JPH11131159A - 黄銅成形体 - Google Patents

黄銅成形体

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JPH11131159A
JPH11131159A JP31583997A JP31583997A JPH11131159A JP H11131159 A JPH11131159 A JP H11131159A JP 31583997 A JP31583997 A JP 31583997A JP 31583997 A JP31583997 A JP 31583997A JP H11131159 A JPH11131159 A JP H11131159A
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brass
molded body
phase
crystal grain
less
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JP31583997A
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Katsuaki Nakamura
克昭 中村
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱間延性等の良好な特性を有する黄銅成形体
について、原料の溶解から最終製品の仕上げに至る過程
において、良好な特性を発現、維持、利用するための各
種製造方法を提案すること。 【解決手段】 見掛け上のZn当量が37〜46wt%
の黄銅原料を準備する第1の工程と、この原料を所定形
状の成形体に成形する第2の工程と、を経て熱間延性等
の良好な特性を有する黄銅成形体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は黄銅成形体に関る。
【0002】
【発明の背景】本出願人は、加工時の特性である熱間延
性、切削性に優れた黄銅材料、製品使用時の特性である
耐食性、耐SCC性、強度に優れた黄銅材料について、
PCT/JP97/03152にて先に提案している。
【0003】そして、このような特性を得るための実施
形態としては、結晶粒径の適正化、α、β、γ相の面積
比率、配置の適正化等の緻密な制御を行っている。一
方、黄銅材料について、1つのメーカが原料の溶解から
最終製品の仕上げまでを行うことは一般的でなく、通常
複数の加工メーカーを経由して流通されている。
【0004】ここで、課題として挙げられることは、流
通に携わるメーカーは、各々先に提案した特性を発現又
は維持させる必要があることである。
【0005】例えば、棒材メーカーは、原料の溶解から
棒材の成形まで適切な製造方法を施して、熱間延性等に
優れた棒材を供給する必要があり、熱間加工メーカー
は、良好な熱間延性を適切に利用する必要があり、切削
メーカーは、耐食性に優れた棒材を切削する際に、不適
切な熱処理等により耐食性が損なわれないようにする必
要があるのである。
【0006】本発明は、熱間延性等の良好な特性を有す
る黄銅成形体について、原料の溶解から最終製品の仕上
げに至る過程において、良好な特性を発現、維持、利用
するための各種製造方法を提案せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
[熱間延性]本発明は、まず熱間延性の優れた黄銅成形
体を提供する。具体的な特性としては、再結晶温度域
で、0.00083/secの歪み速度で160%の歪
みを与えて破損の無いこと、0.0083/secの歪
み速度で50%の歪みを与えて破損の無いこと、0.0
83/secの歪み速度で30%の歪みを与えて破損の
無いこと、450℃において、0.00083/sec
の歪み速度で50%の歪みを与えて破損の無いこと、
0.0083/secの歪み速度で25%の歪みを与え
て破損の無いこと、0.083/secの歪み速度で3
0%の歪みを与えて破損の無いこと、の少なくとも一つ
の特性を満たす黄銅成形体である。
【0008】具体的な結晶構造としては、再結晶温度域
においてα+β相であるとともに、β相の面積比率が3
0〜80%であって、かつ平均結晶粒径が15μm以
下、好ましくは10μm以下であってα、β相が均一に
分散している結晶構造、
【0009】外力を受けて塑性変形する際の結晶組織が
α+β+γの3相であるとともに、α相の面積比率が4
4〜65%、β相の面積比率が10〜55%、γ相の面
積比率が1〜25%であること、α、β、γ相の平均結
晶粒径が15μm以下、好ましくは10μm以下である
こと、α、γ相が分散して存在していること、の全条件
を満たす結晶構造、
【0010】再結晶温度域においてα+β+γの結晶組
織を有し、この再結晶温度域における結晶組織が、α相
の面積比率が44〜65%、β相の面積比率が10〜5
5%、γ相の面積比率が1〜25%であること、α、
β、γ相の平均結晶粒径が15μm以下、好ましくは1
0μm以下であること、α、γ相が分散して存在してい
ること、の全条件を満たす結晶構造、
【0011】300〜500℃、好ましくは400〜5
00℃の温度域においてα+β+γの結晶組織を有し、
この温度域における結晶組織が、α相の面積比率が44
〜65%、β相の面積比率が10〜55%、γ相の面積
比率が1〜25%であること、α、β、γ相の平均結晶
粒径が15μm以下、好ましくは10μm以下であるこ
と、α、γ相が分散して存在していること、の全条件を
満たす結晶構造、の少なくとも一つの結晶構造を満たす
黄銅成形体である。
【0012】以上の各種特性、各種結晶構造について、
以降、”熱間延性に優れた特性、結晶構造”と呼ぶ。
【0013】[成形時に特性、結晶構造を発現]以上の
ように熱間延性に優れた特性、結晶構造について、本発
明は、見掛け上のZn当量が37〜46wt%の黄銅原
料を準備する第1の工程と、この原料を所定形状の成形
体に成形する第2の工程と、を経て得るようにしてい
る。ここで、「見掛け上のZn含有量」という用語は、
AをCu含有量〔wt%〕、BをZn含有量〔wt
%〕、tを添加した第3元素(例えばSn)のZn当
量、Qをその第3元素の含有量〔wt%〕としたとき、
「{(B+t・Q)/(A+B+t・Q)}×100」
の意味で用いる。
【0014】特に、450℃における熱間延性確保、再
結晶温度域等でのγ相析出のために、第1の工程中にS
nの含有量が1.7〜2.2wt%の黄銅原料を準備す
るようにしている。
【0015】第2の工程の実施形態としては、結晶粒径
微細化処理を含むことが好適である。
【0016】第2の工程の他の実施形態としては、鋳造
又は粉末成形を含むことが好適であり、鋳造法として
は、連続鋳造、半溶融鋳造(レオキャスティング)、圧
延鋳造、砂型鋳造、金型鋳造、精密鋳造(ロストワック
ス)、遠心鋳造、ダイカスト、重力鋳造、加圧鋳造、真
空鋳造、一方向性鋳造、半溶融加工があり、粉末成形法
としては、プリフォーム(金型成型、プレス成形、ラバ
ー成形)、焼成(常圧、加圧、HIP)、焼結鍛造、溶
射、射出成型、押し出しがある。
【0017】尚、粉末成形法の場合は、第1の工程に粉
末自体の製造工程を含んでも良い。例えば、凝固法(エ
アアトマイズ、水アトマイズ)、破砕法(ボールミル
