JPH11130275A - 紙葉類処理機における紙葉類取込み装置 - Google Patents

紙葉類処理機における紙葉類取込み装置

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JPH11130275A
JPH11130275A JP29734997A JP29734997A JPH11130275A JP H11130275 A JPH11130275 A JP H11130275A JP 29734997 A JP29734997 A JP 29734997A JP 29734997 A JP29734997 A JP 29734997A JP H11130275 A JPH11130275 A JP H11130275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 葉間摩擦が大きい紙葉類を複数枚重ねて投入
されても1枚ずつの繰出しを確実に行わせることを課題
とする。 【解決手段】 取扱う紙葉類の搬送方向長さより長い搬
送方向長さを有し重ねられた複数枚の紙葉類を収容し得
る受入空間部36と、この受入空間部の上流端に設けら
れ重ねられた複数枚の紙葉類を一括して受入れる受入口
2と、前記受入空間部の下流端に設けられ紙葉類を1枚
ずつ繰出す繰出し手段を有する繰出口38と、前記受入
空間部の上流端近傍位置に配置され紙葉類を挟持する挟
持位置と挟持しない解放位置とに切換え可能な挟持手段
39と、前記繰出口の上流側に配置され紙葉類を該繰出
口へ向けて搬送する紙葉類搬送手段と、この搬送手段に
対向して設けられ紙葉類を該搬送手段に押しつける押圧
位置と押しつけない退避位置とに切換え可能な押付け手
段40とを具有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙葉類処理機に係
り、特に重ねられた複数枚の紙葉類を一括して受入れた
のち1枚ずつ繰出して所要の処理を行う紙葉類処理機に
おける紙葉類取込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類、なかでも紙幣の計数、分類、収
納、その他所要の処理を行う処理機の場合、重ねられた
複数枚の紙幣を一括して受入れ、その後1枚ずつ繰出し
て所要の処理を行うようにした紙葉類処理機がある。
【0003】上記のような機械においては、重ねられた
複数枚の紙葉類を一括して受入れるとき、紙葉類は必ず
しも整列されてはいず、特に1枚ずつ繰出すための繰出
し手段に近接する紙葉類に対して次位の紙葉類が先行し
ている場合、まず次位の紙葉類が繰出され、途中から近
接する紙葉類が繰出されることになり、繰出し不良が発
生する。
【0004】このような問題を解決するものとして、受
入れた紙葉類を整列させたのち繰出し動作を開始するよ
うにした紙葉類取込み装置(特開平7−315612号
公報)が提案されている。
【0005】この公報に示される装置は、重ねられた複
数枚の紙葉類を整位トレイ内に一括して受入れ、このト
レイに振動を与えてトレイ内で紙葉類を整列させたのち
このトレイに付設された搬送ローラにより紙葉類を1枚
ずつ繰出すようになされたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の装
置では、紙葉類の状態が良好である場合(例えば新券紙
幣)であれば整位トレイに振動を与えることにより紙葉
類が下方へ寄せられて整列されるが、紙葉類が流通紙幣
のように皺がついたような紙葉類であると紙葉類間の摩
擦が大きいため振動を加えただけでは必ずしも良好な整
列状態が得られず、そのため繰出し不良を起こすという
問題点がある。
【0007】また整位トレイ内の紙葉類を振動によって
揃えるという発想に基づくので、その紙葉類を受入れる
ための受入空間を縦方向に設けなければならず、そのた
めレイアウトが限定され、設計上の自由度が低くなると
