JPH11126252A - 異種図面の重ね合わせ表示方法 - Google Patents

異種図面の重ね合わせ表示方法

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JPH11126252A
JPH11126252A JP9290209A JP29020997A JPH11126252A JP H11126252 A JPH11126252 A JP H11126252A JP 9290209 A JP9290209 A JP 9290209A JP 29020997 A JP29020997 A JP 29020997A JP H11126252 A JPH11126252 A JP H11126252A
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JP9290209A
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Yoshiaki Yoshikawa
喜章 吉川
Masanori Mori
真紀 森
Mitsuhiko Yoshimura
光彦 吉村
Takashi Yajima
敬士 矢島
Shuji Kitazawa
修司 北澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる図面情報システムが各々保有する図面
データを表示画面上で重ね合わせて利用する場合に、異
種図面の重ね合わせを自動的に行い、利用者の操作効率
を向上させる。 【解決手段】 位置情報変換データファイル16は地図
1上の特定の点の位置情報を地図2上の対応する点の位
置情報に変換するための変換データを格納する。変換デ
ータ登録部7は地図情報システム1及び地図情報システ
ム2から各々特徴点の位置情報を取得して変換データを
作成し、位置情報変換データファイル16に登録する。
地図重畳表示部8は地図1と地図2に共通の特徴点につ
いての変換データを参照して地図1上の特徴点の位置情
報に対応する地図2上の特徴点の位置情報を算出し、特
徴点の位置を基準にして地図1と地図2とを重ね合わせ
て表示装置4上に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縮尺や図法が異な
る2種の図面を重ね合わせて表示する方法に係わり、特
に異なる地図情報システムに属する地図データを重ね合
わせて表示する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に地図情報システムは、地形、道
路、建物などのオブジェクトを表現する地図データとそ
の地図データ上のオブジェクトに対応付けられる属性情
報(例えば建物の所有者、住所、面積などの情報)とを
保持しており、地図図面上のオブジェクトを指示するこ
とによって指定されたオブジェクトに対応する属性情報
を検索して利用者に提供する。例えばPIXEL誌 N
o.56,p73−78に記載される自治体地図システ
ムARISTOWNを例示できる。
【0003】また地図制作会社等が基本地図をデジタル
データ化してCD−ROM等の記憶媒体に格納し、個人
向けの地図情報システムを構築するためのソフトウェア
を提供している。このような個人向けの地図情報システ
ムは、ユーザが自由に属性情報を追加できるように工夫
されているが、地図図面としてはシステムに付属した基
本地図を利用するしかなく、別種の地図図面を利用する
ようには考えられていない。
【0004】一方異なる地図情報システムが保有する地
図図面を共用利用したいというニーズが生じている。例
えば運輸業などで個人の家に商品を配達する場合に、詳
細な住宅地図にナビゲーションシステムが有する道路地
図を重ね合わせて地図上で個人の住宅までの経路をたど
る場合などである。
【0005】なお異種の図面全体を重ね合わせる方法と
して、例えば特開平5ー165402号公報は、地図の
画像データと空中写真データとを図形変換処理によって
重ね合わせる技術を開示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】異なる地図情報システ
ムが保有する基本地図は、一般に縮尺や図法が異なるた
めに、第1の地図上の地点の位置情報を第2の地図上の
対応する地点の位置情報に変換する場合に、地図全体に
ついての一律な座標変換を施したのでは地図の中心部分
で誤差を少なく両地図データを一致させることができて
も周辺部では誤差が大きくなり、地図全体として誤差を
少なく重ね合わせることが困難である。
【0007】一方表示装置の画面に表示される地図領域
は全体地図の中の一部であるから、計算機が表示の対象
とする地図領域に対して単純な座標変換を行って暫定的
に2枚の地図データを重ね合わせ、後は利用者が手動で
2枚の地図が正確に重なるよう調整する方法があるが、
目視により手動で地図の移動や拡大・縮小を繰り返すと
いう作業が必要となり、非常に手間がかかる。また利用
者が2枚の地図上で同一地点を数点指定することによっ
て重ね合わせの画像処理を行う方法も提案されている
が、表示画面ごとに毎回同一地点を計算機に指示する必
要があり、操作効率が悪い。
【0008】本発明の目的は、表示画面上で異種の図面
を重ね合わせる場合の操作効率を向上させることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の図面情
報システムに属する第1の図面と第2の図面情報システ
ムに属する第2の図面とを重ね合わせて表示する方法に
おいて、第1の図面上の特定の点の位置情報を第2の図
面上の対応する点の位置情報に変換するための変換デー
タを記憶装置上に設定し、第1の図面と第2の図面に共
通の特徴点について、該変換データを参照して第1の図
面上の特徴点の位置情報に対応する第2の図面上の特徴
点の位置情報を算出し、主記憶上に展開された第1の図
面上の特徴点の情報を置く第1の主記憶アドレスに第2
の図面上の特徴点の情報を置く第2の主記憶アドレスを
対応させてかつ第2の主記憶アドレスを基準として第2
