー
ク流路とを備えている。
【0003】このような燃料噴射弁は、前記蓄圧室から
の高圧燃料を前記制御室に常時導入しており、通常は、
前記リーク流路を閉塞して前記制御室の燃料圧を高めて
いる。このとき、前記ニードル弁は、前記制御室内の高
圧力を受けて弁本体内を先端方向へ進出し、前記噴孔を
閉塞する。
【0004】また、燃料を噴射する際は、前記燃料噴射
弁は、前記リーク流路を開放して前記制御室内の燃料圧
を低める。このとき、前記ニードル弁は、噴孔近傍に設
けられた液溜まり部に印加される燃料圧を受けて後退
し、前記噴孔を開放する。この結果、前記燃料噴射弁
は、前記噴孔から燃料を噴射する。
【0005】ところで、燃料噴射弁は、弁本体が比較的
小型であり、制御室の周辺に複数の通路が近接して形成
されるので、各通路間に圧力差が生じると、通路と通路
とを隔てている隔壁が破損する虞があった。
【0006】このような問題に対し、特開平8―296
518号公報に記載された蓄圧式燃料噴射装置が知られ
ている。この蓄圧式燃料噴射装置は、燃料を蓄える燃料
タンクと、燃料を吸引して圧送する燃料ポンプと、この
燃料ポンプより圧送された燃料を所定の圧力で蓄える第
1蓄圧室と、この第1蓄圧室より供給される燃料圧を受
けてニードル弁を降下させて閉弁するとともに、第1蓄
圧室より供給管を介して供給された燃料をリーク流路を
介してリークさせてニードル弁を上昇させて開弁するイ
ンジェクタ(燃料噴射弁)と、このインジェクタからリ
ークした燃料をリーク流路に接続されたリーク管を介し
て所定の圧力で蓄える第2蓄圧室と、第2蓄圧室からの
燃料の排出流量を調整する流量制御弁とを備えている。
【0007】そして、前記蓄圧式燃料噴射装置は、流量
制御弁の開度を調整することにより、第2蓄圧室からの
燃料の排出量を制限して第2蓄圧室の内圧を高め、リー
ク管やインジェクタ内部のリーク流路の流路内圧力を高
い状態に保つ。この結果、第1蓄圧室からインジェクタ
内に供給される燃料が流れる通路内の圧力と、リーク流
路内の圧力との差が小さくなり、インジェクタ内の隔壁
にかかる応力が抑制され、隔壁の破損が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したような蓄圧式
燃料噴射装置では、リーク管の途中に流量制御弁が設け
られるので、流量制御弁と燃料噴射弁(インジェクタ)
との間に位置するリーク管内の燃料圧が高くなり易い。
【0009】さらに、前記蓄圧式燃料噴射装置では、比
較的小型の燃料噴射弁にニードル弁等の種々の部材を内
装するとともに、複数の燃料通路を形成する必要がある
ので、リーク流路が複雑な経路となり、燃料がスムーズ
に流れ難く、リーク管内及びリーク流路内の燃料圧が高
くなる。
【0010】このため、燃料噴射終了時にはリーク流路
を閉塞する必要があるが、その際、リーク流路やリーク
管の燃料圧が高いと、リーク流路の閉塞時においてニー
ドル弁の閉弁方向に作用する燃料圧が急激に上昇するた
め、ニードル弁が勢い良く着座し、その反動でニードル
弁が跳ね上がり(バウンスし)、噴孔が開いてしまう虞
がある。このようにニードル弁が跳ね上がると、噴孔が
開き、必要以上の燃料が噴射されることとなり、エミッ
ションの悪化等の不具合を生じる。
【0011】本発明は、上記したような問題点に鑑みて
なされたものであり、燃料噴射弁を閉弁する際、ニード
ル弁のバウンスを抑制し、不要な燃料の噴射を防止し
て、所望の燃料量を正確に噴射することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
にかかる蓄圧式燃料噴射装置は、燃料を所定圧力に昇圧
して内燃機関に供給する蓄圧式燃料噴射装置であり、燃
料を蓄える燃料タンクと、前記燃料タンク内より吸い上
げた燃料を圧送する燃料ポンプと、前記燃料ポンプより
圧送された燃料を所定の圧力で蓄える蓄圧室と、前記蓄
圧室より供給される燃料圧を受けて閉弁するとともに、
前記蓄圧室より供給された燃料圧をリークさせて開弁す
る燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁でリークされた燃料圧
