JPH11131559A - 衛生洗浄装置のケースカバー - Google Patents

衛生洗浄装置のケースカバー

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JPH11131559A
JPH11131559A JP30121197A JP30121197A JPH11131559A JP H11131559 A JPH11131559 A JP H11131559A JP 30121197 A JP30121197 A JP 30121197A JP 30121197 A JP30121197 A JP 30121197A JP H11131559 A JPH11131559 A JP H11131559A
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draining
cover
tank
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Kiyoshi Iwamatsu
潔 岩松
Haruhiko Watanabe
晴彦 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケースカバーの側面部に開設された排水口の周
囲に付着した水を、ケースカバーの表面上で所定方向に
導き落下させることで、水抜き時に装置表面や床を不用
意に濡らすことを確実に防止することができる衛生洗浄
装置のケースカバーを提供する。 【解決手段】タンクカバー13の側面部13aに、水抜
き用の排水口15を下向きに開設し、タンクカバー13
の側面部13aから底面部13bにかけて、前記排水口
15の傍らから、ケースカバー表面より隆起して側面部
13aに沿って下方へ延び、下端側が底面部13bの一
端側を囲むようにして途切れる水切りリブ20を設け
た。また、タンクカバー13の側面部13aに、前記水
切りリブ20と平行に延び、前記排水口15から垂れる
水を、水切りリブ20に伝わらせるよう誘導する段部2
5を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器に装着され、
タンクに貯めた温水を洗浄用ノズルから噴射する衛生洗
浄装置において、その外装を成すケースカバーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛生洗浄装置は、そのケ
ーシング本体の底面側を、便器の便座後方に取付用プレ
ートやボルトなどによって固定して使用される。ケーシ
ング本体は、装置外装を成すケースカバーの主要部であ
る本体カバー内に関連機器を収めて構成される。
【0003】ケーシング本体の片側には、洗浄用の温水
を貯めるタンクが張り出すように配設されており、この
タンクも、ケースカバーの一部であり前記本体カバーに
連なるタンクカバー内に収められている。タンクの背面
側には、外部に延び出る管状の給水口が設けられてい
る。
【0004】一般に給水口の基端側には水抜口が設けら
れており、この水抜口は水抜栓によって通常は閉塞され
ている。タンクカバーの側面部(細かく言えば背面部)
には、前記水抜口に合致する排水口が開設されており、
この排水口に前記水抜栓は挿通する。
【0005】保守や点検などに際して、給水口の水抜き
を行う場合には、タンクカバーの排水口の真下に受け容
器を置き、水抜口から水抜栓を外せばよい。水抜口から
出る水は、タンクカバーの排水口を通って下方へ落下
し、受け容器内に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の技術では、水抜きに際して水抜口から出る水
が、タンクカバーの排水口の周囲に付着すると、水はタ
ンクカバーの側面部の表面を伝ってバラバラな方向へと
落下する。そのため、装置表面を広い範囲で濡らしてし
まい、また、装置下方へ落下する水を、受け容器内にう
まく入れることができず、床を濡らしやすいという問題
があった。
【0007】タンクカバーの側面部を伝わって落下した
水が、さらに底面部まで伝わるとなると、装置表面が濡
れる範囲や、水が床上に滴る範囲が、より一層と広範囲
に広がってしまうため、水抜き作業が非常に面倒になっ
て、手間もかかってしまう。ケーシング本体の前方には
便座や蓋などが設けられる関係上、ケーシング本体の重
心は前方寄りとなる。従って、ケーシング本体を便器か
ら取り外して、便器上に位置をずらして載置すると、通
常は全体的にやや前方に傾いた状態となる。かかる場
合、タンクカバーの側面部を伝わって落下する水が、な
おさら底面部まで伝わりやすくなるため、水切りのため
の工夫・改良が切望されていた。
【0008】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、ケースカバーの側面