の図面の情報を主記憶上に同倍率となるよう展開するこ
とによって第1の図面に対して第2の図面を重ね合わせ
て表示装置上に表示する異種図面の重ね合わせ表示方法
を特徴とする。
【0010】また本発明は、上記の方法を実行するコン
ピュータプログラムを格納する記憶媒体を特徴とする。
さらに本発明は、上記のコンピュータプログラムに特徴
点の位置情報を提供する図面情報システムに属するコン
ピュータプログラムを格納する記憶媒体を特徴とする。
【0011】上記の特徴点は、例えば3等3角点のよう
に異種の図面情報システムの間で共通のポイントであ
り、本発明は、第1の図面と第2の図面に共通の3個の
特徴点について第1の図面上の特徴点の位置情報を第2
の図面上の対応する特徴点の位置情報に変換するときの
共通の変換データを記憶装置上に設定し、この変換デー
タを第1の図面上の特徴点を含む特定の点の位置情報を
第2の図面上の対応する点の位置情報に変換するときに
利用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態について
図面を用いて説明する。
【0013】図1は、本実施形態の情報処理装置又は計
算機システムの構成図である。処理装置3に接続される
記憶装置は、地図メッシュデータファイル11、地図画
像ファイル12、リンク情報ファイル13、属性情報フ
ァイル14、特徴点データファイル15及び位置情報変
換データファイル16を格納する。地図画像ファイル1
2は、地形、道路、建物などを図形データ(ベクトルデ
ータ)又はビットマップデータの形式で表現する地図デ
ータを格納するファイルである。属性情報ファイル14
は、地図上の特定の地点に対応付けられた属性情報を格
納する。特徴点データファイル15は、地図上に設定さ
れた3等3角点などの特徴点の位置情報を格納する。地
図メッシュデータファイル11は、全体地図を格子状に
複数のメッシュに分割したときの各メッシュの位置情
報、含まれる特徴点、各メッシュについての地図データ
の識別子等メッシュデータを格納する。リンク情報ファ
イル13は、属性情報が付されるメッシュ内地点の位置
情報と属性情報の識別子との対応を格納する。情報処理
装置又は計算機システムは、地図情報システム1と地図
情報システム2を有し、それぞれ対応するファイルを有
する。いずれの地図情報システムに属するファイルかを
示すために地図メッシュデータファイル11−1/−2
のように図面情報システムの符号を付加して両者を区別
する。位置情報変換データファイル16は、地図情報シ
ステム1内の地図上の特定の地点の位置情報を地図情報
システム2内の地図上の対応する地点の位置情報に変換
するとき使用される変換データを格納する。
【0014】表示装置4は、処理装置3に接続され、地
図情報システム1の地図データ及び地図情報システム2
の地図データを表示する装置である。入力装置5は、処
理装置3に接続され、各種の指令を入力したり、表示装
置4に表示される地図データ上のポイントを指示するマ
ウス、キーボード等の装置である。処理装置3の主記憶
装置上には地図情報検索部20−1、地図情報検索部2
0−2及び地図情報共用支援部6の各アプリケーション
プログラムを格納し、処理装置3によって実行される。
地図情報検索部20−1は、地図情報共用支援部6との
間に固有のインタフェースを有し、地図情報共用支援部
6からの要求に従って地図メッシュデータファイル11
−1から特徴点データファイル15−1までのファイル
を検索し、メッシュデータ、地図データ、属性情報及び
特徴点データを提供する地図情報システム1に属するア
プリケーションプログラムである。地図情報検索部20
−2は、地図情報共用支援部6との間に固有のインタフ
ェースを有し、地図情報共用支援部6からの要求に従っ
て地図メッシュデータファイル11−2から特徴点デー
タファイル15−2までのファイルを検索し、メッシュ
データ、地図データ、属性情報及び特徴点データを提供
する地図情報システム2に属するアプリケーションプロ
グラムである。地図情報検索部20−1及び地図情報検
索部20−2は、それぞれビットマップデータの形式を
もつ基本表示倍率の地図データを地図情報共用支援部6
に引き渡す。
【0015】地図情報共用支援部6は、変換データ登録
部7と地図重畳表示部8から構成される。変換データ登
録部7は、地図情報検索部20−1を介して地図情報シ
ステム1のメッシュデータ及び特徴点データを読み込
み、地図情報検索部20−2を介して地図情報システム
2の特徴点データを読み込み、地図情報システム1の各
メッシュごとに地図情報システム1内の地図上の地点の
位置情報を地図情報システム2内の地図上の地点の位置
情報に変換するための変換データを作成して位置情報変
換データファイル16に格納するプログラムである。地
図重畳表示部8は、表示装置4上に地図情報システム1
の地図データ又は地図情報システム2の地図データを表
示し、入力装置5からの指令に従って同一の特徴点を含
むように他方の地図情報システム2の地図データ又は地
図情報システム1の地図データを各々地図情報検索部2
0−2又は地図情報検索部20−1を介して読み込み、
すでに表示されている地図情報システム1の地図データ
又は地図情報システム2の地図データに重畳して表示す
るプログラムである。地図重畳表示部8は、位置情報変
換データファイル16を参照して地図情報システム1内
の地点の位置情報と対応する地図情報システム2内の地
点の位置情報との間の変換を行う。なお表示装置4、入
力装置5及び記憶装置と地図情報共用支援部6及び地図
情報検索部20との間に介在するオペレーティングシス
テムなどの制御プログラムや管理プログラムの図示を省
略する。
【0016】以下地図情報システム1又は地図情報シス
テム2をそれぞれ地図システム1又は地図システム2の
ように簡略化して呼ぶことがある。また煩雑さを避ける
ために地図情報システム1の全体地図又は一部の地図デ
ータを略して地図1、地図データ1と呼び、地図情報シ
ステム2の全体地図又は一部の地図データを略して地図
2、地図データ2と呼び、それぞれそれが属する地図情
報システムと同一符号を付加する。
