JPH11133625A - 感光性樹脂版の現像方法および現像装置 - Google Patents

感光性樹脂版の現像方法および現像装置

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JPH11133625A
JPH11133625A JP30080597A JP30080597A JPH11133625A JP H11133625 A JPH11133625 A JP H11133625A JP 30080597 A JP30080597 A JP 30080597A JP 30080597 A JP30080597 A JP 30080597A JP H11133625 A JPH11133625 A JP H11133625A
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photosensitive resin
plate
setter
brush
resin plate
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JP30080597A
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Hiroshi Shibano
博史 柴野
Kazuo Takahashi
一雄 高橋
Hideaki Obata
秀明 小畑
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レリーフのフロアの凹凸が少なく、かつ印刷物
の網点部分の濃淡ムラもなく、高品位の印刷が可能な印
刷用レリーフを作成できる現像方法および現像装置を得
ること。 【解決手段】露光済みの感光性樹脂版を現像液中に浸漬
して、または現像液を吹きつけて未露光部の樹脂材料を
ブラシによって除去する感光性樹脂版の現像方法におい
て、前記ブラシおよび/または上記感光性樹脂版を円運
動させながら、該円運動の中心軸をさらに円運動させる
ことを特徴とする感光性樹脂版の現像方法および感光性
樹脂版および/またはブラシを円運動させるための機構
と、該円運動の中心軸をさらに円運動させるための機構
とを備えたことを特徴とする感光性樹脂版の現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は感光性樹脂版を現像
するための方法およびその装置に関し、特に現像液中に
含浸させながら、または現像液を吹き付けながらブラシ
で未露光部をこすり出して現像する方法および現像装置
に関する。さらに詳しくは感光性樹脂版またはブラシを
円運動させながら、該円運動の中心軸をさらに円運動さ
せることによって、ムラのない均一なレリーフを得るこ
とを可能とする、感光性樹脂版の現像方法およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、感光性樹脂を用いた印刷版は従来
の印刷版に比較し、操作性、生産性価格、およびその印
刷性に優れ、近来各種印刷分野で急速に普及している。
感光性樹脂版を現像する方法としては、現像液中に版を
浸漬し、または版に現像液を吹き付けながらブラシで未
露光部をこすり出す方法が多く用いられている。このこ
すり出す方法としては、一般には版をセッターと呼ばれ
る平板に貼り、ブラシは固定した状態でこのセッターご
と版を円運動させて動かすか、逆に版は固定した状態で
ブラシを動かすかして行われてきた。しかしこの方法で
は洗い出された版にブラシの部分的な食い込み具合で現
像にムラができ、レリーフフロア部に凹凸が生じたり、
印刷時に網点の部分にブラシマークと呼ばれる濃淡ムラ
が生じたりする問題があった。近年注目されている水系
の現像性液に未露光部の樹脂を分散させて現像する水現
像型のフレキソ版においては、ブラシの力による現像速
度への影響が大きく、特にこれらの問題も大きいもので
あった。
【0003】そこで、これらの問題を解決するために、
ブラシの毛の植え込み密度を大きくする方法が採られて
きたりしたが、ブラシの毛の植え込み密度を大きくする
方法ではブラシ内で洗い出した樹脂がスカムとなり版面
