JPH11132709A - 回転角度センサ - Google Patents

回転角度センサ

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JPH11132709A
JPH11132709A JP30206697A JP30206697A JPH11132709A JP H11132709 A JPH11132709 A JP H11132709A JP 30206697 A JP30206697 A JP 30206697A JP 30206697 A JP30206697 A JP 30206697A JP H11132709 A JPH11132709 A JP H11132709A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸の軸線方向における磁気検出体の位置
ずれに起因したセンサ特性の変化を抑制する。 【解決手段】 スロットルセンサ30はケース31、磁
気検出部32及び磁路構成体35を備える。磁路構成体
35はバルブシャフト21に固定された円筒部37、同
円筒部37に固定された一対の対向板36a,36b、
各対向板36a,36bに固定された磁石37a,37
b及びヨーク38a,38bとによって構成される。磁
気検出部32は基板33及びホール素子34を有し、同
ホール素子34は各ヨーク38a,38b間に配置され
る。ホール素子34が配置される位置での磁束密度がス
ロットル開度に関わらずバルブシャフト21の軸線方向
において常に極小となるように、バルブシャフト21の
軸線方向における一方のヨーク38aの厚さを調節す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は回転軸の回転角度
を検出するための回転角度センサに係り、詳しくは、例
えば内燃機関におけるスロットルバルブの開度を検出す
るスロットルセンサとして好適な回転角度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットルセンサ等に用いられる
回転角度センサとしては、例えば特開平7−26041
2号公報に記載された「回転位置センサ」が知られてい
る。図9及び図10に示すように、この種の回転角度セ
ンサ100は磁気検出体101と回転軸102に設けら
れた磁路構成体103とを備えている。磁路構成体10
3を構成する一対の対向板104a,104bは回転軸
102の端部に所定間隔を隔てて固定されている。この
各対向板104a,104bの周縁には円弧状の磁石1
05a,105bがそれぞれ対向するようにして固定さ
れている。また、各磁石105a,105bの間には図
示しない基板上に設けられた磁気検出体101が各磁石
105a,105bの各対向面106a,106bと所
定間隔を隔てて配設されている。
【0003】このような回転角度センサ100では、磁
路構成体103が回転軸102と一体に回転することに
より、磁気検出体101の位置における各対向面106
a,106b間の間隙(以下、「検出ギャップ」とい
う)108の大きさが変化し、この検出ギャップ108
における磁束密度の大きさが変化する。そして、この磁
束密度の大きさが回転軸102の回転角度に対応する量
として磁気検出体101により検出される。また、回転
軸102の回転角度に応じて検出ギャップ108の大き
さを適宜設定することにより所望のセンサ特性を得るこ
とができ、例えば、図11に実線で示すように、回転角
度に応じて線形的に変化するセンサ出力を得ることも可
能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記回転角
度センサ100において検出ギャップ108における磁
束密度の大きさは基本的に同検出ギャップ108の大き
さに応じて決定される。即ち、図10に示すように、磁
路構成体103において検出ギャップ108が相対的に
狭くなった部分(同図の左側部分)では磁束密度が大き
くなり、逆に検出ギャップ108が相対的に広くなった
部分(同図の右側部分)では磁束密度が小さくなる。
【0005】しかしながら、この磁束密度の大きさは検
出ギャップ108の大きさばかりではなく、回転軸10
2の軸線方向(同図の上下方向)における位置によって
も若干ではあるが異なった値となる。従って、同図に破
線で示すように磁気検出体101が所定位置からこの軸
線方向に沿ってずれてしまった場合には、回転角度とセ
