JPH11130745A - N,n−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンおよびその製造法 - Google Patents
N,n−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンおよびその製造法Info
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- JPH11130745A JPH11130745A JP29560697A JP29560697A JPH11130745A JP H11130745 A JPH11130745 A JP H11130745A JP 29560697 A JP29560697 A JP 29560697A JP 29560697 A JP29560697 A JP 29560697A JP H11130745 A JPH11130745 A JP H11130745A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】新規なN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−
2−アリールスルホニルエチルアミンを提供すること。 【解決手段】一般式(2) (式中、R1、R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級ア
ルキルアミノ基またはジ(低級アルキル)アミノ基を示
す。なおR1、R2はそれぞれ互いに同一であっても異なっ
ていてもよい。)で示されるアリールビニルスルホンと
ジエタノールアミンとを反応させることにより、N,N
−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニ
ルエチルアミンを製造する。
2−アリールスルホニルエチルアミンを提供すること。 【解決手段】一般式(2) (式中、R1、R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級ア
ルキルアミノ基またはジ(低級アルキル)アミノ基を示
す。なおR1、R2はそれぞれ互いに同一であっても異なっ
ていてもよい。)で示されるアリールビニルスルホンと
ジエタノールアミンとを反応させることにより、N,N
−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニ
ルエチルアミンを製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N,N−ジ(2−
ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルア
ミンおよびその製造法に関する。
ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルア
ミンおよびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】N,
N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホ
ニルエチルアミンは、例えばナフタルイミド骨格を有す
る抗腫瘍剤に誘導可能であり、医薬中間体として重要な
化合物と考えられるが、これまで該化合物の製造例は知
られていなかった。
N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホ
ニルエチルアミンは、例えばナフタルイミド骨格を有す
る抗腫瘍剤に誘導可能であり、医薬中間体として重要な
化合物と考えられるが、これまで該化合物の製造例は知
られていなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは新規な化合
物であるN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−ア
リールスルホニルエチルアミンの製造方法を見出し、本
発明に至った。
物であるN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−ア
リールスルホニルエチルアミンの製造方法を見出し、本
発明に至った。
【0004】すなわち本発明は、一般式(1) (式中、R1、R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級ア
ルキルアミノ基またはジ(低級アルキル)アミノ基を示
す。なおR1、R2はそれぞれ互いに同一であっても異なっ
ていてもよい。)で示されるN,N−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンおよ
びその製造法を提供するものである。
ル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級ア
ルキルアミノ基またはジ(低級アルキル)アミノ基を示
す。なおR1、R2はそれぞれ互いに同一であっても異なっ
ていてもよい。)で示されるN,N−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンおよ
びその製造法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】一般式(1)で表わされるN,N
−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニ
ルエチルアミンの置換基R1、R2は水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、ア
ミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ(低級アルキル)ア
ミノ基であって、R1、R2は互いに同じであっても異なっ
ていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子またはヨウ素原子が、低級アルキル基
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、n−ペンチル基、i−プロピル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ネオ
ペンチル基等の炭素数1〜6の直鎖または分岐のアルキ
ル基等が、低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、
n−ペントキシ基、i−プロポキシ基、i−ブトキシ
基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ネオペント
キシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基等が挙げられ
