JPH11130506A - 紫外線吸収コンクリート組成物とその成形体 - Google Patents

紫外線吸収コンクリート組成物とその成形体

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JPH11130506A
JPH11130506A JP34806897A JP34806897A JPH11130506A JP H11130506 A JPH11130506 A JP H11130506A JP 34806897 A JP34806897 A JP 34806897A JP 34806897 A JP34806897 A JP 34806897A JP H11130506 A JPH11130506 A JP H11130506A
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ultraviolet
concrete
absorbing
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oxide
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JP34806897A
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Takeo Watanabe
武生 渡辺
Takashi Watabe
隆 渡部
Yukio Nabeshima
幸雄 鍋島
Takaharu Nabeshima
隆治 鍋島
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FUJIKON TEC KK
Taiheiyo Cement Corp
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FUJIKON TEC KK
Taiheiyo Cement Corp
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    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B2111/00413Materials having an inhomogeneous concentration of ingredients or irregular properties in different layers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線吸収効果に優れたコンクリート組成
物とその成形体の提供 【解決手段】コンクリート中に金属酸化物粉末からなる
紫外線吸収材を含み、好ましくは、金属酸化物粉末と共
に白色度70以下の骨材を含むことを特徴とする紫外線
吸収コンクリート組成物とその成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線を吸収する
コンクリート組成物とその成形体に関する。より詳しく
は、本発明は紫外線吸収効果を有するコンクリート組成
物と、この組成物からなる成形体であって、建築用材
料、道路舗装材料、土木材料などに広く用いられる各種
ブロック、平板、パネル、特定形状の成形製品などに関
する。なお、本発明において白色度はハンター(R.S.Hun
ter)の測定式に基づいて求めた値である。また、コンク
リートにはモルタルを含む。
【0002】
【従来の技術】日中の屋外では、太陽光に含まれる紫外
線のために生じる日焼けや肌のシミが敬遠される。ま
た、特に近年はフロンガスがによるオゾンホール拡大の
問題が大きく取り上げられ、紫外線についての関心が高
まっている。紫外線は皮膚の遺伝子に傷をつけ、皮膚癌
や白内障等の種々の障害を引き起こすため、紫外線を効
果的に防御する必要がある。この紫外線には、波長28
0〜320nmのB領域紫外線と波長320〜400nmの
A領域紫外線があり、従来は、主にB領域紫外線による
影響が問題視されていたが、最近はA領域の紫外線によ
る皮膚への影響も次第に明らかにされ、A領域紫外線の
防御も重要視されてきている。
【0003】このような紫外線の影響を避けるために
は、一般には、日焼け防止のための化粧をしたり、サン
グラスをかけたり、あるいは日傘をさしたりして皮膚が
太陽光を直接浴びない方法が採られている。しかし、地
