JPH11133822A - レーザーによる着色性材料除去装置 - Google Patents

レーザーによる着色性材料除去装置

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JPH11133822A
JPH11133822A JP29554297A JP29554297A JPH11133822A JP H11133822 A JPH11133822 A JP H11133822A JP 29554297 A JP29554297 A JP 29554297A JP 29554297 A JP29554297 A JP 29554297A JP H11133822 A JPH11133822 A JP H11133822A
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sheet
laser
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colored
powder
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Shinji Kobayashi
伸次 小林
Mamoru Nishijima
衛 西島
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着色シートから着色性材料を剥離して被着
色シートを再利用可能な状態に戻すことができ、これに
より被着色シートのリサイクル技術における低コスト化
およびコンパクト化を実現させる。 【解決手段】 レーザー発振器1は被着色シート5に対
しパルス状に出力制御されたレーザー光2を下方に照射
するように構成されている。また、レーザー発振器1下
方にはレンズ3が設けられている。このレンズ3はレー
ザー光2を集光または拡大することにより照射強度を調
整してレーザー光2を被着色シート5上の照射点4に導
くようになっている。さらに、照射点4におけるレーザ
ー光2のパルス幅および照射強度は、被着色シート5が
熱損傷を受けることがない範囲に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みコピー用
紙や印刷物などの被着色シートを再利用可能な状態に戻
すリサイクル技術に係り、特に、パルス状に出力制御さ
れたレーザー光を照射することにより発生するレーザア
ブレーションを利用して、前記被着色シートに付着した
トナーやインクなどの着色性材料を剥離させるレーザー
による着色性材料除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の有効利用といった観点か
ら、使用済みコピー用紙や印刷物を再利用可能な状態に
戻すリサイクル技術が注目を集めている。ここでは、使
用済みコピー用紙や印刷物を含めて、表面にトナーやイ
ンクなどの着色性材料が付着したシートを被着色シート
と呼ぶ。
【0003】被着色シートのリサイクル技術における従
来例としては、溶剤を用いて被着色シートから着色性材
料を溶出する方法や、被着色シートを裁断してパルプ状
とし、これを漂白してシートの原料に再生する方法が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術には次のような問題点があった。すなわち、溶
剤を用いて被着色シートから着色性材料を溶出する場
合、溶剤廃液などの副産物を生じた。そのため、副産物
の処理手段を設置しなくてはならず、コストが増大し
た。また、被着色シートをパルプ状にして漂白する場合
は、大規模な設備が必要であった。そこで従来より、低
コストでコンパクトな装置によって実現されるリサイク
ル技術が待たれていた。
【0005】本発明は、以上の状況に鑑みて提案された
ものであり、その目的は、被着色シートから着色性材料
を剥離して被着色シートを再利用可能な状態に戻すこと
ができ、これにより被着色シートのリサイクル技術にお
ける低コスト化およびコンパクト化を実現させるレーザ
ーによる着色性材料除去装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明のレーザーによる着色性材料除去装
置は、表面に着色性材料が付着した被着色シートに対
し、パルス状に出力制御されたレーザー光を照射するこ
とによって、前記着色性材料を前記被着色シートから剥
離可能な粉体とするよう構成されたことを特徴とする。
【0007】以上のような構成を有する請求項1の発明
において、被着色シートに対しパルス状に出力制御され
たレーザー光を照射すると、レーザー光の照射点にてレ
ーザアブレーションが発生する。このレーザアブレーシ
ョンを利用して、着色性材料を被着色シートから剥離可
能な粉体とすることができる。したがって、前記粉体を
被着色シートから剥離することによって、被着色シート
から着色性材料を取除き、被着色シートを再利用可能な
状態に戻すことができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載のレーザ
ーによる着色性材料除去装置において、前記レーザー光
のパルス幅および照射強度が前記被着色シートが熱損傷
を受けることがない範囲に設定されたことを特徴とす
る。
【0009】上記の構成を有する請求項2の発明では、
レーザー光のパルス幅および照射強度を被着色シートが
熱損傷を受けることがない範囲に設定しているため、レ