【0017】なお地図情報共用支援部6又は地図重畳表
示部8のプログラムを記憶媒体に格納し、処理装置3に
接続された図示しない駆動装置を介して処理装置3の主
記憶装置に読み込み実行することが可能である。また地
図情報検索部20−1又は地図情報検索部20−2のプ
ログラムについても記憶媒体に格納し、同様に処理装置
3の主記憶装置に読み込み実行することが可能である。
【0018】図2は、地図領域の分割単位としてのメッ
シュ、メッシュ内に位置付けられる特徴点及び地図1と
地図2との位置関係を説明する図である。本実施形態で
は、縮尺1/1500の地図データ1を基本地図とする
地図システム1の地図を基本として、縮尺1/1000
0の地図データ2を用いる地図システム2を重畳して表
示する場合を例として説明する。地図データ1の全体地
図は、図2(a)に示すように基本エリア(メッシュ)
に分割されており、1メッシュの実際のサイズ、縦約4
50m、横約630mの領域の地図がA3サイズ(29
6mm×420mm)の1枚の図面によって表現され
る。
【0019】図2(b)は、地図1の全体図を構成する
メッシュの配列の様子を説明する図である。メッシュの
列は全体図の左端から右方向(東方向)に1,2,・・
・のように番号が付けられ、メッシュの行は上端から下
方向(南方向)に,,・・・のように番号が付けら
れているので、各メッシュは、1−,2−,・・・
のようにメッシュ番号によって一意に識別される。P,
Q,Rはメッシュ内に位置付けられる特徴点の位置とそ
の識別子を示している。図2(b)は、6×6のメッシ
ュによつて構成されるブロックの中に3つの特徴点を検
出した状態を示している。
【0020】図2(c)は、地図1全エリアと地図2全
エリアとの位置関係を説明する図である。図示するよう
に地図2全エリアは地図1全エリアを包含する。地図2
内の各点の位置は左上隅の点を原点とするX,Y座標値
によって表現される。また地図1内の各点の位置は地図
1の左上隅の点を原点とするX,Y座標値によって表現
される。ここで各点のX,Y座標値は2次元ベクトルの
要素である。また地図1の原点は地図2の座標値によっ
て表現できる。
【0021】図3は、地図メッシュデータファイル11
−1のデータ構成を示す図である。図の1行分のデータ
は各メッシュについてのデータを示している。メッシュ
Noは各メッシュを識別するメッシュ番号である。全体
地図上の位置は、メッシュの左上隅の点の位置を全体地
図上のX,Y座標値で表現する。隣接メッシュNo81
は、当該メッシュを囲む8個の隣接メッシュのメッシュ
Noを左上の隣接メッシュから初めて時計回りに配列す
るものである。(−)は該当する隣接メッシュが存在し
ないことを示す。経度及び緯度は当該メッシュの左上隅
点の経度及び緯度(地球上の絶対位置)を示す。画像フ
ァイルIDは当該メッシュの地図画像を格納する地図画
像ファイル12−1上のファイル名を示す。内包特徴点
数82は、当該メッシュ内に含まれる特徴点の数を示
す。特徴点No83はその特徴点を識別するための識別
子である。地図メッシュデータファイル11−2も地図
データ2について同様のデータ構成をもつ。
【0022】図4は、リンク情報ファイル13−1のデ
ータ構成を示す図である。図の1行分のデータは、地図
1上で属性情報が付された地点についてその地点を含む
メッシュNo、そのメッシュ内の地点の相対座標値、属
性の名称及び属性情報を格納する属性情報ファイル14
−1上のファイル名を示す。
【0023】図5は、特徴点データファイル15−1の
データ構成を示す図である。特徴点データファイル15
−1は地図1上の特徴点のデータを格納する。特徴点N
o83は特徴点の識別子である。メッシュNoは特徴点
を内包するメッシュのメッシュ番号である。メッシュ内
相対位置は、特徴点のメッシュ内相対座標値である。経
度及び緯度は当該特徴点の経度及び緯度を示す。
【0024】図6は、特徴点データファイル15−2の
データ構成を示す図である。特徴点データファイル15
−2は地図2上の特徴点のデータを格納する。特徴点N
o83は特徴点の識別子、地図2上の座標は特徴点の原
点に関する座標値、経度及び緯度は当該特徴点の経度及
び緯度を示す。なお特徴点の座標値を特徴点データファ
イル15−1のように地図2についてのメッシュNoと
メッシュ内相対座標値によって表現してもよい。その場
合に地図2上の座標に変換することは容易である。
【0025】図7は、リンク情報ファイル13−2のデ
ータ構成を示す図である。図の1行分のデータは、地図
2上で属性情報が付された地点についてその地点の地図
2上の座標値、属性の名称及び属性情報を格納する属性
情報ファイル14−2上のファイル名を示す。地図2上
の座標をリンク情報ファイル13−1のように地図2に
ついてのメッシュNoとメッシュ内相対座標値によって
表現してもよい。その場合に地図2上の座標に変換する
ことは容易である。
【0026】図8は、位置情報変換データファイル16
のデータ構成を示す図である。位置情報変換データファ
イル16は、地図1を構成する各メッシュについてメッ
シュNoと位置情報変換データMij,Vijを格納する。
【0027】図9は、変換データ登録部7の処理の流れ
を示すフローチャートである。変換データ登録部7は、
地図情報検索部20−1を介して地図メッシュデータフ
ァイル11−1からメッシュデータを主記憶に読み込み
(ステップ31)、位置情報変換データを算出する対象
のメッシュとして最初のメッシュのデータに位置付け
る。次に3つの特徴点を求める(ステップ32)。その
手順は当該対象メッシュの内包特徴点数82を参照して
当該メッシュ内に特徴点が含まれるか否かを判定する。
特徴点が含まれれば、対応する特徴点No83の値を保
存する。次に当該メッシュの隣接メッシュNo81を参
照し、登録された隣接メッシュの順に隣接メッシュの内
包特徴点数82を参照してその隣接メッシュ内に特徴点
が含まれるか否かを判定し、特徴点が含まれれば対応す
る特徴点No83の値を保存する。もし隣接メッシュの
データが主記憶に読み込まれていなければ、主記憶に読
