JPH11132590A - 吸収冷凍機 - Google Patents

吸収冷凍機

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JPH11132590A
JPH11132590A JP9297535A JP29753597A JPH11132590A JP H11132590 A JPH11132590 A JP H11132590A JP 9297535 A JP9297535 A JP 9297535A JP 29753597 A JP29753597 A JP 29753597A JP H11132590 A JPH11132590 A JP H11132590A
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JP
Japan
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refrigerant
temperature
evaporator
chilled water
water outlet
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JP9297535A
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Kimio Ono
仁意 小野
Akira Fukushima
亮 福島
Shuichi Matsushita
修一 松下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収冷凍機内に、信頼性が高く保守が容易な
冷媒散布量の調節機構を廉価にて構成し、負荷変動に対
する追従性の向上を図る。 【解決手段】 蒸発器26と負荷40との間を循環させ
て負荷40との間で熱交換を行わせる冷水経路30の蒸
発器出口側に、冷水出口温度を検出するための温度セン
サ41を設けた。さらに、温度センサ41によって検出
した冷水出口温度とその設定温度との偏差に応じて偏差
補正指令44を出力する制御装置43と、偏差補正指令
44に基づき冷媒ポンプ28の回転駆動を制御するイン
バータ46とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷凍機に係わ
り、特に、負荷変動の追従性向上に有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収冷凍機において蒸発器内への
冷媒散布量を調節する技術として、特開平2−1066
66号に開示されたものが知られている。図12は、前
記公報に開示された吸収冷凍機における蒸発器周辺の要
部拡大図であり、同図中、符号1は蒸発器、2は冷媒ポ
ンプ、3は蒸発器散布ノズルを示している。
【0003】この吸収冷凍機には、冷媒ポンプ2の吐出
側に、蒸発器散布ノズル3に通じるスプレー系4、およ
び蒸発器1内の冷媒溜り5に通じるバイパス系6への流
量を制御する三方弁7が設置されている。この三方弁7
は、冷水出口温度センサ8によって検出された冷水出口
温度と設定温度との偏差に基づき制御装置9において算
出される開度指令値10に基づき動作する。
【0004】すなわち、検出された冷水出口温度が設定
温度よりも高い場合には、スプレー系4を経由する蒸発
器散布ノズル3への冷媒循環量を増やして冷凍能力を増
加させ、また、前記冷水出口温度が設定温度よりも低い
場合には、バイパス系6を経由する冷媒溜り5への戻り
量を増やして冷凍能力を減少させるように動作する。
【0005】このように、蒸発器1と負荷11との間を
循環する冷水12への冷媒散布量を調整することのでき
る三方弁7を備えた吸収冷凍機によれば、前記偏差に基
づき算出した熱源流体制御弁開度指令値13によって流
量熱源流体制御弁(図示略)を制御して高圧再生器(図
示略)に供給する熱源流量(図示略)の調節しか行わな
い場合に比べて迅速な冷凍能力の調節が可能になり、冷
水出口温度の制御性を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成か
らなる吸収冷凍機では、冷水および冷媒の凍結を防止す
るため、冷水出口温度が一定温度以下になると高圧再生
器への熱源流体を遮断して吸収冷凍機をトリップさせな
ければならない。このため、トリップの頻発防止のた
め、冷水出口温度の制御性を左右する冷媒散布量の調節
には極めて高い信頼性が要求されている。
【0007】しかしながら、前記吸収冷凍機では、冷媒
散布量の調整に三方弁7を用いているため、弁の動作時
間を所定の管理値内に精度良く収めたり、弁摺動部の気
