JPH11128366A - ステントの拡張及び配設用カテーテル構造体 - Google Patents

ステントの拡張及び配設用カテーテル構造体

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JPH11128366A JP24838198A JP24838198A JPH11128366A JP H11128366 A JPH11128366 A JP H11128366A JP 24838198 A JP24838198 A JP 24838198A JP 24838198 A JP24838198 A JP 24838198A JP H11128366 A JPH11128366 A JP H11128366A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステントの拡張及び配置用カテーテル構造体
において、挿入時におけるステントの脱離を防ぐ。 【解決手段】 膨張可能な気球を有するカテーテル構造
体であって、２つのカラー(14)が前記気球の内側におい
てカテーテルの回りに固着され、２つの環状肩部(15)を
画するようにされている。該２つの環状肩部は、一方と
他方とが向き合い且つ並列に離間されている。管状アダ
プター(17)が前記カラーに挟まれたカテーテル回りに配
設されている。前記気球は、空状態において、前記カラ
ー間の管状アダプターと共にカラーの回りに巻き付けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間又は動物の双
方の生体物における管又は管腔内において機械的に拡張
されるステントの導入及び配設用の装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ステントは、生体適合材料で作られ、導
入に際しては収縮させられる管状のフレームであり、該
ステントは所望の管又は管腔への安定した挿入状態(ins
ertion)の為に前記管又は管腔内において拡張する。あ
る種のステントは機械的に拡張するものであり、該ステ
ントは、挿入に際し、導入装置に沿って配置され且つ該
ステント内部において作用する拡張可能な部材の使用が
要求される。
【０００３】機械的に拡張するステントの導入装置とし
ては、例えば、生体物の動脈管又は他の管腔を拡張する
為に、末端に膨張可能な気球(balloon)を有する公用の
カテーテルを用いることができる。導入操作の為に、前
記気球は、空の状態でカテーテルの末端部位の回りにし
っかりと巻き付けられており、さらに、ステントは、管
腔への導入期間中における前記気球への固着状態を維持
する為に、前記気球回りに堅固に配設せられている。
【０００４】一般的に、カテーテルは、該カテーテルの
配設位置を調整可能とする為に、気球に放射線不透性マ
ーカーを有している。それ故、管又は管腔中における前
記気球の放射線不透性マーカーが問題となる。
【０００５】例えば、血管形成処理用の拡張カテーテル
は、小径であり、表面摩擦係数が小さく且つ高耐久性の
気球を備える必要がある。他方、ステント配設用カテー
テルは、少なくとも気球との間には著しい摩擦を有する
必要があり、しかも、該気球の外表面を、閉じた状態、
即ち、収縮状態のステントの内表面に適合する材料とす
る必要がある。さらに、ステントの配設用カテーテル
は、閉じた状態、即ち、カテーテルの回りに巻かれてい
る際には、閉じた状態のステントの内径よりも少なくと
も僅かに大きい直径の気球を備える必要がある。これら
全ての要件は、管又は管腔への導入時にステントを保持
して、該導入時におけるステントの外れを防止する為の
ものである。
【０００６】言い換えると、カテーテルの対応部分に巻
き付けられる空状態の気球を加えた該カテーテルの対応
部分の直径は、該部分に適用される閉じた状態のステン
トの内径より小さく、このことは、以下の事象を引き起
こす。
【０００７】前記部分への取り付けの為にきつく締めす
ぎた場合に生じ得る構造変形に伴って、ステントの一部
分が波形になり又は重なり合うことに起因するいわゆる
オーバーラップ現象、或いは適切に且つ正確に閉じた状
態とされているが、空状態の気球を備えたカテーテルの
外表面があまりに小さい為に、ステントが前記外表面に
取り付かず、その為、導入に際し該ステントが外れると
いう危険をもたらすステントの不適切な固着。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】この技術分野における
これらの代表的な問題点を前提とし、本発明は、前述の
問題に対する有効な解決策を提供し、且つ、これに応じ
て改良されたカテーテル構造体を提供することを目的と
する。該カテーテル構造体は、空状態の気球回りへの収
縮ステントの正確な配置に対して高信頼性を提供するも
のであり、取り除かない場合において、挿入されるべき
管又は管腔への導入工程におけるステントの脱離又は消
失の危険性を低減させる。
【０００９】本発明の他の目的は、膨張可能なステント
の拡張用又は配設用カテーテルの双方として、有効に使
用し得るカテーテル構造体を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、膨
張可能な気球を備えた，ステントの拡張及び配設用カテ
ーテル構造体において、カテーテル本体のうち前記気球
の内側に位置する部位の外周に固着されて、２つの環状
肩部を画するようにされた２つのカラーであって、前記
２つの肩部は、一方が他方と向き合い且つ並列状態で離
間された前記２つのカラーと、前記カテーテル本体のう
ち前記２つのカラー間に位置する部位の外周に配設され
た管状アダプターとを備え、前記気球は、空状態におい
て、前記カラーと該カラーに挟まれた管状アダプターと
を囲んで巻き付けられており、前記肩部は、前記空状態
で巻き付けられている気球を囲んで配設された収縮状態
のステントの軸方向両側への移動防止手段を形成してい
るカテーテル構造体によって、成し遂げられる。
【００１１】実際、収縮状態のステントは前記２つの肩
部間に配設され且つ積極的に保持される。従って、前記
ステントの軸方向の摺動が防止され、これにより、該ス
テントの紛失が防がれる。前記作用は、カテーテル自身
の直径や、気球の材質、さらには、前記気球によって提
供される摩擦の程度とは独立したものである。
