JPH1112886A - レピア織機における緯入れ装置 - Google Patents

レピア織機における緯入れ装置

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JPH1112886A
JPH1112886A JP15510697A JP15510697A JPH1112886A JP H1112886 A JPH1112886 A JP H1112886A JP 15510697 A JP15510697 A JP 15510697A JP 15510697 A JP15510697 A JP 15510697A JP H1112886 A JPH1112886 A JP H1112886A
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JP
Japan
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rapier
belt
tension
position regulating
lever
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Pending
Application number
JP15510697A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Iwasaki
充博 岩崎
Masami Niihara
正己 新原
Shinji Takagi
信次 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レピアホイールにレピアバンドを巻き掛けた形
式のレピア織機を対象としてレピアバンドを押さえる手
段の一部となるベルトの外れを防止する。 【解決手段】レピアバンド12をレピアホイール13の
周面に押さえる押さえローラ17,18、張力付与ロー
ラ23及びレピアホイール13にはベルト24が巻き掛
けられている。支持ブロック25には位置規制ねじ27
が螺着されている。位置規制ねじ27はロックナット2
8の締め付けによって支持ブロック25に固定される。
位置規制ねじ27の頭271はレバー21の側縁に当接
するようにしてある。支持ブロック25に対する位置規
制ねじ27の螺入量を少なくしてゆくとレバー21がレ
ピアホイール13から離間する方向へ押され、ベルト2
4の張力が大きくなってゆく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レピア織機におけ
る緯入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−28943号公報、特開平
8−209494号公報のレピア織機では、レピアヘッ
ドを止着したレピアバンドと、レピアバンドを巻き掛け
たレピアホイールとからなる緯入れ装置が開示されてい
る。レピアバンドのように剛性があって撓み変形可能な
バンドを駆動する場合には、このようなバンドを巻き掛
けるホイールが用いられる。レピアホイールは往復回動
され、レピアバンドに止着されたレピアヘッドが経糸開
口内へ進入すると共に、経糸開口内から退避して緯糸の
緯入れが行われる。特開昭63−28943号公報のレ
ピア織機では、動力伝達歯のないレピアホイールに巻き
付けられたレピアバンドがその基端部をレピアホイール
に止着されている。レピアバンドはレピアホイールの全
周に巻き掛けられたベルトによってレピアホイールの周
面に押さえ付け規制されている。特開平8−20949
4号公報のレピア織機では、動力伝達歯のあるレピアホ
イールに巻き付けられたレピアバンドが一対の押さえロ
ーラによってレピアホイールの周面に押接されている。
一対の押さえローラ及びレピアホイールにはベルトが巻
き掛けられており、押さえローラの周速とレピアバンド
の移動速度とが一致するようにしてある。
【0003】レピアホイールの周面にレピアバンドを適
正に規制するにはベルトの張力を適正設定する必要があ
る。特開昭63−28943号公報の装置では、ベルト
を案内する変向ローラが引っ張ばねによって引っ張られ
ており、前記引っ張りばねの引っ張り作用がベルトに張
力を付与する。特開平8−209494号公報の装置で
は、ベルトを案内するテンションローラが引っ張ばねに
よって引っ張られており、前記引っ張りばねの引っ張り
作用がベルトに張力を付与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ばね力によっ
