JPH1112678A - マルテンサイト・ベイナイト型熱間鍛造部品及びその製造方法 - Google Patents

マルテンサイト・ベイナイト型熱間鍛造部品及びその製造方法

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JPH1112678A
JPH1112678A JP16714497A JP16714497A JPH1112678A JP H1112678 A JPH1112678 A JP H1112678A JP 16714497 A JP16714497 A JP 16714497A JP 16714497 A JP16714497 A JP 16714497A JP H1112678 A JPH1112678 A JP H1112678A
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雅紀 坂本
Yoshihiko Kamata
芳彦 鎌田
Takatoshi Arai
貴俊 新井
Kozo Handa
貢造 伴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱間鍛造のままで調質処理を行わずとも、降伏
強度が700MPa以上、引張強度が1000MPa以上で、0.65以
上の降伏比と 60J/cm2以上の2mmUノッチシャルピー衝
撃値とを確保できる熱間鍛造部品及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】C:0.15〜0.35%、Si:0.1〜1.0%、Mn:
1.5〜3.0%、Cu:0.01〜0.5%、Cr:0.5〜1.5%、Ti:
0.01〜0.10%、B:0.0005〜0.010%、N:0.003〜0.015
%、Ni≦0.2%、Mo≦0.2%、V≦0.50%、Nb≦0.05%、A
l≦0.10%、Pb≦0.30%、Te≦0.10%、Ca≦0.010%、P
≦0.10%、S ≦0.01%、残部Feと不純物、Ti/N≧3.4の
組成で、全組織中のマルテンサイトが面積率で20〜95
%、マルテンサイト以外の組織中のベイナイトの割合が
面積率で70%以上のマルテンサイト・ベイナイト型熱間
鍛造部品。その製造方法は、1100℃以上に加熱して熱間
鍛造し、鍛造を900℃以上で終了した後30〜300℃/分の
冷却速度で冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主たる組織がマル
テンサイトとベイナイトの混合組織からなるマルテンサ
イト・ベイナイト型熱間鍛造部品及びその製造方法に関
する。更に詳しくは、熱間鍛造後に焼入れ焼戻しの調質
処理を施さなくとも、高い強度、大きな降伏比及び優れ
た靭性を有するマルテンサイト・ベイナイト型熱間鍛造
部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】機械構造部品、なかでも自動車、産業機
械、土木建設機械などのエンジン部品としてのクランク
シャフトやコンロッド、あるいはフォ−フリクトの爪な
どは、従来、機械構造用の炭素鋼(S45C、S50C
など)や合金鋼(SCM440など)を用いて、熱間鍛
造により成形した後、調質処理を施して所望の形状と性
能を確保していた。
【0003】しかし、熱間鍛造した上記の部品に調質処
理を行うには多大の熱エネルギ−を要するので製造コス
トが嵩む。そのため、省エネルギ−及びコスト低減の観
点から、熱間鍛造のままで、熱間鍛造後に調質処理を施
した場合と同等程度の特性を確保できる非調質鋼の開発
が行われ、この非調質鋼を母材として各種の機械構造部
品(熱間鍛造部品)が製造されてきた。
【0004】特開平4−176842号公報には、ベイ
ナイトあるいはベイナイト・フェライトの組織を有する
ベイナイト型の「熱間鍛造用非調質鋼」が開示されてい
