JPH11128851A - 果菜自動選別装置とそれに使用される果菜受体 - Google Patents

果菜自動選別装置とそれに使用される果菜受体

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JPH11128851A
JPH11128851A JP30041497A JP30041497A JPH11128851A JP H11128851 A JPH11128851 A JP H11128851A JP 30041497 A JP30041497 A JP 30041497A JP 30041497 A JP30041497 A JP 30041497A JP H11128851 A JPH11128851 A JP H11128851A
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vegetables
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 果菜を傷めずに選別すること。 【解決手段】 果菜Aを横に寝かせて載せることがで
き、且つ果菜Aの下側に取出し空間部24が形成された
受体1と、多数の受体1を1個づつ横スライド可能に支
持して一定間隔で搬送可能である無端状の受体搬送体2
と、受体1上の果菜Aの等級を識別する等級識別器3
と、受体搬送体2により搬送される受体1を等級識別器
3での識別結果に基づいて横スライドさせて等級毎に異
なる2以上の進行経路4に振り分ける受体振分機構5
と、受体搬送体2の走行により進行経路4を進行する受
体1の取出し空間部24に差し込まれて同受体1の上の
果菜Aを取り出す果菜取出器6とを備え、果菜取出器6
の先に、同果菜取出器6から果菜Aが送り出されるか否
かとは関係なく連続的に動作して果菜Aを引き継いで搬
送する連続動作搬送体7と、前記果菜取出器6から果菜
Aが送り出される度に動作して果菜Aを引き継いで搬送
する間欠動作搬送体8の何れか一方を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は胡瓜、茄子等の果菜
をサイズ別、形状別等の規格(等級)に自動的に選別す
る果菜自動選別装置とそれに使用される受体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】胡瓜等の果菜をサイズ、形状等の規格
(等級)別に選別する果菜選別装置は既にあった。その
一つとして本件出願人が先に開発して実用化した果菜選
別機(実用新案登録第1805988号)がある。これ
は図15に示すように複数本のベルトコンベアAを横一
列に並べて配置し、各ベルトコンベアAの先端部の長さ
を段階的に変え、更に各ベルトコンベアAの先端部の先
方にターンテーブルBを設置したものである。
【0003】この果菜選別装置では選果人Cが胡瓜Dを
等級別に選別しながら各サイズ用のベルトコンベアAの
手前側に載せていき、この胡瓜Dを各ベルトコンベアA
の先端側で作業員Eが拾いあげてサイズ毎に箱詰めする
ことができる。この場合、箱詰めが間に合わずに取り残
された胡瓜DはターンテーブルBの上に送り出され、タ
ーンテーブルBが回転することにより、それに送り出さ
れた胡瓜DがターンテーブルBの上で重ならないように
してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図15の果菜選別機は
胡瓜の表面に傷がつきにくく、表面のイボも欠けにく
く、しかも少ない人手で効率よく選別及び箱詰めできる
という利点があるが、強いて言えばベルトコンベアAの
左端の選果人Bが胡瓜Dを等級別に選別しながら各サイ
ズ用のベルトコンベアAに振り分けて載せなければなら
ないという面倒がある。
【0005】本発明の目的は、選別せずに受体に載せた
果菜が搬送中に自動的に選別され、しかも胡瓜等の取れ
やすいいぼがある果菜でもいぼを傷めずに搬送して選別
することができる果菜自動選別装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
果菜自動選別装置は、果菜Aを横に寝かせて載せること
ができ、且つ載せた果菜Aの下側に取出し空間部24が
形成される受体1と、多数の受体1を1個づつ横スライ
ド可能に支持して一定間隔で搬送可能である無端状の受
体搬送体2と、受体1上の果菜Aの等級を受体搬送体2
での搬送中に識別可能な等級識別器3と、受体搬送体2
により搬送される受体1を等級識別器3での識別結果に
基づいて横スライドさせて等級毎に異なる2以上の進行
経路4に振り分ける受体振分機構5と、受体搬送体2の
走行により進行経路4を進行する受体1の取出し空間部
24に差し込まれて同受体1の上の果菜Aを取り出す果
菜取出器6とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】本発明のうち請求項2の果菜自動選別装置
は、果菜取出器6の先に、同果菜取出器6から果菜Aが
送り出されるか否かとは関係なく連続的に動作して果菜
Aを引き継いで搬送する連続動作搬送体7と、前記果菜
取出器6から果菜Aが送り出される度に動作して果菜A
を引き継いで搬送する間欠動作搬送体8の何れか一方を
備えたことを特徴とするものである。
【0008】本発明のうち請求項3の果菜自動選別装置
は、連続動作搬送体7の終端に連続動作搬送体7により
搬送された果菜Aを引き受けるターンテーブル9を備
え、間欠動作搬送体8の先に多数の果菜Aを均等間隔に
整列させてプールするプール部10を備えたことを特徴
とするものである。
【0009】本発明のうち請求項4の果菜自動選別装置
は、進行経路4は、受体搬送体2により搬送される受体
1をその搬送途中で横スライドさせながら斜めに搬送す
る斜め進行経路4a1、4a2、・・・と、受体1を斜
め進行経路4a1、4a2、・・・よりも先方まで直進
させて受体搬送体2の幅方向に振り分ける直進進行経路
4b1、4b2、・・・とを有し、斜め進行経路4a
1、4a2、・・・の近くには同進行経路4a1、4a