法)、MA法等である。
【0018】鋳造法の場合は、好適には、鋳造時の凝固
速度が5×10(1)〜10(5)K/sec、かつ凝
固後の冷却速度が400℃以下になるまでは5K/se
c以上で急冷することによって、結晶粒径微細化がなさ
れる。
【0019】以上の第2の工程を経た黄銅成形体は、棒
材、板材、管材が好適である。尚、棒材は、鋳造後、熱
間押し出しを経るのが好ましく、管材は、冷間押し出し
よりも抵抗が小さく折れ難い熱間押し出し、熱間引き抜
きのように延びすぎてちぎれやすくない冷間引き抜き、
ロール成形(圧延+ロールフォーミング)が好ましい。
【0020】[熱間延性の利用]本発明は、熱間延性に
優れた特性、結晶構造を得た後、黄銅成形体を準備する
第1の工程と、この成形体に熱間、又は温間の塑性加工
を施す第2の工程と、を経ることにより、熱間、又は温
間加工時に、熱間延性に優れた黄銅成形体を利用するこ
とができる。
【0021】第2の工程は、再結晶温度域までの加熱開
始から熱間、又は温間の塑性加工終了までの間、結晶粒
径が粗大化しない条件で行われることにより、熱間延性
に優れた黄銅成形体を有効利用できる。結晶粒径が粗大
化すると熱間延性が低下するからである。
【0022】塑性加工は、具体的には、押し出し、圧
延、鍛造、曲げ、せん断、絞り・張り出し、回転成形含
む。さらに、熱間、温間鍛造には、プレス鍛造(自由鍛
造、型鍛造、密閉又は閉塞鍛造、トランスファ、回転鍛
造)、ハンマー鍛造(自由鍛造、型鍛造)、ロール鍛
造、溶融鍛造がある。
【0023】また、曲げには、板曲げ(型曲げ、プレス
曲げ、プレスブレーキ曲げ、ロール曲げ)、管曲げ(ベ
ンダ、押し曲げ、引き曲げ、MOS曲げ)があり、せん
断には、板せん断(プレス切断、プレス、シアー、ロー
ル切断)、管せん断(プレス切断、ロール切断)があ
る。
【0024】そして、絞り・張り出しには、型成形(プ
レス成形、単打ち、トランスファ)、粘性体成形(液圧
成形、対抗液圧成形、フルイドフォーム、ゴム成形、ラ
バーパッド、ガスブロー成形、SPF)がある。
【0025】[熱間延性の維持]本発明は、また、熱間
延性に優れた特性、結晶構造を有する黄銅成形体を準備
する第1の工程と、この黄銅成形体に対して、塑性加
工、除去加工、切断の少なくとも1つを施す第2の工程
と、を経るとともに、第2の工程は、第2の工程後も熱
間延性に優れた特性、結晶構造を維持するような条件で
行われることを特徴とする。
【0026】塑性加工の実施形態としては、押し出し、
引き抜き、圧延、鍛造、曲げ加工、せん断加工、絞り成
形、回転成形があり、除去加工には、切削加工、研削加
工がある。
【0027】さらに切削加工には、旋削、穴空け、リー
マ、フライス、ブローチがあり、研削加工には、砥石加
工(円筒研削、センタレス、ホーニング)、遊離砥粒加
工(ラッピング、バフ加工、バレル、噴射加工、超音波
加工)がある。
【0028】以上の塑性加工、除去加工、切断が加熱を
伴う場合、この加熱は、結晶粒径が粗大化する温度未満
の温度条件で行われることが望ましい。
【0029】[熱間延性の発現]また、本発明は、見掛
け上のZn当量が37〜46wt%の黄銅成形体を準備
する第1の工程と、熱間延性に優れた特性、結晶構造を
満たすための所定の処理を施す第2の工程と、を経るこ
とによって、熱間延性に優れた特性、結晶構造を満たさ
ない黄銅成形体を満たすように変換できる。
【0030】特に、450℃における熱間延性確保、再
結晶温度域等でのγ相析出のために、見掛け上のZn当
量が37〜46wt%で、Snの含有量が1.7〜2.
2wt%の黄銅原料を準備する第1の工程と、熱間延性
に優れた特性、結晶構造を満たすための所定の処理を施
す第2の工程と、を経るようにしている。
【0031】第2の工程は、好適には、結晶粒径微細化
処理によって熱間延性に優れた特性、結晶構造を満たす
ようにするものであり、具体的には、400〜650℃
の温度範囲で断面減少率90%以上の熱間押し出しをす
ることによって、動的再結晶による結晶粒径微細化が実
現できる。尚、熱間押し出し後は、450℃以上の温度
域から400℃以下になるまでは0.4K/sec以上
で急冷すれば、冷却の過程で結晶粒径が粗大化すること
がない。
【0032】塑性加工を用いた他の結晶粒径微細化処理
としては、断面減少率30%の冷間引き抜き後、400
〜500℃に加熱することによって、加工硬化後の静的
再結晶による結晶粒径微細化が実現できる。
【0033】また、塑性加工を伴わない加熱、冷却処理
による結晶粒径微細化処理も可能である。
【0034】以上の第2の工程を経た黄銅成形体は、棒
材、板材、管材が好適である。
【0035】[切削性等]次に本発明は、切削性等に優
れた黄銅成形体を提供する。具体的な特性としては、日
本工業規格JIS C−3604に従う快削黄銅棒を基
準とした切削抵抗指数が80以上、かつ0.2%耐力又
は降伏応力が300N/mm2以上を満たすこと、
【0036】日本工業規格JIS C−3604に従う
快削黄銅棒を基準とした切削抵抗指数が80以上、かつ
日本伸銅協会技術標準JBMA T−303に従う脱亜
鉛腐食試験を行なったとき、最大脱亜鉛浸透深さ方向が
加工方向と平行な場合には最大脱亜鉛深さ100μm以
下又は最大脱亜鉛浸透深さ方向が加工方向と直角な場合
には最大脱亜鉛深さ70μm以下の耐食性を満たすこ
と、
【0037】日本伸銅協会技術標準JBMA T−30
3に従う脱亜鉛腐食試験を行なったとき、最大脱亜鉛浸
透深さ方向が加工方向と平行な場合には最大脱亜鉛深さ
100μm以下又は最大脱亜鉛浸透深さ方向が加工方向
と直角な場合には最大脱亜鉛深さ70μm以下の耐食性
を満たし、かつ0.2%耐力又は降伏応力が300N/
mm2以上を満たすこと、の3つの特性のうち少なくと
も2つの特性を満たすか、又は、
【0038】円筒形試料を14%アンモニア水溶液上の
アンモニア雰囲気中に24時間暴露した後に荷重を加え
たとき、前記試料が割れない最大応力が180N/mm
2以上を満たす黄銅成形体である。
【0039】具体的な結晶構造としては、常温において
α+β相であるとともに、β相の面積比率が20%以
上、好ましくは25%以上であって、α、β相の平均結
晶粒径が15μm以下、好ましくは10μm以下である
結晶構造、
【0040】常温においてα+γ相であるとともに、γ
相の面積比率が3〜30%、好ましくは5〜30%であ
って、α相の平均結晶粒径が15μm以下、好ましくは
10μm以下、γ相の平均結晶粒径(短径)が8μm以
下、好ましくは5μm以下であって、α相の粒界にγ相
が散在している結晶構造、
【0041】常温においてα+β+γ相であるととも
に、α相の面積比率が40〜94%、β、γ相の面積比
率が共に3〜30%であって、α、β相の平均結晶粒径
が15μm以下、好ましくは10μm以下、γ相の平均
結晶粒径(短径)が8μm以下、好ましくは5μm以下
である結晶構造、
【0042】以上の結晶構造においてγ相が存在する場
合には、γ相中のSn濃度が8wt%以上であって、β
相に対してはγ相が取り囲む結晶構造、
【0043】常温においてα+β相であるとともに、β
相の面積比率が15%以上、好ましくは20%以上であ
って、α、β相の平均結晶粒径が15μm以下、好まし
くは10μm以下であり、かつβ相中のSn濃度が1.