る。しかし、この公報で提案された非調質鋼を母材とす
る熱間鍛造部品の場合、その実施例の記載からも明らか
なように、高々87kgf/mm2 (853MPa)の
引張強度と高々65kgf/mm2 (637MPa)の
降伏強度しか得られない。したがって、更に高い強度が
要求される部品に対しては適用し難いものである。
【0005】特開平4−210449号公報には、組織
が主としてフェライト及びベイナイトで一部パーライト
が共存する「高靭性熱間鍛造用非調質鋼」が開示されて
いる。しかし、この公報で提案された非調質鋼を母材と
する熱間鍛造部品の場合も、その実施例の図1から明ら
かなように、高々75kgf/mm2 (735MPa)
の引張強度と高々55kgf/mm2 (539MPa)
の降伏強度しか得られない。したがって、更に高い強度
が要求される部品に対しては適用し難いものである。
【0006】このため、調質処理を行わずとも各種の熱
間鍛造部品に、高い強度、例えば700MPa以上の降
伏強度と1000MPa以上の引張強度を確保でき、し
かも良好な靭性と大きな降伏比を確保させる技術の開発
が熱望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱間
鍛造のままで調質処理を行わずとも、降伏強度が700
MPa以上、引張強度が1000MPa以上で、しかも
0.65以上の降伏比(降伏強度/引張強度)と60J
/cm2 以上の2mmUノッチシャルピー衝撃値を確保
することができる熱間鍛造部品及びその製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)のマルテンサイト・ベイナイト型熱間鍛造部品及
び(2)のその製造方法にある。
【0009】(1)重量%で、C:0.15〜0.35
%、Si:0.1〜1.0%、Mn:1.5〜3.0
%、Cu:0.01〜0.5%、Cr:0.5〜1.5
%、Ti:0.01〜0.10%、B:0.0005〜
0.010%、N:0.003〜0.015%、Ni:
0〜0.2%、Mo:0〜0.2%、V:0〜0.50
%、Nb:0〜0.05%、Al:0〜0.10%、P
b:0〜0.30%、Te:0〜0.10%、Ca:0
〜0.010%、P:0.10%以下、S:0.10%
以下、残部はFe及び不可避不純物からなり、下記式
で表されるfn1がfn1≧3.4の組成であって、全
組織中のマルテンサイトが面積率で20〜95%で、更
に、マルテンサイト以外の組織中にベイナイトの占める
割合が面積率で70%以上であることを特徴とするマル
テンサイト・ベイナイト型熱間鍛造部品。
【0010】fn1=Ti(%)/N(%)・・・・ (2)重量%で、C:0.15〜0.35%、Si:
0.1〜1.0%、Mn:1.5〜3.0%、Cu:
0.01〜0.5%、Cr:0.5〜1.5%、Ti:
0.01〜0.10%、B:0.0005〜0.010
%、N:0.003〜0.015%、Ni:0〜0.2
%、Mo:0〜0.2%、V:0〜0.50%、Nb:
0〜0.05%、Al:0〜0.10%、Pb:0〜
0.30%、Te:0〜0.10%、Ca:0〜0.0
10%、P:0.10%以下、S:0.10%以下、残
部はFe及び不可避不純物からなり、上記式で表され
るfn1がfn1≧3.4の組成の鋼材を、1100℃
以上の温度に加熱して熱間鍛造し、熱間鍛造を900℃
以上の温度で終了した後30〜300℃/分の冷却速度
で冷却することを特徴とするマルテンサイト・ベイナイ
ト型熱間鍛造部品の製造方法。
【0011】ここで、組織は熱間鍛造部品の中心部にお
ける組織を指す。鋼材の加熱温度は鋼材表面における温
度をいい、熱間鍛造の終了温度も熱間鍛造部品の表面に
おける温度をいう。冷却速度とは、熱間鍛造部品の表面
における900〜400℃の平均冷却速度を指す。
【0012】なお、マルテンサイト以外の組織部分にお