密性を保持しなければならない等のメンテナンス面での
精緻な作業が発生し、保守管理が非常に煩雑であるとい
う欠点がある。
【0008】また、冷媒散布量を調節する系統を持たな
い既存の吸収冷凍機を改造して上述の機構を取り付ける
場合には、三方弁7の取り付けに伴う配管の増設や該三
方弁7の追加等に要するコストが高くつくといった欠点
もある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、信頼性が高く保守が容易な冷媒散布量の調節機構を
廉価にて構成した吸収冷凍機を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の発明は、冷媒と吸収剤とからなる吸収液から加
熱生成した冷媒蒸気を凝縮し、凝縮された冷媒液を冷媒
ポンプを作動させて蒸発器内に散布することにより、該
蒸発器と負荷との間を循環する冷水の冷凍を行う吸収冷
凍機において、前記蒸発器の出口側の冷水温度を検出す
る温度センサと、該温度センサによって検出された冷水
出口温度とその設定温度との偏差に応じて偏差補正指令
を出力する制御装置と、前記偏差補正指令に基づき前記
冷媒ポンプの回転駆動を制御するインバータを備えるこ
とを特徴とするものである。
【0011】このような構成によれば、冷水出口温度が
設定温度よりも高い(低い)場合には、これらの温度偏
差から冷媒ポンプの回転数を上昇(低下)させる旨の偏
差補正指令が制御装置で算出されるとともに、該偏差補
正指令がインバータにより回転数指令値へと変換され、
該回転数指令値に基づき冷媒ポンプの回転数が上昇(低
下)する。
【0012】その結果、蒸発器内への冷媒散布量が増加
(減少)し、その冷媒散布量の増加(減少)に伴って散
布された冷媒と冷水との熱交換量が増える(減る)た
め、冷水出口温度が低下(上昇)して前記温度偏差がゼ
ロに近づくように迅速に調節される。
【0013】また、蒸発器内への冷媒散布量を、冷媒ポ
ンプの回転駆動を制御することによって調節し、かつ冷
媒ポンプの回転駆動制御をインバータによって行わせて
いるため、信頼性が高く、保守の容易な冷媒散布量調節
機構を廉価にて構成することができる。
【0014】さらに、冬期等の低負荷時には、冷媒ポン
プの回転駆動を制御することによって、負荷変動に応じ
て熱交換量を迅速に減少させることができるので、トリ
ップの頻発防止が図られるとともに、冷媒ポンプの回転
数を一定としたままの状態で運転している場合と比較し
て、経済的なポンプ運転を行うことできる。
【0015】また、請求項2記載の発明は、冷媒と吸収
剤とからなる吸収液から加熱生成した冷媒蒸気を凝縮
し、凝縮された冷媒液を冷媒ポンプを作動させて蒸発器
内に散布することにより、該蒸発器と負荷との間を循環
する冷水の冷凍を行う吸収冷凍機において、前記蒸発器
内に貯留された冷媒溜りの温度を検出する温度センサ
と、該温度センサによって検出された冷媒溜りの温度と
その設定温度との偏差に応じて偏差補正指令を出力する
制御装置と、該偏差補正指令に基づき前記冷媒ポンプの
回転駆動を制御するインバータを備えることを特徴とす
るものである。
【0016】このような構成によっても、請求項1記載
の発明と同様、検出された冷媒溜りの温度と設定温度と
の偏差から冷媒ポンプの回転数を上昇(低下)させる旨
の偏差補正指令が制御装置によって算出されるととも
に、該偏差補正指令がインバータによって回転数指令値
へと変換され、該回転数指令値に基づき冷媒ポンプの回
転数が上昇(低下)する。
【0017】その結果、蒸発器散布ノズルへの冷媒循環
量が増加(減少)し、その冷媒循環量の増加(減少)に
伴って蒸発器内に散布された冷媒と冷水経路との熱交換
量が増える(減る)ため、冷水出口温度が低下(上昇)
して前記温度偏差がゼロに近づくように迅速に調節され
る。
【0018】また、蒸発器内における冷媒溜りの温度お
よび吸収器内における吸収液の温度の変動幅を小さく抑
えることができるとともに、蒸発器内の圧力および吸収
器内の圧力が整定状態に到達するまでの時間も短くする
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる吸収冷凍機
の第一の実施形態について、図1および図2を参照しな
がら説明する。
【0020】まず、図1に示す全体構成について説明す
ると、本実施形態の吸収冷凍機は、加熱源21、熱源流
体制御弁22、高圧再生器23、低圧再生器24、凝縮
器25、蒸発器26、吸収器27、溶媒ポンプ28、溶
液ポンプ29、冷水経路30、冷却水経路31、高温熱
交換器32、低温熱交換器33を備えて主構成されてい