2、・・・を進行する受体1を首振りさせて斜め進行の
進行方向に向きを変える首振り駆動機構11を備え、前
記斜め進行経路4a1、4a2、・・・を搬送される受
体1上の果菜Aは受体1が首振りされた状態で、同進行
方向先方の果菜取出器6により受体搬送体2から横斜め
方向に取り出され、前記直進進行経路4b1、4b2、
・・・を搬送される受体1上の果菜Aはその進行方向先
方の果菜取出器6により受体搬送体2の搬送方向先方に
取り出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】本発明のうち請求項5の果菜自動選別装置
は、プール部10の先にプール部10から果菜Aを取り
出して自動包装する自動包装器12を備えることを特徴
とするものである。
【0011】本発明のうち請求項6の果菜受体は、受体
搬送体2にスライド可能に支持される台座20と、その
上に首振り可能に取り付けられた回動部21とを備え、
回動部21には果菜Aを横に寝かせて支持する支持部2
8と、支持部28に載せた果菜Aの下に果菜取出器6を
差し込み可能な取出し空間部24とが設けられたことを
特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図12は本発明の果菜自動
選別装置の一実施形態を示したものであり、果菜Aが胡
瓜の場合の一例である。図1〜図3の(a)、(b)は
果菜自動選別装置の搬送始端部から搬送終端部までを3
分割した各部の平面図及び側面図、図4〜図6は果菜自
動選別装置の各部の斜視図、図7、図8は同自動選別装
置の構成部材である受体1の説明図、図9、10は受体
1の振り分け機構及び首振り駆動機構の説明図、図1
1、図12は受体1から果菜Aを取り出す果菜取出器6
の側面図である。図1〜図3の平面図及び側面図のう
ち、図1は果菜自動選別装置の始端部分、図2は中間部
分、図3は終端部分を各々示しており、図4〜図6の斜
視図のうち、図4は果菜Aを連続動作搬送体7に引き出
す部分、図5は果菜Aを間欠動作搬送体8に引き渡す部
分、図6は間欠動作搬送体8上の果菜Aを自動包装器1
2に引き渡す部分を各々示している。
【0013】図1、2において1は果菜Aを横に寝かせ
て載せるための受体、2は受体搬送体であり、多数の受
体1をその搬送方向(図中の矢印a方向)に沿って一定
間隔に揃えて支持し、更にその一つ一つを横スライド可
能(図中の矢印b−c方向にスライド可能)に支持して
搬送可能とするものである。3は等級識別器であり、受
体1の上に載せられた果菜Aの等級を受体搬送体2で搬
送中に識別するためのものである。5は受体振分機構で
あり、受体搬送体2により搬送される受体1を等級識別
器3での判別結果を示す信号に基づいて自動的に横スラ
イドさせて等級毎に設定された進行経路4(この場合、
斜め進行経路4a1、4a2、4a3、直進進行経路4
b1、4b2、4b3、4b4)に振り分けるためのも
のである。11は首振り駆動機構であり、斜め進行経路
4a1、4a2、4a3を進行する受体1を首振り駆動
するためのものである。6は果菜取出器であり、斜め進
行経路4a1、4a2、4a3、直進進行経路4b1、
4b2、4b3、4b4を進行する受体1からその上の
果菜Aを取り出すためのものである。図2、3において
7は果菜取出器6が受体1から取り出した果菜Aを引き
継いで搬送する連続動作搬送体、8は果菜取出器6が受
体1から取り出した果菜Aを引き継いで均等間隔で搬送
する間欠動作搬送体、9は連続動作搬送体7により終端
まで搬送された果菜Aを受け取ってプールするターンテ
ーブル、図3において10は果菜Aを載せた間欠動作搬
送体8がプールされるプール部、12はプール部10の
間欠動作搬送体8からその上の果菜Aを取り出して自動
包装する自動包装器である。
【0014】
【受体搬送体の説明】図1、2に示す受体搬送体2は全
長(L)約1300cm、幅(W)約100cm、高さ
(H)約70cmのフレーム30に取り付けられてお
り、同フレーム30の始端部32(図1)と後端部33
(図2)で夫々折り返されて水平部での搬送距離が約1
300cmの無端搬送体となっている。この受体搬送体
2はフレーム30の幅方向両側にその長手方向(矢印a
方向)に沿って設けられた2本の無端状のドライブチェ
ーン34(図8、図10)間に多数本のシャフト31を
横向きにして間隔を設けて取り付けて、そのドライブチ
ェーン34の回転と共にフレーム30の長手方向(矢印
a方向)に回転し、フレーム30の始端部32(図1)
及び後端部33(図2)の夫々でUターンされてフレー
ム30の内側を周回するようにしてある。
【0015】前記シャフト31を牽引する2本のドライ
ブチェーン34はフレーム30に取り付けられた図示さ
れていないスプロケットギア等により図1、2の矢印a
方向に周回可能なるように支持されており、図示されて
いないドライブギアにより水平部分で毎分21mの速度
で進行されるようにしてある。また図8に示されるよう
に個々のシャフト31はその軸gがドライブチェーン3
4の連結ピン(チェーンを繋いでいるピン)と同軸にし
てあり、ドライブチェーン34がフレーム30の始端部
32や終端部33でカーブされてもシャフト31間の間
隔は水平部分とまったく同じになるようにしてある。
【0016】前記各シャフト31は直径1.2cm、長
さ約100cmの中空の金属棒材であり、この長さは図
2に示すように受体1を最大で4個まで横に並べられる
長さとしてある。これらのシャフト31は図10に示す
ように搬送方向前後を2本が1組として多数組設けられ
ており、各部を構成する2本のシャフト31の間隔を5
cm、各組間のシャフト31の間隔を10cmとしてあ
る。即ち、図7の長さ9.5cmの受体1を隙間1cm
の間隔で、即ち10cm毎に1個づつ受体1を取り付け
できるようにしてある。この受体搬送体2の始端部32
から等級識別器3までの約500cmの間は作業員が受
体1に果菜Aを載せるための作業スペースとなってお
り、等級識別器3から終端部33までの約700cmは
等級識別器3による果菜Aの識別情報(識別結果)に基