いう問題点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙葉類間での
摩擦が大きい性状の紙葉類が複数枚重ねられて投入され
た場合であってもその紙葉類を確実に1枚ずつ繰出すこ
とができ、また紙葉類の受入空間を水平に配置すること
が可能であり、レイアウトの自由度を高めることができ
る紙葉類取込み装置を提供することを課題としてなされ
たものである。
【0009】上記課題を解決する手段として本発明は、
取扱う紙葉類の搬送方向長さより長い搬送方向長さを有
し重ねられた複数枚の紙葉類を収容し得る受入空間部
と、この受入空間部の上流端に設けられ重ねられた複数
枚の紙葉類を一括して受入れる受入口と、前記受入空間
部の下流端に設けられ紙葉類を1枚ずつ繰出す繰出し手
段を有する繰出口と、前記受入空間部の上流端近傍位置
に配置され紙葉類を挟持する挟持位置と挟持しない解放
位置とに切換え可能な挟持手段と、前記繰出口の上流側
に配置され紙葉類を該繰出口へ向けて搬送する紙葉類搬
送手段と、この搬送手段に対向して設けられ紙葉類を該
搬送手段に押しつける押圧位置と押しつけない退避位置
とに切換え可能な押付け手段とを具有せしめたことにあ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0011】図1は本発明を適用する紙葉類処理機の一
例として紙幣入金機の場合を示す略示断面図で、この入
金機は、複数枚の紙幣を一括して受入れ、次いで1枚ず
つ繰出したのち識別を行い、偽紙幣、傷みの激しい紙幣
等の不良紙幣は返却し、正常な紙幣は取込んで保留する
ものである。そして入金者によって承認されれば保留紙
幣を紙幣収納部に収納し、承認されなければ返却する機
械である。
【0012】その構成は、機体1の前面上部に複数枚の
紙幣を重ねて一括挿入する紙幣受入口2があり、この紙
幣受入口2の内部後方には受入口2を通じて一括挿入さ
れる紙幣を受入れてその紙幣を1枚ずつ後方へ繰出す本
発明の紙葉類取込み装置である紙幣取込み装置3(詳細
は後述する)が配設される。
【0013】上記紙幣取込み装置3の後方には、該取込
み装置3から1枚ずつ繰出される紙幣を搬送する識別搬
送路4が配設され、この搬送路4の途中には紙幣の真
偽、正損等を判別する識別部5が設けられ、この識別部
5の下流の搬送路6は機体1の前方に向け一旦屈曲され
たのち上方に折返されて、前記紙幣取込み装置3の下方
に配置された紙幣返却部7、紙幣の一時保留部8、紙幣
の収納部9の各入口部に連なる搬送路10,11,12
へ送路を切換える切換爪を有する第1〜第3分岐部1
3,14,15が設けられている。
【0014】上記紙幣返却部7は、紙幣を1枚ずつ受入
れて集積させる集積空間16の入口部に弾性を有する羽
根が放射状に植設された羽根車17が紙幣の送入に連動
して回転駆動自在に設けられ、集積空間16の底板18
上に送入される紙幣の後端を羽根で押え、後続紙幣の先
端が先行紙幣の後端に当らないようにしてジャムを起さ
ないようになっている。
【0015】また上記底板18は昇降自在とされ、集積
空間16の上方位置にはベルト19が水平方向に配設さ
れていて、底板18上に集積された紙幣を底板18の上
昇によりベルト19に押し当て、該ベルト19の駆動に
よりその紙幣を返却口20へ一括して送出するようにな
っている。
【0016】前記一時保留部8は、内部の略中央位置に
正逆回転自在で周面に紙幣が巻付けられる単一の回転ド
ラム21が軸支され、この回転ドラム21の周縁に2種
のテープ22,23が共に巻付けられ、これらテープの
うち一方のテープ22は入出口部の内側上部に位置する
プーリー24、中間プーリー25を経由して巻取軸26
に巻付けられ、他方のテープ23は前記入出口部の内側
下部に位置するプーリー27を経由して別の巻取軸28
に巻付けられている。
【0017】したがって紙幣を収納するときは、回転ド