る。
【0021】加熱源21は、高圧再生器23内に蒸気等
の熱源流体を供給するもので、熱源流体制御弁22によ
って高圧再生器23への供給量が制御されている。高圧
再生器23内には、冷媒(水)と吸収剤(臭化リチウ
ム)とからなる吸収液34が貯留されるとともに、前記
加熱源21からの蒸気が循環する蒸気経路35が配され
ている。
【0022】高圧再生器23内では、蒸気経路35との
間の熱交換によって吸収液34が加熱され、その一部の
冷媒は蒸気となって低圧再生器24に供給され、また、
他の冷媒は高温熱交換器32および低温熱交換器33を
通して吸収器27へと送られる。
【0023】低圧再生器24には、後述する吸収器27
から溶液ポンプ29によって低温熱交換器33を通して
供給された希吸収液36が貯留されており、この希吸収
液36は当該低圧再生器24内において高圧再生器23
から供給された冷媒蒸気によって加熱される。
【0024】そして、希吸収液36から蒸発した冷媒蒸
気S1が凝縮器25に入ると、該凝縮器25内に配され
た冷却水経路31との熱交換によって凝縮され、冷媒液
37が生成される。
【0025】凝縮器25内において凝縮生成された冷媒
液37は、蒸発器26内に入った後、冷媒ポンプ28の
作動によって蒸発器散布ノズル38から該蒸発器26内
に配された冷水経路30に向けて散布され、該冷水経路
30内を循環している冷水との間で熱交換を行い、該冷
水を冷凍する。
【0026】吸収器27内には、低圧再生器24からの
希吸収液36、および高圧再生器23からの吸収液34
が、それぞれ低温熱交換器33および高温熱交換器32
を通して散布されており、これに冷水経路30内を循環
する冷水との熱交換により蒸発器26内で発生した冷媒
蒸気S2が吸収され、冷媒ポンプ29の作動によって低
温熱交換器35および高温熱交換器32を通して低圧再
生器24および高圧再生器23に戻される。
【0027】上述の構成からなる吸収冷凍機の主目的
は、負荷40で暖められた冷水経路30内の冷水を蒸発
器26内で蒸発器散布ノズル38から散布された冷媒と
熱交換させることによって設定温度まで冷凍し、再び負
荷40側へと供給することである。かかる目的のため、
通常の吸収冷凍機にあっては、冷水経路30の蒸発器出
口側に冷水出口温度センサ41が取り付けられている。
【0028】そして、冷水出口温度センサ41により冷
水出口温度が検出され、該冷水出口温度と設定温度との
偏差に基づき熱源流体制御弁開度指令値42が制御装置
43により算出されると、該熱源流体制御弁開度指令値
42に応じて熱源流量制御弁22が作動して、高圧再生
器23への熱源流量が制御され、冷水出口温度の調節が
行われる。
【0029】すなわち、冷水出口温度が設定温度よりも
低い場合は、熱源流体制御弁開度指令値42が小さくな
って高圧再生器23への熱源流量は絞られ、また、冷水
出口温度が設定温度よりも高い場合は、熱源流体制御弁
開度指令値42が大きくなって高圧再生器23への熱源
流量は増加する。
【0030】本実施形態では、このような熱源流量の制
御による冷水出口温度の調節に加えて、検出された冷水
出口温度と設定温度との偏差に応じて冷媒ポンプ28の
回転駆動を制御して蒸発器散布ノズル38からの冷媒散
布量を調節することによっても冷媒出口温度の調節が行
えるようになっている。
【0031】このため、本実施形態の吸収冷凍機は、図
2に示すように、冷水出口温度センサ41によって検出
された冷水出口温度と設定温度との偏差からインバータ
指令(偏差補正指令)44を制御装置43において算出
でき、かつ該インバータ指令44を回転数指令値45に
変換して冷媒ポンプ28の回転駆動を制御するインバー
タ46を備えた構成とされている。
【0032】そして、冷水出口温度が設定温度よりも高
い場合には、これらの温度偏差から冷媒ポンプ28の回
転数を上昇させる旨のインバータ指令44が制御装置4
3で算出されるとともに、該インバータ指令44がイン
バータ46により回転数指令値45へと変換され、該回
転数指令値45に基づき冷媒ポンプ28の回転数が上昇
する。
【0033】その結果、蒸発器散布ノズル38への冷媒
循環量が増加し、その冷媒循環量の増加に伴って蒸発器
26内に散布された冷媒と冷水経路30内を循環する冷
水との熱交換量が増えるため、冷水出口温度は低下す
る。
【0034】逆に、冷水出口温度が設定温度よりも低い
場合には、これらの温度偏差から冷媒ポンプ28の回転
数を低下させる旨のインバータ指令44が制御装置43
で算出されるとともに、該インバータ指令44がインバ
ータ46により回転数指令値45へと変換され、該回転
数指令値45に基づき冷媒ポンプ28の回転数が低下す