5wt%以上である結晶構造、の少なくとも一つの結晶
構造を満たす黄銅成形体である。
【0044】以上の各種特性、各種結晶構造について、
以降、”切削性等に優れた特性、結晶構造”と呼ぶ。
【0045】[成形時に特性、結晶構造を発現]以上の
ように切削性等に優れた特性、結晶構造について、本発
明は、見掛け上のZn含有量が37〜46wt%の黄銅
原料を準備する第1の工程と、この原料を所定形状の成
形体に成形する第2の工程と、を経て得るようにしてい
る。
【0046】特に、耐食性確保のために、第1の工程中
に、Sn含有量が0.5〜7wt%の黄銅原料を準備す
るようにしている。
【0047】第2の工程の実施形態としては、結晶粒径
微細化処理、結晶相比率制御を含むことが好適である。
【0048】結晶相比率制御の実施形態としては、45
0℃以上の温度域から400℃以下になるまでの冷却速
度を制御することによって、結晶相比率制御を実現でき
る。すなわち、ゆっくり冷やすとγ相が析出し易く、急
冷するとγ相が析出しにくいのである。尚、β、γ相中
のSn濃度も冷却速度で制御できる。
【0049】第2の工程の他の実施形態としては、鋳造
又は粉末成形を含むことが好適であるが、詳細な実施形
態としては、熱間延性の項で述べたものと同様であり、
鋳造法の場合は、鋳造時の凝固速度が5×10(1)〜
10(5)K/sec、かつ凝固後の冷却速度が400
℃以下になるまでは5K/sec以上で急冷することに
より結晶粒径微細化がなされる。尚、5K/sec以上
でさらに細かく冷却速度を制御することによって、結晶
相比率が制御される。
【0050】以上の第2の工程を経た黄銅成形体は、棒
材、板材、管材、もしくはその後加工及び400℃以上
の加熱がされない最終製品形状であることが好適であ
る。棒材、板材、管材の詳細な実施形態は、熱間延性の
項で述べたものと同様である。
【0051】[切削性等の維持]本発明は、また、切削
性等の特性、結晶構造を満たす黄銅成形体を準備する第
1の工程と、この黄銅成形体に対して、塑性加工、除去
加工、切断、接合、表面処理の少なくとも1つを施す第
2の工程と、を経るとともに、第2の工程は、前記第2
の工程後も前記何れか1つを維持するような条件で行わ
れることを特徴とする。
【0052】塑性加工の実施形態としては、押し出し、
引き抜き、圧延、鍛造、曲げ加工、せん断加工、絞り成
形、回転成形があり、除去加工の実施形態としては、切
削加工、研削加工がある。(詳細な実施形態は、熱間延
性の項で述べたものと同様)
【0053】接合には、溶接、抵抗溶接、ロー接、固相
溶接、圧接があり、溶接には、アーク溶接(被覆溶接、
サブマージ、ガスシールド、TIG、MIG)、プラズ
マ溶接、ガス溶接、電子ビーム溶接、レーザ溶接がある
が、急加熱・急冷ができることから、レーザ溶接が望ま
しい。そして、ロー接には、ロー付けと半田付けがあ
り、圧接には、摩擦圧接、爆着がある。
【0054】表面処理には、真空蒸着、CVD、PV
D、PーCVD、レーザ処理、電着法、化学鍍金、化成
処理がある。
【0055】以上の塑性加工、除去加工、切断、接合、
表面処理が加熱を伴う場合は、結晶粒径が粗大化する温
度未満の温度条件で行われることが望ましい。
【0056】[切削性等の発現]また、本発明は、見掛
け上のZn含有量が37〜46wt%の黄銅成形体を準
備する第1の工程と、切削性等の特性、結晶構造を満た
すための所定の処理を施す第2の工程と、を経ることに
より、切削性等の特性、結晶構造を満たさない黄銅成形
体を満たすように変換できる。
【0057】特に、耐食性確保のために、第1の工程中
に、Sn含有量が0.5〜7wt%の黄銅原料を準備す
るようにしている。
【0058】第2の工程は、好適には、結晶粒径微細化
処理によって熱間延性に優れた特性、結晶構造を満たす
ようにするものであり、具体的には、400〜650℃
の温度範囲で断面減少率90%以上の熱間押し出しをす
ることによって、動的再結晶による結晶粒径微細化が実
現できる。尚、熱間押し出し後は、450℃以上の温度
域から400℃以下になるまでは0.4K/sec以上
で急冷すれば、冷却の過程で結晶粒径が粗大化すること
がない。
【0059】塑性加工を用いた他の結晶粒径微細化処理
としては、断面減少率30%の冷間引き抜き後、400
〜500℃に加熱することによって、加工硬化後の静的
再結晶による結晶粒径微細化が実現できる。
【0060】また、塑性加工を伴わない加熱、冷却処理
による結晶粒径微細化処理も可能である。
【0061】第2の工程の他の好適な実施形態として
は、結晶相比率制御を含むことが望ましく、具体的に
は、450℃以上の温度域に加熱し、その後400℃以
下になるまでの冷却速度を制御することによって、結晶
相比率制御ができる。
【0062】以上の第2の工程を経た黄銅成形体は、棒
材、板材、管材、その後加工及び400℃以上の加熱が
されない最終製品形状であることが好適である。棒材、
板材、管材の詳細な実施形態は、熱間延性の項で述べた
ものと同様である。
【0063】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下詳説す
る。図1は、実施例1〜6を得るための基本プロセスを
示している。
【0064】まず実施例1は、見掛け上のZn当量37
〜46wt%の原料を準備した後、結晶粒径微細化、結
晶相比率適正化制御を行い、再結晶温度域で、α+β、
β=30〜80%、平均粒径<10μmの結晶構造を得
ている。
【0065】ここで、「見掛け上のZn含有量」という
用語は、AをCu含有量〔wt%〕、BをZn含有量
〔wt%〕、tを添加した第3元素(例えばSn)のZ
n当量、Qをその第3元素の含有量〔wt%〕としたと
き、「{(B+t・Q)/(A+B+t・Q)}×10
0」の意味で用いる。
【0066】そして、実施例1は、再結晶温度域で、
0.00083/secの歪み速度で160%の歪みを