上に降り注ぐ太陽光はコンクリー卜構造物や舗装路等に
よって反射されるので、日傘等をさしていても、かなり
の量の反射光を浴びることになる。屋外の各種構造物に
はコンクリート製のものが数多くあり、また舗装道路な
どもコンクリート製のものが多い。さらに、街路の歩道
や公園の広場等にもインターロッキングブロックに代表
されるようにコンクリートブロックにより舗装されてい
るものもかなりあり、紫外線の反射量も予想外に多い。
また、屋内に居ても反射光が入り込み易い場所では同様
にかなりの量の紫外線を浴びることになり、何れの場合
にも日除けの効果はあまり期待できないことになる。
【0004】
【発明の解決課題】本発明は、このようなコンクリート
構造物の外壁材や舗装材、各種ブロックなどの建築用材
料あるいは土木材料に利用され、A種およびB種の紫外
線を効果的に吸収するコンクリート組成物およびその成
形体を提供するものである。なお、紫外線吸収材として
用いた針状の酸化亜鉛ウィスカーを熱良導性構造材で挟
み込み、あるいはガラスで固めた材料が従来知られてい
るが(特開平02-209800号公報)、コンクリートに比べ
て機械的強度が格段に低く、また衝撃に弱いのでコンク
リート基材の代用にはなり得ない。一方、基材の一例と
してコンクリートを用い、その表面に酸化チタン等の薄
膜をコーテングした建築材料が提案されており、これに
は紫外線吸収性を有することが記載されているが(特開
平06-278241号)、酸化チタン等の紫外線吸収材は基材
表面の薄膜としてコーテングされているため耐久性に乏
しく、短期間に劣化して剥離し易い。また、その表面に
洗い出し処理やショット処理を施すことができない問題
がある。本発明は、紫外線吸収材を含む従来の建築材料
等における上記問題を解決したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1)コンクリート中に金属酸化物粉末からなる紫外線吸
収材を含むことを特徴とする紫外線吸収コンクリート組
成物、(2)コンクリート中に金属酸化物粉末からなる紫
外線吸収材とハンター白色度70以下の骨材とを含むこ
とを特徴とする紫外線吸収コンクリート組成物に関す
る。
【0006】本発明の紫外線吸収コンクリート組成物は
具体的な組成例として、(3)紫外線吸収材が、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウ
ムのいずれか1種または2種以上であるもの、(4)紫外
線吸収材が、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジル
コニウム、酸化セリウムのいずれか1種または2種以上
を含有するスラグであるものを含む。
【0007】また本発明は、(5)上記(1)〜(4)のいずれ
かのコンクリート組成物からなる成形体、(6)上記(1)
〜(4)のいずれかのコンクリート組成物からなる成形体
であって、表面側に紫外線吸収材が密集していることを
特徴とする紫外線吸収コンクリート成形体、(7)上記
(2),(3)または(4)のコンクリート組成物からなる成形体
であって、表面側に紫外線吸収材および白色度70以下
の骨材が密集していることを特徴とする紫外線吸収コン
クリート成形体に関する。
【0008】本発明の上記成形体は、(8)表面が洗い出
し処理またはショット処理されている紫外線吸収コンク
リート成形体、(9)洗い出し処理またはショット処理に
よって、表面に白色度70以下の骨材の一部が露出し、
かつ表面側に紫外線吸収材が密集している紫外線吸収コ
ンクリート成形体、(10)壁材、屋根材、床材、天井
材、仕切板、外装材を含む建築用材料、道路舗装材料、
あるいは擁壁、敷石材、溝用蓋材を含む土木材料に用い
られるブロック、パネル、平板、または特定形状の成形
製品である紫外線吸収コンクリート成形体を含む。
【0009】
【発明の実施態様】以下、本発明を実施例と共に詳細に
説明する。(I)コンクリート組成物 本発明の紫外線吸収コンクリート組成物は、(i)コンク
リート中に金属酸化物粉末からなる紫外線吸収材を含む
コンクリート組成物、(ii)コンクリート中に金属酸化物
粉末からなる紫外線吸収材と白色度(ハンター白色度)7
0以下の骨材とを含むコンクリート組成物である。上記
(i)(ii)のいずれの場合も必要に応じて適宜な粒径の骨
材を配合したものを含む。この骨材は白色度70以下の
骨材の一部または全部でも良い。コンクリートを形成す