を減圧させる減圧手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】このように構成された蓄圧式燃料噴射装置
では、燃料タンク内の燃料が燃料ポンプにより吸い上げ
られ、蓄圧室に圧送される。そして、蓄圧室では、燃料
ポンプより圧送された燃料圧を蓄圧し、所定圧の燃料を
燃料噴射弁に供給する。
【0014】燃料噴射弁は、前記蓄圧室より供給される
燃料圧を受けて閉弁しており、燃料噴射時は、前記蓄圧
室より供給される燃料圧をリークさせることにより開弁
し、燃料を噴射する。その際、減圧手段がリークされる
燃料の圧力を減圧するので、燃料噴射弁内の燃料圧力が
低下する。この結果、リーク燃料の流路を閉塞したとき
は、燃料噴射弁内の燃料圧力が前記蓄圧室から供給され
る燃料により徐々に上昇することになり、燃料噴射弁が
勢い良く閉弁することがなく、弁着座時の反動が抑制さ
れ、弁の跳ね上がりが防止される。
【0015】尚、前記減圧手段は、リークされた燃料の
圧力を低下させる機能を有するものであればその手段を
問わず、例えば、燃料噴射弁からリークされた燃料を燃
料タンクと燃料ポンプを連通する燃料通路に戻すリター
ン通路を例示することができる。この場合、前記燃料通
路には、燃料ポンプが燃料タンク内の燃料を吸引する際
に発生する負圧が発生するので、この負圧が前記リター
ン通路にも印加され、燃料噴射弁からリークされる燃料
の圧力が減圧される。
【0016】また、減圧手段は、燃料噴射弁から燃料通
路へ戻される燃料量を変更する流量制御手段を備えるよ
うにしてもよい。この場合、流量制御手段は、内燃機関
の運転状態に応じて燃料量を変更することが好ましい。
内燃機関の運転状態は、例えば、蓄圧室の圧力、内燃機
関の機関回転数、あるいは機関負荷等を例示することが
できる。
【0017】さらに、減圧手段は、燃料噴射弁から燃料
通路へ戻される燃料を冷却する冷却手段を備えるように
してもよい。この場合、燃料噴射弁からリークされた高
圧で高温の燃料が燃料ポンプに吸い込まれることがな
く、燃料ポンプの焼き付き等が防止され、さらに燃料ポ
ンプに吸い込まれた高温の燃料が再度燃料噴射弁に供給
されるのが防止される。
【0018】また、減圧手段は、燃料噴射弁から燃料通
路へ戻される燃料量を変更する流量制御手段と、流量制
御手段を通過した燃料を冷却する冷却手段とを備えるよ
うにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る蓄圧式燃料噴
射装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0020】〈実施の形態1〉図1は、第1の実施の形
態にかかる蓄圧式燃料噴射装置の概略構成を示す図であ
り、蓄圧式燃料噴射装置1は、燃料タンク2と燃料ポン
プ3とコモンレール(蓄圧室)4と燃料噴射弁(燃料噴
射弁)5とを備えている。
【0021】前記燃料ポンプ3は、燃料通路6及びリタ
ーン通路7を介して前記燃料タンク2に接続され、前記
燃料通路6を介して前記燃料タンク2内の燃料を吸い上
げるとともに、余剰に吸い上げた燃料を前記リターン通
路7を介して前記燃料タンク2へ戻す。
【0022】さらに、前記燃料ポンプ3は、燃料通路8
を介してコモンレール室4と接続され、前記燃料タンク
2から吸い上げた燃料を前記コモンレール室4へ圧送す
る。前記コモンレール室4は、燃料供給通路9を介し
て、内燃機関12の各気筒の燃料噴射弁5に接続され、
前記燃料ポンプ3から圧送された所定圧力に蓄圧し、前
記所定圧の燃料を燃料噴射弁5に供給する。
【0023】次に、燃料噴射弁5は、図2に示すよう
に、先端に燃料噴射孔5nを有する筒状本体5aと、こ
の筒状本体5aの内部に進退移動自在に設けられ、進出
時に前記燃料噴射孔5nを閉じ、後退時に前記燃料噴射
孔5nを開く針状のニードル弁5b(弁体)と、このニ
ードル弁5bを閉方向に付勢する付勢手段としてのコイ
ルスプリング5eとを備えている。
【0024】さらに、燃料噴射弁5の筒状本体5aは、
燃料供給源であるコモンレール室4より燃料供給通路9
を介して供給されてくる高圧燃料を前記燃料噴射孔5n
へ導く第1の燃料供給路5fと、高圧燃料を受け入れて
前記ニードル弁5bを閉方向に押圧する制御室5hと、