てベルトの張力を付与するやり方では、前記変向ローラ
が変動したり、ベルトが波打ったりする。このようなロ
ーラ、ベルトの振る舞いはレピアホイールからのベルト
の外れをもたらすおそれがある。
【0005】ベルトは、レピアホイールからの外れ以外
にも緩んだり、あるいは切れたりする可能性がある。特
開昭46−3930号公報、特開昭52−31162号
公報のレピア織機では、ベルトに棒レピアを止着した緯
入れ装置が開示されている。ベルトの両端は一対の固定
部材に止着されており、ベルトの中間部は一対のローラ
によって案内されている。前記一対の固定部材は直線経
路を往復駆動され、この往復駆動により棒レピアが経糸
開口に対して出し入れされる。特開昭46−3930号
公報の装置では、ベルトの緩みを検出するための電気的
接点機構が設けられており、ベルトが緩むと電気的接点
機構がONする。又、特開昭52−31162号公報の
装置では、ベルトの緩みを検出するためのマイクロスイ
ッチが設けられており、ベルトが緩むとマイクロスイッ
チがONする。このような電気的なON−OFF機構に
よってベルトの緩みあるいはベルト切れが検知される。
【0006】しかし、棒レピア方式の緯入れ装置では、
ベルトが切れると緯入れ最中の棒レピアが経糸開口から
退避できないため、ベルト切れの際には直ちに織機を停
止しなければならない。しかし、経糸開口内の棒レピア
を筬打ちしないように織機を緊急停止させることは極め
て困難である。又、上記両公報の装置はベルトの直接電
気的接点機構又はマイクロスイッチを当接させる構成で
あるので、ベルトの振動により誤検出を生じるおそれが
ある。
【0007】本発明の第1の目的は、レピアホイールに
レピアバンドを巻き掛けた形式のレピア織機を対象とし
てレピアバンドを押さえる手段の一部となるベルトの外
れを防止することである。本発明の第2の目的は、レピ
アホイールにレピアバンドを巻き掛けた形式のレピア織
機を対象としてベルト切れの検出精度を高めることであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、レ
ピアバンドに止着されたレピアヘッドを経糸開口内へ挿
入すると共に、経糸開口内から退避させて緯糸を緯入れ
し、レピアホイールに巻き掛けたレピアバンドを前記レ
ピアホイールの周面に複数位置で規制する位置規制手段
を備え、前記複数位置において前記レピアバンドの移動
に前記位置規制手段の位置規制部位を追随させるベルト
を前記位置規制手段の一部として含むレピア織機におけ
る緯入れ装置を対象とし、請求項1の発明では、前記ベ
ルトを案内して張力を付与するする張力付与体と、前記
張力付与体の配置位置を変更可能に前記張力付与体を支
持する支持手段と、前記ベルトの張力に抗して前記張力
付与体の配置位置を変更するように前記張力付与体又は
前記支持手段を移動させると共に、当該位置に剛的に保
持する張力調整手段とを備えた緯入れ装置を構成した。
【0009】前記張力付与体又は前記支持手段は張力調
整手段によって位置を変えられ、この位置変更によって
ベルトの張力が調整される。張力調整手段は張力付与体
に作用するベルト張力をばね力を介することなく剛的に
受け止めるため、張力付与体が変動したり、ベルトが波
打ったりすることはない。
【0010】請求項2の発明では、前記支持手段をねじ
回転によって移動する螺合移動手段を前記張力調整手段
とした。前記張力付与体又は前記支持手段は螺合移動手
段のねじ回転動作によって位置を変えられる。螺合移動
手段は張力調整手段として好適である。
【0011】請求項3の発明では、前記張力付与体とし
てローラを用い、前記螺合移動手段によって前記支持手
段を移動するようにした。ベルトを案内する張力付与体
としてはローラが最適である。ベルト張力を調整するた
めの前記ローラの配置位置変更は、ローラを支持する支
持手段を螺合移動手段によって移動すればよい。
【0012】請求項4の発明では、前記支持手段に先端
を当接させる位置規制ねじと、この位置規制ねじを螺着
する支持ブロックと、前記位置規制ねじを前記支持ブロ
ックに締め付け固定するロックナットとにより前記螺合
移動手段を構成した。
【0013】ベルトの張力は支持手段を位置規制ねじに
当接する方向へ作用し、支持ブロックはローラ、支持手
段、位置規制ねじ、ロックナットを介して前記ベルトの
張力を受け止める。支持ブロックに対する前記位置規制
ねじの螺入量を調整することによってベルトの張力を調
整することができる。
【0014】請求項5の発明では、前記螺合移動手段に
よって前記支持手段を離脱可能に前記ベルトの張力に抗