ーザー光による熱損傷から被着色シートを守ることがで
きる。したがって、着色性材料を取除いた後でも、被着
色シートは良好な利用可能状態を保つことができる。
【0010】なお、被着色シートが熱損傷を受けること
がないレーザー光のパルス幅および照射強度とは、以下
のようにして設定される。すなわち、光吸収長が熱拡散
長より短い場合、レーザー光による温度上昇ΔTは次式
(1)から求めることができるので、この温度上昇ΔT
が被着色シートの熱損傷温度を越えないようにレーザー
光のパルス幅tおよび照射強度Iを設定する。
【0011】
【数1】 ΔT=(1−R)I・t/{C・ρ(2D・t)0.5 } …(1) ここで、Rはレーザー光の被照射物である被着色シート
の波長に依存する反射率、Cは被着色シートの比熱、
ρは被着色シートの密度、Dは熱拡散長である。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のレーザーによる着色性材料除去装置において、前記レ
ーザー光の照射強度を調整可能なレンズが設けられたこ
とを特徴とする。
【0013】上記のような構成を有する請求項3の発明
では、被着色シートあるいは着色性材料の種類などに応
じて、レンズがレーザー光の照射強度を調整することが
できるため、着色性材料を確実に粉体とすることができ
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載のレーザーによる着色性材料除去装置において、前
記被着色シートに対し紫外線を照射する紫外線照射手段
が設けられたことを特徴とする。
【0015】以上のような請求項4の発明においては、
レーザー光を照射する前段階で、紫外線照射手段が被着
色シートに対し紫外線を照射する。紫外線は被着色シー
トに付着したボンディング材料の原子間の結合を切断す
ることができる。したがって、着色性材料の付着力を弱
めることができ、レーザー光を照射することにより、簡
単に着色性材料を剥離可能な粉体とすることができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1、2、3また
は4記載のレーザーによる着色性材料除去装置におい
て、前記レーザー光が通過する光路上にレーザー光を屈
折させるためのミラーが設けられたことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
または5記載のレーザーによる着色性材料除去装置にお
いて、前記レーザー光を伝送する光ファイバーが設けら
れたことを特徴とする。
【0018】以上のような請求項5、6の発明では、ミ
ラーがレーザー光を屈折させたり、光ファイバーがレー
ザー光を伝送することにより、レーザー光を任意の位置
に照射することができる。したがって、被着色シートの
形状や配置、あるいは装置の配置構成に影響されること
なく、レーザー光の照射方向を自由に変え、適確に被着
色シート5上にレーザー光2を照射して、着色性材料を
除去することができる。
【0019】請求項7の発明は、請求項1、2、3、
4、5または6記載のレーザーによる着色性材料除去装
置において、前記粉体を前記被着色シートから剥離する
ためのブラシが設けられたことを特徴とする。
【0020】請求項8の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6または7記載のレーザーによる着色性材料除
去装置において、前記粉体に対して流体を噴射するノズ
ル部が設けられたことを特徴とする。
【0021】以上のような請求項7、8の発明において
は、ブラシの働きあるいはノズル部から噴射される流体
により、被着色シートから粉体をスムーズに剥離するこ
とができる。特に、請求項8の発明では、流体を利用し
て粉体を剥離するので被着色シートに与える損耗を小さ
くすることができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7または8記載のレーザーによる着色性材
料除去装置において、前記粉体を回収するための吸塵機
構が設けられたことを特徴とする。
【0023】請求項10の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8または9記載のレーザーによる着色
性材料除去装置において、前記粉体を引きつけるための
電極対が設けられたことを特徴とする。
【0024】以上のような請求項9、10の発明におい
ては、吸塵機構や電極対の働きによって被着色シートか
ら剥離した粉体を効率良く回収することができる。した
がって、再度、粉体が被着色シートに付着することが防
止することが可能である。しかも、粉体中に人体に有害
な金属化合物などが含まれている場合であっても、作業
者が粉体を吸込むおそれがないため、優れた安全性を確
保することができる。
【0025】請求項11の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9または10記載のレーザーによ
る着色性材料除去装置において、前記レーザー光が通過
する光路にはレーザー光が反射もしくは透過する光学部
品が設けられており、この光学部品の周囲に流体を流す
送風機構が設けられたことを特徴とする。
【0026】請求項12の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10または11記載のレーザ
ーによる着色性材料除去装置において、前記レーザー光
が通過する光路にはレーザー光が反射もしくは透過する