ンサ出力との関係が例えば図10に一点鎖線で示すよう
に変化することとなり、所望のセンサ特性が得られなく
なってしまう。このように、従来の回転角度センサにあ
っては、回転軸の軸線方向における磁気検出体の位置ず
れに起因してセンサ特性が変化するおそれがあった。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は回転軸の軸線方向における磁気
検出体の位置ずれに起因したセンサ特性の変化を抑制す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、磁束を発生する磁石と回転軸の軸線回りに
延び同軸線方向に所定間隔を隔てて位置する対向面を有
した一対のヨークとを含み対向面のうち一方を回転軸の
軸線回りに螺旋状に延びる傾斜面とした磁磁路構成体
と、各対向面間における所定位置に配置され同対向面間
における磁束密度の大きさを検出する磁気検出体とを備
え、ヨークを回転軸の回転に応動させて磁気検出体の位
置における各対向面間の間隔を変化させることにより同
位置における磁束密度を変化させ、この磁束密度の大き
さから回転軸の回転角度を検出するようにした回転角度
センサであって、回転軸の軸線方向に延び磁気検出体を
通過して各対向面を結ぶ直線上での磁束密度が回転軸の
回転角度に関わらず前記所定位置において常に極小とな
るように前記軸線方向における各ヨークの厚さを設定し
たことをその要旨としている。
【0008】本発明者は上記構成による作用を確認すべ
く以下のような実験を行った。即ち、図8に示すよう
に、対向する部分にヨークYが固定された一対の磁石M
を所定間隔を隔てて配置する。このような一対の磁石M
を3組用意し、実験水準aでは下側の磁石Mに固定され
たヨークYの厚さT(同図においてZ方向の長さ)を相
対的に厚く設定し、逆に水準cでは下側の磁石Mに固定
されたヨークYの厚さTを相対的に厚く設定する。ま
た、実験水準bでは各ヨークYの厚さTを等しく設定す
る。尚、いずれの実験水準a〜cにおいても各ヨークY
間の距離は等しく設定する。そして、各ヨークY間の中
間位置を基準位置(Z=0)としたときのZ方向におけ
る磁束密度の変化を上記各水準a〜cに関してそれぞれ
求めた。
【0009】図7はこの実験結果を示している。この実
験結果から各ヨークY間における磁束密度の大きさに関
して以下のような特徴的な事項が明らかとなった。即
ち、 ・磁束密度が極小となる位置がZ方向において存在して
おり、この極小位置の近傍では磁束密度の変化率が極め
て小さくなる、 ・磁束密度の極小位置は各ヨークYの厚さTに応じて変
化するものであり、また、この極小位置は各ヨークYの
厚さTを変更した場合に厚さTが相対的に大きいヨーク
Yに近接するように移動する。
【0010】従って、この実験結果によれば、各ヨーク
Yの厚さTを適宜調節することによって磁束密度の極小
位置をZ方向の所望の位置に設定可能であることがわか
る。本発明ではこのような知見に基づいて、磁気検出体
が配置される所定位置での磁束密度が常に極小となるよ
うに各ヨークの厚さを設定しているため、この所定位置
では回転軸の軸線方向における磁束密度の変化率が最小
となる。従って、仮に磁気検出体の位置がこの所定位置
から回転軸の軸線方向にずれた場合でも同磁気検出体の
位置における磁束密度が大きく変化してしまうことがな
い。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下、本発明を車輌用エンジンのス
ロットルセンサに適用した第1の実施形態について図1
〜4を参照して説明する。
【0012】図1はエンジン吸気系の一部を構成するス
ロットルボディ10の断面を示し、図2及び図3はスロ
ットルボディ10に設けられたスロットルセンサ30の
主要部を示している。
【0013】スロットルボディ10にはエンジン(図示
略)に吸気を供給するための吸気通路11の一部が形成
されており、この吸気通路11内には吸気量を調節する
スロットルバルブ20が設けられている。このスロット
ルバルブ20のバルブシャフト21は一対のベアリング
(図示略)によりその両端部がスロットルボディ10に
対して回転可能に支持されている。
【0014】バルブシャフト21の一端部には被駆動ギ
ヤ12が固定されており、この被駆動ギヤ12はスロッ
トルボディ10に取り付けられたスロットルモータ13
の駆動ギヤ13aに対し減速ギヤ14を介して駆動連結
