JPH11128360A - カテーテルセット - Google Patents

カテーテルセット

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JPH11128360A
JPH11128360A JP9316396A JP31639697A JPH11128360A JP H11128360 A JPH11128360 A JP H11128360A JP 9316396 A JP9316396 A JP 9316396A JP 31639697 A JP31639697 A JP 31639697A JP H11128360 A JPH11128360 A JP H11128360A
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JP
Japan
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catheter
hemoplug
crimping portion
clip
packing
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JP9316396A
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English (en)
Inventor
Takafumi Sugiura
隆文 杉浦
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カテーテルと止血パッキンとの間からの出血
を迅速,容易に防止し,かつ製造容易であるカテーテル
セットを提供すること。 【解決手段】人体に形成された挿入口から血管8内に挿
入されるカテーテル6と,カテーテル6に沿って挿入口
に差し込まれその先端38を血管8内に位置させるヘモ
プラグ3と,ヘモプラグ3の体外部に位置する後端39
に配設された止血パッキン2とを備えている。止血パッ
キン2は,外周265から圧縮することにより弾性的に
縮径可能なリング状の圧着部26を有しており,かつ,
圧着部26の外周265には,圧着部26を内部に位置
するカテーテル6に密着する状態まで圧縮させるクリッ
プ5を配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,患者の血管内にカテーテルを挿
入する際に用いられ,血管の挿入口からの出血を極力防
止するカテーテルセットに関する。
【0002】
【従来技術】心不全等の心機能低下時に治療のために用
いる大動脈内バルーンポンピング法(IABP),冠動
脈の狭窄部位を広げる治療のための経皮的冠動脈形成法
(PTCA)等の治療では,カテーテルを使用する必要
がある。このカテーテルは,シースを使用して人体内に
挿入するシースタイプのものが普及しているが,シース
の存在により挿入口が広くなる,血行が悪くなる等の理
由によりシースを使用しないシースレスタイプのものも
用いられる。
【0003】カテーテルの挿入方法の一例を挙げると,
例えば上記IBAP法では,一般的には股動脈が挿入部
位として選択され,セルジンガー針を挿入部位に穿刺
し,穿刺口からガイドワイヤーを挿入し,ダイレーター
にて穿刺口を拡張してカテーテルの挿入口を確保する。
そして,挿入口からカテーテルを,該カテーテルの先端
に連結したバルーンが心臓付近に到達するまで挿入す
る。
【0004】その後,バルーンが通過して広げられた挿
入口とカテーテルとの間隙からの出血を防止するために
ヘモプラグをカテーテルに沿ってスライドさせて挿入口
に挿入し,挿入口を塞ぐ。次いで,上記バルーンが膨ら
んだ状態において血流によって上記カテーテルが押出さ
れることのないように,上記カテーテルとプラグ本体を
固定し,両者を固定した状態で,上記プラグ本体を患者
の皮膚に固定するものである。
【0005】上記のごとく,カテーテル挿入口を止血す
るものとして,例えば,次のようなカテーテルセットが
知られている。上記カテーテルセット9は,図8,図9
に示すごとく,血管8内に挿入されるカテーテル6と,
カテーテル6に沿ってその挿入口に差し込まれその先端
38を血管8内に位置させるヘモプラグ3と,該ヘモプ
ラグ3の体外部に位置する後端39に配設されたプラグ
本体92とよりなる。
【0006】上記プラグ本体92は,その後端部927
の内周に弾性的に縮径可能なリング926が配設されて
いる。該リング926は上記プラグ本体92とカテーテ
ル6との間に配設されている。一方,その後端部927
にキャップ95が螺合されている。該キャップ95は上
記リング926を軸方向から押圧する押圧部951を有
している。なお,上記プラグ本体92は,その後端部9