光学部品が設けられており、この光学部品には防塵カバ
ーが取付けられたことを特徴とする。
【0027】上記の請求項11、12の発明において
は、送風機構が光学部品の周囲に流体を流したり、光学
部品に防塵カバーを取り付けたりすることで、ゴミやほ
こりあるいは粉体が光学部品に付着するのを防ぐことが
できる。仮に、光学部品にゴミなどが付着した場合、パ
ワー密度の高いレーザー光により付着物が加熱され、精
密な光学部品に対し多大なダメージを与えることになる
が、請求項11、12の発明では、このようなダメージ
を抑制して光学部品の耐久性を高めることができる。
【0028】請求項13の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
レーザーによる着色性材料除去装置において、前記被着
色シートが紙もしくは紙を主原料とする紙状シートであ
ることを特徴とする。
【0029】請求項14の発明は、請求項13記載のレ
ーザーによる着色性材料除去装置において、前記紙状シ
ートが使用済みコピー用紙であり、前記着色性材料がト
ナーであることを特徴とする。
【0030】以上の請求項13、14の発明において
は、紙状シートから着色性材料を除去することにより、
紙状シートを再利用可能な状態にすることができる。特
に、請求項14の発明では、使用済みコピー用紙からト
ナーを除去することで、使用済みのコピー用紙を、利用
可能なコピー用紙に戻すことができる。
【0031】請求項15の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
請求項1記載のレーザーによる着色性材料除去装置にお
いて、前記被着色シートが印刷物であることを特徴とす
る。
【0032】請求項16の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
レーザーによる着色性材料除去装置において、前記被着
色シートが使用済みのオーバーヘッドプロジェクタ用シ
ートであることを特徴とする。
【0033】請求項17の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
レーザーによる着色性材料除去装置において、前記被着
色シートが高分子を主原料とする高分子シートであるこ
とを特徴とする。
【0034】請求項18の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
レーザーによる着色性材料除去装置において、前記被着
色シートが有機材料を含む有機シートであることを特徴
とする。
【0035】請求項19の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
レーザーによる着色性材料除去装置において、前記被着
色シートが無機材料を含む無機シートであることを特徴
とする。
【0036】以上の請求項15、16、17、18、1
9の発明では、印刷物、使用済みのオーバーヘッドプロ
ジェクタ用シート、あるいは高分子、有機材料または無
機材料を含むシートといった被着色シートから、着色性
材料を除去して、これらの被着色シートを再利用可能な
状態にすることができる。
【0037】請求項20の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、1
4、15、16、17、18または19記載のレーザー
による着色性材料除去装置において、前記着色性材料が
筆記具によるものであることを特徴とする。
【0038】請求項21の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、1
4、15、16、17、18または19記載のレーザー
による着色性材料除去装置において、前記着色性材料が
絵の具または塗料であることを特徴とする。
【0039】上記の請求項20、21の発明では、筆記
具によるもの、絵の具または塗料からなる着色性材料
を、被着色シートから除去することが可能である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
について図面を参照して具体的に説明する。本発明に係
るレーザーによる着色性材料除去装置は、被着色シート
の表面に付着した着色性材料を、パルス状レーザー光に
より発生するレーザアブレーションを利用して除去する
装置であり、被着色シートをリサイクルするために用い
られるものである。
【0041】なお、被着色シートとは、具体的には、使
用済みコピー用紙を含む紙状シート、印刷物、使用済み
のオーバーヘッドプロジェクタ用シート、高分子、有機
材料または無機材料を含むシートなどである。また、被
着色シートの形状は、シート面を持つものであれば良
く、全体形状は箱型であっても構わない。さらに、着色
性材料とは、使用済みコピー用紙に付着されるトナーを
はじめ、筆記具によるもの、すなわち水性または油性の
インク、墨、顔料、あるいは絵の具や塗料などである。
【0042】(1)第1の実施の形態 [構成]図1に示す第1の実施の形態は、請求項1、2
および3に対応したものである。第1の実施の形態に
は、ローラ6aを有する搬送機6が設置されており、搬
送機6上には着色性材料が付着した被着色シート5が載
置され、ローラ6aの回転により被着色シート5が搬送
されるようになっている。搬送機6の上方にはレンズ3
が配設され、レンズ3の上方にはレーザー発振器1が設
けられている。