前記第1の燃料供給路5fから分岐し、燃料供給源であ
る蓄圧室から所定圧力で供給されてくる高圧燃料を前記
制御室5hへと導く第2の燃料供給路5iと、前記制御
室5hと連通路5lを介して連通する電磁弁室5oと、
前記制御室5hから前記電磁弁室5oへと流れ出た燃料
を排出するリーク通路5kと、を備えている。
【0025】そして、前記第2の燃料供給路5iには、
制御室5hへの燃料流入量を決定するインレットオリフ
ィス5jが設けられる一方、前記制御室5hと前記電磁
弁室5oとの連通路5lには、燃料のリーク量を決定す
るアウトレットオリフィス5rが設けられている。これ
らインレットオリフィス5jとアウトレットオリフィス
5rの通路断面積の比は、例えば、2:3といったよう
に、アウトレットオリフィス5rをインレットオリフィ
ス5jより大きく設定している。
【0026】また、前記ニードル弁5cは、前記制御室
5hに臨み、制御室5h内の燃料圧力を受けてニードル
弁5cを下降させるメイン・ピストン5dを有し、この
メイン・ピストン5dに対し、ニードル弁5cの燃料噴
射孔5n側には、サブ・ピストン5cが設けられてい
る。このサブ・ピストン5cに臨むように、前記燃料噴
射孔5nへと続く第1の燃料供給路5fの途中に燃料溜
まり室5gが設けられている。このため、燃料溜まり室
5g内の燃料圧がサブ・ピストン5cに加わり、ニード
ル弁5bを開く方向(図の上方)に押している。このサ
ブ・ピストン5cが燃料溜まり室5g内の燃料圧を受け
る受圧面積Ssは、前記メイン・ピストン5dが制御室
5h内の燃料圧を受ける受圧面積Smより小さく設定さ
れている。さらに、サブ・ピストン5cのメインピスト
ン5d側に、ニードル弁5bを閉弁方向に付勢する前記
コイルスプリング5eが配設されている。
【0027】さらに、前記電磁弁室5o内には、前記制
御室5hと前記電磁弁室5oとの連通路5lを開閉する
電磁弁5mと、前記電磁弁5mを閉方向に付勢するスプ
リング5pと、駆動電力が印加されると前記電磁弁5m
を開方向に移動させるソレノイド5qと、を備えており
前記制御室5h内の液圧を低下させるリーク通路5kと
が設けられている。
【0028】このように構成された燃料噴射弁5では、
前記メイン・ピストン5dが制御室5h内の燃料圧から
受ける押圧力をFm、前記サブ・ピストン5cが燃料溜
まり室5g内の燃料圧から受ける押圧力をFs、前記コ
イルスプリング5eの付勢力をFcとしたとき、定常時
は、Fm+Fc>Fs、Fc<Fsである。すなわち、
定常時は、電磁弁5mが制御室5hと電磁弁室5oとの
連通路5lを閉じており、前記制御室5hに印加される
燃料圧が上昇し、その圧力により、メイン・ピストン5
dが押され、これにコイルスプリング5eの付勢力も加
わってニードル弁5bが閉方向(図の下方)へ移動す
る。
【0029】その際、第1の燃料供給路5fから燃料溜
まり室5gにも制御室5hに印加されるのと同圧の燃料
が導入され、サブ・ピストン5cを開方向(図の上方)
へ押すが、その押圧力Fsは、Fm+Fcに抗しきれな
いので、ニードル弁5bは燃料噴射孔5nを閉じた状態
に保持される。
【0030】次に、電磁弁室5oのソレノイド5qが通
電されると、図3に示すように、電磁弁5mがスプリン
グ5pに抗して開方向(図の上方)へ移動し、前記連通
路5lが開かれ、制御室5h内の燃料が連通路5lを通
って電磁弁室5oへ流出し、次いで前記電磁弁室5oか
らリーク通路5kを通って燃料噴射弁5の外部へ排出さ
れる。その際、前記アウトレットオリフィス5rが前記
インレットオリフィス5jより大きく設定されるので、
制御室5hに流入する燃料量より制御室5hから電磁弁
室5mへと流出する燃料量が多くなり、その結果、制御
室5h内の燃料圧が下降する。
【0031】そして、Fm+Fc<Fsとなった時点
で、コイルスプリング5eの付勢力に抗してニードル弁
ごbが開方向(図の上方)へ移動し、燃料噴射孔21が
開かれ、第1の燃料供給通路5fから燃料溜まり室5g
に供給された高圧燃料が前記燃料噴射孔21より噴射さ
れる。
【0032】また、前記リーク通路5kにはリターン管
10が接続され、このリターン管10が燃料通路6に接
続される。この場合、前記リーク通路5kから流出した