27において上記リング926を介して上記カテーテル
6が貫通されている。
【0007】上記カテーテルセット9においては,上記
リング926が上記押圧部951に押圧されて,上記カ
テーテル6に圧着する状態まで縮径し,上記カテーテル
6とプラグ本体92とを密着固定する。このとき,上記
リング926は上記プラグ本体92とカテーテル6との
間を塞ぐため,次のような作用も有する。
【0008】即ち,血管8から上記カテーテル6とヘモ
プラグ3との間に血液が入り込み,上記カテーテル6と
プラグ本体92との間を通過して,上記カテーテル6と
上記キャップ95との間から体外に出血することを防止
することができる。なお,図9中における符号81,8
2は皮下組織であり,符号89は上記キャップ95から
漏れ出る血液である。
【0009】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のカ
テーテルセットにおいては,次の問題がある。即ち,上
記カテーテルセット9においては,上記のような作用を
得るために,上記プラグ本体92の後端部927におい
て,その外周には螺合溝923を設ける。また,上記キ
ャップ95は,その外側には螺合部953を有し,その
内側には押圧部951を有する2重の筒状である。その
ため,上記カテーテルセット9のプラグ本体92形状が
複雑であり,その製造が難しい。
【0010】また,上記プラグ本体92とカテーテル6
との間を塞ぐためには,上記キャップ95を複数回,半
径方向に回して,上記押圧部951により軸方向から押
圧することによって,上記リング926を縮径させる必
要があるため手間がかかる。
【0011】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,カテーテルと止血パッキンとの間からの
出血を迅速,容易に防止し,かつ製造容易であるカテー
テルセットを提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,人体に形成され
た挿入口から血管内に挿入されるカテーテルと,該カテ
ーテルに沿って挿入口に差し込まれその先端を血管内に
位置させるヘモプラグと,該ヘモプラグの体外部に位置
する後端に配設された止血パッキンとを備え,上記止血
パッキンは,外周から圧縮することにより弾性的に縮径
可能なリング状の圧着部を有しており,かつ,該圧着部
の外周には,該圧着部を内部に位置する上記カテーテル
に密着する状態まで圧縮させるクリップを配設してある
ことを特徴とするカテーテルセットにある。
【0013】本発明において最も注目すべきことは,止
血パッキンは弾性的に縮径可能なリング状の圧着部を有
しており,かつ,圧着部の外周には,カテーテルに密着
する状態まで,圧着部を外周側から圧縮させるクリップ
を配設してあることである。
【0014】以下に,本発明のカテーテルセットの構造
について説明する。上記カテーテルセットは,カテーテ
ルとヘモプラグと止血パッキンとクリップとよりなる。
そして,上記止血パッキンには,クリップを配設してあ
る。
【0015】上記止血パッキンは,シリコンゴムからな
る弾性体であり,上記ヘモプラグの後端に密接して接続
されている。そして,上記圧着部を一体的に有してい
る。また,該圧着部の外周には,該圧着部を外周から圧
縮させるクリップを巻き付けるように配設してある。ま
た,上記カテーテルは,上記ヘモプラグと上記止血パッ
キンの内部を貫通して配設されている。なお,ヘモプラ
グと止血パッキンは一体に形成されていてもよい。
【0016】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明のカテーテルセットにおいては,カテーテル挿入後,
ヘモプラグはカテーテルに沿って体内に差し込まれ,そ
の先端を血管内に位置させる。これにより,上記ヘモプ
ラグは,カテーテルと挿入口との隙間を塞ぎ,挿入口か
らの出血を防止する。次いで,上記止血パッキンは上記
カテーテルに密着固定される。そして,両者を密着固定
させた状態で,上記止血パッキンを患者の皮膚に固定す
る。これにより,ヘモプラグとカテーテルとの間を通過
してくる血液を止血すると共に,上記カテーテルが血流
によって押出されて,所定の位置からずれることを防止
するものである。
【0017】上記止血パッキンとカテーテルとの密着固
定について説明する。上記止血パッキンの圧着部は,そ
の外周に配設されたクリップの一端と他端を近づけ,絞
り込むことにより全外周から圧縮され,弾性的に縮径し
て,その内部に位置する上記カテーテルに密着する。こ
れにより,上記止血パッキンとカテーテルとを固定す
る。また,上記止血パッキンとカテーテルとの間は,上
記縮径した圧着部によって塞がれている。
【0018】本発明によれば,上記止血パッキンが縮径