して付勢し、前記螺合移動手段からの前記支持手段の離
脱を検出する離脱検出手段を備えた緯入れ装置を構成し
た。
【0015】支持手段はベルトの張力によって螺合移動
手段側へ付勢されており、ベルトが切れると支持手段が
螺合移動手段から離脱する。支持手段の離脱は離脱検出
手段によって検出され、この検出によってベルト切れが
把握される。
【0016】請求項6の発明では、前記支持手段として
片持ち支持されたレバーを用いた。張力付与体をレバー
によって片持ち支持する構成は、ベルト張力調整のため
の張力付与体の配置位置変更を行なう機能をもたらす上
で最適である。
【0017】請求項7の発明では、前記ベルトの張力に
抗する方向へ前記レバーを付勢するように前記レバーの
重心位置を設定した。ベルトが切れると、前記レバーは
張力調整手段の剛的保持位置から離脱する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0019】図1に示す11は緯入れ始端側から経糸
(図示略)の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッ
ドである。受け渡し用レピアヘッド11はレピアバンド
12の先端に止着されており、レピアバンド12はレピ
アホイール13に巻き掛けられている。レピアホイール
13を支持する支軸131は織機の回転に同期して往復
駆動され、レピアホイール13が支軸131を中心に往
復回動する。緯入れ末端側にもレピアバンド(図示略)
が往復回動するレピアホイール(図示略)に巻き掛けら
れている。このレピアバンドの先端には受け取り用レピ
アヘッド(図示略)が止着されている。両レピアホイー
ルの往動回動によって受け渡し用レピアヘッド11及び
受け取り用レピアヘッドが経糸開口内に挿入され、受け
渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッドが
織幅の中央部で出会う。受け渡し用レピアヘッド11に
よって経糸開口内へ挿入された緯糸は受け取り用レピア
ヘッドに受け渡される。両レピアホイールの復動回動に
よって受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピ
アヘッドが経糸開口内から退避し、緯糸が経糸開口内を
通される。
【0020】レピアバンド12を巻き掛けるレピアホイ
ール13の周面には動力伝達歯14が列設されており、
レピアバンド12には動力受承孔15が列設されてい
る。レピアバンド12を巻き掛けるレピアホイール13
の周面上の巻き掛け範囲では動力伝達歯14は動力受承
孔15と噛み合い、レピアホイール13の往復回転が動
力伝達歯14及び動力受承孔15を介してレピアバンド
12に伝達される。動力伝達歯14の高さはレピアバン
ド12の厚みよりも大きくしてある。
【0021】支軸131は支持板16上に支持されてお
り、支持板16には一対の位置規制ローラ17,18が
支軸19,20を介して回転可能に支持されている。位
置規制ローラ17は、巻き掛け範囲とレピアバンド12
を巻き掛けない非巻き掛け範囲との一方の境付近でレピ
アバンド12に接している。位置規制ローラ18は、巻
き掛け範囲と非巻き掛け範囲との他方の境付近でレピア
バンド12に接している。位置規制ローラ17,18は
前記境付近でレピアバンド12をレピアホイール13の
周面に規制している。図3に示すように、レピアホイー
ル13の周面に対してレピアバンド12を位置規制する
位置規制ローラ17,18の位置規制周面172,18
2には逃げ溝171,181が形成されている。レピア
バンド12の動力受承孔15から突出する動力伝達歯1
4の先端は逃げ溝171,181に入り込むようになっ
ている。
【0022】支持板16にはレバー21が支軸22を介
して回動可能に支持されており、支持板16の先端部に
は張力付与ローラ23が取り付けられている。張力付与
ローラ23は、支軸131に関してレピアバンド12の
巻き掛け側とは反対側に配置されている。位置規制ロー
ラ17,18、張力付与ローラ23及びレピアホイール
13には平ベルト式のベルト24が巻き掛けられてい
る。図3に示すように、ベルト24は、レピアホイール
13の動力伝達歯14の列と並ぶ伝達周面132に接合
されている。ベルト24は、支軸131に関してレピア
バンド12の巻き掛け側とは反対側で伝達周面132に
接している。又、ベルト24は、位置規制ローラ17,
18の位置規制周面172,182と並ぶガイド周面1
73,183に接合されている。レピアホイール13の