燃料は、前記リターン管10を通って前記燃料通路6へ
導かれる。前記燃料通路6は、燃料ポンプ3により燃料
タンク2内から吸い上げられる燃料が流れる通路である
から、前記リターン管10より前記燃料通路6へ導かれ
た燃料は、前記燃料ポンプ3に吸い込まれる。その際、
前記燃料通路6内には負圧(燃料ポンプ3へ向かって吸
い込まれる力)が発生しており、この負圧が前記リター
ン管10にも印加されるので、燃料噴射弁5からリーク
された燃料が強制的に燃料ポンプ3へ吸い込まれること
になり、リターン管10内の燃料圧が減圧される。この
ように、リターン管10は、本発明にかかる減圧手段を
実現する。 〈実施の形態1の作用・効果〉以下、本実施の形態の蓄
圧式燃料噴射装置1の作用及び効果について述べる。
【0033】内燃機関12の運転時には、ECU11
は、燃料ポンプ5に駆動電力を印加する。このとき、燃
料ポンプ3は、燃料タンク2内の燃料を、燃料通路6を
介して吸い上げ、所定の圧力で吐出する。前記燃料ポン
プ3より吐出された燃料は、燃料通路8を通ってコモン
レール室4に供給される。
【0034】コモンレール室4は、燃料ポンプ3からの
燃料を所定の圧力に蓄圧して燃料噴射弁5へ供給する。
燃料噴射弁5では、コモンレール室4から供給された高
圧の燃料は、第1の燃料供給通路5fを通って燃料溜ま
り室5gに導かれるとともに、第2の燃料供給通路5i
及びインレットオリフィス5jを通って制御室5hに導
かれる。そして、燃料噴射弁5では、ニードル弁5bの
サブピストン5cが燃料溜まり室5内の高圧燃料より開
方向に作用する力と、コイルスプリング5eより閉方向
に作用する力とを受け、ニードル弁5bのメインピスト
ン5dが制御室5h内の高圧燃料より閉方向に作用する
力を受ける。
【0035】その際、電磁弁室5oと制御室5hとの連
通路5lが電磁弁5mにより閉塞されていると、燃料溜
まり室5g内の高圧燃料がニードル弁5bの開方向に作
用する力は、制御室5h内の高圧燃料及びコイルスプリ
ング5eがニードル弁5bの閉方向に作用する力より小
さくなるので、ニードル弁5bが燃料噴射孔5nを閉じ
た状態に保持される。この結果、燃料噴射弁5は、燃料
を噴射しない。
【0036】次に、ECU11は、燃料噴射弁5に燃料
噴射を行わせる場合、電磁弁室5oのソレノイド5qに
駆動電力を印加する。このとき、ソレノイド5qが磁界
を生成し、この磁界の力を受けた電磁弁5mがスプリン
グ5pの付勢力に抗して開方向へ移動する。そして、前
記電磁弁5mの移動により、電磁弁室5mと制御室5h
との連通路5lが開通すると、制御室5h内の高圧燃料
が前記連通路5lを通って電磁弁室5oへ流れ込み、次
いで電磁弁室5oからリーク通路5kへと導かれる。
【0037】この結果、制御室5h内の燃料圧力が低下
するので、燃料溜まり室5g内の高圧燃料がニードル弁
5bの開方向に作用する力は、制御室5h内の高圧燃料
及びコイルスプリング5eがニードル弁5bの閉方向に
作用する力より大きくなり、ニードル弁5bが開方向へ
移動し、燃料噴射孔5nが開放され、燃料溜まり室5g
内の高圧燃料が燃料噴射孔5nから噴射される。
【0038】また、リーク通路5kへ導かれた高圧燃料
はリターン管10に流れ込むことになるが、リターン管
10内は、燃料ポンプ3の吸引力により負圧となってい
るので、リーク通路5k及び電磁弁室5o内の燃料は、
強制的にリターン管10内に吸い出され、次いでリター
ン管10を通って燃料供給通路6に導かれる。そして、
前記燃料は、燃料供給通路6を流れる燃料と合流した
後、燃料ポンプ3に戻される。
【0039】このように、本実施の形態かかる蓄圧式燃
料噴射装置1によれば、燃料ポンプ3の吸引力によりリ
ーク通路5k及び電磁弁室5o内の高圧燃料が強制的に
吸い出され、リーク通路5k及び電磁弁室5o内の燃料
圧が減圧され、その結果、制御室5h内の燃料が電磁弁
室5oへスムーズに流れ込むので、制御室5h内の燃料
圧力も減圧される。
【0040】従って、ソレノイド5qへの通電を停止
し、電磁弁5mが連通路5lを閉じた際、制御室5h内
の燃料圧が低くなっているので、第2の燃料供給通路5
iを介して供給される高圧燃料により制御室5h内の圧
力が徐々に上昇する。この結果、ニードル弁5bは、閉