づいて受体1を振り分ける振り分けスペースとなってい
る。
【0017】
【受体の説明】図1、2に示す受体1は図7、8に示す
ように受体搬送体2のシャフト31に取り付けられる台
座20と、台座20の上に首振りできるように取り付け
られた回動部21とから構成され、回動部21はその上
面を果菜Aを載せて支持する支持部28とし、同支持部
28間にベルトコンベア式の果菜取出器6(図8
(a))が図12のように進入して果菜Aを取り出すた
めの取出し空間部24を設けてある。
【0018】台座20は図7、8の矢印a方向(受体搬
送体2による搬送方向)の長さが約7cm、横幅が約1
6cm、厚みが約3cmの大きさであり、幅方向に貫通
された前後2つの貫通孔22(図7、図11)の夫々に
図1、2に示す受体搬送体2の前記2本1組のシャフト
31が1本づつ貫通されて、シャフト31の長さ方向
(図7、8の矢印b−c方向)に往復スライド自在とな
っており、この状態で図1、2の矢印a方向に移動する
シャフト31により同方向に搬送されるようにしてあ
る。
【0019】この台座20の下面には図8(b)に示す
ようにスライド用ピン23が下方に突設されている。こ
のスライド用ピン23は受体搬送体2より下方に設けら
れた図2、図4、図5、図9、図10に示されるガイド
レール40に差し込まれるようになっており、同台座2
0はこのガイドレール40によりガイドされてシャフト
31に沿ってその長さ方向、即ち受体搬送体2の幅方向
にスライドされて同受体搬送体2により搬送されるよう
になっている。
【0020】前記回動部21は図7、8に示す矢印a方
向の長さが9.5cm、幅が28cm、高さが5cmの
大きさであり、台座20に取り付けられる部分のベース
ブロック17と、同ベースブロック17の幅方向中央に
取り付けられた高さ4cmの中央ブロック18と、ベー
スブロック17の幅方向両側に設けられた羽のようなサ
イドブロック19とからなる。中央ブロック18とその
外側のサイドブロック19との間は図8に示すベルトコ
ンベア式の果菜取出器6を差し込み可能とする取出し空
間24となっており、この場合、取出し空間24の幅は
果菜取出器6のベルト60より少し広い4cm、深さは
ベルト60の厚みより大きく4cmとなっている。中央
ブロック18、サイドブロック19の上面は果菜Aを横
に寝かせて載せる支持部28となっており、中央ブロッ
ク18の上面には寝かせた果菜Aが転がらないようにす
るための転がり防止突起26が4つ設けられている。こ
の転がり防止突起26は果菜Aを傷つけないようにゴム
製やウレタン製とするか、角を丸めておくとよい。
【0021】前記サイドブロック19の幅方向両側の隅
は図8(a)に示される様に大きく円弧状に形成され
て、図10に示すように回動部21が徐々に首振りされ
る際に、その前後の回動部21と角同士がぶつかりあわ
ないようにしてある。この回動部21はベースブロック
17が前記台座20の上に図7に示す軸dを中心に首振
り可能なるように取り付けられており、この場合、図7
に示すように最大で20度(0°≦θ≦20°)回動す
ることができるようにしてある。この回動部21のベー
スブロック17の縁には図8(b)に示す様にその下の
台座20とぶつからないように首振り用ピン25が突設
されており、この首振り用ピン25はガイドレール40
の横に設けられた図9、10に示す首振り用ガイドレー
ル50に差し込まれるようになっている。なお、台座2
0と回動部21のベースブロック17との間には回動部
21の向きをθ=0°にあまり強くなく強制するための
スプリングを設けてあり、回動部21は外力が加わらな
い状態では台座20と同じ向きになるようにしてある。
【0022】前記取出し空間24を構成する中央ブロッ
ク18の両側壁27a及びサイドブロック19の側壁2
7bは垂直面とせず、僅かに裾広がりになるように傾斜
させてあり、これにより受体1の上方から同受体1に向
けて垂直に照射される等級識別器3の光がその傾斜面で
反射されて同等級識別器3に適度に戻るようにしてあ
る。このようにすることで等級識別器3で得られる画像
に取出し空間24による影をできにくくし、精度の高い
等級識別を行えるようにしてある。なお、これは等級識
別器3の種類や識別方法にもよるため、必ずしも受体1
の取出し空間24の壁面を傾斜させる必要はない。
【0023】
【等級識別器の説明】図1、2に示す等級識別器3は図
1に示すように前記受体搬送体2の始端部32から約5
00cmの所に設けてあり、全体がカバーで被われてい
る。この等級識別器3は受体搬送体2に搬送される受体
1の上の果菜Aに光を投射する光源と、その果菜Aを撮
影する電子カメラと、その画像データを電算処理して果
菜Aの曲がり具合や長さ、太さ等から果菜Aの等級を決
定する処理回路等を備えている。この処理回路は果菜A
の等級を”AM”、”AL”、”2S”、”B”、”
C”、”その他1”、”その他2”の7つに等級分けで
きるようにしてある。そしてここで得られた果菜Aの等
級データは電気信号として受体振分機構5の電磁式のレ
ール切替器41(図9、図10)に送られるようにして
ある。等級識別器3は受体1に果菜Aが載っていない場
合、それも検出するようになっている。
【0024】
【受体振分機構の説明】図1、2に示す受体振分機構5
は受体搬送体2によって搬送される受体1を等級識別器
3の等級識別情報に基づいて等級毎の進行経路4(斜め
進行経路4a1、4a2、4a3、直進進行経路4b
1、4b2、4b3、4b4)に振り分けるものであ
り、図9に示す様に主ガイドレール42と、それから分
岐された6本の分岐ガイドレール43と、受体1の流れ
を主ガイドレール42と分岐ガイドレール43とに切替
えるレール切替器41(図10)と、フレーム30の幅
方向他端に設けられて夫々の分岐ガイドレール43a、
43b、43c、43dを合流させる合流ガイドレール
44とから構成される。主ガイドレール42及び分岐ガ
イドレール43には図7の様に受体搬送体2により搬送
される受体1のスライド用ピン23が差し込まれる。図
9に示される通り、分岐ガイドレール43aから合流ガ