往復回転はベルト24を介して位置規制ローラ17,1
8に伝達され、位置規制ローラ17,18はレピアホイ
ール13に連動して往復回動する。ベルト24は、レピ
アバンド12の移動に位置規制ローラ17,18の位置
規制周面172,182の位置規制部位を追随させる。
位置規制ローラ17,18の周速がレピアバンド12の
移動速度に一致するように、伝達周面132、位置規制
周面172,182及びガイド周面173,183の各
径が設定されている。
【0023】図1及び図2に示すように、支軸131と
張力付与ローラ23との間にて支持板16には支持ブロ
ック25がねじ26によって締め付け固定されており、
支持ブロック25には位置規制ねじ27が螺着されてい
る。位置規制ねじ27は支持板16の平面に略平行に配
置されている。位置規制ねじ27の頭271は張力付与
ローラ23側を向いてレバー21の側縁に当接するよう
にしてある。位置規制ねじ27にはロックナット28が
螺合されている。位置規制ねじ27はロックナット28
の締め付けによって支持ブロック25に固定される。支
持ブロック25に対する位置規制ねじ27の螺入量を少
なくしてゆくとレバー21がレピアホイール13から離
間する方向へ押され、ベルト24の張力が大きくなって
ゆく。
【0024】レバー21は位置規制ねじ27から離れる
方向に若干傾くように配置されている。即ち、レバー2
1の重心位置が支軸22を通る垂線に関して位置規制ね
じ27とは反対側に設定されている。
【0025】受け取り用レピアヘッド側のレピアホイー
ルも支持板16と同様の支持板によって支持されてお
り、この支持板上にも支持板16上の構成物と同じもの
が設置されている。
【0026】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)張力付与体となる張力付与ローラ23は支持手
段となるレバー21によって支持されており、レバー2
1は、張力調整手段である螺合移動手段を構成する位置
規制ねじ27のねじ回転動作によって位置を変えられ
る。この位置変更によってベルト24の張力が調整され
る。ベルト24の張力はレバー21を位置規制ねじ27
の頭271に当接する方向へ作用し、支持ブロック25
は張力付与ローラ23、レバー21、位置規制ねじ27
及びロックナット28を介してベルト24の張力を受け
止める。支持ブロック25、位置規制ねじ27及びロッ
クナット28によって構成される螺合移動手段は、レバ
ー21を剛的に保持する。即ち、支持ブロック25は、
張力付与ローラ23に作用するベルト張力をばね力を介
することなく受け止める。そのため、張力付与ローラ2
3が変動したり、ベルト24が波打ったりすることはな
い。従って、ベルト24がレピアホイール13から外れ
ることはない。 (1-2)張力付与ローラ23をレバー21によって片持
ち支持する構成は、ベルト張力調整のための張力付与ロ
ーラ23の配置位置変更を行なう機能をもたらす上で最
適である。 (1-3)レバー21に頭271を片当たりさせる位置規
制ねじ27、支持ブロック25及びロックナット28か
らなる螺合移動手段は、ベルト外れをもたらさない張力
付与手段として簡素な構成である。
【0027】次に、図4の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、レバー21の一側方にリ
ミットスイッチ29が配置されており、他側方にストッ
パ30が配置されている。レバー21は位置規制ねじ2
7及びリミットスイッチ29から離れる方向に若干傾く
ように配置されている。即ち、レバー21の重心位置が
支軸22を通る垂線に関して位置規制ねじ27とは反対
側に設定されている。リミットスイッチ29の検知針2
91は、実線で示す使用位置にあるレバー21の一側縁
に当接しており、リミットスイッチ29は常にはON状
態にある。ストッパ30は使用位置にあるレバー21の
他側縁から離れた位置にある。ベルト24が切れると、
レバー21が使用位置からストッパ30側へ離間してス
トッパ30によって受け止められる。レバー21が使用
位置から離間するとリミットスイッチ29がOFFす
る。このOFF情報は織機制御装置31へ送られ、織機
制御装置31は前記OFF情報に基づいて織機駆動モー
タ32の作動を停止する。
【0028】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (2-1)レバー21はベルト24の張力によって位置規
制ねじ27側へ付勢されているが、ベルト24が切れる
とレバー21が位置規制ねじ27からストッパ30側へ