に付着する問題がある上、植え込み密度を大きくするに
も限度があった。また一方、ブラシまたは版の一方を回
転させながら他方をも往復運動をさせる、版とブラシを
直角に往復運動させる、ブラシまたは版を回転運動させ
ながら往復運動もさせる、等といった方法も採られてき
たが、これらの方法は現像機の構造が複雑になり、現像
機が高価格になる、機械的な故障が多くなる、といった
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
方法における種々の問題点を解決するものであり、比較
的簡単な構造で版またはブラシに複雑な動きを与え、感
光性樹脂版をムラなく現像する方法および装置を開発す
ることを課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため、鋭意、研究、検討した結果、感光性樹脂
版またはブラシを円運動させながら、その円運動の中心
軸をさらに円運動させることにより、感光性樹脂版をム
ラなく現像できることを見いだし、遂に本発明を完成す
るに到った。すなわち本発明は、露光済みの感光性樹脂
版を現像液中に浸漬して、または現像液を吹きつけて未
露光部の樹脂材料をブラシによって除去する感光性樹脂
版の現像方法において、前記ブラシおよび/または上記
感光性樹脂版を円運動させながら、該円運動の中心軸を
さらに円運動させることを特徴とする感光性樹脂版の現
像方法、および前記感光性樹脂版および/またはブラシ
を円運動させるための機構と、該円運動の中心軸をさら
に円運動させるための機構とを備えたことを特徴とする
感光性樹脂版の現像装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、本発明に用いられる感光性
樹脂版について説明する。本発明において用いられる感
光性樹脂版としてはフロン系溶剤や塩素系溶剤や石油系
溶剤やアルコール系溶剤といった溶剤を洗い出し液とす
る溶剤現像型感光性樹脂版でもかまわないが、作業環境
面や地域環境面から水、界面活性剤水溶液、アルカリ水
溶液、酸水溶液などを洗い出し液とする水系現像型感光
性樹脂版が好ましい。これら水系現像型感光性樹脂組成
物としては、ポリアミド系感光性樹脂組成物、ポリビニ
ルアルコール系感光性樹脂組成物、ポリエステル系感光
性樹脂組成物、アクリル系感光性樹脂組成物、ポリウレ
タン系感光性樹脂組成物等が挙げられる。
【0007】また最近感光性フレキソ版においても、毒
性安全性の面から水系洗い出し液に現像可能なものが提
案されており、本発明の感光性樹脂版としてこれらは特
に好ましく用いられる。たとえば、共役ジエン系炭化水
素とα、β−エチレン性不飽和カルボン酸またはその塩
を必須成分とし、これにモノオレフィン系不飽和化合物
とを含む共重合体と光重合性不飽和単量体、光増感剤を
含有する感光性樹脂組成物や共役ジエン系炭化水素重合
体又は共役ジエン系炭化水素とモノオレフィン系不飽和
化合物との共重合体と親水性高分子化合物、非気体性エ
チレン性不飽和化合物および光重合開始剤を必須成分と
して含有する感光性エラストマー組成物やα,β−エチ
レン性不飽和基を含有する疎水性オリゴマー、エラスト
マー水膨潤性物質及び光集合開始剤を必須成分として含
有する感光性樹脂組成物、等がある。他には、刷版の機
械的強度、反発弾性等の性能の向上を目的として、硬質
の有機微粒子を含有する感光性樹脂組成物や水現像性の
付与、水性インク耐性の付与、及び印刷性の向上を目的
として、架橋性樹脂微粒子を含有する感光性樹脂組成物
や刷版のインキ受容性向上を目的として2相構造を有
し、ジアゾ化合物、重クロム酸塩を連続相に含み、分散
相が10μm以下の粒子を含有する感光性樹脂組成物等
があり、いずれも本発明の感光性樹脂組成物として特に
好ましく用いることができる。
【0008】以上のように本発明において用いられる感
光性樹脂版には種々の物が挙げられるが、疎水性成分に
親水性成分を付与する方法として、疎水性ポリマーをカ
ルボン酸やその塩類、リン酸エステルやその塩類、硫酸
エステルやその塩類、スルホン酸やその塩類で変性した
樹脂を主成分とするもの、疎水性ポリマーを主成分とし