されている。そして、スロットルモータ13によってバ
ルブシャフト21が回転駆動されることにより、スロッ
トルバルブ20の開度(スロットル開度)が変更され
る。
【0015】スロットルセンサ30はバルブシャフト2
1の回転角度、即ちスロットル開度を検出する機能を有
している。このスロットルセンサ30はスロットルボデ
ィ10の側壁に取り付けられた樹脂製のケース31、同
ケース31に取り付けられた磁気検出部32、及び磁路
構成体35を備えている。
【0016】磁気検出部32はケース31に固定された
基板33と同基板33上に配設されたホール素子34と
を備えている。基板33にはホール素子34を駆動する
ための駆動回路、温度補償回路、及び信号変換回路(い
ずれも図示略)が配設されている。
【0017】一方、図2に示すように、磁路構成体35
は磁石37a,37b及びヨーク38a,38bがそれ
ぞれ固定された一対の対向板36a,36bとこれら各
対向板36a,36bを連結する円筒部37とによって
構成されている。円筒部37はバルブシャフト21の一
端部に外嵌されて固定されている。
【0018】対向板36a,36bはこの円筒部37の
両端部に一体形成されており、バルブシャフト21の径
方向に延びる扇形状を呈している。この対向板36a,
36bの周縁において対向する各面(図2の上下面)に
はそれぞれ円弧状の磁石37a,37bが固定されてい
る。
【0019】各磁石37a,37bには円弧状の第1の
ヨーク38a及び第2のヨーク38bが対向するように
して固定されている。この各ヨーク38a,38bの間
には基板33上に配設されたホール素子34が各ヨーク
38a,38bの各対向面39a,39bと所定間隔を
隔てて位置している。これら各対向板36a,36b及
び各ヨーク38a,38bはいずれも鉄、鋼等の高透磁
率材料によって形成されている。
【0020】また、バルブシャフト21の一端側(図2
及び図3の上側)に位置する第1のヨーク38aは、そ
の対向面39aがバルブシャフト21の軸線回りに螺旋
状に延びる傾斜面となっている。これに対して、第2の
ヨーク38bは、その対向面39bがバルブシャフト2
1の軸線方向に対して垂直な垂直面となっている。そし
て、これら各対向面39a,39b間の間隙が検出ギャ
ップ40となっている。また、本実施形態におけるスロ
ットルセンサ30では、各磁石37a,37bにおいて
発生する磁束により閉磁路が構成されており、同磁束の
大部分は磁路構成体35の内部を通過するようになって
いる。
【0021】このスロットルセンサ30からは以下のよ
うにしてスロットル開度に応じた検出信号が出力され
る。スロットルモータ13によってバルブシャフト21
が駆動されると、磁路構成体35が回転してホール素子
34の位置における検出ギャップ40の大きさが変化す
る。そして、この変化に伴い検出ギャップ40における
磁束密度が変化する。ホール素子34は駆動回路によっ
て電気的に駆動されることにより、この検出ギャップ4
0における磁束密度の大きさに応じたホール電圧を発生
する。そして、温度補償回路及び信号変換回路によって
このホール電圧に基づく、換言すればスロットル開度に
応じた検出信号が生成される。
【0022】ところで、バルブシャフト21と磁路構成
体35との組付誤差、ホール素子34と基板33との組
付誤差、或いは同基板33とケース31との組付誤差等
に起因して、ホール素子34と磁路構成体35との相対
的な位置関係が変化し、バルブシャフト21の軸線方向
におけるホール素子34の位置が所定位置からずれるこ
とが考えられる。そして、このようなホール素子34の
位置ずれが発生すると前述したようにスロットルセンサ
30のセンサ特性が所望の特性からずれてしまうことに
なる。
【0023】そこで、本実施形態では、バルブシャフト
21の軸線方向における各ヨーク38a,38bの厚さ
を以下のように設定することによって上記のようなセン
サ特性の変化を可及的に低減するようにしている。
【0024】まず、図3に示すように、第2のヨーク3
8bの厚さTbをバルブシャフト21の周方向において
一定に設定する。次にスロットル開度を所定開度に保持
したまま、バルブシャフト21の軸線方向における各位
置、即ち図3に示すZ方向における各位置での磁束密度
の大きさを、ホール素子34の位置を基準位置(Z=
0)として測定する。このように測定されたZ方向の位
置と磁束密度との関係は例えば図4に示すようになる。