る。
【0035】その結果、蒸発器散布ノズル38への冷媒
循環量が減少し、その冷媒循環量の減少に伴って蒸発器
26内に散布された冷媒と冷水経路30内を循環する冷
水との熱交換量が減るため、冷水出口温度は上昇する。
【0036】このように、本実施形態の吸収冷凍機によ
れば、冷水出口温度の変化に応じて熱源流量を変化させ
るだけでなく、冷媒ポンプ28の回転駆動を制御して蒸
発器散布ノズル38への冷媒循環量を変化させることが
できるため、負荷変動に対する追従性の向上を図ること
ができる。
【0037】また、蒸発器散布ノズル38への冷媒循環
量を、冷媒ポンプ28の回転駆動を制御することによっ
て調節し、かつ冷媒ポンプ28の回転駆動制御をインバ
ータ46によって行わせているため、信頼性が高く保守
が容易な冷媒散布量の調節機構を廉価にて構成すること
ができる。
【0038】さらに、冬期等の低負荷時には、冷媒ポン
プ28の回転駆動を制御することによって、負荷40に
応じて熱交換量を容易かつ迅速に減少させることができ
るので、トリップの頻発防止を図ることができるととも
に、冷媒ポンプ28の回転数を一定としたままの状態で
運転している場合と比較して、省エネルギー化も図るこ
とができる。
【0039】次に、上述の構成からなる吸収冷凍機にお
いて、冷水出口温度を7.0℃に設定するとともに、冷
水入口温度を定格時の11.76℃から50%負荷相当
の9.39℃にステップ状に変化させた際の負荷変動追
従性を確認するためのシミュレーション結果について、
図4〜図7を参照しながら説明する。
【0040】これら図5〜図7中、実線は熱源流量のみ
を制御した場合の比較例を示し、また、一点鎖線は熱源
流量の制御に加えてポンプの回転駆動を制御することに
よって冷媒散布量を調節した場合(本実施形態)の実施
例を示している。また、各図の横軸は、冷水入口温度を
ステップ状に変化させた時点からの経過時間(秒)を示
している。
【0041】冷水経路30の冷水入口温度を、図4に示
すように低下させると、冷水出口温度も設定温度の7.
0℃よりも低下する(図7参照)。そして、この冷水出
口温度の挙動は、冷水出口温度センサ41によって検出
され、制御装置43によって設定温度との偏差に応じた
熱源流体制御弁開度指令値42が算出される。
【0042】この熱源流体制御弁開度指令値42に基づ
き、高圧再生器23に供給される熱源流量は、図5に示
すように、最小の20%まで絞られ、冷水出口温度は徐
々に上昇する。そして、この冷水出口温度の上昇に伴
い、熱源流量は徐々に50%負荷相当の値へと落ち着い
てゆく。
【0043】このとき、上述したように、検出された冷
水出口温度と設定温度との偏差に基づき、冷媒ポンプ2
8の回転数が低下(図6参照)して冷媒散布ノズルへの
循環流量が減少し、蒸発散布ノズル38から蒸発器26
内に散布された冷媒と冷水経路30内を循環する冷水と
の熱交換量が減るため、冷水出口温度が上昇する方向に
制御が行われる(図7参照)。
【0044】このシミュレーション結果から明らかなよ
うに、本実施形態の吸収冷凍機によれば、冷水出口温度
の低下に応じて熱源流量が減少するのに加えて、冷媒ポ
ンプ28の回転数を低下させて冷媒散布量も減少させて
いるため、図7に示すように、冷媒ポンプ28の回転数
を固定して冷媒散布量を一定としたままの状態で運転す
る場合(比較例)に比べて、負荷変動に対する追従性が
向上していることが確認された。
【0045】次に、本発明に係わる吸収冷凍機の第二の
実施形態について、図3を参照しながら説明する。同図
中、符号51は冷媒温度センサ、52は制御装置、53
は冷媒溜りを示しており、その他の構成要素については
図2と同一の符号を付している。
【0046】本実施形態では、図2に示す構成に加えて
蒸発器26内の冷媒溜り53の温度を検出する冷媒温度
センサ51を備えるとともに、前記制御装置43に代え
て冷媒温度センサ51により検出された冷媒溜り53の
温度とその設定温度との偏差に基づきインバータ指令4
4を算出することのできる制御装置52を備えて構成さ
れている。
【0047】すなわち、蒸発器26内の冷媒溜り53の
温度を冷媒温度センサ51によって検出することによ
り、検出された冷媒溜り53の温度と設定温度との偏差
に応じて、冷媒ポンプ28の回転駆動を制御する構成に
なっている。
【0048】かかる構成によれば、冷媒溜り53の温度
が設定温度よりも高い場合には、これらの温度偏差から
冷媒ポンプ28の回転数を低下させる旨のインバータ指
令44が制御装置52で算出されるとともに、該インバ
ータ指令44がインバータ46によって回転数指令値4