イドレール44は斜め進行経路4a1、分岐ガイドレー
ル43bから合流ガイドレール44は斜め進行経路4a
2、分岐ガイドレール43cから合流ガイドレール44
は斜め進行経路4a3、分岐ガイドレール43dから合
流ガイドレール44は直進進行経路4b1、分岐ガイド
レール43eは直進進行経路4b2、分岐ガイドレール
43fは直進進行経路4b3、主ガイドレール42の終
端側は直進進行経路4b4となっている。
【0025】前記6本の分岐ガイドレール43a、43
b、・・・43fのうち、手前側の3本の分岐ガイドレ
ール43a、43b、43cは図9に示されるように、
斜め部、直進部が交互に設けられており、それらは主ガ
イドレール42側から順に、第1斜め部、第1直進部
、第2斜め部、第2直進部、第3斜め部となっ
ている。
【0026】第1斜め部は主ガイドレール42に対し
て20度の角度を有しており、矢印a方向の長さが約8
0cm、矢印b方向の長さが約28cmである。この第
1斜め部は主ガイドレール42から分岐された受体1
を矢印b方向に約28cm横スライドして、主ガイドレ
ール42を進行される受体1と第1直進部を進行され
る受体1とに矢印b−c方向における重なりをなくす。
【0027】第1直進部は主ガイドレール42と平行
であり、矢印a方向の長さが約35cmである。この第
1直進部を進行される受体1は後述する首振り駆動機
構11により次第に回動部21が首振りされる。
【0028】第2斜め部は主ガイドレール42に対し
て20度の角度を有しており、矢印a方向の長さが約9
0cm、矢印b方向の長さが約40cmである。この第
2斜め部を進行される受体1は後述する首振り駆動機
構11により回動部21が20度首振りされた状態に保
持される。この第2斜め部の上方には同第2斜め部
に沿って図2、図4、図11に示されるベルトコンベア
式の果菜取出器6が架設されており、受体1がこの部分
を進行すると、受体1の取出し空間部24に果菜取出器
6の搬送ベルト60が差し込まれ、図11に示されるよ
うに受体1上の果菜Aは搬送ベルト60により徐々に上
に引き上げられて同受体1から取り出される。
【0029】第2直進部は主ガイドレール42と平行
であり、矢印a方向の長さが約35cmである。この第
2直進部を進行される受体1は首振り駆動機構11に
より次第に回動部21の首振りが解除される。
【0030】第3斜め部は主ガイドレール42に対し
て20度の角度を有しており、矢印a方向の長さが約8
0cm、矢印b方向の長さが約28cmである。この第
3斜め部は主ガイドレール42から分岐された受体1
を矢印b方向に約28cm横スライドして合流ガイドレ
ール44を進行する受体1の列に合流させる。
【0031】分岐ガイドレール43dは主ガイドレール
42に対して20度の角度を有しており、直線状のまま
合流ガイドレール44に合流されるようになっている。
分岐ガイドレール43dを進行し、合流ガイドレール4
4に合流された受体1は受体搬送体2の終端部33へと
搬送され、同終端部33において図12に示す果菜取出
器6により果菜Aが取り出される。
【0032】分岐ガイドレール43eは主ガイドレール
42に対して20度の角度を有した斜め部と、主ガイ
ドレール42に平行な直進部とがあり、斜め部は矢
印a方向の長さが約200cm、矢印b方向の長さが約
56cmであり、直進部は矢印a方向の長さが約30
cmである。この直進部を進行する受体1は受体搬送
体2の終端部33へと搬送され、同終端部33において
図12に示す果菜取出器6により果菜Aが取り出され
る。
【0033】分岐ガイドレール43fは主ガイドレール
42に対して20度の角度を有した斜め部と、主ガイ
ドレール42に平行な直進部とがあり、斜め部は矢
印a方向の長さが約150cm、矢印b方向の長さが約
28cmであり、直進部は矢印a方向の長さが約30
cmである。この直進部を進行する受体1は受体搬送
体2の終端部33へと搬送され、同終端部33において
図12に示すように受体1の取出し空間部24に果菜取
出器6のベルト60が差し込まれ、受体1の上の果菜A
が果菜取出器6により同受体1から取り出される。
【0034】どの分岐ガイドレール43にも分岐されず
に主ガイドレール42を直進する受体1は受体搬送体2
の終端部33へと搬送され、同終端部33において図1
2に示すように受体1の取出し空間部24に果菜取出器
6のベルト60が差し込まれ、受体1の上の果菜Aが果
菜取出器6により同受体1から取り出される。
【0035】図9のレール切替器41は図10に示すよ
うに、主ガイドレール42と分岐ガイドレール43a
(43b、43c、・・・43f)との分岐部に設けら
れており、可動片45が電磁コイル46により矢印c−
d方向に可動されて、受体1のスライド用ピン23(図
8(b))を主ガイドレール42に嵌入したまま進行す
るものと分岐ガイドレール43a(43b、43c、・
・・43f)に嵌入させて進行するものとに振り分け
る。このレール切替器41は高速に動作し、毎分21m
のスピードで進行する受体1の一つ一つを確実且つスム
ーズに主ガイドレール42と分岐ガイドレール43a
(43b、43c、・・・43f)とに振り分けること
ができる。
【0036】以上説明の主ガイドレール42と分岐ガイ
ドレール43、合流ガイドレール44、レール切替器4
1とから構成される受体振分機構5は図7、10の様に
受体搬送体2の下に設けられており、受体搬送体2を搬
送される受体1のスライド用ピン23がレール切替器4
1により主ガイドレール42や分岐ガイドレール43
a、43b、43c、・・・43fに振り分けられて、
等級に応じた7つの進行経路4に振り分けて進行され
る。主ガイドレール42を最後まで搬送される受体1に
は最も品質が良く、数量も多い等級、例えばA級の果菜
Aが搬送されるようになっている。
【0037】
【首振り駆動機構の説明】図2に示す首振り駆動機構1
1は受体搬送体2によって搬送される受体1の回動部2
1を首振りさせるものであり、図9、図10に示す首振
りガイドレール50で構成される。このガイドレール5
0には図7に示した受体1の首振り用ピン25が差し込