た疎水性成分と親水性ポリマーを主成分とした親水性成
分の混合体を主成分とするもの、疎水性ポリマーと親水
性ポリマーを化学的に結合させたものを主成分とするも
の、疎水性ポリマーの原料となる疎水性モノマーと親水
性ポリマーの原料となる親水性モノマーをブロック共重
合体させたポリマーを主成分とするもの、等に挙げられ
るように、疎水性の成分に何らかの形で親水性成分を組
み合わせて、水系現像液に分散型の感光性フレキソ版と
したタイプのものが特に好ましい例として挙げられる。
【0009】前記感光性樹脂版において、好適に用いら
れる感光性樹脂組成物としては、疎水性成分(ポリマ
ー)が粒子状の分散相で親水性成分(ポリマー)がその
周りを取り囲み連続相となった構造、疎水性成分(ポリ
マー)がコアで親水性成分(ポリマー)がシェルとなっ
たコアシェル粒子をさらに別の疎水性成分(ポリマー)
が連続相となった構造、親水性成分(ポリマー)が粒子
状の分散相となり疎水性成分(ポリマー)が連続相とな
った構造、疎水性成分(ポリマー)と親水性成分(ポリ
マー)のいずれもが連続相でお互いに絡み合いモザイク
状となった構造、疎水性成分(ポリマー)と親水性成分
(ポリマー)が均一に相溶した構造、などが挙げられ
る。これらの場合において連続相は未硬化の状態で架橋
されていないことが必要であるが粒子状の疎水性成分は
未硬化の状態で架橋されていても架橋されていなくても
かまわない。
【0010】このような感光性樹脂組成物は紫外線によ
って硬化させる。硬化させる際に使用される紫外線は1
50〜500nmの波長、特に300〜400nmの波
長のものが有効であり、使用される光源としては低圧水
銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、紫外線蛍光灯、
ケミカルランプ、キセノンランプジルコニウムランプが
望ましい。
【0011】次に、本発明で用いられる感光性樹脂版の
現像方法について説明する。前記の感光性樹脂版は上記
の光源下で透明画像を有するネガフィルムをあてて紫外
線を照射し画像露光させた後、感光性樹脂版をセッター
と呼ばれる平面板に固定して、現像槽内で現像液中に浸
漬させながらかまたは洗い出し液を吹き付けながら、ブ
ラシによりこすり、露光されない非画像部を除去するこ
とによって、レリーフ画像が得られ、一方除去された未
硬化の感光性樹脂は溶解あるいは乳濁液あるいは懸濁状
溶液となって現像槽中に残る。このようにして得られた
硬化部が凸状となったレリーフは、乾燥させ、必要に応
じて後露光をしてさらに紫外線を照射して、印刷用刷版
として用いられる。
【0012】ここでの現像液はハロゲン系、炭化水素
系、アルコール系、エステル系、ケトン系等の有機溶剤
やその混合物でも用いることができるが、本発明には水
単独か水を主成分とする水系現像液が好適に用いられ
る。水系現像液とは界面活性剤水溶液、無機や有機のア
ルカリや酸や塩の水溶液、その他水に可溶な化合物の水
溶液などで、本発明において用いられる界面活性剤とし
ては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、
ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤など幅広く用い
ることができる。また、界面活性剤の水溶液にこれらの
アルカリや酸や塩、水に可溶な化合物、その他粘度調整
剤、分散安定剤、消泡剤、凝集剤、ゼオライト、など各
種の添加剤を必要に応じて添加することができる。ま
た、水系の洗い出し液ではあるが、必要に応じて有機溶
媒を混合することもできる。洗い出し液のpHは特に限
定されるものではないが、作業上の安全性の面から3〜
12の範囲であることが好ましい。
【0013】現像時の温度は10〜50℃が好ましい。
また本発明で用いられるブラシとしては繊維が平板上に
植え込まれたブラシや起毛状に織り込まれた織物を平板
上に張り付けたものが挙げられる。ブラシの場合、材質
はシュロ等の天然繊維、金属、ポリアミド、ポリエステ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリイミド、ポリア