【0043】レーザー発振器1は被着色シート5に対し
パルス状に出力制御されたレーザー光2を下方に照射す
るように構成されている。また、レンズ3はレーザー光
2を集光または拡大することにより照射強度を調整して
レーザー光2を被着色シート5上の照射点4に導くよう
になっている。さらに、照射点4におけるレーザー光2
のパルス幅および照射強度は、被着色シート5が熱損傷
を受けることがない範囲に設定されている。
【0044】[作用効果]以上のような構成を有する第
1の実施の形態においては、レーザー発振器1がパルス
状に出力制御されたレーザー光2をレンズ3に照射する
と、レンズ3はレーザー光2を集光または拡大すること
により照射強度を調整しつつ、レーザー光2を被着色シ
ート5上の照射点4に導く。このとき、照射点4ではレ
ーザー光2によるレーザアブレーションが発生し、被着
色シート5上に付着した着色性材料は被着色シート5か
ら剥離可能な粉体7となる。そのため、粉体7を被着色
シート5から剥離することができ、被着色シート5を再
利用可能な状態に戻すことが可能となる。
【0045】しかも、レーザー光2のパルス幅および照
射強度は被着色シート5が熱損傷を受けることがない範
囲に設定してあるので、被着色シート5はレーザー光2
により熱損傷を受けることがない。したがって、粉体7
が取除かれた後、被着色シート5は良好な利用可能状態
を維持することができる。また、第1の実施の形態で
は、レンズ3がレーザー光2の照射強度を調整すること
ができるため、被着色シート5や着色性材料の種類など
に応じてレーザアブレーションに強弱をつけることがで
き、着色性材料を確実に粉体7とすることが可能であ
る。
【0046】(2)第2の実施の形態 [構成]図2に示す第2の実施の形態は請求項4を包含
するものである。第2の実施の形態の構成上の特徴は前
記第1の実施の形態の構成に加えて、被着色シート5に
対し、光子エネルギーが0.5(eV)以上の紫外線8
を照射する紫外線照射手段9が設けられた点にある。
【0047】[作用効果]以上のような第2の実施の形
態においては、レーザー光2を照射する前段階で、紫外
線照射手段9が被着色シート5に対し紫外線8を照射す
る。このとき、紫外線8は被着色シート5表面に付着し
たボンディング材料の原子間の結合を切断することがで
きる。そのため、被着色シート5上の着色性材料が有す
る付着力を弱めることができる。続いて、搬送機6のロ
ーラ6aが回転して被着色シート5がレンズ3の下方に
移動し、着色性材料にレーザー発振器1がレーザー光2
を照射する。これにより、付着力が低下した着色性材料
を簡単に剥離可能な粉体7とすることができる。
【0048】(3)第3の実施の形態 [構成]図3に示す第3の実施の形態は請求項5を包含
するものである。第3の実施の形態におけるレーザー発
振器1は、パルス状に出力制御されたレーザー光2を水
平方向に照射するように配置されており、レーザー光2
が通過する光路上にレーザー光2を下方に屈折させるミ
ラー10が設けられている。
【0049】[作用効果]以上のような第3の実施の形
態では、ミラー10によりレーザー光2を屈折させるこ
とにより、ミラー10の角度を調節することにより、レ
ーザー光2の照射点4を任意の位置に設定することがで
きる。したがって、被着色シート5の形状や配置、ある
いはレーザー発振器1の配置構成に制約を受けることな
く、適確に被着色シート5上にレーザー光2の照射点4
を形成し、着色性材料を粉体7として剥離することがで
きる。
【0050】[第3の実施の形態の変形例]図4に示す
実施の形態は第3の実施の形態の変形例である。この実
施の形態ではミラー10を複数組み込んだレーザーアー
ム11が設けられている。このような実施の形態におい
ても、レーザーアーム11を利用してレーザー光2を所
望の位置に照射することができるため、被着色シート5
が箱20の一面であるような場合であっても、上記と同
様の作用効果を得ることができる。
【0051】また、図示しないが、請求項6を対応する
実施の形態として、レーザー光2を伝送する光ファイバ
ーが設けられた実施の形態がある。この実施の形態によ
れば、光ファイバーによってレーザー光2を伝送するこ
とができるため、照射点4の設定自由度をいっそう高め
ることが可能となる。
【0052】(4)第4の実施の形態 [構成]続いて、請求項7、8、9、10および11を
包含する第4の実施の形態について、図5〜図8を参照
して具体的に説明する。
【0053】図5は第4の実施の形態の全体構成を示し
ている。この図に示すように、レーザー発振器1にはダ
クト21が取付けられており、ダクト21の先端部には
レンズ3およびノズル部22が設置されている。また、
ノズル部22にはレンズ3の周囲に空気12を流すと共
にノズル部22から空気12を噴射させるための送風機
構26が取付けられている。
【0054】また、第4の実施の形態には粉体7を回収
するための吸塵機構15が設けられている。吸塵機構1
5にはダクト14が取付けられており、ダクト14の先
端部には前記ノズル部22に対向して吸入部13が設置
されている。ここで、吸塵機構15の構成を図6に示
す。この図に示すように、吸塵機構15内部には空気を
吸込むよう回転するファン25および粉体7を回収する
パック18が設けられており、ファン25は吸塵機構1
5外部へ排気24を吐き出すようになっている。
【0055】さらに、図7の拡大図に示すように、第4
の実施の形態においてノズル部22と吸入部13との間
には、粉体7を被着色シート5から剥離するための回転