5へと変換され、該回転数指令値45に基づき冷媒ポン
プ28の回転数が低下する。
【0049】その結果、蒸発器散布ノズル38への冷媒
循環量が減少し、その冷媒循環量の減少に伴って蒸発器
26内に散布された冷媒と冷水経路30内を循環する冷
水との熱交換量が減少するため、冷水出口温度は上昇
し、冷媒溜り53の温度は低下する。
【0050】逆に、冷媒溜り53の温度が設定温度より
も低い場合には、これらの温度偏差から冷媒ポンプ28
の回転数を上昇させる旨のインバータ指令44が制御装
置52で算出されるとともに、該インバータ指令44が
インバータ46によって回転数指令値45へと変換さ
れ、該回転数指令値45に基づき冷媒ポンプ28の回転
数が上昇する。
【0051】その結果、蒸発器散布ノズル38への冷媒
循環量が増加し、その冷媒循環量の増加に伴って蒸発器
26内に散布された冷媒と冷水経路30内を循環する冷
水との熱交換量も増加するため、冷水出口温度は低下
し、冷媒溜り53の温度は上昇する。
【0052】このように、本実施形態の吸収冷凍機によ
っても、冷水出口温度の変化に応じて熱源流量を変化さ
せるだけでなく、冷媒溜り52の温度と設定温度との偏
差に応じて冷媒ポンプ28の回転駆動を制御し、これに
より蒸発器散布ノズル38への冷媒循環量を変化させる
ことができるため、負荷変動に対する追従性を高めるこ
とができる。
【0053】なお、本実施形態では、冷水および冷媒の
凍結を防止するためのトリップ条件は、冷水出口温度で
はなく、冷媒溜り53の温度によって設定するものとす
る。
【0054】次に、上述の構成からなる吸収冷凍機につ
いて、前述の第一の実施形態と同様の条件で行ったシミ
ュレーションの結果について、図4〜図11を参照しな
がら説明する。これらの図中、点線が本実施形態による
実施例を示したものである。また、図8〜図11の横軸
は、図4〜図7と同様、冷水入口温度をステップ状に変
化させた時点からの経過時間(秒)を示している。
【0055】本実施例では、冷水出口温度を低下させる
と(図4参照)、熱源流量が減少する(図5参照)とと
もに冷媒溜り53の温度も低下するため、冷媒ポンプ2
8の回転数が増加して冷媒散布ノズル38への循環流量
が増大する。
【0056】すなわち、上述したように、検出された冷
媒溜り53の温度と設定温度との偏差に基づき冷媒ポン
プ28の回転数が上昇して冷媒散布ノズル38への冷媒
循環流量が増加し、蒸発器26内に散布された冷媒と冷
水経路30内を循環する冷水との熱交換量が増加するた
め、冷水出口温度は低下する。
【0057】このとき、図8および図9に示すように、
冷水との熱交換量が増加したことによって、冷媒ポンプ
28の回転数を固定して冷媒散布量を一定としたままの
状態で運転する場合(比較例)と比較して、蒸発器26
内における冷媒溜り53の温度および吸収器27内にお
ける吸収液39の温度の変動幅を小さく抑えることがで
きる。
【0058】また、図10および図11に示すように、
吸収冷凍機として所望する整定状態、すなわち、蒸発器
26内の圧力および吸収器27内の圧力の変動を抑えて
整定状態に到達するまでの時間が短くなり、負荷変動に
対する追従性が向上していることが確認された。
【0059】なお、上述した各々の実施形態では、冷媒
および吸収剤として、水および臭化リチウムを用いたも
のについて説明したが、これに限らず、他の冷媒および
吸収剤を用いてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の発明においては、冷水出口温度の
変化に応じて熱源流量を変化させるだけでなく、冷媒ポ
ンプの回転駆動を制御して蒸発器散布ノズルへの冷媒循
環量も変化させることができるため、負荷変動に対する
追従性を向上させることができる。
【0061】(b)また、蒸発器散布ノズルへの冷媒循
環量を、冷媒ポンプの回転駆動を制御することによって
調節し、かつ冷媒ポンプの回転駆動制御をインバータに
よって行わせているため、信頼性が高く保守が容易な冷
媒散布量の調節機構を廉価にて構成した吸収冷凍機を提
供することができる。
【0062】(c)さらに、冬期等の低負荷時には、冷
媒ポンプの回転駆動を制御することによって、負荷に応
じて熱交換量を迅速に減少させることができるので、ト
リップの頻発防止を図ることができるとともに、冷媒ポ
ンプの回転数を一定としたままの状態で運転している場
合と比較して、省エネルギー化を図ることができて経済
性の向上も図ることができる。
【0063】(d)請求項2記載の発明においては、請
求項1記載の発明と同様、冷媒ポンプの回転駆動をイン
バータによって制御することによって蒸発器散布ノズル