クリロニトリル等、繊維状にできるものならいずれも好
適に用いられる。ブラシの繊維径としては10μから1
mm程度が好ましく、束状に植え込まれても、数本以内
に独立して植え込まれていても良い。植え込み間隔とし
ては1〜20mm程度が好ましく、束状で植え込まれて
いる場合、その束の直径は1〜10mm程度が好まし
い。またブラシの毛の長さは2〜50mm程度が好まし
い。
【0014】本発明の特徴はここでの感光性樹脂版を現
像する際、セッターに張り付けた感光性樹脂版および/
またはブラシを円運動(これを以下第一の円運動とい
う)させながら、その第一の円運動の中心軸をさらに円
運動(これを以下第二の円運動という)させることにあ
る。これにより、版またはブラシは単純な円運動ではな
く複雑な動きをするため、ブラシに部分的にかきとりが
強い部分や弱い部分があってもムラなく均一に現像する
ことができる。上記のような現像を可能にするためには
現像装置は版またはブラシを第一の円運動させるための
機構と、その円運動の中心軸をさらに第二の円運動させ
るための機構とが備えられている必要がある。このよう
な機構としては一つのモーターで版またはブラシを第一
の円運動させ、このモーターをさらに別のモーターで第
二の円運動させても良いが、装置の簡便化、低価格化、
小型化、等を考慮すると、単一のモーターを使用し、第
一の円運動させるための機構と第二の円運動させるため
の機構とが機械的に連結され連動することが望ましい。
【0015】第一の円運動させる運動周期としては特に
限定されるものではないが1分あたり1〜200回転程
度が好ましく、また、第二の円運動周期としても特に限
定されるわけではないが1分間に1〜200回転程度が
好ましい。また、両方の回転周期が同一であると効果が
ないため、異なっていることが必要である。さらには両
方の回転周期を合わせた数が小さすぎると、かきとりの
効果が少ないため、両方の回転周期を合わせた数が少な
くとも1分間に5回転以上であることが必要である。
【0016】また、現像槽内のブラシと版の位置関係
は、ブラシを下にして版を上にする構造、版を下にして
上にブラシが位置する構造、版とブラシが平行に縦や斜
めに位置する構造など任意の方法をとることができ、い
ずれの構造においても版を動かしてもブラシを動かして
もかまわない。しかしながら、現像機の構造をなるだけ
簡単にするためには、ブラシを下にして上に位置する版
を動かす方法が本発明において最も好ましい形態といえ
る。なお、現像装置にはこれらの機構以外に版またはブ
ラシが回転することなく、水平移動しながら円運動を行
えるような機構、版またはブラシが波打ったり、反るこ
となく洗い出しが行えるような機構、現像液を一定温度
に保つための温度調節器、現像液を撹拌する機構等必要
に応じて任意の機構を備えることができる。
【0017】以下、本発明をより詳しく説明するため
に、本発明の感光性樹脂版の現像方法に用いられる装置
例を図面を用いて説明する。もちろん本発明はこれら図
示された形態に限定されるものではない。図1は、本発
明感光性樹脂版の現像装置の一実施態様例の斜視図であ
り、現像のための現像槽1と駆動装置が内蔵された蓋部
2からなる。なお現像槽1の下部には必要に応じて、感
光性樹脂版の露光機能、感光性樹脂版の乾燥機能等の設
備を組み込むことができる。
【0018】図2は、図1に示した装置の蓋部2を開け
た状態の斜視図である。現像槽1にはブラシ5が固定さ
れ、ブラシが完全に水没する程度の現像液6が入れられ
ている。また蓋部2には、第一および第二の円運動の機
構、およびブラシが回転することなく水平移動しながら
円運動を行えるような機構4を介して感光性樹脂版を取
り付けるための平板(セッター3)が取り付けられ、セ
ッターは平行移動しながら第一の円運動し、この円運動
の中心軸がさらに第二の円運動することが可能である。
【0019】図3から図9までは、本発明における感光
性樹脂版またはブラシを第一の円運動させるための機構
と、この円運動の中心軸をさらに第二の円運動させるた
めの機構と、これらの機構が機械的に連結され連動する
形態を例として示した平面図と断面図である。以下にそ
れぞれの詳細を述べる。これらの図は、版を張り付けた