るセメントの種類、水の配合量などは制限されない。例
えば、普通・早強・超早強・中庸熱、白色等の各種ポル
トランドセメント、ポルトランドセメントに高炉スラ
グ、フライアッシュまたはシリカを配合した各種混合セ
メント、および微粉高炉スラグを含むセメント等を任意
に用いることができる。更に必要に応じて、減水剤、遅
延剤、あるいは硬化促進剤、流動化剤、発泡剤、防水剤
などの各種混和剤を含むことができる。また、セメント
の代わりに不飽和ポリエステル、エポキシ、ポリウレタ
ン、フラン、フェノールなどの各種樹脂を用いても良
い。本発明においてコンクリートとはこのような樹脂を
用いたものも含む。また、
【0010】紫外線吸収材としては金属酸化物粉末が用
いられる。具体的には、例えば、酸化チタン、酸化鉄、
酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等の金属酸
化物粉末の単体、これらを1種または2種以上含む混合
物が好適に用いられる。あるいは、これらの酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウ
ム等の1種または2種以上を含むスラグを用いることが
できる。このスラグは製鉄工程あるいは非鉄金属製錬工
程の副産物として得られる。このスラグは上記各酸化物
の何れかを1種以上含有するものであれば良く、特に限
定されない。これらの金属酸化物粉末は他の金属酸化物
粉末や鉱物質微粉末と混合して使用し、あるいはこれら
の金属酸化物粉末を含むものを用いても良い。これらの
金属酸化物粉末は野外の構造物や舗装路などの材料とし
て使用されるコンクリート製品に配合しても化学的に安
定であり耐候性に優れるので紫外線吸収効果を長期間維
持することができる。
【0011】紫外線吸収材は金属酸化物粉末の種類に応
じて適量混入される。一例として、紫外線吸収材として
酸化チタン粉末を単独で用いた場合には、酸化チタン粉
末の混入量はセメント重量に対して3〜70重量%が適
当であり、5〜50重量%が好ましい。また、紫外線吸
収材として酸化チタン粉末と酸化鉄粉末の混合物を用い
た場合には、この混合量はセメント重量に対して5〜1
20重量%が適当であり、10〜60重量%が好まし
い。
【0012】本発明の紫外線吸収コンクリート組成物は
上記金属酸化物粉末からなる紫外線吸収材と共に白色度
70以下の骨材を含有するものを含む。白色度70以下
の骨材とは明度が高くない暗色系の骨材を云い、色調は
問わない。なお、以下の説明において、このような骨材
を暗色系骨材と略称する場合がある。
【0013】紫外線吸収骨材として、水晶、蛍石、岩
塩、あるいはガラスなどを用いた例があるが、これは水
晶や蛍石、岩塩などは紫外線を透過し易い性質を有する
ことを利用したものであり、何れも明るい白色を基調と
した明度の高い明色系骨材である。一方、本発明はむし
ろ紫外線を吸収するものを利用したものであり、このた
め水晶などの明色系骨材を避けて上記暗色系骨材を用い
る。後述する実施例に示すように、明色系骨材を用いた
場合よりも本発明の暗色系骨材を用いたほうが紫外線の
吸収効果が高い。白色度が70よりも高いと紫外線の反
射量が多くなる。ただし、水晶、蛍石、岩塩、ガラスな
どでも白色度が70以下のものであれば本発明において
用いることができる。
【0014】白色度70以下の骨材の例としては、やや
明るい灰色から暗色に至る各種色調の砂、砂利、礫、プ
ラスチック、ガラス、セラミックス等であって骨材とし
ての強度を有するものを用いることができる。プラスチ
ックは廃プラスチックでも良い。これらの粒径は必要に
応じて適宜選択されるが、例えば、5〜10mmの粒径の
ものが用いられる。なお、これらはその種類および粒径
を混合して用いても良い。
【0015】骨材の白色度は、コンクリート組成物に含
まれる骨材全体のハンター白色度の平均値として70以
下であれば良い。従って、明色系骨材に暗色系骨材を混
合し、骨材全体として白色度70以下にしたものを用い
ることができる。
【0016】上記金属酸化物粉末からなる紫外線吸収材
はB領域の紫外線を吸収する効果に優れ、また白色度7
0以下の骨材はA領域の紫外線を吸収する効果が高いの
で、紫外線吸収材(上記金属酸化物粉末)と共に白色度7
0以下の骨材を併用することにより、A領域およびB領
域の紫外線を広範囲に吸収することができる。
【0017】(II)コンクリート成形体 本発明の紫外線吸収コンクリート成形体は、上記コンク
