JPH111350A - 防弾硝子の製造方法 - Google Patents

防弾硝子の製造方法

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Publication number
JPH111350A
JPH111350A JP9169540A JP16954097A JPH111350A JP H111350 A JPH111350 A JP H111350A JP 9169540 A JP9169540 A JP 9169540A JP 16954097 A JP16954097 A JP 16954097A JP H111350 A JPH111350 A JP H111350A
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JP
Japan
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vacuum
adhesive
sheet
glass
rubber sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP9169540A
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English (en)
Inventor
Sunao Okuda
直 奥田
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HIGHTECH ENG KK
TEIPA KAKO CO Ltd
TEIPA KAKO KK
Original Assignee
HIGHTECH ENG KK
TEIPA KAKO CO Ltd
TEIPA KAKO KK
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Publication date
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Publication of JPH111350A publication Critical patent/JPH111350A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業性が良好で、簡便な、防弾硝子の製造方法
を提供する。 【解決手段】ポリカーボネート板の両側に、接着剤シー
トを介して硝子板を積層した積層体を真空台車の上に載
置し、上部からゴムシートをかぶせてゴムシートの内部
を真空にした後、真空状態のまま加熱炉に入れて均一加
熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防弾硝子の製造方法に関
し、特に軽量な防弾硝子を簡便に製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年の世界的なテロ活動の活発化に伴い、
防弾硝子に対する需要が急速に高まってきている。この
ような需要の急増に伴い、従来ガラス板のみを多層に積
層した重厚な防弾硝子から、ポリカーボネートの両側に
硝子板を貼りあわせた軽量な防弾硝子に移行してきた。
しかしながら、このように改良された防弾硝子も、ポリ
カーボネートの樹脂板の両側に一定の間隔を設けて硝子
板を配し、前記間隔に液状のポリウレタン樹脂を流し込
み、これを硬化させるという、複雑で作業性が悪く時間
のかかる方法によって製造されるために、高価なものと
ならざるを得ないことから、より生産効率に優れた防弾
硝子の製造方法が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、防弾硝子の製造方法について検討した結果、真空台
車を使用することにより、液状ポリウレタン樹脂のかわ
りに、予め硬化させたポリウレタンシートの両面に、硝
子、ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート樹脂のい
ずれにも強固に接着し得る接着剤層を設けた接着シート
を使用することができ、これによって、製造工程が著し
く簡便になり効率的になることを見いだし、本発明に到
達した。従って、本発明の目的は、安価で簡便に防弾硝
子を製造するための防弾硝子の製造方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
ポリカーボネート板の両側に、接着剤シートを介して硝
子板を積層した積層体を真空台車の上に載置し、上部か
らゴムシートをかぶせた後該ゴムシートの内部を真空に
し、次いで真空状態を維持したまま前記真空台車を加熱
炉に入れて均一加熱することを特徴とする、防弾硝子の
製造方法によって達成された。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用するポリカーボネー
トは周知の樹脂であり、通常硝子代替え品として使用さ
れる樹脂板等の中から適宜選択して使用することができ
る。その厚みは、要求される防弾性能により、3〜20
mmの間で適宜選択することができるが、通常は、5〜
10mmの範囲で十分である。必要に応じて、適宜、着
色顔料、紫外線吸収剤等の褪色防止剤、その他の添加剤
を含有していても良い。
【0006】本発明で使用する接着剤シートは、ポリカ
ーボネート樹脂と硝子板の両方に対して十分な接着性を
有すると共に、常温で実質的に流動性を有さず、予めシ
ート状の形態とされた接着層又は該接着層を基材シート
の両面に貼着した接着シートの中から適宜選択すること
ができる。この接着剤は、粘着性のものであっても、非
粘着性であって熱接着性を有するものであっても良く、
使用前の状態では、転写シート上に設けられていて、単
独ではフィルム状となり得ないものであっても良い。ま
た必要に応じて、着色顔料、紫外線吸収剤等の褪色防止
剤、その他の添加剤を適宜含有していても良い。
【0007】接着シートに使用する基材シートは、公知
のシートの中から適宜選択することができるが、透明な
ものであることが好ましい。本発明においては、防弾硝
子の層間剥離防止性能を十分にする観点から、上記接着
シートとして、ポリウレタン樹脂シートの両面に上記の
接着剤を塗布してなるシートを使用することが好まし
い。また、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂及
び硝子のいずれにも十分に接着するという観点から、接
着剤としては、エチレン/酢酸ビニル共重合体を主成分
とするものが好ましい。
【0008】いずれにしても、本発明における接着剤シ
ートは、単にポリカーボネート樹脂と硝子板とを接着す
る機能を果たすだけではなく、ポリカーボネート樹脂と
硝子の熱膨張係数の違いにより温度変化に伴って防弾硝
子に生ずる歪みを吸収する機能をも併せ有する。従っ
て、接着剤シートの全体の厚みは、上記の両機能を十分
に発揮できる厚みであることが必要である。この厚み
は、通常、完成品で0.2〜5.0mmであり、特に、