【００１２】さらに、前記肩部間におけるカテーテル部
分の直径は、管状アダプターを使用して増加させること
によって、適応させ得る。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の詳細は、本発明の他の形
態や効果と同様に、添付図面を参照した下記の詳細な説
明によって、より明らかになる。
【００１４】図において、カテーテルは、符号１１によ
って全体的に示されており、該カテーテルは、公知の方
法に従って、末端部分１２に膨張可能な気球１３を有し
ている。
【００１５】２つのカラー１４は、互いに離間され且つ
カテーテルの回りで一方が他方と向き合う２つの環状肩
部１５を画するように、カテーテルのうち気球内側に位
置する部分に適用されている。
【００１６】前記２つのカラー１４は、好ましくは、図
１及び図２に示すように、反対向きの円錐面を有する円
錐状とすることができる。身体の管又は管腔へのカテー
テルの導入及び抽出を容易とする為に、前記反対向きの
円錐面の一方はカテーテルの末端１２を向き、他方は反
対方向を向いている。これに代えて、前記カラー１４
は、図３に示すように双円錐状、又は図４及び図５に示
すように球状とすることもできる。
【００１７】前記カラー１４は、挿入されるべき管又は
管腔内におけるカテーテルの位置検出を可能とする目印
を構成する為に、放射線不透物質で形成され得る。
【００１８】２つのカラー間の距離、即ち、環状肩部１
５間の距離は、ステントが前記拡張カテーテルと共に使
用され且つ挿入されるように、少なくともステント１６
の長さより若干長くされている。
【００１９】拡張可能なステント１６を配設することに
該カテーテルを使用する為、空状態の気球が、前記カラ
ー１４上及び該カラー間を構成するカテーテルの部分を
囲んで、堅固に巻き付けられている。そして、ステント
１６は、収縮状態で前記気球の回りに配設されており、
図１，２及び４に示すように、カラー１４によって画さ
れる２つの環状肩部１５間を構成する空間内に保持され
ている。
【００２０】外周に巻き付けられた気球を加えたカテー
テルの直径が適切な場合、収縮状態のステントは、重な
り合うことなしに、閉じた気球の外表面に適応され、さ
らに、軸方向については肩部１５の間隙内に且つ径方向
についてはカラーの外周線内に保持される。
【００２１】血管形成に使用されるカテーテルにおける
ような、特に幅厚のカテーテルの場合、カラー１４間を
構成するカテーテル部分の外周における重なり合いをな
くす為に、外周に巻き付けられる空状態の気球を加えた
カテーテルの外径は、収縮した、即ち、閉じた状態のス
テントの内径より、かなり小さくされる。そして、２つ
の肩部間に保持された管状のアダプター１７が、図に示
すようにカテーテルの直径を人為的に大きくする為に用
いられる。それ故、この場合においてさえも、ステント
は、問題となっていた，管又は管腔内への導入期間中に
おける消失の恐れはなく、カテーテル上に正確に適応さ
せられる。
【００２２】図２及び図５は、挿入したステントの解放
の為に、気球を膨張させ且つステントを拡張させた状態
を示している。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、巻き付けられた気球と、２つの円錐カ
ラー間において前記気球回りに配設された収縮状態のス
テントとを備えた本発明に係るカテーテルの部分断面図
である。
【図２】図２は、図１に示すカテーテルにおいて気球が
膨張され且つステントが拡張された状態の部分断面図で
ある。
【図３】図３は、双円錐状カラーを備えたカテーテルの
一部分を示している。
【図４】図４は、図１に示すカテーテルにおいて、カラ
ーが球状部材によって画されているカテーテルの部分断
面図である。
【図５】図５は、図４に示すカテーテルにおいて気球が
膨張され且つステントが拡張された状態の部分断面図で
ある。
【符号の説明】
１１ カテーテル １２ 末端部位 １３ 気球 １４ カラー １５ 環状肩部 １６ ステント １７ アダプター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598110286 ＣＯＮＣＥＳＩＯ （Ｂｒｅｓｃｉａ） −Ｉｔａｌｙ− Ｖｉａ Ｄｅｌｌａ Ｓ ｔｅｌｌａ 62／64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 膨張可能な気球を備えた，ステントの拡
    張及び配設用カテーテル構造体において、 カテーテル本体のうち前記気球の内側に位置する部位の
    外周に固着されて、２つの環状肩部を画するようにされ
    た２つのカラーであって、前記２つの肩部は、一方が他
    方と向き合い且つ並列に離間された前記２つのカラー
    と、 前記カテーテル本体のうち前記２つのカラー間に位置す
    る部位の外周に配設された管状アダプターとを備え、 前記気球は、空状態において、前記カラーと該カラーに
    挟まれた管状アダプターとを囲んで巻き付けられてお
    り、 前記肩部は、前記空状態で巻き付けられている気球を囲
    んで配設された収縮状態のステントの軸方向両側への移
    動防止手段を形成していることを特徴とするカテーテル
    構造体。
  2. 【請求項２】 前記２つのカラーは互いに反対方向を向
    く円錐面を有する円錐形状であり、一方の円錐面はカテ
    ーテルの末端を向き且つ他方の円錐面は反対方向を向い
    ていることを特徴とする請求項１に記載のカテーテル構
    造体。
  3. 【請求項３】 前記２つのカラーは双円錐体形状である
    ことを特徴とする請求項１に記載のカテーテル構造体。
  4. 【請求項４】 前記２つのカラーは球状であることを特
    徴とする請求項１に記載のカテーテル構造体。
  5. 【請求項５】 前記２つのカラーは放射線不透物質で形
    成されていることを特徴とする請求項２から４の何れか
    に記載のカテーテル構造体。
  6. 【請求項６】 前記管状アダプターは、該カテーテル構
    造体の外径を増加させ得るように、前記２つの肩部間に
    保持されていることを特徴とする請求項１に記載のカテ
    ーテル構造体。
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