JPH11131013A - カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜並びにカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜並びにカラーフィルタ

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JPH11131013A
JPH11131013A JP29995897A JP29995897A JPH11131013A JP H11131013 A JPH11131013 A JP H11131013A JP 29995897 A JP29995897 A JP 29995897A JP 29995897 A JP29995897 A JP 29995897A JP H11131013 A JPH11131013 A JP H11131013A
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JP
Japan
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color filter
protective film
filter protective
resin composition
weight
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Application number
JP29995897A
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English (en)
Inventor
Seiji Haruhara
聖司 春原
Michio Uruno
道生 宇留野
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性やホトリソグラフィー法を実施する上
でのイソプロピルアルコール(IPA)耐性、さらに
は、積層面となるカラーフィルタ等に対する密着性等に
優れた、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物およびこれ
を用いたカラーフィルタ保護膜並びにカラーフィルタを
提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される第1のモノ
マ20〜90重量部と、下記一般式(2)等で表される
第2のモノマ10〜80重量部とをこれらの総量を10
0重量部として重合して得られる共重合体に対して、多
価カルボン酸無水物および多価カルボン酸あるいはいず
れか一方を5〜100重量部、および官能性シランカッ
プリング剤を30〜100重量部含有する。 【化1】 【化2】 〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4の低級アルキ
ル基であり、lは1〜5の整数であり、mは0または1
〜2の整数である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタ保
護膜用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保
護膜並びにカラーフィルタに関する。さらに詳しくは、
耐熱性と耐溶剤性等とのバランスに優れたカラーフィル
タ保護膜用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィル
タ保護膜並びにカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーフィルタを内蔵したカラー
液晶表示部材(素子)がパーソナルコンピュータ等の画
像部品として多用されている。かかるカラー液晶表示部
材(素子)は、2枚の透明ガラス電極との間にSTN液
晶等の液晶を挟み込み、これらの透明ガラス電極ともう
一方の透明ガラス電極との間に電源から電圧を印加する
ことにより、これらの透明ガラス電極およびとの間に挟
まれた液晶を駆動させて、画像表示を行うものである。
そして、これらの透明ガラス電極およびのうち、カラー
液晶画像表示側に使用される透明ガラス電極には、この
透明ガラス電極の一部を構成するガラス基板とパターン
化されたインジウムチンオキシド(ITO)等の導電性
無機薄膜層(透明電極)との間に、RGB画素を有する
カラーフィルタを積層して設けてある。したがって、例
えば、バックライトを光源として使用し、この光源から
液晶を透過してくる光で以て、このカラーフィルタによ
り、鮮明なカラー画像表示を可能としたものである。
【0003】ここで、カラーフィルタを積層した透明ガ
ラス電極は、以下に示す工程によって一般に作製されて
いる。 (1)透明ガラス電極の一部を構成するガラス基板上
に、RGB画素を有するカラーフィルタを接着剤等を用
いて積層する。 (2)この積層されたカラーフィルタの上から、インジ
ウムチンオキシド(ITO)等の導電性無機薄膜層を、
スパッタリング法等の常用の蒸着手段を用いて積層す
る。 (3)積層された導電性無機薄膜層を、ホトリソグラフ
ィー法によって、パターニングして透明電極を形成す
る。
【0004】したがって、ガラス基板に積層されたカラ
ーフィルタが変形したり、破損したりしないように、I
TO等の導電性無機薄膜層を積層する際には、かかる導
電性無機薄膜層の積層プロセスに耐え得るだけの耐熱性
が必要とされる。また、ホトリソグラフィー法によって
透明電極を形成する際には、レジストの現像液や剥離液
が用いられるが、カラーフィルタに対して、かかる薬品
等の使用に耐え得るだけの耐薬品性や耐溶剤性が必要と
される。
【0005】そこで、一般に、ITO等の導電性無機薄
膜層を積層するカラーフィルタの上にカラーフィルタ保
護膜を積層(形成)して、導電性無機薄膜層を積層する
際の熱等からカラーフィルタを保護する手法が採られて
いる。そのため、カラーフィルタ保護膜をカラーフィル
タ上に積層した場合には、この積層されたカラーフィル
タ保護膜に対して、ITO等の導電性無機薄膜層を積層
する際の耐熱性や、ホトリソグラフィー法によって透明
電極を形成する際の耐薬品性や耐溶剤性が必要となる。
【0006】具体的に、ITO等の導電性無機薄膜層を
積層する際には、カラーフィルタ保護膜の表面温度が通
常200℃以上になるように加熱されるため、この温度
条件下で変形したり、破損したりしないように、カラー
フィルタ保護膜が熱的に安定であることが要求される。
【0007】また、ITO等の導電性無機薄膜層を積層
する際には、かかる導電性無機薄膜層とカラーフィルタ
との密着力を向上させるために、積層面としてのカラー
フィルタの洗浄が必須である。そして、従来、洗浄処理
に多量に使用されていたフロン洗浄剤かわりに、現在で
は、イソプロピルアルコール(IPAと称する場合もあ
る。)が代わりに使用されるようになっている。なぜな
らば、オゾン層の破壊防止を目的としたフロン規制のた
めに、フロン洗浄剤の使用が制限されているためであ
り、また、IPAは、フロン洗浄剤の代替物として、洗
浄能力が高く、乾燥しやすく、さらには、安価であり経
済的利点が大きいためである。
【0008】そして、このIPAは次のように具体的に
使用されている。すなわち、まず、導電性無機薄膜層を
積層する面としてのカラーフィルタ保護膜を水で洗浄す
る。その後、このIPAを用いて常温(約25℃)でカ
ラーフィルタ保護膜を洗浄し、さらに、乾燥むらを防止
するため、高温条件(例えば、70〜90℃)でIPA
蒸気を用いてベーパー洗浄するものである。
【0009】さらに、上述したように、カラーフィルタ
保護膜上に透明電極を形成するためには、カラーフィル
タ保護膜上に積層された導電性無機薄膜層をホトリソグ
ラフィー法を用いてエッチングする必要がある。そし
て、そのエッチングの際にレジストの現像液や剥離液が
用いられるが、カラーフィルタ保護膜をカラーフィルタ
上に積層した場合には、かかる薬品等の使用に耐え得る
だけの耐薬品性や耐溶剤性がカラーフィルタ保護膜に対
して必要とされる。
【0010】ここで、従来のカラーフィルタ保護膜とし
ては、例えば、特開昭58−196506号公報や特開
昭62−119501号公報に記載されたアクリル系樹
脂や、特開昭60−216307号公報や特開平4−2
02418号公報に記載されたグリシジル(メタ)アク
リレート系樹脂や、特開昭63−131103号公報に
記載されたメラミン系樹脂や、あるいは、エポキシ系樹
脂や、その他ポリイミド系樹脂等が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アクリル系樹脂からなるカラーフィルタ保護膜は、IT
O等の導電性無機薄膜層を積層する際の耐熱性に乏し
く、かかるカラーフィルタ保護膜の表面にしわやクラッ
クが生じやすいという問題があった。
【0012】また、メラミン系樹脂からなるカラーフィ
ルタ保護膜は、比較的耐熱性は高いものの、カラーフィ
ルタあるいはその下のガラス基板に対する密着力に極端
に乏しく、容易に剥がれたり、平滑なカラーフィルタ保
護膜として成膜するのが困難であるという問題があっ
た。また、ポリイミド系樹脂からなるカラーフィルタ保
護膜は、透明性が不十分であるという問題点があり、カ
ラーフィルタ保護膜を積層する際に、積層面となるカラ
ーフィルタを侵しやすい溶剤、例えば、N−メチルピロ
リドン等の溶剤しか使用できないという問題もあった。