る。
−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニ
ルエチルアミンの置換基R1、R2は水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、ア
ミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ(低級アルキル)ア
ミノ基であって、R1、R2は互いに同じであっても異なっ
ていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子またはヨウ素原子が、低級アルキル基
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、n−ペンチル基、i−プロピル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ネオ
ペンチル基等の炭素数1〜6の直鎖または分岐のアルキ
ル基等が、低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、
n−ペントキシ基、i−プロポキシ基、i−ブトキシ
基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ネオペント
キシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基等が挙げられ
る。
【0006】低級アルキルアミノ基とは1つの低級アル
キル基で置換されたアミノ基であって、低級アルキル基
としては前記と同様なものが例示される。かかる低級ア
ルキルアミノ基の具体例としてはメチルアミノ基、エチ
ルアミノ基、t−ブチルアミノ基等が挙げられる。ジ
(低級アルキル)アミノ基とは、前記と同様な低級アル
キル基が2つ置換したアミノ基が例示され、2つの低級
アルキル基は同じであっても異なっていてもよい。かか
るジ(低級アルキル)アミノ基の具体例としてはジメチ
ルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、t−ブチルメチルアミノ基等が挙げられる。
キル基で置換されたアミノ基であって、低級アルキル基
としては前記と同様なものが例示される。かかる低級ア
ルキルアミノ基の具体例としてはメチルアミノ基、エチ
ルアミノ基、t−ブチルアミノ基等が挙げられる。ジ
(低級アルキル)アミノ基とは、前記と同様な低級アル
キル基が2つ置換したアミノ基が例示され、2つの低級
アルキル基は同じであっても異なっていてもよい。かか
るジ(低級アルキル)アミノ基の具体例としてはジメチ
ルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、t−ブチルメチルアミノ基等が挙げられる。
【0007】一般式(1)で表わされるN,N−ジ(2
−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチル
アミンの具体例としては、例えば、N,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−フェニルスルホニルエチルアミ
ン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−
クロロフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)−2−(3,4−ジクロロフ
ェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−(4−ブロモフェニルスルホニ
ル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−(4−ヨードスルホニル)エチルアミン、
N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−メチ
ルフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2
−ヒドロキシエチル)−2−(2,4−ジメチルフェニ
ルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロ
キシエチル)−2−(4−エチルフェニルスルホニル)
エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−
2−(4−i−ブチルフェニルスルホニル)エチルアミ
ン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−
t−ブチルフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N
−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−メトキシフ
ェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−(3,4−ジメトキシフェニル
スルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−2−(4−t−ブトキシフェニルスルホニ
ル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−(3−アミノフェニルスルホニル)エチルア
ミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(3
−メチルアミノフェニルスルホニル)エチルアミン、
N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−エチ
ルアミノフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−
ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−ジメチルアミ
ノフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2
−ヒドロキシエチル)−2−(3−ジエチルアミノフェ
ニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒド
ロキシエチル)−2−(3−ニトロフェニルスルホニ
ル)エチルアミンなどが挙げられる。
−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチル
アミンの具体例としては、例えば、N,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−フェニルスルホニルエチルアミ