自在なブラシ23が設けられている。また、被着色シー
ト5を上下から挟むようにして、電極対16が設けられ
ている。電極対16は電圧を印加することにより電界1
9が発生し、これによりイオン化もしくは帯電した粉体
7を、上側の電極対16に引付けるように構成されてい
る(図8参照)。なお、粉体7を引付ける電極対16の
下面には粉体7を付着させるためのフィルタ18が貼付
けられている。
【0056】[作用効果]以上のような構成を有する第
4の実施の形態においては、上記第1の実施の形態と同
じように、レーザー光2によるレーザアブレーションに
より、着色性材料であった粉体7を被着色シート5から
剥離するということに加えて、次のような独自の作用効
果を持つ。すなわち、ブラシ23の回転あるいはノズル
部22からの空気12の噴射により、被着色シート5か
ら粉体7をスムーズに剥離することができる。しかも、
空気12を用いて粉体7を剥離しているので被着色シー
ト5に与える損耗を抑えることが可能である。
【0057】また、吸塵機構15の働きにより剥離した
粉体7を吸入部13からパック18へと効率良く回収す
ることができる。さらに、イオン化もしくは帯電してい
る粉体7に対しては、電極対16に電圧を印加して電界
17を発生させ、この電界17発生により上側の電極対
16が粉体7を引付けることができる。そして、フィル
タ18が粉体7を付着し回収する。
【0058】このように第4の実施の形態によれば、粉
体7を確実に回収できるため、粉体7が再度、被着色シ
ート5に付着することが防ぐことができる。したがっ
て、被着色シート5が粉体7で汚れるといったことがな
く、被着色シート5を再利用可能な状態に確実に戻すこ
とができる。さらに、粉体7中に人体に有害な金属化合
物などが含まれていても、作業者が粉体7を吸込む危険
がないので、優れた安全性を確保できる。
【0059】しかも、送風機構26が光学部品であるレ
ンズ3の周囲に空気12を流すため、レンズ3へのゴミ
やほこりあるいは粉体の付着を防止することができる。
レーザー光2のパワー密度は極めて高く、もしもレンズ
3にゴミなどが付着していると、該付着物が加熱されて
レンズ3は大きなダメージを被ることになる。しかし、
第4の実施の形態ではレンズ3の周囲に空気12を流し
ているので、レンズ3へのダメージを抑え、その耐久性
を高めることができる。
【0060】(5)他の実施の形態 なお、本発明は以上のような実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば、請求項12に対応する実施の形態
として、レンズ3などの光学部品に防塵カバーが取付け
られたものも包含する。このような実施の形態によれ
ば、前記第4の実施の形態と同様、光学部品の耐久性を
向上させることができる。さらに、被着色シート5を自
動的に給入する装置を搬送機6に連結した実施の形態も
包含する。このような実施の形態によれば、被着色シー
ト5を順番に照射点4に送込むができるため、作業性が
向上する。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のレーザーに
よる着色性材料除去装置によれば、着色性材料が付着し
た被着色シートにパルス状のレーザー光を照射するとい
う極めて簡単な構成により、被着色シートから着色性材
料を剥離して被着色シートを再利用可能な状態に戻すこ
とができ、これにより被着色シートのリサイクル技術に
おける低コスト化およびコンパクト化を実現させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図
【図2】本発明の第2の実施の形態の構成図
【図3】本発明の第3の実施の形態の構成図
【図4】第3の実施の形態の変形例の構成図
【図5】本発明の第4の実施の形態の全体構成を示す構
成図
【図6】第4の実施の形態における吸塵機構15を示す
構成図
【図7】第4の実施の形態におけるノズル部22および
吸入部13付近の拡大図
【図8】第4の実施の形態における電極対16を示す構
成図
【符号の説明】
1…レーザ発振器 2…レーザー光 3…レンズ 4…照射点 5…被着色シート 6…搬送機 6a…ローラ 7…粉体 8…紫外線 9…紫外線照射手段 10…ミラー 11…レーザーアーム 12…空気 13…吸入部 14…ダクト 15…吸塵機構 16…電極対 17…フィルタ 18…パック 19…電界 20…箱 21…ダクト 22…ノズル部 23…ブラシ 24…排気 25…ファン 26…送風機構

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に着色性材料が付着した被着色シー
    トに対し、パルス状に出力制御されたレーザー光を照射
    することによって、前記着色性材料を前記被着色シート
    から剥離可能な粉体とするよう構成されたことを特徴と
    するレーザーによる着色性材料除去装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザー光のパルス幅および照射強
    度が前記被着色シートが熱損傷を受けることがない範囲
    に設定されたことを特徴とする請求項1記載のレーザー
    による着色性材料除去装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光の照射強度を調整可能な
    レンズが設けられたことを特徴とする請求項1または2