方向へ徐々に移動して燃料噴射孔5nを閉塞することに
なり、ニードル弁5b先端部が着座する際に跳ね上がる
ことがなく、閉弁時の跳ね上がりによる不必要な燃料噴
射が防止され、エミッションの悪化を防止することがで
きる。
【0041】尚、本実施の形態では、燃料噴射弁として
二方弁を例に挙げて説明したが、三方弁でも構わないこ
とは勿論である。 〈実施の形態2〉次に、本発明にかかる蓄圧式燃料噴射
装置の第2の実施の形態について図面に基づいて説明す
る。ここでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成に
ついてのみ説明する。
【0042】図4は、蓄圧式燃料噴射装置1の概略構成
を示す図であり、前述の第1の実施の形態に対し、燃料
噴射弁5のリターン管10には、本発明にかかる流量制
御手段としての流量制御弁13と、この流量制御弁13
より上流のリターン管10内を流れる燃料の圧力に応じ
た電気信号を出力する圧力センサ14とが取り付けられ
る。
【0043】前記流量制御弁13は、ECU11からの
制御信号に応じて動作し、例えば、ECU11は、流量
制御弁13の開度量に応じた制御信号を出力する。ま
た、前記圧力センサ14の出力信号は、ECU11に入
力され、その際、ECU11は、前記圧力センサ14の
出力信号に応じて前記流量制御弁13の開度量を算出
し、その算出結果に応じた制御信号を流量制御弁13へ
送信する。
【0044】例えば、機関回転数が高いとき、あるいは
機関負荷が大きいときは、燃料噴射弁5の噴射量が多く
なり、それに応じて燃料噴射弁5に供給される燃料量が
増加するので、リークされる燃料量が増加し、リーク通
路5k及びリターン管10内の燃料圧力が高くなる。こ
のため、機関回転数が高いとき、あるいは機関負荷が大
きいときは、流量制御弁13の開度量を大きくする。
【0045】一方、機関回転数が低いとき、あるいは機
関負荷が小さいときは、燃料噴射弁5の噴射量が少なく
なり、それに応じて燃料噴射弁5に供給される燃料量が
減少するので、リークされる燃料量が減少し、リーク通
路5k及びリターン管10内の燃料圧が低くなる。この
ため、機関回転数が低いとき、あるいは機関負荷が小さ
いときは、流量制御弁13の開度量を小さくする。
【0046】尚、ECU11は、内燃機関11の運転状
態と流量制御弁13の開度量との関係を示すマップを予
め記憶しておき、そのマップを参照して流量制御弁13
の開度量を決定するようにしてもよい。
【0047】このように、本実施の形態にかかる蓄圧式
燃料噴射装置1によれば、リターン管10に流量制御弁
13を設け、リターン管10内を流れる燃料の圧力に応
じて流量制御弁13の開度量を制御することにより、リ
ターン管10内の圧力をきめ細かく制御することがで
き、その結果、リーク通路5k、電磁弁室5o、及び制
御室5h内の燃料圧力を所望の圧力にすることができ
る。
【0048】従って、リターン管10、リーク通路5
k、電磁弁室5o、及び制御室5h内の燃料圧力を、燃
料噴射弁5のニードル弁5bの着座時の跳ね上がりが防
止するよう制御することができるとともに、燃料噴射弁
5の噴射特性を精密に制御することができる。 〈実施の形態3〉本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置の
第3の実施の形態について図面に基づいて説明する。こ
こでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成について
のみ説明する。
【0049】図5は、本実施の形態にかかる蓄圧式燃料
噴射装置の概略構成を示す図である。蓄圧式燃料噴射装
置は、前述の第1の実施の形態に対し、リターン管10
の途中に、本発明にかかる冷却手段としての冷却装置1
5が設けられる。
【0050】前記冷却装置15は、リターン管10内を
流れる燃料を冷却する装置であり、例えば、図示しない
ラジエターで冷やされた冷却水を用いて燃料と熱交換さ
せるよう構成してもよい。
【0051】本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射装置
1によれば、リターン管10に冷却装置15を設けるこ