セッターを上部に、ブラシを下部に配置し、ブラシは固
定したままで、セッターを動かすタイプを例示した。な
お各図中の平面図はセッターを取り外した状態でセッタ
ー側から見た図である。また各図中の黒点は第一の円運
動の中心、十字点は第二の円運動の中心を示す。
【0020】図3において、蓋部の下部パネル板2の内
側にモーター7が取り付けられ、モーター軸8にクラン
ク14が、さらにクランク14の先端に自由に回転可能
なセッター駆動ギア12が取り付けられている。セッタ
ー駆動ギア12は内側に歯のある固定ギア15にかみ合
わされている。版を固定するセッター3はセッター駆動
ギア12の端部に位置するセッター接続ピン10と接続
マウント9とでつながれており、セッター接続ピン10
と接続マウント9は自由に回転ができる。モーター7の
回転によりセッター駆動ギア12がモーター軸8を中心
に公転し、さらにセッター駆動ギア12は固定ギア15
とかみ合わされているため自転する。これによりセッタ
ーを円運動をさせながらその円運動中心軸をさらに円運
動させることが可能である。
【0021】図4において、蓋部の下部パネル板2の内
側にモーター7が取り付けられ、モーター軸8にクラン
ク14が、さらにクランク14の先端に自由に回転可能
なセッター駆動ギア13が取り付けられている。セッタ
ー駆動ギア13は内側に歯のある固定ギア15にかみ合
わされ、さらにセッター駆動ギア13には円盤状のセッ
ター駆動プレート16が固定されたいる。版を固定する
セッター3はセッター駆動プレート16の端部に位置す
るセッター接続ピン10と接続マウント9とでつながれ
ており、セッター接続ピン10と接続マウント9は自由
に回転ができる。モーター7の回転によりセッター駆動
ギア13およびセッター駆動プレートがモーター軸8を
中心に公転し、さらにセッター駆動ギア13およびセッ
ター駆動プレート16は固定ギア15とかみ合わされて
いるため自転する。これによりセッターを円運動をさせ
ながらその円運動中心軸をさらに円運動させることが可
能である。
【0022】図5において、蓋部の下部パネル板2の内
側にモーター7が取り付けられ、モーター軸8にモータ
ーギア17が取り付けられている。セッター駆動ギア1
8は内側に歯のある固定ギア15とモーターギア17両
方にかみ合わされている。版を固定するセッター3はセ
ッター駆動ギア18の端部に位置するセッター接続ピン
10と接続マウント9とでつながれており、セッター接
続ピン10と接続マウント9は自由に回転ができる。モ
ーター7の回転によりセッター駆動ギア18は自転しな
がら、モーター軸8を中心に公転する。これによりセッ
ターは円運動をさせながらその円運動中心軸をさらに円
運動させることが可能である。
【0023】図6において、蓋部の下部パネル板外側に
外側に歯のある固定ギア21が固定ギア軸22を介して
取り付けられている。この固定ギア軸22には自由に回
転するクランクギア19が取り付けられ、クランクギア
19にはクランク20が固定されている。一方、蓋部の
下部パネル板2の内側に取り付けられたモーター7のモ
ーター軸8にはモーターギア17が取り付けられ、モー
ターギア17はクランクギア19とかみ合わされてい
る。クランク20の他端には自由に回転するセッター駆
動ギア12が取り付けられ、セッター駆動ギア12は固
定ギア21とかみ合わされている。版を固定するセッタ
ー3はセッター駆動ギア12の端部に位置するセッター
接続ピン10と接続マウント9とでつながれており、セ
ッター接続ピン10と接続マウント9は自由に回転がで
きる。モーター7の回転により、クランク20が回転
し、セッター駆動ギア12も固定ギア軸22を中心に公
転し、さらに固定ギア21にかみ合わされているため自
転する。これによりセッターは円運動をさせながらその
円運動中心軸をさらに円運動させることが可能である。
【0024】図7において、蓋部の下部パネル板2の内
側にモーター7が取り付けられ、モーター軸8にクラン
ク14が、さらにクランク14の先端に自由に回転可能
な、お盆型をし、内側に歯を持つセッター駆動ギア24
が取り付けられている。セッター駆動ギア24は外側に
歯のある固定ギア23にかみ合わされている。版を固定