ン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−
クロロフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)−2−(3,4−ジクロロフ
ェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−(4−ブロモフェニルスルホニ
ル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−(4−ヨードスルホニル)エチルアミン、
N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−メチ
ルフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2
−ヒドロキシエチル)−2−(2,4−ジメチルフェニ
ルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロ
キシエチル)−2−(4−エチルフェニルスルホニル)
エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−
2−(4−i−ブチルフェニルスルホニル)エチルアミ
ン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−
t−ブチルフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N
−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(4−メトキシフ
ェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−(3,4−ジメトキシフェニル
スルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−2−(4−t−ブトキシフェニルスルホニ
ル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−(3−アミノフェニルスルホニル)エチルア
ミン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(3
−メチルアミノフェニルスルホニル)エチルアミン、
N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−エチ
ルアミノフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−
ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−ジメチルアミ
ノフェニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2
−ヒドロキシエチル)−2−(3−ジエチルアミノフェ
ニルスルホニル)エチルアミン、N,N−ジ(2−ヒド
ロキシエチル)−2−(3−ニトロフェニルスルホニ
ル)エチルアミンなどが挙げられる。
【0008】本発明のN,N−ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−アリールスルホニルエチルアミンは一般式
(2) (式中、R1、R2はそれぞれ前記と同じ意味を示す。)で
示されるアリールビニルスルホンとジエタノールアミン
との反応により製造することができる。ここで一般式
(2)における置換基R1、R2としては前記と同じ置換基
が例示できる。
ル)−2−アリールスルホニルエチルアミンは一般式
(2) (式中、R1、R2はそれぞれ前記と同じ意味を示す。)で
示されるアリールビニルスルホンとジエタノールアミン
との反応により製造することができる。ここで一般式
(2)における置換基R1、R2としては前記と同じ置換基
が例示できる。
【0009】一般式(2)で示されるアリールビニルス
ルホンは例えば、チオフェノールと1,2−ジハロエタ
ンとを反応させた後、酸化することによって得られる2
−ハロエチルアリールスルホンを塩基処理する方法(Or
g.Synth., 64, 157(1985)、J.Org.Chem., 58, 4506
(1993))、チオフェノールと2−クロロエタノールとを
反応させた後、クロル化、酸化して得られる2−クロロ
エチルアリールスルホンを塩基処理する方法(J.Chem.S
oc., 1754(1949))、2−アリールスルホニルエタノー
ルの硫酸エステルを塩基処理する方法(ドイツ特許第8
42198号(1942))あるいは2−アリールスルホニル
エタノールのメタンスルホン酸エステルを塩基処理する
方法(Bull.Korean Chem.Soc., 16, 670(1995))等
の方法に準じて製造することができ、その製造法は特に
限定されない。
ルホンは例えば、チオフェノールと1,2−ジハロエタ
ンとを反応させた後、酸化することによって得られる2
−ハロエチルアリールスルホンを塩基処理する方法(Or
g.Synth., 64, 157(1985)、J.Org.Chem., 58, 4506
(1993))、チオフェノールと2−クロロエタノールとを
反応させた後、クロル化、酸化して得られる2−クロロ
エチルアリールスルホンを塩基処理する方法(J.Chem.S
oc., 1754(1949))、2−アリールスルホニルエタノー
ルの硫酸エステルを塩基処理する方法(ドイツ特許第8
42198号(1942))あるいは2−アリールスルホニル
エタノールのメタンスルホン酸エステルを塩基処理する
方法(Bull.Korean Chem.Soc., 16, 670(1995))等
の方法に準じて製造することができ、その製造法は特に
限定されない。
【0010】かかるアリールビニルスルホンの具体例と
しては、例えば、フェニルビニルスルホン、4−クロロ
フェニルビニルスルホン、3,4−ジクロロフェニルビ
ニルスルホン、4−ブロモフェニルビニルスルホン、4
−ヨードフェニルビニルスルホン、4−メチルフェニル
ビニルスルホン、2,4−ジメチルフェニルビニルスル
ホン、4−エチルフェニルビニルスルホン、4−i−ブ
チルフェニルビニルスルホン、4−t−ブチルフェニル
ビニルスルホン、4−メトキシフェニルビニルスルホ
ン、3,4−ジメトキシフェニルビニルスルホン、4−
t−ブトキシフェニルビニルスルホン、3−アミノフェ
ニルビニルスルホン、3−メチルアミノフェニルビニル
スルホン、3−エチルアミノフェニルビニルスルホン、
3−ジメチルアミノフェニルビニルスルホン、3−ジエ
チルアミノフェニルビニルスルホン、3−ニトロフェニ
ルビニルスルホンなどが挙げられる。
しては、例えば、フェニルビニルスルホン、4−クロロ
フェニルビニルスルホン、3,4−ジクロロフェニルビ