与えて破損の無いこと、0.0083/secの歪み速
度で50%の歪みを与えて破損の無いこと、0.083
/secの歪み速度で30%の歪みを与えて破損の無い
こと、の少なくとも一つの特性を満たすようになってい
る。
【0067】尚、この特性についての試験片の形状、寸
法(標点間距離12mm、外径φ2.5mm)を図2に、
試験条件を図3に示す。使用した引っ張り試験機は機械
式を用い、加熱は電気ヒータで、雰囲気は大気中とし
た。
【0068】続いて実施例2は、見掛け上のZn当量3
7〜46wt%(Sn1.7〜2.2wt%)の原料を
準備した後、結晶粒径微細化、結晶相比率適正化制御を
行い、450℃で、α+β+γ、α44〜65%、β1
0〜55%、γ1〜25%、平均粒径<10μmの結晶
構造を得ている。
【0069】そして実施例2は、450℃において、
0.00083/secの歪み速度で50%の歪みを与
えて破損の無いこと、0.0083/secの歪み速度
で25%の歪みを与えて破損の無いこと、0.083/
secの歪み速度で30%の歪みを与えて破損の無いこ
と、の少なくとも一つの特性を満たすようになっている
が、これを詳しく示したのが図4である。
【0070】図4は温度と伸びの関係を示しており、4
50℃において実施例2が従来例に比べて高い伸びを示
していることがわかる。尚、従来例には、450℃で、
α+β、β<25%、平均粒径>15μmの結晶構造の
ものを用いた。
【0071】次に実施例3は、見掛け上のZn当量37
〜46wt%の原料を準備した後、必要に応じて結晶粒
径微細化、結晶相比率適正化制御を行い、必要に応じて
実施例1と同じ結晶構造を得た後、結晶粒径微細化(実
施例1の結晶構造を一旦経る場合は微細化維持)、結晶
比率適正化、結晶配置適正化制御を行い、常温でα+
β、β>25%、平均粒径<10μmの結晶構造を得て
いる。
【0072】そして実施例3は、切削抵抗指数80以
上、かつ0.2%耐力又は降伏応力300N/mm2以
上を満たすものであるが、切削抵抗指数について説明し
たのが図5である。
【0073】図5に示すように、切削試験では、旋盤で
丸棒状の試料1の周面を100〔m/min〕と400
〔m/min〕の2つの異なる速度で切削しつつ、主分
力Fvを測定した。実施例の切削抵抗指数は、実施例の
主分力に対する切削性が最も良いといわれる快削黄銅棒
(日本工業規格JIS C−3604)の主分力の百分
率である。(切削速度毎の切削抵抗指数を平均した。)
【0074】続いて実施例4〜6は、必要に応じて実施
例1と同じ結晶構造を得た後、結晶比率適正化、結晶配
置適正化制御を行い、各々、常温でα+γ、γ5〜30
%でα粒界に散在、平均粒径<10μm、γ相粒径<
5、γ相中Sn濃度8wt%の結晶構造、常温でα+β
+γ、α相40〜94%、γ相3〜30%で、γ相がβ
相を包囲、平均粒径<10μm、γ相粒径<5、γ相中
Sn濃度8wt%の結晶構造、常温でα+β、β>20
%、平均粒径<10μm、β相中Sn濃度1.5wt%
の結晶構造を得ている。
【0075】そして、実施例4〜6は、切削抵抗指数8
0以上、0.2%耐力又は降伏応力300N/mm2以
上、耐食性基準のうち2つを満たすか、耐SCC性基準
を満たすものである。
【0076】ここで、耐食性基準は、日本伸銅協会技術
標準JBMA T−303に従う脱亜鉛腐食試験を行な
ったとき、最大脱亜鉛浸透深さ方向が加工方向と平行な
場合には最大脱亜鉛深さ100μm以下、又は最大脱亜
鉛浸透深さ方向が加工方向と直角な場合には最大脱亜鉛
深さ70μm以下の耐食性を満たすものであり、
【0077】耐SCC性基準は、円筒形試料を14%ア
ンモニア水溶液上のアンモニア雰囲気中に24時間暴露
し た後に荷重を加えたとき、前記試料が割れない最大
応力が180N/mm2以上を満たすものである。
【0078】続いて、図6は実施例1、2に係る各種製
法を示しており、まず図6(a)では、実施例1又は2
を得るための原料溶解後、製法1を施すことによって、
実施例1又は2の基となる結晶構造の黄銅成形体を得る
ことを示す。
【0079】製法1は、具体的には図7(a)に示すよ
うに、原料溶解後、凝固速度5×10(1)〜10
(5)K/secで鋳造することによって結晶粒径微細
化し、400℃以下になるまで5K/sec以上で急冷
することによって結晶粒径の粗大化を防止している。
尚、製法1は、鋳造によらずとも所定の微細化条件で粉
末成形した後、結晶粒径粗大化しない条件で冷却する方
法を用いても良い。
【0080】図6(b)に戻って、このように成形され
た実施例1又は2の基となる結晶構造の黄銅成形体は、
製法2により、実施例1、2の結晶構造とされた後に熱
間又は温間加工され、熱間又は温間加工品となる。
【0081】この製法2について図7(b)を用いて説
明すると、まず、結晶粒径が粗大化しない加熱速度で、
結晶粒径が粗大化する温度以下の再結晶温度域(実施例
2は450℃)まで加熱し、実施例1、2の結晶構造を
得る。引き続き所定の加工条件にて熱間、温間加工を行
うが、熱間、温間加工は、結晶粒径が粗大化する以前に
終了する。
【0082】尚、熱間、温間加工には、押し出し、引き
抜き、圧延、鍛造、曲げ、せん断、絞り・張り出し、回
転があるが、このうち鍛造には、プレス鍛造(自由鍛
造、型鍛造、密閉又は閉塞鍛造、フレキシブルフォージ
ング、トランスファ、回転鍛造)、ハンマー鍛造(自由
鍛造、型鍛造)、ロール鍛造、溶融鍛造がある。
【0083】また、曲げには、板曲げ(型曲げ、プレス
曲げ、プレスブレーキ曲げ、ロール曲げ)、管曲げ(ベ
ンダ、押し曲げ、引き曲げ、MOS曲げ)がある。
【0084】せん断には、板せん断(プレス切断、プレ
ス、シアー、ロール切断)、管せん断(プレス切断、ロ
ール切断)があり、絞り・張り出しには、型成形(プレ
ス成形、単打ち、トランスファ)、粘性体成形(液圧成
形、対抗液圧成形、フルイドフォーム、ゴム成形、ラバ
ーパッド、ガスブロー成形、SPF)がある。