離脱する。位置規制ねじ27からのレバー21の離脱は
離脱検出手段となるリミットスイッチ29によって検出
され、この検出によってベルト切れが把握される。螺合
移動手段によって付勢されるレバー21の動作を利用し
てベルト切れを検出する構成は、ベルト外れ防止に絡ま
せた利用効率の高いベルト切れ検出機能をもたらす。 (2-2)リミットスイッチ29によってレバー21の離
脱を検知した時にベルト切れと判断することにより、ベ
ルト24の振動に起因する誤検知が防止される。 (2-3)本実施の形態における平ベルト型のベルト24
は、芯材としてポリエステルを用いている。このような
ベルト24は一定量伸びた以後は伸びず、又、前記一定
量の伸びによる張力低下割合は、例えばケプラー繊維製
のベルトの比して非常に少ない。従って、ポリエステル
芯材製のベルト24は長期にわたってベルト張力を適正
値に維持する上で好適である。又、伸びに伴う張力低下
割合の少ないベルト24は、位置規制ねじ27のねじ回
転による張力付与を行なう対象として好適である。 (2-4)位置規制ローラ17,18がレピアバンド12
をレピアホイール13の周面に規制しているため、ベル
ト24が切れてもレピアバンド12は支障なく経糸開口
に対して出入りする。従って、ベルト24が切れても織
機を直ちに停止しなければならないことはなく、ベルト
切れ検知したときから織機を停止させるまでの時間に余
裕がある。このような時間的余裕は、ベルト24の切断
に伴うレバー21の位置規制ねじ27からの離脱に要す
る時間、さらにはレバー21の離脱に伴うリミットスイ
ッチ29のON状態からOFF状態への切換に要する時
間の長めの設定を可能にし、ベルト切れ検出に必要な機
械的な動作の応答遅れを心配する必要がない。 (2-5)リミットスイッチ29はレバー21の位置規制
ねじ27からの離脱方向とは反対側に配置されている。
レバー21がストッパ30に当たってリミットスイッチ
29側に跳ね返った場合にも、レバー21は位置規制ね
じ27の頭271によって受け止められる。従って、リ
ミットスイッチ29の配置構成は、レバー21とリミッ
トスイッチ29との干渉によるリミットスイッチ29の
破損を回避する上で好適である。
【0029】次に、図5及び図6の第3の実施の形態を
説明する。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。この実施の形態では、位置規制ねじ33
が支持板16に螺着されており、位置規制ねじ33はロ
ックナット34の締め付けによって支持板16に固定さ
れている。位置規制ねじ33の頭331は偏心円柱形状
であり、頭331の偏心周面332がレバー21の側縁
に当接している。偏心周面332上のレバー21に対す
る当接位置と位置規制ねじ33の回転中心との距離が大
きいほどベルト24の張力が大きくなる。
【0030】この実施の形態においても第1の実施の形
態における(1-1)項及び(1-2)項と同じ効果が得ら
れる。又、位置規制ねじ33及びロックナット34から
なる螺合移動手段は、第1の実施の形態の螺合移動手段
よりも部品点数が少なくなる。
【0031】次に、図7の第4の実施の形態を説明す
る。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、支持板16に基台35が
ねじ36によって締め付け固定されており、基台35の
側面には張力検出用のロードセル37が止着されてい
る。ロードセル37には支持ブロック25が止着されて
いる。ベルト24の張力はロードセル37によって検出
され、この検出情報は織機制御装置31へ送られる。ベ
ルト24が切れてロードセル37が所定値以下の張力を
検出すると、織機制御装置31は織機駆動モータ32の
作動を停止する。
【0032】織機制御装置31は離脱検出手段となるロ
ードセル37によって検出される張力値を表示装置38
に表示する。従って、ベルト24の張力は表示装置38
に表示された値を見ながら容易かつ正確に設定できる。
【0033】本発明では、張力付与ローラ23の代わり
に非回転の張力付与体を用いてもよい。又、離脱検出手
段として近接センサ、光電センサを用いてもよい。さら
に、本発明は、動力伝達歯のないレピアホイールにレピ
アバンドを巻き掛けたレピア織機に適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、張力付与体又は支
持手段の位置を張力調整手段によって変えてベルトの張
力を調整するようにしたので、レピアバンドを押さえる