ラム21が正転(図1において矢印方向に回転)して入
出口部から送入される紙幣をテープ22,23間に挟み
込み、回転ドラム21の周面に順次巻付けて収納し、紙
幣を繰出すときは回転ドラム21が逆転駆動(矢印とは
反対方向に回転)してテープ22,23間に挟持されて
いた紙幣をプーリー24,27間から入出口部へ送出す
るようになっている。
【0018】前記収納部9はカセット構造とされてい
て、機体に対し着脱可能とされ、そのカセット30の内
部上方の入口部31に近い位置には弾性を有する羽根が
放射方向に植設された羽根車32が回転駆動自在に設け
られ、この羽根車32の下方には上面に紙幣を集積する
底板33が上下動作自在に設けられており、入口部31
から送入される紙幣は羽根車32の羽根間に受止めら
れ、しごき板34により底板33上にしごき落されて整
然と集積されるようになっている。図中Pは紙幣を示
す。また符号35の部分はモータ等の機器類が納められ
るスペースである。
【0019】次に前述の紙幣取込み装置3の具体的構成
例を図2〜図4を参照して説明する。
【0020】上記紙幣取込み装置3は、複数枚(10枚
程度)重ねられた紙幣Pを受入れ得る厚みおよび紙幣P
の短手方向長さより若干大きい幅を有する前記の紙幣受
入口2の内方に、取扱う紙幣Pの搬送方向(通常長手方
向)の長さより若干長い搬送方向長さを有して重ねられ
た複数枚の紙幣Pを一括して収容し得る受入空間部36
が設けられ、この受入空間部36の下流端には紙幣Pを
1枚ずつ繰出す繰出し手段37を備えた繰出口38が設
けられている。また上記受入空間部36の上流端近傍に
は挟持手段39が、上記繰出口38の近傍には押付け手
段40がそれぞれ設けられ、これらの下部には搬送手段
(第1搬送ベルト41、第2搬送ベルト42)が配設さ
れており、繰出口38の下流は前記識別搬送路4に続
き、紙幣を1枚ずつ該搬送路4へ受け渡すようになって
いる。
【0021】前記搬送手段の詳細は、前記受入空間部3
6の底面を構成するように該空間部36の幅方向中央位
置にその上流端近傍から搬送方向略中央位置にかけて配
設される前述の第1搬送ベルト41と、この搬送ベルト
41の下流端に対し若干間隔をおいた位置から繰出し側
の搬送路(第3搬送路43)の幅方向中央位置にかけて
配設される前述の第2搬送ベルト42とを有し、これら
第1、第2搬送ベルト41,42は独立して駆動可能と
されるとともに正逆両方に回動可能とされている。
【0022】上記第1搬送ベルト41の上方位置に設け
られる前記の挟持手段39は、紙幣搬送方向に対し直交
する方向の軸44により中間部が枢支された揺動部材4
5を有し、この揺動部材45の前記受入口2側の端部に
は挟持ローラ46が回転自在に軸着され、反対端には従
動ローラ47が左右一対として回転自在に軸着されたも
ので、上記軸44の一端にはリンク部材44aの一端が
固着され、このリンク部材44aの他端はソレノイド4
4bのプランジャ44cに枢着されていて、ソレノイド
44bの励磁時には前記挟持ローラ46が第1搬送ベル
ト41の上面に押しつけられ、消磁時には従動ローラ4
7が第1搬送ベルト41の両側部分に押しつけられるよ
うになっている。
【0023】なお上記挟持ローラ46の位置は、該ロー
ラ46から前記繰出口38までの距離が紙幣Pの搬送方
向長さよりも若干長くなる位置とされている。
【0024】前記受入口2の内方近傍位置で前記挟持ロ
ーラ46の直前位置には、検知ラインが紙幣搬送面と交
差するように光学式のセンサ(第1センサS1 )が配設
され、また前記軸44と従動ローラ47との間の位置に
は同様のセンサ(第2センサS2 )が配設されている。
【0025】前記繰出口38の近傍に設けられる押付け
手段40は、前記第1搬送ベルト41の下流端近傍の上
方位置で、紙幣搬送方向に直交する方向の軸48により
基端が枢支された揺動部材49を有し、この揺動部材4