【0085】図6(b)に戻って、この製法2の前に、
実際には黄銅成形体に対して塑性加工、除去加工、切断
(以下塑性加工等)が施される場合がある。
【0086】ここで、塑性加工は、前述した熱間、温間
加工の他に冷間加工を含むものであり、除去加工には、
切削加工、研削加工があるが、切削加工には、さらに、
旋削、穴空け、リーマ、フライス、ブローチがあり、研
削加工には、砥石加工(円筒研削、センタレス、ホーニ
ング)、遊離砥粒加工(ラッピング、バフ加工、バレ
ル、噴射加工、超音波加工)がある。
【0087】このような塑性加工等の後に製法2の熱
間、温間加工を行う場合、塑性加工等後も実施例1、2
の基となる結晶構造が維持されていることが望ましい。
そのような製法3〜5について図7(c)により説明す
る。
【0088】すなわち、塑性加工等を行う際に400℃
以上に加熱しない場合は、結晶粒径の粗大化の可能性が
なく実施例1、2の基となる結晶構造が損なわれること
はないが、塑性加工等が400℃以上で行われる場合
は、結晶粒径の粗大化の可能性があり実施例1、2の基
となる結晶構造が損なわれる可能性がある。そこで、製
法3〜5では、前者の場合は特別な処理を必要としない
が、後者の場合は結晶粒径が粗大化しない条件を設定し
たうえで加工する必要があるのである。
【0089】図6(a)に戻って、製法1を経なかった
ため実施例1、2の基となる結晶構造が得られなかった
場合、又は図6(b)において、塑性加工等を行う際、
製法3〜5を経なかったために実施例1、2の基となる
結晶構造が損なわれた場合には、図6(c)に示すよう
に、実施例1、2の基となる結晶構造を得るための製法
6が必要である。
【0090】これを図7(d)を用いて説明する。ま
ず、実施例1、2の基とならない結晶構造(結晶粒径が
粗大化した結晶構造)の黄銅成形体に対して、結晶粒径
が粗大化しない加熱速度で400〜650℃まで加熱
し、断面減少率90%以上で押し出すことによって、動
的再結晶による結晶粒径微細化を得る。続いて、400
℃以下になるまで5K/sec以上で急冷することによ
って結晶粒径の粗大化を防止する。
【0091】次に別の実施形態を説明すると、まず、実
施例1、2の基とならない結晶構造の黄銅成形体に対し
て、断面減少率30%の冷間引き抜きを施し加工硬化さ
せた後、400〜500℃まで加熱し、静的再結晶によ
る結晶粒径微細化を得る。続いて、結晶粒径が粗大化し
ないように急冷する。
【0092】また、さらに別の実施形態として、熱間押
し出し、冷間引き抜き等の塑性加工を伴わずに、加熱、
冷却のみでの結晶粒径微細化も可能である。これは、具
体的には、β単相からの冷却時に、β粒界でなくβ粒内
にα、γ相を析出させることにより結晶粒径微細化する
方法である。
【0093】以上、実施例1、2に係る製法1〜6につ
いて説明してきたが、続いて実施例3〜6に係る製法に
ついて図8、9を用いて説明する。ここで、注意すべき
は、実施例1、2に係る製法1〜6が専ら結晶粒径微細
化を目的とするのに対して、実施例3〜6に係る製法
は、結晶粒径微細化のみならず結晶相比率、結晶配置を
目的とする点である。
【0094】まず図8(a)では、実施例3〜6を得る
ための原料溶解後、製法7を施すことによって、実施例
3〜6の結晶構造の黄銅成形体を得ることを示す。
【0095】製法7は、具体的には図9(a)に示すよ
うに、原料溶解後、凝固速度5×10(1)〜10
(5)K/secで鋳造することによって結晶粒径微細
化し、400℃以下になるまでの冷却速度を制御するこ
とによって、結晶粒径の粗大化を防止しつつ実施例3〜
6を区分けしている。すなわち、急冷するとγ相が析出
しないため実施例3、6になり、やや遅く冷やすと多少
γ相が析出して実施例5になり、かなり遅く冷やすとβ
相が全てγ相に変態して実施例6になるのである。
【0096】また製法7の他の実施形態として、鋳造に
よらずとも所定の微細化条件で粉末成形した後、冷却速
度を制御して、結晶粒径粗大化防止、結晶比率、結晶配
置制御を行っても良い。
【0097】図8(b)に戻って、このように成形され
た実施例3〜6の結晶構造の黄銅成形体は、接合、表面
処理、除去加工、塑性加工、切断が施されることになる
(以下接合等)。
【0098】除去加工、塑性加工、切断については、図
7(c)で述べたものと同様であるが、接合には、溶
接、抵抗溶接、ロー接、固相溶接、圧接があり、溶接に
は、アーク溶接(被覆溶接、サブマージ、ガスシール
ド、TIG、MIG)、プラズマ溶接、ガス溶接、電子
ビーム溶接、レーザ溶接があり、急加熱・急冷ができる
ことからレーザ溶接が望ましい。そして、ロー接には、
ロー付けと半田付けがあり、圧接には、摩擦圧接、爆着
がある。
【0099】表面処理には、真空蒸着、CVD、PV
D、PーCVD、レーザ処理、電着法、化学鍍金、化成
処理がある。
【0100】ここで、除去加工、塑性加工、切断の後も
図1に示した切削性を満たすことが望ましく、接合、表
面処理の後も、図1に示した耐食基準を満たす耐食性を
満たすことが望ましい。このように接合等の後も実施例
3〜6の結晶構造を維持する製法8〜11について図9
(b)を用いて説明する。
【0101】すなわち、接合等を行う際に400℃以上
に加熱しない場合は、結晶粒径の粗大化及び結晶比率、
結晶配置の変化の可能性がなく実施例3〜6の結晶構造
が損なわれることはないが、接合等が400℃以上で行
われる場合は、結晶粒径の粗大化及び結晶比率、結晶配
置の変化の可能性があり実施例3〜6の結晶構造が損な
われる可能性がある。そこで、製法8〜11では、前者
の場合は特別な処理を必要としないが、後者の場合は結
晶粒径が粗大化しない条件で加工しつつ、実施例3〜6
毎の冷却速度で冷却する必要がある。
【0102】この冷却速度を具体的に示すと、400℃
以下になるまで0.4K/sec以上で急冷すると実施
例3の結晶構造が得られ、400℃以下になるまで0.