0.5〜2.0mmであることが好ましい。0.2mm
未満では、前記歪み吸収効果が不十分であり、5.0m
mを越えても不経済となるのみで、特別の利益が生じな
い。
【0009】本発明で使用する硝子板は、通常屋外用と
して使用する硝子板の中から適宜選択して使用すること
ができるが、特に、ソーダ硝子を使用することが好まし
く、また、所謂強化硝子を使用することが好ましい。こ
の硝子には、熱線吸収剤等の着色顔料等が含有されてい
ても良い。また、使用する硝子板の厚みは、防弾性能や
ポリカーボネート樹脂板の厚みとの兼ね合いで適宜調整
することができるが、通常、強化硝子を使用する場合、
5〜10mmで十分である。
【0010】本発明で使用する真空台車とは、物品を載
置する移動可能な台であって、該台上に載置した物品ご
と前記台全体を覆うゴムシートを被せた場合に、前記台
の上面から裏面に通じる真空引き口から排気し、物品が
載置された台とゴムシート間を真空にすることのできる
台車である。次に、本発明の防弾硝子の製造方法を、実
施例を参照しながら説明する。
【0011】
【実施例】図1は本発明の防弾硝子の製造方法で使用す
る真空台車の側面概略図である。図中、符号1は真空台
車、2は真空台車の上枠、3は鉄板5を有する下枠、4
は真空を形成するためのゴムシート、6はゴムシート4
と共に真空を形成するための土手ゴム、7は真空ポンプ
に接続するための排気口、8はスペーサー、9は車輪、
10は真空台車を移動させるためのレール、20は防弾
硝子を形成する積層体である。図2は図1の真空台車の
平面図であり、図中の符号は図1中のものと同じであ
る。
【0012】図3は図1の真空台車の部分拡大断面図で
あり、スペーサーとしては、特に木質のスペーサーが好
ましいので、その断面に木目を施してある。図4は真空
台車を使用して防弾硝子を製造するための製造装置の概
略側面図である。図中の符号30は電気炉、31は真空
ポンプ収納部、32は真空台車の上枠を引き上げるため
の枠34に付設された腕、33はクレーンでつり上げる
ためのワイヤーを通すための孔、35は制御装置収納
部、36は制御装置を操作するための制御盤である。ま
た、図5は、図4の装置の平面図である。
【0013】本発明においては、図1に示す如く、硝子
板/接着剤シート/ポリカーボネート樹脂/接着剤シー
ト/硝子板の順で積層された積層体20を下枠4の鉄板
5上に載置し、更にその上にゴムシート4をかぶせる。
電気炉の扉(図示しない)を開き、レールに沿って真空
台車を電気炉内に移動させた後上枠を降ろし、ゴムシー
ト4と土手ゴム6を密着させたのち、真空ポンプ(図示
しない)と接続された排気口7から排気する。
【0014】電気炉の扉を閉じて5分〜120分間、約
90℃〜150℃に加熱し、この間真空ポンプによる排
気を継続することにより、層間に泡を全く含まない積層
体が製造される。電気炉のヒーターを遮断して扉を開
き、上枠を上昇させて外し、真空台車を電気炉外に移動
して冷却すれば、目的とする防弾硝子が出来上がる。こ
のようにして製造された防弾硝子は、経時によって泡を
発生させるということはない。図4に示した如く、電気
炉の左右に扉を設け、真空台車を左右から交互に出し入
れできるようにすれば、電気炉が冷める前に次ぎの製造
工程を実施できるので、製造効率が良い。
【0015】加熱時間は、加熱温度等との関係で必要最
小限度にすれば良い。この場合の加熱温度は、接着シー
トの種類や厚みによって適宜調節されるが、一般的に
は、95〜145℃の範囲であることが好ましい。従っ
て、前記ゴムシートとしては、シリコーンゴム等の耐熱
性に優れた材質のものを使用する必要がある。
【0016】
【発明の効果】本発明の防弾硝子の製造方法において
は、液状の樹脂を全く使用する必要がないので作業性が
良好であるのみならず、製造時間も大幅に短縮されるの
で、製造コストが著しく低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空台車の側面概略図である。
【図2】図1の真空台車の平面図である。
【図3】図1の真空台車の拡大部分断面図である。
【図4】本発明の方法を実施するための製造装置の側面
概略図である。
【図5】図4の製造装置の平面図である。
【符号の説明】
1 真空台車 2 真空台車の上枠 3 真空台車の下枠 4 ゴムシート 5 鉄板 6 土手ゴム 7 排気口 8 スペーサー 9 車輪 10 レール 20 積層体 30 電気炉 31 真空ポンプ収納部 32 腕 33 ワイヤーを通す孔 34 上枠を昇降させるための枠 35 制御装置収納部 36 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E06B 5/12 E06B 5/12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネート板の両側に、接着剤シー
    トを介して硝子板を積層した積層体を真空台車の上に載
    置し、上部からゴムシートをかぶせた後該ゴムシートの
    内部を真空にし、次いで真空状態を維持したまま前記真
    空台車を加熱炉に入れて均一加熱することを特徴とす
    る、防弾硝子の製造方法。
  2. 【請求項2】接着剤シートの主成分がエチレン/酢酸ビ
    ニル共重合体である、請求項1に記載された防弾硝子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】均一加熱の温度が、約90〜150℃であ
    る、請求項1に記載された防弾硝子の製造方法。
  4. 【請求項4】使用する硝子板の少なくとも一方がソーダ
    硝子である、請求項1に記載された防弾硝子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】使用する硝子板が強化硝子である、請求項
    1に記載された防弾硝子の製造方法。
  6. 【請求項6】接着剤シートの少なくとも一方が、接着剤
    /ポリウレタン樹脂シート/接着剤の構成となってい
    る、請求項1〜5の何れかに記載された防弾硝子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】接着剤の主成分がエチレン/酢酸ビニル共
    重合体である、請求項6に記載された防弾硝子の製造方
    法。
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100783610B1 (ko) 2006-08-04 2007-12-07 심경택 진공패드를 이용한 무늬지가 합지토록 되는 유리판의제조방법 및 장치
JP2016049382A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 清彦 柳沢 マウスピース成形用シートの製造方法,マウスピース成形用シート及びマウスピースの成形方法
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