み込んだ後にこの処理を実行する。保存した特徴点が3
点に達していなければ、隣接メッシュの隣接メッシュN
o81を参照し、さらに隣接メッシュについて内包特徴
点数82及び特徴点No83を参照し、3つの特徴点を
取得するまで順次隣接メッシュを拡大して行く。この結
果として複数の隣接するメッシュによって構成されるブ
ロックの内部に3つの特徴点を取得することになる。こ
のブロック拡大過程で4個以上の特徴点を得た場合に
は、当該対象メッシュから距離の最も近い特徴点を選
び、この一番近い特徴点と他のいずれか2点の特徴点と
によって形成される三角形の面積を求め、面積が最大に
なるような2点と一番近い特徴点を3つの特徴点とす
る。
【0028】次に得られた3個の特徴点No83によっ
て特徴点データファイル15−1を検索し、3つの特徴
点データを読み込む(ステップ33)。次に地図情報検
索部20−2を介して特徴点データファイル15−2に
アクセスし、同一の特徴点No83をもつ地図システム
2の対応する3つの特徴点データを読み込む(ステップ
34)。以上のようにして地図データ1及び地図データ
2について地球上の同一地点として登録された点の位置
情報が求められたので、地図データ1上の特定の位置に
対して対応する地図データ2上の位置のずれを求めるた
めの点列(P,Q,R)及び(S,T,U)が得られ
た。変換データ登録部7は、次の変換式によって当該対
象メッシュについて2次元行列Mと2次元ベクトルVを
算出し、位置情報変換データファイル16に登録する
(ステップ35)。 M・P+V=S,M・Q+V=T,M・R+V=U (数1) ここでP,Q,Rは、地図データ1の全体座標上での各
特徴点の座標値を要素とするベクトルであり、特徴点デ
ータを含むメッシュの全体地図上の位置にメッシュ内相
対座標値を加えることによって得られる。またS,T,
Uは、地図データ2の全体座標上での対応する各特徴点
の座標値を要素とするベクトルである。上記変換式は、
M及びVの要素である6つの未知数を含んでおり、6つ
の等式から成る連立方程式を解くことによってM及びV
の値を算出することができる。得られたM及びVは、M
ij及びVij(ijはメッシュ番号に対応する整数)とし
てメッシュ番号と対応させて位置情報変換データファイ
ル16に登録する。
【0029】次に当該対象メッシュが地図1の全エリア
中の最後のメッシュ、すなわち右下下端のメッシュであ
るか否かを判定する(ステップ36)。最後のメッシュ
でなければ、対象メッシュデータとして次のメッシュの
データに位置付け(ステップ37)、ステップ31に戻
って上記処理を繰り返す。次のメッシュは、現対象メッ
シュの1個分右のメッシュであり、全エリアの右端に到
達していれば次の行の左端のメッシュである。なおステ
ップ31〜35の処理を繰り返すとき、必要なメッシュ
データが主記憶に読み込まれていないときのみメッシュ
データを読み込む。またすでに取得した特徴点データを
そのまま処理に再利用できる。特に取得した3つの特徴
点データを再利用できれば、すでに算出した位置情報変
換データを再利用できるので、Mij及びVijを位置情報
変換データファイル16に登録するだけでよい。最後の
メッシュについて上記の処理を終了したとき、変換デー
タ登録部7の処理を終了する。
【0030】図10は、表示の基本地図として選択され
た地図が地図1の場合について地図重畳表示部8の処理
の流れを示すフローチャートである。地図重畳表示部8
は、入力装置5を介する指令に従って地図情報検索部2
0−1を介して地図メッシュデータファイル11−1及
び地図画像ファイル12−1にアクセスし、ある領域の
地図データを読み込み、表示装置4上にウィンドウを開
いて地図データを表示する(ステップ41)。このとき
地図データは基本表示倍率に対して利用者によって指定
された拡大率Zで拡大又は縮小して表示されるものとす
る。また地図重畳表示部8は、表示の対象とする地図デ
ータの領域のメッシュ番号を主記憶に保存している。図
11(a)は表示装置4に表示した地図データ1の例を
示す。91は特徴点を示し、この例では表示中の領域内
に特徴点を含んでいる。
【0031】入力装置5を介して地図2の重畳が指示さ
れたとき、地図メッシュデータファイル11−1を表示
領域のメッシュ番号によつて検索してそのメッシュデー
タの内包特徴点数82を取り出し、特徴点を1つ取得す
るまでメッシュデータと対応する地図画像ファイル12
−1の地図データを読み込む(ステップ42)。検索し
たメッシュに特徴点が含まれていない場合には、そのメ
ッシュデータの隣接メッシュNo81を参照して隣接メ
ッシュのメッシュデータとそのメッシュの地図データを
読み込んでその内包特徴点数82を参照し、特徴点を取
得するまでこの処理を繰り返す。
【0032】特徴点を検出したとき、位置情報変換デー
タファイル16を参照してブロックの4隅の点の座標値
を対応する地図2の座標値に変換する(ステップ4
3)。ブロックの4隅の点を含む各メッシュのメッシュ
Noがわかっているので位置情報変換データファイル1
6を参照して各メッシュの変換データを取得し、上記の
変換式に従って計算すれば、対応する地図2の4組の座
標値が得られる。
【0033】次に地図2から対応するブロックを切り出
す(ステップ44)。地図2の4組の座標値によって構
成される領域は、一般に四辺形と言われる領域となる。
そこでこの四辺形の4隅の点で外接する矩形について4
隅点の座標値を計算し、地図情報検索部20−2を介し
て地図画像ファイル12−2にアクセスし、この矩形ブ
ロックの地図データを主記憶に読み込む。図11(b)
は地図2から切り出された地図データ2を表示形式で示
すものである。92は特徴点91に対応する特徴点であ
る。
【0034】次に地図データ2中の各ビットデータを逆
変換式によって重畳表示用データに変換する(ステップ
45)。切り出したブロックの4隅点の地図2上の座標
値がわかっているので、このブロックに含まれる各ビッ
トデータについて地図2上の座標値を計算できる。次に
各ビットデータの座標値に次の逆変換式を適用して対応