【0013】また、エポキシ樹脂からなるカラーフィル
タ保護膜については、カラーフィルタに対して密着性の
良いものは、導電性無機薄膜層を積層する際の耐熱性に
乏しく、一方、かかる耐熱性が良いものは、メラミン系
樹脂の場合と同様に、カラーフィルタあるいはその下の
ガラス基板に対する密着力に極端に乏しいという問題が
あった。また、グリシジル(メタ)アクリレート系樹脂
からなるカラーフィルタ保護膜は、耐熱性や透明性に関
しては比較的優れているものの、カラーフィルタ等に対
する密着性に乏しく、さらには、吸水性が高くて耐湿性
に乏しく、すでに説明したように、洗浄用溶剤としての
イソプロピルアルコール(IPA)に対する耐性に特に
乏しいという問題があった。
【0014】そこで、特開平4−202418号公報に
記載されたグリシジル(メタ)アクリレート系樹脂は、
嵩高い疎水性の構造単位を分子内に導入することによ
り、カラーフィルタ等に対する密着性や耐湿性等の問題
を改良しようとしているが、未だ不十分であり、特に、
イソプロピルアルコール(IPA)に対する耐性(以
下、IPA耐性と称する。)に乏しいという問題につい
ては深刻であった。
【0015】よって、従来のカラーフィルタ保護膜の問
題点を解決し、導電性無機薄膜層を積層する際の耐熱性
やホトリソグラフィー法を実施する上でのIPA耐性、
さらには、積層面となるカラーフィルタ等に対する密着
性等のバランスに優れた、カラーフィルタ保護膜用樹脂
組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜並びに
カラーフィルタの出現が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】発明者らは、前述した課
題を解決するため鋭意検討を行った結果、特定のグリシ
ジル(メタ)アクリレート系共重合体と、多価カルボン
酸等と、シランカップリング剤とを、所定量の範囲内で
用いた組成物が、耐熱性、IPA耐性、さらには、密着
性等のバランスに優れていることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0017】すなわち、この発明はカラーフィルタ保護
膜用樹脂組成物であって、少なくとも下記一般式(1)
で表される第1のモノマ20〜90重量部と、下記一般
式(2)〜(4)で表される少なくとも一つの第2のモ
ノマ10〜80重量部とを重合して得られる共重合体1
00重量部に対して、多価カルボン酸無水物および多価
カルボン酸あるいはいずれか一方を5〜100重量部、
および官能性シランカップリング剤を30〜100重量
部含有するものである。
【0018】
【化5】
【0019】〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4
の低級アルキル基であり、lは1〜5の整数である。〕
【0020】
【化6】
【0021】〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4
の低級アルキル基であり、mは0または1〜2の整数で
ある。〕
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4
の低級アルキル基であり、nは1〜5の整数である。〕
【0024】
【化8】
【0025】〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4
の低級アルキル基である。〕
【0026】このようにカラーフィルタ保護膜用樹脂組
成物を構成することにより、導電性無機薄膜層を積層す
る際の耐熱性やホトリソグラフィー法を実施する上での
IPA耐性、さらには、積層面となるカラーフィルタ等
に対する密着性等のバランスに優れた、カラーフィルタ
保護膜用樹脂組成物を提供することができる。
【0027】ここで、第1のモノマを表す一般式(1)
中のRにおける低級アルキルの炭素数を、1〜4の範囲
内の値とするのは、炭素数がこのような範囲内であれ
ば、カラーフィルタ保護膜の耐熱性と下地(積層面)に
対する密着力とのバランスがより良好となるためであ
る。また、かかるRで表される低級アルキルの具体例と
しては、メチル基、エチル基、メチル基、プロピル基、
ブチル基等を挙げることができる。そして、アクリル酸
エステル部分の炭素数(式(1)における繰り返し数
l)を、1〜5の範囲内の値とするのは、かかる炭素数
が第1のモノマの反応性に影響するためであり、炭素数
がこのような範囲内であれば、カラーフィルタ保護膜の
耐熱性と下地(積層面)に対する密着力とのバランスが
良好となるためである。なお、第2のモノマを表した一
般式(2)〜(4)中のRについても同様の内容であ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、上述した本発明の実施の形
態を具体的に説明する。本発明における第1のモノマの
具体例としては、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジル、α−n−プロピルアクリル酸グリシジル、
α−n−ブチルアクリル酸グリシジル、アクリル酸−
3,4−エポキシブチル、メタクリル酸−3,4−エポ
キシブチル、アクリル酸−4,5−エポキシペンチル、
メタクリル酸−4,5−エポキシペンチル、アクリル酸
−6,7−エポキシヘプチル、メタクリル酸−6,7−
エポキシヘプチル、α−エチルアクリル酸−6,7−エ
ポキシヘプチル、メタクリル酸−6,7−エポキシヘプ
チル、アクリル酸−3−メチル−3,4−エポキシブチ
ル、メタクリル酸−3−メチル−3,4−エポキシブチ
ル、アクリル酸−4−メチル−4,5−エポキシペンチ
ル、メクリル酸−4−メチル−4,5−エポキシペンチ
ル、アクリル酸−5−メチル−5、6−エポキシヘキシ
ル、メタクリル酸−5−メチル−5、6−エポキシヘキ
シル等がある。これらの第1のモノマは、単独でもある
いは2種以上混合して使用しても良い。そして、これら
の第1のモノマにおける具体例のうち、特に、アクリル
酸グリシジルおよびメタクリル酸グリシジルが、耐熱性
と下地(積層面)に対する密着力とのバランスが良好な
観点から好ましい。
【0029】本発明における第2のモノマの具体例とし
ては、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペン
テニルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチ
ルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルメタ
クリレート等が挙げられる。これらの第2のモノマは、
1種の単独使用でも、2種以上の併用でも良い。
【0030】第2モノマを表す式(2)中、mの値を0
または1〜2の範囲内の整数とするのは、かかる炭素数
が第2のモノマの反応性に影響するためであり、炭素数
がこのような範囲内であれば、カラーフィルタ保護膜の
耐熱性と下地(積層面)に対する密着力とのバランスが
良好となるためである。さらに、第2モノマを表す式
(3)中、nの値を1〜5の範囲内の値とするのは、か
かる繰り返し数nが第2のモノマの反応性に影響するた
めであり、繰り返し数nがこのような範囲内であれば、
カラーフィルタ保護膜の耐熱性と下地(積層面)に対す
る密着力とのバランスが良好となるためである。また、
このような範囲の繰り返し数nの値を有する第2モノマ
であれば、入手が容易という利点もある。なお、式
(3)中、繰り返し数nが例えば2の場合は、シクロペ
ンダジエンを2分子重合させたことを意味する。
【0031】また、例えば、共重合体を重合するのに、
一般式(1)で表される第1のモノマ20〜90重量部
と、一般式(2)〜(4)のいずれかで表される第2の
モノマ10〜80重量部を、これらの総量を100重量
部とするのは、第1のモノマの混合量が、20重量部未
満(相対的に、第2のモノマの混合量が、80重量部を
超える。)となると、十分な架橋密度を有するカラーフ
ィルタ保護膜が得られないためであり、また、カラーフ
ィルタ保護膜の耐熱性、機械的強度、さらには耐湿性も
低下するためである。一方、第1のモノマの混合量が、
90重量部を超えると(相対的に、第2のモノマの混合
量が、10重量部未満となる。)、積層面となるカラー
フィルタ等に対する密着性が低下する傾向があるためで
ある。
【0032】したがって、かかるカラーフィルタ保護膜
の耐熱性等と、密着性とのバランスがより良好な観点か
ら、一般式(1)で表される第1のモノマを30〜80
重量部の範囲内の値とし、かつ、一般式(2)〜(4)
で表される少なくとも一つの第2のモノマを20〜70
重量部の範囲内の値で以て共重合を行うのがより好まし
い。
【0033】そして、この第1のモノマと第2のモノマ
とは、常法の重合法により共重合させることができる。
すなわち、共重合するにあたって、反応的には、ラジカ
ル重合やイオン重合等の重合法を採ることができ、より
具体的には、重合開始剤の存在下、塊状重合法、溶液重
合法、懸濁重合法、乳化重合法等の重合法を採ることが
できる。
【0034】また、この発明におけるグリシジル(メ
タ)アクリレート系共重合体を重合する際に使用する重
合開始剤としてはラジカル重合に使用可能なものであれ
ば特にその種類は問わないが、例えば、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ラウロイル、ジ−t−ブチルペルオキシヘキ