4〜5K/sec以上で急冷すると実施例4の結晶構造
が得られ、400℃以下になるまで0.4〜10K/s
ec以上で急冷すると実施例5の結晶構造が得られ、4
00℃以下になるまで5〜1000K/sec以上で急
冷すると実施例6の結晶構造が得られるのである。
【0103】図8(a)に戻って、製法7を経なかった
ため実施例3〜6の結晶構造が得られなかった場合、又
は図8(b)において、接合等を行う際、製法8〜11
を経なかったために実施例3〜6の結晶構造が損なわれ
た場合には、図8(c)に示すように、実施例3〜6結
晶構造を得るための製法12が必要である。
【0104】これを図9(c)を用いて説明する。ま
ず、実施例3〜6でない結晶構造(結晶粒径が粗大化又
は結晶相比率、結晶配置が異なる結晶構造)の黄銅成形
体に対して、図7(d)に示した製法6と同様の方法で
まず結晶粒径微細化を図る。続いて、図9(b)の製法
8〜11と同様に実施例3〜6毎の冷却速度で冷却する
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を得るための基本プロセス
【図2】同実施例の高温引張り試験片形状
【図3】同実施例の高温引張り試験条件
【図4】同実施例及び従来例の高温引張り試験結果(温
度と延びの関係)
【図5】同実施例の切削試験の説明図
【図6】同実施例1、2を得るための各種製法1〜6の
説明図
【図7】同実施例1、2を得るための各種製法1〜6の
詳細説明図
【図8】同実施例3〜6を得るための各種製法7〜12
の説明図
【図9】同実施例3〜6を得るための各種製法7〜12
の詳細説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 684 C22F 1/00 684B 685 685A 687 687 692 692A 694 694B 694A

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再結晶温度域で、 0.00083/secの歪み速度で160%の歪みを
    与えて破損の無いこと、 0.0083/secの歪み速度で50%の歪みを与え
    て破損の無いこと、 0.083/secの歪み速度で30%の歪みを与えて
    破損の無いこと、 の少なくとも一つの特性を満たす黄銅成形体。
  2. 【請求項2】 450℃において、 0.00083/secの歪み速度で50%の歪みを与
    えて破損の無いこと、 0.0083/secの歪み速度で25%の歪みを与え
    て破損の無いこと、 0.083/secの歪み速度で30%の歪みを与えて
    破損の無いこと、 の少なくとも一つの特性を満たす黄銅成形体。
  3. 【請求項3】 再結晶温度域においてα+β相であると
    ともに、β相の面積比率が30〜80%であって、かつ
    平均結晶粒径が15μm以下、好ましくは10μm以下
    であってα、β相が均一に分散している結晶構造を有す
    る黄銅成形体。
  4. 【請求項4】 外力を受けて塑性変形する際の結晶組織
    がα+β+γの3相であるとともに、 α相の面積比率が44〜65%、β相の面積比率が10
    〜55%、γ相の面積比率が1〜25%であること、
    α、β、γ相の平均結晶粒径が15μm以下、好ましく
    は10μm以下であること、前記α、γ相が分散して存
    在していること、の全条件を満たす結晶構造を有する黄
    銅成形体。
  5. 【請求項5】 再結晶温度域においてα+β+γの結晶
    組織を有し、この再結晶温度域における結晶組織が、α
    相の面積比率が44〜65%、β相の面積比率が10〜
    55%、γ相の面積比率が1〜25%であること、α、
    β、γ相の平均結晶粒径が15μm以下、好ましくは1
    0μm以下であること、前記α、γ相が分散して存在し
    ていること、の全条件を満たす結晶構造を有する黄銅成
    形体。
  6. 【請求項6】 300〜500℃、好ましくは400〜
    500℃の温度域においてα+β+γの結晶組織を有
    し、この温度域における結晶組織が、α相の面積比率が
    44〜65%、β相の面積比率が10〜55%、γ相の
    面積比率が1〜25%であること、α、β、γ相の平均
    結晶粒径が15μm以下、好ましくは10μm以下であ
    ること、前記α、γ相が分散して存在していること、の
    全条件を満たす結晶構造を有する黄銅成形体。
  7. 【請求項7】 見掛け上のZn当量が37〜46wt%
    の黄銅原料を準備する第1の工程と、この原料を所定形
    状の成形体に成形する第2の工程と、を経て成形された
    黄銅成形体であって、 請求項1記載の特性、請求項3記載の結晶構造の何れか
    1つを満たすことを特徴とする黄銅成形体。
  8. 【請求項8】 見掛け上のZn当量が37〜46wt%
    で、Snの含有量が1.7〜2.2wt%の黄銅原料を
    準備する第1の工程と、この原料を所定形状の成形体に
    成形する第2の工程と、を経て成形された黄銅成形体で
    あって、 請求項2記載の特性、請求項4〜6記載の結晶構造の何
    れか1つを満たすことを特徴とする黄銅成形体。
  9. 【請求項9】 前記第2の工程が、結晶粒径微細化処理
    を含む請求項7又は8記載の黄銅成形体。
  10. 【請求項10】 前記第2の工程が、鋳造又は粉末成形
    を含む請求項7〜9の何れか記載の黄銅成形体。
  11. 【請求項11】 前記結晶粒径微細化処理は、鋳造時の
    凝固速度が5×10(1)〜10(5)K/sec、か
    つ凝固後の冷却速度が400℃以下になるまでは5K/
    sec以上で急冷することである請求項9かつ10記載
    の黄銅成形体。
  12. 【請求項12】 前記第2の工程を経た黄銅成形体は、
    棒材、板材、管材の何れか1つである請求項7〜11の
    何れか記載の黄銅成形体。
  13. 【請求項13】 請求項1、2記載の特性、請求項3〜
    6記載の結晶構造の何れか1つを満たす黄銅成形体を準
    備する第1の工程と、この黄銅成形体を再結晶温度域ま
    で加熱し、黄銅成形体に熱間、又は温間の塑性加工を施
    す第2の工程と、を経た黄銅成形体。
  14. 【請求項14】 前記第2の工程は、再結晶温度域まで
    の加熱開始から熱間、又は温間の塑性加工終了までの