いて、ベイナイト以外の組織はフェライト、パーライト
やオーステナイトが変態せずに残った所謂「残留オース
テナイト」などである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、調質処理を行うこ
となく各種の熱間鍛造部品に、高い強度、良好な靭性と
大きな降伏比を確保させるために、熱間鍛造部品のミク
ロ組織及びその母材鋼となる鋼の化学組成について種々
検討した。その結果、下記の知見を得た。
【0014】(a)面積率で一定以上のマルテンサイト
を含む組織であれば、熱間鍛造ままでも高い強度が得ら
れる。
【0015】(b)上記(a)のマルテンサイトを含む
組織において、マルテンサイト以外の組織中にベイナイ
トの占める割合が面積率で70%以上であれば、高い強
度と良好な靭性とを兼備できる。
【0016】(c)適正量のMnとCuとを複合添加し
た鋼を熱間鍛造部品の母材鋼に用いれば、高い降伏強度
が得られ、降伏比も大きくなる。更に、靭性も良好にな
る。
【0017】本発明は上記の知見に基づいて完成された
ものである。
【0018】以下、本発明の各要件について詳しく説明
する。なお、成分含有量の「%」は「重量%」を意味す
る。
【0019】(A)鋼の化学組成 C:0.15〜0.35% Cは、強度を確保するのに有効な元素である。しかし、
その含有量が0.15%未満では所望の1000MPa
以上の引張強度が得られない。一方、0.35%を超え
て含有すると靭性が低下して、60J/cm2 以上の2
mmUノッチシャルピー衝撃値を得難くなる。更に、切
削性が劣化するようになるので、機械加工による仕上げ
整形を必要とする場合には切削コストが嵩んでしまう。
したがって、Cの含有量を0.15〜0.35%とし
た。
【0020】Si:0.1〜1.0% Siは、脱酸を促進するとともに、静的強度と疲労強度
を高める作用がある。前記の効果を充分発揮させるため
には、Siの含有量を0.1%以上とすることが必要で
ある。一方、Siを1.0%を超えて含有させても前記
の効果は飽和し、コストが嵩むばかりである。したがっ
て、Siの含有量を0.1〜1.0%とした。
【0021】Mn:1.5〜3.0% Mnは、脱酸作用や強度を高める作用がある。更に、C
uと複合添加すると降伏強度、降伏比及び靭性を高める
作用も有する。こうした効果を充分発揮させるために
は、1.5%以上の含有量を必要とする。しかし、Mn
を3.0%を超えて含有させるとその効果は飽和してコ
ストが嵩むだけでなく、むしろ焼入れ性が高くなりすぎ
てマルテンサイトの単相組織となり易く、降伏比が低下
してしまう。更に、切削性が低下して機械加工による仕
上げ整形を必要とする場合には切削コストが嵩んでしま
う。したがって、Mnの含有量を1.5〜3.0%とし
た。
【0022】Cu:0.01〜0.5% Cuは、Mnと複合添加すると降伏強度、降伏比及び靭
性を高める作用を有する。しかしながら、その含有量が
0.01%未満では添加効果に乏しい。一方、Mnと複
合添加した場合にはCuを0.5%を超えて含有させて
も前記の効果は飽和して経済性が損なわれるだけでな
く、靭性の著しい低下をもたらす。したがって、Cuの
含有量を0.01〜0.5%とした。
【0023】Cr:0.5〜1.5% Crは、Cr炭窒化物を生成して強度を高める作用を有
する。この効果を確実に得るには、Crは0.5%以上
の含有量とする必要がある。しかし、1.5%を超えて
含有させても前記の効果は飽和しコストが嵩むばかりで
ある。したがって、Crの含有量を0.5〜1.5%と
した。
【0024】Ti:0.01〜0.10% Tiは、炭窒化物を生成して結晶粒を微細化し、強度及
び靭性を高める作用を有する。更に、後述のN含有量の
下において、式で表されるfn1が3.4以上の値の
場合にNを固定することでBの焼入れ性向上効果を充分
発揮させる作用もある。こうした効果を確保するために