サヒドロフタレート、t−ブチルペルオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシ
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン等の有機過
酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−4−
メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビス
シクロヘキサノン−1−カルボニトリル、アゾジベンゾ
イル等のアゾ化合物、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム等の水溶性触媒および、これらの過酸化物あるいは
過硫酸塩と還元剤との組み合わせによるレドックス触媒
等の、1種の単独使用または2種以上の併用が好まし
い。
【0035】そして、重合開始剤の使用量を、第1のモ
ノマと第2のモノマとの合計量を100重量部としたと
きに、その合計量に対して、0.01〜10重量部の範
囲内の値とするのが好ましい。重合開始剤がこのような
範囲内の値であれば、適度な分子量分布を有する共重合
体が得られるためである。
【0036】また、この発明におけるグリシジル(メ
タ)アクリレート系共重合体を重合する際に重合調節剤
(連鎖移動剤)を使用するのも、適度な分子量分布を有
する共重合体をより容易に得られる点で好ましい。
【0037】そして、使用する重合調節剤(連鎖移動
剤)の種類としては、特に限定されるものではないが、
例えば、メルカプタン系化合物、チオグリコール、四臭
化炭素、α−メチルチレンダイマー等の1種の単独使用
または2種以上の併用がより適度な分子量を有する共重
合体が得られる点で好ましい。
【0038】また、この発明におけるグリシジル(メ
タ)アクリレート系共重合体を重合する際の重合温度と
しては、使用可能な重合開始剤や溶剤の種類、あるい
は、重合の制御(分子量)の容易さを考慮して、0〜2
00℃の範囲内が好ましく、特に好ましくは、50〜1
20℃の範囲内である。
【0039】また、この発明におけるグリシジル(メ
タ)アクリレート系共重合体を重合する際に使用する溶
媒(溶剤と称する場合もある。)としては、溶液重合に
使用可能な溶媒であれば特に限定されるものではない
が、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;ジエ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジ
エチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸
−n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸−n−ブチ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールジアセテート、γ−ブチロラ
クトン等のエステル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド
系溶媒等の、1種の単独使用または2種以上の併用が好
ましい。これらの溶媒のうち、第1のモノマや第2のモ
ノマに対する溶解性が良好な観点から、エステル系溶媒
およびケトン系溶媒が、特に好ましい。
【0040】なお、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
を塗布液として使用する場合には、溶媒を一般に含有す
ることとなる。そのため、その場合には、塗布液におけ
る溶媒と同一の溶媒を用いて溶液重合するのが好ましい
が、共重合体の溶液重合後に、メタノールを用いた再沈
法等の方法により、共重合体を単離し、そして、溶液重
合に使用した溶媒とは異なる溶媒に溶解させて、他の成
分を混合後、塗布液として使用に供することも可能であ
る。
【0041】次に、この発明に使用される官能性シラン
カップリング剤について説明する。この官能性シランカ
ップリング剤は、カラーフィルタ保護膜の積層面である
カラーフィルタ等に対する密着性やIPA耐性等を向上
させするために添加するが、その種類としては、ビニル
基、メタクリロイル基、カルボキシル基、アミノ基、イ
ソシアネート基、エポキシ基等の反応性置換基を有する
シランカップリング剤であれば使用可能である。
【0042】そして、この発明において、官能性シラン
カップリング剤が、エポキシシランカップリング剤およ
びアミノシランカップリング剤あるいはいずれか一方で
あることが特に好ましい。
【0043】エポキシシランカップリング剤は、分子末
端にエポキシ基(グリシドキシ基)を有しており、第1
のモノマとの相溶性が良好であり、また、多価カルボン
酸無水物および多価カルボン酸と容易に反応することが
できる。したがって、エポキシシランカップリング剤を
用いることにより、官能性シランカップリング剤の中で
も、より耐熱性やイソプロピルアルコール(IPA)耐
性に優れた、さらには、積層面となるカラーフィルタ等
に対する密着性等により優れた、カラーフィルタ保護膜
用樹脂組成物を提供することができる。
【0044】一方、アミノシランカップリング剤は、分
子末端にアミノ基を有しており、第1のモノマとの相溶
性が良好であり、また、第1のモノマと容易に反応する
ことができ、さらには、多価カルボン酸無水物および多
価カルボン酸と容易に反応することができる。したがっ
て、エポキシシランカップリング剤を用いることによ
り、官能性シランカップリング剤の中でも、より耐熱性
やイソプロピルアルコール(IPA)耐性に優れた、さ
らには、積層面となるカラーフィルタ等に対する密着性
等により優れた、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成を提
供することができる。
【0045】なお、より具体的な官能性シランカップリ
ング剤としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキ
シシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン等の、1種の単独使用または
2種以上の併用が好ましい。
【0046】また、この発明において、第2のモノマ
が、シクロペンタジエンと、シクロペンテニルアクリレ
ート、シクロペンテニルメタアクリレート、シクロペン
テニルオキシアルキルアクリレートおよびシクロペンテ
ニルオキシアルキルメタアクリレートからなる群から選
択された少なくとも一つのアクリレートモノマとを、デ
ィールスアルダー反応により反応させて得られた生成物
を、さらに水素添加して得られたモノマであるのが好ま
しい。このようなモノマを用いることにより、耐熱性と
密着性とのバランスをより優れたものとすることができ
る。
【0047】そして、この発明において、上述した官能
性シランカップリング剤の添加量を、上記の共重合体に
対して、30〜100重量部の範囲内の値とするのは、
かかる添加量が30重量部未満では、形成されたカラー
フィルタ保護膜の密着性やIPA耐性が不十分となりや
すく、一方、添加量が100重量部を超えると、カラー
フィルタ保護膜用樹脂組成物の塗布性や、耐熱性が低下
する傾向が見られるためである。
【0048】したがって、かかるカラーフィルタ保護膜
の密着性やIPA耐性と、カラーフィルタ保護膜用樹脂
組成物の塗布性等とのバランスがより良好な観点から、
官能性シランカップリング剤の添加量を、上記の共重合
体に対して、40〜80重量部の範囲内の値とするのが
より好ましい。
【0049】次に、この発明に使用される多価カルボン
酸無水物および多価カルボン酸について説明する。多価
カルボン酸無水物の種類としては、例えば、無水イタコ
ン酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水シトラコン
酸、無水ドデセニルコハク酸、無水テトラヒドロフタル
酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒド
ロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル酸、無水エ
ンドメチレンテトラヘキサヒドロフタル酸、無水メチル
エンドメチレンテトラヘキサヒドロフタル酸等の脂肪族
ジカルボン酸無水物;シクロペンタンテトラカルボン酸
二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二
無水物等の脂肪族多価カルボン酸二無水物;無水フタル
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3',4,4'−ジ
フェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物等の芳香族
多価カルボン酸無水物;エチレングリコールビストリメ
リテート、グリセリントリストリメリテート等のエステ
ル基含有酸無水物等の1種または2種以上を挙げること
ができる。特に、無水トリメリット酸は、耐熱性が良好
で、溶媒に対する溶解性が良好な観点から、この発明の
多価カルボン酸無水物として最適である。
【0050】また、多価カルボン酸の種類としては、例
えば、イタコン酸、マレイン酸、コハク酸、シトラコン