とにより、リターン管10内を流れる燃料の温度を下
げ、その結果、前記燃料の圧力を低めることができると
ともに、高温の燃料が燃料ポンプ3に流れ込むのを防止
することができ、燃料ポンプ3の焼き付きを防止する。
【0052】さらに、燃料ポンプ3に吸い込まれたリー
ク燃料は、燃料噴射弁5へ再度供給されるが、燃料ポン
プ3には冷却されたリーク燃料が吸い込まれるので、高
温の燃料が燃料噴射弁5へ供給されることもない。
【0053】従って、燃料温度の変化による燃料噴射弁
5から噴射される燃料量や噴射特性のばらつきを抑制す
ることができ、適正な量の燃料を噴射することができ
る。 〈実施の形態4〉本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置1
の第4の実施の形態について図面に基づいて説明する。
ここでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成につい
てのみ説明する。
【0054】図6は、本実施の形態にかかる蓄圧式燃料
噴射装置1の概略構成を示す図であり、前述の第1の実
施の形態に対し、リターン管10には、流量制御弁13
と圧力センサ14と冷却装置15とが設けられる。
【0055】前記流量制御弁13は、ECU11からの
制御信号に応じて動作し、例えば、ECU11は、流量
制御弁13の開度量に応じた制御信号を出力する。前記
圧力センサ14は、前記流量制御弁13より上流のリタ
ーン管10内を流れる燃料の圧力に応じた電気信号を出
力し、その出力信号はECU11に入力される。
【0056】続いて、前記冷却装置15は、リターン管
10内を流れる燃料を冷却する装置である。このように
構成された蓄圧式燃料噴射装置1によれば、リターン管
10に流量制御弁13を設け、リターン管10内を流れ
る燃料の圧力に応じて流量制御弁13の開度量を制御す
ることにより、リターン管10内の燃料圧力をきめ細か
く制御することができ、その結果、リーク通路5k、電
磁弁室5o、及び制御室5h内の燃料圧力を所望の圧力
にすることができる。
【0057】さらに、前記リターン管10に冷却装置1
5を設け、リターン管10内を流れる燃料の温度を下げ
ることにより、リターン管10内を流れる燃料の圧力を
低くすることができるとともに、高温の燃料が燃料ポン
プ3に流れ込むのを防止することができ、燃料ポンプ3
の焼き付きを防止する。また、燃料ポンプ3に吸い込ま
れたリーク燃料は、燃料噴射弁5へ再度供給されるが、
燃料ポンプ3には冷却されたリーク燃料が吸い込まれる
ので、高温の燃料が燃料噴射弁5へ供給されることもな
い。
【0058】
【発明の効果】本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置によ
れば、燃料を所定圧力に昇圧して内燃機関に供給する蓄
圧式燃料噴射装置において、燃料噴射弁においてリーク
した燃料の圧力を減圧することにより、燃料噴射弁内の
燃料圧力も低下するので、リーク燃料の流路を閉塞した
とき、燃料噴射弁内の燃料圧力が急激に上昇せず、前記
蓄圧室から供給される燃料により徐々に上昇し、燃料噴
射弁が勢い良く閉弁することがなく、弁着座時の反動が
抑制され、弁の跳ね上がりが防止される。
【0059】そして、減圧手段が燃料噴射弁からリーク
された燃料を燃料タンクと燃料ポンプを連通する燃料通
路に戻すリターン通路である場合、燃料ポンプが燃料タ
ンク内の燃料を吸引する際に発生する負圧により燃料噴
射弁からリークされた燃料圧が減圧される。
【0060】さらに、前記リターン通路に流量制御手段
を設ければ、リターン通路を流れる燃料量を変更するに
より、リターン通路や燃料噴射弁内の圧力をきめ細かく
制御することができる。
【0061】また、流量制御手段が内燃機関の運転状態
に応じてリターン通路を流れる燃料量を変更すれば、内
燃機関の運転状態に左右されずにリターン通路内の燃料
圧を最適に保つことができる。
【0062】さらに、減圧手段が燃料噴射弁から燃料通
路へ戻される燃料を冷却する冷却手段を有する場合は、
高圧で高温の燃料が燃料ポンプに戻されることがないの
で、高温の燃料が再度燃料噴射弁に供給されることがな
く、燃料温度の上昇による燃料噴射弁の噴射量とその噴