ニルスルホン、4−ブロモフェニルビニルスルホン、4
−ヨードフェニルビニルスルホン、4−メチルフェニル
ビニルスルホン、2,4−ジメチルフェニルビニルスル
ホン、4−エチルフェニルビニルスルホン、4−i−ブ
チルフェニルビニルスルホン、4−t−ブチルフェニル
ビニルスルホン、4−メトキシフェニルビニルスルホ
ン、3,4−ジメトキシフェニルビニルスルホン、4−
t−ブトキシフェニルビニルスルホン、3−アミノフェ
ニルビニルスルホン、3−メチルアミノフェニルビニル
スルホン、3−エチルアミノフェニルビニルスルホン、
3−ジメチルアミノフェニルビニルスルホン、3−ジエ
チルアミノフェニルビニルスルホン、3−ニトロフェニ
ルビニルスルホンなどが挙げられる。
【0011】アリールビニルスルホンとジエタノールア
ミンとの反応において、ジエタノールアミンの使用量
は、アリールビニルスルホンに対して通常0.5〜2モ
ル倍、好ましくは0.8〜1.5モル倍の範囲である
が、ジエタノールアミンおよびN,N−ジ(2−ヒドロ
キシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンが
ともに水溶性であり、ジエタノールアミンの過剰使用は
両者の分離を困難とする場合もあるので、得られるN,
N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホ
ニルエチルアミンの純度の観点から、ジエタノールアミ
ンに対してアリールビニルスルホンを過剰量使用する方
が好ましい。
ミンとの反応において、ジエタノールアミンの使用量
は、アリールビニルスルホンに対して通常0.5〜2モ
ル倍、好ましくは0.8〜1.5モル倍の範囲である
が、ジエタノールアミンおよびN,N−ジ(2−ヒドロ
キシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンが
ともに水溶性であり、ジエタノールアミンの過剰使用は
両者の分離を困難とする場合もあるので、得られるN,
N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホ
ニルエチルアミンの純度の観点から、ジエタノールアミ
ンに対してアリールビニルスルホンを過剰量使用する方
が好ましい。
【0012】反応は無溶媒で行っても良いし、溶媒中で
行っても良い。溶媒中で反応を行う場合の溶媒として
は、例えばジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、エ
チルエーテル等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の
芳香族系溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素
溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等の脂肪族ハロゲン化炭化水素溶
媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒または
水等の反応に不活性な溶媒の単独または混合物が例示さ
れ、その使用量は特に制限されない。
行っても良い。溶媒中で反応を行う場合の溶媒として
は、例えばジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、エ
チルエーテル等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の
芳香族系溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素
溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等の脂肪族ハロゲン化炭化水素溶
媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒または
水等の反応に不活性な溶媒の単独または混合物が例示さ
れ、その使用量は特に制限されない。
【0013】反応は、通常、−30℃から還流温度以下
の温度範囲で実施され、溶媒を用いた場合は該溶媒の沸
点以下が好ましい。反応終点はLC分析等により、用い
たアリールビニルスルホンまたはジエタノールアミンが
消失した時点とすることができ、用いるアリールビニル
スルホンの種類あるいは反応温度等によるが、通常、1
0分程度から20時間程度の範囲で反応終点となる。
の温度範囲で実施され、溶媒を用いた場合は該溶媒の沸
点以下が好ましい。反応終点はLC分析等により、用い
たアリールビニルスルホンまたはジエタノールアミンが
消失した時点とすることができ、用いるアリールビニル
スルホンの種類あるいは反応温度等によるが、通常、1
0分程度から20時間程度の範囲で反応終点となる。
【0014】反応後、例えば反応溶媒として有機溶媒を
使用した場合には、得られた反応混合物に水を加えたの
ち分液し、得られた水層から水および必要であれば未反
応のジエタノールアミンを留去することにより、目的と
するN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリー
ルスルホニルエチルアミンを得ることができる。また、
反応溶媒に水を用いた場合には、反応混合物に上記のよ
うな有機溶媒を加えたのち分液し、得られた水層から水
および必要であれば未反応のジエタノールアミンを留去
することにより、目的とするN,N−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンを得
ることができる。かくして得られたN,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミ
ンは、さらに洗浄、カラムクロマトグラフィー等の方法
により精製してもよい。
使用した場合には、得られた反応混合物に水を加えたの
ち分液し、得られた水層から水および必要であれば未反
応のジエタノールアミンを留去することにより、目的と
するN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリー
ルスルホニルエチルアミンを得ることができる。また、
反応溶媒に水を用いた場合には、反応混合物に上記のよ
うな有機溶媒を加えたのち分液し、得られた水層から水
および必要であれば未反応のジエタノールアミンを留去
することにより、目的とするN,N−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンを得
ることができる。かくして得られたN,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミ
ンは、さらに洗浄、カラムクロマトグラフィー等の方法
により精製してもよい。