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メ
チルテトラヒドロフタル酸、シクロペンタテトラカルボ
ン酸等の脂肪族多価カルボン酸;フタル酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
ベンゾフェノンテトラカルボン酸等の芳香族多価カルボ
ン酸等の1種または2種以上をを挙げることができる。
【0051】そして、この発明において、多価カルボン
酸無水物が、芳香族多価カルボン酸無水物であるのが好
ましい。このように多価カルボン酸無水物として、芳香
族多価カルボン酸無水物を用いることにより、カラーフ
ィルタ保護膜用樹脂組成から得られるカラーフィルタ保
護膜の耐熱性をより高いものとすることができる。
【0052】また、この発明において、多価カルボン酸
が、芳香族多価カルボン酸であるのが好ましい。このよ
うに多価カルボン酸として、芳香族多価カルボン酸を用
いることにより、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成から
得られるカラーフィルタ保護膜の耐熱性をより高いもの
とすることができる。
【0053】なお、この発明において、上述した多価カ
ルボン酸無水物および多価カルボン酸の添加量を、共重
合体100重量部に対して、5〜100重量部の範囲内
の値とするのは、かかる添加量が5重量部未満では、形
成されたカラーフィルタ保護膜の耐熱性が不十分となり
やすく、一方、添加量が100重量部を超えると、カラ
ーフィルタ保護膜用樹脂組成物の塗布性や、耐薬品性が
低下する傾向が見られるためである。
【0054】したがって、かかるカラーフィルタ保護膜
の耐熱性と、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物の塗布
性等とのバランスがより良好な観点から、多価カルボン
酸無水物および多価カルボン酸の添加量を、上記の共重
合体に対して、10〜50重量部の範囲内の値とするの
がより好ましい。
【0055】また、この発明において、共重合体の重量
平均分子量(ポリスチレン換算)を5,000〜30
0,000の範囲内の値とするのが好ましい。共重合体
の重量平均分子量をこのような範囲内の値とすることに
より、耐熱性、イソプロピルアルコール(IPA)耐
性、密着性等により優れたカラーフィルタ保護膜用樹脂
組成物を提供することができるとともに、共重合体の重
合が容易であり、さらには、より均一な厚さを有する表
面平滑性に優れたカラーフィルタ保護膜を形成すること
ができる。
【0056】また、この発明において、カラーフィルタ
保護膜用樹脂組成物に溶剤を添加し、カラーフィルタ保
護膜用樹脂組成物の固形分濃度を5〜50重量%の範囲
内の値とするのが好ましい。カラーフィルタ保護膜用樹
脂組成物の固形分濃度をこのような範囲内の値とするこ
とにより、より均一な厚さの、平滑性の高いカラーフィ
ルタ保護膜を提供することができる。すなわち、固形分
濃度が50重量%を超えると、塗膜(未硬化の状態のカ
ラーフィルタ保護膜)のレベリング性や透明性が低下す
るおそれがあるためであり、一方、固形分濃度が5重量
%未満となると、塗膜としてのカラーフィルタ保護膜の
耐薬品性が低下したり、所定の厚さのカラーフィルタ保
護膜が得られないおそれがあるためである。
【0057】よって、かかるカラーフィルタ保護膜のレ
ベリング性等と、耐薬品性等とのバランスがより良好な
観点から、固形分濃度を10〜40重量%の範囲内の値
とするのがより好ましい。
【0058】ここで、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成
物の固形分を調節するための溶剤としては、この組成物
と不活性(反応しない)なものであれば特に限定される
ものではないが、好ましくは、前述した溶液重合を行う
際に使用する溶媒(溶剤と称する場合もある。以下、同
様である。)と同一のものである。具体的には、ケトン
系溶剤やエステル系溶剤の、1種の単独使用または2種
以上の併用が好ましい。
【0059】また、この発明において、エポキシ樹脂用
硬化促進剤を含み、かつ、このエポキシ樹脂用硬化促進
剤の添加量を、上記の共重合体に対して、0.1〜10
重量部の範囲内の値とするのが好ましい。このように所
定量のエポキシ樹脂用硬化促進剤を含むことにより、形
成されるカラーフィルタ保護膜の耐熱性をより向上させ
ることができる。
【0060】なお、エポキシ樹脂用硬化促進剤の添加量
をこのような範囲内の値とするのは、かかる添加量が
0.1重量部未満となると、添加効果に乏しいためであ
り、一方、添加量が10重量部を超えると、カラーフィ
ルタ保護膜の耐湿性や耐薬品性が低下するおそれがある
ためである。
【0061】したがって、かかるカラーフィルタ保護膜
の耐熱性の向上効果と、耐湿性や耐薬品性とのバランス
がより良好な観点から、エポキシ樹脂用硬化促進剤の添
加量を、共重合体に対して、0.5〜5重量部の範囲内
の値とするのがより好ましい。
【0062】なお、エポキシ樹脂用硬化促進剤の種類は
特に問うものではないが、例えば、塩酸等の無機酸、酢
酸、シュウ酸等の有機酸、トリエチルアミン、ベンジル
ジメチルアミン等の三級アミン類、1−ベンジル−2−
メチル−イミダゾール、2−エチル−4−メチル−イミ
ダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチル
−イミダゾール等のイミダゾール類、トリフェニルホス
フィン等のホスフィン類、BF3 等のルイス酸また
はルイス酸塩等の1種または2種以上を挙げることがで
きる。そして、特に、硬化促進効果が高い点で三級アミ
ン類およびイミダゾール類の使用が好ましい。
【0063】また、この発明の別な態様はカラーフィル
タ保護膜であって、上述した第1のモノマ20〜90重
量部と、第2のモノマ10〜80重量部とをこれらの総
量100重量部として重合して得られる共重合体に対し
て、多価カルボン酸無水物および多価カルボン酸あるい
はいずれか一方を5〜100重量部、および官能性シラ
ンカップリング剤を30〜100重量部等を添加したカ
ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を、カラーフィルタ保
護膜の少なくとも一部に含むことを特徴とする。
【0064】このように上述したカラーフィルタ保護膜
用樹脂組成物を、カラーフィルタ保護膜の少なくとも一
部、例えば表面層のみ、あるいは裏面層のみ、さらには
中間層として含むことにより、導電性無機薄膜層を積層
する際の耐熱性やホトリソグラフィー法を実施する上で
のイソプロピルアルコール(IPA)耐性(耐IPA特
性と称する場合もある。)、さらには、積層面となるカ
ラーフィルタ等に対する密着性等に優れた、カラーフィ
ルタ保護膜を提供することができる。
【0065】また、この発明のカラーフィルタ保護膜に
おいて、このカラーフィルタ保護膜の厚さを0.005
〜30μmの範囲内の値とするのが好ましい。カラーフ
ィルタ保護膜の厚さをこのような範囲内の値とすること
により、適度な機械的強度や耐熱性が得られるととも
に、光の透過率を損なうおそれが少ないためである。
【0066】したがって、かかるカラーフィルタ保護膜
の機械的強度や耐熱性と、光の透過率とのバランスがよ
り良好な観点から、カラーフィルタ保護膜の厚さとして
は、0.01〜20μmの範囲内がより好ましく、最適
には、0.1〜10μmの範囲内の値である。
【0067】なお、この発明のカラーフィルタ保護膜用
樹脂組成物から、この発明の別の態様であるカラーフィ
ルタ保護膜を形成するにあたり、特にその形成方法は限
定されるものでなく、例えば、カラーフィルタ保護膜用
樹脂組成物を溶剤に溶解して塗布液を製造し、その塗布
液をガラス基板等に塗布し、それから、所定温度で、カ
ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を熱硬化させて形成す
ることができる。
【0068】また、この発明のカラーフィルタ保護膜用
樹脂組成物をガラス基板等に塗布する方法は特に限定さ
れるものでなく、例えば、浸漬法、スプレー法、ロール
コート法、回転塗布法等が使用可能であり、その他、ス
クリーン印刷法、オフセット法、グラビア印刷法等の印
刷法によっても塗布可能である。
【0069】さらに、この発明のカラーフィルタ保護膜
用樹脂組成物をガラス基板等に塗布した後の加熱硬化方
法についても、特に制限されるものではないが、例え
ば、オーブンや赤外線加熱機等を使用することが可能で
ある。そして、その加熱条件も、カラーフィルタ保護膜
用樹脂組成物に使用する各構成成分の種類や、添加量
(配合量)等によって変えることができるものの、通
常、温度が50〜300℃の範囲で、0.1〜10時間
の条件で加熱硬化するのが好ましく、より好ましくは、
温度が100〜250℃の範囲で、1.0〜5.0時間
の加熱硬化条件である。
【0070】また、この発明の別な態様は、RGB画素
を表面に有する基材で以て構成されたカラーフィルタに
おいて、このRGB画素上に、上述した第1のモノマ2
0〜90重量部と、第2のモノマ10〜80重量部とを
重合して得られる共重合体に対して、多価カルボン酸無
水物および多価カルボン酸あるいはいずれか一方を5〜
100重量部、および官能性シランカップリング剤30
〜100重量部等を含有するカラーフィルタ保護膜用樹
脂組成物からなるカラーフィルタ保護膜を積層したカラ
ーフィルタに関する.