まれる。
【0038】ガイドレール50は図9に示す様に分岐ガ
イドレール43a、43b、43cの横に夫々平行して
設けられている。各ガイドレール50は分岐ガイドレー
ル43a、43b、43cとの間の矢印b方向における
間隔Wを部分的に少し変えて、図9に示すように分岐ガ
イドレール43a、43b、43cの第1直進部 では
受体1の回動部21が次第に首振りし、続く第2斜め部
で回動部21が20度の首振り状態に保持され、続く
第2直進部 で次第に首振りが解除されるようにしてあ
る。このガイドレール50による受体1の首振り機能を
説明すると、例えば図10に示す第1直進部 におい
て、分岐ガイドレール43とガイドレール50との間の
距離Wを矢印a方向に向かって徐々に狭めてあり、台座
20側に設けたスライド用ピン23が分岐ガイドレール
43を進行し、回動部21側に設けた首振り用ピン25
がガイドレール50を進行すると、矢印a方向に進行す
る受体1の回動部21に前記ピン23(軸dに一致す
る)を中心とした回転モーメントが生じ、同回動部21
を首振りするというものである。
【0039】首振り用ガイドレール50は、主ガイドレ
ール42や分岐ガイドレール43、合流ガイドレール4
4に対して一段高い位置(それでも受体搬送体2のシャ
フト31の通過部分よりは低い)に設けてあり、これら
ガイドレール42、43、44とぶつからないように短
くした受体1の首振り用ピン25が差し込まれて走行で
きるようにしてある。なお、このガイドレール50の手
前端は図9、図10に示すように首振り用ピン25が入
りやすくなるように外広がりにしてある。
【0040】
【果菜取出器の説明】図2に示す果菜取出機器6は受体
搬送体2により搬送される受体1から果菜Aを取り出す
ためのものであり、図8(a)(b)に示されるように
受体1の取出し空間部24に差し込み可能とした2本の
細長いベルトコンベアである。この果菜取出器6は搬送
ベルト60の幅が約3cm、先端部のローラ61(図1
1、12)を含めた厚みが約2cmであり、受体1の幅
4cm、深さ4cmの取出し空間24に差し込み、搬送
ベルト60の回転で支持部28に載った果菜Aを図の矢
印a方向に取り出して搬送することができるようになっ
ている。
【0041】この果菜取出器6は図2に示すように受体
搬送体2の横に設けられるものと、受体搬送体2の終端
部33に設けられるものとがあり、前者は図11に示さ
れる構造、後者は図12に示される構造である。図11
のものは果菜Aを取り出す搬送ベルト60が4度の上り
傾斜になっており、図2(a)、図4に示されるように
受体搬送体2の搬送方向に対しても20度の角度が付け
られている。図12のものは果菜Aを取り出す搬送ベル
ト60が水平で、図2(a)、図5に示されるように受
体搬送体2の搬送方向に対して平行になっている。
【0042】前記図11、図12の果菜取出器6とも、
搬送ベルト60の上に同搬送ベルト60と対向させて柔
らかい毛が植毛された上搬送ベルト62が設けられてい
る。この上搬送ベルト62と搬送ベルト60との間には
果菜A約1本分の隙間があり、搬送ベルト60に載って
搬送される果菜Aが上搬送ベルト62により上から優し
く押さえられ、搬送ベルト60を搬送される果菜Aが同
ベルト60から転げ落ちたり、同ベルト60上で曲がっ
たりしないようにしてある。図11、12における63
は上搬送ベルト62を支持、駆動するローラであり、6
4は上搬送ベルト62をカバーするステンレス製のカバ
ーである。
【0043】図11に示す果菜取出器6は図2に示すよ
うに斜め進行経路4a1、4a2、4a3の各ライン上
に設けられており、正確には図9に示す分岐ガイドレー
ル43a、43b、43cの各第2斜め部 のライン上
に設けられている。図12に示す果菜取出器6は図2に
示すように直進進行経路4b1、4b2、4b3、4b
4の各ライン上に設けられており、正確には図9に示す
分岐ガイドレール43d、43e、43f、主ガイドレ
ール42の各直進部のライン上に設けられている。
【0044】
【連続動作搬送体の説明】図2、図3の連続動作搬送体
7は果菜取出器6の先に設けられて、同果菜取出器6で
取り出された果菜Aを搬送するものであり、この場合、
斜め進行経路4a1、4a2、4a3、直進進行経路4
b1、4b2、4b3の6箇所に設けられている。これ
ら連続動作搬送体7は果菜取出器6が果菜Aを出力する
か否かに関わらず連続的に動作して、果菜Aを搬送する
ようにしてある。この場合、搬送速度は果菜取出器6で
の取り出し速度(およそ20m/s)より落としてあ
り、7m/sの低速にしてある。この結果、連続動作搬
送体7を搬送される果菜Aは、果菜取出器6から間隔を
おいて高速で送り出される果菜Aをその間隔を詰めてゆ
っくりとした移動速度で搬送することができるようにな
っている。
【0045】前記連続動作搬送体7は夫々構成が少しづ
つ異なっており、斜め進行経路4a1の先のものは細長
いベルトコンベア70が3本並列されてなり、斜め進行
経路4a2、4a3の先のものは夫々が細長いベルトコ
ンベア70が3本並列され、その先に受体搬送体2と並
行に平ベルトコンベア71が接続されてなり、直進進行
経路4b1、4b2、4b3のものは夫々が1本の平ベ
ルトコンベア71からなる。これら連続動作搬送体7は
その幅が果菜Aの長手方向の長さより広くしてあり、果
菜取出器6より送り出される横向きの果菜Aをそのまま
横向きの状態で搬送することができるようになってい
る。また細長いベルトコンベア70が3本並列され、そ
の先に受体搬送体2と並行に平ベルトコンベア71が接
続されてなるものでは、3本のベルトコンベア70の終
端部を受体搬送体2に平行な平ベルトコンベア71の始
端部に平行なるように揃えてあり、ベルトコンベア70
では受体搬送体2に対して斜めで搬送されてきた果菜A
を平ベルトコンベア71では受体搬送体2における受体
1上の果菜Aと同じ向きで搬送されるようにしてある。
またこの場合、ベルトコンベア70の終端部の厚みは薄
くして、同ベルトコンベア70を終端部まで搬送されて