    間、結晶粒径が粗大化しない条件で行われる請求項13
    記載の黄銅成形体。
  15. 【請求項15】 請求項1、2記載の特性、請求項3〜
    6記載の結晶構造の何れか1つを満たす黄銅成形体を準
    備する第1の工程と、この黄銅成形体に対して、塑性加
    工、除去加工、切断の少なくとも1つを施す第2の工程
    と、を経た黄銅成形体であって、 前記第2の工程は、前記第2の工程後も前記何れか1つ
    を維持するような条件で行われる黄銅成形体。
  16. 【請求項16】 前記塑性加工は、押し出し、引き抜
    き、圧延、鍛造、曲げ加工、せん断加工、絞り成形、回
    転成形の少なくとも1つを含む請求項15記載の黄銅成
    形体。
  17. 【請求項17】 前記除去加工は、切削加工、研削加工
    の少なくとも含む請求項15記載の黄銅成形体。
  18. 【請求項18】 前記塑性加工、除去加工、切断の少な
    くとも1つは加熱を伴うとともに、この加熱は、結晶粒
    径が粗大化する温度未満の温度条件で行われる請求項1
    5〜17の何れか記載の黄銅成形体。
  19. 【請求項19】 見掛け上のZn当量が37〜46wt
    %の黄銅成形体を準備する第1の工程と、請求項1記載
    の特性、請求項3記載の結晶構造の何れか1つを満たす
    ための所定の処理を施す第2の工程と、を経た黄銅成形
    体。
  20. 【請求項20】 見掛け上のZn当量が37〜46wt
    %で、Snの含有量が1.7〜2.2wt%の黄銅原料
    を準備する第1の工程と、請求項2記載の特性、請求項
    4〜6記載の結晶構造の何れか1つを満たすための所定
    の処理を施す第2の工程と、を経た黄銅成形体。
  21. 【請求項21】 前記第2の工程が、結晶粒径微細化処
    理を含む請求項19又は20記載の黄銅成形体。
  22. 【請求項22】 前記結晶粒径微細化処理が、塑性加工
    を含む請求項21記載の黄銅成形体。
  23. 【請求項23】 前記結晶粒径微細化処理が、再結晶温
    度域での塑性加工による動的再結晶である請求項22記
    載の黄銅成形体。
  24. 【請求項24】 前記結晶粒径微細化処理が、400〜
    650℃の温度範囲で、断面減少率90%以上の熱間押
    し出しである請求項23記載の黄銅成形体。
  25. 【請求項25】 前記熱間押し出し後、450℃以上の
    温度域から400℃以下になるまでは0.4K/sec
    以上で急冷する請求項24記載の黄銅成形体。
  26. 【請求項26】 前記結晶粒径微細化処理が、塑性加工
    による加工硬化と、その後の再結晶温度域での静的再結
    晶である請求項22記載の黄銅成形体。
  27. 【請求項27】 前記結晶粒径微細化処理が、断面減少
    率30%の冷間引き抜き後、400〜500℃に加熱す
    ることである請求項26記載の黄銅成形体。
  28. 【請求項28】 前記結晶粒径微細化処理が、塑性加工
    を伴わない加熱、冷却処理である請求項21記載の黄銅
    成形体。
  29. 【請求項29】 前記第2の工程を経た黄銅成形体は、
    棒材、板材、管材の何れか1つである請求項19〜28
    の何れか記載の黄銅成形体。
  30. 【請求項30】 日本工業規格JIS C−3604に
    従う快削黄銅棒を基準とした切削抵抗指数が80以上、
    かつ0.2%耐力又は降伏応力が300N/mm2以上
    を満たす特性を有する黄銅成形体。
  31. 【請求項31】 日本工業規格JIS C−3604に
    従う快削黄銅棒を基準とした切削抵抗指数が80以上、
    かつ日本伸銅協会技術標準JBMA T−303に従う
    脱亜鉛腐食試験を行なったとき、最大脱亜鉛浸透深さ方
    向が加工方向と平行な場合には最大脱亜鉛深さ100μ
    m以下、又は最大脱亜鉛浸透深さ方向が加工方向と直角
    な場合には最大脱亜鉛深さ70μm以下の耐食性を満た
    す特性を有する黄銅成形体。
  32. 【請求項32】 日本伸銅協会技術標準JBMA T−
    303に従う脱亜鉛腐食試験を行なったとき、最大脱亜
    鉛浸透深さ方向が加工方向と平行な場合には最大脱亜鉛
    深さ100μm以下、又は最大脱亜鉛浸透深さ方向が加
    工方向と直角な場合には最大脱亜鉛深さ70μm以下の
    耐食性を満たし、かつ0.2%耐力又は降伏応力が30
    0N/mm2以上を満たす特性を有する黄銅成形体。
  33. 【請求項33】 円筒形試料を14%アンモニア水溶液
    上のアンモニア雰囲気中に24時間暴露した後に荷重を
    加えたとき、前記試料が割れない最大応力が180N/
    mm2以上を満たす特性を有する黄銅成形体。
  34. 【請求項34】 常温においてα+β相であるととも
    に、β相の面積比率が20%以上、好ましくは25%以
    上であって、α、β相の平均結晶粒径が15μm以下、
    好ましくは10μm以下である結晶構造を有する黄銅成
    形体。
  35. 【請求項35】 常温においてα+γ相であるととも
    に、γ相の面積比率が3〜30%、好ましくは5〜30
    %であって、 α相の平均結晶粒径が15μm以下、好ましくは10μ
    m以下、 γ相の平均結晶粒径(短径)が8μm以下、好ましくは
    5μm以下であって、 α相の粒界にγ相が散在している結晶構造を有する黄銅
    成形体。
  36. 【請求項36】 常温においてα+β+γ相であるとと
    もに、α相の面積比率が40〜94%、β、γ相の面積
    比率が共に3〜30%であって、 α、β相の平均結晶粒径が15μm以下、好ましくは1
    0μm以下、 γ相の平均結晶粒径(短径)が8μm以下、好ましくは
    5μm以下である結晶構造を有する黄銅成形体。
  37. 【請求項37】 γ相中のSn濃度が8wt%以上であ
    って、β相に対してはγ相が取り囲む結晶構造を有する
    請求項35、36記載の黄銅成形体。
  38. 【請求項38】 常温においてα+β相であるととも
    に、β相の面積比率が15%以上、好ましくは20%以
    上であって、 α、β相の平均結晶粒径が15μm以下、好ましくは1
    0μm以下であり、 かつβ相中のSn濃度が1.5wt%以上である結晶構
    造を有する黄銅成形体。