部に開設された排水口の周囲に付着した水を、ケースカ
バーの表面上で所定方向に導き落下させることで、水抜
き時に装置表面や床を不用意に濡らすことを確実に防止
することができる衛生洗浄装置のケースカバーを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]便器(A)に装着され、タンク(30)に貯めた
温水を洗浄用ノズル(17a)から噴射する衛生洗浄装
置(10)において、その外装を成すケースカバー(1
1)であって、前記ケースカバー(11)の側面部(1
3a)に、該側面部(13a)の下端が連なる底面部
(13b)よりも高い位置にて水抜き用の排水口(1
5)を開設し、前記排水口(15)の周囲に付着した水
を、ケースカバー(11)の表面上で所定方向に導き落
下させる水切り手段(20)を備えることを特徴とする
衛生洗浄装置(10)のケースカバー(11)。
【0010】[2]前記水切り手段(20)は、前記排
水口(15)の傍らから、ケースカバー(11)表面よ
り隆起して前記側面部(13a)に沿って下方へ延び、
下端側が前記底面部(13b)の一端側を囲むようにし
て途切れる水切りリブ(20)であることを特徴とする
[1]記載の衛生洗浄装置(10)のケースカバー(1
1)。
【0011】[3]前記ケースカバー(11)の側面部
(13a)に、前記水切りリブ(20)と平行に延び、
前記排水口(15)から垂れる水を、前記水切りリブ
(20)に伝わらせるよう誘導する段部(25)を形成
したことを特徴とする[2]記載の衛生洗浄装置(1
0)のケースカバー(11)。
【0012】[4]前記水抜き用の排水口(15)は、
前記タンク(30)に連通した給水口(32)の水抜栓
(34)が挿通するように設定されたことを特徴とする
[1],[2]または[3]記載の衛生洗浄装置(1
0)のケースカバー(11)。
【0013】次に、前述した解決手段に基づく作用を説
明する。[1]記載の衛生洗浄装置(10)の水切り構
造によれば、ケースカバー(11)の側面部(13a)
にある排水口(15)を開いて水抜きする場合などに、
前記排水口(15)の周囲に付着した水を、水切り手段
(20)によって、ケースカバー(11)の表面上で所
定方向に導き落下させることができる。
【0014】すなわち、排水口(15)の周囲に付着し
た水は、カバー表面上をランダムに落下するのではな
く、水切り手段(20)により方向付けられて下方へ伝
わるため、特定のルートに沿うようにして、狭い範囲に
的が絞られた状態で床上に落下する。
【0015】水切り手段(20)は、具体的には[2]
記載のように構成するとよい。[2]記載の水切り構造
によれば、ケースカバー(11)表面より隆起した水切
りリブ(20)が、前記排水口(15)の傍らから側面
部(13a)に沿って下方へ延び、その下端側は底面部
(13b)の一端側を囲むようにして途切れる。
【0016】この場合、排水口(15)の周囲に付着し
た水は、側面部(13a)上をむやみに広がることな
く、水切りリブ(20)に沿うようにして下方へ導かれ
る。そして、床に対向する底面部(13b)まで伝わる
と、水切りリブ(20)の下端側に囲まれた底面部(1
3b)の一端側から真下方向に落下することになる。水
が底面部(13b)の一端側より、水切りリブ(20)
の下端側を乗り越えてまで、底面部(13b)全体に伝
わることはない。
【0017】このように簡易な構成の水切りリブ(2
0)によって、水抜き時などに排水口(15)の周囲に
付着した水を、むやみに広がって伝わらないように処理
でき、装置表面や床を不用意に濡らすことを確実に防止
することが可能となる。
【0018】[3]記載の水切り構造によれば、前記ケ
ースカバー(11)の側面部(13a)に、前記水切り
リブ(20)と平行に延び、排水口(15)から垂れる
水を、水切りリブ(20)に伝わらせるよう誘導する段
部(25)を形成したから、さらに確実に、余分な水を
水切りリブ(20)に沿わせるようにして、狭い範囲に
的を絞って落下させることができる。
【0019】[4]記載の水切り構造によれば、前記水
抜き用の排水口(15)は、タンク(30)に連通した
給水口(32)の水抜栓(34)が挿通するように設定
されており、保守や点検などに際して水抜栓(34)を
外すと、タンク(30)や給水口(32)内の水は排水
口(15)を通って下方へ落下する。
【0020】この水抜き時に、特に排水口(15)の周
囲に水が付着しやすいが、前述したように、本発明によ
れば、水切りリブ(20)などの水切り手段(20)に
よって、排水口(15)の周囲に付着した水を、広がっ
て伝わらないように処理できる。従って水抜き作業を、
装置や床の水拭きなどの余計な手間をかけずに、簡単に
行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する一の実施の形態を説明する。図1〜図12は本発明