きた果菜Aが平ベルトコンベア71の始端部に乗り移る
際、大きな落下が生じないようにしてある。
【0046】また前記連続動作搬送体7における各平ベ
ルトコンベア71の長さは受体搬送体2の搬送方向手前
側のものから先方側のものへ、段々に長くしてあり、図
2、3に示すように横に並列される各平ベルトコンベア
71の先方部分で平ベルトコンベア71の脇に夫々人が
立って作業(箱詰めやコンテナ詰め等)できるような作
業スペースが確保されるようにしてある。この場合、平
ベルトコンベア71の長さ方向に少なくとも100cm
以上の空きスペースが確保されるようにしてある。
【0047】
【間欠動作搬送体の説明】図2、3、5に示す間欠動作
搬送体8は果菜取出器6の先に設けられて、同果菜取出
器6で取り出された果菜Aを搬送するものであり、この
場合、直進進行経路4b4の先にだけ設けられている。
この間欠動作搬送体8は受体1と同様の取出し空間部8
4(図5)が形成された第2受体80が果菜Aの搬送方
向に10個連結されてなるものであり、果菜取出器6か
ら送り出される果菜Aを各第2受体80で引き継いで搬
送することができるようになっている。この間欠動作搬
送体8は第2受体80同士を連結する各連結部分が回動
可能になっており、図2の始端部や図3の終端部のカー
ブした走行路でも同カーブに沿って進行することができ
るようになっている。この間欠動作搬送体8は図2から
図3に示される全長約800cm、幅約29cm、高さ
約70cmのフレーム81の内側に取り付けられてお
り、同フレーム81の始端部82(図2)と後端部83
(図2)で夫々折り返されて水平部での搬送距離は約8
00cmほどある。この間欠動作搬送体8はフレーム8
1に設けられた図示されていない無端状に構成された走
行路を走行してフレーム81の内側を周回できるように
してある。
【0048】間欠動作搬送体8は図2に示すフレーム8
1の始端部82では、図12に示すように果菜取出器6
が果菜Aを送り出す度に図示されていない走行路を移動
して果菜取出器6の下から上へと上昇してその果菜Aを
第2受体80の上に載せ、続いて同第2受体80の長さ
分(10cm )だけ矢印a方向に移動して停止するよ
うになっている。従って間欠動作搬送体8は果菜取出器
6が果菜Aを送り出す度に動作して果菜Aを引き継ぐも
のである。この間欠動作搬送体8は10個ある第2受体
80の全てに果菜Aが載せられるとフレーム81の終端
部83に進行されて自身より前の間欠動作搬送体8の後
端に続かせられる。
【0049】果菜Aを載せてフレーム81の終端部83
側へ送り出された間欠動作搬送体8は、同フレーム81
の終端部83に設けられている図3の自動包装器12の
前記果菜取出器6と同様に構成された搬送ベルト及び上
搬送ベルトの所で下に降下されてUターンされるように
なっており、このとき前記搬送ベルト88及び上搬送ベ
ルト89で第2受体80の上の果菜Aが取り出されるよ
うになっている。
【0050】フレーム81の始端部82と終端部83と
の間は間欠動作搬送体8がプールされるプール部10と
なっており、始端部82で10個の果菜Aが載せられた
間欠動作搬送体8は終端部83で果菜Aが取り出される
まので間、自動包装器12により果菜Aの取り出し速度
で比較的ゆっくりと移動しながらプールされるようにな
っている。この部分の走行路にはフリーフローの搬送機
構(図示されていない)が設けられており、間欠動作搬
送体8はその前方に間欠動作搬送体8がつまっていると
同間欠動作搬送体8の後ろに続き、前の間欠動作搬送体
8が先方に移動するとそれに続いて移動するようになっ
ている。即ち、果菜取出器6による果菜Aの送り出し個
数(変動する)が、自動包装器12による間欠動作搬送
体8からの果菜Aの取り出し個数(一定)より多いと、
プール部10には次第に間欠動作搬送体8が蓄積されて
いき、果菜取出器6による果菜Aの送り出し個数が自動
包装器12側より少ないと、プール部10の間欠動作搬
送体8は次第に減少するようになっている。即ち、果菜
取出器6による果菜Aの供給量(変動する)と自動包装
器12による取り出し量(一定)との間の時間的な変動
を吸収する機能を持つ。
【0051】なお、果菜取出器6が果菜Aを送り出す度
にタイミングよく間欠動作搬送体8が動作して果菜取出
器6の果菜Aを引き継ぐことができるように、果菜取出
器6の脇には同果菜取出器6を通過する果菜Aの有無を
検出する光学式のセンサ(図示されていない)が設けら
れている。
【0052】
【ターンテーブルの説明】図1、2、3に示すターンテ
ーブル9は円形の板を常時一定の速度で回転する様にし
たものであり、図1、2、3の連続動作搬送体7を終端
まで搬送されて、同連続動作搬送体7の終端から落下さ
れる果菜Aを受け取ってプールすることができる。この
ターンテーブル9は連続動作搬送体7との間に少なくと
も胡瓜1本分以上の隙間ができるように一段下に下げて
設けてあり、ターンテーブル9に載って周回する果菜A
が連続動作搬送体7の下で同搬送体7とぶつからないよ
うにしてある。ターンテーブル9の上面はクッション材
で覆ってあり、連続動作搬送体7から落下された果菜A
が落下で傷付かないようにしてある。
【0053】
【自動包装器の説明】図3に示す自動包装機11は間欠
動作搬送体8の搬送方向終端側に設けてあり、同間欠動
作搬送体8から等間隔に整列された状態の果菜Aを常時
一定の速度で取り出して図13に示すように1本づつ区
分けしてシート100に包装するようにしてある。この
シート100の果菜Aを区分けしている部分101には
ミシン目102を入れるようにしてあり、このミシン目
102の所からシート100を切って、包装された果菜
Aを1本づつ或は数本づつ分離することができるように
してある。
【0054】前記自動包装器12は2以上ある果菜取出
器6の夫々に取り付けて、2以上の等級の果菜Aについ
て自動包装を行うこともできる。また自動包装器12は
不等間隔で搬送される果菜Aを果菜Aが供給される度に
動作して包装できるものである場合、間欠動作搬送体8
を設けず、直接に果菜取出器6の先に設けることもでき
る。この他、自動包装器12は果菜Aをシート100に