9の先端には押え板50の上面の搬送方向略中央位置が
軸51により揺動自在に支持されたもので、前記軸48
の一端にはリンク部材48aの一端が固着され、このリ
ンク部材48aの他端はソレノイド53のプランジャ5
3aに枢着されていて、ソレノイド53の励磁時には前
記押え板50が第2搬送ベルト42の上面に押しつけら
れ、消磁時には上昇離間するようになっている。
【0026】上記押え板50は搬送方向にある程度の長
さを有しており、この押え板50が第2搬送ベルト42
の上面に押しつけられるとき搬送方向にそって広い範囲
にわたって押えられ、したがって紙幣Pの先端位置が多
少ずれた位置にあっても確実に紙幣Pを第2搬送ベルト
42の上面に押しつけることができるようになされてお
り、その上流端は若干上向きに屈曲されている。
【0027】前記軸48の位置より搬送方向下流側には
前記と同様のセンサ(第3センサS3 )が配設されてい
る。
【0028】前記繰出し手段37は、第2搬送ベルト4
2の上部走行側を挟んで下側に位置するローラ54と、
その上側に位置してゲート部材を構成する逆転ローラ5
5とで構成され、この逆転ローラ55の周面は第2搬送
ベルト42より摩擦係数が小さく設定され、紙幣Pを受
入空間36側へ戻す方向に回転駆動される。したがって
第2搬送ベルト42に接して搬送される紙幣Pが繰出口
38へ送り込まれると、逆転ローラ55による戻し力よ
りも第2搬送ベルト42による搬送力の方が大きいので
紙幣Pは第3搬送路43側へ繰出され、紙幣Pが複数枚
重なっていると第2搬送ベルト42に接している最下位
の紙幣Pのみが搬送され、それより上位の紙幣Pは逆転
ローラ55の回転によって受入空間36内に戻され、1
枚のみの通過を果すことになる。
【0029】前記逆転ローラ55の直前位置には、下端
と第2搬送ベルト42の上面との間に紙幣Pが通過可能
な間隙をおいて規制板56が固設され、この規制板56
の下端縁に図5〜図7に示すように形成された切欠部5
7,57に前記押え板50の端部50aが係合すること
により押え板50の下流端の移動範囲が規制され、上方
に跳ね上がらないようになっている。
【0030】前記第2搬送ベルト42の下流端のプーリ
ー58および第3搬送ベルト43の上部には従動ローラ
59,60が設けられている。
【0031】そして前記規制板56の直前位置、および
前記第3搬送ベルト43の下流端近傍位置には前記と同
様のセンサ(第4センサS4 、第5センサS5 )がそれ
ぞれ配設されている。
【0032】次に作用を説明する。
【0033】まず図1に示した紙幣入金機の全体の作用
の概略について説明すると、複数枚の紙幣が重ねた状態
で受入口2に挿入されると一括して紙幣取込み装置3に
取込まれたのち1枚ずつ繰出されて識別搬送路4を通り
識別部5へ送られ、その紙幣の真偽、金種、正損が識別
される。
【0034】その識別の結果、異常紙幣(偽紙幣、外国
紙幣、傷みが激しく識別不能の紙幣等)がある場合は、
搬送路6から返却搬送路10を経て返却部7へ送り込ま
れ、底板18上へ集積される。一方正常な紙幣であれば
第2分岐部14を経て一時保留部8へ送り込まれ、テー
プ22,23間に挟まれて回転ドラム21に巻付けられ
て一時保留される。
【0035】受入口2に挿入されたすべての紙幣の識別
が完了して所定の箇所に振り分けられると、返却部7に
送入された異常紙幣は返却口20からまとめて返却さ
れ、利用者に戻される。
【0036】返却後、利用者による「承認」または「非
承認」操作が行われると、一時保留部8の巻取軸26,
28が駆動されてテープ22,23が回転ドラム21か
らほどかれ、それぞれ巻取軸26,28に巻取られる間
にテープ22,23間に挟まれていた紙幣は順次搬送路
へ送出される。
【0037】上記「承認」の操作が行われた場合は、第
3分岐部15の切換爪は紙幣を後方へ振り分ける位置を
とり、紙幣は第2および第1分岐部13を経由して収納
部9であるカセット30内に送り込まれて収納される。