は、Tiは0.01%以上の含有量を必要とする。しか
し、0.10%を超えて含有させると炭窒化物が凝集粗
大化して結晶粒微細化効果が失われ経済性を損なうばか
りか、却って結晶粒が粗大化して靭性の低下を招く。し
たがって、Tiの含有量を0.01〜0.10%とし
た。
【0025】B:0.0005〜0.010% Bは、鋼の焼入れ性を高めるとともに、靭性を向上させ
る作用がある。しかし、その含有量が0.0005%未
満では添加効果に乏しい。一方、0.010%を超えて
含有させてもその効果は飽和するばかりか、熱間加工性
の低下を招くようになる。したがって、Bの含有量を
0.0005〜0.010%とした。
【0026】N:0.003〜0.015% Nは、上記Bの焼入れ性向上効果を充分に発揮させるた
めに、その含有量はできるだけ少なくする方が良い。し
かし、工業的な生産規模でその含有量を0.003%未
満にすることは困難であるし費用も嵩む。一方、Nを
0.015%を超えて含有させると、前記の量のTiを
含有させてもBNが生成し、鋼の焼入れ性が低下して所
望の強度が得られない場合がある。したがって、Nの含
有量を0.003〜0.015%とした。
【0027】Ni:0〜0.2% Niは添加しなくても良い。添加すれば靭性を高める作
用がある。この効果を確実に得るには、Niは0.05
%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、Niを
0.2%を超えて含有させても前記の効果は飽和して経
済性を損なうし、切削性が低下する。したがって、Ni
の含有量を0〜0.2%とした。
【0028】Mo:0〜0.2% Moは添加しなくても良い。添加すればNiと同様に靭
性を向上させる作用がある。この効果を確実に得るに
は、Moは0.05%以上の含有量とすることが好まし
い。しかし、0.2%を超えて含有させても前記の効果
は飽和し、コストが嵩むばかりである。したがって、M
oの含有量を0〜0.2%とした。
【0029】V:0〜0.50% Vは添加しなくてもよい。添加すれば炭窒化物や窒化物
を生成して、強度を高める作用がある。この効果を確実
に得るには、Vは0.05%以上の含有量とすることが
好ましい。しかし、0.50%を超えて含有させても前
記の効果は飽和し、経済性を損なうばかりである。した
がって、Vの含有量を0〜0.50%とした。
【0030】Nb:0〜0.05% Nbは添加しなくてもよい。添加すれば窒化物や炭窒化
物を生成して、強度を高める作用を有する。この効果を
確実に得るには、Nbは0.01%以上の含有量とする
ことが好ましい。しかし、0.05%を超えて含有させ
ても前記の効果は飽和し、コストが嵩むばかりである。
したがって、Nbの含有量を0〜0.05%とした。
【0031】Al:0〜0.10% Alは添加しなくてもよい。添加すれば鋼を脱酸する作
用を有する。更に、酸化物あるいは窒化物を生成して結
晶粒を微細化し、強度及び靭性を高める作用を有する。
こうした効果を確実に得るには、Alは0.01%以上
の含有量とすることが好ましい。しかし、0.10%を
超えて含有させると切削性の低下を招く。したがって、
Alの含有量を0〜0.10%とした。なお、Al含有
量とは所謂「sol.Al(酸可溶性Al)量」のこと
をいう。
【0032】Pb:0〜0.30% Pbは添加しなくても良い。添加すれば被削性を高める
作用を有する。この効果を確実に得るには、Pbは0.
05%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、そ
の含有量が0.30%を超えると疲労強度が著しく低下
して耐疲労特性の劣化を招く。したがって、Pbの含有
量を0〜0.30%とした。
【0033】Te:0〜0.10% Teは添加しなくてもよい。添加すれば被削性を高める
作用を有する。この効果を確実に得るには、Teは0.