【0025】ここで、図4に一点鎖線で示すように、Z
方向に関して磁束密度が極小となる位置Z1が基準位置
よりもプラス側、即ち、ホール素子34の位置よりも第
1のヨーク38a側にある場合には、第1のヨーク38
aにおいてホール素子34に対向している部分の厚さT
aを減少させる。尚、検出ギャップ40の長さLは基本
的にスロットル開度とセンサ出力との関係において設定
されるものであるため、上記のように第1のヨーク38
aの厚さTaを変更する際には、この検出ギャップ40
の長さLは変更させることなく所定の長さに保持するよ
うにする。
【0026】このように第1のヨーク38aの厚さTa
を減少させることにより、磁束密度の極小位置Z1はZ
方向のマイナス側(第2のヨーク38b側)に移動す
る。そして、磁束密度の極小位置Z1が同図に実線で示
すように基準位置に達するまで厚さTaを減少させた
後、その時点での厚さTaを第1のヨーク38aの厚さ
として決定する。
【0027】これに対して、図4に二点鎖線で示すよう
に、Z方向に関して磁束密度の極小位置Z2が基準位置
よりもマイナス側、即ち、ホール素子34の位置よりも
第2のヨーク38b側にある場合には、第1のヨーク3
8aにおいてホール素子34に対向している部分の厚さ
Taを増加させる。尚、上記の場合と同様、検出ギャッ
プ40の長さLは変更しない。
【0028】このように第1のヨーク38aの厚さTa
を増加させることにより、磁束密度の極小位置Z2はプ
ラス側(第1のヨーク38a側)に移動する。そして、
極小位置Z2が同図に実線で示すように基準位置に達す
るまで厚さTaを増加させた後、その時点での厚さTa
を第1のヨーク38aの厚さとして決定する。
【0029】以上のような作業を、スロットル開度を最
小開度から最大開度にまで順次変更して繰り返し行う。
その結果、ホール素子34の位置における磁束密度はス
ロットル開度、即ちバルブシャフト21の回転角度に関
係なく常に極小値をとるようになる。
【0030】本実施形態では、以上のように各ヨーク3
8a,38bの厚さTa,Tbを設定することによっ
て、バルブシャフト21の軸線方向におけるホール素子
34の位置ずれに起因したセンサ特性の変化を極めて小
さいものにすることができる。
【0031】即ち、図4に示すように、磁束密度が極小
となる位置では磁束密度の変化率が最小となり、その近
傍でも同磁束密度の変化が極めて緩やかになる。従っ
て、磁束密度が極小となる位置にホール素子34を配置
することによって、仮にバルブシャフト21の軸線方向
において同ホール素子34の位置がずれた場合であって
も、同ホール素子34の位置における磁束密度が大きく
変化してしまうことがなくなる。その結果、本実施形態
によれば上記のようなホール素子34の位置ずれに起因
したセンサ特性の変化を小さく抑えることができる。
【0032】特に、構造的な制約により、ケース31に
対する基板33の取付位置や、同基板33に対するホー
ル素子34の取付位置が制限されてしまい、ホール素子
34を磁束密度の変化率が極めて大きい位置に配置せざ
るを得ない場合もある。このような場合には、ホール素
子34の位置ずれに起因してセンサ特性が大きく変化し
てしまうことになる。
【0033】この点、本実施形態によれば、上記のよう
にホール素子34を配置可能な位置範囲が制約されるよ
うな場合であっても、各ヨーク38a,38bの厚さT
a,Tbを調節することにより、同ホール素子34の位
置における磁束密度変化を最小に設定することができ、
上記のようなセンサ特性の変化を回避することができ
る。
【0034】また、本実施形態では各磁石37a,37
bにそれぞれヨーク38a,38bを固定し、これら各
ヨーク38a,38b間にホール素子34を配置するよ
うにしているため、バルブシャフト21の軸線方向にお
けるホール素子34の位置ずれに起因したセンサ特性の
変化を更に抑制することができる。
【0035】例えば、本実施形態とは異なり、各ヨーク
38a,38bを省略した構成においては、磁束線が各
磁石37a,37b間の中間位置において大きく膨らん
だ状態になるため、各磁石37a,37b間の磁束密度
は図4に破線で示すように、バルブシャフト21の軸線
方向において大きく変化するようになる。その結果、バ
ルブシャフト21の軸線方向におけるホール素子34の
位置ずれに起因してセンサ特性が大きく変化するように
なる。
【0036】この点、本実施形態では各磁石37a,3