  39. 【請求項39】 見掛け上のZn含有量が37〜46w
    t%の黄銅原料を準備する第1の工程と、この原料を所
    定形状の成形体に成形する第2の工程と、を経て成形さ
    れた黄銅成形体であって、 請求項30記載の特性、請求項34〜38記載の結晶構
    造の少なくとも1つを満たすことを特徴とする黄銅成形
    体。
  40. 【請求項40】 見掛け上のZn含有量が37〜46w
    t%、Sn含有量が0.5〜7wt%の黄銅原料を準備
    する第1の工程と、この原料を所定形状の成形体に成形
    する第2の工程と、を経て成形された黄銅成形体であっ
    て、 請求項30〜33記載の特性、請求項37、38記載の
    結晶構造の少なくとも1つを満たすことを特徴とする黄
    銅成形体。
  41. 【請求項41】 前記第2の工程が、結晶粒径微細化処
    理を含む請求項39又は40記載の黄銅成形体。
  42. 【請求項42】 前記第2の工程が、結晶相比率制御を
    含む請求項39〜41の何れか記載の黄銅成形体。
  43. 【請求項43】 450℃以上の温度域から400℃以
    下になるまでの冷却速度を制御することによって、前記
    結晶相比率制御される請求項42記載の記載の黄銅成形
    体。
  44. 【請求項44】 前記第2の工程が、鋳造又は粉末成形
    を含む請求項39〜43の何れか記載の黄銅成形体。
  45. 【請求項45】 前記結晶粒径微細化処理は、鋳造時の
    凝固速度が5×10(1)〜10(5)K/sec、か
    つ凝固後の冷却速度が400℃以下になるまでは5K/
    sec以上で急冷することである請求項41かつ44記
    載の黄銅成形体。
  46. 【請求項46】 前記第2の工程を経た黄銅成形体は、
    棒材、板材、管材の何れか1つである請求項39〜45
    の何れか記載の黄銅成形体。
  47. 【請求項47】 前記第2の工程を経た黄銅成形体は、
    その後加工及び400℃以上の加熱がされない最終製品
    形状である請求項39〜46の何れか記載の黄銅成形
    体。
  48. 【請求項48】 請求項30〜33記載の特性、請求項
    34〜38記載の結晶構造の何れか1つを満たす黄銅成
    形体を準備する第1の工程と、この黄銅成形体に対し
    て、塑性加工、除去加工、切断、接合、表面処理の少な
    くとも1つを施す第2の工程と、を経た黄銅成形体であ
    って、 前記第2の工程は、前記第2の工程後も前記何れか1つ
    を維持するような条件で行われる黄銅成形体。
  49. 【請求項49】 前記塑性加工は、押し出し、引き抜
    き、圧延、鍛造、曲げ加工、せん断加工、絞り成形、回
    転成形の少なくとも1つを含む請求項48記載の黄銅成
    形体。
  50. 【請求項50】 前記除去加工は、切削加工、研削加工
    の少なくとも含む請求項48記載の黄銅成形体。
  51. 【請求項51】 前記塑性加工、除去加工、切断、接
    合、表面処理の少なくとも1つは加熱を伴うとともに、
    この加熱は、結晶粒径が粗大化する温度未満の温度条件
    で行われる請求項48〜50の何れか記載の黄銅成形
    体。
  52. 【請求項52】 見掛け上のZn含有量が37〜46w
    t%の黄銅成形体を準備する第1の工程と、請求項30
    記載の特性、請求項34〜38記載の結晶構造の少なく
    とも1つを満たすための所定の処理を施す第2の工程
    と、を経た黄銅成形体。
  53. 【請求項53】 見掛け上のZn含有量が37〜46w
    t%、Sn含有量が0.5〜7wt%の黄銅成形体を準
    備する第1の工程と、請求項30〜33記載の特性、請
    求項37、38記載の結晶構造の少なくとも1つを満た
    すための所定の処理を施す第2の工程と、を経た黄銅成
    形体。
  54. 【請求項54】 前記第2の工程が、結晶粒径微細化処
    理を含む請求項52又は53記載の黄銅成形体。
  55. 【請求項55】 前記結晶粒径微細化処理が、塑性加工
    を含む請求項54記載の黄銅成形体。
  56. 【請求項56】 前記結晶粒径微細化処理が、再結晶温
    度域での塑性加工による動的再結晶である請求項55記
    載の黄銅成形体。
  57. 【請求項57】 前記結晶粒径微細化処理が、400〜
    650℃の温度範囲で、断面減少率90%以上の熱間押
    し出しである請求項56記載の黄銅成形体。
  58. 【請求項58】 前記熱間押し出し後、450℃以上の
    温度域から400℃以下になるまでは0.4K/sec
    以上で急冷する請求項57記載の黄銅成形体。
  59. 【請求項59】 前記結晶粒径微細化処理が、塑性加工
    による加工硬化と、その後の再結晶温度域での静的再結
    晶である請求項55記載の黄銅成形体。
  60. 【請求項60】 前記結晶粒径微細化処理が、断面減少
    率30%の冷間引き抜き後、400〜500℃に加熱す
    ることである請求項59記載の黄銅成形体。
  61. 【請求項61】 前記結晶粒径微細化処理が、塑性加工
    を伴わない加熱、冷却処理である請求項54記載の黄銅
    成形体。
  62. 【請求項62】 前記第2の工程が、結晶相比率制御を
    含む請求項52〜61の何れか記載の黄銅成形体。
  63. 【請求項63】 450℃以上の温度域に加熱し、その
    後400℃以下になるまでの冷却速度を制御することに
    よって、前記結晶相比率制御される請求項62記載の記
    載の黄銅成形体。
  64. 【請求項64】 前記第2の工程を経た黄銅成形体は、
    棒材、板材、管材の何れか1つである請求項52〜63
    の何れか記載の黄銅成形体。
  65. 【請求項65】 前記第2の工程を経た黄銅成形体は、
    その後加工及び400℃以上の加熱がされない最終製品
    形状である請求項52〜63の何れか記載の黄銅成形
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002155326A (ja) * 2000-03-27 2002-05-31 Toto Ltd 黄銅材およびその製造方法
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