可能な上記圧着部を有するため,従来のリングを別に設
ける必要がない。そのため,上記止血パッキンの部品数
を減らすことができる。また,上記クリップは上記圧着
部の外周に設けられ,外周から直接に上記圧着部を圧縮
するため,上記クリップを軸方向に移動させる必要がな
い。そのため,上記止血パッキンと上記クリップとに螺
合部分を設ける必要がなく,両者の構造を簡単にでき
る。それ故,上記カテーテルセットを容易に製造するこ
とができる。
【0019】次に,請求項2の発明のように,上記クリ
ップは,内径を任意の位置に保持可能な内径保持部を有
していることが好ましい。この場合には,上記止血パッ
キン及びヘモプラグをカテーテルに沿って移動させるに
あたっては,上記内径を比較的大きく保持すると,上記
圧着部とカテーテルとの間の摩擦が小さくなり,止血パ
ッキン及びヘモプラグの移動が容易になる。一方,上記
止血パッキンとカテーテルとの密着固定にあたっては,
上記内径を比較的小さく保持すると,より確実に両者を
密着固定すると共に,両者間からの出血をより確実に防
止することができる。
【0020】次に,請求項3の発明のように,上記止血
パッキンの上記圧着部の内面には,軸方向と略直角方向
に複数のリング状溝を設けてあることが好ましい。この
場合には,上記止血パッキン及びヘモプラグをカテーテ
ルに沿って移動させるにあたって,上記止血パッキンと
カテーテルとの接触面積を減らし,両者間の摩擦を低減
することができる。そのため,上記ヘモプラグをカテー
テルに沿ってスムーズかつ迅速に挿入口に挿入すること
ができる。
【0021】また,止血パッキンとカテーテルとを密着
固定した状態では,圧着部の内面に設けられた複数のリ
ング状溝の凸部分が潰れてカテーテルとの接触面積が増
加し,確実に両者間からの出血を防止することができる
ものである。
【0022】次に,請求項4の発明のように,上記止血
パッキンには,上記圧着部の後方に上記カテーテルの体
外部分を覆うカテーテルカバーの一端を接続してあるこ
とが好ましい。カテーテルカバーは,浮遊菌からカテー
テルを保護し,無菌状態を保ち,手術後においても,カ
テーテルを血管内に出し入れ可能にするものである。
【0023】この場合には,上記カテーテルカバーは,
上記圧着部に設けられるクリップを覆うことがない。ま
た,上記クリップの操作は外周側から行う。そのため,
上記クリップを操作するにあたって,上記クリップと上
記カテーテルカバーとが干渉することがない。それ故,
上記クリップの操作性を落とすことなく,上記カテーテ
ルカバーを上記止血パッキンに取付けることができる。
また,上記クリップの操作時における上記カテーテルカ
バーの破損を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるカテーテルセットについ
て,図1〜図6を用いて説明する。本例のカテーテルセ
ット1は,図1〜図6に示すごとく,人体に形成された
挿入口から血管8内に挿入されるカテーテル6と,カテ
ーテル6に沿って挿入口に差し込まれその先端38を血
管8内に位置させるヘモプラグ3と,ヘモプラグ3の体
外部に位置する後端39に配設された止血パッキン2と
を備えている。
【0025】上記止血パッキン2は,外周265から圧
縮することにより弾性的に縮径可能なリング状の圧着部
26を一体的に有しており,かつ,圧着部26の外周2
65には,圧着部26を内部に位置するカテーテル6に
密着する状態まで圧縮させるクリップ5を配設してあ
る。クリップ5は,その内径を任意の位置に保持可能な
内径保持部51,52を有している。止血パッキン2の
圧着部26の内面260には,軸方向と略直角方向に複
数のリング状溝263を設けてある。
【0026】本例において最も注目すべきことは,止血
パッキン2は弾性的に縮径可能なリング状の圧着部26
を一体的に有しており,かつ,圧着部26の外周265
には,カテーテル6に密着する状態まで,圧着部26を
圧縮させるクリップ5を配設してあることである。
【0027】以下に,本例のカテーテルセット1の構造
について説明する。上記カテーテルセット1は,図1,
図2に示すごとく,ヘモプラグ3と止血パッキン2とカ
テーテル6とよりなる。そして,止血パッキン2には上
記クリップ5を配設してある。
【0028】上記ヘモプラグ3は,図3(A)に示すご
とく,その先端38側に挿入部31を,その後端39側
に接続部32を有している。挿入部31はチューブであ
り,先端38は体内に差し込まれ血管8内に位置する。
一方,接続部32は,プラスチック樹脂からなり,止血
パッキン2に圧入等により,密接して接続される。
【0029】次に,上記止血パッキン2は,シリコンゴ
ムからなる弾性を有する管状体であり,図3(B)に示
すごとく,接続部32を包み込み固定する本体部23