01%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、そ
の含有量が0.10%を超えると熱間加工性が著しく低
下し、生産性を損なう。したがって、Teの含有量を0
〜0.10%とした。
【0034】Ca:0〜0.010% Caも添加しなくてもよい。添加すればPbやTeと同
様に被削性を高める作用を有する。この効果を確実に得
るには、Caは0.001%以上の含有量とすることが
好ましい。しかし、その含有量が0.010%を超える
と熱間加工性が低下して生産性を損なうようになる。し
たがって、Caの含有量を0〜0.010%とした。
【0035】P:0.10%以下 Pは、鋼中に不純物として含有されるものであり、必須
成分として添加しなくても良い。添加すれば降伏強度を
高める作用がある。この効果を確実に得るには、Pは
0.005%以上の含有量とすることが好ましい。しか
し、その含有量が0.10%を超えると靭性の著しい低
下を招く。したがって、Pの含有量を0.10%以下と
した。
【0036】S:0.10%以下 Sも鋼中に不純物として含有されるものであり、必須成
分として添加しなくても良い。添加すれば切削性を高め
る作用がある。この効果を確実に得るには、Sは0.0
15%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、そ
の含有量が0.10%を超えると靭性の低下をきたす。
したがって、Sの含有量を0.10%以下とした。
【0037】fn1:≧3.4 Nの含有量が0.015%以下で、前述の式で表され
るfn1が3.4以上の値(fn1=Ti(%)/N
(%)≧3.4)の場合に前記したBの焼入れ性向上効
果が確保でき、所望の高強度と良好な靭性が得られる。
したがって、本発明では式で表されるfn1に関して
fn1≧3.4と規定する。このfn1の値の上限は特
に規定されるものではなく、Tiが0.10%でNが
0.003%の場合の値の33.33であっても良い。
【0038】(B)組織 熱間鍛造部品の全組織中に占めるマルテンサイトの割合
が面積率で20%未満の場合には、所望の1000MP
a以上の引張強度が安定して得られない。一方、マルテ
ンサイトの面積率が95%を超えると靭性の著しい低下
を招く。
【0039】全組織中のマルテンサイトの面積率が20
〜95%の場合であっても、マルテンサイト以外の組織
中に占めるベイナイトの割合が面積率で70%未満の場
合には、1000MPa以上の引張強度と60J/cm
2 以上の2mmUノッチシャルピー衝撃値とを安定して
同時に確保することが困難となる。したがって、熱間鍛
造部品の組織を、全組織中のマルテンサイトが面積率で
20〜95%で、更に、マルテンサイト以外の組織中に
ベイナイトの占める割合が面積率で70%以上であるも
のと規定した。
【0040】なお、全組織中にマルテンサイトが占める
割合は、面積率で40〜60%であることが好ましい。
【0041】又、全組織中のマルテンサイトの面積率が
20〜95%の場合であれば、マルテンサイト以外の組
織においてベイナイトの占める割合が面積率で100
%、つまり、組織がマルテンサイトとベイナイトとの完
全な混合組織であっても良い。
【0042】(C)鋼材の加熱温度 熱間鍛造のための鋼材の加熱温度が1100℃未満で
は、炭化物などがオーステナイト中に充分固溶せずに焼
入れ性が低下したり、変形抵抗が大きくなって熱間での
鍛造が困難になる場合がある。したがって、鋼材の加熱
温度を1100℃以上の温度とした。なお、この加熱温
度の上限は1300℃程度とすることが好ましい。
【0043】(D)熱間鍛造終了温度 熱間鍛造終了温度が900℃未満では、変形抵抗が大き
くなるばかりか、炭化物や窒化物が凝集粗大化し、その
結果、結晶粒が著しく粗大化して靭性の低下を招く場合
がある。したがって、熱間鍛造終了温度を900℃以上
の温度とした。なお、この熱間鍛造の終了温度は105
0℃程度を上限とすることが好ましい。
【0044】(E)冷却速度 熱間鍛造後の冷却速度が30℃/分未満の場合には、所
望の組織、つまり全組織中のマルテンサイトが面積率で
20〜95%で、更に、マルテンサイト以外の組織中に
ベイナイトの占める割合が面積率で70%以上である組
織を、安定して熱間鍛造部品に付与することが困難とな
る。一方、300℃/分を超える場合には後述の実施例
で示すように全組織中のマルテンサイトの面積率が95