【0038】また「非承認」の操作が行われた場合は、
第3分岐部15の切換爪は紙幣を後方へ振り分ける位置
をとり、紙幣は返却部7へ搬送される。この紙幣は底板
18上に集積されたのち底板18の上昇によりベルト1
9の駆動で返却口20から一括返却される。
【0039】次に本発明に係る取込み装置3の作用の詳
細につき図8〜図10を参照して説明する。
【0040】待機状態においては、ソレノイド44b,
53はいずれも非励磁状態にあり、挟持手段39の挟持
ローラ46は第1搬送ベルト41の上面に接し、押付け
手段40の押え板50も第2搬送ベルト42の上面に接
しておかれている。また各ベルト41,42,43およ
び逆転ローラ55は停止している(図8(A))。
【0041】利用者によって重ねられた複数枚の紙幣P
が受入口2に挿入され、その先端が第1センサS1 の検
知ラインを遮切って紙幣の挿入が検知されると、その信
号により挟持手段39のソレノイド44bが励磁され、
揺動部材45が軸44を中心として図において反時計方
向に揺動し、これにより挟持ローラ46は図8(B)の
ように上昇する。
【0042】これにより紙幣Pの挿入の妨げがなくな
り、紙幣Pをさらに挿入すると、その先端が第2センサ
2 により検知され、その信号により挟持手段39のソ
レノイド44bが消磁されて挟持ローラ46が下降する
とともに第1搬送ベルト41が正転駆動(紙幣送り込み
方向駆動)する(図8(C))。これにより挿入された
紙幣は第1搬送ベルト41の上面と挟持ローラ46とで
挟まれて搬送される。
【0043】このとき紙幣Pはその上面の幅方向中央付
近の1点が挟持ローラ46により押えられている形であ
り(図10(A))、その挟持点を中心として左右に回
転が可能な状態であるから、紙幣Pの挿入方向が多少曲
っていても装置の側壁3a部分で紙幣Pの側端部が押さ
れることによって直進姿勢に矯正される(図10(B)
〜(C))。そして矯正後は挟持手段39の従動ローラ
47,47が左右一対として設けられているので直進状
態が保たれる。
【0044】こうして搬送される紙幣Pの先端が第3セ
ンサS3 によって検知されると、押付け手段40のソレ
ノイド53が励磁されて押え板50が上昇するととも
に、第2搬送ベルト42、第3搬送ベルト43が正転駆
動し、逆転ローラ55の駆動が開始される(図8
(D))。
【0045】次いで紙幣Pの先端が第4センサS4 によ
り検知されると、押付け手段40のソレノイド53が消
磁するとともに第1搬送ベルト41の駆動が停止する。
このソレノイド53の消磁により押え板50が下降し、
紙幣Pを第2搬送ベルト42の上面に押しつける(図9
(A))。
【0046】この状態に至ると、最下位の紙幣Pは第2
搬送ベルト42との摩擦によって繰出口38から繰出さ
れ、その紙幣Pの上に重なっている紙幣は紙幣間の摩擦
によって繰出されようとしても逆転ローラ55の逆方向
回転によって受入空間部36側へ戻される。
【0047】上記のようにして繰出された紙幣Pは第2
搬送ベルト42に引続いて第3搬送ベルト43を搬送さ
れて識別搬送路4へ受渡され、識別部5へ送られる。
【0048】一方、先端が跳ね上がる方向に折りぐせが
付いている紙幣が挿入された場合にその紙幣Pの先端に
より押え板50の下流端が上方へ持ち上げられるが、こ
の押え板50の下流端50aは規制板56の切欠部5
7,57によってその上昇が抑えられるので持ち上げら
れることがない(図7)。また繰出し動作中は挟持ロー
ラ46が下降位置におかれているので、受入口2に紙幣
Pが追加挿入されることはない。
【0049】上記のようにして受入空間部36内に一括
して受入れた紙幣Pが順次繰出され、すべてのセンサS
1 〜S5 が透光状態になると、挿入された紙幣Pのすべ
てが取込まれたものと判断し、第2、第3搬送ベルト4
2,43の駆動が停止し、図8(A)の待機状態に戻
る。