の一実施の形態を示している。図9に示すように、衛生
洗浄装置10は、便器Aの便座後方に取付用プレート1
9aやボルト19b(図6参照)を介して装着され、タ
ンク30に貯めた温水を洗浄用ノズル17aから噴射す
る製品である。
【0022】図1,図6〜図8に示すように、衛生洗浄
装置10は、その外装を成すケースカバー11を備えて
いる。ケースカバー11は、ケーシング本体10aを収
納する本体カバー12と、ケーシング本体10aの片側
に配設されたタンク30を収納するタンクカバー13と
から成る。本体カバー12とタンクカバー13とは一体
に連なるが、それぞれ上下に2分できるように形成され
ている。
【0023】ケーシング本体10aの前部上側には、便
座16と便蓋17が開閉可能に取り付けられている。ま
た、ケーシング本体10aの前部下側には、洗浄ノズル
17aが前方に延びるよう突設されている。ケーシング
本体10aを覆う本体カバー12の底面部には、便器A
に固設してある取付用プレート19aに着脱可能なロッ
ク機構19が設けられている。
【0024】ケーシング本体10aは、洗浄用ノズル1
7aから噴射する水量や温度などを制御するコントロー
ラ基板や、洗浄用ノズル17aの駆動機構、温水供給機
構などの関連部品をコンパクトに組み付けて成る。これ
を覆う本体カバー12の背面側からは、電源コード28
およびアース線29がそれぞれ後方に延ばされている。
【0025】図5に示すように、タンクカバー13内に
は、タンク30の他に、タンク30内の水を所定温度ま
で加温するヒータユニット30aや、バルブユニット3
1が収納されている。バルブユニット31は、給水口3
2を介してタンク30内に供給される水の圧力を調整す
るものである。なお、タンクカバー13の底部に室内用
の暖房装置を組み込むようにしてもよい。
【0026】バルブユニット31は、タンク30の背面
壁に配設され、バルブユニット31の下端側には、給水
口32が一体に組み付けられている。給水口32は36
0度回転できるようになっており、図9に示すように、
給水口32の先端は、連結ホース27を介して、便器A
の背後に設置されたロータンクBの給水管Cに接続され
る。
【0027】バルブユニット31の最下端には、給水口
32内部に連通する水抜口33が設けられている。水抜
口33は、通常はホース用水抜栓34で閉塞される。ホ
ース用水抜栓34の上端は、給水口32から導入される
水に含まれる不純物を除去するストレーナとなってい
る。また、ホース用水抜栓34の下端には、回転操作用
の金具34bが設けられている。
【0028】図1に示すように、タンクカバー13の後
側を向く側面部13a(細かく言えば背面部)には、前
記バルブユニット31を覆うように出っ張る張出部14
が形成されている。この張出部14の下端面には、前記
水抜口33に合致する水抜き用の排水口15が下向きに
開設されている。
【0029】排水口15は、タンクカバー13の側面部
13aにおける、該側面部13aの下端が連なる底面部
13bよりも高い位置に設定されている。この排水口1
5に、前記水抜口33を塞ぐホース用水抜栓34が挿通
するように設定されている。なお、張出部14の一部
は、当該部分のみ着脱自在な蓋カバー16として形成さ
れている。
【0030】タンクカバー13の側面部13aには、前
記排水口15の周囲に付着した水を、ケースカバー11
の表面上で所定方向に導き落下させる水切り手段が設け
られている。水切り手段は、具体的には、ケースカバー
表面(基準面)より線状に隆起して、所定方向に延びる
水切りリブ20から成る。
【0031】図2〜図4に示すように、水切りリブ20
は、前記張出部14の下端面における排水口15の傍ら
から底面部13bに向かって、途中屈曲しながら下方に
延びるように形成されている。詳しく言えば、水切りリ
ブ20は、水平上部21、垂直中部22、それに屈曲下
部23が連続して成る。
【0032】水平上部21は、張出部14の下端面にお
ける排水口15の傍らから側面部13aの基準面に向か
って水平方向に延びている。垂直中部22は、前記水平
上部21に連続して、側面部13aの基準面上を鉛直方
向に延びている。また、屈曲下部23は、前記垂直中部
22の下端に連続して、略コ字形に屈曲しており、底面
部13bの一端側の僅かな面積を取り囲むようにして途
切れている。ここで屈曲下部23により取り囲まれた底
面部13bの一部は、水落下部24として設定されてい
る。
【0033】また、タンクカバー13の側面部13aに
は、前記排水口15より下方に垂れる水を、前記水切り
リブ20に伝わらせるよう誘導する段部25が形成され
ている。段部25は、前記水切りリブ20の垂直中部2
2と平行に下方へ延び、下端側が前記水切りリブ20の
屈曲下部23に囲まれた水落下部24に連なる。段部2
5は、水切りリブ20の垂直中部22に向かって傾斜す