射特性のばらつきを抑制することができる。
【0063】また、減圧手段が燃料噴射弁から燃料通路
へ戻される燃料量を変更する流量制御手段と流量制御手
段を通過した燃料を冷却する冷却手段とを有するように
すれば、内燃機関の運転状態に左右されずにリターン通
路内の燃料圧を最適に保つことができるとともに、温度
変化による噴射量のばらつきや噴射特性の変化を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における蓄圧式燃
料噴射装置の概略構成図
【図2】 本発明の第1の実施の形態における燃料噴射
弁の構成を示す図(1)
【図3】 本発明の第1の実施の形態における燃料噴射
弁の構成を示す図(2)
【図4】 本発明の第2の実施の形態における蓄圧式燃
料噴射装置の概略構成図
【図5】 本発明の第3の実施の形態における蓄圧式燃
料噴射装置の概略構成図
【図6】 本発明の第4の実施の形態における蓄圧式燃
料噴射装置の概略構成図
【符号の説明】
1・・・蓄圧式燃料噴射装置 2・・・燃料タンク 3・・・燃料ポンプ 4・・・コモンレール室 5・・・燃料噴射弁 6・・・燃料通路 10・・・リターン通路 12・・内燃機関 13・・流量制御弁(流量制御手段) 15・・冷却装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を所定圧力に昇圧して内燃機関に供
    給する蓄圧式燃料噴射装置であって、 燃料を蓄える燃料タンクと、 前記燃料タンク内より吸い上げた燃料を圧送する燃料ポ
    ンプと、 前記燃料ポンプより圧送された燃料を所定の圧力で蓄え
    る蓄圧室と、 前記蓄圧室より供給される燃料圧を受けて閉弁するとと
    もに、前記蓄圧室より供給された燃料圧をリークさせて
    開弁する燃料噴射弁と、 前記燃料噴射弁でリークされた燃料圧を減圧させる減圧
    手段と、 を備えることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記減圧手段は、前記燃料噴射弁からリ
    ークされた燃料を、前記燃料タンクと前記燃料ポンプを
    連通する燃料通路に戻すリターン通路であり、前記燃料
    ポンプが前記燃料タンク内の燃料を吸引する際に発生す
    る負圧により、前記燃料噴射弁からリークされた燃料圧
    を減圧することを特徴とする請求項1記載の蓄圧式燃料
    噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記減圧手段は、前記燃料噴射弁から前
    記燃料通路へ戻される燃料量を変更する流量制御手段を
    有することを特徴とする請求項2記載の蓄圧式燃料噴射
    装置。
  4. 【請求項4】 前記流量制御手段は、内燃機関の運転状
    態に応じて燃料量を変更することを特徴とする請求項3
    記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記減圧手段は、前記燃料噴射弁から前
    記燃料通路へ戻される燃料を冷却する冷却手段を有する
    請求項3記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記減圧手段は、前記燃料噴射弁から前
    記燃料通路へ戻される燃料量を変更する流量制御手段
    と、 前記流量制御手段を通過した燃料を冷却する冷却手段
    と、 を有する請求項3記載の蓄圧式燃料噴射装置。
JP9165740A 1997-06-23 1997-06-23 蓄圧式燃料噴射装置 Pending JPH1113567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9165740A JPH1113567A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 蓄圧式燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9165740A JPH1113567A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 