【0050】紙幣挿入時に、第1センサS1 が紙幣Pの
挿入を検知し、挟持ローラ46と第1搬送ベルト41と
で紙幣Pを挟持したのち第1搬送ベルト41が正転駆動
を開始したにも拘らず所定時間内に第2センサS2 が紙
幣を検知しない場合は、搬送異常が発生したものと判断
して第1搬送ベルト41を逆転駆動して紙幣の返却を図
る。
【0051】返却口20に返却された紙幣Pが利用者に
よって抜きとられることにより第1センサS1 が透光状
態に移行すれば待機状態に戻る。第3、第4センサ
3 ,S4 についても同様に、上流側のセンサが紙幣P
を検知し、搬送手段を駆動させたにも拘らず所定時間以
内に次位のセンサが紙幣を検知しない場合は搬送手段を
逆転させて紙幣の返却を図る。この逆転駆動によっても
上流側のセンサが透光状態に戻らない場合はメカダウン
する。
【0052】紙幣がきちんと整列されていず、前後にず
れた状態のまま受入口2に挿入されることがある。この
ような場合においても紙幣Pの先端が第4センサS4
検知するまでは前述した通常の場合と同様に作用する。
【0053】すなわち搬送される紙幣Pの先端が第4セ
ンサS4 により検知されると、押付け手段40のソレノ
イド53が消磁されるとともに第1搬送ベルト41の駆
動が停止する。このとき後方に大きくずれて挿入された
紙幣Pは第1搬送ベルト41と挟持ローラ46とで挟持
された状態になっている。次いで押付け手段40のソレ
ノイド53の消磁により押え板50が下降し、紙幣Pを
第2搬送ベルト42の上面に押しつける。こうして最下
位の紙幣Pは第2搬送ベルト41によって繰出口38か
ら繰出され、該紙幣につられて繰出されようとする上位
の紙幣は逆転ローラ55によって受入空間部36側へ戻
される。
【0054】前述の第1搬送ベルト41と挟持ローラ4
6とで挟持されている紙幣Pは繰出されることなく受入
空間部36内に残る。この場合、繰出口38と挟持ロー
ラ46との間の距離が紙幣の搬送方向長さよりも長く設
定されるいることから、挟持される紙幣Pの先端は繰出
口38に達していない。そのため挟持されている紙幣P
の上側の紙幣が先行している場合、上位の紙幣が第1搬
送ベルト1に接触し、繰出されることになる。したがっ
て受入空間部36内に受入れられている紙幣のうち、挟
持ローラ46により挟持されていない紙幣のみが繰出さ
れる。
【0055】また、第2センサS2 が紙幣Pを検知して
いながら第5センサS5 が紙幣Pを検知しない状態が所
定時間以上継続すると、挟持ローラ46により挟持され
ていない紙幣Pはすべて繰出され、挟持されている紙幣
Pのみが残留しているものと判断される(図9
(B))。すると挟持手段39のソレノイド44bおよ
び押付け手段40のソレノイド53が励磁されるととも
に第1搬送ベルト41が正転駆動される(図9
(C))。
【0056】上記ソレノイド44bの励磁に伴って挟持
ローラ46が上昇するとともに従動ローラ47が下降
し、挟持されていた紙幣Pが解放されて従動ローラ47
と第1搬送ベルト41とによって搬送される。そして前
記ソレノイド53の励磁によって押え板50が上昇し、
上記紙幣は第2搬送ベルト42上へ送り込まれる。
【0057】上記の紙幣Pの先端が第4センサS4 によ
り検知されると、押付け手段40のソレノイド53が消
磁し(図9(D))、これに伴い押え板50が下降して
紙幣Pが第2搬送ベルト42の上面に押しつけられ、最
下位の紙幣Pが第2搬送ベルト42によって繰出され
る。この場合も、上位の紙幣の連れ出しは逆転ローラ5
5により阻止され、受入空間部36へ戻される。
【0058】繰出された紙幣Pは識別搬送路4を通って
識別部5へ送られ、識別される。このとき挟持ローラ4
6は下降位置にあるので受入口2からの紙幣の追加挿入
はできない。
【0059】受入空間部36内の紙幣が順次繰出され、
すべてのセンサS1 〜S5 が透光状態になると、受入れ
た紙幣Pのすべてが繰出されたものと判断し、挟持手段