区分け包装するもの以外に、直接箱詰めするもの、ビニ
ルパック詰めするもの、各種のものを利用者の求めに応
じて取り付けることができる。
【0055】本件発明の果菜自動選別装置は上記構成の
もの以外に下記のようなもの可能である。受体1の形状
や大きさ、受体搬送体2の長さや幅、進行経路4の形状
や本数、分岐の仕方、果菜取出器6の数、果菜取出器6
の先に連続動作搬送体7を設けるか間欠動作搬送体8を
設けるか等の選択、自動包装器12の数、及びこれらの
組み合わせ方等を、要求される選別能力や装置を設置す
る作業場のスペース等に合わせて変更したもの。
【0056】受体搬送体2を移動中の受体1から果菜取
出器6で果菜Aを取り出す方法として、例えば図13に
示すような構成にしても良い。これは受体1を首振りさ
せずに同搬送中の受体1からその上の果菜Aを取り出す
場合の例であり、受体搬送体2の搬送方向途中の搬送路
上に同受体搬送体2と平行に果菜取出器6を架設して、
この果菜取出器6の下を通過する受体1から果菜Aを取
り出せるようにするものである。この場合、図13に示
すように果菜取出器6はその搬送方向に上り傾斜にし、
かつ果菜取出器6の先方に受体搬送体2に対して角度を
付けて平ベルトコンベア71を設けて、果菜取出器6で
取り出された果菜Aが受体搬送体2の横に斜めに引き出
されるようにすると良い。
【0057】受体搬送体2により搬送される受体1を等
級毎の進行経路4に振り分けるための受体振分機構5
は、受体1を支持しているシャフト31自体或いはシャ
フト31側に受体1をシャフト31の長手方向にスライ
ドさせるためのスライド機構を設けて実現することもで
きる。例えば、シャフト31の周囲にスパイラル状にね
じを形成し、受体1の貫通穴22の内側に前記シャフト
31のねじと噛み合うねじを形成して、シャフト31を
その軸を中心に自転させれば、受体1をガイドレール等
を使わずに横スライドすることができる。この他、受体
1の底面に磁石或いは鉄板を設け、受体搬送体2の下側
に前記磁石や鉄板を吸引する電磁石を設けて、この電磁
石により受体1を引いてスライドするようなこともでき
る。これ以外にも、受体搬送体2をスライド可能に取り
付けられている受体1をスライドして振り分けるのは難
しく、他の各種機構を採用することができる。
【0058】前記間欠動作搬送体8は図5に示されるよ
うに10個の第2受体80が連結されたものであるが、
本件発明において第2受体80はひとつ一つが独立して
いても良い。この場合、図5の果菜取出器6から果菜A
を引き継いだ第2受体80は一時停止することなく矢印
a方向に進行し、図3のプール部10にプールされる。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば下記に示したよ
うな効果がある。 1.搬送方向手前の受体1に果菜Aを1個づつ載せるだ
けで、果菜Aの等級が自動的に識別され、その識別情報
に基づいて果菜Aが等級毎の進行経路4に振り分けら
れ、各進行経路4の果菜Aが果菜取出器6により自動的
に取り出されるので、果菜Aの選別と取り出しが自動化
され、選別作業が大きく向上する。 2.果菜Aは受体1に載ったまま搬送されるので果菜A
が搬送中に痛むことはない。 3.受体1からの果菜Aの取り出しは受体1の果菜Aの
下の取出し空間部24に果菜取出器6を差し込んで受体
1からすくいとるようにして行うので、果菜Aの取り出
しに際しても果菜Aが痛むことはない。 4.1本の受体搬送体2に複数の進行経路4を設けるこ
とができるので、多くの等級を設定して細かな等級分け
が可能である。
【0060】請求項2の発明によれば下記に示したよう
な効果がある。 1. 果菜取出器6から不等間隔で送り出される果菜A
が間欠動作搬送体8により等間隔に整列されるので、こ
の間欠動作搬送体8の先に包装器や箱詰め器を設けて包
装や箱詰め作業を自動化することができる。 2.連続動作搬送体7はその搬送速度を果菜取出器6の
送り出し速度より落とすことで果菜Aの間隔を詰めたり
移動速度を落としたりすることができるので、人手によ
る連続動作搬送体7からの果菜Aの取り出しが容易であ
る。
【0061】請求項3の発明によれば下記に示したよう
な効果がある。 1. 連続動作搬送体7の上の果菜Aを搬送中に取り出
すことができなくても、その果菜Aがターンテーブル9
にプールされるようになっているので安心である。 2.間欠動作搬送体8がプール部10でプールできるよ
うになっているので、間欠動作搬送体8における果菜A
の取り出し速度が、果菜取出器6による間欠動作搬送体
8への果菜Aの供給速度と異なっていたり、供給速度が
変動するようなことがあっても、間欠動作搬送体8から
一定速度で果菜Aを取り出すことができる。
【0062】請求項4の発明によれば下記に示したよう
な効果がある。 1.受体搬送体2を搬送される受体1からその搬送方向
先方と搬送方向斜め横方向に夫々果菜Aを取り出すこと
ができる。これは長さと幅が制限される受体搬送体2か
ら数多くの等級の果菜Aを分類して取り出すのに有効で
ある。
【0063】請求項5の発明によれば下記に示したよう
な効果がある。 1. 選別された果菜Aが自動的に包装されるため、選
別から箱詰めまでを一貫して機械化することができる。
また包装された果菜Aは改めて包装する必要がないため
販売する側にとって都合がよく、また消費者側にとって
も生産地で包装される果菜Aは衛生的であるためよい。
また包装された果菜Aは包装しないまま箱詰めする場合
よりももちがよく、鮮度の低下がすくないというメリッ
トもある。
【0064】請求項6の発明によれば下記に示したよう
な効果がある。 1.果菜取出器6を受体1の取出し空間部24に進入さ
せて、同受体1の支持部28に載せられた果菜Aを傷め
ずに取り出すことができる。 2.受体搬送体2を搬送される受体1を左右にスライド
して同受体1を所望の進行経路に沿って進行させること
ができ、受体1を果菜Aの等級に応じて等級分けするこ
とが容易に行なえる。 3.受体1を横スライドさせて斜めに搬送し、その回動
部21を受体1の進行方向(斜め)に首振りさせれば、