【0071】このようにカラーフィルタを構成すること
により、導電性無機薄膜層を積層する際の耐熱性やホト
リソグラフィー法を実施する上でのイソプロピルアルコ
ール(IPA)耐性、さらには、積層面となるカラーフ
ィルタ等に対する密着性等に優れたカラーフィルタ保護
膜を有するカラーフィルタとして提供することができ
る。
【0072】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。但し、以下の記載はこの発明を概略的に説明するた
めのものであり、この発明は、これらの実施例の記載に
制限されるものではない。
【0073】実施例1 1.共重合体の製造 以下に示すように、共重合体A1を製造した。すなわ
ち、撹拌機、温度計、窒素導入管、還流冷却管および滴
下ロートを備えた1リットルのフラスコに、エチルセロ
ソルブアセテート(エチレングリコールモノエチルエー
テルアセタート)260重量部を仕込んだ状態でフラス
コ内を窒素置換した。それから、第1のモノマとしての
メタクリル酸グリシジル140重量部と、第2のモノマ
としてのジシクロペンテニルメタクリレート60重量部
と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)1.0重量部とを、エチルセロソルブアセ
テート100重量部にあらかじめ溶解させて溶液を調製
した後、この溶液を滴下ロートから90℃の温度に保持
したフラスコ内に、窒素パージをしながら、3時間かけ
て滴下した。
【0074】次に、フラスコの内部温度を90℃に保持
したまま、撹拌機を用いて撹拌しつつ、溶液重合法によ
りこれらのモノマの重合を行った。そして、アゾビスイ
ソブチロニトリル0.2重量部をエチルセロソルブアセ
テート40重量部に溶解させた溶液をフラスコ内に添加
した後、フラスコの内部温度を120℃に昇温し、それ
から2時間モノマの重合を続け、その後、共重合体(共
重合体A1)の製造を終了した。
【0075】そして、得られた共重合体(共重合体A
1)の分子量を、HLC分析(GPCモード、カラム:
日立化成工業(株)製 ゲルパックA−120、ゲルパ
ックA−140、およびゲルパックA−140、溶離液
(キャリア溶液):テトラヒドロフラン、検出器:示差
屈折計)により測定したところ、共重合体Aの分子量
は、ポリスチレン換算の重量平均分子量で、約42,0
00であった。
【0076】2.カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物の
製造 表1に示すように、溶液状態の共重合体(共重合体A
1)300重量部(固形分濃度33.3重量%)に、芳
香族多価カルボン酸無水物としての無水トリメリット酸
40重量部と、官能性シランカップリング剤としてのγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランSH−60
40(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)4
0重量部と、エポキシ樹脂硬化促進剤としての1−ベン
ジル−2−メチルイミダゾール1.0重量部と、および
溶剤としてのエチルセロソルブアセテート120重量部
とを加えて、室温で均一に溶解させ、初期粘度が15〜
20cp(25℃条件)の範囲内である溶液状の、この
発明のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物とした。
【0077】なお、この発明のカラーフィルタ保護膜用
樹脂組成物において、より耐熱性の高いカラーフィルタ
保護膜を得るために、エピビス型やノボラック型のエポ
キシ樹脂を添加するのも好ましく、また、積層する下地
に対してより優れた密着性を得るために、カルボキシル
基含有高分子化合物を添加するのも好ましく、さらに
は、発明の用途や目的に応じて、界面活性剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の安定剤を所定量の範囲で添加する
のも好ましい。この点、以下に示す実施例でも同様であ
る。
【0078】3.カラーフィルタ保護膜の形成 製造した溶液状のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
を、孔径0.2μmのメンブレンフィルタで濾過した
後、スピンコータを用いてガラス基板である7059材
(コーニング社製、無アルカリガラス)の上に、回転数
700rpmの条件で回転塗布した。
【0079】それから、カラーフィルタ保護膜用樹脂組
成物が塗布されたガラス基板を、200℃のクリーンオ
ーブン中で1時間加熱し、カラーフィルタ保護膜用樹脂
組成物を硬化させた。
【0080】そして、得られたカラーフィルタ保護膜の
表面を光学顕微鏡にて観察したところ、この保護膜の表
面は極めて平滑であることが確認され、また、ピンホー
ル等は全く観察されなかった。そして、このカラーフィ
ルタ保護膜の厚さを、触針式膜厚計Dektak3(日
本真空技術(株)製)を用いて測定したところ、この保
護膜の厚さは、1.0〜2.0μmの範囲内の値であっ
た。
【0081】4.カラーフィルタ保護膜の特性評価 カラーフィルタ保護膜についての、密着性、光透過率、
耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性を、それぞれ以下の
ようにして測定した。
【0082】(1)密着性試験 カラーフィルタ保護膜の、ガラス基板に対する密着性
を、JIS−K−5400に準拠したテープ剥離による
ゴバン目試験に依って測定した。その結果、残存数は1
00/100であり、ガラス基板からのカラーフィルタ
保護膜の剥離は全く観察されなかった。 (2)光透過率試験 カラーフィルタ保護膜の光透過率(波長400〜800
nm)を、紫外線測定装置を用いて光吸収スペクトルか
ら測定した。なお、測定サンプルのリファレンスとし
て、カラーフィルタ保護膜の形成に使用したガラス基板
と同様のガラス基板を用いた。その結果、波長400〜
800nmの範囲における光についての、カラーフィル
タ保護膜の光透過率は全波長領域で95%以上の高い値
が得られた。
【0083】(3)耐湿熱試験 カラーフィルタ保護膜が形成されたガラス基板を、プレ
ッシャークッカーテスト用装置(PCT装置)を用いて
120℃、2気圧、30時間の条件で、プレッシャーク
ッカーテスト(PCT処理)を行った。その後、(1)
で上述したように耐湿熱試験としての密着性(JIS−
K−5400に準拠したテープ剥離によるゴバン目試
験)および(2)で上述したように光透過率を測定し
た。この結果を表1および表2に示す。これらの表から
容易に理解できるように、PCT処理の後であっても密
着性試験における残存数は100/100であり、ま
た、光透過率の値も95%以上であり、この発明のカラ
ーフィルタ保護膜は優れた耐熱性および耐湿性を有して
いることが確認された。
【0084】(4)耐溶剤性試験 カラーフィルタ保護膜が形成されたガラス基板を、室温
(25℃)で、N−メチルピロリドン中に30分間浸漬
した(NMP処理)。その後、(1)で上述したように
耐溶剤性試験としてのカラーフィルタ保護膜の密着性を
測定し、また、(2)で上述したように光透過率を測定
した。この結果を表2および表3に示す。これらの表か
ら容易に理解できるように、溶剤浸漬後であっても密着
性試験における残存数は100/100であり、また、
光透過率の値も95%以上であり、この発明のカラーフ
ィルタ保護膜は優れた耐溶剤性を有していることが確認
された。なお、N−メチルピロリドンの代わりに、イソ
プロピルアルコールを用いても、この発明のカラーフィ
ルタ保護膜は同様の優れた密着性および光透過率を有し
ていることが確認されている。
【0085】(5)耐薬品性試験 カラーフィルタ保護膜が形成されたガラス基板を、40
℃で、5%水酸化ナトリウム水溶液中に60分間浸漬し
た(NaOH処理)。また、同様に、室温(25℃)
で、5%塩酸水溶液中に60分間浸漬した(NaOH処
理)。その後、(1)で上述したように耐薬品性試験と
してのカラーフィルタ保護膜の密着性を測定し、また、
(2)で上述したように光透過率を測定した。この結果
を表2および表3に示す。これらの表から容易に理解で
きるように、アルカリまたは酸の水溶液にそれぞれ浸漬
後であっても密着性試験における残存数は100/10
0であり、また、光透過率の値も95%以上であり、こ
の発明のカラーフィルタ保護膜は優れた耐薬品性を有し
ていることが確認された。
【0086】実施例2 1.共重合体(共重合体A2)の製造 実施例1に示すモノマと同一のモノマを用い、同一の条
件にしたがって、この発明のカラーフィルタ保護膜用樹
脂組成物に使用する共重合体を共重合体A2として製造
した。そして、得られた共重合体(共重合体A2)の分
子量を、共重合体A1について測定した場合の条件と同
様の条件で、HLC分析により測定したとこ。その結
果、共重合体A2の分子量は、ポリスチレン換算の重量
平均分子量で、約42,000であった。すなわち、共
重合体A2の重量平均分子量について、極めて再現性の
良い結果が得られた。
【0087】2.カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物の
製造 表1に示すように、溶液状態の共重合体(共重合体A
2)300重量部(33.3重量%)に、実施例1と同
様に、芳香族多価カルボン酸無水物としての無水トリメ
リット酸40重量部と、官能性シランカップリング剤と
してのγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランS
H−6040(東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製)60重量部と、エポキシ樹脂硬化促進剤とし
ての1−ベンジル−2−メチルイミダゾール1.0重量
部と、および溶剤としてのエチルセロソルブアセテート
120重量部とを加えて、室温で均一に溶解させ、初期
粘度が15〜20cp(25℃条件)の範囲内である溶
液状の、この発明のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
とした。
【0088】3.カラーフィルタ保護膜の形成 製造した溶液状のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