する地図1上の座標値を計算する。 P=M-1・(S−V),Q=M-1・(T−V),R=M-1・(U−V) (数2) 行列M-1は行列Mの逆行列を示す。各ビットデータに適
用する変換データM,Vの値は、位置情報変換データフ
ァイル16を参照するが、適用する地図1上のメッシュ
は切り出したブロックの4隅点の地図2上の座標値に対
応する地図1上の概略の座標値を基にして決定する。
【0035】次に対応する特徴点を合わせて地図1の矩
形ブロックのサイズになるように地図2のブロックを主
記憶上に展開する(ステップ46)。ステップ45の座
標値変換は特徴点を基準として行っているので、地図デ
ータ2の特徴点の座標値は地図データ1の正しい特徴点
の座標値に変換されているはずである。従って変換後の
地図データ2に地図1上の座標値を主記憶アドレスに変
換する変換式を適用すれば地図データ2の各ビットデー
タの主記憶アドレスが決まり、対応する特徴点を合わせ
て地図2のブロックを主記憶上に展開できる。このとき
地図データ1の表示用データと同じ倍率になるように地
図データ2を拡大又は縮小する。この処理によって特徴
点から離れた地点では地図データ1に対する地図データ
2の重なりずれが生ずる可能性があるが、地図データ2
をより縮尺の大きい地図データ1に合わせるためそのず
れの量は僅かである。ステップ46の処理によって地図
データ2は地図データ1と同一の縮尺となり、さらに拡
大率Zで拡大または縮小されたサイズになっている。
【0036】次に地図データ2を地図データ1に重畳し
て表示装置4に表示する(ステップ47)。このときの
表示の手順は次の通りである。まず地図データ1の画面
表示データのうち白地あるいは描画データのない部分を
透明にして表示する。次に主記憶上に展開された地図デ
ータ2を地図データ1のウィンドウのサイズに合わせて
切り出す。主記憶上の地図データ1のうち表示領域の範
囲を記憶しているので、対応する地図データ2の表示領
域の範囲は容易に求められる。図11(c)は、このよ
うにして切り出された地図データ2を表示形式によって
示す。次に地図データ1のウィンドウの下に新しいウィ
ンドウを開いて切り出された地図データ2を地図データ
1と重畳して表示する。図11(d)は、このようにし
て地図データ1に重畳して地図データ2を表示する状態
を示している。ただしこの例では地図データ2の描画線
を地図データ1の描画線と区別するために点線によって
示している。図示するように地図1及び地図2の表示ウ
ィンドウの各々左端及び右端にタグ領域93および94
を設け、地図システムを区別するタイトルを表示すると
ともに95および96のように表示マークを設けてどち
らの地図システムが優先表示状態になっているかを表示
する。図11(d)の例では、地図システム1が優先表
示状態になっている。タグ領域94をマウスなどの入力
装置5で指示することによって地図2が優先表示とな
り、地図データ2の画面表示データのうち白地あるいは
描画データのない部分を透明表示に変更し、地図データ
1を下側に表示する。また表示マーク96を優先表示、
表示マーク95を非優先表示に変更する。下側になる地
図がカラー画像の場合には、色彩度を落としてシルクス
クリーン表示にすることによつて上側の地図の視認性を
向上させることができる。また入力装置5からの指示に
よって上側の地図の地形、道路、建物などの図面を表示
せず地形名、道路名、建物名などの文字列のみを表示す
ることも可能である。
【0037】利用者は、下側の地図を見ながら上側の
(優先表示状態の)地図上の地点を指示することによっ
て属性情報の検索をすることができる。マウスなどの入
力装置5によって上側の地図1を指示し属性情報の検索
が指示されたとき、地図重畳表示部8は、指示された地
点の表示画面上の位置情報を地図1上の座標値に変換
し、地図情報検索部20−1へ属性情報の検索を要求す
る(ステップ48)。地図情報検索部20−1は、リン
ク情報ファイル13−1を検索して指示された地点に最
も近い座標値に対応する属性データファイルIDを取得
し、属性情報ファイル14−1からその属性情報を取得
して地図重畳表示部8に渡す。地図重畳表示部8は、表
示装置4上にウィンドウを開いて属性情報を表示する。
入力装置5によって上側の地図2を指示し属性情報の検
索が指示されたとき、地図重畳表示部8は、指示された
地点の表示画面上の位置情報を地図2上の座標値に変換
し、地図情報検索部20−2へ属性情報の検索を要求す
る(ステップ48)。地図重畳表示部8は、まず指示さ
れた地点の表示画面上の位置情報から対応する主記憶ア
ドレスを取得し、この主記憶アドレスを地図1上の座標
値に変換し、この座標値に(数1)の変換式を適用すれ
ば、地図2上の座標値に変換できる。ただし地図2上の
座標値は、拡大または縮小する前の基本表示倍率の地図
データ2上の座標値に変換するものとする。地図情報検
索部20−2は、リンク情報ファイル13−2を検索し
て指示された地点に最も近い座標値に対応する属性デー
タファイルIDを取得し、属性情報ファイル14−2か
らその属性情報を取得して地図重畳表示部8に渡す。地
図重畳表示部8は、この属性情報を表示装置4に表示す
る。
【0038】図12は、表示の基本地図として選択され
た地図が地図2の場合について地図重畳表示部8の処理
の流れを示すフローチャートである。地図重畳表示部8
は、入力装置5を介する指令に従って地図情報検索部2
0−2を介して地図メッシュデータファイル11−2及
び地図画像ファイル12−2にアクセスし、ある領域の
メッシュデータと地図データを主記憶に読み込み、表示
装置4上にウィンドウを開いて地図データを表示する
(ステップ51)。図13(a)は、主記憶に読み込ま
れた基本表示倍率の地図データ2を表示形式で示すもの
である。101〜104は、この地図データ2に含まれ
る特徴点である。地図重畳表示部8はこの地図データ2
を拡大又は縮小して表示装置4に表示する。主記憶上の
地図データ2には少なくとも1つの特徴点が含まれてい
るものとする。もし特徴点が含まれていなければ、上記
のように特徴点が含まれるまで主記憶上の地図データ2
を拡張するよう隣接メッシュを読み込む。
【0039】入力装置5を介して地図1の重畳が指示さ