と,縮径可能なリング状の圧着部26と,後端部27と
を一体的に有している。なお,図1中における符号27
7はOリング取付溝(実施形態例2参照)である。
【0030】止血パッキン2の本体部23は,図1,図
2に示すごとく,ヘモプラグ3の接続部32と密接して
接続されている。また,本体部23を患者の皮膚80に
固定するための羽根状の固定板28を有する。また,圧
着部26は,その内面260に軸方向と略直角方向に複
数のリング状溝263を設けてある。なお,各リング状
溝はへの字状であり,隣り合うリング状溝同士は独立し
ている。そして,圧着部26の外周265には,圧着部
26を外周265側から圧縮させるクリップ5を配設し
てある。
【0031】次に,上記クリップ5は,図2,図3
(C)に示すごとく,C字状であり,その両端には内径
を任意の位置に保持可能な内径保持部51,52を有し
ている。内径保持部材51,52は,それぞれ複数のツ
メ513,523を有している。
【0032】次に,上記カテーテル6は,図1,図2に
示すごとく,ヘモプラグ3と止血パッキン2の内部を貫
通して配設されている。また,カテーテル6の先端68
は患者の血管8内に挿入され,膨張収縮可能なバルーン
61(図6)が連結されている。バルーン61は,心臓
88付近まで送り込まれる。一方,カテーテル6の後端
69には,ポンプ装置62(図6)が連結されている。
ポンプ装置62がカテーテル6の管内を通じてバルーン
61内にヘリウムガス等を流入し,バルーン61を膨
張,収縮させる。
【0033】次に,本例の作用につき説明する。本例の
カテーテルセット1においては,カテーテル6挿入後,
ヘモプラグ3はカテーテル6に沿って体内に差し込ま
れ,その先端38を血管8内に位置させる。これによ
り,ヘモプラグ3は,カテーテル6と挿入口との隙間を
塞ぎ,挿入口からの出血を防止する。次いで,止血パッ
キン2はカテーテル6に密着固定される。そして,両者
を密着固定させた状態で,止血パッキン2の固定板28
と患者の皮膚80とを縫合して固定する。これにより,
ヘモプラグ3とカテーテル6との間を通過してくる血液
を止血すると共に,カテーテル6が血流によって押出さ
れて,所定の位置からずれることを防止する。
【0034】上記止血パッキン2とカテーテル6との密
着固定について説明する。止血パッキン2の圧着部26
は,図4(B)に示すごとく,クリップ5の内径保持部
材51,52を近づけ,圧着部26の外周265側から
カテーテル6を絞め込むことにより全外周から圧縮さ
れ,弾性的に縮径する。このとき,圧着部26はリング
状溝263が押しつぶされた状態まで圧縮され,その内
部に位置するカテーテル6に密着する。
【0035】これにより,止血パッキン2とカテーテル
6とを固定する。また,止血パッキン2とカテーテル6
との間は,縮径した圧着部26によって塞がれている。
【0036】本例によれば,止血パッキン2が縮径可能
な圧着部26を一体的に有するため,従来のリング92
6を別に設ける必要がない。そのため,止血パッキン2
の部品数を減らすことができる。また,クリップ5は圧
着部26の外周265に設けられ,外周265から直接
に圧着部26を圧縮するため,クリップ5を軸方向に移
動させる必要がない。そのため,止血パッキン2とクリ
ップ5とに螺合部953を設ける必要がなく,両者の構
造を簡単にできる。それ故,カテーテルセットを容易に
製造することができる。
【0037】次に,上記クリップ5は,図3(C)に示
すごとく,内径保持部51,52を有している。内径保
持部51,52のツメ513,523は,内径保持部5
1,52を遠ざける時に互いに掛かり合うが,近づける
時には滑る。即ち,上記クリップ5はラチェット(つめ
車)機構を有する。そのため,クリップ5の内径を段階
的に縮め,任意の内径で保持することができる。また,
上記止血パッキン2は,圧着部26の内面260にリン
グ状溝263を有している。
【0038】そのため,止血パッキン2及びヘモプラグ
3をカテーテル6に沿って移動させるにあたっては,図
4(A)に示すごとく,クリップ5の内径を比較的大き
く保持すると,圧着部26とカテーテル6との接触面積
を少なく保つことができる。それ故,止血パッキン2及
びヘモプラグ3の移動が容易になる。なお,図5に示す
ごとく,内径保持部51,52を縮径方向とは垂直にス
ライドさせ,ツメ513,523の掛かり合いをはずす
ことによって,クリップ5の内径を広げることができ
る。
【0039】また,上記圧着部26はリング状溝263
を有しているため,さらに圧着部26とカテーテル6と
の接触面積を減らし,両者間の摩擦をより一層低減する
ことができる。それ故,ヘモプラグ3をカテーテル6に
沿ってスムーズかつ迅速に挿入口に挿入することができ
る。