を、実施例1と同様に、孔径0.2μmのメンブレンフ
ィルタで濾過した後、スピンコータを用いてガラス基板
である7059材(コーニング社製、無アルカリガラ
ス)の上に、回転数700rpmで回転塗布した。それ
から、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物が塗布された
ガラス基板を、200℃のクリーンオーブン中で1時間
加熱し、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を硬化させ
た。得られたカラーフィルタ保護膜の表面を光学顕微鏡
にて観察したところ、この保護膜の表面は極めて平滑で
あり、また、ピンホール等は全く観察されなかった。そ
して、このカラーフィルタ保護膜の厚さを、触針式膜厚
計Dektak3(日本真空技術(株)製)を用いて測
定したところ、この保護膜の厚さは、1.0〜2.0μ
mの範囲内の値であった。
【0089】4.カラーフィルタ保護膜の特性評価 カラーフィルタ保護膜についての、密着性、光透過率、
耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性を、実施例1と同様
に測定した。これらの結果を、表2および表3に示す。
これらの表から容易に理解できるように、密着性、光透
過率、耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性のいずれの試
験においても、残存数は100/100であり、また、
光透過率の値も95%以上であり、この発明の実施例2
におけるカラーフィルタ保護膜も、優れた密着性、光透
過率、耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性をそれぞれ有
していることが確認された。
【0090】実施例3 1.共重合体(共重合体B1)の製造 実施例1に示す条件と同様の条件にしたがって、この発
明のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物に使用する共重
合体B1を製造した。すなわち、実施例1において、第
2のモノマとしてのジシクロペンテニエルメタクリレー
トを用いた代わりに、ジシクロペンテニエルオキシエチ
ルメタクリレートを用い、その他の点については、共重
合体A1を製造した場合の条件と同様の条件で、共重合
体B1を製造した。そして、得られた共重合体(共重合
体B1)の分子量を、共重合体A1について測定した場
合の条件と同様の条件で、HLC分析により測定したと
ころ、共重合体B1の分子量は、ポリスチレン換算の重
量平均分子量で、約43,000であった。
【0091】2.カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物の
製造 表1に示すとように、溶液状態の共重合体(共重合体B
1)300重量部(33.3重量%)に、実施例1と同
様に、芳香族多価カルボン酸無水物としての無水トリメ
リット酸40重量部と、官能性シランカップリング剤と
してのγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランS
H−6040(東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製)40重量部と、エポキシ樹脂硬化促進剤とし
ての1−ベンジル−2−メチルイミダゾール1.0重量
部と、および溶剤としてのエチルセロソルブアセテート
120重量部とを加えて、室温で均一に溶解させ、初期
粘度が15〜20cp(25℃条件)の範囲内である溶
液状の、この発明のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
とした。
【0092】3.カラーフィルタ保護膜の形成 製造した溶液状のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
を、実施例1と同様に、孔径0.2μmのメンブレンフ
ィルタで濾過した後、スピンコータを用いてガラス基板
である7059材(コーニング社製、無アルカリガラ
ス)の上に、回転数700rpmの条件で回転塗布し
た。それから、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物が塗
布されたガラス基板を、200℃のクリーンオーブン中
で1時間加熱し、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を
硬化させた。得られたカラーフィルタ保護膜の表面を光
学顕微鏡にて観察したところ、この保護膜の表面は極め
て平滑であることが確認され、また、ピンホール等は全
く観察されなかった。そして、このカラーフィルタ保護
膜の厚さを、触針式膜厚計Dektak3(日本真空技
術(株))を用いて測定したところ、この保護膜の厚さ
は、1.5〜2.0μmの範囲内の値であった。
【0093】4.カラーフィルタ保護膜の特性評価 カラーフィルタ保護膜についての、密着性、光透過率、
耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性を、それぞれ実施例
1と同様に測定した。これらの結果を、表2および表3
に示す。これらの表から容易に理解できるように、密着
性、光透過率、耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性のい
ずれの試験においても、残存数は100/100であ
り、また、光透過率の値も95%以上であり、この発明
のカラーフィルタ保護膜は優れた密着性、光透過率、耐
湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性をそれぞれ有している
ことが確認された。
【0094】実施例4 1.共重合体(共重合体B2)の製造 実施例1に示すモノマと同一のモノマを用い、同一の条
件にしたがって、この発明のカラーフィルタ保護膜用樹
脂組成物に使用する共重合体を共重合体B2として製造
した。そして、得られた共重合体(共重合体B2)の分
子量を、共重合体A1について測定した場合の条件と同
様の条件で、HLC分析により測定したとこ。その結
果、共重合体B2の分子量は、ポリスチレン換算の重量
平均分子量で、約43,000であった。すなわち、共
重合体B2の重量平均分子量について、極めて再現性の
良い結果が得られた。
【0095】2.カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物の
製造 表1に示すように、溶液状態の共重合体(共重合体B
2)300重量部(33.3重量%)に、実施例1と同
様に、芳香族多価カルボン酸無水物としての無水トリメ
リット酸40重量部と、官能性シランカップリング剤と
してのγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランS
H−6040(東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製)60重量部と、エポキシ樹脂硬化促進剤とし
ての1−ベンジル−2−メチルイミダゾール1.0重量
部と、および溶剤としてのエチルセロソルブアセテート
120重量部とを加えて、室温で均一に溶解させ、初期
粘度が15〜20cp(25℃条件)の範囲内である溶
液状の、この発明のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
とした。
【0096】3.カラーフィルタ保護膜の形成 製造した溶液状のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
を、実施例1と同様に、孔径0.2μmのメンブレンフ
ィルタで濾過した後、スピンコータを用いてガラス基板
である7059材(コーニング社製、無アルカリガラ
ス)の上に、回転数700rpmで回転塗布した。それ
から、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物が塗布された
ガラス基板を、200℃のクリーンオーブン中で1時間
加熱し、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を硬化させ
た。得られたカラーフィルタ保護膜の表面を光学顕微鏡
にて観察したところ、この保護膜の表面は極めて平滑で
あり、また、ピンホール等は全く観察されなかった。そ
して、このカラーフィルタ保護膜の厚さを、触針式膜厚
計Dektak3(日本真空技術(株)製)を用いて測
定したところ、この保護膜の厚さは、1.0〜2.0μ
mの範囲内の値であった。
【0097】4.カラーフィルタ保護膜の特性評価 カラーフィルタ保護膜についての、密着性、光透過率、
耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性を、実施例1と同様
に測定した。これらの結果を、表2および表3に示す。
これらの表から容易に理解できるように、密着性、光透
過率、耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性のいずれの試
験においても、残存数は100/100であり、また、
光透過率の値も95%以上であり、この発明の実施例2
におけるカラーフィルタ保護膜も、優れた密着性、光透
過率、耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性をそれぞれ有
していることが確認された。
【0098】比較例1 1.共重合体の製造 以下に示すように、共重合体C1を製造した。すなわ
ち、撹拌機、温度計、窒素導入管、還流冷却管および滴
下ロートを備えた1リットルのフラスコに、エチルセロ
ソルブアセテート(エチレングリコールモノエチルエー
テルアセタート)260重量部を仕込んだ状態でフラス
コ内を窒素置換した。それから、第1のモノマとしての
メタクリル酸グリシジル140重量部と、第2のモノマ
としてのトリシクロデシルアクリレート60重量部と、
重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル(AI
BN)1.0重量部とを、エチルセロソルブアセテート