リート組成物からなる成形体であって、好ましくは、図
1に示すように、表面側に紫外線吸収材、あるいは紫外
線吸収材と共に白色度70以下の骨材が密集しているこ
とを特徴とするものである。図1は、本発明に係る紫外
線吸収コンクリート成形体の基本形態を示す模式断面図
である。図中、コンクリート成形体10は、その表面1
1から裏面12までの全体が境界線のない連続した組成
からなるコンクリートの基質が形成されており、かつ表
面側に紫外線吸収材(金属酸化物)15と白色度70以下
の骨材16が密集している。成形体の表面側に紫外線吸
収材、あるいは紫外線吸収材と共に暗色系骨材(白色度7
0以下の骨材)を密集させることにより、外光に曝される
表面側で紫外線吸収効果を高めることができ、反射量を
低減することができる。この成形体はコンクリートその
ものであるので、通常のコンクリートとしての強度を有
する。また、紫外線吸収材15および骨材16は表面に
コーテイングしたものと異なり、コンクリート中に取り
込まれているので剥離する虞がない。従って、長期間安
定な紫外線吸収効果を得ることができる。
【0018】本発明のコンクリート成形体の製造方法は
限定されない。なお、成形体の表面側に紫外線吸収材な
いし白色度70以下の骨材を密集させる好ましい製造方
法の一例としては、図2に示すように、紫外線吸収材と
白色度70以下の骨材を配合したコンクリート21を型
枠20に流し込み、これが凝結しないうちに、通常の骨
材を有するコンクリート22を上記コンクリート21の
上側に流し入れる。下側および上側のコンクリート2
1、22が凝結する間に下側と上側のコンクリートの界
面付近は一体化されて境界面のない連続したコンクリー
トの基質が形成され、下側には紫外線吸収材15と白色
度70以下の骨材16が密集した成形体23が得られ
る。なお、コンクリート21、22はモルタルでも良
く、コンクリート21と22の流し込みの順序を逆にし
ても良い。
【0019】本発明のコンクリート成形体は、その表面
を洗い出し処理ないしショット処理したものを含む。ブ
ロックや平板の表面を洗い出して粗面化し、あるいはシ
ョット処理して骨材の一部を表面に露出させたものが外
装材や舗装材として屡々用いられている。紫外線吸収材
を表面にコーテングしたものはこのような洗い出し処理
やショット処理を施すとコーテング層の一部あるいは全
部が失われるので、このような処理を施すのは困難であ
るが、本発明のコンクリート成形体は紫外線吸収材を表
面にコーテングしたものではないので、表面を洗い出し
処理やショット処理することができる。
【0020】洗い出し処理やショット処理を施した具体
例としては舗装用のブロック材などが挙げられる。舗装
材として多用されているコンクリートブロックは、下側
が普通コンクリートによって形成され、その上側に玉砂
利等の比較的粒径の大きな骨材を配合したコンクリート
によって形成されている。本発明のコンクリート成形体
は、この表面側のコンクリートに紫外線吸収材および白
色度70以下の骨材を配合することにより、外光に曝さ
れるブロックの表層で紫外線を効率よく吸収させて、そ
の反射量を低減させると共に美観を向上させることがで
きる。
【0021】(III)用途、形状 本発明のコンクリート組成物はモルタルスラリーなどに
して構造物の外装材や化粧材などのモルタルや吹付材と
して用いることができる。また、本発明のコンクリート
成形体は、道路舗装や屋外の建築材料などのエクステリ
ア材料に用いるコンクリート平板、階段ブロック、縁
石、敷石、インターロッキングブロック、L型擁壁、コ
ンクリート積みブロック、皿形ブロック、側溝用コンク
リート蓋、各種形状の外装用パネル、各種用途のパネル
等として用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に示す。なお、以下の例示は本発明の範囲を限定す
るものではない。また、%は重量%である。
【0023】実施例1 水セメント比(W/C)40%、セメント量に対する骨材
量比(S/C)1.5の基本配合のモルタルに、表−1に示
す紫外線吸収材の種類と混入率を変えたモルタルを混練
し、四角い平板(30×30×5cm)に成形し、蒸気養生後、
標準養生7日後の紫外線反射量を測定した。なお、表
中、紫外線吸収材はセメントの外割で使用し、その混入
率はセメント重量に対する値である。紫外線反射量を測
定した個所は型枠から脱型したままの面であり、洗い出