【0040】一方,止血パッキン2とカテーテル6との
密着固定にあたっては,図4(B)に示すごとく,内径
を比較的小さく保持すると,圧着部26の内面に設けら
れた複数のリング状溝263の凸部分が潰れてカテーテ
ル6との接触面積が増加し,止血パッキン2とカテーテ
ル6との間を密着させた状態で,保持することができ
る。そのため,より確実に両者を密着固定すると共に,
両者間からの出血をより確実に防止することができる。
【0041】実施形態例2 本例は,図7に示すごとく,実施形態例1のカテーテル
セット1における止血パッキン2に,圧着部26の後方
にカテーテル6の体外部分を覆うカテーテルカバー7の
一端を接続したものである。即ち,止血パッキン2の後
端部27に設けた取付溝277(図1参照)に,カテー
テルカバー7の先端70を,Oリング79によって締め
付けることにより固定している。その他は,実施形態例
1と同様の構造である。
【0042】本例によれば,カテーテルカバー7は,圧
着部26に設けられるクリップ5を覆うことがない。ま
た,クリップ5の操作は外周側から行う。そのため,ク
リップ5を操作するにあたって,クリップ5とカテーテ
ルカバー7とが干渉することがない。それ故,クリップ
5の操作性を落とすことなく,カテーテルカバー7を止
血パッキン2に取付けることができる。また,クリップ
5の操作時におけるカテーテルカバー7の破損を防止す
ることができる。その他,実施形態例1と同様の作用効
果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,カテー
テルと止血パッキンとの間からの出血を迅速,容易に防
止し,かつ製造容易であるカテーテルセットを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,カテーテルセットの断
面図。
【図2】実施形態例1における,カテーテルを血管に挿
入した状態のカテーテルセットの説明図。
【図3】実施形態例1における,(A)ヘモプラグの側
面図,(B)止血パッキンの側面図,(C)クリップの
正面図。
【図4】実施形態例1における,(A)カテーテルに止
血パッキンを密着固定する前の状態の断面図,(B)カ
テーテルに止血パッキンを密着固定した状態の断面図。
【図5】実施形態例1における,クリップの内径を広げ
るときの説明図。
【図6】実施形態例1における,カテーテルセットの使
用例を示す該略図。
【図7】実施形態例2における,カテーテルを血管に挿
入した状態のカテーテルセットの説明図。
【図8】従来例における,カテーテルセットの断面図。
【図9】従来例における,カテーテルを血管に挿入した
状態のカテーテルセットの説明図。
【符号の説明】
1...カテーテルセット, 2...止血パッキン, 26...圧着部, 263...リング状溝, 265...外周, 27...後端部, 3...ヘモプラグ, 38...先端, 5...クリップ, 51,52...内径保持部材, 6...カテーテル, 61...バルーン, 62...ポンプ装置, 7...カテーテルカバー, 8...血管,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に形成された挿入口から血管内に挿
    入されるカテーテルと,該カテーテルに沿って挿入口に
    差し込まれその先端を血管内に位置させるヘモプラグ
    と,該ヘモプラグの体外部に位置する後端に配設された
    止血パッキンとを備え,上記止血パッキンは,外周から
    圧縮することにより弾性的に縮径可能なリング状の圧着
    部を有しており,かつ,該圧着部の外周には,該圧着部
    を内部に位置する上記カテーテルに密着する状態まで圧
    縮させるクリップを配設してあることを特徴とするカテ
    ーテルセット。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記クリップは,内
    径を任意の位置に保持可能な内径保持部を有しているこ
    とを特徴とするカテーテルセット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記止血パッ
    キンの上記圧着部の内面には,軸方向と略直角方向に複
    数のリング状溝を設けてあることを特徴とするカテーテ
    ルセット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記止血パッキンには,上記圧着部の後方に上記カテー
    テルの体外部分を覆うカテーテルカバーの一端を接続し
    てあることを特徴とするカテーテルセット。
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