%を超えてしまい靭性の著しい低下を招く。したがっ
て、熱間鍛造後の冷却速度を30〜300℃/分とし
た。
【0045】
【実施例】
(実施例1)表1、表2に示す化学組成の鋼を通常の方
法によって試験炉を用いて150kg真空溶製した。表
1における鋼1〜15は化学組成が本発明で規定する範
囲内の鋼(以下、単に本発明鋼という)、表2における
鋼16〜30は成分のいずれかが本発明で規定する範囲
から外れた比較鋼である。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】次いで、通常の方法によって前記鋼の鋼塊
を1200℃に加熱した後、1000℃の仕上げ温度で
厚さ35mm×幅90mm幅×長さ1000mmの鋼板
に熱間鍛造し、その後鋼組成に応じて30〜45℃/分
の冷却速度で冷却した。
【0049】こうして得られた鋼板の中心部から、JI
S4号引張試験片とJIS3号シャルピー衝撃試験片
(2mmUノッチシャルピー衝撃試験片)を切り出し、
常温で試験を行った。鋼板の中心部からは組織観察用の
試験片も切り出し、光学顕微鏡による中心部の組織観察
を行った。なお、全組織中のマルテンサイトの面積率及
びマルテンサイト以外の組織中にベイナイトの占める割
合(面積率)は、いずれも通常の方法で画像処理して判
定した。
【0050】試験結果を表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】本発明鋼である鋼1〜15については、組
織はいずれも全組織中のマルテンサイトが面積率で20
〜95%で、更に、マルテンサイト以外の組織中にベイ
ナイトの占める割合が面積率で70%以上であり、所望
の700MPa以上の降伏強度、1000MPa以上の
引張強度、0.65以上の降伏比と60J/cm2 以上
の2mmUノッチシャルピー衝撃値が得られている。
【0053】これに対して比較鋼のうち鋼16〜27及
び鋼30は、組織はいずれも全組織中のマルテンサイト
が面積率で20〜95%で、更に、マルテンサイト以外
の組織中にベイナイトの占める割合が面積率で70%以
上であるが、降伏強度、引張強度、降伏比と2mmUノ
ッチシャルピー衝撃値のうち少なくとも1つが所望の値
に達していない。すなわち、Cの含有量が低めに外れた
鋼16、Siの含有量が低めに外れた鋼18、Crの含
有量が低めに外れた鋼24及びNの含有量が高めに外れ
るとともにfn1の値が低めに外れた鋼26は引張強度
又は、降伏強度と引張強度の双方が目標値に未達であ
る。又、Cの含有量が高めに外れた鋼17、Pの含有量
が高めに外れた鋼20、Sの含有量が高めに外れた鋼2
1、Cuの含有量が高めに外れた鋼23及びTiの含有
量が高めに外れた鋼30は2mmUノッチシャルピー衝
撃値が目標値に達していない。Mnの含有量が低めに外
れた鋼19及びCuの含有量が低めに外れた鋼22は降
伏比が目標値に達していない。更に、Nの含有量が低め
に外れた鋼25及びTiの含有量が低めに外れるととも
にfn1の値が低めに外れた鋼27は、引張強度及び2
mmUノッチシャルピー衝撃値が目標値に達していな
い。
【0054】比較鋼のうち鋼28及び鋼29は本発明で
規定する組織が得られていないので強度(降伏強度と引
張強度)及び2mmUノッチシャルピー衝撃値が目標値
に達していない。すなわち、Mn、Cr及びBの含有量
が低めに外れるために、組織がマルテンサイトを含まな
いものとなった鋼28、及びfn1の値が低めに外れる
とともにMn及びCrの含有量が低めに外れるために、
やはり組織がマルテンサイトを含まないものとなった鋼
29は、降伏強度と引張強度及び2mmUノッチシャル
ピー衝撃値が目標値に達していない。
【0055】(実施例2)表4に示す本発明鋼である鋼
31及び鋼32を通常の方法によって試験炉を用いて1
50kg真空溶製した。
【0056】
【表4】
【0057】次いで、通常の方法によって前記鋼の鋼塊
を1200℃に加熱した後、1000℃の仕上げ温度で
厚さ35mm×幅90mm幅×長さ1000mmの鋼板
に熱間鍛造した。鍛造後は鋼31を母材鋼とする鋼板は
40℃/分及び500℃/分の冷却速度で、又、鋼32
を母材鋼とする鋼板は40℃/分及び10℃/分の冷却
速度で冷却した。
【0058】こうして得られた鋼板の中心部から、JI
S4号引張試験片とJIS3号シャルピー衝撃試験片
(2mmUノッチシャルピー衝撃試験片)を切り出し、