移動中の受体1から果菜Aを受体搬送体2の横に斜めに
取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の果菜自動選別装置の始端部分であり、
(a)はその平面図、(b)はその側面図。
【図2】本発明の果菜自動選別装置の中間部分であり、
(a)はその平面図、(b)はその側面図。
【図3】本発明の果菜自動選別装置の終端部分であり、
(a)はその平面図、(b)はその側面図。
【図4】本発明の果菜自動選別装置の実施形態を示す斜
視図であり、果菜を連続動作搬送体に引き出す部分を示
したもの。
【図5】本発明の果菜自動選別装置の実施形態を示す斜
視図であり、果菜を間欠動作搬送体に引き渡す部分を示
したもの。
【図6】本発明の果菜自動選別装置の実施形態を示す斜
視図であり、間欠動作搬送体上の果菜を自動包装器に引
き渡す部分を示したもの。
【図7】本発明の果菜自動選別装置に使用される果菜受
体の実施形態を示した斜視図。
【図8】図7の果菜受体であり、(a)はその平面図、
(b)はその正面図。
【図9】本発明の果菜自動選別装置における受体振分機
構及び首振り機構の一例を示した平面図。
【図10】図9の受体振分機構及び首振り機構を説明す
るための説明図。
【図11】斜め進行経路に設ける果菜取出器の側面図。
【図12】直進進行経路に設ける果菜取出器の側面図。
【図13】本発明の果菜自動選別装置の他の実施形態に
おける受体の振り分け方と果菜の取り出し方を説明する
説明図。
【図14】果菜自動選別装置により選別した果菜の包装
例を示した斜視図。
【図15】本件出願人が先に開発した果菜自動選別装置
の一例を示す平面図。
【符号の説明】
A 果菜 1 受体 2 受体搬送体 3 等級識別器 4 進行経路 5 受体振分機構 6 果菜取出器 7 連続動作搬送体 8 間欠動作搬送体 9 ターンテーブル 10 プール部 11 首振り駆動機構 12 自動包装器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】果菜(A)を横に寝かせて載せることがで
    き、且つ載せた果菜(A)の下側に取出し空間部(2
    4)が形成される受体(1)と、多数の受体(1)を1
    個づつ横スライド可能に支持して一定間隔で搬送可能で
    ある無端状の受体搬送体(2)と、受体(1)上の果菜
    (A)の等級を受体搬送体(2)での搬送中に識別可能
    な等級識別器(3)と、受体搬送体(2)により搬送さ
    れる受体(1)を等級識別器(3)での識別結果に基づ
    いて横スライドさせて等級毎に異なる2以上の進行経路
    (4)に振り分ける受体振分機構(5)と、受体搬送体
    (2)の走行により進行経路(4)を進行する受体
    (1)の取出し空間部(24)に差し込まれて同受体
    (1)の上の果菜(A)を取り出す果菜取出器(6)と
    を備えたことを特徴とする果菜自動選別装置。
  2. 【請求項2】果菜取出器(6)の先に、同果菜取出器
    (6)から果菜(A)が送り出されるか否かとは関係な
    く連続的に動作して果菜(A)を引き継いで搬送する連
    続動作搬送体(7)と、前記果菜取出器(6)から果菜
    (A)が送り出される度に動作して果菜(A)を引き継
    いで搬送する間欠動作搬送体(8)の何れか一方を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の果菜自動選別装
    置。
  3. 【請求項3】連続動作搬送体(7)の終端に連続動作搬
    送体(7)により搬送された果菜(A)を引き受けるタ
    ーンテーブル(9)を備え、間欠動作搬送体(8)の先
    に多数の果菜(A)を均等間隔に整列させてプールする
    プール部(10)を備えたことを特徴とする請求項2に
    記載の果菜自動選別装置。
  4. 【請求項4】進行経路(4)は、受体搬送体(2)によ
    り搬送される受体(1)をその搬送途中で横スライドさ
    せながら斜めに搬送する斜め進行経路(4a1、4a
    2、・・・)と、受体(1)を斜め進行経路(4a1、
    4a2、・・・)よりも先方まで直進させて受体搬送体
    (2)の幅方向に振り分ける直進進行経路(4b1、4
    b2、・・・)とを有し、斜め進行経路(4a1、4a
    2、・・・)の近くには同進行経路(4a1、4a2、
    ・・・)を進行する受体(1)を首振りさせて斜め進行
    の進行方向に向きを変える首振り駆動機構(11)を備
    え、前記斜め進行経路(4a1、4a2、・・・)を搬
    送される受体(1)上の果菜(A)は受体(1)が首振
    りされた状態で、同進行方向先方の果菜取出器(6)に
    より受体搬送体(2)から横斜め方向に取り出され、前
    記直進進行経路(4b1、4b2、・・・)を搬送され
    る受体(1)上の果菜(A)はその進行方向先方の果菜
    取出器(6)により受体搬送体(2)の搬送方向先方に
    取り出されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項3の各々に記載の果菜自動選別装置。
  5. 【請求項5】プール部(10)の先にプール部(10)
    から果菜(A)を取り出して自動包装する自動包装器
    (12)を備えることを特徴とする請求項3又は請求項
    4に記載の果菜自動選別装置。
  6. 【請求項6】受体搬送体(2)にスライド可能に支持さ
    れる台座(20)と、その上に首振り可能に取り付けら
    れた回動部(21)とを備え、回動部(21)には果菜
    (A)を横に寝かせて支持する支持部(28)と、支持
    部(28)に載せた果菜(A)の下に果菜取出器(6)
    を差し込み可能な取出し空間部(24)とが設けられた
    ことを特徴とする果菜受体。
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