る段状断面に形成されている。
【0034】図6に示すように、タンクカバー13の上
面には、各種操作スイッチを備えた操作部26が設けら
れている。また、タンク30の底部面には、長期間使用
しない場合や保守・点検時に、タンク30内の水を総て
抜くための水抜口(図示せず)が開設されている。
【0035】図2に示すように、タンクカバー13の底
面部13bには、タンク30の底面部にある前記水抜口
に合致する排水口17が開設されている。前記水抜口
は、排水口17を挿通するタンク用水抜栓18で通常は
塞がれている。タンク用水抜栓18は、前記排水口を直
接閉塞するプラグ部18aとツマミ部18bとを一体に
組み合わせて構成される。
【0036】次に作用について説明する。図9に示すよ
うに、衛生洗浄装置10は、便器Aの便座後方に固定し
て使用するが、本体カバー12の底面部にあるロック機
構19のロック状態を解除すると、便器A側に固設され
た取付用プレート19aから容易に取り外すことができ
る。
【0037】便器Aからいったん外した衛生洗浄装置1
0は、図10に示すように、便器A上に位置をずらして
載置することができる。このような状態だと、ケースカ
バー11の表面に付着した汚れを拭いたり、内部の機器
を点検したり、あるいは凍結による破損防止のためにタ
ンク30内の水を抜き出したりと、保守・点検、あるい
は清掃を行いやすい。
【0038】給水口32の水抜きを行う場合には、前述
の如く衛生洗浄装置10を図10に示す状態にしてか
ら、図11に示すように、タンクカバー13の側面部1
3aにある排水口15の真下に受け容器を置く。そし
て、水抜口33を塞いでいたホース用水抜栓34を外せ
ばよい。
【0039】ホース用水抜栓34を廻しにくいときは、
下端にある金具34bを水平に倒せば、回転操作しやす
くなる。また、給水口32の先端を上方へ向けて、連結
ホース27を持ち上げるようにすれば、連結ホース27
や給水口32の内部にある水を、余すことなく迅速に抜
き出すことができる。
【0040】水抜口33から出る水は、タンクカバー1
3にある排水口15を通って下方へ落下し、受け容器内
に排出される。このとき、排水口15の周囲に水が付着
するが、この水は、タンクカバー13の側面部13a上
をむやみに広がることなく、水切りリブ20の水平上部
21および垂直中部22に沿って下方へスムーズに導か
れる。そして、図12に示すように、床に対向する底面
部13bまで伝わった水は、水切りリブ20の屈曲下部
23に囲まれた水落下部24から真下方向に落下する。
【0041】ケーシング本体10aの重心は前方寄りに
あるので、図10に示す状態では、装置10全体は通常
やや前方に傾いた状態となる。かかる状態だと、タンク
カバー13の側面部13aを伝わって底面部13bの後
端縁までたどり着いた水は、さらに底面部13bの前方
側までも伝わりやすい。ところが、本実施の形態では、
水切りリブ20の屈曲下部23を乗り越えてまで、底面
部13bの前方側へ水が伝わることはない。
【0042】以上のように水切りリブ20によれば、水
抜き時に排水口15の周囲に付着した水を、側面部13
a上にてランダムに広がらないように処理できる。従っ
て、ケースカバー11の表面や床を不用意に濡らすこと
を確実に防止でき、ケースカバー11や床の水拭きなど
の余計な手間をかけることなく、水抜き作業を簡単に行
うことができる。
【0043】特に、本実施の形態では、排水口15の周
囲から垂れる水が、前記水切りリブ20と平行に傾斜し
て延びる段部25によって、水切りリブ20に伝わるよ
うにも誘導される。従って、さらに確実に余分な水を水
切りリブ20に沿わせるようにして、狭い範囲に的を絞
って下方へ落下させることができる。
【0044】また、ホース用水抜栓34の先端にあるス
トレーナが詰まると、給水口32より導入される水勢が
弱くなるため、ストレーナは定期的に掃除する必要があ
る。この場合も、前述したと同様に水抜きを行えばよ
い。また、衛生洗浄装置10を長期間使用しないような
場合は、前述した水抜口33および排水口15からだけ
でなく、タンク用水抜栓18を外した排水口17から
も、タンク30の水抜きを行うとよい。
【0045】なお、本発明に係る衛生洗浄装置10のケ
ースカバー11は、前述した実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば、排水口15や水切り手段が設けら
れる部位はタンクカバー13の側面部13aに特定する
必要はない。また、水切り手段の構成は、図示した水切
りリブ20の形状に限定されるものではなく、ケースカ
バー11の表面上にて水を、広がらないよう所定方向へ
導いて落下させることができるものであれば、他に様々
な構造を採用することができる。また、段部25の代わ
りに、排水口15を間にして一対の水切りリブ20を設
けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る衛生洗浄装置のケースカバ
ーによれば、ケースカバーの側面部に水抜き用の排水口
が開設してあり、水抜き時に前記排水口の周囲に付着し
た水が垂れる場合でも、この垂れる水を水切り手段によ
って、ケースカバーの表面上で所定方向に導いて所望の
位置で落下させることができる。
【0047】そのため、排水口の周囲に付着した水を、
ケースカバーの表面上にてランダムに広がって伝わらな
いように処理でき、ケースカバーの表面や床の広範囲が
不用意に濡れてしまうことを確実に防止でき、水拭きな
どの余計な手間をかけることなく、水抜き作業を簡単に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のケ
ースカバーを分解して示す背面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のケ
ースカバーを構成するタンクカバーを示す底面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のケ
ースカバーを構成するタンクカバーを示す正面図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のケ
ースカバーを構成するタンクカバーを示す側面図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のケ
ースカバーを構成するタンクカバーとその内部構造を示
す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の全
体を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の全
体を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の全
体を示す背面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置を洋
風の腰掛け式便器に装着した状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置
を、便器から外して便器上にずらして載置した状態を示
す斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おいて、タンクから水抜きする作業を説明する斜視図で
ある。
【図12】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の
ケースカバーにおいて、水抜き時の垂れる水の流れを説
明する斜視図である。
【符号の説明】
10…衛生洗浄装置 10a…ケーシング本体 11…ケースカバー 12…本体カバー 13…タンクカバー 13a…側面部 13b…底面部 14…張出部 15…排水口 17…排水口 17a…洗浄用ノズル 18…タンク用水抜栓 20…水切りリブ 21…水平上部 22…垂直中部 23…屈曲下部 24…水落下部 25…段部 30…タンク 31…バルブユニット 32…給水口 33…水抜口 34…ホース用水抜栓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器に装着され、タンクに貯めた温水を洗
    浄用ノズルから噴射する衛生洗浄装置において、その外
    装を成すケースカバーであって、 前記ケースカバーの側面部に、該側面部の下端が連なる
    底面部よりも高い位置にて水抜き用の排水口を開設し、 前記排水口の周囲に付着した水を、ケースカバーの表面
    上で所定方向に導き落下させる水切り手段を備えること
    を特徴とする衛生洗浄装置のケースカバー。
  2. 【請求項2】前記水切り手段は、前記排水口の傍らか
    ら、ケースカバー表面より隆起して前記側面部に沿って
    下方へ延び、下端側が前記底面部の一端側を囲むように
    して途切れる水切りリブであることを特徴とする請求項
    1記載の衛生洗浄装置のケースカバー。
  3. 【請求項3】前記ケースカバーの側面部に、前記水切り
    リブと平行に延び、前記排水口から垂れる水を、前記水
    切りリブに伝わらせるよう誘導する段部を形成したこと
    を特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置のケースカバ
    ー。
  4. 【請求項4】前記水抜き用の排水口は、前記タンクに連
    通した給水口の水抜栓が挿通するように設定されたこと
    を特徴とする請求1,2または3記載の衛生洗浄装置の
    ケースカバー。
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