するセッター3はセッター駆動ギア24の端部に位置す
るセッター接続ピン10と接続マウント9とでつながれ
ており、セッター接続ピン10と接続マウント9は自由
に回転ができる。モーター7の回転によりセッター駆動
ギア24がモーター軸14を中心に公転し、さらにセッ
ター駆動ギア24は固定ギア23とかみ合わされている
ため自転する。これによりセッターは円運動をさせなが
らその円運動中心軸をさらに円運動させることが可能で
ある。
【0025】図8において、蓋部の下部パネル板2の外
側に外側に歯のある固定ギア21が固定ギア軸22を介
して取り付けられている。この固定ギア軸22には自由
に回転するクランクギア19が取り付けられ、クランク
ギア19にはクランク20が固定されている。一方、蓋
部の下部パネル板2の内側に取り付けられたモーター7
のモーター軸8にはモーターギア17が取り付けられ、
モーターギア17はクランクギア19とかみ合わされて
いる。クランク20の他端には自由に回転するセッター
駆動ギア13が取り付けられ、セッター駆動ギア13は
セッター駆動プレート16が固定されている。セッター
駆動ギア13は、固定ギア21とタイミングベルト25
を介してかみ合わされている。版を固定するセッター3
はセッター駆動プレート16の端部に位置するセッター
接続ピン10と接続マウント9でつながれており、セッ
ター接続ピン10と接続マウント9は自由に回転ができ
る。モーター7の回転により、クランク20が回転し、
セッター駆動ギア13およびセッター駆動プレート16
も固定ギア軸22を中心に公転し、さらに自転する。こ
れによりセッターは円運動をさせながらその円運動中心
軸をさらに円運動させることが可能である。
【0026】図9において、蓋部の下部パネル板2の外
側にクランク軸26を介して取り付けられた、自由に回
転するクランク27の端部にモーター7が固定され、モ
ーター軸8にはセッター駆動ギア13とセッター駆動プ
レート16が取り付けられている。セッター駆動ギア1
3は内側に歯を持った固定ギア15にかみ合わされてお
り、セッター駆動プレート端部にはセッター接続ピンが
取り付けられ、版を固定するセッターは接続マウント9
でセッター接続ピン10とつながれており、セッター接
続ピン10と接続マウント9は自由に回転ができる。モ
ーター7の回転によりセッター駆動ギア13およびセッ
ター駆動プレート16が自転回転し、また固定ギア15
の働きによりモーター7が取り付けられたクランク27
が回転するため、セッター駆動ギアおよびセッター駆動
プレートはクランク軸26を中心に公転する。これによ
りセッターを円運動をさせながらその円運動中心軸をさ
らに円運動させることができる。なお、この場合モータ
ーの電気的な接続は回転部でのブラシ接点で行い、配線
がモーターの円運動を妨げない構造になっている。
【0027】図10および図11は版またはブラシが回
転することなく水平移動しながら円運動を行えるような
機構を有する本発明現像装置の平面図および断面図であ
る。図10に示す装置はガイドレール型で、蓋部の下部
パネル版2の外側に固定された左右運動ガイドレール3
0にスライド治具32を介して前後運動ガイドレール3
1が取り付けられ、さらに前後運動ガイドレール31に
はセッタースライド治具33が取り付けられ、セッター
スライドレールにセッター板3が固定されている。各ス
ライド治具は各ガイドレール上を自由に動くため、セッ
ター板3は平行を保ったまま自由に運動できる。
【0028】図11に示す装置ははパンタグラフ型であ
る。蓋部の下部パネル版2の外側に上アーム34の一方
の端部が取り付けられ、2枚1組となっている。上アー
ム34の他方の端部は常に平行になるように中間板が取
り付けられ、さらに中間板34の取付の同軸に下アーム
35の一方の端部が取り付けられ、他方の端部にはこの
下アームも常に平行になるようセッター板3に取り付け
られている。各アーム端部の取付部分は自由に回転でき
るようになっており、また、一組の上アームの取付穴の
間隔および一組の下アームの取付穴の間隔は等しくなっ
ており、蓋部下部パネル板の一組のアーム取付穴の間隔
と中間板の取付穴の間隔とセッター板の一組のアーム取