れたとき、特徴点データファイル15−2を参照して地
図データ2に含まれる特徴点についてその地図2上の座
標値を取り出す(ステップ52)。次に地図1から地図
データ2に対応するブロックを切り出す(ステップ5
3)。主記憶上の地図データ2のブロックの4隅点の座
標値が分かっているので、図2(c)に示すように地図
2と地図1との位置関係によって地図データ2のブロッ
クの4隅点の座標値に対応する地図1上の概略の座標値
を算出する。これら概略の座標値をキーにして地図メッ
シュデータファイル11−1を検索し、対応する4つの
メッシュデータを基にして地図メッシュデータファイル
11−1及び地図画像ファイル12−1にアクセスし、
これら4つのメッシュデータを含む地図データ2のブロ
ックに対応するメッシュのメッシュデータと地図データ
1を主記憶に読み込む。ここで地図データ1は地図デー
タ2のブロックを包含する矩形ブロックとなる。図13
(b)は、主記憶に読み込まれた地図データ1のブロッ
クについてメッシュを単位として示すものである。地図
データ1のブロックには地図データ2のブロックに含ま
れる特徴点101〜104がすべて含まれている。
【0040】次に地図データ1に含まれる特徴点を中心
にしたサブブロックを構成する(ステップ54)。地図
データ1のメッシュデータのうち内包特徴点数82及び
特徴点No83を参照して特徴点の含まれるメッシュを
抽出し、各特徴点について特徴点データファイル15−
1を参照して各特徴点の変換データを取得し、上記変換
式によつて特徴点の地図1上の座標値を地図2上の座標
値に変換し、すでに得られた地図2上の座標値と比較す
ると、地図データ2のブロックに含まれる各特徴点に対
応する地図データ1のブロックに含まれる特徴点とその
メッシュの番号が得られる。そこで得られた特徴点と上
下左右の隣接特徴点の中間をサブブロックの境界とする
ようにブロックをサブブロックに分割する。サブブロッ
クの境界はメッシュの境界に一致させるものとし、隣接
特徴点のあるメッシュの間に介在するメッシュの数が奇
数個の場合には、中間のメッシュの上端又は下端あるい
は左端又は右端のいずれかをサブブロック境界が直線に
なるようにサブブロック境界として選択する。図13
(c)は、地図データ1のブロックをサブブロックに分
割したときの状態を説明する図である。
【0041】次に各サブブロック中の各ビットデータを
変換式によって重畳表示用データに変換する(ステップ
55)。各ビットデータが属するメッシュのメッシュ番
号と地図1上の座標値がわかっているので、この座標値
に(数1)の変換式を適用すると、地図2上の座標値に
変換できる。
【0042】次に地図データ1についてサブブロック単
位にその特徴点を基準として主記憶上に展開する(ステ
ップ56)。ステップ55の座標値変換は特徴点を基準
として行っているので、地図データ1の各サブブロック
の特徴点の座標値は地図データ2の各サブブロックの正
しい特徴点の座標値に変換されているはずである。従っ
て変換後の地図データ1に地図2上の座標値を主記憶ア
ドレスに変換する変換式を適用すれば地図データ1の各
ビットデータの主記憶アドレスが決まり、対応する特徴
点を合わせて地図1の各サブブロックを主記憶上に展開
できる。このとき地図データ2の表示用データと同じ倍
率になるようにサブブロックの地図情報を拡大または縮
小する。さらに各サブブロックの地図の周辺をメッシュ
サイズのほぼ1/10幅で地図情報を消去し空白地帯と
する。このような空白地帯を設けることによってサブブ
ロック周辺の変換誤差による重なりずれを生じた地図表
示を回避でき、見易い表示画面を得ることができる。ス
テップ56の処理によつて地図データ1が地図データ2
と各特徴点を合わせた状態の表示用データとして主記憶
上に設定される。
【0043】次に地図データ1を地図データ2に重畳し
て表示装置4に表示する(ステップ57)。このときの
表示の手順はステップ47と同様であり、地図1/地図
データ1と地図2/地図データ2を逆にして読み替えれ
ばよい。図13(d)は、地図データ1を地図データ2
に重畳して表示する状態の例を示している。並行する2
つの点線に挟まれた領域は、サブブロック周辺の空白地
帯である。
【0044】次に地図データ2又は地図データ1上の地
点が指示されたとき、その属性情報の検索を行う(ステ
ップ58)。上側の地図2を指示し属性情報の検索が指
示されたとき、地図重畳表示部8は、指示された地点の
表示画面上の位置情報を地図2上の座標値に変換し、地
図情報検索部20−2を介してリンク情報ファイル13
−2及び属性情報ファイル14−2にアクセスし、属性
情報を取得して地図重畳表示部8に渡す。地図重畳表示
部8は、表示装置4上にウィンドウを開いて属性情報を
表示する。上側の地図1を指示し属性情報の検索が指示
されたとき、地図重畳表示部8は、まず指示された地点
の表示画面上の位置情報から対応する主記憶アドレスを
取得し、この主記憶アドレスを地図2上の座標値に変換
し、この座標値に(数2)の変換式を適用すれば、地図
1上の座標値に変換できる。ただし地図1上の座標値
は、拡大または縮小する前の基本表示倍率の地図データ
1上の座標値に変換するものとする。次に地図情報検索
部20−1を介してリンク情報ファイル13−1及び属
性情報ファイル14−1にアクセスし、属性情報を取得
して地図重畳表示部8に渡す。地図重畳表示部8は、こ
の属性情報を表示装置4に表示する。
【0045】また地図システム1上のオブジェクトがサ
ブブロック周辺部の消去処理によって空白地帯に入った
場合には、図13(d)の地点105のように空白地帯
内の地点をマウスで指示することによってその部分を中
心とする地図データを表示することができる。地点10
5が指示されたとき、地図重畳表示部8は、上記手順に
従って指示された地点の表示画面上の位置情報を地図2
上の座標値に変換し、この地図2上の座標値に対応する
地図1の座標値が属するメッシュの番号を求める。次に
図14(c)に示すように求めたメッシュを中心にした
新たなサブブロックを構成する。この新しいサブブロッ