し処理やショット処理等は行っていない。紫外線反射量
の測定は、紫外線ランプにより紫外線を試料の平板に照
射し、反射する紫外線を紫外線センサーで検知する方法
で行った。紫外線センサーとしては紫外線A領域とB領
域に各々最も良く感知する2種のセンサー(UVP社製:U
VX-31、UVX-36)を用い、両領域の反射量を測定した。
この測定結果を表1に示した。なお、使用材料を表2に
示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表−1に示すように、本発明のコンクリー
ト組成物では明らかに紫外線反射量が低減している。ま
た、本実施例に示すように、紫外線吸収材として酸化チ
タン粉末単体を用いた場合、その混入量はセメント重量
に対して3%以上が適当であり、5%以上が好ましい。
この混入量が3%よりも少ないと紫外線反射量を低減す
る効果は殆どない。この混入量が5%以上であると紫外
線反射量が次第に低減し、概ね混入量に比例して紫外線
の反射量が低減する。なお、この混入量が50%以上に
なると紫外線低減効果は大差なく、70%を上回るとコ
スト高になる。従って、酸化チタン粉末単体の混入量は
セメント重量に対して3〜70%が適当であり、5〜5
0%が好ましい。なお、酸化チタン粉末単体による紫外
線反射量の低減効果は紫外線Α領域より紫外線B領域に
対してより顕著である。
【0027】紫外線吸収材として酸化チタンと酸化鉄を
含有するスラグを用いた場合、その混入量はセメント重
量に対して5%以上が適当であり、10%以上が好まし
い。この量が5%よりも少ないと紫外線反射量を低減す
る効果は殆どない。この混入量が10%以上であると紫
外線反射量が次第に低減し、概ね混入量に比例して紫外
線の反射量が低減する。なお、この混入量が60%以上
になると紫外線低減効果は大差なく、120%を上回る
とコスト高になる。従って、酸化チタン粉末と酸化鉄粉
末の混合物の量はセメント重量に対して5〜120%が
適当であり、10〜60%が好ましい。なお、酸化チタ
ン粉末と酸化鉄粉末の混合物による紫外線反射量の低減
効果は紫外線Α領域より紫外線B領域に対してより顕著
である。
【0028】実施例2 酸化チタン粉末単体の紫外線吸収材と共に白色度の異な
る骨材を用いたセメント組成物からなるコンクリートに
よって四角い平板(30×30×5cm)を成形し、これを蒸気
養生後、標準養生7日後の紫外線反射量を測定した。紫
外線反射量を測定した場所は、洗い出し処理を行ってい
る。紫外線反射量の測定は実施例1と同様の方法で行っ
た。この結果を表3および図3に示した。なお、材料は
表2に示すものを用い、またコンクリートの配合は表4
に示すとおりである。
【0029】表3および図3に示すように、紫外線吸収
材と共に白色度70以下の骨材を混合したものは、紫外
線吸収材を単独に用いたものに比べて、B領域の紫外線
反射量は変わらないが、A領域の紫外線反射量が大幅に
低減されている。また、紫外線吸収材を含有しないもの
に比べると、A領域およびB領域の何れも紫外線反射量
が大幅に低減されている。さらに、白色度が70以下の
骨材を用いたものは、白色度に比例して紫外線反射量が
低減している。一方、白色度が70を超える骨材を用い
た比較試料は、これを含有しないものよりもA領域の紫
外線反射量が多く、一部のものはB領域の紫外線反射量
も増加している。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】実施例3 実施例2の試料の一部をショット処理したものについて
紫外線反射量を測定した。測定方法は実施例1と同様の
方法で行った。なお、比較例として、表面に酸化チタン
の薄膜をコーティングしたものをショット処理した試料
について同様に紫外線反射量を測定した。この結果を表
5に示した。表5に示すように、本発明の試料はショッ
ト処理したものでも紫外線反射量が大幅に低減してい
る。一方、表面コーティングをショット処理したものは
紫外線を吸収する効果が殆ど失われており、紫外線吸収
材を含有しないものと同水準の紫外線反射量であった。
【0033】
【表5】
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のコンクリート組
成物およびその成形体は紫外線の吸収効果が大きく、特
にA領域およびB領域の両方の紫外線について、その反
射量を顕著に低減することができる。しかも、紫外線吸