蓄圧式燃料噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1113567A true JPH1113567A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15818184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9165740A Pending JPH1113567A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 蓄圧式燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1113567A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101522060B1 (ko) * 2008-06-05 2015-05-20 바르실라 핀랜드 오이 피스톤 기관용 연료 분사 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101522060B1 (ko) * 2008-06-05 2015-05-20 바르실라 핀랜드 오이 피스톤 기관용 연료 분사 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6494182B1 (en) Self-regulating gasoline direct injection system
JP3434293B2 (ja) ヘルムホルツ共鳴制御装置を備えた油圧作動式燃料噴射装置
US6422203B1 (en) Variable output pump for gasoline direct injection
JP4305394B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
US7971574B2 (en) Backpressure valve and fuel system having the same
US7637252B2 (en) Common rail injection system
JP5549293B2 (ja) 燃料噴射装置
KR19990067164A (ko) 연료분사장치
US7040293B2 (en) Fuel injection system
JP2006017106A (ja) 内燃エンジンにおける燃料噴射装置
US3625192A (en) Fuel injection nozzle with hydraulic valve-closing means
JP2003021017A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
US6499465B1 (en) Fuel injection system for an internal combustion engine
JP2010261451A (ja) 燃料送出システム
US7520267B2 (en) Fuel injection apparatus having fuel supplier for displacement amplifying chamber
JP2000073905A (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
US20120205469A1 (en) Dual Mode Fuel Injector
KR100853894B1 (ko) 연료 분사 장치
JPH1113567A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JPWO2002004805A1 (ja) 燃料噴射装置
JP2006161716A (ja) コモンレール式燃料噴射装置
JPH10115257A (ja) 二流体噴射装置
JP2007024016A (ja) 燃料噴射弁
JPH0533741A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JPS632599Y2 (ja)