7bからの磁束が透磁率の極めて高い各ヨーク38a,
38bに集中する結果、検出ギャップ40における磁束
が略平行な状態になる。従って、バルブシャフト21の
軸線方向における磁束密度の変化が小さくなり、上記の
ようなホール素子34の位置ずれに起因したセンサ特性
の変化をより小さく抑えることができる。
【0037】更に、本実施形態では第2のヨーク38b
の厚さTbをバルブシャフト21の周方向において一定
に設定するようにしている。このため、第1のヨーク3
8aの厚さTaを調節するだけでホール素子34の位置
における磁束密度を極小となるようにすることができ
る。その結果、本実施形態によれば、各ヨーク38a,
38bの厚さTa,Tbの設定をより簡便に行うことが
できる。
【0038】[第2の実施形態]次に本発明に係る第2
の実施形態について第1の実施形態との相違点を中心に
説明する。尚、上記第1の実施形態と同様の構成につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0039】図5及び図6はスロットルセンサ30の磁
路構成体35を示している。これら各図に示すように、
磁路構成体35は鉄、鋼等の高透磁率材料によって形成
された一対の対向部50a,50bと、これら各対向部
50a,50bを連結する磁石51とによって構成され
ている。
【0040】各対向部50a,50bは断面L字形状を
なす固定板51a,51bと、同固定板51a,51b
と一体に形成された第1のヨーク52a及び第2のヨー
ク52bとによって構成されている。これら各ヨーク5
2a,52bはいずれも円弧状をなしており、前記基板
33及びホール素子34を挟んで対向している。また、
各ヨーク52a,52bの対向面53a,53bのう
ち、第1のヨーク52aの対向面53aはバルブシャフ
ト21の軸線回りに螺旋状に延びる傾斜面となってい
る。これに対して、第2のヨーク52bの対向面53b
はバルブシャフト21の軸線方向に対して垂直な垂直面
となっている。そして、これら各対向面53a,53b
間の間隙が検出ギャップ40となっている。
【0041】磁石51は円柱状をなしており、バルブシ
ャフト21と同軸上に配置されるとともに、同バルブシ
ャフト21の一端部に一体回転可能に固定されている。
また磁石51の両端面(図6の上下面)には各固定板5
1a,51bがそれぞれ固定されている。
【0042】また、バルブシャフト21の軸線方向にお
ける各ヨーク52a,52bの厚さは第1の実施形態と
同様に設定されている。従って、スロットル開度の大き
さに関わらず、ホール素子34の位置における磁束密度
はバルブシャフト21の軸線方向において常に極小とな
るように設定されている。
【0043】このように構成された第2の実施形態によ
れば、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏するこ
とができるのに加え、各対向板36a,36bに各磁石
37a,37bをそれぞれ取り付けるようにした第1の
実施形態における構成とは異なり、共通の磁石51によ
って磁路を構成するようにしたため、磁路構成体35に
関する構成の簡素化を図ることができる。
【0044】上記各実施形態は以下のように構成を変更
することもできる。このように構成を変更しても上記各
実施形態と同等の作用効果を奏することができる。 ・上記各実施形態では第2のヨーク38b,52bの厚
さを一定にして第1のヨーク38a,52aの厚さのみ
を変更するようにしたが、これら各ヨーク38a,38
b,52a,52bの双方の厚さ、或いは第2のヨーク
38b,52bの厚さのみを変更するようにしてもよ
い。
【0045】・上記各実施形態では円弧状をなす一対の
磁石37a,37bや円柱状をなす一つの磁石51によ
って磁束を発生するようにしていたが、これら磁石の形
状や数量はホール素子34を通過する磁束の磁路を構成
できるものであればこれら各実施形態に示すものに限定
されるものではない。
【0046】・上記実施形態では磁路構成体35をバル
ブシャフト21に対して一体回転に固定するようにし
た。これに対して、同磁路構成体35を2つの部材に分
割し、その一方をバルブシャフト21に、他方をケース
31或いは基板33に固定するようにしてもよい。この
ように構成すれば、バルブシャフト21における慣性モ
ーメントの低減を図ることができ、スロットルモータ1
3の駆動力を減少させることができる。