収材を含有する以外は形状や組成について特に制限され
ない。従って、外装用のパネルや舗装用のブロック、あ
るいは外壁の吹付材など幅広い用途において紫外線吸収
材として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート成形体の模式断面図
【図2】本発明に係る成形体の製造方法の一例を示す説
明図
【図3】実施例2の結果を示す紫外線反射量のグラフ
【符号の説明】
10−コンクリート成形体、11−表面、12−裏面、
15−紫外線吸収材、16−白色度70以下の骨材、2
0−型枠、21,22−コンクリート、23−コンクリ
ート成形体。
フロントページの続き (72)発明者 鍋島 幸雄 福岡県北九州市八幡西区夕原町10番5号 株式会社鍋島興産内 (72)発明者 鍋島 隆治 福岡県北九州市八幡西区夕原町10番5号 不二コンクリート株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート中に金属酸化物粉末からな
    る紫外線吸収材を含むことを特徴とする紫外線吸収コン
    クリート組成物。
  2. 【請求項2】 コンクリート中に金属酸化物粉末からな
    る紫外線吸収材とハンター白色度70以下の骨材とを含
    むことを特徴とする紫外線吸収コンクリート組成物。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収材が、酸化チタン、酸化鉄、
    酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウムのいずれか
    1種または2種以上である請求項1または2に記載の紫
    外線吸収コンクリート組成物。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収材が、酸化チタン、酸化鉄、
    酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウムのいずれか
    1種または2種以上を含有するスラグである請求項1、
    2または3に記載の紫外線吸収コンクリート組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかのコンクリート
    組成物からなる成形体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかのコンクリート
    組成物からなる成形体であって、表面側に紫外線吸収材
    が密集していることを特徴とする紫外線吸収コンクリー
    ト成形体。
  7. 【請求項7】 請求項2、3または4のコンクリート組
    成物からなる成形体であって、表面側に紫外線吸収材お
    よび白色度70以下の骨材が密集していることを特徴と
    する紫外線吸収コンクリート成形体。
  8. 【請求項8】 表面が洗い出し処理またはショット処理
    されている請求項5〜7のいずれかに記載の紫外線吸収
    コンクリート成形体。
  9. 【請求項9】 洗い出し処理またはショット処理によっ
    て、表面に白色度70以下の骨材の一部が露出し、かつ
    表面側に紫外線吸収材が密集している請求項8に記載の
    紫外線吸収コンクリート成形体。
  10. 【請求項10】 壁材、屋根材、床材、天井材、仕切
    板、外装材を含む建築用材料、道路舗装材料、あるいは
    擁壁、敷石材、溝用蓋材を含む土木材料に用いられるブ
    ロック、パネル、平板、または特定形状の成形製品であ
    る請求項5〜9のいずれかに記載の紫外線吸収コンクリ
    ート成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ITAR20100012A1 (it) * 2010-05-17 2011-11-18 Arianna Benassai Intonaco per pareti esterne, particolarmente per piscine, vasche e similari
JP2015151831A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 太平洋プレコン工業株式会社 舗装体及びその構築方法

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