付穴の間隔とはお互い等しくなっているため、セッター
板は成功を平行を保ったまま自由に運動できる。なお、
セッター板には支持柱36が取り付けられており、蓋部
の下部パネル板上を自由に滑りながら移動し、セッター
板の水平保ち、波打ちを防いでいる。図ではこのパンタ
グラフ型の機構を2組取り付けた装置を示したが、1組
だけでもその機能を発揮する。なお図10および図11
の第一および第二の円運動させるための機構として図3
に例として挙げたものを記載したが、この組合せに限定
されるものではないことは言うまでもない。
【0029】図12は、感光性樹脂版を現像する方法の
ための装置に実際に、図3で示した本発明の第一および
第二の円運動させるための機構と、図10で示した感光
性樹脂版またはブラシが回転することなく水平移動しな
がら円運動を行えるような機構を取り付けた感光性樹脂
版の現像装置の一実施態様例を、一部切断した状態の斜
視図である。
【0030】図13から図15には本発明の現像方法の
感光性樹脂版またはブラシ上のある一点の動きの例を示
した軌跡である。図13は図3および図5で示した機構
の場合を、図14は図6および図7で示した機構の場合
を、図15は図4および図8および図9で示した機構の
場合を例として示した。また図16は、従来からの円運
動のみの機構を有する装置のブラシの一点の軌跡であ
り、決まった円周上を移動していることが判る。この図
16で示す軌跡と比較して、本発明の図13から図15
で示す軌跡は、ある範囲の中を偏りなく移動しているこ
とが判る。
【0031】
【実施例】次に、実際に本発明の第一および第二の円運
動させるための機構を備えた感光性樹脂版を現像するた
めの装置を用いて感光性樹脂を現像し、レリーフの状態
およびそのレリーフを用いた印刷物の状態を観測したこ
とを実施例として示す。
【0032】実施例1〜10 感光性フレキソ版(版厚み1.7mm、東洋紡績株式会
社製コスモライトCLH)をA2の大きさに切り、各線
幅の細線やベタ部、網点などを有する適当なネガフィル
ムを密着させ、照度50W/m2 の水銀灯で、10分間
照射を行いパターンを焼き付けた。ネガフィルムを除い
た後、本発明の表1に示す機構を備えた各々の現像機を
用いて、現像液中(50リットル)で40℃で15分
間、ナイロンブラシこすりによる現像を行った後、60
℃で30分間乾燥させ、さらに同じ水銀灯で10分間後
硬化を行いそれぞれレリーフを作成した。現像液はブチ
ルナフタレンスルホン酸ソーダの4%溶液を用いた。現
像機はブラシが毛先を上に向けタンク中に水没して固定
されており、版をセッターに張り付けて、上から版をブ
ラシに押しつけ、セッターを本発明の現像方法に従って
動かすことで洗い出すタイプである。次に、得られたレ
リーフ版を用いて印刷テストを行った。印刷はフレキソ
印刷機の版胴に両面テープで作成したレリーフを直接張
り付け、印刷速度50m/分で行い、インキは市販のフ
レキソ印刷用水性インキ(黒)を用いた。その評価結果
を表1に示す。
【0033】比較例1 実施例1において、本発明現像装置を用いる代わりに従
来方式の円運動のみの機構を有する現像装置を用いた以
外は全て実施例1と同様にして現像し、得られたレリー
フを実施例1と同様に印刷テストに用いた。その結果を
表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上、かかる構成よりなる本発明の現像
方法および装置を採用することにより、レリーフのフロ
アの凹凸が少なく、かつ印刷物の網点部分の濃淡ムラも
なく、高品位の印刷が可能な印刷用レリーフを作成でき
る。また、本発明の機構はギア等の組合せで単純な形態
であるため、故障も少なく、軽量で安価に作成できるの
で産業界に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明現像装置の一実施態様例の斜視図。
【図2】図1で示す本発明現像装置の蓋を開けた状態の
斜視図。
【図3】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断面
図。