への冷媒循環量を変化させることができるため、負荷変
動に対する追従性の向上、トリップの頻発防止、省エネ
化による経済性の向上を図ることができるとともに、信
頼性が高く保守が容易な冷媒循環量の調節機構を低廉に
て構成した吸収冷凍機を提供することができる。
【0064】(e)しかも、蒸発器内における冷媒溜り
の温度および内圧、吸収器内における吸収液の温度およ
び内圧の変動幅を小さく抑えることができるので、吸収
冷凍機として所望する整定状態に到達する時間を短くで
き、負荷追従特性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態に係る吸収冷凍機の
全体構成を示すサイクル系統図である。
【図2】 図1に示したサイクル系統図の要部を拡大し
て示す要部拡大図である。
【図3】 本発明の第二の実施形態に係る吸収冷凍機の
全体構成を示すサイクル系統図である。
【図4】 図1及び図3に示した吸収冷凍機の負荷変動
追従性に関するシミュレーションにおける冷水入口温度
変化を示す線図である。
【図5】 同シミュレーションにおける熱源流量変化を
示す線図である。
【図6】 同シミュレーションにおける冷媒ポンプの回
転数変化を示す線図である。
【図7】 同シミュレーションにおける冷水出口温度変
化を示す線図である。
【図8】 同シミュレーションにおける蒸発器内の冷媒
温度変化を示す線図である。
【図9】 同シミュレーションにおける吸収器内の溶液
温度変化を示す線図である。
【図10】 同シミュレーションにおける蒸発器内の圧
力変化を示す線図である。
【図11】 同シミュレーションにおける吸収器内の圧
力変化を示す線図である。
【図12】 吸収冷凍機の従来例におけるサイクル系統
図の要部を拡大して示す要部拡大図である。
【符号の説明】
26 蒸発器 28 冷媒ポンプ 34 吸収液 37 冷媒液 40 負荷 41 冷水出口温度センサ(温度センサ) 43、52 制御装置 44 インバータ指令(偏差補正指令) 46 インバータ 51 冷媒温度センサ(温度センサ) S1 冷媒蒸気

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒と吸収剤とからなる吸収液から加熱
    生成した冷媒蒸気を凝縮し、凝縮された冷媒液を冷媒ポ
    ンプを作動させて蒸発器内に散布することにより、該蒸
    発器と負荷との間を循環する冷水の冷凍を行う吸収冷凍
    機において、 前記蒸発器の出口側の冷水温度を検出する温度センサ
    と、 該温度センサによって検出された冷水出口温度とその設
    定温度との偏差に応じて偏差補正指令を出力する制御装
    置と、 前記偏差補正指令に基づき前記冷媒ポンプの回転駆動を
    制御するインバータを備えることを特徴とする吸収冷凍
    機。
  2. 【請求項2】 冷媒と吸収剤とからなる吸収液から加熱
    生成した冷媒蒸気を凝縮し、凝縮された冷媒液を冷媒ポ
    ンプを作動させて蒸発器内に散布することにより、該蒸
    発器と負荷との間を循環する冷水の冷凍を行う吸収冷凍
    機において、 前記蒸発器内に貯留された冷媒溜りの温度を検出する温
    度センサと、 該温度センサによって検出された冷媒溜りの温度とその
    設定温度との偏差に応じて偏差補正指令を出力する制御
    装置と、 該偏差補正指令に基づき前記冷媒ポンプの回転駆動を制
    御するインバータを備えることを特徴とする吸収冷凍
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024944A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Yazaki Corp 吸収式冷温水機
JP2009092317A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Daikin Ind Ltd 吸収式冷凍装置

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JP2009024944A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Yazaki Corp 吸収式冷温水機
JP2009092317A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Daikin Ind Ltd 吸収式冷凍装置

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