【0015】かくして一般式(1)で示されるN,N−
ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニル
エチルアミンを得ることができる。
ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニル
エチルアミンを得ることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明により新規なN,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミ
ンを製造することができる。
ドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミ
ンを製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0018】実施例1 フェニルビニルスルホン37.02g(0.22モル)
をトルエン75gに溶解し、ここに水100mLおよび
ジエタノールアミン21.04g(0.20モル)を加
え、20〜25℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応
混合物を分液し、得られた水層をトルエン75gで3回
洗浄した。得られた水層を減圧下、濃縮して無色油状の
N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−フェニルス
ルホニルエチルアミン54.07g(フェニルビニルス
ルホンに対する収率90.9%)を得た。1 H NMR(CDCl3) δ2.65(t,J=5Hz,4H), 3.11(t,J=6Hz,
2H), 3.15-3.5(m,2H),3.28(t,J=6Hz, 2H), 3.63(t,J
=5Hz,4H), 7.5-7.8(m,3H), 7.93(d,J=7Hz)d25=1.224
をトルエン75gに溶解し、ここに水100mLおよび
ジエタノールアミン21.04g(0.20モル)を加
え、20〜25℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応
混合物を分液し、得られた水層をトルエン75gで3回
洗浄した。得られた水層を減圧下、濃縮して無色油状の
N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−フェニルス
ルホニルエチルアミン54.07g(フェニルビニルス
ルホンに対する収率90.9%)を得た。1 H NMR(CDCl3) δ2.65(t,J=5Hz,4H), 3.11(t,J=6Hz,
2H), 3.15-3.5(m,2H),3.28(t,J=6Hz, 2H), 3.63(t,J
=5Hz,4H), 7.5-7.8(m,3H), 7.93(d,J=7Hz)d25=1.224
【0019】実施例2 フェニルビニルスルホン4.72g(28ミリモル)を
トルエン37gおよびヘキサン42gの混合溶媒に溶解
し、ジエタノールアミン8.40g(80ミリモル)お
よび水5gを加えて40℃で30分間攪拌した。反応終
了後、反応混合物を分液し、得られた水層を減圧下、濃
縮して無色油状物13.2gを得た。この油状物を高速
液体クロマトグラフィーで分析したところ、N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)−2−フェニルスルホニルエ
チルアミン7.63g(フェニルビニルスルホンに対す
る収率99.5%)が含まれていた。
トルエン37gおよびヘキサン42gの混合溶媒に溶解
し、ジエタノールアミン8.40g(80ミリモル)お
よび水5gを加えて40℃で30分間攪拌した。反応終
了後、反応混合物を分液し、得られた水層を減圧下、濃
縮して無色油状物13.2gを得た。この油状物を高速
液体クロマトグラフィーで分析したところ、N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)−2−フェニルスルホニルエ
チルアミン7.63g(フェニルビニルスルホンに対す
る収率99.5%)が含まれていた。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(1) (式中、R1、R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級ア
ルキルアミノ基またはジ(低級アルキル)アミノ基を示
す。なおR1、R2はそれぞれ互いに同一であっても異なっ
ていてもよい。)で示されるN,N−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミン。 - 【請求項2】一般式(2) (式中、R1、R2はそれぞれ前記と同じ意味を示す。)で
示されるアリールビニルスルホンとジエタノールアミン
とを反応させることを特徴とするN,N−ジ(2−ヒド
ロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミン
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29560697A JPH11130745A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | N,n−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29560697A JPH11130745A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | N,n−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11130745A true JPH11130745A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17822808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29560697A Pending JPH11130745A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | N,n−ジ(2−ヒドロキシエチル)−2−アリールスルホニルエチルアミンおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11130745A (ja) |
-
1997
- 1997-10-28 JP JP29560697A patent/JPH11130745A/ja active Pending
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