手段の一部となるベルトの外れを防止し得るという優れ
た効果を奏する。
【0035】支持手段を離脱可能にベルトの張力に抗し
て付勢する螺合移動手段からの前記支持手段の離脱を離
脱検出手段によって検出するようにした発明では、ベル
ト外れを防止する螺合移動手段によって付勢される支持
手段あるいは張力付与体の動作を利用してベルト切れを
高い精度で検出し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側面図。
【図2】要部拡大側断面図。
【図3】正面図。
【図4】第2の実施の形態を示す側面図。
【図5】第3の実施の形態を示す要部拡大側面図。
【図6】図5のA−A線断面図。
【図7】第4の実施の形態を示す側面図。
【符号の説明】
12…レピアバンド、13…レピアホイール、17,1
8…位置規制手段を構成する位置規制ローラ、21…支
持手段となるレバー、23…張力付与体となる張力付与
ローラ、24…位置規制手段を構成するベルト、25…
螺合移動手段を構成する支持ブロック、27…螺合移動
手段を構成する位置規制ねじ、28…螺合移動手段を構
成するロックナット、29…離脱検出手段となるリミッ
トスイッチ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レピアバンドに止着されたレピアヘッドを
    経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口内から退避させ
    て緯糸を緯入れし、レピアホイールに巻き掛けたレピア
    バンドを前記レピアホイールの周面に複数位置で規制す
    る位置規制手段を備え、前記複数位置において前記レピ
    アバンドの移動に前記位置規制手段の位置規制部位を追
    随させるベルトを前記位置規制手段の一部として含むレ
    ピア織機における緯入れ装置において、 前記ベルトを案内して張力を付与する張力付与体と、 前記張力付与体の配置位置を変更可能に前記張力付与体
    を支持する支持手段と、 前記ベルトの張力に抗して前記張力付与体の配置位置を
    変更するように前記張力付与体又は前記支持手段を移動
    させると共に、当該位置に剛的に保持する張力調整手段
    とを備えたレピア織機における緯入れ装置。
  2. 【請求項2】前記張力調整手段は、前記支持手段をねじ
    回転によって移動する螺合移動手段である請求項1に記
    載のレピア織機における緯入れ装置。
  3. 【請求項3】前記張力付与体はローラであり、前記螺合
    移動手段は前記支持手段を移動する請求項2に記載のレ
    ピア織機における緯入れ装置。
  4. 【請求項4】前記螺合移動手段は、前記支持手段に先端
    を当接させる位置規制ねじと、この位置規制ねじを螺着
    する支持ブロックと、前記位置規制ねじを前記支持ブロ
    ックに締め付け固定するロックナットとからなる請求項
    3に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  5. 【請求項5】前記螺合移動手段は前記支持手段を離脱可
    能に前記ベルトの張力に抗して付勢しており、前記螺合
    移動手段からの前記支持手段の離脱を検出する離脱検出
    手段を備えている請求項2乃至請求項4のいずれか1項
    に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  6. 【請求項6】前記支持手段は片持ち支持されたレバーで
    ある請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のレピ
    ア織機における緯入れ装置。
  7. 【請求項7】前記レバーの重心位置は、前記ベルトの張
    力に抗する方向へ前記レバーを付勢するように設定され
    ている請求項6に記載のレピア織機における緯入れ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110629367A (zh) * 2019-10-21 2019-12-31 浙江汇德科技有限公司 节能高效玻纤剑杆织机
CN114809168A (zh) * 2022-05-27 2022-07-29 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种驾驶室的防翻滚安装机构及挖掘机

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