【0047】・上記第1の実施形態では図3に示すよう
に各磁石37a,37bの厚さを等しく設定するように
したが、これら各磁石37a,37bの厚さは異なるも
のであってもよい。
【0048】・上記各実施形態では本発明に係る回転角
度センサをスロットルセンサに適用したが、車輌のアク
セルペダルの踏込量を検出するアクセルセンサ等にも適
用することもできる。
【0049】・上記各実施形態はいずれも電子制御式ス
ロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサ30
について説明したが、同センサ30が適用されるスロッ
トルバルブはアクセルペダルに機械的に連結され同ペダ
ルの踏込みに応じて開閉されるタイプのものであっても
よい。
【0050】上記各実施形態から把握できる技術的思想
についてその効果とともに記載する。 ・請求項1に記載した回転角度センサにおいて、各ヨー
クのうちいずれか一方の前記回転軸の軸線方向における
厚さを一定にしたことを特徴とする。
【0051】このように構成すれば、各ヨークのうち他
方の厚さのみを調節することにより、磁気検出体が配置
される所定位置での磁束密度を前記回転軸の回転角度に
関わらず常に極小となるように設定することができる。
その結果、ヨークの厚さの設定を簡便に行うことができ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明では、回転軸の軸線方向に延び磁
気検出体を通過して各対向面を結ぶ直線上での磁束密度
が回転軸の回転角度に関わらず磁気検出体が配置される
所定位置において常に極小となるように前記軸線方向に
おける各ヨークの厚さを設定するようにしている。従っ
て、磁気検出体が配置される所定位置では回転軸の軸線
方向における磁束密度の変化率が最小となり、仮に磁気
検出体の位置がこの所定位置からずれた場合でも同磁気
検出体の位置における磁束密度が大きく変化してしまう
ことがなくなる。その結果、回転軸の軸線方向における
磁気検出体の位置ずれに起因したセンサ特性の変化を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるスロットルセンサを示
す断面図。
【図2】同スロットルセンサの主要部を示す斜視図。
【図3】同スロットルセンサの主要部を示す正面図。
【図4】バルブシャフトの軸線方向における磁束密度の
変化を示すグラフ。
【図5】第2の実施形態におけるスロットルセンサの主
要部を示す断面図。
【図6】同スロットルセンサの主要部を示す斜視図。
【図7】回転軸の軸線方向における磁束密度の変化を示
すグラフ。
【図8】本発明の作用を確認する実験の各水準を説明す
るための説明図。
【図9】従来における回転角度センサを示す斜視図。
【図10】同回転角度センサの正面図。
【図11】回転軸とセンサ出力との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
21…バルブシャフト、30…スロットルセンサ、35
…磁路構成体、37a,37b,51…磁石、38a,
38b,52a,52b…ヨーク、39a,39b,5
3a,53b…対向面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁束を発生する磁石と回転軸の軸線回り
    に延び同軸線方向に所定間隔を隔てて位置する対向面を
    有した一対のヨークとを含み前記対向面のうち一方を前
    記回転軸の軸線回りに螺旋状に延びる傾斜面とした磁磁
    路構成体と、前記各対向面間における所定位置に配置さ
    れ同対向面間における磁束密度の大きさを検出する磁気
    検出体とを備え、前記ヨークを回転軸の回転に応動させ
    て前記磁気検出体の位置における各対向面間の間隔を変
    化させることにより同位置における磁束密度を変化さ
    せ、この磁束密度の大きさから前記回転軸の回転角度を
    検出するようにした回転角度センサであって、 前記回転軸の軸線方向に延び前記磁気検出体を通過して
    前記各対向面を結ぶ直線上での磁束密度が前記回転軸の
    回転角度に関わらず前記所定位置において常に極小とな
    るように前記軸線方向における各ヨークの厚さを設定し
    たことを特徴とする回転角度センサ。
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