    記載のレーザーによる着色性材料除去装置。
  4. 【請求項4】 前記被着色シートに対し紫外線を照射す
    る紫外線照射手段が設けられたことを特徴とする請求項
    1、2または3記載のレーザーによる着色性材料除去装
    置。
  5. 【請求項5】 前記レーザー光が通過する光路上にレー
    ザー光を屈折させるためのミラーが設けられたことを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載のレーザーによ
    る着色性材料除去装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザー光を伝送する光ファイバー
    が設けられたことを特徴とする請求項1、2、3、4ま
    たは5記載のレーザーによる着色性材料除去装置。
  7. 【請求項7】 前記粉体を前記被着色シートから剥離す
    るためのブラシが設けられたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5または6記載のレーザーによる着色
    性材料除去装置。
  8. 【請求項8】 前記粉体に対して流体を噴射するノズル
    部が設けられたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載のレーザーによる着色性材料除
    去装置。
  9. 【請求項9】 前記粉体を回収するための吸塵機構が設
    けられたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7または8記載のレーザーによる着色性材料除去装
    置。
  10. 【請求項10】 前記粉体を引きつけるための電極対が
    設けられたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8または9記載のレーザーによる着色性材
    料除去装置。
  11. 【請求項11】 前記レーザー光が通過する光路にはレ
    ーザー光が反射もしくは透過する光学部品が設けられて
    おり、この光学部品の周囲に流体を流す送風機構が設け
    られたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9または10記載のレーザーによる着色性
    材料除去装置。
  12. 【請求項12】 前記レーザー光が通過する光路にはレ
    ーザー光が反射もしくは透過する光学部品が設けられて
    おり、この光学部品には防塵カバーが取付けられたこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10または11記載のレーザーによる着色性材料除
    去装置。
  13. 【請求項13】 前記被着色シートが紙もしくは紙を主
    原料とする紙状シートであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11また
    は12記載のレーザーによる着色性材料除去装置。
  14. 【請求項14】 前記紙状シートが使用済みコピー用紙
    であり、前記着色性材料がトナーであることを特徴とす
    る請求項13記載のレーザーによる着色性材料除去装
    置。
  15. 【請求項15】 前記被着色シートが印刷物であること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11または12記載の請求項1記載のレーザ
    ーによる着色性材料除去装置。
  16. 【請求項16】 前記被着色シートが使用済みのオーバ
    ーヘッドプロジェクタ用シートであることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1または12記載のレーザーによる着色性材料除去装
    置。
  17. 【請求項17】 前記被着色シートが高分子を含む高分
    子シートであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
    レーザーによる着色性材料除去装置。
  18. 【請求項18】 前記被着色シートが有機材料を含む有
    機シートであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
    レーザーによる着色性材料除去装置。
  19. 【請求項19】 前記被着色シートが無機材料を含む無
    機シートであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の
    レーザーによる着色性材料除去装置。
  20. 【請求項20】 前記着色性材料が筆記具によるもので
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11、12、13、14、15、1
    6、17、18または19記載のレーザーによる着色性
    材料除去装置。
  21. 【請求項21】 前記着色性材料が絵の具または塗料で
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11、12、13、14、15、1
    6、17、18または19記載のレーザーによる着色性
    材料除去装置。
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