クの境界は、求めたメッシュと上下左右の隣接特徴点の
ほぼ中間に位置する。すなわち指定されたメッシュ内に
あたかも特徴点があるかのようにこのメッシュを扱って
ステップ54を実行する。以下このようなサブブロック
についてステップ55,56及びステップ57の処理を
実行すると、図14(d)に示すように指示された部分
を中心とする地図データを表示する。このようにして表
示された部分について地図データ1又は地図データ2上
の地点が指示されたとき、上記ステップ58に従って属
性情報を検索し、その結果を表示装置4に表示する。
【0046】なお地図1及び地図2について共通の特徴
点として、国土地理院の定める3等3角点を用いれば、
3等3角点の個別番号と各地図システムにおける座標値
を特徴点データファイル15−1及び特徴点データファ
イル15−2のように登録しておくことによって、同一
の個別番号をもつ3角点の位置を基準として各地図シス
テムの地図データ上の位置を対応付けることができる。
また3角点の経度及び緯度を1/100秒程度の精度で
特徴点データファイル15−1及び特徴点データファイ
ル15−2のように登録しておくことによって、緯度・
経度を位置座標の基準としてもつ地図システムについて
各種の図法及び縮尺の異なる地図データ同士を表示のず
れを少なく重ね合わせられる。また特徴点としてGPS
のアンテナの位置を採用しても本発明を実施できる。
【0047】図15は、他の実施形態の計算機システム
の構成を示す図である。このシステムは、クライアント
21側に地図情報システム2を設け、ネットワーク24
を介してより詳細な地図データ1を保有するサーバ23
の地図情報システム1にアクセス可能に構成する。また
ネットワーク24を介してサーバ22には地図情報シス
テム1の地図情報を基本とする変換データを格納する位
置情報変換データファイル16を備える。クライアント
21の地図重畳表示部8は、地図情報検索部20−2を
介して地図データ2を取得して表示装置4上に表示す
る。入力装置5を介して地図データ1の重畳表示が指示
されたとき、地図重畳表示部8はネットワーク24を介
してサーバ23から地図情報システム1のメッシュデー
タ、地図データ及び特徴点データを取得し、サーバ22
から変換データを取得し、上記の処理を行って地図デー
タ2に地図データ1を重畳して表示装置4上に表示す
る。この計算機システムでは、サーバ22が変換データ
登録部7の処理を行う。なおサーバ22を設ける代わり
に位置情報変換データファイル16をクライアント21
側に設けてもよい。
【0048】本実施形態は地図情報を例にとって説明し
たが、一般に位置情報によつてオブジェクトを特定する
図面について本発明の方法を適用することは容易であ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、異種の図面の間で同一
点の重ね合わせを自動的に行うため、手動で図面を移動
したり同一点を計算機に指示する利用者の操作が不要と
なり、操作性の向上を図ることができる。また各メッシ
ュ内に3つの特徴点を設けるのではなく、複数のメッシ
ュによって構成される任意サイズのブロック内に3つの
特徴点を設定するため、登録する特徴点データの数が少
なくて済むとともに、異なる地図情報システムの間で共
通の特徴点を設定するときの制約が少なく現実的な方法
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の計算機システムの構成図である。
【図2】メッシュ、特徴点及び異種地図間の位置関係を
説明する図である。
【図3】地図メッシュデータファイル11−1のデータ
構成例を示す図である。
【図4】リンク情報ファイル13−1のデータ構成例を
示す図である。
【図5】特徴点データファイル15−1のデータ構成例
を示す図である。
【図6】特徴点データファイル15−2のデータ構成例
を示す図である。
【図7】リンク情報ファイル13−2のデータ構成例を
示す図である。
【図8】位置情報変換データファイル16のデータ構成
例を示す図である。
【図9】実施形態の変換データ登録部7の処理の流れを
示すフローチャートである。
【図10】実施形態の地図1を基にした地図重畳表示部
8の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】地図データ1に地図データ2を重畳表示する
手順を事例で説明する図である。
【図12】実施形態の地図2を基にした地図重畳表示部
8の処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】地図データ2に地図データ1を重畳表示する
手順を事例で説明する図である。
【図14】サブブロックの周辺部を表示させる手順を事
例で説明する図である。
【図15】他の実施形態の計算機システムの構成図であ
る。
【符号の説明】
6:地図情報共用支援部、7:変換データ登録部、8:
地図重畳表示部、15:特徴点データファイル、16:
位置情報変換データファイル、20:地図情報検索部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 敬士 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 北澤 修司 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所システム事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の図面情報システムに属する第1の図
    面と第2の図面情報システムに属する第2の図面とを重
    ね合わせて表示する方法において、 第1の図面上の特定の点の位置情報を第2の図面上の対
    応する点の位置情報に変換するための変換データを記憶
    装置上に設定し、 第1の図面と第2の図面に共通の特徴点について、該変
    換データを参照して第1の図面上の特徴点の位置情報に
    対応する第2の図面上の特徴点の位置情報を算出し、 主記憶上に展開された第1の図面上の特徴点の情報を置