100重量部にあらかじめ溶解させて溶液を調製した
後、この溶液を滴下ロートから90℃の温度に保持した
フラスコ内に、窒素パージをしながら、3時間かけて滴
下した。次に、フラスコの内部温度を90℃に保持した
まま、撹拌機を用いて撹拌しつつ、溶液重合法によりこ
れらのモノマの重合を行った。そして、アゾビスイソブ
チロニトリル0.2重量部をエチルセロソルブアセテー
ト40重量部に溶解させた溶液をフラスコ内に添加した
後、フラスコの内部温度を120℃に昇温し、それから
2時間モノマの重合を続け、その後、共重合体(共重合
体C1)の製造を終了した。そして、得られた共重合体
(共重合体C1)の分子量を、HLC分析(GPCモー
ド、カラム:日立化成工業(株)製 ゲルパックA−1
20、ゲルパックA−140、およびゲルパックA−1
40、溶離液(キャリア溶液):テトラヒドロフラン、
検出器:示差屈折計)により測定したところ、共重合体
Aの分子量は、ポリスチレン換算の重量平均分子量で、
約42,000であった。
【0099】2.カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物の
製造 表1に示すように、溶液状態の共重合体(共重合体C
1)300重量部(33.3重量%)に対して、無水ト
リメリット酸40重量部と、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシランSH−6040(東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製)40重量部と、1−ベンジ
ル−2−メチルイミダゾール1.0重量部と、およびエ
チルセロソルブアセテート120重量部とを加えて、室
温で均一に溶解させ、初期粘度が15〜20cp(25
℃条件)の範囲内である溶液状の、この発明のカラーフ
ィルタ保護膜用樹脂組成物とした。
【0100】3.カラーフィルタ保護膜の形成 製造した溶液状のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
を、孔径0.2μmのメンブレンフィルタで濾過した
後、スピンコータを用いてガラス基板である7059材
(コーニング社製、無アルカリガラス)の上に、回転数
700rpmで回転塗布した。それから、カラーフィル
タ保護膜用樹脂組成物が塗布されたガラス基板を、20
0℃のクリーンオーブン中で1時間加熱し、カラーフィ
ルタ保護膜用樹脂組成物を硬化させた。この段階で、得
られたカラーフィルタ保護膜の表面を光学顕微鏡にて観
察したところ、均一で、はじき等は全く観察されなかっ
た。そして、このカラーフィルタ保護膜の厚さを、触針
式膜厚計Dektak3(日本真空技術(株)製)を用
いて測定したところ、この保護膜の厚さは、1.5〜
2.0μmの範囲内の値であった。
【0101】4.カラーフィルタ保護膜の特性評価 得られたカラーフィルタ保護膜について、密着性、光透
過率、耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性を、それぞれ
実施例1に記載したのと同様の条件や手法により測定し
た。これらの結果を、表2および表3に示す。これらの
表から容易に理解できるように、PCT処理後に、ゴバ
ン目試験における残存数は50/100と低下してお
り、得られたカラーフィルタ保護膜は、耐湿熱性に乏し
いことが確認された。また、このカラーフィルタ保護膜
に対して、実施例1に記載したのと同様のNaOH処理
を施すと、ゴバン目試験における残存数は90/100
となり、このカラーフィルタ保護膜は、耐薬品性にも乏
しいことが確認された。
【0102】比較例2 1.共重合体の調整 比較例1と同様の共重合体C1を用意し、調製した。
【0103】2.カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物の
製造 表1に示すように、溶液状態の共重合体(共重合体A)
300重量部(33.3重量%)に対して、無水トリメ
リット酸40重量部と、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシランSH−6040(東レ・ダウコーニング
・シリコーン(株)製)60重量部と、1−ベンジル−
2−メチルイミダゾール1.0重量部と、およびエチル
セロソルブアセテート120重量部とを加えて、初期粘
度が15〜20cp(25℃条件)の範囲内である溶液
状の、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物とした。
【0104】3.カラーフィルタ保護膜の形成 製造した溶液状のカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
を、実施例1と同様に、孔径0.2μmのメンブレンフ
ィルタで濾過した後、スピンコータを用いてガラス基板
である7059材(コーニング社製、無アルカリガラ
ス)の上に、回転数700rpmで回転塗布した。それ
から、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物が塗布された
ガラス基板を、200℃のクリーンオーブン中で1時間
加熱し、カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を硬化させ
た。また、このカラーフィルタ保護膜の厚さを、触針式
膜厚計Dektak3(日本真空技術(株)製)を用い
て測定したところ、この保護膜の厚さは、1.5〜2.
0μmの範囲内であった。
【0105】4.カラーフィルタ保護膜の特性評価 カラーフィルタ保護膜についての、密着性、光透過率、
耐湿熱性、耐溶剤性および耐薬品性を、それぞれ実施例
1と同様の条件および手法により測定した。
【0106】これらの結果を、表2および表3に示す。
これらの表から容易に理解できるように、PCT処理後
に、ゴバン目試験における残存数は80/100とな
り、このカラーフィルタ保護膜は耐湿熱性が不十分であ
ることが確認された。
【0107】実施例5〜8 実施例1〜4でそれぞれ製造したカラーフィルタ保護膜
用樹脂組成物から構成したカラーフィルタ保護膜を、カ
ラーフィルタ(カラーフィルタ基材とも称する。)上に
形成し、その特性評価を行った。すなわち、まず、透明
ガラス基板上に、スピンコーターを用いて、顔料分散感
光液PD−170(日立化成工業(株)製)を回転塗布
した後、乾燥させて、RGBにおける3色の顔料分散方
式のカラーフィルタ(ストライプ幅100μm)を形成
した。なお、このカラーフィルタの表面の凹凸を、触針
式膜厚計Dektak3(日本真空技術(株)製)を用
いて測定したところ、このカラーフィルタの表面の凹凸
は、1.7μmであった。次に、このカラーフィルタ上
に、実施例1〜4においてそれぞれで製造したカラーフ
ィルタ保護膜用樹脂組成物を、スピンコーターを用い
て、700rpmの条件で回転塗布した。その後、クリ
ーンオーブンを用いて、温度200℃、1時間の条件で
カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を硬化させて、4種
類のカラーフィルタ保護膜をカラーフィルタ上にそれぞ
れ形成した。この時点で、得られた4種類のカラーフィ
ルタ保護膜の表面を光学顕微鏡にて観察したところ、こ
の保護膜の表面は極めて平滑であり、また、ピンホール
等は全く観察されなかった。そして、これらのカラーフ
ィルタ保護膜の厚さを、触針式膜厚計Dektak3
(日本真空技術(株)製)を用いて測定したところ、こ
れらの保護膜の厚さは、それぞれ1.5〜2.0μmの
範囲内の値であった。
【0108】次に、これらのカラーフィルタ上にそれぞ
れ形成したカラーフィルタ保護膜上に、スパッタリング
法を用いて、インジウムチンオキシド(ITO)を蒸着
した。それから、ホトリソグラフィー法により、ITO
をパターニングして、透明電極とした。この時点でも、
形成した透明電極を有するカラーフィルタを光学顕微鏡
にて観察したところ、カラーフィルタやカラーフィルタ
保護膜には、それぞれしわやクラックの発生は認められ
なかった。
【0109】なお、結果を表4に示すが、外観上、変化
や異常の度合を4段階評価で示してある。異常が認めら
れない場合を◎とし、以下、しわの多さや、クラック多
さに伴って、〇、△、×とする。この点、以下に示す比
較例の評価においても同様である。
【0110】さらに、カラーフィルタとカラーフィルタ
保護膜との間の密着性や、透明電極(パターン化された
ITO)とカラーフィルタ保護膜との間の密着性を、ゴ
バン目試験によりそれぞれ測定したが、表4に示すよう
に、優れた密着性に関する結果が得られた。なお、密着
性の評価にあたり、ゴバン目試験により、カラーフィル
タとカラーフィルタ保護膜との間および透明電極とカラ
ーフィルタ保護膜との間のいずれか一方あるいは両方に
おいて、剥がれが観察されなかった場合を◎で示してあ
り、部分的に剥がれが観察された場合を〇で示してあ
り、さらに剥がれた場合を△で示してあり、完全に剥が
れが発生した場合を×で示してある。この点、以下に示
す比較例の評価においても同様である。
【0111】そして、さらに続けて、透明電極を有する
カラーフィルタを、イソプロピルアルコール(IPA)
の蒸気(ベーパー)槽に、30分放置して、それぞれI
PA耐性を調べた。その結果、透明電極を表面に有する
4種のカラーフィルタを、光学顕微鏡を用いて詳細に調
べたが、透明電極(パターン化されたITO)およびカ
ラーフィルタ保護膜には何ら不具合や変化は見られなか
った。すなわち、この発明のカラーフィルタ保護膜(お
よびかかるカラーフィルタ保護膜を有するカラーフィル
タ)は、優れたIPA耐性を有していることが確認され
た。なお、この理由は、必ずしも明確ではないが、比較
的多量に使用している官能性シランカップリング剤の効
果により、IPAの蒸気が、ITOとカラーフィルタ保
護膜との間に入り込むことを有効に防止しているためと
推定される。なお、結果を表4に示すが、外観上、変化
や異常が認められない場合を◎で示してあり、部分的に
膨れが観察された場合を〇で示してあり、さらに膨れの
程度が大きい場合を△、著しく膨れの程度が大きい場合
を×で示してある。この点、以下に示す比較例の評価に
おいても同様である。
【0112】比較例3〜4 比較例1〜2でそれぞれ製造したカラーフィルタ保護膜