【図4】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断面
図。
【図5】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断面
図。
【図6】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断面
図。
【図7】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断面
図。
【図8】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断面
図。
【図9】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断面
図。
【図10】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断
面図。
【図11】本発明現像装置の駆動を示す平面図および断
面図。
【図12】図3で示した本発明の機構と図10で示した
機構を取り付けた本発明現像装置の切断部端面図。
【図13】図3および図5で示した機構を有する本発明
現像装置の軌道説明図。
【図14】図6および図7で示した機構を有する本発明
現像装置の軌道説明図。
【図15】図4および図8および図9で示した機構を有
する本発明現像装置の軌道説明図。
【図16】従来からの円運動のみの機構を有する現像装
置の軌道説明図。
【符号の説明】
1 現像槽 2 現像槽蓋 3 セッター板 4 本発明の機構 5 ブラシ 6 現像液 7 モーター 8 モーター軸 9 接続マウント 10 セッター接続ピン 11 クランクピン 12、13、18、24 セッター駆動ギア 14、20、27 クランク 15、21、23 固定ギア 16 セッター駆動プレート 17 モーターギア 19 クランクギア 22 固定ギア軸 25 タイミングベルト 26 クランク軸 30、31 ガイドレール 32、スライド治具 33、セッタースライド治具 34 上アーム 35 下アーム 36 中間板 37 支持柱

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光済みの感光性樹脂版を現像液中に浸漬
    して、または現像液を吹きつけて未露光部の樹脂材料を
    ブラシによって除去する感光性樹脂版の現像方法におい
    て、前記ブラシおよび/または上記感光性樹脂版を円運
    動させながら、該円運動の中心軸をさらに円運動させる
    ことを特徴とする感光性樹脂版の現像方法。
  2. 【請求項2】露光済みの感光性樹脂版を現像液中に浸漬
    して、または現像液を吹きつけて未露光部の樹脂材料を
    ブラシによって除去する感光性樹脂版の現像装置におい
    て、感光性樹脂版および/またはブラシを円運動させる
    ための機構と、該円運動の中心軸をさらに円運動させる
    ための機構とを備えたことを特徴とする感光性樹脂版の
    現像装置。
  3. 【請求項3】感光性樹脂版またはブラシを円運動させる
    ための機構と、該円運動の中心軸をさらに円運動させる
    ための機構が機械的に連結され連動することを特徴とす
    る感光性樹脂版の現像装置。
JP30080597A 1997-10-31 1997-10-31 感光性樹脂版の現像方法および現像装置 Pending JPH11133625A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110433299A (zh) * 2018-05-04 2019-11-12 宁波方太厨具有限公司 一种消毒装置及应用有该消毒装置的消毒柜
WO2020158380A1 (ja) 2019-01-30 2020-08-06 富士フイルム株式会社 洗出し装置および洗出し方法
CN114779583A (zh) * 2022-03-09 2022-07-22 扬州思普尔科技有限公司 一种高效定位半导体晶圆加工用显影装置

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