39のソレノイド44bが消磁されるとともに第2,第
3搬送ベルト41,42が共に停止され、待機状態に戻
る(図8(A))。
【0060】なお、上記取込み装置3においては、受入
空間部36内の紙幣を繰出口38に送り込む搬送機構
と、紙幣を繰出す繰出手段とが単一の部材(第2搬送ベ
ルト42)によって構成した場合について示したが、搬
送ベルトと繰出ローラとの組合わせのように別個の部材
を配置したものであってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、紙
葉類間の摩擦力が大きい紙葉類を複数枚重ねて挿入され
た場合であっても、その紙葉類を確実に1枚ずつ繰出す
ことができ、また装置の設置姿勢は縦横無関係であるか
ら紙葉類処理装置内へ組込む際のレイアウトに制約を受
けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した紙葉類処理機の一例を示す略
示断面図。
【図2】本発明に係る紙葉類取込み装置の一実施形態を
示す側面図。
【図3】同、平面図。
【図4】同、下面図。
【図5】図2における規制板と押え板との関係を示すも
ので、(A)は通常の紙幣を押えた状態の正面図、
(B)は断面図。
【図6】同、(A)は紙幣を押えていない状態の正面
図、(B)は断面図。
【図7】同、(A)は折りぐせの付いた紙幣を押えた状
態の正面図、(B)は断面図。
【図8】(A)〜(D)は作用を示す説明図。
【図9】(A)〜(D)は作用を示す説明図。
【図10】(A)〜(C)は紙幣が斜め姿勢に挿入され
た場合の矯正状況を示す説明図。
【符号の説明】
1 機体 2 紙幣受入口 3 紙幣取込み装置 5 識別部 7 紙幣返却部 8 一時保留部 9 収納部 20 返却口 30 カセット 36 受入空間部 37 繰出し手段 38 繰出口 39 挟持手段 40 押付け手段 41 第1搬送ベルト 42 第2搬送ベルト 43 第3搬送ベルト 46 挟持ローラ 47 従動ローラ 44b,53 ソレノイド 50 押え板 55 逆転ローラ 56 規制板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重ねられた複数枚の紙葉類を一括して受入
    れたのち1枚ずつ繰出して所要の処理を行う紙葉類処理
    機において、取扱う紙葉類の搬送方向長さより長い搬送
    方向長さを有し重ねられた複数枚の紙葉類を収容し得る
    受入空間部と、この受入空間部の上流端に設けられ重ね
    られた複数枚の紙葉類を一括して受入れる受入口と、前
    記受入空間部の下流端に設けられ紙葉類を1枚ずつ繰出
    す繰出し手段を有する繰出口と、前記受入空間部の上流
    端近傍位置に配置された紙葉類を挟持する挟持位置と挟
    持しない解放位置とに切換え可能な挟持手段と、前記繰
    出口の上流側に配置され紙葉類を該繰出口へ向けて搬送
    する紙葉類搬送手段と、この搬送手段に対向して設けら
    れ紙葉類を該搬送手段に押しつける押圧位置と押しつけ
    ない退避位置とに切換え可能な押付け手段とを有するこ
    とを特徴とする紙葉類処理機における紙葉類取込み装
    置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段は、前記繰出口の上流側から
    下流側にかけて一連に形成されている請求項1記載の紙
    葉類処理機における紙葉類取込み装置。
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WO2018173440A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 沖電気工業株式会社 媒体処理装置

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