用樹脂組成物から構成した2種のカラーフィルタ保護膜
を、カラーフィルタ(カラーフィルタ基材とも称す
る。)上に形成し、その特性評価を行った。すなわち、
まず、透明ガラス基板上に、スピンコーターを用いて、
顔料分散感光液PD−170(日立化成工業(株)製)
を回転塗布した後、乾燥させて、RGBにおける3色の
顔料分散方式のカラーフィルタ(ストライプ幅100μ
m)を形成した。なお、このカラーフィルタの表面の凹
凸を、触針式膜厚計Dektak3(日本真空技術
(株)製)を用いて測定したところ、このカラーフィル
タの厚さは、1.7μmであった。
【0113】次に、このカラーフィルタ上に、比較例1
〜2でそれぞれで製造したカラーフィルタ保護膜用樹脂
組成物を、スピンコーターを用いて、700rpmの条
件で回転塗布した。その後、クリーンオーブンを用い
て、温度220℃、1時間の条件でカラーフィルタ保護
膜用樹脂組成物を硬化させて、2種類のカラーフィルタ
保護膜をカラーフィルタ上にそれぞれ形成した。この時
点で、これらのカラーフィルタ保護膜の厚さを、触針式
膜厚計Dektak3(日本真空技術(株)製)を用い
て測定したところ、これらの保護膜の厚さは、それぞれ
1.5〜2.0μmの範囲内であった。
【0114】次に、これらのカラーフィルタ上にそれぞ
れ形成したカラーフィルタ保護膜上に、スパッタリング
法を用いて、インジウムチンオキシド(ITO)を蒸着
した。それから、ホトリソグラフィー法により、ITO
をパターニングして、透明電極とした。この時点で、得
られた2種類のカラーフィルタ保護膜の表面を光学顕微
鏡にてそれぞれ観察したところ、比較例4の保護膜に
は、しわやクラックの発生が観察された。
【0115】そして、カラーフィルタとカラーフィルタ
保護膜との間の密着性や、透明電極(パターン化された
ITO)とカラーフィルタ保護膜との間の密着性を、ゴ
バン目試験によりそれぞれ測定したが、表4に示すよう
に、それぞれ密着性に乏しい結果が得られた。さらに続
けて、透明電極を有するカラーフィルタを、イソプロピ
ルアルコール(IPA)の蒸気(ベーパー)槽に、30
分放置して、それぞれIPA耐性を調べた。その結果、
透明電極を表面に有する2種類のカラーフィルタを、そ
れぞれ光学顕微鏡を用いて詳細に調べたところ、透明電
極(パターン化されたITO)やカラーフィルタ保護膜
に膨れが発生しているのが確認された。
【0116】
【発明の効果】この発明は、上記一般式(1)で表され
る第1のモノマ20〜90重量部と、上記一般式(2)
〜(4)で表される少なくとも一つの第2のモノマ10
〜80重量部とをこれらの総量を100重量部として、
重合して得られる共重合体に対して、多価カルボン酸無
水物および多価カルボン酸あるいはいずれか一方を5〜
100重量部、および官能性シランカップリング剤を3
0〜100重量部含有することにより、ITO等の導電
性無機薄膜層を積層する際の耐熱性やホトリソグラフィ
ー法を実施する上でのイソプロピルアルコール(IP
A)耐性、さらには、積層面となるカラーフィルタ等に
対する密着性等のバランスに優れた、カラーフィルタ保
護膜用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保
護膜並びにカラーフィルタを提供することが可能となっ
た。
【0117】そして、この発明のカラーフィルタ保護膜
用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜
は、特に、ゼラチン、グリュー、ポリビニルアルコー
ル、アクリル系樹脂等のバインダー樹脂中に染料を分散
させた分散液を用いて形成したカラーフィルタや、ある
いは、顔料を分散させて製造したカラーフィルタの保護
膜用樹脂組成物およびこれを用いた保護膜として、その
優れた耐熱性や密着性等の観点から好適である。
【0118】なお、この発明のカラーフィルタ保護膜用
樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜
(硬化膜)は、ガラス、金属、プラスチック等の種々の
材料に対して優れた密着性を示し、平滑、強靭で、耐熱
性、耐湿性(耐水性)、耐溶剤性、耐薬品性、透明性
(光透過性)等に優れているため、各種物品のコーティ
ング膜としても有用である。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
【0122】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08F 220/16 C08F 220/16 220/32 220/32

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記一般式(1)で表される
    第1のモノマ20〜90重量部と、下記一般式(2)〜
    (4)の表される少なくとも一つの第2のモノマ10〜
    80重量部とを、総量を100重量部として重合して得
    られる共重合体に対して、 多価カルボン酸無水物および多価カルボン酸あるいはい
    ずれか一方を5〜100重量部、 および官能性シランカップリング剤を30〜100重量
    部含有してなるカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物。 【化1】 〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基であり、lは1〜5の整数である。〕 【化2】 〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基であり、mは0または1〜2の整数である。〕 【化3】 〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基であり、nは1〜5の整数である。〕 【化4】 〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基である。〕
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカラーフィルタ保護膜
    用樹脂組成物において、官能性シランカップリング剤
    が、エポキシシランカップリング剤およびアミノシラン
    カップリング剤またはいずれか一方であるカラーフィル
    タ保護膜用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のカラーフィル
    タ保護膜用樹脂組成物において、第2のモノマが、 シクロペンタジエンと、 ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニル
    メタクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアク
    リレートおよびジシクロペンテニルオキシエチルメタク
    リレートとからなる群から選択される少なくとも一つの
    (メタ)アクリレートモノマとを、 ディールスアルダー反応させて得られた反応生成物であ
    って、さらに当該反応生成物を水素添加したものである
    カラーフィルタ保護膜用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカ
    ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物おいて、前記多価カル
    ボン酸無水物が、芳香族多価カルボン酸無水物であるカ
    ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカ
    ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物おいて、前記多価カル
    ボン酸が、芳香族多価カルボン酸であるカラーフィルタ
    保護膜用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカ
    ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物おいて、前記共重合体
    の重量平均分子量を5,000〜300,000の範囲
    内の値としたカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のカ
    ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物おいて、前記カラーフ
    ィルタ保護膜用樹脂組成物に溶剤を添加し、当該カラー
    フィルタ保護膜用樹脂組成物の固形分濃度を5〜50重
    量%の範囲内の値としたカラーフィルタ保護膜用樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のカ
    ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物おいて、エポキシ樹脂
    用硬化促進剤を含み、かつ、当該エポキシ樹脂用硬化促
    進剤の添加量を、前記共重合体100重量部に対して、
    0.1〜10重量部の範囲内の値としたカラーフィルタ
    保護膜用樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のカ
    ラーフィルタ保護膜用樹脂組成物を、少なくとも一部に
    含むカラーフィルタ保護膜。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のカラーフィルタ保護
    膜において、該カラーフィルタ保護膜の厚さを0.00
    5〜30μmの範囲内の値としたカラーフィルタ保護
    膜。
  11. 【請求項11】 RGB画素を表面に有する基材で以て
    構成されたカラーフィルタにおいて、該RGB画素上
    に、請求項8または請求項9に記載のカラーフィルタ保
    護膜を積層したカラーフィルタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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