    く第1の主記憶アドレスに第2の図面上の特徴点の情報
    を置く第2の主記憶アドレスを対応させてかつ第2の主
    記憶アドレスを基準として第2の図面の情報を主記憶上
    に同倍率となるよう展開することによって第1の図面に
    対して第2の図面を重ね合わせて表示装置上に表示する
    ことを特徴とする異種図面の重ね合わせ表示方法。
  2. 【請求項2】第1の図面と第2の図面に共通の3個の特
    徴点について第1の図面上の特徴点の位置情報を第2の
    図面上の対応する特徴点の位置情報に変換するときの共
    通の変換データを該特定の点に関する変換データとして
    設定することを特徴とする請求項1記載の異種図面の重
    ね合わせ表示方法。
  3. 【請求項3】第1の図面情報システムに属する第1の図
    面と第2の図面情報システムに属する第2の図面とを重
    ね合わせて表示する方法において、 第1の図面上の特定の点の位置情報を第2の図面上の対
    応する点の位置情報に変換するための変換データを記憶
    装置上に設定し、 第1の図面と第2の図面に共通の特徴点について、該変
    換データを参照して第2の図面上の特徴点の位置情報に
    対応する第1の図面上の特徴点の位置情報を算出し、 主記憶上に展開された第2の図面上の特徴点の情報を置
    く第2の主記憶アドレスに第1の図面上の特徴点の情報
    を置く第1の主記憶アドレスを対応させてかつ第1の主
    記憶アドレスを基準として第1の図面の情報を主記憶上
    に同倍率となるよう展開することによって第2の図面に
    対して第1の図面を重ね合わせて表示装置上に表示する
    ことを特徴とする異種図面の重ね合わせ表示方法。
  4. 【請求項4】コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に
    実体化されたコンピュータプログラムであり、記憶装置
    上に設定された第1の図面上の特定の点の位置情報を第
    2の図面上の対応する点の位置情報に変換するための変
    換データを参照して第1の図面情報システムに属する第
    1の図面と第2の図面情報システムに属する第2の図面
    とを重ね合わせて表示するプログラムであって、該プロ
    グラムは以下のステップを含む: (a)第1の図面と第2の図面に共通の特徴点につい
    て、該変換データを参照して第1の図面上の特徴点の位
    置情報に対応する第2の図面上の特徴点の位置情報を算
    出し、 (b)主記憶上に展開された第1の図面上の特徴点の情
    報を置く第1の主記憶アドレスに第2の図面上の特徴点
    の情報を置く第2の主記憶アドレスを対応させてかつ第
    2の主記憶アドレスを基準として第2の図面の情報を主
    記憶上に同倍率となるよう展開することによって第1の
    図面に対して第2の図面を重ね合わせて表示装置上に表
    示する。
  5. 【請求項5】コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に
    実体化され第1の図面情報システムに属するコンピュー
    タプログラムであり、第1の図面情報システムに属する
    第1の図面と他の第2の図面情報システムに属する第2
    の図面とを重ね合わせて表示するために、第1の図面と
    第2の図面に共通の特徴点について記憶装置上に設定さ
    れた第1の図面上の特定の点の位置情報を第2の図面上
    の対応する点の位置情報に変換するための変換データを
    参照して第1の図面上の特徴点の位置情報に対応する第
    2の図面上の特徴点の位置情報を算出し、主記憶上に展
    開された第1の図面上の特徴点の情報を置く第1の主記
    憶アドレスに第2の図面上の特徴点の情報を置く第2の
    主記憶アドレスを対応させてかつ第2の主記憶アドレス
    を基準として第2の図面の情報を主記憶上に同倍率とな
    るよう展開することによって第1の図面に対して第2の
    図面を重ね合わせて表示装置上に表示する他のアプリケ
    ーションプログラムに図面情報を引き渡すプログラムで
    あって、第1の図面情報システムに属する該コンピュー
    タプログラムは以下のステップを含む: (a)記憶装置上に設定された第1の図面に関する特徴
    点の位置情報を参照し、 (b)他のアプリケーション
    プログラムが要求する特徴点の位置情報を該他のアプリ
    ケーションプログラムに引き渡す。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002099920A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Kokusai Kogyo Co Ltd マルチスケールマップ作成システム及び記録媒体並びにマルチスケールマップ
JP2003077000A (ja) * 2001-09-04 2003-03-14 Wako Consultants:Kk 地域情報統合システム
JPWO2006006450A1 (ja) * 2004-07-08 2008-04-24 シャープ株式会社 情報処理装置,情報処理システム,情報処理装置の制御方法,情報処理装置の制御プログラム,情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体

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JPWO2006006450A1 (ja) * 2004-07-08 2008-04-24 シャープ株式会社 情報処理装置,情報処理システム,情報処理装置の制御方法,情報処理装置の制御プログラム,情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体

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