常温で試験を行った。鋼板の中心部からは組織観察用の
試験片も切り出し、光学顕微鏡による中心部の組織観察
を行った。なお、全組織中のマルテンサイトの面積率及
びマルテンサイト以外の組織中にベイナイトの占める割
合(面積率)は、いずれも通常の方法で画像処理して判
定した。
【0059】試験結果を表5に示す。
【0060】
【表5】
【0061】鋼31及び鋼32を熱間鍛造後、本発明で
規定する範囲内の冷却速度の40℃/分で冷却した場合
(試験番号1及び3)には、その組織はいずれも全組織
中のマルテンサイトが面積率で20〜95%で、更に、
マルテンサイト以外の組織中にベイナイトの占める割合
が面積率で70%以上であり、所望の700MPa以上
の降伏強度、1000MPa以上の引張強度、0.65
以上の降伏比と60J/cm2 以上の2mmUノッチシ
ャルピー衝撃値が得られている。
【0062】これに対して、本発明鋼であっても熱間鍛
造後の冷却速度が本発明で規定する上限を外れた500
℃/分の場合(試験番号2)には、全組織中のマルテン
サイトの面積率が95%を超えるので靭性が著しく低下
し、2mmUノッチシャルピー衝撃値が目標値に達して
いない。
【0063】又、本発明鋼であっても熱間鍛造後の冷却
速度が本発明で規定する下限を外れた10℃/分の場合
(試験番号4)には、全組織中のマルテンサイトの面積
率が20%を下回るので引張強度と降伏強度とが目標値
に達していない。
【0064】
【発明の効果】本発明のマルテンサイト・ベイナイト型
熱間鍛造部品は、熱間鍛造のままで調質処理を行わずと
も、700MPa以上の降伏強度、1000MPa以上
の引張強度、0.65以上の降伏比と60J/cm2
上の2mmUノッチシャルピー衝撃値を有するので、高
強度の各種機械構造部品などとして用いることができ
る。このマルテンサイト・ベイナイト型熱間鍛造部品
は、本発明の方法によって比較的容易に得られる。
フロントページの続き (72)発明者 新井 貴俊 福岡県北九州市小倉北区許斐町1番地住友 金属工業株式会社小倉製鉄所内 (72)発明者 伴田 貢造 福岡県北九州市小倉北区許斐町1番地住友 金属工業株式会社小倉製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.15〜0.35%、S
    i:0.1〜1.0%、Mn:1.5〜3.0%、C
    u:0.01〜0.5%、Cr:0.5〜1.5%、T
    i:0.01〜0.10%、B:0.0005〜0.0
    10%、N:0.003〜0.015%、Ni:0〜
    0.2%、Mo:0〜0.2%、V:0〜0.50%、
    Nb:0〜0.05%、Al:0〜0.10%、Pb:
    0〜0.30%、Te:0〜0.10%、Ca:0〜
    0.010%、P:0.10%以下、S:0.10%以
    下、残部はFe及び不可避不純物からなり、下記式で
    表されるfn1がfn1≧3.4の組成であって、全組
    織中のマルテンサイトが面積率で20〜95%で、更
    に、マルテンサイト以外の組織中にベイナイトの占める
    割合が面積率で70%以上であることを特徴とするマル
    テンサイト・ベイナイト型熱間鍛造部品。 fn1=Ti(%)/N(%)・・・・
  2. 【請求項2】重量%で、C:0.15〜0.35%、S
    i:0.1〜1.0%、Mn:1.5〜3.0%、C
    u:0.01〜0.5%、Cr:0.5〜1.5%、T
    i:0.01〜0.10%、B:0.0005〜0.0
    10%、N:0.003〜0.015%、Ni:0〜
    0.2%、Mo:0〜0.2%、V:0〜0.50%、
    Nb:0〜0.05%、Al:0〜0.10%、Pb:
    0〜0.30%、Te:0〜0.10%、Ca:0〜
    0.010%、P:0.10%以下、S:0.10%以
    下、残部はFe及び不可避不純物からなり、下記式で
    表されるfn1がfn1≧3.4の組成の鋼材を、11
    00℃以上の温度に加熱して熱間鍛造し、熱間鍛造を9
    00℃以上の温度で終了した後30〜300℃/分の冷
    却速度で冷却することを特徴とするマルテンサイト・ベ
    イナイト型熱間鍛造部品の製造方法。 fn1=Ti(%)/N(%)・・・・
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